JP7365194B2 - 座及び椅子 - Google Patents
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Description
特に、本態様では、角度変化領域において、第1スリット列の基準点における第1スリット列の接線方向と左右方向とのなす第1角度よりも、第1スリット列の前方に位置する第2スリット列の基準点における第2スリット列の接線方向と左右方向とのなす第2角度の方が大きい構成とした。
これにより、角度変化領域を構成するスリット列のうち、前方に位置するスリット列ほど前後方向の成分が大きくなる。そのため、角度変化領域に作用する着座荷重が徐々に前方に分散される。その結果、着座荷重に起因する負荷が、変形容易部と変形容易部の前方領域との境界部分に集中するのを抑制できる。また、角度変化領域において、隣り合うスリット列間に位置する帯状部分が前方に位置するものほど太くなる。これにより、角度変化領域では前方に向かうに従い剛性が高くなる傾向となる。その結果、変形容易部と変形容易部の前方領域との間で支持板の変形量が急激に変化するのを抑制できる。したがって、良好な着座感を与えた上で、着座荷重による負荷を分散させ、耐久性を向上させることができる。
また、本態様によれば、角度変化領域に作用する荷重を角度変化領域の前方になめらかに分散し易い。これにより、良好な着座感を与えた上で、着座荷重による負荷を分散させ、耐久性を向上させることができる。
本態様によれば、角度一定領域は、帯状部分の幅が変化しないため、着座荷重により下方に弾性変形し易い。これにより、着座感を良好に維持できる。
また、本態様によれば、変形容易部のうち、角度一定領域を構成するスリット列を直線状に形成することで、スリット列を容易に成形できる。これにより、スリット列の生技性を向上できる。
本態様によれば、一のスリット列において、スリット間に位置する第1間隔は、一のスリット列に対して両側に位置する帯状部分同士を接続する接続部として機能する。すなわち、隣り合う帯状部分同士が接続部を介して接続されるので、変形容易部が過大に変形するのを抑制できる。しかも、接続部が隣り合うスリット列間でずれて配置されているので、変形容易部を着座荷重に応じて柔軟に変形させることができる。
本態様によれば、支持板の左右方向の中央部での剛性を高めることができる。これにより、支持板における左右方向の中央部が過大に変形するのを抑制でき、支持板の耐久性を向上させることができる。
例えば、支持板が樹脂材料の射出成形により成形される場合、本態様によれば、支持板の左右方向の中央部に、溶融した樹脂材料の合流部分、所謂ウェルドの発生することが抑制される。これにより、着座によって支持板の左右方向の中央部が下方に沈み込んだ際に、着座荷重による負荷が集中して支持板の経年劣化が早まること等を抑制できる。
本態様によれば、第3スリット列とブランク部との第2間隔は、第3スリット列に対して両側に位置する帯状部分同士を接続する接続部として機能する。すなわち、隣り合う帯状部分同士が接続部を介して接続されるので、変形容易部が過大に変形するのを抑制できる。しかも、第4スリット列の延在方向の最内に位置するスリットは、第3スリット列の延在方向の最内に位置するスリットよりもブランク部に接近している。これにより、変形容易部が過大に変形するのを抑制しつつ、変形容易部を着座荷重に応じて柔軟に変形させることができる。
本態様によれば、着座感及び耐久性に優れた信頼性の高い椅子を提供することができる。
図1は、椅子1の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る椅子1は、背凭れ2や座3が支持構造体4に支持されて構成されている。
図2に示すように、支持構造体4は、左右一対の脚体10と、後側連結杆11と、前側フレーム12と、側部フレーム13と、を備えている。
各脚体10は、金属等からなるパイプ材が左右方向から見て(側面視)台形枠状に屈曲されて形成されている。具体的に、脚体10は、前脚21と、後脚22と、下側連結杆23と、上側連結杆24と、背凭れ支持部25と、を備えている。
下側連結杆23は、前脚21の下端部から後方に延在している。下側連結杆23は、接地キャップ26を介して床面F(図1参照)に接地される。
後脚22は、下側連結杆23の後端部から上方に延在している。本実施形態において、後脚22は、上方に向かうに従い前方に向けて傾斜している。
上側連結杆24は、前脚21の上端部から後方に延在している。
側部フレーム13には、上下方向に貫通する取付孔36が形成されている。なお、取付孔36は、前後方向に間隔をあけて複数設けられている。
図1に示すように、背凭れ2は、クッション材やメッシュ材等が設けられていないヌードシェルタイプである。背凭れ2は、背凭れ支持部25に支持されている。背凭れ2は、着座者の腰部や背部等を後方から支持する。本実施形態において、背凭れ2は、樹脂材料を射出成形することにより板状に形成されている。具体的に、背凭れ2は、平面視において後方に向けて凸の円弧状をなし、側面視において前方に向けて凸の円弧状をなしている。
図2に示すように、座3は、支持構造体4に下方から支持されている。具体的に、座3は、樹脂材料等により形成されたシェル(支持板)50と、シェル50上に設けられたクッション材5と、クッション材5を覆う外皮6と、を備えている。座3は、着座荷重に応じて弾性変形可能に構成されている。
座本体51は、上下方向を厚さ方向とする板状に形成されている。座本体51は、着座時において、着座者の臀部や大腿部等を下方から支持する。すなわち、座本体51の上面は、クッション材5及び外皮6を介して着座荷重が作用する荷重支持面53を構成する。具体的に、座本体51は、主支持部55と、前側連続部56と、を備えている。
側方連結部70は、主支持部55の下面において、左右方向の両端部にそれぞれ形成されている。具体的に、側方連結部70は、主支持部55の下面において、側部フレーム13と平面視で重なる位置に前後方向に延在している。なお、各側方連結部70は、左右対称な構成である。したがって、以下では、左右一対の側方連結部70のうち、右側の側方連結部70を例にして説明する。
ナット保持部80は、主支持部55の下面のうち、前後方向の中央部及び後端部に配置されている。各ナット保持部80は、何れも同様の構成である。したがって、以下では、中央部に位置するナット保持部80を例にして説明する。
接続リブ100は、前後方向で隣り合うナット保持部80同士を接続している。
延長リブ101は、前後方向の中央部に位置するナット保持部80から前方に向けて延在している。
ナット保持部120は、上述したナット保持部80と同様に左右方向の外側に開口する箱型に形成されている。ナット保持部120の底壁128には、底壁128を上下方向に貫通する開口部129が形成されている。開口部129は、平面視において、左右方向の外側に向けて開口するC字状に形成されている。
接続リブ125は、前後方向に間隔をあけた状態で左右方向に互いに平行に延在している。各接続リブ125は、隣り合うナット保持部120同士を左右方向で接続している。
補助リブ126は、前後方向に延在するとともに、各接続リブ125同士の間を接続している。補助リブ126は、左右方向に間隔をあけて複数配設されている。図示の例において、補助リブ126は、上述した前側リブ61と同一ピッチで配設されている。
図3は、実施形態に係るシェル50の平面図である。
図3に示すように、主支持部55は、右側ブランク部161aと、左側ブランク部161bと、前側ブランク部161cと、後側ブランク部161dと、中央ブランク部161eと、変形容易部160と、を備えている。
各ブランク部161は、後述するスリット151,171等の加工が施されていない領域である。すなわち、各ブランク部161の上面は、全体が荷重支持面53を構成する平滑面とされている。
左側ブランク部161bは、主支持部55の左端部において、前後方向に沿って延在している。本実施形態において、左側ブランク部161bは、主支持部55における前後方向の全域に亘って延在している。
前側ブランク部161cは、主支持部55の前端部において、左右方向に沿って延在している。本実施形態において、前側ブランク部161cは、主支持部55における左右方向の全域に亘って延在している。
後側ブランク部161dは、主支持部55の後端部において、左右方向に沿って延在している。本実施形態において、後側ブランク部161dは、主支持部55における左右方向の全域に亘って延在している。
中央ブランク部161eは、主支持部55における左右方向の中央部において、前後方向に延在している。中央ブランク部161eは、前側ブランク部161c及び後側ブランク部161d間を架け渡している。中央ブランク部161eの前部は、平面視で前方に向かうに従い左右方向の幅が漸次拡大している。中央ブランク部161eは、左右対称な構成である。
各変形容易部160は、左右対称な構成である。したがって、以下では、左右一対の変形容易部160のうち、右側の変形容易部160を例にして説明する。
図4に示すように、変形容易部160は、主支持部55のうち、ブランク部161よりも弾性変形がし易い領域である。すなわち、上述したブランク部161は、変形容易部160に比べて剛性が高くなっている。変形容易部160は、角度一定領域163と、角度変化領域162と、を備えている。
ここで、前側ブランク部161cおよび中央ブランク部161eと、変形容易部160との境界部分を内側と定義する。一方、後側ブランク部161dと右側ブランク部161aと、変形容易部160との境界部分を外側と定義する。
なお、隣り合うスリット列150または隣り合う後述のスリット列170の前後関係は、次のように定義される。中央ブランク部161eとスリット列150,170との境界部分、右側ブランク部161aとスリット列150,170との境界部分のうち、少なくとも一方の境界部分において、帯状部分164または後述の帯状部分180に対して前方に位置するものを前方のスリット列150,170とし、帯状部分164,180に対して後方に位置するものを後方のスリット列150,170とする。
図示の例において、各スリット151は、異なるスリット列150間、及び同一のスリット列150間それぞれにおいて、延在方向の長さが異なっている。但し、単スリット列152及び複スリット列153は、スリット列150の長さやスリット151自体の長さに応じて適宜変更が可能である。また、複スリット列153は、3つ以上のスリット151で構成されていてもよい。
これにより、スリット列170間に位置する帯状部分180の延在方向は、前方に位置するものほど前後方向に沿う成分が大きくなる。帯状部分180の幅は、前方に向かうに従って太くなる。なお、第1角度A1と第2角度A2との角度差は、適宜変更が可能である。
但し、前後方向に隣り合う2つのスリット列150,170のうち、最後方のスリット列150から奇数番目を第3スリット列188とし、最後方のスリット列150から偶数番目を第4スリット列189としてもよい。
この場合、隣り合う第6スリット列193を構成するスリット171のうち、最内に位置するスリット171同士の間には、2つの帯状部分180と内側接続部174bとが連なる架け渡し部分181が形成されている。架け渡し部分181は、第5スリット列192を構成するスリット171のうち、最内に位置するスリット171と前側ブランク部161cとの間を架け渡している。架け渡し部分181は、前後方向に沿って延びている。
但し、前後方向に隣り合う2つのスリット列170のうち、最後方のスリット列150から奇数番目を第5スリット列192とし、最後方のスリット列150から偶数番目を第6スリット列193としてもよい。
この構成によれば、シェル50は、クッション材5及び外皮6を介して着座されると、外周部分を支点として下方に弾性変形する。これにより、荷重支持面53は、臀部の形状及び着座荷重に応じて弾性変形する。したがって、着座者は良好な着座感を得られる。
本実施形態では、変形容易部160には、シェル50を上方から見て上下方向に交差する方向のうち、左右方向に沿う成分を含む方向に延びるスリット列150,170が前後方向に間隔をあけて複数配列されている。
この構成によれば、シェル50の変形容易部160に臀部が支持されるように着座すると、変形容易部160は、隣り合うスリット列150,170間に位置する帯状部分164,180が下方に沈み込むとともに、各スリット列150,170が延在方向に直交した方向に広がるように弾性変形する。これにより、変形容易部160は、臀部の形状に合わせて弾性変形する。
本実施形態では、角度変化領域162において、第1スリット列186の基準点185における第1スリット列186の接線方向と左右方向とのなす第1角度A1よりも、第1スリット列186の前方に位置する第2スリット列187の基準点185における第2スリット列187の接線方向と左右方向とのなす第2角度A2の方が大きい構成とした。
これにより、角度変化領域162を構成するスリット列170のうち、前方に位置するスリット列170ほど後方向への成分が大きくなる。そのため、角度変化領域162に作用する着座荷重が徐々に前方に分散される。その結果、着座荷重に起因する負荷が、変形容易部160と前側ブランク部161cとの境界部分に集中するのを抑制できる。また、角度変化領域162において、隣り合うスリット列170間に位置する帯状部分180の幅が前方に位置するものほど太くなる。これにより、角度変化領域162では前方に向かうに従い剛性が高くなる傾向となる。その結果、変形容易部160と前側ブランク部161cとの間でシェル50の変形量が急激に変化するのを抑制できる。したがって、良好な着座感を与えた上で、着座荷重による負荷を分散させ、耐久性を向上させることができる。
この構成によれば、角度変化領域162に作用する荷重を角度変化領域162の前方になめらかに分散し易い。これにより、良好な着座感を与えた上で、着座荷重による負荷を分散させ、耐久性を向上させることができる。
この構成によれば、角度一定領域163は、帯状部分164の幅が変化しないため、着座荷重により下方に弾性変形し易い。これにより、着座感を良好に支持できる。
また、この構成によれば、変形容易部160のうち、角度一定領域163を構成するスリット列150を直線状に形成することで、スリット列150を容易に成形できる。これにより、スリット列150の生技性を向上できる。
この構成によれば、一のスリット列150,170において、スリット151,171間に位置する第1間隔190は、一のスリット列150,170に対して両側に位置する帯状部分164,180同士を接続する中央接続部174cとして機能する。すなわち、隣り合う帯状部分164,180同士が中央接続部174cを介して接続されるので、変形容易部160が過大に変形するのを抑制できる。しかも、中央接続部174cが隣り合うスリット列150間でずれて配置されているので、変形容易部160を着座荷重に応じて柔軟に変形させることができる。
この構成によれば、シェル50の左右方向の中央部での剛性を高めることができる。これにより、シェル50における左右方向の中央部が過大に変形するのを抑制でき、シェル50の耐久性を向上させることができる。
例えば、シェル50が樹脂材料の射出成形により成形される場合、この構成によれば、シェル50の左右方向の中央部に、溶融した樹脂材料の合流部分、所謂ウェルドの発生することが抑制される。これにより、着座によってシェル50の左右方向の中央部が下方に沈み込んだ際に、着座荷重による負荷が集中してシェル50の経年劣化が早まること等を抑制できる。
この構成によれば、第3スリット列188と中央ブランク部161eとの第2間隔191は、第3スリット列188に対して両側に位置する帯状部分164,180同士を接続する内側接続部174bとして機能する。すなわち、隣り合う帯状部分164,180同士が内側接続部174bを介して接続されるので、変形容易部160が過大に変形するのを抑制できる。しかも、第4スリット列189の延在方向の最内に位置するスリット151,171は、第3スリット列188の延在方向の最内に位置するスリット151,171よりも中央ブランク部161eに接近している。これにより、変形容易部160が過大に変形するのを抑制しつつ、変形容易部160を着座荷重に応じて柔軟に変形させることができる。
この構成によれば、架け渡し部分181の幅は、帯状部分180の幅よりも太くなっている。これにより、変形容易部160のうち、架け渡し部分181が設けられた領域(以下、架け渡し領域とする。)は、架け渡し領域の後方の領域と比較して、スリット151,171の密度が低下する。これにより、架け渡し領域が過大に変形するのを抑制しつつ、架け渡し領域を着座荷重に応じて柔軟に変形させることができる。したがって、変形容易部160と前側ブランク部161cとの間に生じる、着座荷重に伴う変形量の差を減少させることができる。これにより、着座感を向上できる。
また、架け渡し部分181は、前後方向に沿って延びている。これにより、架け渡し部分181の前後方向両端を支点として、下方に弾性変形する。したがって、変形容易部160と前側ブランク部161cとの間に生じる、着座荷重に伴う変形量の差をよりなめらかに減少させることができる。これにより、着座感をより向上できる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
図6は、変形例に係るシェル50の平面図である。
上述した実施形態では、スリット列150,170は、シェル50の左右方向の外側から内側に向かうに従って、前方に延びている構成について説明したが、図5または図6に示すように、スリット列150,170は、シェル50の左右方向の内側から外側に向かうに従って、前方に延びている構成等であってもよい。この場合、変形容易部160を構成するスリット列150,170における左右方向の最外端部は、最内端部より前方に位置しているため、最外端部を基準点185とする。
図5に示す例では、角度変化領域162に位置する各スリット列170は、平面視で左右方向の外側に向けて突の湾曲状に形成されている。
図6に示す例では、角度変化領域162に位置する各スリット列170は、平面視で左右方向の内側に向けて突の湾曲状に形成されている。前方から数えて1列目から3列目のスリット列170は、中央ブランク部161eに接近するスリット171を有している。
上述した実施形態では、角度変化領域162に位置するスリット列170は、左右方向において基準点185に向かうに従い前方に向けて湾曲しながら延在している構成について説明したが、変形容易部160を構成する全てのスリット列150,170は、直線状に形成されている構成等であってもよい。
上述した実施形態では、変形容易部160は、角度変化領域162と、角度一定領域163と、を有している構成について説明したが、変形容易部160は、角度変化領域162から構成されていてもよい。
上述した実施形態では、角度一定領域163は、後方から数えて1列目から7列目のスリット列150が設けられた領域であると説明したが、角度一定領域163の領域は、状況に応じて適宜選択可能である。
上述した実施形態では、支持構造体4がパイプ材等により枠状に形成された構成について説明したが、この構成に限られない。支持構造体4は、例えば4本の脚柱が座3の各角部をそれぞれ支持する構成であってもよく、1本の脚柱の上端部から座支持部が張り出している構成等であってもよい。
なお、スリット列150,170のピッチや本数、変形容易部160の範囲は、状況に応じて適宜変更可能である。
3…座
4…支持構造体
50…シェル(支持板)
53…荷重支持面
150,170…スリット列
151,171…スリット
160…変形容易部
161e…中央ブランク部(ブランク部)
162…角度変化領域
163…角度一定領域
185…基準点
186…第1スリット列
187…第2スリット列
188…第3スリット列
189…第4スリット列
190…第1間隔
191…第2間隔
A1…第1角度
A2…第2角度
A3…第3角度
Claims (6)
- 上方を向く荷重支持面を有するとともに、外周部分が支持構造体に下方から支持される支持板を備え、
前記支持板は、左右方向の中心に対して両側に位置する部分に変形容易部を備え、
前記変形容易部には、前記支持板を上方から見て上下方向に交差する方向のうち、左右方向に沿う成分を含む方向に延びるスリット列が前後方向に間隔をあけて複数配列され、
前記スリット列における左右方向の最内端部及び最外端部のうち、前方に位置する端部を基準点とすると、
前記変形容易部は、前後方向で隣り合う前記スリット列のうち、第1スリット列の前記基準点における前記第1スリット列の接線方向と左右方向とのなす第1角度よりも、前記第1スリット列の前方に位置する第2スリット列の前記基準点における前記第2スリット列の接線方向と左右方向とのなす第2角度の方が大きい角度変化領域を含み、
前記スリット列のうち、前記角度変化領域に位置する前記スリット列は、左右方向において前記基準点に向かうに従い前方に向けて湾曲しながら延在し、
前記角度変化領域に位置する前記スリット列の曲率半径は、前方に位置する前記スリット列ほど小さくなっている座。 - 前記変形容易部は、前記角度変化領域の後方において、前記基準点における前記スリット列の接線方向と左右方向とのなす第3角度が、前後方向で隣り合う前記スリット列間で等しい角度一定領域を含み、
前記角度一定領域に位置する前記スリット列は、左右方向において前記基準点に向かうに従い前方に向けて直線状に延在している請求項1に記載の座。 - 前記スリット列は、前記スリット列の延在方向に第1間隔をあけて配列された複数のスリットを備え、
前後方向で隣り合う前記スリット列は、前記第1間隔が前記延在方向にずれて配置されている請求項1又は請求項2に記載の座。 - 前記支持板における左右方向の中央部は、前後方向に延びるとともに、スリットが形成されていないブランク部を構成し、
前記変形容易部は、前記ブランク部の左右両側に位置している請求項1から請求項3の何れか1項に記載の座。 - 前記スリット列は、
前記ブランク部に対して第2間隔をあけてスリットが形成された第3スリット列と、
前記第3スリット列に対して前後方向の両側に位置し、前記第3スリット列の前記スリットに対して前記ブランク部に接近した位置にスリットが配置された第4スリット列と、を含んでいる請求項4に記載の座。 - 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の座と、
前記座を下方から支持する前記支持構造体と、を備える椅子。
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