JP7365562B2 - 二次電池の捲回電極体 - Google Patents

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Description

本開示は、二次電池の捲回電極体に関する。
二次電池は、パソコンや携帯端末等のポータブル電源、あるいはEV(電気自動車)、HV(ハイブリッド自動車)、PHV(プラグインハイブリッド自動車)等の車両駆動用電源として広く用いられている。二次電池の一例として、捲回電極体を備えた二次電池がある。捲回電極体は、シート状の正極および負極を、セパレータを介して捲回することで、扁平形状に形成される。捲回電極体の捲回軸方向両端部の各々には、電極合材が塗工されていない未塗工部が形成される。捲回電極体と外部端子を電気的に接続するために、集電端子が用いられる。集電端子は、捲回電極体の未塗工部に接合されると共に、外部端子に電気的に接続される。集電端子は、超音波接合によって未塗工部に接合される場合がある。
例えば、特許文献1に記載の捲回電極体は、最内周にセパレータが位置するように捲回された後、径方向に圧縮されることで、扁平形状に形成される。
特開2017-208255号公報
扁平形状に形成された捲回電極体には、円筒状に復元しようとする力が生じる(以下では、この現象を「スプリングバック」という)。スプリングバックが生じると、積層された複数の集電体の間の隙間が広がる可能性がある。複数の集電体の間に隙間が存在する状態で、超音波接合によって集電端子を未塗工部に接合すると、接合強度が低下する可能性がある。
本発明の典型的な目的は、より安定した状態で集電端子が未塗工部に接合された二次電池の捲回電極体を提供することである。
ここに開示される一態様の二次電池の捲回電極体は、シート状の正極および負極が、セパレータを介して重ねて捲回されると共に、扁平形状に形成された二次電池の捲回電極体であって、上記捲回電極体の捲回軸方向両端部に位置する、電極合材が塗工されていない一対の未塗工部の少なくとも一方に、超音波接合によって接合された集電端子を備え、扁平形状である上記捲回電極体の実際の厚みTaが、上記捲回電極体の構成部材が厚み方向に収縮されない場合の上記捲回電極体の理論上の厚みをTtとした場合に、Ta/Tt<0.97の条件を満たす。
つまり、構成部材(正極、負極、およびセパレータ)が厚み方向に収縮されない場合の
捲回電極体の理論上の厚みをTtとした場合に、実際の厚みTaがTa/Tt<0.97の条件を満たすように捲回電極体が厚み方向に圧縮された後、集電端子が超音波接合によって未塗工部に接合される。上記の条件を満たすように捲回電極体が厚み方向に圧縮されると、超音波接合時に、スプリングバックによって集電体の間に隙間が生じることが抑制される。よって、超音波接合の強度が低下することが抑制され、より安定した状態で集電端子が未塗工部に接合される。
超音波接合による集電端子と未塗工部の接合部は、未塗工部のうち、集電端子に接続される外部端子側の端部から12mm以内の位置に形成されてもよい。この場合、未塗工部の外部端子側の端部から溶接部までの距離が短くなるので、集電端子の長さを短くすることが容易となる。よって、集電端子の材量の削減が容易になる。一方で、未塗工部のうち外部端子側の端部から12mm以内の位置は、捲回電極体が湾曲したR部に近い。R部に近い部分は、他の部分に比べてスプリングバックの影響を受けやすい。従って、従来の捲回電極体では、R部に近い部分に集電端子を超音波接合する際に、集電体の間に隙間が生じて接合強度が低下し易かった。これに対し、本開示では、Ta/Tt<0.97の条件を満たすように捲回電極体が厚み方向に圧縮された後、集電端子が超音波接合によって捲回電極体に接合される。従って、未塗工部の外部端子側の端部から溶接部までの距離を短くしつつ、より安定した状態で集電端子が未塗工部に接合される。
なお、本開示に係る二次電池の捲回電極体を製造する際の製造方法は、以下のように表現することも可能である。シート状の正極および負極を、セパレータを介して重ねて捲回することで、捲回電極体を形成する捲回工程と、前記捲回電極体を捲回軸に対して垂直な方向に圧縮することで、扁平形状である前記捲回電極体の実際の厚みTaを、前記捲回電極体の構成部材が厚み方向に収縮されない場合の前記捲回電極体の理論上の厚みTtに対してTa<0.97Ttとする圧縮工程と、圧縮工程において圧縮された前記捲回電極体の捲回軸方向両端部に位置する、電極合材が塗工されていない一対の未塗工部の少なくとも一方に、超音波接合によって集電端子を接合する超音波接合工程と、を含む、捲回電極体の製造方法。
本実施形態の二次電池1の内部構造を模式的に示す断面図である。 本実施形態の二次電池1の捲回電極体20の構成を示す模式図である。 捲回電極体20を側面方向から圧縮している状態の断面図である。 評価試験の結果を示すグラフである。
以下、本開示における典型的な実施形態の1つについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。なお、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚み等)は実際の寸法関係を反映するものではない。
本明細書において、「電池」とは、電気エネルギーを取り出し可能な蓄電デバイス一般を指す用語であって、一次電池および二次電池を含む概念である。「二次電池」とは、繰り返し充放電可能な蓄電デバイス一般をいい、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等のいわゆる蓄電池(すなわち化学電池)の他、電気二重層キャパシタ等のキャパシタ(すなわち物理電池)を包含する。以下、二次電池の一種である扁平角形のリチウムイオン二次電池の製造方法を例示して、本開示に係る二次電池の製造方法について詳細に説明する。ただし、本開示に係る二次電池の製造方法を、以下の実施形態に記載されたものに限定することを意図したものではない。
<二次電池の構成>
図1に示す二次電池1は、捲回電極体20、非水電解液10、および電池ケース30を備えた密閉型のリチウムイオン二次電池である。電池ケース30は、捲回電極体20および非水電解液10を内部に密閉した状態で収容する。本実施形態における電池ケース30の形状は、扁平な角形である。電池ケース30は、一端に開口部を有する箱型の本体31と、該本体の開口部を塞ぐ板状の蓋体32を備える。電池ケース30(詳細には、電池ケース30の蓋体32)には、外部接続用の正極外部端子42および負極外部端子44と、安全弁36とが設けられている。安全弁36は、電池ケース30の内圧が所定レベル以上に上昇した場合に、該内圧を開放する。また、電池ケース30には、非水電解液10を内部に注入するための注入口(図示せず)が設けられている。電池ケース30の材質としては、例えば、アルミニウム等の軽量で熱伝導性の良い金属材料が用いられる。ただし、電池ケースの構成を変更することも可能である。例えば、電池ケースとして、可撓性を有するラミネートが用いられてもよい。
図2に示すように、本実施形態の捲回電極体(以下、単に「電極体」という)20では、長尺状の正極(正極シート)50、長尺状の第1セパレータ71、長尺状の負極(負極シート)60、および長尺状の第2セパレータ72が重ね合わされて捲回されている。詳細には、正極50では、長尺状の正極集電体52の片面または両面(本実施形態では両面)に、長手方向に沿って電極合材(正極活物質層)54が塗工されている。負極60では、長尺状の負極集電体62の片面または両面(本実施形態では両面)に、長手方向に沿って電極合材(負極活物質層)64が塗工されている。未塗工部52A,62Aは、捲回電極体20の捲回軸Wの方向(上記長手方向に直交するシート幅方向)の両端部の各々に位置する。未塗工部52Aは、電極合材54が塗工されずに正極集電体52が露出した部分である。未塗工部52Aには、正極集電端子43(図1参照)が接合部43Aにおいて接合される。正極集電端子43には、正極外部端子42(図1参照)が電気的に接続される。また、未塗工部62Aは、電極合材64が塗工されずに負極集電体62が露出した部分である。未塗工部62Aには、負極集電端子45(図1参照)が接合部45Aにおいて接合される。負極集電端子45には、負極外部端子44(図1参照)が電気的に接続される。
電極体20の正負極を構成する材料、部材は、従来の一般的な二次電池に用いられるものと同様のものを制限なく使用可能である。例えば、正極集電体52には、この種の二次電池の正極集電体として用いられるものを特に制限なく使用し得る。典型的には、良好な導電性を有する金属製の正極集電体が好ましい。例えば、アルミニウム、ニッケル、チタン、ステンレス鋼等の金属材を正極集電体52として採用できる。本実施形態の正極集電体52にはアルミニウム箔が用いられている。正極活物質層54の正極活物質としては、例えば層状構造やスピネル構造等のリチウム複合金属酸化物(例えば、LiNi1/3Co1/3Mn1/3、LiNiO、LiCoO、LiFeO、LiMn、LiNi0.5Mn1.5,LiCrMnO、LiFePO等)が挙げられる。正極活物質層54は、正極活物質と必要に応じて用いられる材料(導電材、バインダ等)とを適当な溶媒(例えばN-メチル-2-ピロリドン:NMP)に分散させ、ペースト状(またはスラリー状)の組成物を調製し、該組成物の適当量を正極集電体52の表面に塗工し、乾燥することによって形成することができる。本実施形態では、三元系の正極活物質と、導電材であるアセチレンブラック(AB)と、バインダであるポリフッ化ビニリデン(PVDF)が、正極活物質層に含まれる。
負極集電体62には、この種の二次電池の負極集電体として用いられるものを特に制限なく使用し得る。典型的には、良好な導電性を有する金属製の負極集電体が好ましく、例えば、銅(例えば銅箔)や銅を主体とする合金を用いることができる。本実施形態の負極集電体62には銅箔が用いられている。負極活物質層64の負極活物質としては、例えば、少なくとも一部にグラファイト構造(層状構造)を含む粒子状(或いは球状、鱗片状)の炭素材料、リチウム遷移金属複合酸化物(例えば、LiTi12等のリチウムチタン複合酸化物)、リチウム遷移金属複合窒化物等が挙げられる。負極活物質層64は、負極活物質と必要に応じて用いられる材料(バインダ等)とを適当な溶媒(例えばイオン交換水)に分散させ、ペースト状(またはスラリー状)の組成物を調製し、該組成物の適当量を負極集電体62の表面に塗工し、乾燥することによって形成することができる。本実施形態では、黒鉛系の負極活物質と、バインダであるスチレンブタジエンゴム(SBR)と、増粘剤であるカルボキシメチルセルロース(CMC)が、負極活物質層64に含まれる。
第1セパレータ71および第2セパレータ72としては、従来公知の多孔質シートからなるセパレータを特に制限なく使用することができる。例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン樹脂から成る多孔質シート(フィルム、不織布等)が挙げられる。かかる多孔質シートは、単層構造であってもよく、二層以上の複数構造(例えば、PE層の両面にPP層が積層された三層構造)であってもよい。また、多孔質シートの片面または両面に、多孔質の耐熱層を備える構成のものであってもよい。この耐熱層は、例えば、無機フィラーとバインダとを含む層(フィラー層ともいう。)であり得る。無機フィラーとしては、例えばアルミナ、ベーマイト、シリカ等を好ましく採用し得る。
電極体20とともに電池ケース30に収容される非水電解液10は、適当な非水溶媒に支持塩を含有するものであり、従来公知の非水電解液を特に制限なく採用することができる。例えば、非水溶媒として、エチレンカーボネート(EC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等を用いることができる。また、支持塩としては、例えばリチウム塩(例えば、LiBOB、LiPF等)を好適に用いることができる。本実施形態では、LiBOBが採用されている。
<製造方法の概要>
次に、本実施形態の捲回電極体20の製造方法の概要について説明する。本実施形態の捲回電極体20の製造方法は、捲回工程、圧縮工程、および超音波接合工程を含む。捲回工程では、構成材料が捲回されることで捲回電極体20が形成される。圧縮工程では、捲回工程において形成された捲回電極体20が圧縮される。超音波接合工程では、捲回電極体20における一対の未塗工部52A,62Aの少なくとも一方に、超音波接合によって集電端子が接合される。
本実施形態では、金属の組織変化等の影響が生じにくい超音波接合によって、正極集電端子43が未塗工部52Aに接合される。また、本実施形態では、負極集電体62を構成する銅箔の一部が飛散して二次電池1の内部に残存することを抑制するために、負極集電端子45は抵抗溶接によって未塗工部62Aに接合される。つまり、本実施形態では、捲回工程、圧縮工程、および超音波接合工程に加えて、抵抗溶接工程も実行される。なお、超音波接合工程と抵抗溶接工程は、いずれが先に実行されてもよい。
<捲回工程>
本実施形態の捲回工程では、図2に示すように、長尺状の正極50、長尺状の第1セパレータ71、長尺状の負極60、および長尺状の第2セパレータ72が重ね合わされて捲回されることで、捲回電極体20が形成される。捲回電極体20は、例えば、捲回軸Wに直交する断面が偏平な捲芯の周りに、正極50、第1セパレータ71、負極60、および第2セパレータ72が捲回されることで、扁平形状に形成されてもよい。また、捲回電極体20は、例えば、正極50、第1セパレータ71、負極60、および第2セパレータ72を円筒状に捲回した後に、側面方向(捲回軸Wに対して垂直な方向)から圧縮する(押しつぶす)ことで、扁平形状に形成されてもよい。なお、円筒状の捲回電極体20を側面方向から圧縮する工程は、後述する圧縮工程において実行されてもよい。
<圧縮工程>
図3を参照して、本実施形態における圧縮工程について説明する。圧縮工程では、捲回電極体20が、捲回軸W(図2参照)に対して垂直な方向に(側面方向から)圧縮される。捲回電極体20を圧縮する方法は適宜選択できる。一例として、本実施形態では、互いに対向する2つの圧縮板80の間に捲回電極体20を配置し、2つの圧縮板80の間の距離を小さくする方向に圧縮力を加えることで、捲回電極体20が圧縮される。
ここで、捲回電極体20の構成部材(つまり、積層されている正極50、第1セパレータ71、負極60、および第2セパレータ72)が厚み方向に圧縮されず、且つ、構成部材間に隙間が無い状態で、捲回電極体20が扁平形状に形成された場合の、捲回電極体の理論上の厚みをTtとする。本実施形態の圧縮工程では、扁平形状である捲回電極体20の実際の厚みTaが、Ta/Tt<0.97の条件を満たすように、捲回電極体20が側面方向から圧縮される。つまり、本実施形態の圧縮工程では、捲回電極体20を側面方向から圧縮することで、捲回電極体20の実際の厚みTaをTa<0.97Ttとする。その結果、後述する超音波接合時に、未塗工部52において積層されている正極集電体50の間にスプリングバックによって隙間が生じることが抑制される。なお、本実施形態では、圧縮工程に圧力を50kNよりも大きくすることで、Ta/Tt<0.97の条件が満たされた。
<超音波接合工程>
超音波接合工程では、圧縮工程において圧縮された捲回電極体20の未塗工部52Aに、正極集電端子43が超音波接合によって接合される。本実施形態では、略板状である正極集電端子43の板面を、未塗工部52Aの表面に面接触させた状態で、接合チップ(図示せず)を押し付けて超音波振動を与えることで、未塗工部52Aに正極集電端子43が超音波接合によって接合される。
超音波接合工程が実行される時点で、捲回電極体20は、Ta/Tt<0.97の条件を満たすように厚み方向に圧縮されている。従って、積層されている正極集電体50の間にスプリングバックによって隙間が生じることが抑制された状態で、未塗工部52Aに正極集電端子43が接合される。よって、正極集電端子43の接合強度が低下することが抑制される。
図1に示すように、本実施形態では、捲回電極体20の未塗工部52Aのうち、正極集電端子43に接続される正極外部端子42側の端部Eからの距離が12mm以内の範囲に、正極集電端子43と未塗工部52Aの接合部43Aが形成される。この場合、正極集電端子43の長さ(図1における上下方向の長さ)を短くすることが容易になるので、正極集電端子43の材料の削減が容易になる。なお、本実施形態では、未塗工部52Aの端部Eから接合部43Aの中心までの距離は、約4mmに設定されている。また、本実施形態では、負極集電端子45と未塗工部62Aの接合部45Aも、正極集電端子43の接合部43Aと同様に、未塗工部62Aのうち負極外部端子44側の端部から12mm以内の範囲に形成される。よって、負極集電端子45の材料の削減も容易になる。
ここで、正極外部端子42側の未塗工部52Aの端部Eから12mm以内の位置は、捲回電極体が湾曲したR部21(図3参照)に近い、R部21に近い部分は、他の部分に比べてスプリングバックの影響を受けやすい。これに対し、本実施形態では、Ta/Tt<0.97の条件を満たすように厚み方向に圧縮された捲回電極体20の未塗工部52Aに、正極集電端子43が超音波接合によって接合される。従って、未塗工部52Aの端部Eから接合部43Aまでの距離を短くしつつ、より安定した状態で正極集電端子43が未塗工部52Aに接合される。
なお、本実施形態では、圧縮工程における捲回電極体20の厚み方向の圧縮が解除された後、超音波接合工程が実行される。しかし、捲回電極体20が厚み方向に圧縮された状態のまま、超音波接合工程が実行されてもよい。
以上の各工程によって製造された捲回電極体20が、電池ケース30の内部に収容されることで、二次電池1が製造される。詳細には、図1に示すように、正極集電端子43および負極集電端子45は、共に捲回電極体20から同一の方向に突出するように接合される。正極集電端子43および負極集電端子45が電池ケース30の蓋体32に装着されると共に、正極集電端子43と正極外部端子42、および、負極集電端子45と負極外部端子44が電気的に接続される。次いで、捲回電極体20が、蓋体32側とは反対側の端部から、電池ケース30の本体31の内部に開口を通じて収容される。蓋体32と本体31が溶接等によって接合される。その後、電池ケース30の内部に非水電解液10が注入されることで、二次電池1が製造される。
<実施例>
図4を参照して、本実施形態の製造方法の効果を評価するための評価試験の結果について説明する。本評価試験では、圧縮工程における圧縮の圧力の大きさのみを変化させて、4種類の捲回電極体を製造した。4種類の捲回電極体についての、圧縮工程における圧力以外の製造工程、材質、および寸法等は、共に、上記実施形態で説明した捲回電極体20と同じである。次いで、4種類の捲回電極体の各々について、未塗工部52Aに対する正極集電端子43の接合強度のばらつき(σ)/Nを求めた。
図4に示すように、圧縮工程における圧力を10kNとした場合、強度のばらつきは許容できない値(15よりも大きい値)となった。圧力を10kNとした場合、Ta/Ttは1.00よりも大きくなった。同様に、圧縮工程における圧力を30kNとした場合も、強度のばらつきは許容できない値となった。圧力を30kNとした場合、Ta/Ttは約0.983となった。これに対し、圧縮工程における圧力を60kNとし、Ta/Ttが約0.96となった捲回電極体では、強度のばらつきは許容できる値となった。さらに、圧縮工程における圧力を90kNとし、Ta/Ttが約0.947となった捲回電極体では、強度のばらつきは、圧力を60kNとした場合よりもさらに低下した。以上より、捲回電極体の実際の厚みTaが、Ta/Tt<0.97の条件を満たすように捲回電極体を圧縮することで、より安定した状態で正極集電端子43が未塗工部52Aに接合されることが分かる。
上記実施形態で開示された技術は一例に過ぎない。従って、上記実施形態で例示された技術を変更することも可能である。例えば、上記実施形態では、正極集電端子43を未塗工部52Aに接合する際に、超音波接合が用いられる。負極集電端子45は、抵抗溶接によって未塗工部62Aに接合される。しかし、負極集電端子45を未塗工部62Aに接合する際に、超音波接合が採用されてもよい。この場合でも、捲回電極体20の実際の厚みがTa/Tt<0.97の条件を満たしていれば、負極集電端子45は安定した状態で未塗工部62Aに接合される。
以上、具体的な実施形態を挙げて詳細な説明を行ったが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に記載した実施形態を様々に変形、変更したものが含まれる。
1 二次電池
20 捲回電極体
42 正極外部端子
43 正極集電端子
43A 接合部
50 正極
52A 未塗工部
54 電極合材
71 第1セパレータ
72 第2セパレータ

Claims (1)

  1. シート状の正極および負極が、セパレータを介して重ねて捲回されると共に、扁平形状に形成された二次電池の捲回電極体であって、
    前記捲回電極体の捲回軸方向両端部に位置する、電極合材が塗工されていない一対の未塗工部の少なくとも一方に、超音波接合によって接合された集電端子を備え、
    前記未塗工部と前記集電端子の接合部は、前記未塗工部のうち、前記集電端子に接続される外部端子側の端部から4mmから12mm以内の位置に形成され、
    扁平形状である前記捲回電極体の実際の厚みTaが、前記捲回電極体の構成部材が厚み方向に収縮されない場合の前記捲回電極体の理論上の厚みをTt(構成部材間の隙間を除く)とした場合に、Ta/Tt<0.97の条件を満たし、且つ、前記接合部の接合強度のばらつき(σ)/Nが15以下である、二次電池の捲回電極体。
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