JP7330857B2 - 椅子 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1では、座は、張地を座枠により支持してなる座本体と、座本体を支持する座フレームと、を備える。座フレームは、支持構造体に対して軸部材を介して回動可能に支持されている。座フレームは、座枠の下面に添接する枠フレーム部と、枠フレーム部に架設された横架フレーム部と、を備える。支持構造体は、左右に対をなす脚構成部材と、左右の脚構成部材を連結するジョイント材と、を備える。ジョイント材は、座を下から支持しうる座受として機能する。ジョイント材は、左右方向に延びる角柱状をなしている。ジョイント材は、略水平をなす上向面を有する。ジョイント材の上向面には、使用状態における座の横架フレーム部の下面が当接するようになっている。
この構成によれば、一対の当接部が座側連結部材のうち比較的剛性が高い補強部に当接することにより、座側対向面と脚側対向面とが当接した状態(使用状態)における堅牢性を維持することができる。
この構成によれば、補強部が板状部及びリブを備えることにより、補強部の高さ方向の厚みを単に大きくした場合(補強部が肉厚の板状部のみを有する場合)と比較して、座側連結部材に部分的な厚肉部位が生じにくくなる。そのため、座側連結部材への局所的な負荷を抑制することができる。
この構成によれば、座側連結部材の断面形状が弧状をなしていることにより、座側連結部材が単純な矩形板状をなしている場合と比較して、着座荷重に対する堅牢性を高めることができる。例えば、着座時に座側連結部材に荷重が加わると、座側対向面と脚側対向面とが当接する部分を中心とするモーメント荷重が発生するが、座側連結部材の断面形状が弧状をなしていることにより、モーメント荷重に対して堅牢性を維持することができる。
この構成によれば、座の使用状態で補強部の着座面の側の外縁が着座者の臀部に沿うような形状となる。これにより、補強部の高さが幅方向の内側で急に低くなる場合と比較して、座の使用状態で座面構成部材の幅方向の中央部が座側連結部材に向かって変位した場合であっても、着座者の臀部が座面構成部材を介して脚側連結部材により一層接触しにくくなるため、着座者に着座時の違和感が生じることをより効果的に抑制することができる。
図1に示すように、椅子1は、座2と、支持構造体3と、背凭れ4と、肘掛け5と、を備える。座2、背凭れ4及び肘掛け5は、支持構造体3に支持されている。図1~図5は、座2の使用状態を示している。図6は、座2の収納状態を示している。
図1に示すように、座2は、着座者が着座可能な着座面10aを有する張地10(座面構成部材)と、張地10が張設される矩形枠状の座枠11と、左右方向に延びる座側連結部材12と、を備える。座2は、使用状態において座側連結部材12(座側対向面12a)が脚側連結部材31(脚側対向面31a)に当接している(図8参照)。例えば、座枠11及び座側連結部材12は、同一の部材(例えば樹脂部材)で一体に形成されている。
図1に示すように、支持構造体3は、左右一対の脚構成部材30と、左右一対の脚構成部材30同士を連結する脚側連結部材31と、を備える。
脚構成部材30は、前脚部35と、前脚部35の後方に位置する後脚部36と、座2の後方の左右両側部を軸支する座取付部37と、背凭れ4の左右両端部を支持する背支持部38と、を備える。
後脚部36は、下側に向かうに従って後方に位置するように傾斜して延びている。後脚部36の上下方向の中央近傍には、前脚部35の後端が連結されている。
前脚部35及び後脚部36の下端には、キャスター39が取り付けられている。
図1に示すように、背支持部38は、後脚部36の上端から上方に延びている。背支持部38は、背凭れ4の左右両端部の開口部(不図示)に差し込まれている。背支持部38は、肘掛け5と共に背凭れ4に側方からねじ止めされている。
以上説明したように、上記実施形態に係る椅子1は、着座者が着座可能な着座面10aを有し弾性変形可能なシート状の張地10と、左右方向に離間し張地10が張設される一対の杆材15と、一対の杆材15同士を連結する座側連結部材12と、を有する座2と、左右方向に離間する一対の脚構成部材30と、一対の脚構成部材30同士を連結する脚側連結部材31と、を有するとともに、座2を支持する支持構造体3と、を備え、座側連結部材12は、着座者が着座可能な使用状態で脚側連結部材31と対向する座側対向面12aを有し、脚側連結部材31は、使用状態で座側対向面12aと対向する脚側対向面31aを有し、座2は、使用状態において座側対向面12aが脚側対向面31aに当接しており、座側連結部材12は、左右方向の中央に位置する中央部25と、中央部25の左右方向の外端と一対の杆材15とを連結し、中央部25よりも上下方向への曲げ変形への剛性が高い補強部26と、を備え、中央部高さH1は、補強部高さH2よりも低い。
この構成によれば、一対の当接部45が座側連結部材12のうち比較的剛性が高い補強部26に当接することにより、座側対向面12aと脚側対向面31aとが当接した状態(使用状態)における堅牢性を維持することができる。
この構成によれば、補強部26が板状部27及びリブ28A~28Cを備えることにより、補強部26の上下方向の厚みを単に大きくした場合(補強部26が肉厚の板状部27のみを有する場合)と比較して、座側連結部材12に部分的な厚肉部位が生じにくくなる。そのため、座側連結部材12への局所的な負荷を抑制することができる。
加えて、リブ28A~28Cが使用状態で板状部27から下方に突出する場合と比較して、座2の収納状態においてリブ28A~28Cが板状部27の裏側に隠れるため、座の外観性を高めることができる。
この構成によれば、座側連結部材12の断面形状が弧状をなしていることにより、座側連結部材12が単純な矩形板状をなしている場合と比較して、着座荷重に対する堅牢性を高めることができる。例えば、着座時に座側連結部材12に荷重が加わると、座側対向面12aと脚側対向面31aとが当接する部分を中心とするモーメント荷重が発生するが、座側連結部材12の断面形状が弧状をなしていることにより、モーメント荷重に対して堅牢性を維持することができる。
この構成によれば、座2の使用状態で補強部26の着座面10aの側の外縁が着座者の臀部に沿うような形状となる。これにより、補強部高さH2が左右方向の内側で急に低くなる場合と比較して、座2の使用状態で張地10の左右方向の中央部が座側連結部材12に向かって変位した場合であっても、着座者の臀部が張地を介して脚側連結部材31により一層接触しにくくなるため、着座者に着座時の違和感が生じることをより効果的に抑制することができる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
Claims (5)
- 着座者が着座可能な着座面を有し弾性変形可能なシート状の座面構成部材と、椅子の幅方向に離間し前記座面構成部材が張設される一対の杆材と、前記一対の杆材同士を連結する座側連結部材と、を有する座と、
前記幅方向に離間する一対の脚構成部材と、前記一対の脚構成部材同士を連結する脚側連結部材と、を有するとともに、前記座を支持する支持構造体と、を備え、
前記座側連結部材は、前記着座者が着座可能な使用状態で前記脚側連結部材と対向する座側対向面を有し、
前記脚側連結部材は、前記使用状態で前記座側対向面と対向する脚側対向面を有し、
前記座は、前記使用状態において前記座側対向面が前記脚側対向面に当接しており、
前記座側連結部材は、
前記幅方向の中央に位置する中央部と、
前記中央部の前記幅方向の外端と前記一対の杆材とを連結し、前記中央部よりも前記椅子の高さ方向への曲げ変形への剛性が高い補強部と、を備え、
前記使用状態で、前記高さ方向における前記中央部の高さは、前記高さ方向における前記補強部の高さよりも低いことを特徴とする椅子。 - 前記脚側連結部材は、前記幅方向に離間し前記使用状態で前記補強部の前記座側対向面と当接する一対の当接部を備えることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
- 前記補強部は、
前記使用状態で前記高さ方向に厚みを有する板状部と、
前記使用状態で前記板状部から前記高さ方向に突出するリブと、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の椅子。 - 前記座側連結部材は、前記幅方向と直交する断面視で前記着座面とは反対側に向かって凸の弧状をなしていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の椅子。
- 前記使用状態で、前記高さ方向における前記補強部の高さは、前記幅方向の内側に向かうに従って徐々に低くなっていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の椅子。
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