JP7365529B2 - 接合基板、回路基板及びその製造方法、並びに、個片基板及びその製造方法 - Google Patents

接合基板、回路基板及びその製造方法、並びに、個片基板及びその製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、接合基板、回路基板及びその製造方法、並びに、個片基板及びその製造方法に関する。
電子デバイスに搭載される個片基板には、絶縁性のセラミック基板が用いられる場合がある。このような個片基板を得るための多数個取り配線基板としては、複数の配線基板領域を縦横に配列するとともに外周部にダミー領域を設け、各配線基板領域の内層に空隙からなる記号パターンを備えるものが知られている(例えば、特許文献1)。このような記号パターンを、超音波探傷装置又はX線等を用いて解析すれば、配線基板領域の配列位置を検知することができる。
また、個片基板の材料に用いられるセラミックグリーンシートの一部にレーザ光を照射してバーコード又は二次元コードを描画する工程と、このセラミックグリーンシートを焼成して、複数の基板形成領域を備えるセラミック基板を得る工程と、セラミック基板を分割する工程とを有する製造方法が知られている(例えば、特許文献2及び3)。これによって、成形ロット番号と最終製品とを紐づけることができる。
特開2005-210028号公報 国際公開第2020/179699号 国際公開第2021/020471号
特許文献1~3に記載されるような記号パターン及び二次元コード等の識別マークは、トレーサビリティを図るうえで有用であると考えられる。そこで、本開示は、トレーサビリティに優れる回路基板及びその製造方法を提供する。また、トレーサビリティに優れる接合基板を提供する。また、トレーサビリティに優れる個片基板及びその製造方法を提供する。
本開示は、幾つかの側面において以下の[1]~[11]を提供する。
[1]第1主面及び第2主面の少なくとも一方に形成される区画線によって画定される複数の区画部を含むセラミック板と、前記第1主面及び前記第2主面を覆うように前記セラミック板にそれぞれ接合される一対の金属板と、を備える接合基板であって、
前記一対の金属板の少なくとも一方は表面に複数の第1識別マークを有する、接合基板。
[2]前記セラミック板は導体形成領域とダミー領域とを含み、
前記一対の金属板の少なくとも一方は、前記導体形成領域を覆う部分の表面に前記複数の第1識別マークを有する、[1]に記載の接合基板。
[3]前記複数の第1識別マークは、レーザ孔で構成されるコードを含み、前記レーザ孔は3μm以上の深さを有する、[1]又は[2]に記載の接合基板。
[4]前記一対の金属板は、前記セラミック板の前記第1主面及び前記第2主面よりも外側にはみ出すはみ出し部を有し、前記複数の第1識別マークは前記はみ出し部よりも内側に設けられており、
前記セラミック板の角部は前記一対の金属板よりも外側に突出している、[1]~[3]のいずれか一つに記載の接合基板。
[5]第1主面及び第2主面の少なくとも一方に形成される区画線によって画定される複数の区画部を含むセラミック板と、前記第1主面において、前記区画部毎に独立して設けられる複数の第1導体部と、前記第2主面において、前記区画部毎に独立して設けられる複数の第2導体部と、を備え、
前記複数の第1導体部のそれぞれが表面に第2識別マークを有する、回路基板。
[6]前記[1]~[4]のいずれか一つの接合基板に少なくともエッチング処理を施して得られ、
前記第1主面において、前記区画部毎に独立して設けられる複数の第1導体部と、前記第2主面において、前記区画部毎に独立して設けられる複数の第2導体部と、を備え、
前記複数の第1導体部のそれぞれが表面に前記複数の第1識別マークの一つに由来する第2識別マークを有する、回路基板。
[7]前記第2識別マークは、レーザ孔で構成されるコードを含み、前記レーザ孔は1μm以上の深さを有する、[5]又は[6]に記載の回路基板。
[8]前記[5]~[7]のいずれか一つの回路基板を前記区画線に沿って分割して得られ、
前記複数の区画部の一つと、前記複数の第1導体部の一つと、前記複数の第2導体部の一つとを備え、前記複数の第1導体部の一つが表面に前記第2識別マークを有する、個片基板。
[9]前記複数の第1導体部の一つが放熱部を構成し、前記複数の第2導体部の一つが電気回路を構成する、[8]に記載の個片基板。
[10]前記[1]~[4]のいずれか一つの接合基板に少なくともエッチング処理を施して、前記第1主面において前記区画部毎に独立するように複数の第1導体部を形成するとともに、前記第2主面において前記区画部毎に独立するように複数の第2導体部を形成する工程を有し、
前記複数の第1導体部のそれぞれは、表面に前記第1識別マークの一つに由来する第2識別マークを有する、回路基板の製造方法。
[11]前記[1]~[4]のいずれか一つの接合基板に少なくともエッチング処理を施して、前記第1主面において前記区画部毎に独立するように複数の第1導体部を形成するとともに、前記第2主面において前記区画部毎に独立するように複数の第2導体部を形成する工程と、
前記複数の第1導体部及び前記複数の第2導体部を有する回路基板を前記区画線に沿って分割して、前記複数の区画部の一つと、前記複数の第1導体部の一つと、前記複数の第2導体部の一つとを備え、前記複数の第1導体部の一つが表面に前記第1識別マークの一つに由来する第2識別マークを有する個片基板を得る工程と、を有する、個片基板の製造方法。
上記[1]の接合基板は、一対の金属板の少なくとも一方は表面に複数の第1識別マークを有する。このような複数の第1識別マークは、接合基板の内部に識別マークを設ける場合に比べて読み取り精度を高くすることができる。したがって、トレーサビリティに優れる。
上記接合基板は[2]の構成を有していてもよい。これによって、接合基板から多数個取りの回路基板を形成し、回路基板を個片化して得られる個片基板のそれぞれに識別マークを設けることができる。したがって、トレーサビリティの範囲を個片基板にまで拡張することができる。
上記接合基板は[3]の構成を有していてもよい。これによって、接合基板に表面処理及びエッチング処理を施した後であっても、第1識別マークに由来する識別マークの読み取り精度を十分に維持することができる。これによって、トレーサビリティの信頼性を十分に高くすることができる。
上記接合基板は[4]の構成を有していてもよい。一対の金属板がはみ出し部を有し、複数の第1識別マークがはみ出し部よりも内側に設けられることによって、金属板とセラミック板とを接合するろう材が金属板の表面に染み出して第1識別マークが被覆されることを抑制できる。したがって、第1識別マークの読み取り精度を十分に高く維持することができる。また、セラミック板の角部が露出していることによって、当該角部を用いて位置合わせを行うことができる。このような接合基板、並びに、これから得られる回路基板及び個片基板は、寸法精度に優れる。
上記[5]の回路基板では、複数の第1導体部のそれぞれが表面に第2識別マークを有する。このような回路基板は、内部に識別マークを有する場合に比べて読み取り精度を高くすることができる。したがって、トレーサビリティに優れる。また、回路基板を得てから、当該回路基板を複数の区画部毎に分割した後までを紐づけて管理することが可能となる。このようにしてトレーサビリティの範囲を拡張することができる。
上記[6]の回路基板は、第1導体部のそれぞれが表面に第2識別マークを有する。このような回路基板は、内部に識別マークを有する場合に比べて読み取り精度を高くすることができる。したがって、トレーサビリティに優れる。また、回路基板を得てから、当該回路基板を複数の区画部毎に分割した後までを紐づけて管理することが可能となる。さらに、第2識別マークは第1識別マークの一つに由来する。このため、接合基板から分割された基板(個片基板)を得るまでのプロセス全体において優れたトレーサビリティを確保することができる。
上記回路基板は[7]の構成を有していてもよい。これによって、読み取り精度を十分に維持することができる。したがって、トレーサビリティの信頼性を十分に高くすることができる。
上記[8]の個片基板は、第1導体部の表面に第2識別マークを有する。このような第2識別マークは、個片基板の内部に識別マークが設けられる場合に比べて読み取り精度を高くすることができる。したがって、上記個片基板はトレーサビリティに優れる。また、上記個片基板は、上述のいずれかの回路基板を区画線に沿って分割して得られるものであるため、回路基板から個片基板に至るまでのトレーサビリティを確保することができる。
上記個片基板は[9]の構成を有していてもよい。このような個片基板は、放熱部を構成する第1導体部が第2識別マークを有する。これによって、優れたトレーサビリティを有しつつ、電気回路を構成する第2導体部の表面を十分に平坦にして接続信頼性を向上することができる。
上記[10]の回路基板の製造方法では、接合基板が金属板の表面に第1識別マークを有し、回路基板が複数の第1導体部のそれぞれの表面に第1識別マークに由来する第2識別マークを有することから、接合基板から回路基板に至るまでのトレーサビリティを確保することができる。また、第1識別マーク及び第2識別マークは、金属板及び第1導体部の表面に設けられることから読み取り精度に優れる。したがって、上記回路基板の製造方法は、トレーサビリティに優れる。
上記[11]の個片基板の製造方法では、接合基板が金属板の表面に第1識別マークを有し、個片基板が第1導体部の表面に第1識別マークに由来する第2識別マークを有することから、接合基板から個片基板までのトレーサビリティを確保することができる。また、第1識別マーク及び第2識別マークは読み取り精度に優れる。したがって、上記個片基板の製造方法は、トレーサビリティに優れる。
トレーサビリティに優れる接合基板を提供することができる。また、トレーサビリティに優れる回路基板及びその製造方法を提供することができる。また、トレーサビリティに優れる個片基板及びその製造方法を提供することができる。
一実施形態に係る接合基板の斜視図である。 一実施形態に係る接合基板の平面図である。 図1及び図2の接合基板の識別マークの一例を示す図である。 図1の回路基板のIV-IV線断面図である。 セラミック板の平面図である。 一実施形態に係る回路基板の一方面を示す図である。 一実施形態に係る回路基板の他方面を示す図である。 一実施形態に係る個片基板の斜視図である。 パワーモジュールの一例を示す断面図である。
以下、場合により図面を参照して、本開示の実施形態について説明する。ただし、以下の実施形態は、本開示を説明するための例示であり、本開示を以下の内容に限定する趣旨ではない。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用い、場合により重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。各要素の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。本明細書に明示される数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されるいずれかの値に置き換えてもよい。また、個別に記載した上限値及び下限値は任意に組み合わせてもよい。
図1は接合基板100の斜視図であり、図2は接合基板100の平面図である。接合基板100は、セラミック板10と、セラミック板10の第1主面10A及び第2主面をそれぞれ覆うようにセラミック板10に接合されている一対の金属板20,30と、を備える。一対の金属板20,30は例えば銅板又はアルミニウム板であってよい。接合基板100は、金属板20の表面20Aに、第1識別マーク51を有する。金属板30の表面にも、同様の識別マークを有していてもよいし、有していなくてもよい。表面20Aには、セラミック板10の導体形成領域に含まれる区画部の個数と同じ個数の第1識別マーク51が設けられている。
第1識別マーク51は、金属板20及び接合基板100を識別可能なものであればよい。例えば、バーコード等の一次元コードであってよく、二次元コードであってもよい。第1識別マーク51は、表面20Aに印刷されたものであってよく、凹凸形状で構成されたものであってもよい。例えば、凹部と模様が組み合わされたものであってもよい。複数ある第1識別マーク51は、互いに同じであってよく、異なっていてもよい。複数の第1識別マーク51が互いに異なっていれば、個片化した後のトレーサビリティも確保することができる。
第1識別マーク51は、例えば、カメラ又はビデオ等の撮像装置によって検出可能に構成される。撮像装置は、例えば撮像した画像と予め記録された情報とを照合し、照合結果に基づいて情報を出力する情報処理部を有していてよい。本開示における他の識別マークも同様であってよい。
第1識別マーク51は、接合基板100及び後述の回路基板200を識別するために用いられてよい。また、接合基板100を作製する前に、第1識別マーク51を金属板20(30)の表面に設けておけば、金属板20(30)を識別することができる。第1識別マーク51は何らかの情報と関連付けられたコードであってよい。情報としては、例えば、ロット、製造履歴、製品の種類、用途、品質、及び製造条件に関するものが挙げられる。第1識別マーク51を用いることによって、金属板20,30、接合基板100及びこれから得られる各種生産品のトレーサビリティを向上することができる。例えば、第1識別マーク51を用いて、品質管理及び工程管理を行ってよい。
第1識別マーク51は、例えば、以下(a),(b),(c),(d),(e)及び(f)の情報のうち1又は2以上がコード化されたものであってよい。
(a)金属板に関する情報
(b)接合基板の製造情報(製造日、製造条件、及び製造設備等)
(c)接合基板の品質情報
(d)接合基板の表面処理条件
(e)接合基板のエッチング条件
(f)接合基板のシリアル番号
図3は、第1識別マーク51の一例を示す図である。第1識別マーク51は、二次元コードであり、複数の凹部51aが所定の規則に従って並んで構成される。第1識別マーク51は、例えばQRコード(登録商標)等の二次元バーコードであってよい。また、例えば凹部51aの深さに関する情報も利用して三次元コードとしてもよい。凹部51aは、レーザ光によって形成されるレーザ孔であってよい。レーザ源としては、例えば、炭酸ガスレーザ及びYAGレーザ等を用いることができる。なお、第1識別マーク51は、凹部51aで構成されるものに限定されない。
第1識別マーク51を構成する凹部51aの深さは3μm以上であってよく、5μm以上であってもよい。これによって、化学研磨等の表面処理を施した後も、十分な読み取り精度を確保することができる。凹部51aの深さは、50μm以下であってよく、30μm以下であってよく、10μm未満であってもよい。このように深さを小さくすることによって、レーザ孔を形成する時間を短縮するとともに、レーザ孔の形成に伴う異物(ドロス)の発生量を低減することができる。
第1識別マーク51のコードサイズは、平面視で、各辺の長さが1~4mmであってよい。これによって、撮像装置による検知精度を十分に維持しつつ、個片化後の接続信頼性を十分に高くすることができる。このようなサイズとしつつ情報量を確保する観点から、セル数(一方向に沿って並ぶ凹部51aの最大数)は、5~30であってよく、10~20であってよい。
図4の断面図に示すように、金属板20及び金属板30は、ろう材層62及びろう材層63を介して、セラミック板10の第1主面10A及び第2主面10Bにそれぞれ接合されている。金属板20及び金属板30の外縁27及び外縁37は、セラミック板10の第1主面10A及び第2主面10Bよりも外側にはみ出している。金属板20及び金属板30が、このようなはみ出し部28及びはみ出し部38をそれぞれ有することによって、金属板20の表面20A及び金属板30の表面30Aに、ろう材成分がしみ出すことを抑制できる。
第1識別マーク51は、はみ出し部28よりも内側に設けられている。したがって、第1識別マーク51がろう材成分で覆われることを十分に抑制できる。このような第1識別マーク51は読み取り精度に優れる。金属板30の表面30Aに識別マークを設ける場合も、当該識別マークははみ出し部38よりも内側に設けられてよい。ただし、金属板30の表面30Aには識別マークを設けなくてもよい。
図4では、ろう材層62,63は、回路基板を作製したときの導体部となる部分に対応する部分にのみ設けられている。すなわち、隣り合うろう材層の間には空隙部がある。幾つかの変形例では、このような空隙部を設けなくてもよい。すなわち、第1主面10A及び第2主面10Bに、ろう材をべた塗りしてろう材層を形成してもよい。セラミック板10は、区画線L1(区画線L2)を起点として仮想分割線VLに沿って分割可能に構成される。区画部18は、区画線L1(区画線L2)と仮想分割線VLとによって画定される三次元の領域である。
図5に示すように、セラミック板10の第1主面10Aは、矩形であり、区画線L1,L2によって複数の区画部18が画定されている。第1主面10Aには、区画線として、第1の方向に沿って延在し且つ等間隔で並ぶ複数の区画線L1と、第1の方向に直交する第2の方向に沿って延在し且つ等間隔で並ぶ複数の区画線L2と、が設けられている。区画線L1と区画線L2とは互いに直交している。
区画線L1,L2は、例えば、複数の凹みが直線状に並んで構成されていてもよいし、線状に溝が形成されていてもよい。具体的には、レーザ光で形成されるスクライブラインであってよい。レーザ源としては、例えば、炭酸ガスレーザ及びYAGレーザ等が挙げられる。このようなレーザ源からレーザ光を間欠的に照射することによってスクライブラインを形成することができる。なお、区画線L1,L2は、等間隔で並んでいなくてもよく、また、直交するものに限定されない。また、直線状ではなく、曲線状であってもよいし、折れ曲がっていてもよい。図5には、セラミック板10の第1主面10Aのみに区画線L1,L2が設けられているが、セラミック板10の他方の主面(第2主面10B)にも、区画線L1,L2が形成されていてもよい。
図5に示すように、セラミック板10は、最も外側に配置される2本の区画線L1及び最も外側に配置される2本の区画線L2によって画定される、6個の区画部18を含む導体形成領域16と、導体形成領域16を取り囲むダミー領域15と有する。導体形成領域16において区画線L1,L2によって画定される6個の区画部18には、それぞれ電気回路又は放熱部を構成する導体部が形成されてよい。
図1及び図2の接合基板100における第1識別マーク51は、金属板20のうち、セラミック板10の導体形成領域16を覆う部分の表面20Aに設けられる。第1識別マーク51は、金属板20のうち、複数の区画部18のそれぞれを覆う部分の表面20Aに設けられる。すなわち、第1識別マーク51は、区画部18毎に表面20Aに一つずつ設けられる。複数の第1識別マーク51が互いに異なっていれば、トレーサビリティの範囲を分割後の個片基板にまで拡張することができる。
図1、図2及び図5に示すように、接合基板100において、セラミック板10の角部11は、一対の金属板20,30よりも外側に突出している。一対の金属板20,30は、それぞれ4つの角部が面取り加工されている。一対の金属板20,30の面取り部26,36の間から、セラミック板10の角部11が露出している。面取り部26,36の形状は特に限定されず、例えば、C面取り形状であってもよいし、R面取り形状であってもよい。一対の金属板20,30の形状は同じであってよく、異なっていてもよい。
セラミック板10の角部11の位置は、図2のように接合基板100を平面視したときに、容易に検知することができる。このため、角部11を接合基板100の位置合わせの基準とすることによって、接合基板100の加工を円滑に且つ高精度に行うことができる。その結果、寸法精度に優れる加工品を円滑に製造することができる。
幾つかの変形例では、金属板20の表面20Aにおける第1識別マーク51は、接合基板100に表面処理等を施すことによって消失するものであってよい。これによって、接合基板100のトレーサビリティを確保しつつ、識別マークが残存しない回路基板及び個片基板を得ることができる。第1識別マーク51が凹部51aで構成される場合、凹部51aの深さは、例えば1μm未満であってよい。また、第1識別マーク51は、印刷等によって描かれる二次元マークであってもよい。
図6は回路基板200の一方面側(第1主面10A側)を示す平面図であり、図7は回路基板200の一方面側(第2主面10B側)を示す平面図である。図6及び図7に示す回路基板200は、第1主面10Aに形成される区画線L1,L2によって画定される複数の区画部18を含むセラミック板10と、セラミック板10の第1主面10Aにおいて、区画部18毎に独立して設けられる複数の第1導体部41と、セラミック板10の第2主面10Bにおいて、区画部18毎に独立するように設けられる複数の第2導体部42と、を備える。複数の第1導体部41のそれぞれは、表面に第2識別マーク52を有する。
図7において、セラミック板10の第2主面10Bには、仮想区画線VL1,VL2が描かれている。仮想区画線VL1,VL2は、図4の仮想分割線VLに基づいて第2主面10Bに描かれる仮想線である。すなわち、仮想区画線VL1,VL2は、第1主面10Aにおける区画線L1,L2の平面形状を、第2主面10Bに転写したものに相当する。仮想区画線VL1,VL2は、仮想分割線VL及び区画線L1,L2とともに区画部18を確定する。なお、図7では、第2主面10Bに仮想区画線VL1,VL2を描いているが、幾つかの変形例では、第2主面10Bも、第1主面10Aと同様の区画線L1,L2を有していてもよい。別の幾つかの変形例では、第2主面10Bに区画線L1,L2を設け、第1主面10Aに仮想区画線VL1,VL2を描くことによって、導体形成領域16における区画部18を確定してもよい。
回路基板200は、第1主面10A及び第2主面10Bのそれぞれに複数の第1導体部41及び複数の第2導体部42を有する導体形成部216と、導体形成部216を取り囲むダミー部215とを備える。導体形成部216は、複数の区画部18を含む。
図6及び図7に示す回路基板200からは、セラミック板10を区画線L1,L2に沿って分割することによって、複数(6個)の個片基板が得られる。このとき、セラミック板10は、図4に示す仮想分割線VLにおいて切断される。このような回路基板200は、多数個取り回路基板とも称される。回路基板200は、図1の接合基板100を加工して得てもよい。回路基板200は、セラミック板10の導体形成領域16を含む導体形成部216と、セラミック板10のダミー領域15を含むダミー部215とを備える。導体形成部216は、第1主面10A及び第2主面10B上に、それぞれ、6個の第1導体部41及び6個の第2導体部42を有している。
回路基板200が接合基板100に少なくともエッチング処理を施して得られるものである場合、第1導体部41の表面における第2識別マーク52は、図1の第1識別マーク51に由来するものであってよい。すなわち、第1識別マーク51と第2識別マーク52は全く同じものであってもよいし、接合基板100から回路基板200を得るための加工プロセスを得ることによって、変色したり変形したりしたものであってもよい。第1識別マーク51及び第2識別マーク52の形状及び機能は同じであってよい。
第2識別マーク52は、回路基板200を識別可能なものであればよい。例えば、バーコード等の一次元コードであってよく、二次元コードであってもよい。第2識別マーク52は、第1導体部41の表面に印刷されたものであってよく、凹凸形状で構成されたものであってもよい。例えば、凹部と模様が組み合わされたものであってもよい。複数ある第2識別マーク52は、互いに同じであってよく、異なっていてもよい。複数の第2識別マーク52が互いに異なっていれば、分割後の個片基板のトレーサビリティを確保することができる。
第2識別マーク52は何らかの情報と関連付けられたコードであってよい。情報としては、例えば、ロット、製造履歴、製品の種類、用途、品質、及び製造条件に関するものが挙げられる。第2識別マーク52を用いることによって、回路基板200のトレーサビリティを向上することができる。第2識別マーク52を用いて、品質管理及び工程管理を行ってよい。
第2識別マーク52は、例えば、以下(a),(b),(c)及び(d)の情報のうち1又は2以上がコード化されたものであってよい。
(a)用いた接合基板の情報(金属板の情報)
(b)回路基板の製造情報(製造日、製造条件、及び製造設備等)
(c)回路基板の品質情報
(d)回路基板の分割条件
回路基板200の第2識別マーク52は、第1導体部41の表面に設けられるため、読み取りが容易で且つ正確である。第2識別マーク52のコードサイズ及びセル数は、第1識別マーク51と同じであってよい。なお、第2識別マーク52が図3に示す凹部52aで構成される場合、凹部52aの深さは1μm以上であってよく、3μm以上であってもよい。第2識別マーク52を構成する凹部52aの深さは、第1識別マーク51を構成する凹部51aの深さよりも小さくてよい。これは、回路基板200には、接合基板100のような表面処理が施されない場合があるためである。第2識別マーク52の凹部52aの深さは、凹部51aと同様の観点から、50μm以下であってよく、30μm以下であってよく、10μm未満であってもよい。
図7に示す第2導体部42は、第1回路部42A及び第2回路部42Bを有する。第1回路部42A及び第2回路部42Bの少なくとも一方には半導体素子等が搭載されてもよい。第2導体部42は表面に識別マークを有しないため、第2導体部42は、第1導体部41よりも形状精度を高くすることができる。このような第2導体部42(第1回路部42A及び第2回路部42B)は、電気回路を構成したときに高い接続信頼性を有する。なお、第1導体部41及び第2導体部42の形状は図示のものに限定されない。複数の第1導体部41は、互いに同じ形状を有していてもよいし、互いに異なる形状を有していてもよい。複数の第2導体部42は、互いに同じ形状を有していてもよいし、互いに異なる形状を有していてもよい。また、回路基板200はダミー部215を有していたが、幾つかの変形例ではダミー部215を有していなくてもよい。また、ダミー部215(ダミー領域15)は、導体形成部216(導体形成領域16)の周囲に設けられているが、このような位置関係に限定されない。
回路基板200は、セラミック板10の区画線L1,L2に沿って分割され、導体形成部216とダミー部215とが切り離される。導体形成部216は、区画部18単位に分割され、6個の個片基板となる。個片基板は例えばパワーモジュール等の部品として用いられる。回路基板200は、セラミック板10の角部11が露出していることから、例えば、分割して個片基板を得る際の位置合わせ精度を向上することができる。なお、回路基板200からは、6個の個片基板を得ることができるが、この個数は特に限定されない。
図8に示す個片基板300は、例えば回路基板200を区画線L1,L2に沿って分割して得られたものであってよい。個片基板300は、セラミック板10の区画部18に由来する分割板18a(セラミック板)と、分割板18aを挟むように第1導体部41及び第2導体部42とを備える。個片基板300は、第1導体部41の表面に第2識別マーク52を有する。このような第2識別マーク52は、第1導体部41の表面に設けられるため、個片基板の内部に識別マークが設けられる場合に比べて読み取り精度を高くすることができる。したがって、個片基板300はトレーサビリティに優れる。
個片基板300における第2識別マーク52は、第1導体部41の表面にのみ設けられている。幾つかの変形例では、第2識別マーク52は第2導体部42の表面に設けられてもよいし、第2識別マーク52は第1導体部41及び第2導体部42のそれぞれの表面に設けられていてもよい。これらの場合、第2導体部42の表面の第2識別マークは、第2導体部42に半導体素子等の電子部品が実装された後も、外部に露出していてよい。これによって、電子部品が実装された後のトレーサビリティも確保することができる。個片基板300の一例としては、セラミック板18aが窒化アルミニウム又は窒化ケイ素で構成され、第1導体部41及び第2導体部42が銅又はアルミニウムで構成されるものが挙げられる。
図9は、パワーモジュール400の断面図である。パワーモジュール400は、個片基板300と、第1導体部41に接続される冷却部72と、第2導体部42の第1回路部42Aに接続される半導体素子60と、を備える。個片基板300において、第1導体部41とセラミック板18aはろう材層62を介して接合され、第2導体部42とセラミック板18aはろう材層63を介して接合されている。冷却部72と第1導体部41は、例えばハンダで接続されてよい。この場合、第1導体部41の表面における第2識別マーク52は、ハンダ又は冷却部72によって覆われてもよい。第2導体部42は半導体素子60とともに電気回路を構成し、第1導体部41は冷却部72とともに放熱部70を構成する。
第1回路部42Aと半導体素子60は、図示しないハンダで接続されてよい。第1回路部42Aの半導体素子60と接続される箇所には、識別マークが形成されていなくてよい。これによって、第1回路部42Aと半導体素子60の接続信頼性を向上することができる。第1導体部41の表面には第2識別マークが形成されていても、ハンダを十分に用いることによって、第1導体部41と冷却部72とを十分強固に接続することができる。
接合基板100の製造方法の例を説明する。まず、セラミック板10を準備する。セラミック板10の製造方法は、セラミック基材の主面にレーザ光を照射して主面を複数に区画する区画線L1,L2を形成し、図5に示すような複数の区画部18を含むセラミック板10を得る工程を有する。区画線L1,L2は、後工程において、回路基板を分割する際の切断線となる。区画線L1,L2は、スクライブラインであってよい。スクライブラインは、例えば、炭酸ガスレーザ及びYAGレーザ等をセラミック基材の表面に照射して形成してよい。
セラミック基材は、グリーンシートを焼成して得ることができる。グリーンシートは、例えば、無機化合物の粉末、バインダ樹脂、焼結助剤、可塑剤、分散剤、及び溶媒等を含むスラリーを成形して得ることができる。無機化合物の例としては、窒化ケイ素(Si)、窒化アルミニウム(AlN)、炭化ケイ素、及び酸化アルミニウム等が挙げられる。焼結助剤としては、希土類金属、アルカリ土類金属、金属酸化物、フッ化物、塩化物、硝酸塩、及び硫酸塩等が挙げられる。これらは一種のみ用いてもよいし二種以上を併用してもよい。焼結助剤を用いることにより、無機化合物粉末の焼結を促進させることができる。バインダ樹脂の例としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、及び(メタ)アクリル系樹脂等が挙げられる。
可塑剤の例としては、精製グリセリン、グリセリントリオレート、ジエチレングリコール、ジ-n-ブチルフタレート等のフタル酸系可塑剤、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシル等の二塩基酸系可塑剤等が挙げられる。分散剤の例としては、ポリ(メタ)アクリル酸塩、及び(メタ)アクリル酸-マレイン酸塩コポリマーが挙げられる。溶媒としては、エタノール及びトルエン等の有機溶媒が挙げられる。
次に、グリーンシートの脱脂及び焼結を行って、セラミック基材が得られる。脱脂は、例えば、400~800℃で、0.5~20時間加熱して行ってよい。これによって、無機化合物の酸化及び劣化を抑制しつつ、有機物(炭素)の残留量を低減することができる。焼結は、窒素、アルゴン、アンモニア又は水素等の非酸化性ガス雰囲気下、1700~1900℃に加熱して行う。このようにして、得られるセラミック基材を加工することによって、図5に示すようなセラミック板10が得られる。
次に、セラミック板10の第1主面10A及び第2主面10Bを覆うように金属板20及び金属板30をそれぞれ接合して接合基板100を得る。金属板20及び金属板30は、ろう材を介して、セラミック板10の第1主面10A及び第2主面10Bにそれぞれ接合される。
具体的には、まず、セラミック板10の第1主面10A及び第2主面10Bに、ロールコーター法、スクリーン印刷法、又は転写法等の方法によってペースト状のろう材を塗布する。ろう材は、例えば、銀及びチタン等の金属成分、有機溶媒、及びバインダ等を含有する。ろう材の粘度は、例えば5~20Pa・sであってよい。ろう材における有機溶媒の含有量は、例えば、5~25質量%、バインダ量の含有量は、例えば、2~15質量%であってよい。
金属板20は、セラミック板10に接合される前に、表面20Aに第1識別マーク51を有していてよい。これによって、接合前の金属板20のトレーサビリティを確保することができる。金属板30も、金属板20と同様の識別マークを有していてもよいし、有していなくてもよい。
ろう材が塗布されたセラミック板10の第1主面10A及び第2主面10Bに、金属板20及び金属板30をそれぞれ貼り合わせる。その後、加熱炉で加熱してセラミック板10と金属板20及び金属板30とを十分に接合させて、接合基板100を得る。加熱温度は例えば700~900℃であってよい。炉内の雰囲気は窒素等の不活性ガスであってよく、大気圧未満の減圧下で行ってもよいし、真空下で行ってもよい。加熱炉は、複数の接合体を連続的に製造する連続式のものであってもよいし、一つ又は複数の接合体をバッチ式で製造するものであってもよい。加熱は、接合体を積層方向に押圧しながら行ってもよい。
本例では、セラミック板10と金属板20及び金属板30とを接合する前に、金属板20の表面20Aに第1識別マーク51を設けているが、これに限定されない。幾つかの変形例では、セラミック板10と金属板20及び金属板30とを接合した後に、金属板20の表面20Aに第1識別マーク51を設けてもよい。これによって、接合の際に、ろう材が金属板20の表面20Aにまでしみ出した場合であっても、第1識別マーク51の読み取り精度を十分に高くすることができる。
一実施形態に係る回路基板の製造方法は、接合基板に少なくともエッチング処理を施して、セラミック板の第1主面において区画部毎に独立するように複数の第1導体部を形成し、セラミック板の第2主面において区画部毎に独立するように複数の第2導体部を形成する工程を有する。この製造方法では、第1主面及び第2主面を有するセラミック板と、第1主面及び第2主面を覆うようにセラミック板に接合される一対の金属板と、を備える接合基板を用いてよい。そのような接合基板の例として、図1の接合基板100が挙げられる。以下、接合基板100を用いた場合を例にして説明する。
この例では、接合基板100における金属板20及び金属板30の一部を除去し、第1主面10A及び第2主面10Bに、複数の第1導体部41及び複数の第2導体部42を形成する工程を行う。複数の第1導体部41のそれぞれは、区画部18毎に独立するように設けられる。すなわち、隣り合う区画部18に形成される第1導体部41同士は、互いに離れている。複数の第2導体部のそれぞれも、区画部18毎に独立するように設けられる。すなわち、隣り合う区画部18に形成される第2導体部42同士は、互いに離れている。
この工程は、例えば、フォトリソグラフィによって行ってよい。具体的には、接合基板100の表面20Aに感光性を有するレジストを印刷する。そして、露光装置を用いて、所定形状を有するレジストパターンを形成する。金属板30の表面30Aにも同様のレジストパターンを形成してよい。レジストはネガ型であってもよいしポジ型であってもよい。不要なレジストは、例えば洗浄によって除去する。
レジストパターンを形成した後、エッチング処理を施して、金属板20及び金属板30のうちレジストパターンに覆われていない部分を除去する。これによって、当該部分にはセラミック板10の第1主面10A及び第2主面10Bが露出する。その後、レジストパターンを除去する。これによって、ダミー部215と導体形成部216とを備える図6及び図7に示す回路基板200が得られる。
回路基板200は、複数の第1導体部41のそれぞれの表面に第2識別マーク52を有することから、トレーサビリティに優れる。また、回路基板200を区画線L1,L2に沿って分割した後も、トレーサビリティを確保することができる。
レジストパターンを形成する前に、接合基板100における金属板20の表面20Aの表面処理を行ってもよい。表面処理としては、薬剤を用いて表面20Aの一部を溶解除去する化学研磨が挙げられる。このような化学研磨によって、例えば、接合基板100を製造する際に表面20Aに付着するカーボン等の異物を除去することができる。また、表面粗さを大きくして、レジストの付着性を向上することができる。このような表面処理を行う場合、第1識別マーク51が凹部51aで構成されるものであれば、回路基板200における第2識別マーク52の読み取り精度を十分に高く維持することができる。凹部51aの深さの範囲は上述のとおりであってよい。
幾つかの変形例では、接合基板100における第1識別マーク51を表面処理によって消失させてもよい。これによって、第1導体部41の表面に識別マークが残存しない回路基板を得ることができる。これによって、十分に平滑な表面を有する第1導体部41を備える回路基板及び個片基板を得ることができる。
回路基板200の第1導体部41及び第2導体部42の少なくとも一方の表面にめっき処理を施してもよい。凹部52aで構成される第2識別マーク52は、めっき処理後もトレーサビリティを確保することができる。幾つかの変形例では、ソルダーレジスト等の保護層で第1導体部41の表面の一部(例えば第2識別マーク52が設けられている部分)を被覆し、当該表面の他部のみにめっき膜を形成してもよい。
一実施形態に係る個片基板の製造方法は、接合基板に少なくともエッチング処理を施して、第1主面において区画部毎に独立するように複数の第1導体部を形成し、第2主面において区画部毎に独立するように複数の第2導体部を形成する工程と、複数の第1導体部及び複数の第2導体部を有する回路基板を区画線に沿って分割して、複数の区画部の一つと、複数の第1導体部の一つと、複数の第2導体部の一つとを備え、複数の第1導体部の一つが表面に第2識別マークを有する個片基板を得る工程と、を有する。複数の第1導体部及び複数の第2導体部を、第1主面及び第2主面にそれぞれ形成する工程は、上述の回路基板200の製造方法における工程と同様であってよい。以下、回路基板200を用いた場合を例にして説明する。
回路基板200を、区画線L1,L2に沿って分割する。これによって、図8に示すように、第1導体部41の表面に、第1識別マーク51に由来する第2識別マーク52を有する個片基板300を得ることができる。このような個片基板300であれば、第2識別マーク52を読み取ることによって、製造条件に関する情報を接合基板100にまで遡って調べることができる。例えば、用いられた金属板20、接合基板100、及び回路基板200等のロット番号、製造情報、及び品質情報等を調べることができる。これによって、工程管理及び品質管理等を行うことが可能となるため、上記製造方法はトレーサビリティに優れる。
以上、本開示の幾つかの実施形態及びその変形例について説明したが、本開示は上記実施形態及びその変形例に何ら限定されるものではない。例えば、複数の区画部18に設けられる複数の第1導体部41の形状は、互いに同一である必要はなく、区画部18毎に異なっていてもよい。複数の第2導体部42も同様である。セラミック板及び金属板の形状は、特に限定されない。例えば、接合基板100では、セラミック板10の4つの角部11が金属板20及び金属板30の角部よりも外側に突出していたが、一部の角部11のみが一対の金属板の角部よりも突出していてもよい。また、セラミックと一対の金属板の形状は同一であってもよい。
各識別マークの数は特に限定されない。例えば、個片基板における第1導体部が、表面に複数の第2識別マークを有していてもよい。複数の第2識別マークの一つはバックアップであってもよいし、複数の第2識別マークが互いに異なる情報を含んでいてもよい。また、ダミー部215に導体部を設け、当該導体部の表面に識別マークを設けてもよい。この識別マークを用いて、接合基板及び回路基板のトレーサビリティを確保してもよい。
回路基板200における第2識別マーク52は、接合基板100における第1識別マーク51に由来するものに限定されず、エッチングして第1導体部41を形成した後、第1導体部41の表面に第2識別マーク52を形成してもよい。この場合、第2識別マーク52は、例えば、レーザ源として炭酸ガスレーザ及びYAGレーザ等を用い、凹部52aを形成することによって設けてもよい。
実施例を参照して本開示の内容をより詳細に説明するが、本開示は下記の実施例に限定されるものではない。
[二次元コードの形成]
(実施例1)
第1銅板(厚み:0.8mm)、セラミック板(窒化ケイ素板、厚み:0.32mm)及び第2銅板を準備した。第1銅板とセラミック板、及びセラミック板と第2銅板を、それぞれろう材を用いて接合し、第1銅板、セラミック板及び第2銅板がこの順に積層されている接合基板を得た。この接合基板の第1銅板の表面に、レーザ光を照射し、図3に示すような複数のレーザ孔(凹部51a)で構成される二次元コード(第1識別マーク51)を形成した。二次元コードの形成には、市販のレーザーマーカー(株式会社キーエンス製、商品名:MD-X1520)を用いた。二次元コードの概要は、以下のとおりとした。レーザ光の照射条件は、表1に示すとおりとした。
コード種:DMX(ECC200)
コードサイズ:2.2mm×2.2mm
セル数:16×16
(実施例2~12)
レーザ光の照射条件を表1に示すとおりとしたこと以外は、実施例1と同じ手順で第1銅板の表面に二次元コード(第1識別マーク51)を形成した。
[二次元コードの評価]
各実施例において第1銅板の表面に形成した二次元コードを構成するレーザ孔(凹部51a)の深さを測定した。測定には、3D形状測定機(株式会社キーエンス製、型式:VR-3000)を用いた。測定結果は表1の「レーザ孔の深さ(処理前)」に示すとおりであった。固定式コードリーダ(株式会社キーエンス製、型式:SR-2000)を用いて、二次元コードの読み取り可否を評価したところ、いずれの実施例の二次元コードも読み取り可能であった。
[接合基板の表面処理]
二次元コードを形成した各実施例の接合基板における第1銅板及び第2銅板の表面処理を行った。具体的には、過酸化水素と硫酸とを含む表面処理剤を用いて、各銅板の表層の一部を溶解し、各銅板の表面の表面粗さを大きくした。その後、二次元コードを構成するレーザ孔の深さを測定した。測定方法は上述の[二次元コードの評価]と同じ方法とした。測定結果は表1の「レーザ孔の深さ(処理後)」に示すとおりであった。
Figure 0007365529000001
表面処理を行った後でも、二次元コードが残存することが確認された。なお、表面処理を行うとレーザ孔の深さが小さくなる傾向にある。したがって、レーザ孔(凹部51a)の深さを大きくすることによって、読み取りエラーの発生を抑制し、読み取り精度を高くすることができる。一方、第1銅板の表面におけるレーザ孔(凹部51a)の深さを小さくすれば、表面における凹凸の小さい第1導体部を備える回路基板及び個片基板を得ることができる。
本開示によれば、トレーサビリティに優れる回路基板及びその製造方法を提供することができる。また、トレーサビリティに優れる接合基板を提供することができる。また、トレーサビリティに優れる個片基板及びその製造方法を提供することができる。
10…セラミック板、10A…第1主面、10B…第2主面、11…角部、15…ダミー領域、16…導体形成領域、18…区画部、18a…分割板(セラミック板)、20,30…金属板、20A,30A…表面、26,36…面取り部、27,37…外縁、28,38…はみ出し部、41…第1導体部、42…第2導体部、42A…第1回路部、42B…第2回路部、51…第1識別マーク、52…第2識別マーク、51a,52a…凹部、60…半導体素子、62,63…ろう材層、70…放熱部、72…冷却部、100…接合基板、200…回路基板、215…ダミー部、216…導体形成部、300…個片基板、400…パワーモジュール。

Claims (8)

  1. 第1主面及び第2主面の少なくとも一方に形成される区画線によって画定される複数の区画部を含むセラミック板と、前記第1主面及び前記第2主面を覆うように前記セラミック板にそれぞれ接合される一対の金属板と、を備える接合基板であって、
    前記セラミック板は導体形成領域とダミー領域とを含み、
    前記一対の金属板の少なくとも一方は、前記導体形成領域を覆う部分の表面に複数の第1識別マークを有
    前記複数の第1識別マークは、レーザ孔で構成されるコードを含み、前記レーザ孔は3μm以上の深さを有する接合基板。
  2. 第1主面及び第2主面の少なくとも一方に形成される区画線によって画定される複数の区画部を含むセラミック板と、前記第1主面及び前記第2主面を覆うように前記セラミック板にそれぞれ接合される一対の金属板と、を備える接合基板であって、
    前記一対の金属板は、前記セラミック板の前記第1主面及び前記第2主面よりも外側にはみ出すはみ出し部を有し、
    前記一対の金属板の少なくとも一方は表面に複数の第1識別マークを有し、
    前記複数の第1識別マークは前記はみ出し部よりも内側に設けられ、3μm以上の深さを有するレーザ孔で構成されるコードを含み、
    前記セラミック板の角部は前記一対の金属板よりも外側に突出している接合基板。
  3. 請求項1又は2の接合基板に少なくともエッチング処理を施して得られ、
    前記第1主面において、前記区画部毎に独立して設けられる複数の第1導体部と、
    前記第2主面において、前記区画部毎に独立して設けられる複数の第2導体部と、
    を備え、
    前記複数の第1導体部のそれぞれが表面に前記複数の第1識別マークの一つに由来する第2識別マークを有する、回路基板。
  4. 第1主面及び第2主面の少なくとも一方に形成される区画線によって画定される複数の区画部を含むセラミック板と、前記第1主面及び前記第2主面を覆うように前記セラミック板にそれぞれ接合される一対の金属板と、を備え、前記一対の金属板の少なくとも一方は表面に複数の第1識別マークを有する接合基板に、少なくともエッチング処理を施して得られ、
    前記第1主面において、前記区画部毎に独立して設けられる複数の第1導体部と、
    前記第2主面において、前記区画部毎に独立して設けられる複数の第2導体部と、
    を備え、
    前記複数の第1導体部のそれぞれが表面に前記複数の第1識別マークの一つに由来する第2識別マークを有する、回路基板。
  5. 第1主面及び第2主面の少なくとも一方に形成される区画線によって画定される複数の区画部を含むセラミック板と、前記第1主面に前記区画部毎に独立して設けられる複数の第1導体部と、前記第2主面に前記区画部毎に独立して設けられる複数の第2導体部と、を備え、前記複数の第1導体部のそれぞれが表面に第2識別マークを有する回路基板を、前記区画線に沿って分割して得られる個片基板であり、
    前記複数の区画部の一つと、前記複数の第1導体部の一つと、前記複数の第2導体部の一つとを備え、前記複数の第1導体部の一つが表面に前記第2識別マークを有し、
    前記複数の第1導体部の一つが放熱部を構成し、前記複数の第2導体部の一つが電気回路を構成する、個片基板。
  6. 前記第2識別マークは、レーザ孔で構成されるコードを含み、前記レーザ孔は1μm以上の深さを有する、請求項に記載の個片基板。
  7. 請求項1又は2の接合基板に少なくともエッチング処理を施して、前記第1主面において前記区画部毎に独立するように複数の第1導体部を形成するとともに、前記第2主面において前記区画部毎に独立するように複数の第2導体部を形成する工程を有し、
    前記複数の第1導体部のそれぞれは、表面に前記第1識別マークの一つに由来する第2識別マークを有する、回路基板の製造方法。
  8. 請求項1又は2の接合基板に少なくともエッチング処理を施して、前記第1主面において前記区画部毎に独立するように複数の第1導体部を形成するとともに、前記第2主面において前記区画部毎に独立するように複数の第2導体部を形成する工程と、
    前記複数の第1導体部及び前記複数の第2導体部を有する回路基板を前記区画線に沿って分割して、前記複数の区画部の一つと、前記複数の第1導体部の一つと、前記複数の第2導体部の一つとを備え、前記複数の第1導体部の一つが表面に前記第1識別マークの一つに由来する第2識別マークを有する個片基板を得る工程と、を有する、個片基板の製造方法。
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