JP7368985B2 - 樹脂積層体 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂積層体に関する。
近年、樹脂成型品に装飾を施す技術が多数提案されている。
例えば、特許文献1では、着色層が無機高分子層で挟まれることによって、着色層のインキ流れを防止することができ、インモールド成形品の不良の発生を抑制することが開示されている。
また、特許文献2には、転写時のゲート部近辺における転写層等のインキ流れを抑制し、転写相当箇所の全域にわたって所望通りの転写を安定して行うことが可能なインモールド転写箔が開示されている。
国際公開第2016/194027号 特開平2-261614号公報
しかしながら、着色層、転写層に色、絵柄、模様などを付与するだけでは、表現力に乏しかった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、意匠性が高い樹脂積層体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明にかかる樹脂積層体は、表面材と、基材と、装飾層と、を備える。表面材は、透明の熱可塑性樹脂材料で形成されている。基材は、樹脂材料によって形成されている。装飾層は、表面材と基材との間に配置されている。表面材は、第1面と、第2面と、を有する。第1面は、装飾層と反対側に設けられ、第1の凹凸構造を含む。第2面は、装飾層が配置され、第1の凹凸構造と異なる第2の凹凸構造を含む。
第1の凹凸構造と第2の凹凸構造によって、表面材自体に意匠性を付与することができるため、装飾層と加えて表現力を増し意匠性を向上することができる。
第2の発明にかかる樹脂積層体は、第1の発明にかかる樹脂積層体であって、第1の凹凸構造と第2の凹凸構造は、モアレを生じさせる。
これによって、表面材にモアレを生じさせることができ、装飾層と加えて表現力を増し意匠性を向上することができる。
第3の発明にかかる樹脂積層体は、第1または第2の発明にかかる樹脂積層体であって、第1の凹凸構造は、第1の周期で形成された複数の凸部を有する。第2の凹凸構造は、第1の周期と異なる第2の周期で形成された複数の凸部を有する。
このような第1の凹凸構造と第2の凹凸構造を設けることにより、モアレを生じさせることができ、装飾層と加えて表現力を増し意匠性を向上することができる。
第4の発明にかかる樹脂積層体は、第3の発明にかかる樹脂積層体であって、第1凸部と第2凸部は、大きさまたは形状が異なっている。
このような第1の凹凸構造と第2の凹凸構造を設けることにより、モアレを生じさせることができ、装飾層と加えて表現力を増し意匠性を向上することができる。
第5の発明にかかる樹脂積層体は、第1~3のいずれかの発明にかかる樹脂積層体であって、第1の凹凸構造は、互いに平行に設けられた複数の第1突条部を有する。第2の凹凸構造は、互いに平行に設けられた複数の第2突条部を有する。第1突条部の形成方向に対して第2突条部の形成方向は傾斜している。
このような第1の凹凸構造と第2の凹凸構造を設けることにより、モアレを生じさせることができ、装飾層と加えて表現力を増し意匠性を向上することができる。
第6の発明にかかる樹脂積層体は、第1~3のいずれかの発明にかかる樹脂積層体であって、第1の凹凸構造は、互いに平行に設けられた複数の第1突条部で形成されている。第2の凹凸構造は、互いに平行に設けられた複数の第2突条部で形成されている。隣り合う第1突条部の間隔は、不規則に変化している。隣り合う第2突条部の間隔は、不規則に変化している。第1突条部の形成方向に対して第2突条部の形成方向は傾斜している。
このような第1の凹凸構造と第2の凹凸構造を設けることにより、モアレを生じさせることができ、装飾層と加えて表現力を増し意匠性を向上することができる。
本発明によれば、意匠性が高い樹脂積層体を提供することができる。
本発明にかかる実施の形態1の樹脂積層体の斜視図。 図1の樹脂積層体の断面図。 図2のA部拡大図。 図1の樹脂積層体の表面材の第1面側を示す平面図。 図1の樹脂積層体の表面材の第2面側を示す平面図。 図4及び図5の表面材のBB´間の矢示断面図。 (a)図6のC部拡大図、(b)図6のD部拡大図。 本発明にかかる実施の形態の樹脂積層体の製造方法を示すフロー図。 図8の樹脂積層体の製造方法を説明するための断面図。 図8の樹脂積層体の製造方法を説明するための断面図。 図8の樹脂積層体の製造方法を説明するための断面図。 図8の樹脂積層体の製造方法を説明するための断面図。 本発明にかかる実施の形態2の表面材を示す斜視図。 図13の表面材の第1面側を示す平面図。 図13の表面材の第2面側を示す平面図。 (a)図14のGG´間の矢示断面図、(b)図16(a)のH部拡大図、(c)図16(a)のI部の拡大図。 (a)図15のJJ´間の矢示断面図、(b)図17(a)のK部拡大図、(c)図17(a)のL部拡大図。 本発明にかかる実施の形態3の表面材を示す斜視図。 図18の表面材の第1面側を示す平面図。 図18の表面材の第2面側を示す平面図。 図19のPP´間の矢示断面図。 (a)複数種類の凸部の平面図、(b)複数種類の凸部の側面図。
以下、本発明の樹脂積層体の一例である樹脂積層体、及び樹脂積層体の製造方法について、図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
<構成>
(樹脂積層体の概要)
図1は、本実施の形態の樹脂積層体100の斜視図である。図2は、本実施の形態の樹脂積層体100の断面図である。図3は、図2のA部拡大図である。
また、以下の説明において、上下方向が図2中における上下方向と一致するが、これに限定されるものではなく、樹脂積層体100の配置される位置によって方向は変わるものとする。
本実施の形態の樹脂積層体100は、例えば、タイル、パネル、シートなどであって、加飾または化粧パネル、加飾または化粧タイル、加飾または化粧シート等として用いられる。また、樹脂積層体100は、床材等に用いても良い。
本実施の形態の樹脂積層体100は、表面材1と、装飾層2と、基材3と、を備える。表面材1は、透明の熱可塑性樹脂材料で形成されている。基材3は、樹脂材料によって形成されている。装飾層2は、表面材1と基材3の間に配置されている。
表面材1は、第1面1aと、第1面1aの反対側の第2面1bとを有する。装飾層2は、表面材1の第2面1b上に設けられている。装飾層2は、第2面1bと接触する第1面2aと、第1面2aの反対側の第2面2bと、を有する。基材3は、第2面2b上に設けられている。基材3は、装飾層2の第2面2bと接触する第1面3aと、第1面3aの反対側の第2面3bとを有する。
(表面材1)
図4は、表面材1の第1面1aを示す平面図である。図5は、表面材1の第2面1bを示す平面図である。図6は、図4および図5のBB´間の矢示断面図であり、図7(a)は、図6のC部拡大図であり、図7(b)は、図6のD部拡大図である。
表面材1は、透明の熱可塑性樹脂材料で形成されていれば特に限定されるものではなく、透明度の高い樹脂材料で形成されるほうがより好ましい。
表面材1の材料としては、例えば、アクリロニトリル・スチレン共重合体、ポリメタクリル酸メチル樹脂等のアクリル系樹脂、ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、またはポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレンなどから選ばれる樹脂材料の少なくとも一つを含む材料により形成することができる。
また、表面材1は、射出成形、プレス成形または真空形成などによって作成することができる。
表面材1の第1面1aは、第1の凹凸構造11を有している。また、表面材1の第2面1bは、第2の凹凸構造12を有している。
第1の凹凸構造11は、第1面1aから外側に向かって突出するように形成された複数の凸部21を有している。複数の凸部21は、所定の第1方向V1、および第1方向V1に対して垂直な第2方向V2に沿って並んで配置されている。凸部21は、図7(a)に示すように外側に向かって凸に湾曲している。
凸部21は、図4に示すように平面視において、円形状である。凸部21の表面21aは、図7(a)に示すように、円の中心が最も突出しており、そこから湾曲して形成されている。凸部21のピッチ21P(第1の周期の一例)は、隣り合う凸部21の中心間の距離である。凸部21は、後述する目地溝13で区切られた範囲内において、同じピッチP21で配置されている。
複数の凸部21の間に凹部21´が形成されることになる。凹部21´の底面21a´は、表面材1と装飾層2と基材3の積層方向をFとすると、積層方向Fに対して略垂直に形成されている。
また、第2の凹凸構造12は、外側に向かって突出するように形成された複数の凸部22を有している。複数の凸部22は、図5に示すように、所定の第1方向V1、および第1方向V1に対して垂直な第2方向V2に沿って並んで配置されている。凸部22は、外側に向かって凸に湾曲している。
凸部22は、図5に示すように平面視において、円形状である。凸部22の表面22aは、円の中心が最も突出しており、そこから湾曲して形成されている(図7(a)参照)。凸部22のピッチP22(第2の周期の一例)は、隣り合う凸部21の中心間の距離である。凸部22は、同じピッチP22で配置されている。複数の凸部22の間に凹部22´が形成されることになる。凹部22´の底面22a´は、積層方向Fに対して略垂直に形成されている。
凸部21と凸部22は、いずれも平面視において円形状であるが、凸部21の平面視における半径の方が、凸部22の平面視における半径よりも大きく形成されている。
また、第1面1aは、凸部21の間に形成された目地溝13を更に有する。目地溝13は、第1面1aに形成された溝形状である。目地溝13は、図4に示すように、所定の第1方向V1に平行に複数形成され、第1方向V1に対して垂直な第2方向V2に平行に複数形成されている。
第1方向V1に沿って形成された目地溝13は、所定数(図4に示す例では6個)の凸部21ごとに設けられている。第2方向V2に沿って形成された目地溝13は、所定数(図4に示す例では6個)の凸部21ごとに設けられている。
上述したピッチ21Pは、目地溝13を挟まずに隣り合っている凸部21の中心間の距離であり、図7(b)に示すように、目地溝13を挟んで隣り合っている凸部21の中心間の距離(23Pで示す)は、目地溝13を挟まずに隣り合っている凸部21の中心間の距離(ピッチ21P)よりも長くなっている。
このように、第1の凹凸構造11は、第2の凹凸構造12と異なっている。また、所定方向(本実施の形態では矢印E)に沿った断面(図6のBB´間の断面)において第1の凹凸構造11は、第2の凹凸構造12と異なった変化を有する。
すなわち、第1の凹凸構造11と第2の凹凸構造12は、凸部21と凸部22の形状が異なり、ピッチP21とピッチP22も異なっているため、図6の断面図において矢印E方向に沿って変化が異なっている。また、第1の凹凸構造11と第2の凹凸構造12は、面対称に形成されていないともいえる。また、第1の凹凸構造11は、矢印E方向に沿った変化が、積層方向Fにおいて第2の凹凸構造12に対応していないともいえる。矢印Eは一例であって、特に限定されるものではない。
上記のような第1の凹凸構造11および第2の凹凸構造12によって、樹脂積層体100を表面材1の第1面1a側から視た際にモアレを生じさせることができる。
ここで、モアレは、干渉縞ともいえ、規則的なパターンを複数舞重ね合わせたときに、それらの周期のずれによって視覚的に発生する縞模様のことである。
(装飾層)
装飾層2は、種々の模様、色等により形成され、樹脂積層体100を装飾するものである。装飾層2は、図2及び図3に示すように、表面材1の、第2面1bに形成される。装飾層2による装飾は、透明の表面材1を介して外部から視認することができる。
装飾層2は、インクジェット印刷機によって表面材1の第2面1bに非接触で印刷することができる。この場合、表面材1の第2面1bに直接印刷してもよいし、接着性を向上するために表面材1の第2面1bにプライマー処理や放電処理を行った上で印刷してもよい。また、これらの処理は、印刷後に、装飾層2に対して行われてもよい。
インクジェット印刷機によって吐出されるインクは、公知の技術によるインクが用いられる。例えば、モノマーを主要成分とし、オリゴマー、色材、分散材、光重合開始剤、界面活性剤などのその他添加剤のどれか一つ以上を含むUVもしくはEB硬化インク(引用:日本画像学会誌 第49巻 第5号 UVインクジェットの硬化特性および 高分子 34巻 11月号(1985年)電子線硬化樹脂)。
または、公知の着色剤(染料又は顔料)を結着材樹脂とともに溶剤(又は分散媒)中に溶解(又は分散)して得られる例えば、浸透、蒸発、乾燥、酸重合乾燥、熱硬化インクを用いても良い。これらを組み合わせて使用してもよい。
なお、装飾層2は、予め模様印刷されたフィルムを用い、インサート射出成型、熱転写成型などにより表面材1の第2面1b側に設けてもよく、これによって画像を付与しても良い。
(基材)
基材3は、図2に示すように、表面材1を支持するものである。基材3は、図2に示すように、装飾層2の表面材1側の第1面2aとは反対側の第2面2b上に配置されている。
基材3の第1面3aには、表面材1の第2の凹凸構造12に対応する凹凸構造が形成されている。
基材3は樹脂材料で形成されており、この樹脂材料は特に限定されるものではないが、例えば、樹脂積層体100が受ける衝撃を吸収するために弾性変形しやすい材料が好ましい。
このような材料としては、例えば、PVC等の塩化ビニル系樹脂、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、ABS樹脂等のスチレン形樹脂などから選ばれる少なくとも1つの樹脂材料より形成することができる。また、上記装飾層2のインクとの接着性の観点からは、極性を有する樹脂材料で形成されるほうが好ましい。
なお、基材3は、後述するようにインサート成形によって形成される。
<樹脂積層体の製造方法>
次に、本実施の形態の樹脂積層体100の製造方法について説明する。
はじめにステップS10において、図4~図7に示すような表面材1が、射出成形、プレス成形または真空成形などによって作成される。
図8は、本実施の形態の樹脂積層体100の製造方法を示すフロー図である。図9、図10、図11、および図12は、樹脂積層体100の製造方法を説明するための断面図である。
次に、ステップS20において、図9(a)に示すように、表面材1の第2面1bにインクジェット印刷機のヘッド120からインク130が吐出され、インクが第2面1bに塗布されて、図9(b)に示すように、装飾層2が形成される。インク130は、第2面1bの第2の凹凸構造12を覆うように塗布される。なお、図9(a)は、表面材1の部分拡大図である。
次に、ステップS20において、装飾層2上に基材3がインサート成形によって形成される。
具体的には、図10に示すように、表面材1および装飾層2が金型500内に配置される。金型500は、第1金型501と第2金型502とを有している。第2金型502には、表面材1の第1面1aの凹凸に対応する凹凸面502aが設けられている。
第1金型501には、樹脂材料を金型内に射出するためのゲート510が形成されている。第2金型502には、表面材1および装飾層2が配置される。本実施の形態では、ゲート510は例えば2つ形成されている。
図10に示すように、表面材1および装飾層2が第2金型502に配置されてから、図11に示すように第1金型501と第2金型502が閉じられる。その後、樹脂材料がゲート510から金型500内に射出され(矢印T参照)、図12に示すように、基材3が形成される。そして、作成された樹脂積層体100が金型500内から取り出される。
(実施の形態2)
以下に、本発明にかかる実施の形態2の樹脂積層体について説明する。本実施の形態2の樹脂積層体は、実施の形態1とは表面材の構成が異なっている。そのため、本相違点を中心に説明する。
(表面材)
図13は、本実施の形態2の表面材101を示す斜視図である。
表面材101は、装飾層2の反対側の第1面101aと、装飾層2が配置される第2面101bと、を有する。
図14は、表面材101の第1面101a側を示す平面図である。図15は、表面材101の第2面101b側を示す平面図である。図16(a)は、図14のGG´間の矢示断面図である。図16(b)は、図16(a)のH部の拡大図であり、図16(c)は、図16(a)のI部の拡大図である。図17(a)は、図15のJJ´間の矢示断面図である。図17(b)は、図17(a)のK部の拡大図であり、図17(c)は、図17(a)のL部の拡大図である。
第1面101aは、第1の凹凸構造111を有し、第2面101bは、第2の凹凸構造112を有する。
第1の凹凸構造111は、所定の第1方向V1に沿って互いに平行に形成された複数の突条部121を有する。図14では、突条部121の部分にハッチングを施している。複数の突条部121は、第1方向V1に垂直な第2方向V2に並んで配置されている。突条部121は、外側に凸に湾曲している。突条部121は、形成方向に対して垂直な断面において幅方向の中央が最も突出している。
複数の突条部121は、その幅が不規則に変化しており、図16(a)に示すように隣り合う突条部121の幅方向の中心の間隔(ピッチP121)も不規則に変化している。これら突条部121の間に凹部121´が形成されている。
一方、第2の凹凸構造112は、第3方向V3に沿って互いに平行に形成された複数の突条部122を有する。図15では、突条部122の部分にハッチングを施している。複数の突条部122は、第3方向V3に垂直な第4方向V4に並んで配置されている。突条部122は、形成方向に対して垂直な断面において外側に凸に湾曲している。突条部122は、幅方向の中央が最も突出している。
複数の突条部122は、図17(a)および図17(b)に示すように、その幅が不規則に変化しており、隣り合う突条部122の幅方向の中心の間隔(ピッチP122)も不規則に変化している。これら突条部121の間に凹部122´が形成されている。第3方向V3は、第1方向V1と平行でなく、第1方向V1に対して傾斜している。第4方向V4は、第2方向V2と平行でなく、第2方向V2に対して傾斜している。
このように、第1の凹凸構造111は、第2の凹凸構造112とは異なっている。また、所定方向(本実施の形態では、例えば矢印M)に沿った断面(図14のGG´間の断面)において第1の凹凸構造は、第2の凹凸構造と異なった変化を有する。また、第1の凹凸構造111と第2の凹凸構造112は、面対称に形成されていないといえる。また、第1の凹凸構造111は、矢印M方向に沿った変化が、積層方向Fにおいて第2の凹凸構造112に対応していないともいえる。
なお、所定方向は、方向Mに限らなくても良く、JJ´間の断面に沿った方向Nであってもよい。
このような、第1の凹凸構造111と第2の凹凸構造112によって、モアレを生じさせることができる。
(実施の形態3)
以下に、本発明にかかる実施の形態3の樹脂積層体について説明する。本実施の形態3の樹脂積層体は、実施の形態3とは表面材の構成が異なっている。そのため、本相違点を中心に説明する。
(表面材)
図18は、本実施の形態3の表面材201を示す斜視図である。
表面材201は、装飾層2の反対側の第1面201aと、装飾層2が配置される第2面201bと、を有する。図19は、表面材201の第1面201a側を示す平面図である。図20は、表面材201の第2面201bを示す平面図である。図21は、図19のPP´間の矢示断面図である。
第1面201aは、第1の凹凸構造211を有し、第2面201bは、第2の凹凸構造212を有する。
第1面201aの第1の凹凸構造211は、複数の凸部221と、複数の目地溝213を有する。複数の目地溝213(凹部の一例)は、第1面201aに形成された溝形状である。目地溝213は、図19に示すように、所定の第1方向V1に沿って互いに平行に複数形成されており、第1方向V1に対して垂直な第2方向V2に沿って互いに平行に複数形成されている。複数の凸部221は、目地溝213の間に形成されているともいえる。この凸部221は、四角錘台形状に形成されている。四角錘台の側面の傾斜部分が、目地溝213の内側面213aを形成する。
第2面201bの第2の凹凸構造212は、形状が異なる複数の凸部222a、222b、222c、222d、222e、222f、222g、222hを有する。図22(a)は、凸部222a、222b、222c、222d、222e、222f、222g、222hを示す平面図である。図22(b)は、凸部222a、222b、222c、222d、222e、222f、222g、222hを示す側面図である。
図22(a)および図22(b)に示すように、凸部222a~222hは、四角錘台状であって、一つの斜面の傾斜が、凸部222a~222hの順に傾斜がゆるくなり、1つの斜面の面積が大きくなっている。
第2の凹凸構造212は、このような凸部222a~222hが、それぞれの向き、数、配列数などが不規則に配置されることによって構成されている。なお、凸部222a~222hの四角錘台の側面の傾斜部分は、凸部222a~222hの間に形成される溝部214(凹部の一例)の側面を形成する。
このように、第1の凹凸構造211は、第2の凹凸構造212とは異なっている。また、所定方向(本実施の形態では、例えば矢印Q)に沿った断面(図19のPP´間の断面)において第1の凹凸構造211は、第2の凹凸構造212と異なった変化を有する。また、第1の凹凸構造211と第2の凹凸構造212は、面対称に形成されていないといえる。また、第1の凹凸構造211は、矢印Q方向に沿った変化が、積層方向Fにおいて第2の凹凸構造212に対応していないともいえる。矢印Qは一例であって、特に限定されるものではない。
このように、表面材201の第1面201aに第1の凹凸構造111を形成し、第2面201bに第2の凹凸構造112を形成することによって、装飾層2と合わせて多様な意匠を実現することができる。
<他の実施の形態>
以上、本発明による樹脂積層体、及び樹脂積層体の製造方法の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(A)
上記実施の形態1では、第1面1aに第1の凹凸構造11が設けられ、第2面1bに第2の凹凸構造12が設けられているが、逆に、第1面1aに第2の凹凸構造12が設けられ、第2面1bに第1の凹凸構造11が設けられていてもよい。実施の形態2、3においても第1面に第2の凹凸構造が設けられ、第2面に第1の凹凸構造が設けられていてもよい。
(B)
上記実施の形態1、2、3の各々の第1面と第2面を適宜組み合わせても良い。例えば、実施の形態1の第1面1aと実施の形態2の第2面101bを組み合わせた表面材が用いられても良い。
(C)
上記実施の形態1、3の目地溝13、213は直線上に形成されているが、直線に限らなくても良く湾曲していてもよい。
(D)
上記実施の形態2の突条部121、122は、直線上に形成されているが、直線に限らなくても良く、湾曲していてもよい。
(E)
上記実施の形態2において、複数の突条部121の幅が不規則に異なっており、複数の突条部122の幅が不規則に異なっているが、異なっていなくてもよい。また、上記実施の形態では、突条部121のピッチP121が不規則に変化しているが、変化せずに同じピッチP121で形成されていてもよい。また、突条部122のピッチP122についても不規則に変化しているが、変化せず、同じピッチP122で形成されていてもよい。ただし、モアレを発生させるために、ピッチP121の長さとピッチP122の長さは異なっているほうが好ましく、突条部121の形成方向(第1方向V1)に対して突条部122の形成方向(第3方向V3)が傾斜しているほうがより好ましい。
(F)
上記実施の形態3において、複数種類の凸部222a~222hは不規則に配列されているが、規則的に配列されていてもよい。好ましくは、凸部222a~222hは、モアレを生じさせるように配列されるほうがより好ましい。
(G)
上記実施の形態では、目地溝13、213の形成方向に対して垂直な断面形状は左右対称に形成されているが、これに限らず左右非対称であってもよい。
てもよい。
(H)
上記実施の形態では、2つのゲート510が形成されているが、2つに限られるものではなく、更に場所についても図11に示すような場所に限られるものではない。
(I)
上記実施の形態では、平面視において凸部の面積の方が凹部よりも大きくなっており、凸部が主となっているが、凹部の面積の方が凸部より大きくなり、凹部が主になってもよい。
(J)
また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
本発明の樹脂積層体は、意匠性が高い効果を有し、床材などとして有用である。
1 :表面材
1a :第1面
1b :第2面
2 :装飾層
3 :基材
11 :第1の凹凸構造
12 :第2の凹凸構造

Claims (5)

  1. 透明の熱可塑性樹脂材料で形成された表面材と、
    樹脂材料により形成された基材と、
    前記表面材と前記基材との間に配置された装飾層と、を備え、
    前記表面材は、
    前記装飾層と反対側に設けられ、第1の凹凸構造を含む第1面と、
    前記装飾層が配置され、前記第1の凹凸構造と異なる第2の凹凸構造を含む第2面と、を有し、
    前記第1の凹凸構造と前記第2の凹凸構造は、モアレを生じさせる、
    樹脂積層体。
  2. 前記第1の凹凸構造は、第1の周期で形成された複数の第1凸部を有し、
    前記第2の凹凸構造は、前記第1の周期と異なる第2の周期で形成された複数の第2凸部を有する、
    請求項1に記載の樹脂積層体。
  3. 前記第1凸部と前記第2凸部は、大きさまたは形状が異なっている、
    請求項に記載の樹脂積層体。
  4. 前記第1の凹凸構造は、互いに平行に設けられた複数の第1突条部を有し、
    前記第2の凹凸構造は、互いに平行に設けられた複数の第2突条部を有し、
    前記第1突条部の形成方向に対して前記第2突条部の形成方向は傾斜している、
    請求項1または2に記載の樹脂積層体。
  5. 前記第1の凹凸構造は、互いに平行に設けられた複数の第1突条部で形成され、
    前記第2の凹凸構造は、互いに平行に設けられた複数の第2突条部で形成され、
    隣り合う前記第1突条部の間隔は、不規則に変化し、
    隣り合う前記第2突条部の間隔は、不規則に変化し、
    前記第1突条部の形成方向に対して前記第2突条部の形成方向は傾斜している、
    請求項1または2に記載の樹脂積層体。
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