JP7365254B2 - 車軸数検出装置、料金収受システム、車軸数検出方法、及びプログラム - Google Patents
車軸数検出装置、料金収受システム、車軸数検出方法、及びプログラム Download PDFInfo
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Description
例えば、特許文献1には、車両情報として、走行する車両の車軸数を決定する方法が開示されている。
このため、タイヤ状態、周囲環境、撮影位置等によっては、タイヤの最下点を特定できず、接地するタイヤの車軸数を誤って検出することがある。
第一実施形態に係る車軸数検出装置について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の料金収受システム1は、有料道路である高速道路の入口料金所(料金形式によっては出口料金所)に設けられ、高速道路の利用者から、当該利用者が乗車する車両AAに関連した額の料金の収受を行うためのシステムである。
車両AAは、複数のタイヤTRを備える。
例えば、車両AAは、牽引しているトレーラを含む牽引車であってもよい。
さらに、車線LNの幅方向を車線幅方向(図1における±Y方向)と称し、車両AAの車高方向を上下方向(図1における±Z方向)と称する。
料金収受システム1は、入口料金所を通過しようとする車両AAとの間で無線による通信処理(以下、単に「無線通信」と表記)を行い、車両AAの車種に関連した課金処理を行う装置である。
例えば、料金収受システム1は、電子式料金収受システム(ETC:Electronic Toll Collection System(登録商標)、「自動料金収受システム」ともいう)を構築するシステムの一部であってもよい。
例えば、料金収受システム1は、一連の課金処理を司る図示しない課金処理部をさらに備え、取得した情報や決定した課金額の情報等を、通信回線を介して、遠隔地に設置された図示しない中央決済処理装置(上位装置)に出力してもよい。
通信アンテナ3は、車線LNの上方に設置されている。
通信アンテナ3は、車両AAの車載器αとの間で無線による通信処理を行う。具体的には、通信アンテナ3は、所定周波数(例えば、5.8GHz程度)の電磁波を送受可能に形成されており、当該電磁波を介することで到来した車両AAが搭載する車載器αとの無線通信を行う。
例えば、通信アンテナ3は、進入検知位置XAよりも下流に設けられてもよい。
車種判別装置4は、アイランドIS上に設置されている。
例えば、車種判別装置4は、料金収受システム1の各種センサにより検出される車線LNに進入した車両AAの車長、車高、軸数、軸重、ナンバープレート情報等を取得してもよい。
車種判別装置4は、各種センサを通じて得られる種々の情報(車長、車高、軸数、ナンバープレート情報等)に基づいて、車線LNに進入した車両AAの車種区分を特定する。
例えば、車種区分は、“軽自動車/二輪車”、“普通車”、“中型車”、“大型車”及び“特大車”の5分類とされる。
例えば、料金収受システム1は、車種判別装置4が特定した車種区分から、車両AAの車種区分に応じた料金を課金してもよい。
車両検知器2は、車線方向(±X方向)に関し、進入検知位置XAにおいて、車両AAを検知可能なように構成されている。
車両検知器2は、レーザスキャンセンサ21と、処理部23と、を備える。
例えば、車両検知器2は、撮影装置22をさらに備えてもよい。
撮影装置22は、路側から撮影し、撮影画像IMを取得する。
本実施形態では、撮影装置22は、タイヤTRを含む車両AAの側面を撮影する。
例えば、撮影装置22は、アイランドISから車線LNに向けて光軸が車線幅方向と平行になるように設置されてもよい。
また、撮影装置22は、光軸が進入検知位置XAとなるように設置されてもよい。
また、撮影装置22は、アイランドIS上に設置されてもよい。
また、撮影装置22は、エリアスキャンカメラあってもよいし、ラインスキャンカメラであってもよい。
図2に示すように、レーザスキャンセンサ21は、路側から路面SLに向かい照射するレーザ光BMを車線幅方向に沿って繰り返し走査する。
車両AAは、レーザ光BMを受ける側面に複数のタイヤTRを備える。
本実施形態では、レーザスキャンセンサ21は、車線方向について、進入検知位置XAに配置される。
また、レーザスキャンセンサ21は、進入検知位置XAにおける車線幅方向と平行な垂直面内(±X方向に垂直な面内)で、走査角度θを変えながらレーザ光BMを走査する。
また、レーザスキャンセンサ21は、一回の走査毎に、走査角度θとレーザ光BMの反射光を受光するまでの時間とに基づいて、各走査角度θにおける回転中心CRからレーザ光BMの反射位置までの距離Lを計測し、その結果を検出信号として出力してもよい。
また、レーザスキャンセンサ21は、路側としてアイランドIS上方から、路面SL及び車両AAに向かいレーザ光BMを照射してもよい。
その際、レーザスキャンセンサ21は、支柱等の構造物STにより、アイランドIS上方に支持されてもよい。
また、レーザスキャンセンサ21は、車線幅方向と平行な垂直面内(±X方向に垂直な面内)で、車両AAの車高方向全体に亘って、レーザ光BMを走査してもよい。
処理部23は、車両検知器2における各種データの処理及び通信等を行う。
図3に示すように、処理部23は、検知部24を備える。
例えば、処理部23は、車軸数検出装置25を備えてもよい。
また、処理部23は、アイランドIS上に設置されてもよい。
また、処理部23は、レーザスキャンセンサ21の下流に設けられてもよい。
検知部24は、レーザスキャンセンサ21の検出信号に基づいて、車両AAが進入検知位置XAに存在するか否かを検知する。
例えば、検知部24は、レーザスキャンセンサ21から、検出した路面SLの各位置として、走査角度θと、各走査角度θにおける距離Lとを受信する。また、検知部24は、進入検知位置XAに車両AAが存在しないときに計測した各走査角度θにおけるレーザスキャンセンサ21から反射位置(路面SL等)までの基準距離を予め記憶しておく。そして、検知部24は、レーザスキャンセンサ21が各基準距離よりも短い距離Lを計測した場合、進入検知位置XAに車両AAが存在する旨を検知してもよい。
例えば、検知部24は、車両AAが進入検知位置XAに存在する旨を検知したら、車両AAを検知した旨を車種判別装置4に通知してもよい。
例えば、検知部24は、車両AAの存在を検知し始めた時刻から連続して、車両AAの存在の検知が終わる時刻までの間を、一台の車両として検知してもよい。
車軸数検出装置25は、軸数(車軸数)を検出するための各種データの処理及び通信等を行う。
車軸数検出装置25は、受信部251と、領域特定部252と、路面距離特定部253と、最小値特定部254と、リフトアップ軸特定部255と、を機能的に備える。
例えば、車軸数検出装置25は、軸数特定部256をさらに機能的に備えてもよい。
また、車軸数検出装置26は、検出した車両AAの軸数を車種判別装置4に通知してもよい。
例えば、受信部251は、レーザスキャンセンサ21から、走査角度θと、各走査角度θにおける距離Lをしてもよい。
また、受信部251は、撮影装置22から、撮影画像IMを受信してもよい。
これにより、例えば、車両AAが4つの車軸を有するならば、車両AAについて、4つの領域RGが特定される。
その際、車両AAの各タイヤTRの輪郭が撮影画像IMから特定可能な場合、撮影画像IMのうち、各タイヤTRの輪郭が占める車線方向の領域を、領域RGとして特定する。
車両AAの各タイヤTRの輪郭が撮影画像IMから特定しにくい場合、撮影画像IMのうち、車両AAの各ホイールAH等の輪郭を特定し、各ホイールAH等が占める車線方向の領域の両側に、タイヤ厚さをそれぞれ加えた領域を、領域RGとして特定してもよい。この場合、加えるタイヤ厚さは、進入が想定される車両AAの最大タイヤ厚さであってもよいし、撮影画像IMから特定できたタイヤ厚さであってもよい。
ここで、路面距離Dは、車両AAよりレーザスキャンセンサ21側の所定位置から、レーザスキャンセンサ21で検出可能な路面SLの位置までの車線幅方向の距離とする。
例えば、路面の高さをZ=0、レーザスキャンセンサ21側の所定位置をY=Y1、レーザスキャンセンサ21で検出可能な路面SLの位置をY=Y2とする。この場合、図4に示すように、車両AAよりレーザスキャンセンサ21側の所定位置の空間座標は、(X,Y,Z)=(XA,Y1,0)となり、レーザスキャンセンサ21で検出可能な路面の位置の空間座標は、(X,Y,Z)=(XA、Y2,0)となる。
したがって、路面距離Dは、車線幅方向の距離(=±Y方向の距離)なので、路面距離D=Y2-Y1となる。
例えば、Y1は、レーザスキャンセンサ21自身の位置に相当してもよいし、レーザ光BMの走査の回転中心の位置に相当してもよい。
例えば、Y1は、アイランドISと路面SLとの境界の位置に相当してもよいし、アイランドISと車両AAとの間の路面SLの位置に相当してもよい。
例えば、最小値特定部254は、各領域RGにおいて、繰り返し走査の各走査で特定される複数の路面距離Dの中から、最も小さい路面距離Dを、最小値Dminとして特定してもよい。
タイヤTRの形状により、各領域RGにおけるレーザ光BMの複数の走査のうち、タイヤTRの最下点を通る走査では、路面距離Dが最も小さくなる。このため、最小値特定部254が特定する最小値Dminは、タイヤTRの最下点が進入検知位置XAを通過する瞬間における路面距離Dに相当する。
これにより、図4に示すように、最小値特定部254は、各タイヤTRの最下点における路面距離Dを最小値Dminとして特定できる。
具体的には、以下の原理に基づき、リフトアップ軸LUSを特定する。
このため、図8に示すように、レーザスキャンセンサ21で検出可能な路面は、タイヤTRより-Y側の路面SLの各点となる。
さらに、場合によっては、タイヤTRより+Y側の路面SLも、レーザ光BMを照射可能な路面SLとなることもある。
このため、図10に示すように、レーザスキャンセンサ21で検出可能な路面は、タイヤTRより-Y側の路面SLの各点に、少なくともタイヤTR直下を含む路面SLの各点を加えた点となる。
したがって、リフトアップしている車軸ASに関連する領域RGにおける最小値Dminは、リフトアップしていない車軸ASに関連する領域RGにおける最小値Dminより大きい。
このように、リフトアップ軸特定部255は、最小値Dminの相違に基づき、リフトアップ軸LUSを特定できる。
図5及び図6に示す車両AAの場合、1軸目及び2軸目の最小値Dminの代表値又は平均値と、3軸目以後の各最小値Dminとを比較すれば、どの車軸ASがリフトアップしているか否かを判定できる。
すなわち、リフトアップ軸特定部255は、車両AAの前から3軸目をリフトアップ軸LUSと特定し、車両AAの前から1軸目、2軸目及び4軸目をリフトアップしていないと特定できる。
その際、リフトアップ軸特定部255は、領域RGのうち、車両AAの全ての領域RGの中からリフトアップ軸LUSを特定してもよいし、車両AAの3軸目以後に相当する領域RGの中からリフトアップ軸LUSを特定してもよい。
例えば、大きな最小値Dminを有する領域RGと、小さな最小値Dminを有する領域RGとに分類できない車両AAについて、リフトアップ軸特定部255は、リフトアップ軸LUSはないと判定してもよい。
ここで、接地するタイヤTRの車軸数とは、車両AAが有する車軸ASのうち、接地しているタイヤTRを含む車軸ASの数である。
例えば、軸数特定部256は、以下のように接地するタイヤTRの車軸数を特定してもよい。
軸数特定部256は、車両AAが有する車軸ASの数として、車両AAの存在を検知し始めた時刻から連続して、車両AAの存在の検知が終わる時刻までの間に検出された車両AAの車軸ASの数を計数する。
その際、軸数特定部256は、車両AAが有する車軸ASの数を、レーザスキャンセンサ21の検出信号から特定してもよいし、撮影画像IMから特定してもよい。
続いて、軸数特定部256は、車両AAが有する車軸ASの数から、リフトアップ軸特定部255で特定されたリフトアップ軸LUSの数を引いた数を、接地するタイヤTRの車軸数として特定する。
例えば、軸数特定部256は、車両AAの軸数として、特定した接地するタイヤTRの車軸数を通知する。
車軸数検出装置25の動作について説明する。
車軸数検出装置25の動作は、本実施形態の車軸数検出方法に相当する。
ST01の実施に続いて、領域特定部252は、車線方向について、レーザ光BMを受ける側面に複数のタイヤTRを備える車両AAの各タイヤ位置に相当する領域RGを特定する(ST02:領域特定ステップ)。
ST02の実施に続いて、路面距離特定部253は、レーザスキャンセンサの21の繰り返し走査の各走査において、検出信号に基づき、車両AAよりレーザスキャンセンサ21側の所定位置から、レーザスキャンセンサ21で検出可能な路面SLの位置までの車線幅方向の距離である路面距離Dを特定する(ST03:路面距離特定ステップ)。
ST03の実施に続いて、最小値特定部254は、各領域RGにおいて、路面距離Dの最小値Dminを特定する(ST04:最小値特定ステップ)。
ST04の実施に続いて、リフトアップ軸特定部255は、最小値Dminの相違に基づいて、車両AAの車軸ASのうちリフトアップしている車軸ASであるリフトアップ軸LUSを特定する(ST05:リフトアップ軸特定ステップ)。
ST05の実施に続いて、軸数特定部256は、接地するタイヤTRの車軸数として、車両AAのリフトアップされていない車軸ASの数を特定する(ST06:軸数特定ステップ)。
なお、上記ステップは適宜順番を入れ替えることが可能である。例えば、ST01とST02との順序は逆でもよい。
本実施形態によれば、車軸数検出装置25は、レーザスキャンセンサ21で検出した路面SLの位置から、リフトアップ軸LUSを特定できる。
したがって、車軸数検出装置25は、接地するタイヤの車軸数を誤って検出しにくい。
このため、タイヤ位置から全ての車軸数を正しく検出できても、検出された各タイヤが、接地しているタイヤか、接地していないタイヤ(リフトアクスル機能によりリフトアップされているタイヤ)かまで検出できなければ、接地するタイヤの車軸数が正しく計数されない。
車両のタイヤからの反射光は、新旧といったタイヤ状態、周囲環境、撮影位置等によって、大きく変化する場合がある。このため、特許文献1に開示された方法のように、タイヤの反射光からリフトアップしている車軸を特定する方法だと、リフトアップしている車軸を特定できない場合がある。
これに対し、本実施形態によれば、車軸数検出装置25は、路面SLを検出しているため、タイヤ状態、周囲環境、撮影位置等が影響しにくい。
したがって、車軸数検出装置25は、リフトアップ軸LUSを特定しやすい。
したがって、車軸数検出装置25は、リフトアップ軸LUSを誤認しにくい。
このため、レーザスキャンセンサ21の検出信号から領域RGが特定しにくい場合であっても、車軸数検出装置25は、各タイヤTRの位置に相当する領域を特定することができる。
第二実施形態に係る車軸数検出装置26について図面を参照しながら説明する。
例えば、本実施形態の料金収受システム1において、処理部23は、車軸数検出装置26を備えてもよい。
車軸数検出装置26は、軸数(車軸数)を検出するための各種データの処理及び通信等を行う。
図12に示すように、車軸数検出装置26は、受信部261と、領域特定部262と、先端入射角特定部263と、最小値特定部264と、リフトアップ軸特定部265と、を機能的に備える。
例えば、車軸数検出装置26は、軸数特定部266をさらに機能的に備えてもよい。
また、車軸数検出装置26は、検出した車両AAの軸数を車種判別装置4に通知してもよい。
領域特定部262は、車線方向について、レーザ光BMを受ける側面に複数のタイヤTRを備える車両AAの各タイヤ位置に相当する領域RGを特定する。
この場合、図13に示すように、特定される先端入射角θeは、各走査における路面SLを検出可能なレーザ光BMのうち、最も+Y側の路面を検出可能なレーザ光BMの入射角θiとなる。
なお、入射角θiは、路面SLへ照射するレーザ光BMの照射方向が-Z方向に対してなす角度であって、本実施形態では、路面SLを照射しているときの走査角度θに相当する。
例えば、最小値特定部264は、各領域RGにおいて、繰り返し走査の各走査で特定される複数の先端入射角θeの中から、最も小さい先端入射角θeを、最小値θminとして特定してもよい。
タイヤTRの形状により、各領域RGにおけるレーザ光BMの複数の走査のうち、タイヤTRの最下点を通る走査では、先端入射角θeが最も小さくなる。このため、最小値特定部264が特定する最小値θminは、タイヤTRの最下点が進入検知位置XAを通過する瞬間における先端入射角θeに相当する。
これにより、最小値特定部264は、各タイヤTRの最下点における先端入射角θeを最小値θminとして特定できる。
具体的には、以下の原理に基づき、リフトアップ軸LUSを特定する。
したがって、リフトアップしている車軸ASに関連する領域RGにおける最小値θminは、リフトアップしていない車軸ASに関連する領域RGにおける最小値θminより大きい。
その際、リフトアップ軸特定部265は、領域RGのうち、車両AAの全ての領域RGの中からリフトアップ軸LUSを特定してもよいし、車両AAの3軸目以後に相当する領域RGの中からリフトアップ軸LUSを特定してもよい。
例えば、大きな最小値θminを有する領域RGと、小さな最小値θminを有する領域RGとに分類できない車両AAについて、リフトアップ軸特定部265は、リフトアップ軸はないと判定してもよい。
例えば、軸数特定部266は、車両AAの軸数として、特定した接地するタイヤTRの車軸数を出力する。
車軸数検出装置26の動作について説明する。
車軸数検出装置26の動作は、本実施形態の車軸数検出方法に相当する。
ST11の実施に続いて、領域特定部262は、車線方向について、レーザ光BMを受ける側面に複数のタイヤTRを備える車両AAの各タイヤ位置に相当する領域RGを特定する(ST12:領域特定ステップ)。
ST12の実施に続いて、先端入射角特定部263は、レーザスキャンセンサの21の繰り返し走査の各走査において、検出信号に基づき、レーザスキャンセンサ21で検出可能な路面SLの位置へのレーザ光BMの入射角θiの最大値である先端入射角θeを特定する(ST13:先端角特定ステップ)。
ST13の実施に続いて、最小値特定部264は、各領域RGにおいて、先端入射角θeの最小値θminを特定する(ST14:最小値特定ステップ)。
ST14の実施に続いて、リフトアップ軸特定部265は、最小値θminの相違に基づいて、車両AAの車軸ASのうちリフトアップしている車軸ASであるリフトアップ軸LUSを特定する(ST15:リフトアップ軸特定ステップ)。
ST15の実施に続いて、軸数特定部266は、接地するタイヤTRの車軸数として、車両AAのリフトアップされていない車軸ASの数を特定する(ST16:軸数特定ステップ)。
なお、上記ステップは適宜順番を入れ替えることが可能である。例えば、ST11とST12との順序は逆でもよい。
本実施形態によれば、車軸数検出装置26は、レーザスキャンセンサ21で検出した路面SLの位置から、リフトアップ軸LUSを特定できる。
したがって、車軸数検出装置26は、接地するタイヤTRの車軸数を誤って検出しにくい。
第三実施形態に係る料金収受システム1について図面を参照しながら説明する。
なお、第三実施形態の料金収受システム1は、反射帯9を加えた点以外、第一又は第二実施形態の料金収受システム1と同様に構成され、同様に機能するので、重複する説明については省略する。
図17に示すように、料金収受システム1は、反射帯9をさらに備える。
反射帯9は、路面SLのうち、レーザ光BMが走査される位置に設けられており、路面SLに比べて、レーザスキャンセンサ21に向かってレーザ光BMを反射しやすい特性を有する。
例えば、反射帯9は、路面SLに塗布されている熔融塗料であってもよい。
例えば、反射帯9は、路面SLに塗布されている白色の塗料であってもよい。
例えば、反射帯9は、路面SLに塗布されている回帰反射体を含む塗料であってもよい。
本実施形態によれば、反射帯9をレーザ光BMで走査できるため、料金収受システム1は、路面SLの位置を検出しやすい。
したがって、料金収受システム1は、接地するタイヤTRの車軸数を誤って検出しにくい。
上述の各実施形態の領域特定部252、262は、撮影画像IMから、車両AAの各タイヤ位置に相当する領域RGを特定しているが、各タイヤ位置に相当する領域RGを特定できるなら、どのように特定してもよい。
変形例として、領域特定部252、262は、レーザスキャンセンサ21から受信した検出信号から、車両AAの三次元形状を合成し、車両AAの各タイヤ位置に相当する領域RGを特定してもよい。その際、車両検知器2は、撮影装置22を備えなくてもよい。
他の変形例として、領域特定部252、262は、通信アンテナ3から取得される車両AAの車両情報や、車種判別装置4が取得する各種センサからの車両AAの車両情報から、車両AAの各タイヤ位置に相当する領域RGを特定してもよい。
変形例として、車軸数検出装置25、26は、料金自動収受機を備えるシステムに設けられてもよい。
他の変形例として、車軸数検出装置25、26は、収受員により料金を収受する有人の料金所に設けられてもよい。
変形例として、車軸数検出装置25、26は、車種判別装置4に設けられてもよい。
他の変形例として、車軸数検出装置25、26は、車両検知器2や車種判別装置4とは、個別に設けられた単独の装置であってもよい。
記憶/再生装置33は、CD-ROM、DVD、フラッシュメモリ等の外部メディアへデータ等を記憶したり、外部メディアのデータ等を再生したりするための装置である。
IO I/F34は、車軸数検出装置25、26と他の装置との間で情報等の入出力を行うためのインタフェースである。
通信I/F35は、インターネット、専用通信回線等の通信回線を介して、他の装置との間で通信を行うインタフェースである。
以上、本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、本開示の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、開示の範囲や要旨に含まれる。
各実施形態に記載の車軸数検出装置、料金収受システム、車軸数検出方法、及びプログラムは、例えば以下のように把握される。
したがって、車軸数検出装置25は、接地するタイヤTRの車軸数を誤って検出しにくい。
したがって、車軸数検出装置26は、接地するタイヤTRの車軸数を誤って検出しにくい。
したがって、車軸数検出装置25、26は、リフトアップ軸LUSを誤認しにくい。
したがって、料金収受システム1は、接地するタイヤTRの車軸数を誤って検出しにくい。
したがって、車軸数検出方法は接地するタイヤTRの車軸数を誤って検出しにくい。
したがって、車軸数検出方法は、接地するタイヤTRの車軸数を誤って検出しにくい。
したがって、車軸数検出装置25は、接地するタイヤTRの車軸数を誤って検出しにくい。
したがって、車軸数検出装置26は、接地するタイヤTRの車軸数を誤って検出しにくい。
2 車両検知器
3 通信アンテナ
4 車種判別装置
9 反射帯
21 レーザスキャンセンサ
22 撮影装置
23 処理部
24 検知部
25 車軸数検出装置
26 車軸数検出装置
30 コンピュータ
31 CPU
32 メモリ
33 記憶/再生装置
34 IO I/F
35 通信I/F
251 受信部
252 領域特定部
253 路面距離特定部
254 最小値特定部
255 リフトアップ軸特定部
256 軸数特定部
261 受信部
262 領域特定部
263 先端入射角特定部
264 最小値特定部
265 リフトアップ軸特定部
266 軸数特定部
AA 車両
AH ホイール
AS 車軸
BM レーザ光
CR 回転中心
D 路面距離
Dmin 最小値
IM 撮影画像
IS アイランド
L 距離
LN 車線
LUS リフトアップ軸
RG 領域
SL 路面
ST 構造物
TR タイヤ
XA 進入検知位置
Yb1 路面位置
Yb2 路面位置
α 車載器
θ 走査角度
θe 先端入射角
θi 入射角
θmin 最小値
Claims (10)
- 路側から路面に向かい照射するレーザ光を車線の幅方向に沿って繰り返し走査するレーザスキャンセンサの検出信号を受信する受信部と、
前記車線の延びる方向について、前記レーザ光を受ける側面に複数のタイヤを備える車両の各タイヤ位置に相当する領域を特定する領域特定部と、
前記繰り返し走査の各走査において、前記検出信号に基づき、前記車両より前記レーザスキャンセンサ側の所定位置から、前記レーザスキャンセンサで検出可能な前記路面の位置までの前記幅方向の距離である路面距離を特定する路面距離特定部と、
前記各領域において、前記路面距離の最小値を特定する最小値特定部と、
前記最小値の相違に基づいて、前記車両の車軸のうち、リフトアップしている前記車軸であるリフトアップ軸を特定するリフトアップ軸特定部と、
を備える車軸数検出装置。 - 路側から路面に向かい照射するレーザ光を車線の幅方向に沿って繰り返し走査するレーザスキャンセンサの検出信号を受信する受信部と、
前記車線の延びる方向について、前記レーザ光を受ける側面に複数のタイヤを備える車両の各タイヤ位置に相当する領域を特定する領域特定部と、
前記繰り返し走査の各走査において、前記検出信号に基づき、前記レーザスキャンセンサで検出可能な前記路面への前記レーザ光の入射角の最大値である先端入射角を特定する先端入射角特定部と、
前記各領域において、前記先端入射角の最小値を特定する最小値特定部と、
前記最小値の相違に基づいて、前記車両の車軸のうちリフトアップしている前記車軸であるリフトアップ軸を特定するリフトアップ軸特定部と、
を備える車軸数検出装置。 - 前記リフトアップ軸特定部が、前記領域のうち、前記車両の3軸目以後に相当する前記領域から前記リフトアップ軸を特定する
請求項1又は2に記載の車軸数検出装置。 - 前記領域特定部が、前記路側から撮影する撮影装置から取得する撮影画像から、前記領域を特定する
請求項1から3のいずれか一項に記載の車軸数検出装置。 - 前記領域特定部が、前記検出信号から、前記領域を特定する
請求項1から3のいずれか一項に記載の車軸数検出装置。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載の車軸数検出装置と、
前記レーザスキャンセンサと、
前記路面のうち、前記レーザ光が走査される位置に設けられている反射帯と、
を備える料金収受システム。 - 車軸数検出装置の受信部が、路側から路面に向かい照射するレーザ光を車線の幅方向に沿って繰り返し走査するレーザスキャンセンサの検出信号を受信するステップと、
前記車軸数検出装置の領域特定部が、前記車線の延びる方向について、前記レーザ光を受ける側面に複数のタイヤを備える車両の各タイヤ位置に相当する領域を特定するステップと、
前記車軸数検出装置の路面距離特定部が、前記繰り返し走査の各走査において、前記検出信号に基づき、前記車両より前記レーザスキャンセンサ側の所定位置から、前記レーザスキャンセンサで検出可能な前記路面の位置までの前記幅方向の距離である路面距離を特定するステップと、
前記車軸数検出装置の最小値特定部が、前記各領域において、前記路面距離の最小値を特定するステップと、
前記車軸数検出装置のリフトアップ軸特定部が、前記最小値の相違に基づいて、前記車両の車軸のうちリフトアップしている前記車軸であるリフトアップ軸を特定するステップと、
を含む車軸数検出方法。 - 車軸数検出装置の受信部が、路側から路面に向かい照射するレーザ光を車線の幅方向に沿って繰り返し走査するレーザスキャンセンサの検出信号を受信するステップと、
前記車軸数検出装置の領域特定部が、前記車線の延びる方向について、前記レーザ光を受ける側面に複数のタイヤを備える車両の各タイヤ位置に相当する領域を特定するステップと、
前記車軸数検出装置の先端入射角特定部が、前記繰り返し走査の各走査において、前記検出信号に基づき、前記レーザスキャンセンサで検出可能な前記路面の位置への前記レーザ光の入射角の最大値である先端入射角を特定するステップと、
前記車軸数検出装置の最小値特定部が、前記各領域において、前記先端入射角の最小値を特定するステップと、
前記車軸数検出装置のリフトアップ軸特定部が、前記最小値の相違に基づいて、前記車両の車軸のうちリフトアップしている前記車軸であるリフトアップ軸を特定するステップと、
を含む車軸数検出方法。 - 車軸数検出装置のコンピュータに、
路側から路面に向かい照射するレーザ光を車線の幅方向に沿って繰り返し走査するレーザスキャンセンサの検出信号を受信するステップと、
前記車線の延びる方向について、前記レーザ光を受ける側面に複数のタイヤを備える車両の各タイヤ位置に相当する領域を特定するステップと、
前記繰り返し走査の各走査において、前記検出信号に基づき、前記車両より前記レーザスキャンセンサ側の所定位置から、前記レーザスキャンセンサで検出可能な前記路面の位置までの前記幅方向の距離である路面距離を特定するステップと、
前記各領域において、前記路面距離の最小値を特定するステップと、
前記最小値の相違に基づいて、前記車両の車軸のうちリフトアップしている前記車軸であるリフトアップ軸を特定するステップと、
を実行させるプログラム。 - 車軸数検出装置のコンピュータに、
路側から路面に向かい照射するレーザ光を車線の幅方向に沿って繰り返し走査するレーザスキャンセンサの検出信号を受信するステップと、
前記車線の延びる方向について、前記レーザ光を受ける側面に複数のタイヤを備える車両の各タイヤ位置に相当する領域を特定するステップと、
前記繰り返し走査の各走査において、前記検出信号に基づき、前記レーザスキャンセンサで検出可能な前記路面の位置への前記レーザ光の入射角の最大値である先端入射角を特定するステップと、
前記各領域において、前記先端入射角の最小値を特定するステップと、
前記最小値の相違に基づいて、前記車両の車軸のうちリフトアップしている前記車軸であるリフトアップ軸を特定するステップと、
を実行させるプログラム。
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