JP7368730B2 - リアサブフレーム - Google Patents

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Description

この発明は、リアサブフレームに関する。
下記特許文献1にあるように、自動車には、デファレンシャルギアやアーム部品などの懸架部品を自動車の車体下部に支持するためのリアサブフレームが備えられている。リアサブフレームに求められる設計要件の一つとして剛性がある。具体的には、各部品の重量を支えるための剛性に加えて、自動車のコーナリング時にアーム部品から加わる横力と、自動車の加速時または減速時にアーム部品から加わる前後力とに対しても、十分に耐えられる剛性が求められる。
特開2010-100275号公報
剛性を高めるために、リアサブフレームの板厚を単純に増すことも考えられるが、その場合には、リアサブフレーム自体の重量が増して燃費を悪化させる懸念がある。一般的に、機械的強度の向上と軽量化は相反する関係にあるため、これらの両立は容易ではない。
特許文献1では、車両の正面衝突時に、マウントボルトがフレーム構造物の第2ホールから外れ、フレーム構造物の車体構造の補強効果を失わせることによって、車体の減速度を減少させている。すなわち、正面衝突時に補強効果を積極的に失わせることを目的としており、剛性向上を求めてはいない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、軽量でかつ高い剛性を持つリアサブフレームの提供を目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
(1)本発明の一態様に係るリアサブフレームは、互いに対をなす第1サイド部及び第2サイド部と、前記第1サイド部及び前記第2サイド部間を一体に繋ぐリア部とを有する、平面視でU字状の外形をなし、前記U字状に沿った延在方向の一端から他端にかけての各位置において、前記延在方向に垂直な断面が閉じている、U字メンバと;前記第1サイド部及び前記第2サイド部の内側間を繋ぐフロントクロスメンバと;前記第1サイド部に接続されて前記第1サイド部から離間する方向に延在する第1延長メンバ、及び、前記第2サイド部に接続されて前記第2サイド部から離間する方向に延在する第2延長メンバと;前記平面視で、前記第1サイド部及び前記第1延長メンバ間の接続位置に隣接し、前記第1サイド部及び前記第1延長メンバの双方に接続され、第1締結中心をもって第1アッパーアームが連結される第1アッパーアームリアマウントと;前記平面視で、前記第2サイド部及び前記第2延長メンバ間の接続位置に隣接し、前記第2サイド部及び前記第2延長メンバの双方に接続され、第2締結中心をもって第2アッパーアームが連結される第2アッパーアームリアマウントと;を備える。
上記(1)に記載のリアサブフレームによれば、延在方向の一端から他端にかけて断面が閉じた状態が連続しているU字メンバを採用しているため、従来構造に比べて、剛性を高めることができる。しかも、U字メンバは、延在方向に垂直な断面が閉じているパイプ状の部品であるため、ハイドロフォーム、パイプの曲げ加工、モナカ構造、UO鋼管、の何れでも製造できる。したがって、補強部材追加を伴うことなく、リアサブフレームとしての剛性を高めることができる。
また、上記(1)に記載のリアサブフレームによれば、第1延長メンバ及び第1サイド部間の接合を、これらの双方に接合する第1アッパーアームリアマウントによって補強できる。同様に、第2延長メンバ及び第2サイド部間の接合を、これらの双方に接合する第2アッパーアームリアマウントによって補強できる。したがって、追加部材を用いることなく、リアサブフレームの剛性をより高めることができる。
)上記()に記載のリアサブフレームにおいて、以下のように構成してもよい:前記第1アッパーアーム及び一対のうちの一方の後輪間の第3締結中心、及び、前記第1締結中心の双方を通る直線である第1荷重線が、前記平面視で前記U字メンバの剪断中心線と交差する点を含んでかつ前記U字メンバの延在方向に垂直な縦断面で見て、前記第1荷重線が前記U字メンバの内方を通り;前記第2アッパーアーム及び他方の後輪間の第4締結中心、及び、前記第2締結中心の双方を通る直線である第2荷重線が、前記平面視で前記U字メンバの剪断中心線と交差する点を含んでかつ前記U字メンバの延在方向に垂直な縦断面で見て、前記第2荷重線が前記U字メンバの内方を通る。
上記()に記載のリアサブフレームの場合、一方の後輪から第1アッパーアームに加わる荷重を、U字メンバの剪断中心線回りのねじり変形を抑制しながら第1アッパーアームリアマウントを介してU字メンバに効率よく伝えることができる。同様に、他方の後輪から第2アッパーアームに加わる荷重も、U字メンバの剪断中心線回りのねじり変形を抑制しながら第2アッパーアームリアマウントを介してU字メンバに効率よく伝えることができる。したがって、一対の後輪から加えられる荷重を、高い荷重伝達効率をもって受け止めることができる。
)上記()に記載のリアサブフレームにおいて、以下のように構成してもよい:前記平面視で前記第1荷重線が前記U字メンバの剪断中心線と交差する点を含んでかつ、前記U字メンバの延在方向に垂直な縦断面で見て、前記第1延長メンバの剪断中心線が前記U字メンバの内方を通り;前記平面視で前記第2荷重線が前記U字メンバの剪断中心線と交差する点を含んでかつ、前記U字メンバの延在方向に垂直な縦断面で見て、前記第2延長メンバの剪断中心線が前記U字メンバの内方を通る。
上記()に記載のリアサブフレームの場合、各メンバのねじり変形を抑制しながら各荷重を伝達できるので、より高い荷重伝達効率を得ることが可能になる。
)前記()に記載のリアサブフレームにおいて、以下のように構成してもよい:前記第1荷重線が、前記平面視で前記U字メンバの剪断中心線と交差する点を含んでかつ前記U字メンバの延在方向に垂直な縦断面で見て、前記第1荷重線と前記U字メンバの剪断中心との距離が、前記縦断面で囲まれる面積の平方根を6で除した値よりも小さく;前記第2荷重線が、前記平面視で前記U字メンバの剪断中心線と交差する点を含んでかつ前記U字メンバの延在方向に垂直な縦断面で見て、前記第2荷重線と前記U字メンバの剪断中心との距離が、前記縦断面で囲まれる面積の平方根を6で除した値よりも小さい。
上記()に記載のリアサブフレームの場合、一方の後輪から第1アッパーアームに加わる荷重を、U字メンバの剪断中心線回りのねじり変形をさらに抑制しながら第1アッパーアームリアマウントを介してU字メンバに効率よく伝えることができる。同様に、他方の後輪から第2アッパーアームに加わる荷重も、U字メンバの剪断中心線回りのねじり変形をさらに抑制しながら第2アッパーアームリアマウントを介してU字メンバに効率よく伝えることができる。したがって、一対の後輪から加えられる荷重を、より高い荷重伝達効率をもって受け止めることができる。
)上記()に記載のリアサブフレームにおいて、以下のように構成してもよい:前記平面視で前記第1荷重線が前記U字メンバの剪断中心線と交差する点を含んでかつ前記U字メンバの延在方向に垂直な縦断面で見て、前記第1荷重線と、前記U字メンバの剪断中心と、前記第1延長メンバの剪断中心線のそれぞれの距離が、前記縦断面で囲まれる面積の平方根を6で除した値よりも小さく;前記平面視で、前記第2荷重線が、前記U字メンバの剪断中心線と交差する点を含んでかつ前記U字メンバの延在方向に垂直な縦断面で見て、前記第2荷重線と、前記U字メンバの剪断中心と、前記第2延長メンバの剪断中心線のそれぞれの距離が、前記縦断面で囲まれる面積の平方根を6で除した値よりも小さい。
上記()に記載のリアサブフレームの場合、各メンバのねじり変形をさらに抑制しながら各荷重を伝達できるので、より高い荷重伝達効率を得ることが可能になる。
)上記(1)~()の何れか1項に記載のリアサブフレームは、前記平面視において、前記第1サイド部の、前記フロントクロスメンバとの接続位置に対して裏面側である外側位置に接続された第1アッパーアームフロントマウントと;前記第2サイド部の、前記フロントクロスメンバとの接続位置に対して裏面側である外側位置に接続された第2アッパーアームフロントマウントと;をさらに備えてもよい。
上記()に記載のリアサブフレームの場合、一方の後輪より第1アッパーアームフロントマウントを介して第1サイド部に伝わる外力を、フロントクロスメンバの軸力によって支えることができる。同様に、他方の後輪より第2アッパーアームフロントマウントを介して第2サイド部に伝わる外力も、フロントクロスメンバの軸力によって支えることができる。
)上記(1)~()の何れか1項に記載のリアサブフレームは、前記U字メンバの表面に孔を有し、前記孔によって形成される前記U字メンバの延在方向に垂直な断面内における不連続領域の長さ寸法が、前記断面の周方向に沿った全長の1/4以下であってもよい。
上記()に記載のリアサブフレームの場合、例えば左右サイドメンバ(第1サイド部及び第2サイド部)に、電着塗装時の排液孔をあけてもよい。ただし、左右サイドメンバの延在方向に垂直な断面において、上記排液孔が形成する不連続領域が断面の大半を占めてしまうと、上記(1)~()の剛性向上効果を著しく低下させることが懸念されるが、前記不連続領域が断面全長の1/4以下であれば剛性向上効果の低下はほとんどなく、高い荷重伝達効率を得ることが可能になる。
ただし、前記孔を不用意に多数設けてしまうと、剛性向上効果を著しく低下させることが懸念されるため、1つのU字メンバに形成する前記孔の個数は10個以下である事が望ましい。
(8)本発明の他の態様に係るリアサブフレームは、互いに対をなす第1サイド部及び第2サイド部と、前記第1サイド部及び前記第2サイド部間を一体に繋ぐリア部とを有する、平面視でU字状の外形をなし、前記U字状に沿った延在方向の一端から他端にかけての各位置において、前記延在方向に垂直な断面が閉じている、U字メンバと;前記第1サイド部及び前記第2サイド部の内側間を繋ぐフロントクロスメンバと;前記第1サイド部に接続されて前記第1サイド部から離間する方向に延在する第1延長メンバ、及び、前記第2サイド部に接続されて前記第2サイド部から離間する方向に延在する第2延長メンバと;を備え、前記U字メンバの表面に孔を有し、前記孔によって形成される前記U字メンバの延在方向に垂直な断面内における不連続領域の長さ寸法が、前記断面の周方向に沿った全長の1/4以下である。
上記各態様によれば、軽量でかつ、高い剛性を持つリアサブフレームを提供できる。
本発明の一実施形態に係るリアサブフレームを示す図であって、車両進行方向前方の斜め上方から見た斜視図である。 同リアサブフレームを示す図であって、車両進行方向後方の斜め下方から見た斜視図である。 同リアサブフレームの平面図である。 同リアサブフレームを車両進行方向前方より見た正面図である。 同リアサブフレームの側面図である。 同リアサブフレームを車両進行方向後方より見た背面図である。
本発明のリアサブフレームの一実施形態を以下に説明する。
本実施形態のリアサブフレームは、自動車の車体後方下部に固定され、図示されないデファレンシャルギアやアーム部品などの懸架部品を支持する。
以下の説明においては、車体の進行方向に沿った前側を前方向、後ろ側を後方向、車幅方向を左右方向と言う場合がある。また、各図において、車体から見て前方向を矢印FDで示し、後方向を矢印BDで示し、左方向を矢印LDで示し、右方向を矢印RDで示す場合がある。
図1及び図2に示すように、本実施形態のリアサブフレームは、U字メンバ10と、フロントクロスメンバ20と、左延長メンバ30と、右延長メンバ40と、左アッパーアームフロントマウント50と、左アッパーアームリアマウント60と、右アッパーアームフロントマウント70と、右アッパーアームリアマウント80と、ロアアームリアマウント90と、一対のフロントボディマウント100a,100bと、一対のリアボディマウント110a,110bと、一対のデフマウント120a,120bとを備える。
図3に示すように、U字メンバ10は、左サイドメンバ部11と、右サイドメンバ部12と、リアクロスメンバ部13とを有する。
左サイドメンバ部11は、曲げ加工された、溶接線が1本のみの一体物のパイプからなり、その延在方向に沿った任意位置において、前記延在方向に垂直な断面形状が閉じた円形をなしている。左サイドメンバ部11は、リアクロスメンバ部13と繋がる位置から前方向FDかつ左方向LDである左斜め前方に向かって延在する後部11aと、この後部11aからさらに左斜め前方に向かって延在する前部11bと、これら後部11a及び前部11b間を緩やかな弧を描くように繋ぐ曲がり部11cと、を有する。前部11bは、曲がり部11cにおいて、後部11aの延長方向よりもさらに左方向LDに向かって延在している。
左サイドメンバ部11の先端には、前記フロントボディマウント100aの外形に合致する凹所が形成されている。
左サイドメンバ部11は、溶接線が1本のみの一体物のパイプからなる場合、軽量化を達成しつつ剛性または疲労強度を向上または確保することができるが、剛性または疲労強度の要求特性を満たせるのであれば、必ずしも一体物のパイプである必要はなく、例えば、上下に分割された2つのプレス部品を溶接して閉断面化した部品でもよく、または、長手方向に分割された2つ以上の部品を溶接した部品でもよい。さらに、それら部品は板厚や強度が互いに異なってもよい。さらに、長手方向に板厚が変化する差厚管を所定の形状に成形した部品でもよく、各リンク・アームマウントやクロスメンバの溶接部付近を厚肉化することで、剛性向上と軽量化の両立を図ってもよい。さらに、左サイドメンバ部11は、溶接トーチを通す、又は、電着塗装時における排液を流す等の理由から、部分的に開口部を有してもよい。
右サイドメンバ部12も、曲げ加工された、溶接線が1本のみの一体物のパイプからなり、その延在方向に沿った任意位置において、前記延在方向に垂直な断面形状が閉じた円形をなしている。右サイドメンバ部12は、リアクロスメンバ部13と繋がる位置から前方向FDかつ右方向RDである右斜め前方に向かって延在する後部12aと、この後部12aからさらに右斜め前方に向かって延在する前部12bと、これら後部12a及び前部12b間を緩やかな弧を描くように繋ぐ曲がり部12cと、を有する。前部12bは、曲がり部12cにおいて、後部12aの延長方向よりもさらに右方向RDに向かって延在している。
右サイドメンバ部12の先端には、前記フロントボディマウント100bの外形に合致する凹所が形成されている。
右サイドメンバ部12は、溶接線が1本のみの一体物のパイプからなる場合、軽量化を達成しつつ剛性または疲労強度を向上または確保することができるが、剛性または疲労強度の要求特性を満たせるのであれば、必ずしも一体物のパイプである必要はなく、例えば、上下に分割された2つのプレス部品を溶接して閉断面化した部品でもよく、または、長手方向に分割された2つ以上の部品を溶接した部品でもよい。さらに、それら部品は板厚や強度が互いに異なってもよい。さらに、長手方向に板厚が変化する差厚管を所定の形状に成形した部品でもよく、各リンク・アームマウントやクロスメンバの溶接部付近を厚肉化することで、剛性向上と軽量化の両立を図ってもよい。さらに、右サイドメンバ部12は、溶接トーチを通す、又は、電着塗装時における排液を流す等の理由から、部分的に開口部を有してもよい。
リアクロスメンバ部13は、曲げ加工された、溶接線が1本のみの一体物のパイプからなり、前記後部11aの後端と前記後部12aの後端との間を左右方向に繋いでいる。リアクロスメンバ部13の左端は、後部11aの後端に対して緩やかに曲がりながら繋がっている。同様に、リアクロスメンバ部13の右端も、後部12aの後端に対して緩やかに曲がりながら繋がっている。
左サイドメンバ部11、右サイドメンバ部12、及びリアクロスメンバ部13は、1本の素管(パイプ)を曲げ加工して一体に成形したものであり、互いに同じ外径と内径と肉厚とを有している。ただし、必要に応じて、左サイドメンバ部11、右サイドメンバ部12、及びリアクロスメンバ部13のそれぞれを別部品で成形し、その後に溶接固定して一体化してもよい。この場合、左サイドメンバ部11及び右サイドメンバ部12と、リアクロスメンバ部13との間で、外径、内径、肉厚のうちの少なくとも一つを異ならせてもよい。例えば、リアクロスメンバ部13の内径及び外径を、左サイドメンバ部11及び右サイドメンバ部12の外径及び内径と異ならせてもよい。また、リアクロスメンバ部13の肉厚を、左サイドメンバ部11及び右サイドメンバ部12の肉厚よりも厚くしてもよい。また、リアクロスメンバ部13のうち、前記デフマウント120a,120bが設けられる位置において、リアクロスメンバ部13の延在方向に垂直な断面形状を、円形以外の形状(例えば縦長の、矩形または長円形など)に変えても良い。
図3に示す平面視において、一対の左サイドメンバ部11及び右サイドメンバ部12は、リアクロスメンバ部13を間に挟んで、左右対称形状をなすように配置されている。
U字メンバ10は、その一端である左サイドメンバ部11の先端から、他端である右サイドメンバ部12の先端にかけて連続した1本の曲げパイプからなり、その途中位置で継ぎ目がない、一体物となっている。ただし、上述したように、左サイドメンバ部11、右サイドメンバ部12、及びリアクロスメンバ部13をそれぞれ別部品として成形し、その後にこれらを溶接等により接合して一体化させてもよい。ただし、何れの場合も、図1に示すように、前記一端から前記他端にかけて剪断中心線CL1が途切れることなく一繋がっている。
図1及び図2に示すように、フロントクロスメンバ20の一端は、左サイドメンバ部11に溶接固定されている。また、フロントクロスメンバ20の他端は、右サイドメンバ部12に溶接固定されている。このフロントクロスメンバ20により、左サイドメンバ部11と右サイドメンバ部12との間隔が、外力を受けた際に狭まったり広がったりしないように保たれている。
フロントクロスメンバ20は、曲げ加工された、溶接線が1本のみのパイプからなり、その延在方向の任意位置における縦断面形状が閉じた円形をなしている。なお、フロントクロスメンバ20の断面形状は円形のみに限らず、矩形等、その他の形状を採用してもよい。
フロントクロスメンバ20は、溶接線が1本のみの一体物のパイプからなる場合、軽量化を達成しつつ剛性または疲労強度を向上または確保することができるが、剛性または疲労強度の要求特性を満たせるのであれば、必ずしもパイプである必要はなく、例えば、上下に分割された2つのプレス部品を溶接して閉断面化した部品でもよく、長手方向に分割された2つ以上の部品を溶接した部品でもよい。さらに、それら部品は板厚や強度が互いに異なってもよい。さらに、長手方向に板厚が変化する差厚管を所定の形状に成形した部品でもよく、各リンク・アームマウントやクロスメンバの溶接部付近を厚肉化することで、剛性向上と軽量化の両立を図ってもよい。また、コスト低減の観点から、プレス部品の開断面構造でもよい。さらに、フロントクロスメンバ20は、溶接トーチを通す、又は、電着塗装時における排液を流す等の理由から、部分的に開口部を有してもよい。
フロントクロスメンバ20は、図3に示す平面視において、前方向FDに向かって凸となる曲がりを2箇所、有している。しかし、フロントクロスメンバ20の形状は、この形状に限らず、直線状としてもよい。
左延長メンバ30は、曲げ加工された、溶接線が1本のみのパイプからなり、その一端が、リアクロスメンバ部13及び左サイドメンバ部11間の接続位置の外側面に対して溶接固定されている。左延長メンバ30は、平面視において後方向BDかつ左方向LDである左斜め後方に向かって延在している。
左延長メンバ30は、溶接線が1本のみの一体物のパイプからなる場合、軽量化を達成しつつ剛性または疲労強度を向上または確保することができるが、剛性または疲労強度の要求特性を満たせるのであれば、必ずしもパイプである必要はなく、例えば、上下に分割された2つのプレス部品を溶接して閉断面化した部品でもよく、長手方向に分割された2つ以上の部品を溶接した部品でもよい。さらに、それら部品は板厚や強度が互いに異なってもよい。さらに、長手方向に板厚が変化する差厚管を所定の形状に成形した部品でもよく、各リンク・アームマウントや左サイドメンバとの溶接部付近を厚肉化することで、剛性向上と軽量化の両立を図ってもよい。また、コスト低減の観点から、プレス部品の開断面構造でもよい。さらに、溶接トーチを通す、又は、電着塗装時における排液を流す等の理由から、部分的に開口部を有してもよい。
右延長メンバ40は、曲げ加工された、溶接線が1本のみのパイプからなり、その一端が、リアクロスメンバ部13及び右サイドメンバ部12間の接続位置の外側面に対して溶接固定されている。右延長メンバ40は、平面視において後方向BDかつ右方向RDである右斜め後方に向かって延在している。
右延長メンバ40は、溶接線が1本のみの一体物のパイプからなる場合、軽量化を達成しつつ剛性または疲労強度を向上または確保することができるが、剛性または疲労強度の要求特性を満たせるのであれば、必ずしもパイプである必要はなく、例えば、上下に分割された2つのプレス部品を溶接して閉断面化した部品でもよく、長手方向に分割された2つ以上の部品を溶接した部品でもよい。さらに、それら部品は板厚や強度が互いに異なってもよい。さらに、長手方向に板厚が変化する差厚管を所定の形状に成形した部品でもよく、各リンク・アームマウントや右サイドメンバとの溶接部付近を厚肉化することで、剛性向上と軽量化の両立を図ってもよい。また、コスト低減の観点から、プレス部品の開断面構造でもよい。さらに、溶接トーチを通す、又は、電着塗装時における排液を流す等の理由から、部分的に開口部を有してもよい。
左アッパーアームフロントマウント50及び左アッパーアームリアマウント60は、図3に示すように、左アッパーアームUを保持する一対の部品である。左アッパーアームフロントマウント50は、左サイドメンバ部11の上面及び外側面に対して溶接で接合されている。一方、左アッパーアームリアマウント60は、左サイドメンバ部11及び左延長メンバ30の双方に対して溶接で接合されている。より具体的に言うと、左アッパーアームリアマウント60は、後部11aの上面及び外側面と、左延長メンバ30の外側面と、の双方に対して溶接で接合されている。
左アッパーアームフロントマウント50及び左アッパーアームリアマウント60には、共通の連結軸線LFを介して、左アッパーアームUが連結されている。図3に示す連結軸線LFは、仮想直線であり、図1に示す、左アッパーアームフロントマウント50の連結穴50a,50bと、左アッパーアームリアマウント60の連結穴60a,60bとを貫通する。
左アッパーアームUは、懸架部品である。左アッパーアームUは、左アッパーアームフロントマウント50と、左アッパーアームリアマウント60と、の2箇所に対して連結されている。
左アッパーアームUの、左アッパーアームフロントマウント50及び左アッパーアームリアマウント60との連結位置とは反対側の外側部が、図示されない後輪(以下、ナックルとも言う)に対して連結されている。
右アッパーアームフロントマウント70及び右アッパーアームリアマウント80は、図示されない右アッパーアームを保持する一対の部品である。右アッパーアームフロントマウント70は、右サイドメンバ部12の上面及び外側面に対して溶接で接合されている。一方、右アッパーアームリアマウント80は、右サイドメンバ部12及び右延長メンバ40の双方に対して溶接で接合されている。より具体的に言うと、右アッパーアームリアマウント80は、後部12aの上面及び外側面と、右延長メンバ40の外側面と、の双方に対して溶接で接合されている。
右アッパーアームフロントマウント70及び右アッパーアームリアマウント80には、共通の連結軸線を介して、前記右アッパーアームが連結されている。この連結軸線は、図1に示す、右アッパーアームフロントマウント70の連結穴70a,70bと、右アッパーアームリアマウント80の連結穴80a,80bとを貫通する。
フロントボディマウント100a,100bは、それぞれ、図示されない車体の下部に固定される部品である。これらフロントボディマウント100a,100bは、例えば、鉛直方向に沿った軸線を持つ円筒形状を有している。フロントボディマウント100a,100bは、図4に示すように、互いに間隔を開けて、左右に並んで配置されている。
リアボディマウント110a,110bは、それぞれ、前記車体の下部に固定される部品である。これらリアボディマウント110a,110bは、例えば、鉛直方向に沿った軸線を持つ円筒形状を有している。これらリアボディマウント110a,110bは、図4に示すように、互いに間隔を開けて、左右に並んで配置されている。
フロントボディマウント100a,100bとリアボディマウント110a,110bの構造は、上述した構造のみに限定されず、一般的なボディマウント構造が採用できる。
図3及び図6に示すように、一対のデフマウント120a,120bは、平面視でリアクロスメンバ部13の中央部分に位置している。デフマウント120a,120bは、それぞれの中心線が、車両前後方向に沿ってかつ互いに平行をなすように配置されている。デフマウント120a,120bのそれぞれが、リアクロスメンバ部13の長手方向中央部分(左右方向中央部分)を車両前後方向に貫いた状態で溶接固定されている。これらデフマウント120a,120bは、平均板厚が1.6mm~4.2mmの円筒であり、高い剛性を有する。これらデフマウント120a,120bをリアクロスメンバ部13の長手方向中央部分に集中配置することにより、リアクロスメンバ部13の長手方向中央部分における剛性を高めている。加えて、デフマウント120a,120bがリアクロスメンバ部13の内方を貫通させた状態で溶接固定されているため、リアクロスメンバ部13の内部を、デフマウント120a,120bが支えて補強することからも、リアクロスメンバ部13の長手方向中央部分における剛性を高めている。
図2に示す連結穴90a1と連結穴90b1は、車両前後方向に沿った軸線を共有するように配置されている。同じく、連結穴90a2と連結穴90b2も、車両前後方向に沿った軸線を共有するように配置されている。ロアアームリアマウント90を貫通する2本の前記軸線は、互いに平行をなしている。
連結穴90a1と連結穴90b1には、図示されない左ロアアームが連結される。この左ロアアームは、前記左アッパーアームUと共に左後輪(ナックル)に連結される。
同様に、連結穴90a2と連結穴90b2には、図示されない右ロアアームが連結される。この右ロアアームは、前記右アッパーアームと共に右後輪(ナックル)に連結される。
以上説明のように、本実施形態のリアサブフレームは、U字メンバ10と、フロントクロスメンバ20と、左延長メンバ(第1延長メンバ)30と、右延長メンバ(第2延長メンバ)40と、を備える。
U字メンバ10は、互いに対をなす左サイドメンバ部(第1サイド部)11及び右サイドメンバ部(第2サイド部)12と、左サイドメンバ部11及び右サイドメンバ部12間を一体に繋ぐリアクロスメンバ部(リア部)13とを有する、平面視でU字状の外形をなしている。そして、このU字メンバ10は、そのU字状に沿った延在方向の一端から他端にかけての各位置において、前記延在方向に垂直な断面が、部分的な開孔部を除き、閉じている。
フロントクロスメンバ20は、左サイドメンバ部11と右サイドメンバ部12との間を左右方向に繋いでいる。
左延長メンバ30は、左サイドメンバ部11に接続されて左サイドメンバ部11から離間する方向に延在している。
右延長メンバ40は、右サイドメンバ部12に接続されて右サイドメンバ部12から離間する方向に延在している。
上記構成によれば、前記一端から前記他端にかけて断面が閉じた状態が連続しているU字メンバ10を採用しているため、従来構造に比べて剛性を高めることができる。しかも、U字メンバ10は、延在方向に垂直な断面が閉じているパイプ状の部品であるため、ハイドロフォーム、パイプの曲げ加工、モナカ構造、UO鋼管、の何れでも製造できる。したがって、補強部材追加や肉厚増加等を伴うことなく、リアサブフレームとしての剛性を高めることができる。
さらに、本実施形態のリアサブフレームは、左アッパーアームリアマウント(第1アッパーアームリアマウント)60と、右アッパーアームリアマウント(第2アッパーアームリアマウント)80とを備える。そして、図3に示すように、左アッパーアームリアマウント60は、平面視で、左サイドメンバ部11及び左延長メンバ30間の接続位置に隣接し、左サイドメンバ部11及び左延長メンバ30の双方に接続され、締結中心(第1締結中心)P1をもって左アッパーアーム(第1アッパーアーム)Uが連結されている。同様に、右アッパーアームリアマウント80は、平面視で、右サイドメンバ部12及び右延長メンバ40間の接続位置に隣接し、右サイドメンバ部12及び右延長メンバ40の双方に接続され、締結中心(第2締結中心)P3をもって右アッパーアーム(不図示。第2アッパーアーム)が連結されている。
上記構成によれば、左延長メンバ30及び左サイドメンバ部11間の接合を、これらの双方に接合する左アッパーアームリアマウント60によって補強できる。同様に、右延長メンバ40及び右サイドメンバ部12間の接合を、これらの双方に接合する右アッパーアームリアマウント80によって補強できる。したがって、追加部材を用いることなく、リアサブフレームの剛性をより高められている。
さらに、本実施形態のリアサブフレームは、図3に示すように、左アッパーアームU及び左後輪(一方の後輪)間の締結中心(第3締結中心)P2、及び、前記締結中心P1の双方を通る直線である荷重線(第1荷重線)F1が、U字メンバ10の剪断中心線CL1と交差する点PX1を含んでかつU字メンバ10の剪断中心線CL1に垂直な縦断面で見て、荷重線F1がU字メンバ10の内方を通っている。この点、リアサブフレームは平面視で左右対称構造を有しているため、リアサブフレームの右半分も同様の構造を有している。すなわち、前記右アッパーアーム及び右後輪(他方の後輪)間の締結中心(第4締結中心)P4、及び、締結中心P3の双方を通る直線である荷重線(第2荷重線)F2も、U字メンバ10の剪断中心線CL1と交差する点PX2を含んでかつU字メンバ10の剪断中心線CL1に垂直な縦断面で見て、荷重線F2がU字メンバ10の内方を通っている。
上記構成によれば、前記左後輪から左アッパーアームUに加わる荷重を、左アッパーアームリアマウント60を介してU字メンバ10に効率よく伝えることができる。同様に、前記右後輪から前記右アッパーアームに加わる荷重も、右アッパーアームリアマウント80を介してU字メンバ10に効率よく伝えることができる。したがって、一対の後輪から加えられる荷重を、高い荷重伝達効率をもって受け止めることができる。
さらに、本実施形態のリアサブフレームは、図3に示すように、荷重線F1と、U字メンバ10の剪断中心線CL1と、左延長メンバ30の剪断中心線CL2とが、前記交点PX1の一点で交わっている。この点、リアサブフレームの右半分も同様の構造を有している。すなわち、荷重線F2と、U字メンバ10の剪断中心線CL1と、右延長メンバ40の剪断中心線CL3とが、前記交点PX2の一点で交わっている。
上記構成によれば、各サイドメンバ、各クロスメンバ、各延長サイドメンバのねじり変形を削減し、断面の崩壊を抑制することができるので、より高い荷重伝達効率を得ることが可能になる。
さらに、本実施形態のリアサブフレームは、以下のように構成してもよい:図3に示す平面視で、荷重線F1がU字メンバ10の剪断中心線CLと交差する点を含んでかつ、U字メンバ10の延在方向に垂直な縦断面で見て、左延長メンバ30の剪断中心線CL2がU字メンバ10の内方を通り;平面視で、荷重線F2がU字メンバ10の剪断中心線CL3と交差する点を含んでかつ、U字メンバ10の延在方向に垂直な縦断面で見て、右延長メンバ40の剪断中心線CL3がU字メンバ10の内方を通る。
この場合、各メンバのねじり変形を抑制しながら各荷重を伝達できるので、より高い荷重伝達効率を得ることが可能になる。
さらに、本実施形態のリアサブフレームは、以下のように構成してもよい:荷重線F1が、平面視でU字メンバ10の剪断中心線CLと交差する交点PX1を含んでかつU字メンバ10の延在方向に垂直な縦断面で見て、荷重線F1とU字メンバ10の剪断中心CLとの距離が、前記縦断面で囲まれる面積の平方根を6で除した値よりも小さく;荷重線F2が、平面視でU字メンバ10の剪断中心線CLと交差する交点PX2を含んでかつU字メンバ10の延在方向に垂直な縦断面で見て、荷重線F2とU字メンバ10の剪断中心CLとの距離が、前記縦断面で囲まれる面積の平方根を6で除した値よりも小さい。
この場合、左後輪からアッパーアームUに加わる荷重を、U字メンバ10の剪断中心線CL回りのねじり変形をさらに抑制しながら左アッパーアームリアマウント60を介してU字メンバ10に効率よく伝えることができる。同様に、右後輪から右アッパーアームに加わる荷重も、U字メンバ10の剪断中心線CL回りのねじり変形をさらに抑制しながら右アッパーアームリアマウント80を介してU字メンバ10に効率よく伝えることができる。したがって、一対の後輪から加えられる荷重を、より高い荷重伝達効率をもって受け止めることができる。
さらに、本実施形態のリアサブフレームは、以下のように構成してもよい:平面視で荷重線F1がU字メンバ10の剪断中心線CLと交差する交点PX1を含んでかつU字メンバ10の延在方向に垂直な縦断面で見て、荷重線F1と、U字メンバ10の剪断中心CLと、左延長メンバ30の剪断中心線CL2のそれぞれの距離が、前記縦断面で囲まれる面積の平方根を6で除した値よりも小さく;平面視で、荷重線F2が、U字メンバ10の剪断中心線CLと交差する交点PX2を含んでかつU字メンバ10の延在方向に垂直な縦断面で見て、荷重線F2と、U字メンバ10の剪断中心CLと、右延長メンバ40の剪断中心線CL3のそれぞれの距離が、前記縦断面で囲まれる面積の平方根を6で除した値よりも小さい。
この場合、各メンバのねじり変形をさらに抑制しながら各荷重を伝達できるので、より高い荷重伝達効率を得ることが可能になる。
さらに、本実施形態のリアサブフレームは、U字メンバ10の表面に孔(不図示)を有し、前記孔によって形成されるU字メンバ10の延在方向に垂直な断面内における不連続領域の長さ寸法が、前記断面の周方向に沿った全長(周長)の1/4以下であってもよい。
この場合、例えば左サイドメンバ部11及び右サイドメンバ部12に、電着塗装時の排液孔をあけてもよい。ただし、左サイドメンバ部11及び右サイドメンバ部12の延在方向に垂直な断面において、上記排液孔が形成する不連続領域が断面の大半を占めてしまうと、本実施形態の構成による剛性向上効果を著しく低下させることが懸念されるが、前記不連続領域が断面全長の1/4以下であれば剛性向上効果の低下はほとんどなく、高い荷重伝達効率を得ることが可能になる。
ただし、前記孔を不用意に多数設けてしまうと、剛性向上効果を著しく低下させることが懸念されるため、1体のU字メンバ10に形成する前記孔の個数は10個以下であることが望ましい。
加えて、上記構成によれば、左サイドメンバ部11及び右サイドメンバ部12間の開き角度と、リアクロスメンバ部13の長さとを調整することで、交点PX1,PX2の位置を互いに近付けたり、逆に遠ざけたりすることが可能になる。したがって、左アッパーアームリアマウント60及び右アッパーアームリアマウント80の位置を比較的自由に設計できる。例えば、交点PX1,PX2の位置を互いに近付けた場合には、リアクロスメンバ部13のうちで、デフマウント120a,120bによって剛性が高められた中央部分に、交点PX1,PX2の位置を近付けることができる。
さらに、本実施形態のリアサブフレームは、左アッパーアームフロントマウント(第1アッパーアームフロントマウント)50と、右アッパーアームフロントマウント(第2アッパーアームフロントマウント)70とを、さらに備える。
左アッパーアームフロントマウント50は、図3に示すように、左サイドメンバ部11の、フロントクロスメンバ20との接続位置(内側位置)に対して裏面側である外側位置に接続された左アッパーアームフロントマウント(第1アッパーアームフロントマウント)50と、右サイドメンバ部12の、フロントクロスメンバ20との接続位置(内側位置)に対して裏面側である外側位置に接続された右アッパーアームフロントマウント(第2アッパーアームフロントマウント)70とを、さらに備える。
上記構成によれば、左後輪より左アッパーアームフロントマウント50を介して左サイドメンバ部11に伝わる外力を、フロントクロスメンバ20の軸力によって支えることができる。同様に、右後輪より右アッパーアームフロントマウント70を介して右サイドメンバ部12に伝わる外力も、フロントクロスメンバ20の軸力によって支えることができる。
以上、本発明のリアサブフレームの一実施形態を説明したが、必要に応じて適宜構成を変更することができる。例えば、本実施形態のリアサブフレームはデフマウント120a,120bを備えるものとしたが、これらデフマウント120a,120bを備えない構成も採用可能である。また、フロントロアリンクやトレーリングリンク等の他の懸架部品を連結するためのマウント部品を備えてもよい。
また、リアサブフレームを構成する各構成要素の素材としては、鋼(特に高張力鋼からなる冷延鋼板)を用いることが最も好ましいが、その他の材質を採用してもよい。例えば、アクリル繊維、炭素繊維、強化プラスチックを用いた炭素繊維強化樹脂(CFRP)、ガラス繊維強化樹脂(GFRP)等を用いてもよい。この場合、各構成要素間の接合は、接着剤、ボルト締めなどの各種接合手段により行ってもよい。アルミニウム、マグネシウム等の軽金属を採用しても良い。
各構成要素間の接合は、接着剤、アーク溶接、スポット溶接、レーザー溶接、ボルト締め、ねじ止めなど、各種の接合方法が適用可能である。
各構成要素の成形は、プレス成形、鋳造、鍛造のいずれであってもよい。
各構成要素の断面形状は一例であり、その他の断面形状を有しても良い。さらには、各構成要素の延在方向に垂直な断面積が、前記延在方向の各位置において一定であっても良いし、または、異なっても良い。
10 U字メンバ
11 左サイドメンバ部(第1サイド部)
12 右サイドメンバ部(第2サイド部)
13 リアクロスメンバ部(リア部)
20 フロントクロスメンバ
30 左延長メンバ(第1延長メンバ)
40 右延長メンバ(第2延長メンバ)
50 左アッパーアームフロントマウント(第1アッパーアームフロントマウント)
60 左アッパーアームリアマウント(第1アッパーアームリアマウント)
70 右アッパーアームフロントマウント(第2アッパーアームフロントマウント)
P1 締結中心(第1締結中心)
F1 荷重線(第1荷重線)
CL1 U字メンバの剪断中心線
CL2 第1延長メンバの剪断中心線
U 左アッパーアーム(第1アッパーアーム)

Claims (8)

  1. 互いに対をなす第1サイド部及び第2サイド部と、前記第1サイド部及び前記第2サイド部間を一体に繋ぐリア部とを有する、平面視でU字状の外形をなし、前記U字状に沿った延在方向の一端から他端にかけての各位置において、前記延在方向に垂直な断面が閉じている、U字メンバと;
    前記第1サイド部及び前記第2サイド部の内側間を繋ぐフロントクロスメンバと;
    前記第1サイド部に接続されて前記第1サイド部から離間する方向に延在する第1延長メンバ、及び、前記第2サイド部に接続されて前記第2サイド部から離間する方向に延在する第2延長メンバと;
    前記平面視で、
    前記第1サイド部及び前記第1延長メンバ間の接続位置に隣接し、前記第1サイド部及び前記第1延長メンバの双方に接続され、第1締結中心をもって第1アッパーアームが連結される第1アッパーアームリアマウントと;
    前記平面視で、
    前記第2サイド部及び前記第2延長メンバ間の接続位置に隣接し、前記第2サイド部及び前記第2延長メンバの双方に接続され、第2締結中心をもって第2アッパーアームが連結される第2アッパーアームリアマウントと;
    を備えることを特徴とするリアサブフレーム。
  2. 前記第1アッパーアーム及び一対のうちの一方の後輪間の第3締結中心、及び、前記第1締結中心の双方を通る直線である第1荷重線が、前記平面視で前記U字メンバの剪断中心線と交差する点を含んでかつ前記U字メンバの延在方向に垂直な縦断面で見て、前記第1荷重線が前記U字メンバの内方を通り;
    前記第2アッパーアーム及び他方の後輪間の第4締結中心、及び、前記第2締結中心の双方を通る直線である第2荷重線が、前記平面視で前記U字メンバの剪断中心線と交差する点を含んでかつ前記U字メンバの延在方向に垂直な縦断面で見て、前記第2荷重線が前記U字メンバの内方を通る;
    ことを特徴とする請求項に記載のリアサブフレーム。
  3. 前記平面視で前記第1荷重線が前記U字メンバの剪断中心線と交差する点を含んでかつ、前記U字メンバの延在方向に垂直な縦断面で見て、前記第1延長メンバの剪断中心線が前記U字メンバの内方を通り;
    前記平面視で前記第2荷重線が前記U字メンバの剪断中心線と交差する点を含んでかつ、前記U字メンバの延在方向に垂直な縦断面で見て、前記第2延長メンバの剪断中心線が前記U字メンバの内方を通る;
    ことを特徴とする請求項に記載のリアサブフレーム。
  4. 前記第1荷重線が、前記平面視で前記U字メンバの剪断中心線と交差する点を含んでかつ前記U字メンバの延在方向に垂直な縦断面で見て、
    前記第1荷重線と前記U字メンバの剪断中心との距離が、前記縦断面で囲まれる面積の平方根を6で除した値よりも小さく;
    前記第2荷重線が、前記平面視で前記U字メンバの剪断中心線と交差する点を含んでかつ前記U字メンバの延在方向に垂直な縦断面で見て、前記第2荷重線と前記U字メンバの剪断中心との距離が、前記縦断面で囲まれる面積の平方根を6で除した値よりも小さい;
    ことを特徴とする請求項に記載のリアサブフレーム。
  5. 前記平面視で前記第1荷重線が前記U字メンバの剪断中心線と交差する点を含んでかつ前記U字メンバの延在方向に垂直な縦断面で見て、
    前記第1荷重線と、前記U字メンバの剪断中心と、前記第1延長メンバの剪断中心線のそれぞれの距離が、前記縦断面で囲まれる面積の平方根を6で除した値よりも小さく;
    前記平面視で、前記第2荷重線が、前記U字メンバの剪断中心線と交差する点を含んでかつ前記U字メンバの延在方向に垂直な縦断面で見て、前記第2荷重線と、前記U字メンバの剪断中心と、前記第2延長メンバの剪断中心線のそれぞれの距離が、前記縦断面で囲まれる面積の平方根を6で除した値よりも小さい;
    ことを特徴とする請求項に記載のリアサブフレーム。
  6. 前記平面視において、
    前記第1サイド部の、前記フロントクロスメンバとの接続位置に対して裏面側である外側位置に接続された第1アッパーアームフロントマウントと;
    前記第2サイド部の、前記フロントクロスメンバとの接続位置に対して裏面側である外側位置に接続された第2アッパーアームフロントマウントと;
    をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載のリアサブフレーム。
  7. 前記U字メンバの表面に孔を有し、前記孔によって形成される前記U字メンバの延在方向に垂直な断面内における不連続領域の長さ寸法が、前記断面の周方向に沿った全長の1/4以下である
    ことを特徴とする請求項1~の何れか1項に記載のリアサブフレーム。
  8. 互いに対をなす第1サイド部及び第2サイド部と、前記第1サイド部及び前記第2サイド部間を一体に繋ぐリア部とを有する、平面視でU字状の外形をなし、前記U字状に沿った延在方向の一端から他端にかけての各位置において、前記延在方向に垂直な断面が閉じている、U字メンバと;
    前記第1サイド部及び前記第2サイド部の内側間を繋ぐフロントクロスメンバと;
    前記第1サイド部に接続されて前記第1サイド部から離間する方向に延在する第1延長メンバ、及び、前記第2サイド部に接続されて前記第2サイド部から離間する方向に延在する第2延長メンバと;
    を備え、
    前記U字メンバの表面に孔を有し、前記孔によって形成される前記U字メンバの延在方向に垂直な断面内における不連続領域の長さ寸法が、前記断面の周方向に沿った全長の1/4以下である
    ことを特徴とするリアサブフレーム。
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