JP7365032B2 - 商品販売データ処理装置、登録装置、制御方法、posシステム、及び、プログラム - Google Patents

商品販売データ処理装置、登録装置、制御方法、posシステム、及び、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、商品販売データ処理装置、登録装置、制御方法、POSシステム、及び、プログラムに関する。
商品の購入やサービスの利用などの取引における取引金額に応じてポイントを付与するポイントサービスがある(例えば、特許文献1参照)。こうしたポイントは負債として会計処理されるため、店舗側にとっては、ポイントを適宜使用してもらった方が経理上都合がよい。
またポイントサービスの一例として、取引金額に応じて付与されるポイントと累計ポイントの合計ポイントを算出し、その合計ポイントに応じてクーポンを発券するものがある。また、客にポイントを使用するか否かを尋ねてポイントに関する処理を行うものもある。
商品の登録と精算とを店員が行う通常レジでポイントサービスを実施する場合には、店員が客にポイント使用の有無を確認して店員の操作でポイント処理を行うが、やり取りが増えると次客を待たせるなどの弊害がある。
セミセルフレジでポイントサービスを実施する場合には、精算装置でポイントの処理を行うが、ポイントの処理を客に判断させるのでこの処理に時間がかかってしまい、次客を待たせたり、客がポイントに関する誤操作を行った場合には、店員による操作が必要となるなど、客だけではなく店員の手間も多い。
フルセルフレジでポイントサービスを実施した場合もポイントの処理を客に判断させるので同様に手間の多いものとなる。また、すべてを自動処理で決済させると何かしらの追加処理が必要な場合には客は対処できず店員を呼ぶ必要が生じるので客にも店員にも手間が増えることがある。
このように、ポイントサービスでは、客にも店員にも手間をかけるものが多かった。
特開2001-243551号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、客と店員の手間を軽減させつつも精算金額と充当額が同額になることにより取引を完結させることがない技術を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である商品販売データ処理装置は、取引金額に応じてポイントを付与する付与手段と、前記付与手段により付与されたポイントの累計に応じて予め定められた単位の還元額を、一取引における支払代金に充当可能な充当手段と、を備え、前記充当手段は、前記支払代金と前記予め定められた単位の還元額が同額の場合には充当しないことを特徴とする。
上記によれば、予め定められた単位の還元額と支払代金が同額の場合に精算のすべてをポイントの還元で行うと精算処理が終了してしまい、そのあとに発生する商品追加や別の操作ができなくなるのでそれを避けることができる。
上記商品販売データ処理装置において、前記還元額には、複数の単位分の数の還元額が設けられており、前記充当手段は、前記還元額のうち、前記支払代金未満で最も大きい単位分の数の還元額を充当してもよい。
上記によれば、支払代金の合計金額のうち予め定められた単位の還元額の数に応じて顧客に還元することで、客及び店員に無駄な操作をさせずに累積ポイントの中でポイント還元をすることができる。
上記商品販売データ処理装置において、前記充当手段は、前記支払代金と前記予め定められた単位の還元額が同額の場合であっても、前記支払代金未満で複数の単位分の数の還元額が存在する場合には、当該還元額を充当してもよい。
上記によれば、支払代金と予め定められた単位の還元額が同額の場合であっても支払代金未満で単位分の数のポイント還元できるので客及び店員に無駄なポイント処理の操作をさせずに精算処理することができる。
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である商品販売データ処理装置は、商品を登録する登録手段と、前記登録手段により登録された商品の取引金額に応じてポイントを付与する付与手段と、前記付与手段により付与されたポイントの累計に応じて予め定められた単位の還元額を、一取引における支払代金に充当可能な充当手段と、を備え、前記充当手段は、前記支払代金と前記予め定められた単位の還元額が同額の場合には充当しないことを特徴とする。
上記によれば、予め定められた単位の還元額と支払代金が同額の場合にポイントの還元を行うと精算処理が終了してしまい、そのあとに発生する商品追加や別の操作ができなくなるのでそれを避けることができる登録装置を提供することができる。
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様である商品販売データ処理装置の制御方法は、商品販売データ処理装置の制御方法であって、取引金額に応じてポイントを付与する付与ステップと、前記付与ステップにより付与されたポイントの累計に応じて予め定められた単位の還元額を、一取引における支払代金に充当可能な充当ステップと、を備え、前記充当ステップでは、前記支払代金と前記予め定められた単位の還元額が同額の場合には充当しないことを特徴とする。
上記によれば、予め定められた単位の還元額と支払代金が同額の場合にポイントの還元を行うと精算処理が終了してしまい、そのあとに発生する商品追加や別の操作ができなくなるのでそれを避けることができる制御方法を提供することができる。
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるPOSシステムは、登録装置と複数台の精算装置とをネットワークで接続してなるPOSシステムであって、前記登録装置は、取引金額に応じてポイントを付与する付与手段と、前記付与手段により付与されたポイントの累計に応じて予め定められた単位の還元額を、一取引における支払代金に充当可能な充当手段と、を備え、前記充当手段は、前記支払代金と前記予め定められた単位の還元額が同額の場合には充当せず、前記複数台の精算装置のうち選択されたいずれかの前記精算装置に対して前記ネットワークを介して登録情報を送信することを特徴とする。
上記によれば、予め定められた単位の還元額と支払代金が同額の場合にポイントの還元を行うと精算処理が終了してしまい、そのあとに発生する商品追加や別の操作ができなくなるのでそれを避けることができるPOSシステムを提供することができる。
上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、商品販売データ処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、取引金額に応じてポイントを付与する付与手段と、前記付与手段により付与されたポイントの累計に応じて予め定められた単位の還元額を、一取引における支払代金に充当可能な充当手段として機能させ、前記充当手段は、前記支払代金と前記予め定められた単位の還元額が同額の場合には充当しないことを特徴とするプログラム。
上記によれば、予め定められた単位の還元額と支払代金が同額の場合にポイントの還元を行うと精算処理が終了してしまい、そのあとに発生する商品追加や別の操作ができなくなるのでそれを避けることができるプログラムを提供することができる。
上記によれば、客と店員の手間を軽減させつつも精算金額と充当額が同額になることにより取引を完結させることがない技術を提供することができる。また、予め定められた単位の還元額と支払代金が同額の場合にポイントの還元を行うと精算処理が終了してしまい、そのあとに発生する商品追加や別の操作ができなくなるのでそれを避けることができ、さらに客と店員のポイント処理の手間を軽減可能となる。
本発明の一実施形態に係るPOSシステムのネットワーク構成図である。 POS端末の設置例を示す図である。 POS端末の外観例を示す図である。 POS端末の構成例を示す図である。 POS端末の動作モードの概略を説明する図である。 POS端末の動作モードの切り替えについて説明する図である。 通常モードの動作の概略を説明する模式図である。 通常モードの動作の概略を説明するフローチャートである。 通常モードの動作の概略を説明する模式図である。 通常モードの動作の概略等を説明するフローチャートである。 フルセルフモードの動作の概略を説明する模式図である。 フルセルフモードの動作の概略を説明するフローチャートである。 ダブルスキャンモードの動作の概略を説明する模式図である。 ダブルスキャンモードの動作の概略を説明するフローチャートである。 フルセルフモードのPOS端末における表示例である。 フルセルフモードのPOS端末における表示例である。 レシートの一例を示す図である。 各種データベースを示す図である。 ポイント関連処理を示すフローチャートである。 ポイント関連処理を示すフローチャートである。 ポイント関連処理でのポイントや金額の一例を示す図である。 セミセルフモードにおける画面例を示す図である。 セミセルフモードにおける画面例を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態に係るPOS(Point Of Sales)システムのネットワーク構成図である。図1に示すPOSシステム1は、3台のPOS端末20-1、POS端末20-2、POS端末20-3と、ストアコントローラ(ストアコンピュータ、管理装置)10を備え、それぞれはLAN11を介して通信可能に接続されている。以下、POS端末20-1、20-2、20-3について特に区別しない場合には、POS端末20と総称する。なお、POSシステム1は、POS端末20の状況(動作モード、処理状況等)を表示したり、POS端末20を制御したりする監視端末(非図示)を更に備えていてもよい。
POSシステム1は、種々の店舗(コンビニストア、スーパーマーケット等)に導入可能である。
図2は、POS端末20の設置例を示す図である。図2(A)は、POS端末20等を客側から見た斜視図である。図2(B)は、POS端末20等を店員側から見た斜視図である。図2(A)に示すように客側から見てPOS端末20の右側にカウンタが置かれている。
図3は、POS端末20の外観例を示す図である。図3(A)は、POS端末20を客側から見た斜視図である。図3(B)は、POS端末20を店員側から見た斜視図である。図4は、POS端末20の構成例を示す図である。図3及び図4において、同一部分には同一符号を付している。
以下、図3を参照しつつ、図4に示したPOS端末20の構成例を説明する。POS端末20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、ハードディスク204と、客側表示部205と、客側スキャナ部206と、カード決済部208と、釣銭機209と、店員側表示部210と、キー操作部211と、店員側スキャナ部212と、印刷部213と、音声出力部214と、通信部215とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。なお、符号211aについては後述する。
CPU201は、中央演算処理装置であり、ROM202に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、POS端末20の動作を制御する。
ROM202は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
RAM203は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM203は、外部から取得した情報(例えば、ストアコントローラ10から取得した商品マスタ等)や、処理において生成した情報(例えば、商品を登録する登録処理において生成した登録情報(登録データ)、買上商品を精算(決済)する精算処理において生成した精算情報等)を記憶する。
ハードディスク204は、種々の情報を記憶する。ハードディスク204は、例えば、ROM202に代えて、CPU201が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、RAM203に代えて、外部から取得した情報や、処理において生成した情報を記憶してもよい。
客側表示部205は、客用のタッチディスプレイであり、客に種々の情報を表示するとともに、客から種々の入力を受け付ける。
客側スキャナ部206は、客用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。
例えば、客側スキャナ部206は、商品に付されているバーコード(商品コード等)や、お会計券(登録商標)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)を光学的に読み取る。客側スキャナ部206は、上記に加えて、品券類(商品券、クーポン券、優待券)や、各種カード(例えば、会員カード、ポイントカード等)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)を読み取ってもよい。
なお、客側スキャナ部206は、客が商品を登録する際に用いられるが、客は他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、客側表示部205に、商品に対応するプリセットキー(商品を注文するボタン)が表示されている場合、客は、当該プリセットキーを操作(押下)し、商品を登録してもよい。
カード決済部208は、各種カード(クレジットカード、交通系カード等のプリペイドカード、ポイントカード等)による決済機構である。カード決済部208は、カード認識部(読取部)や表示部や操作部を備える。カード認識部は、各種カードの情報を磁気的又は電気的に読み取る。読み取られた情報は、買上商品の決済(精算)を用いられる。なお、カード認識部は、今回の買上商品の決済(精算)に認識した情報を使用する場合(つまり、クレジットカードによるクレジット決済の場合、プリペイドカードによるプリペイドカード決済の場合、ポイントカードの保有ポイントを使用(消費)する場合等)に加えて、今回の買上商品の決済(精算)に認識した情報を使用しない場合(例えば、クレジットカードの提示による特典付与の場合、ポイントカードにポイントを付与する場合等)にも、各種カードを認識してもよい。なお、本実施形態のカード決済部208は、カード認識部(読取部)や表示部や操作部を備えるが、カード決済部208は、少なくともカード認識部を備えるものであればよい。また、本実施形態のカード認識部は、接触型のカード(ICカード、磁気カード)に対応するものであるが、接触型のカードに代えて又は加えて、非接触型のカード(ICカード)に対応するものであってもよい。
釣銭機209(現金決済部)は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有し、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。当該釣銭機209は、客側に向けられており、客が操作するものである。なお、紙幣や硬貨が投入口に投入された場合にはセンサによって検出(投入があった旨の検出、金種別の枚数の検出等)される。カード決済部208と釣銭機209とにより、精算部が形成される。
店員側表示部210は、店員用のタッチディスプレイであり、店員に種々の情報を表示するとともに、店員から種々の入力を受け付ける。
キー操作部211は、各種のキー(ハードウェアキー、ボタン)から構成され、店員から種々の入力を受け付ける。
店員側スキャナ部212は、店員用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、店員側スキャナ部212は、商品に付されているバーコードや、店員の名札に付された店員コードを光学的に読み取る。店員側スキャナ部212は、上記に加えて、お会計券に印刷されているコードや、品券類や、各種カードに印刷されているコードを読み取ってもよい。
なお、店員側スキャナ部212は、店員が商品を登録する際に用いられるが、店員は他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、キー操作部211に、商品に対応するキー(例えば、スポーツ新聞に対応するキー等)が配置されている場合、店員は、当該キーを操作(押下)し、当該商品を登録してもよい。また、店員側表示部210に、商品に対応するプリセットキーが表示されている場合、店員は、当該プリセットキーを操作し、当該商品を登録してもよい。
印刷部213は、各種媒体(レシート、お会計券等)を印刷、発行する。印刷部213は、店員側から客側、客側から店員側に向き(媒体発行口の方向)を回転自在に変更可能である。印刷部213の向きは、手動で変更してもよいし、例えば動作モード(詳細は後述)が切り替わることに基づいて自動的に変更(メカ的に制御等)してもよい。なお、印刷部213の向きの正誤をセンサなどで検出してもよい。なお、動作モードが切り替わることを動作モードが移行するとも言う。
音声出力部214は、音声を出力する。例えば、音声出力部214は、音声ガイダンス等を出力する。
通信部215は、他端末(他装置:他のPOS端末20、ストアコントローラ10)との間において情報を送受信する。
(各動作モードの概要)
続いて、POS端末20の動作モードについて説明する。POS端末20は、複数の動作モードを有する。当該動作モードは、通常業務中の動作モード(登録処理及び精算処理に係る動作モード)であり、売上や在高等を集計、照会等する集計モード、店員や保守員等が設定作業や保守作業を行う際のメンテナンスモード、新人がトレーニングを行う際のトレーニングモード等は含まない。
図5は、POS端末20の動作モードの概略を説明する図である。POS端末20は、例えば、図5(A)に示した3種類の動作モード(通常モード(標準モード)、フルセルフモード、セミセルフモード(会計専用モード))を有する。また、POS端末20は、図5(A)の通常モード(標準モード)に代えて又は加えて図5(B)の通常モード(制限モード)を有してもよい。また、POS端末20は、図5(A)の通常モード(標準モード)に代えて又は加えて図5(B)のセミセルフモード(登録専用モード)を有してもよい。また、POS端末20は、図5(A)のセミセルフモード(会計専用モード)に代えて又は加えて図5(B)のセミセルフモード(登録専用モード)を有してもよい。
図5(A)において、列は、各動作モードを示し、行は、各機能(「商品登録(店員側)」、「商品登録(客側)」、「貨幣の投入」、…、「お会計券の読取」)を示している。図5(B)においても同様である(但し、図5(B)においては各機能の図示を省略している)。
図5(A)(図5(B)も同様)において、列と行から特定される欄内の「〇」は、当該列の動作モードでは当該行の機能を有効としている旨を示している。例えば、列「通常モード(標準モード)」と行「商品登録(店員側)」から特定される欄内の「〇」は、通常モード(標準モード)では商品登録(店員側)を有効としている旨を示している。また、列と行から特定される欄内の「-」は、当該列の動作モードでは当該行の機能を無効としている旨を示している。例えば、列「通常モード」と行「商品登録(客側)」から特定される欄内の「-」は、通常モードでは商品登録(客側)を無効としている旨を示している。
(各機能の説明)
以下、図5(A)に示した各機能の概略を説明する。
(商品登録(店員側))
「商品登録(店員側)」は、買上商品を店員側(店員側スキャナ部212、店員側表示部210、キー操作部211)にて登録する機能である。つまり、店員の操作(店員側スキャナ部212によるスキャン、店員側表示部210へのタッチ、キー操作部211の操作)により、買上商品の登録処理を実行する機能である。
(商品登録(客側))
「商品登録(客側)」は、買上商品を客側(客側スキャナ部206、客側表示部205)にて登録する機能である。つまり、客の操作(客側スキャナ部206によるスキャン、客側表示部205へのタッチ)により、買上商品の登録処理を実行する機能である。
(貨幣の投入)
「貨幣の投入」は、貨幣(紙幣、硬貨)の投入を受け付ける機能である。つまり、現金による精算の操作(釣銭機209への貨幣の投入)を受け付ける機能である。
(他端末への登録情報の送信)
「他端末への登録情報の送信」は、登録処理において生成された登録情報を他端末(精算処理を実行可能な他端末。例えば、他のPOS端末20)に送信(直接的に他端末に送信、又は、ストアコントローラ10や監視端末などを経由して間接的に他端末に送信。以下、同様)する機能である。
(お会計券の発行)
「お会計券の発行」は、登録処理において生成した登録情報等をコード化し、印刷した媒体(お会計券)を発行する機能である。
(他端末からの登録情報の受信)
「他端末からの登録情報の受信」は、他端末の登録処理において生成された登録情報を受信(直接的に他端末から受信、又は、ストアコントローラ10や監視端末などを経由して間接的に他端末から受信。以下、同様)する機能である。なお、他端末から登録情報を受信した端末は、当該登録情報に基づいて精算処理を実行する。
(お会計券の読取)
「お会計券の読取」は、お会計券(具体的にはお会計券に印刷されているコード、あるいは、コード化されている情報)を読み取る機能である。なお、他端末において発行されたお会計券を読み取った端末は、お会計券を読み取ることによって取得される登録情報に基づいて精算処理を実行する。
(各動作モードの説明)
続いて、図5(A)及び図5(B)に示した各動作モードの概略を説明する。
(通常モード(標準モード))
通常モード(標準モード)は、図5(A)に示すように、商品登録(店員側)を有効「〇」とし、商品登録(客側)を無効「-」とした動作モードである。つまり、通常モード(標準モード)は、客側においては登録処理を実行せずに店員側において登録処理を実行する動作モードである。
また、通常モード(標準モード)は、図5(A)に示すように、貨幣の投入も、他端末への登録情報の送信も、お会計券の発行も、いずれも有効「〇」とした動作モードである。つまり、通常モード(標準モード)では、店員側における登録処理の後の精算処理について、自端末(自装置)において実行することも他端末に実行させることも可能である。具体的には、通常モード(標準モード)では、釣銭機209への貨幣の投入を受け付けることによって精算処理を自端末で実行し、他端末に登録情報を送信することによって(またはお会計券を発行することによって)精算処理を他端末に実行させる。
また、通常モード(標準モード)は、図5(A)に示すように、他端末からの登録情報の受信も、お会計券の読取も、いずれも有効「〇」とした動作モードである。つまり、通常モード(標準モード)では、他端末において生成された登録情報に基づいて精算処理を実行可能である。なお、登録情報の受信後(またはお会計券の読取後)の精算処理は、図5(A)のセミセルフモードとして実行してもよい。すなわち、通常モード(標準モード)であるときに、登録情報を受信した(またはお会計券を読み取った)場合には、通常モード(標準モード)からセミセルフモード(会計専用モード)に自動的(店員による許可を求めてもよい)に移行し、セミセルフモード(会計専用モード)として精算処理を実行してもよい。また、セミセルフモード(会計専用モード)に移行して精算処理を実行した場合には、セミセルフモード(会計専用モード)から通常モード(標準モード)に自動的(店員による許可を求めてもよい)に移行(復帰)してもよいし、セミセルフモード(会計専用モード)のままとしてもよい。
なお、通常モード(標準モード)において、他端末からの登録情報の受信、お会計券の読取の少なくとも一方を無効「-」としてもよい。
(フルセルフモード)
フルセルフモードは、図5(A)に示すように、商品登録(客側)を有効「〇」とした動作モードである。つまり、フルセルフモードは、客側における登録処理を前提とした動作モードである。但し、フルセルフモードは、商品登録(店員側)も有効「〇」としている。つまり、フルセルフモードは、客側における登録処理を前提としつつ、店員側における登録処理も許容する動作モードである。なお、客側、店員側の両側において登録処理が行われている状態をダブルスキャンモードと称する場合がある。
なお、図5(A)に示した例では、フルセルフモードにおいて、商品登録(店員側)を有効「〇」としているが、フルセルフモードにおいて、商品登録(店員側)を無効「-」としてもよい。
また、フルセルフモードは、図5(A)に示すように、貨幣の投入を有効「〇」とし、他端末への登録情報の送信とお会計券の発行とを無効「-」とした動作モードである。つまり、フルセルフモードは、当該端末における精算処理を前提とした動作モードである。
また、フルセルフモードは、図5(A)に示すように、通常モード(標準モード)と同様、他端末からの登録情報の受信も、お会計券の読取も、いずれも有効「〇」とした動作モードである。つまり、通常モード(標準モード)と同様、フルセルフモードでは、他端末において生成された登録情報に基づいて精算処理を実行可能である。なお、登録情報の受信後(またはお会計券の読取後)の精算処理は、図5(A)のセミセルフモードとして実行してもよい。すなわち、フルセルフモードであるときに、登録情報を受信した(またはお会計券を読み取った)場合には、フルセルフモードからセミセルフモード(会計専用モード)に自動的に移行し、セミセルフモード(会計専用モード)として精算処理を実行してもよい。また、セミセルフモード(会計専用モード)に移行して精算処理を実行した場合には、セミセルフモード(会計専用モード)からフルセルフモードに自動的に移行(復帰)してもよいし、セミセルフモード(会計専用モード)のままとしてもよい。
(セミセルフモード(会計専用モード))
セミセルフモード(会計専用モード)は、図5(A)に示すように、他端末からの登録情報の受信、お会計券の読取、貨幣の投入を有効「〇」とし、商品登録(店員側)や商品登録(客側)を無効「-」とした動作モードである。つまり、セミセルフモード(会計専用モード)は、自端末においては登録処理を実行せず、専ら、他端末において生成された登録情報に基づいて精算処理を実行する動作モードである。なお、セミセルフモード(会計専用モード)では、登録処理を実行しない動作モードであるため(登録情報を生成しないため)、図5(A)に示すように、他端末への登録情報の送信も、お会計券の発行も、無効「-」としている。
(通常モード(制限モード))
通常モード(制限モード)は、図5(B)に示すように、図5(A)の通常モード(標準モード)において有効「〇」としていた他端末への登録情報の送信とお会計券の発行とを無効「-」としたものである。つまり、通常モード(制限モード)は、通常モード(標準モード)においては許容されている他端末に精算処理を実行させる機能を制限した動作モードである。
(セミセルフモード(登録専用モード))
セミセルフモード(登録専用モード)は、図5(B)に示すように、商品登録(店員側)、他端末への登録情報の送信、お会計券の発行を有効「〇」とし、商品登録(客側)、貨幣の投入、他端末からの登録情報の受信、お会計券の読取を無効「-」とした動作モードである。つまり、セミセルフモード(登録専用モード)は、専ら、自端末において登録処理を実行し、他端末に精算処理を実行させる動作モードである。なお、セミセルフモード(登録専用モード)は、店員による登録操作を前提としているため、商品登録(客側)を無効「-」としている。
(機能の有効、無効について)
なお、上記では、POS端末20は、動作モードに応じて、POS端末20自身が備える各種の機能(図5(A)の商品登録(店員側)、商品登録(客側)、貨幣の投入、…、お会計券の読取)の夫々について、有効「〇」であるか無効「-」であるかが異なる旨を説明した。換言すれば、上記では、POS端末20は、全部の機能(図5(A)の商品登録(店員側)、商品登録(客側)、貨幣の投入、…、お会計券の読取)を元々有し、うち一部の機能を動作モードに応じて無効とする旨を説明した(例えば、図5(A)に示すように、POS端末20は、通常モード(標準モード)であるときは商品登録(客側)を無効「-」とし、フルセルフモードであるときは他端末への登録情報の送信とお会計券の発行とを無効「-」としている)。
しかしながら、POS端末20は、動作モードに応じて実行可能な機能が異なればよく、POS端末20は、必ずしも、全部の機能を元々有し、うち一部の機能を動作モードに応じて無効とするといった構成としなくてもよい。例えば、POS端末20は、初めから全部の機能(該機能を実現するためのプログラム)を有するのではなく、動作モードに応じて(例えば、動作モードの切り替えに際し)、当該動作モードにおいて必要となる機能(図5において有効「〇」とした機能に相当する機能)を実現するためのプログラムを外部(例えば、ストアコントローラ10、監視端末、店外のサーバ(クラウド等)等)から取得して実行可能な状態とするとともに、当該動作モードに不要な機能(図5において無効「-」とした機能に相当する機能)を実現するためのプログラムが存在する場合(保持する場合)には当該プログラムを実行不能な状態としてもよい(例えば消去するようにしてもよい)。なお、不要な機能を実現するためのプログラムを実行不能な状態とした後に必要な機能を実現するためのプログラムを取得して実行可能な状態としてもよい。また例えば、POS端末20は、動作モードの切り替えに際し、移行先の動作モードに関わらず、一旦、全部のプログラムを実行不能な状態とした後に、当該動作モードにおいて必要となる機能を実現するためのプログラムを外部から取得して実行可能な状態としてもよい。
つまり、POS端末20の構成としては、動作モードに応じて、元々具備する各種の機能のうちの一部を無効「-」にするといったものであってもよいし、動作モードに応じて、必要な機能のみを適宜を具備させるといったものであってもよい。
以上、図5(A)の通常モード(標準モード)、フルセルフモード、セミセルフモード(会計専用モード)、図5(B)の通常モード(制限モード)、セミセルフモード(登録専用モード)について説明したが、以下、図5(A)の通常モード(標準モード)、フルセルフモード、セミセルフモード(会計専用モード)を中心に説明する。なお、以下の説明において、通常モード(標準モード)を単に通常モードと称する場合がある。また、セミセルフモード(会計専用モード)を単にセミセルフモードと称する場合がある。
(動作モードの切り替え(移行))
続いて、POS端末20の動作モードの切り替え(移行)について説明する。POS端末20は、基本的には、店員による動作モードの切り替えるための明示的なモード切替操作(モード移行操作とも称する。詳細は後述する)に従って動作モードが切り替わる。また、POS端末20は、モード切替操作とは異なる他の操作(例えば、店員コードの読み取り等)に従って動作モードが切り替わる場合がある。
また、POS端末20は、店員の操作によらずに、動作モードが切り替わる場合がある。具体的には、POS端末20は、他端末(POS端末20、監視端末、携帯端末等)からのモード切替命令(モード切替指示)に従って動作モードが切り替わる場合がある。また、POS端末20は、時間的な条件(例えば、最後に操作してからの経過時間、スケジュールによる定刻等)に従って動作モードが切り替わる場合がある。また、POS端末20は、処理の開始時(例えば、受信した登録情報に基づく精算処理の開始時、お会計券に基づく精算処理の開始時等)に動作モードが切り替わるようにしてもよい。また、POS端末20は、処理の終了時(例えば、受信した登録情報に基づく精算処理の終了時、お会計券に基づく精算処理の終了時)に動作モードが切り替わるようにしてもよい。
図6は、POS端末20の動作モードの切り替えについて説明する図である。図6の左側は切り替え前後の動作モードの組み合せ(切替前の動作モード→切替後の動作モード)を示し、右側は動作モードの切り替えの条件(一例)を示している。例えば、aの行は、通常モードからフルセルフモードへの動作モードの切り替えの条件の一例として、モード切替操作、モード切替命令、所定時間経過(不使用)である旨を示している。つまり、動作モードが通常モードであるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令、所定時間経過(不使用)などがあった場合には、動作モードが通常モードからフルセルフモードに切り替わる旨を示している。なお、モード切替操作の詳細は後述する。
(通常モード→フルセルフモード)
aに示すように、通常モードであるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令(移行先の動作モードとしてフルセルフモードが特定されているモード切替命令等)、所定時間経過(所定時間の不使用)などがあった場合には、通常モードからフルセルフモードに動作モードが切り替わる。
(通常モード→セミセルフモード(会計専用モード))
bに示すように、通常モードであるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令(移行先の動作モードとしてセミセルフモード(会計専用モード)が特定されているモード切替命令等)などがあった場合には、通常モードからセミセルフモード(会計専用モード)に動作モードが切り替わる。また、通常モードであるときに、例えば、他端末から登録情報を受信した場合やお会計券を読み取った場合に、通常モードからセミセルフモード(会計専用モード)に動作モードが切り替わるようにしてもよい。
(フルセルフモード→通常モード)
cに示すように、フルセルフモードであるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令(移行先の動作モードとして通常モードが特定されているモード切替命令等)などがあった場合には、フルセルフモードから通常モードに動作モードが切り替わる。
(フルセルフモード→セミセルフモード(会計専用モード))
dに示すように、フルセルフモードであるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令(移行先の動作モードとしてセミセルフモード(会計専用モード)が特定されているモード切替命令等)などがあった場合には、フルセルフモードからセミセルフモード(会計専用モード)に動作モードが切り替わる。また、フルセルフモードであるときに、例えば、他端末から登録情報を受信した場合やお会計券を読み取った場合に、フルセルフモードからセミセルフモード(会計専用モード)に動作モードが切り替わるようにしてもよい。
(フルセルフモード→ダブルスキャンモード)
eに示すように、フルセルフモードであるときに、例えば、店員コードの読み取りなどがあった場合には、フルセルフモードからダブルスキャンモードに動作モードが切り替わる。なお、ダブルスキャンモードは、フルセルフモードの一態様(商品登録(客側)の機能に加え、商品登録(店員側)の機能が使用されている状態。図5(A)参照)である。
なお、フルセルフモードであるときに店員コードの読み取りなどがあった場合には、商品登録の状態にかかわらず、常にダブルスキャンモードに動作モードが切り替わるようにしてもよいし、商品登録の状態に応じて異なる動作モードに切り替わるようにしてもよい。例えば、未だ商品の登録が行われていないときに店員コードの読み取りなどがあった場合には(つまり、客による商品登録が行われていない状態では)、フルセルフモードから通常モードに切り替わり、既に商品の登録が行われているときに店員コードの読み取りなどがあった場合には(つまり、客による商品登録が行われている状態では)、フルセルフモードからダブルスキャンモードに切り替わるようにしてもよい。
(セミセルフモード(会計専用モード)→通常モード)
fに示すように、セミセルフモード(会計専用モード)であるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令(移行先の動作モードとして通常モードが特定されているモード切替命令等)などがあった場合には、セミセルフモード(会計専用モード)から通常モードに動作モードが切り替わる。また、セミセルフモード(会計専用モード)であるときに、例えば、精算処理(例えば、受信した登録情報に基づく精算処理、お会計券に基づく精算処理)が終了した場合に、セミセルフモード(会計専用モード)から通常モードに動作モードが切り替わるようにしてもよい。
(セミセルフモード(会計専用モード)→フルセルフモード)
gに示すように、セミセルフモード(会計専用モード)であるときに、例えば、モード切替操作、モード切替命令(移行先の動作モードとしてフルセルフモードが特定されているモード切替命令等)などがあった場合には、セミセルフモード(会計専用モード)からフルセルフモードに動作モードが切り替わる。また、セミセルフモード(会計専用モード)であるときに、例えば、精算処理(例えば、受信した登録情報に基づく精算処理、お会計券に基づく精算処理)が終了した場合に、セミセルフモード(会計専用モード)からフルセルフモードに動作モードが切り替わるようにしてもよい。
なお、モード切替操作は、操作に応じて移行先の動作モードが特定されるものであればよい。例えば、移行先別の夫々のボタンを備える場合(又は表示する場合)には、夫々のボタンを押下するモード切替操作に応じて、夫々の移行先に動作モードが切り替わるようにしてもよい。また、押下毎に移行先が切り替わる1つのボタンを備える場合(又は表示する場合)には、当該ボタンを押下するモード切替操作毎に、動作モードが切り替わるようにしてもよい。
なお、移行先の動作モードを選択するためのボタンと、該ボタンによって選択した動作モードへの移行を決定するためのボタンを別個に備える(又は表示)してもよい。
(モード切替操作による動作モードの移行)
続いて、モード切替操作による動作モードの移行について説明する。POS端末20は、店員による明示的なモード切替操作に従って動作モードが切り替わる(図6参照)。具体的には、キー操作部211の最上段かつ最右端に配置されているモード切替ボタン211a(図3(B)参照)の操作に従って動作モードが切り替わる。
なお、モード切替ボタン211aをキー操作部211の角部に配置したため、動作モードを切り替える際の操作ミスを減らすことができるとともに、容易に動作モードを切り替えることができるようになる。つまり、キー操作部211の角部にモード切替ボタン211aが存在する場合、例えばキー操作部211の中央付近にモード切替ボタン211aが存在する場合に比べ、例えば、操作対象であるモード切替ボタン211aに隣接する他のボタン数が少ないため、慌てて他のボタンを操作するなどの操作ミスが生じ難く、また、操作対象であるモード切替ボタン211aの位置を瞬時に特定できるため、ストレスなくモード切替操作を行うことができる。
更に、モード切替ボタン211aをキー操作部211の右上端(最上段かつ最右端)の角部に配置したため、店員が店員側にいる場合だけでなく客側にいる場合にもモード切替操作を行うことができるようになる。つまり、客側にいる店員は、通常、キー操作部211の各ボタンを視認し得ないが、キー操作部211の右上端に存在するモード切替ボタン211aについては、客側から手を伸ばし、手探り(手の感触)のみで、操作対象であるモード切替ボタン211aを容易に認識し得るため、客側にいる店員は店員側に移動しなくても、モード切替操作を行うことができる。
なお、本実施形態では、モード切替ボタン211aをキー操作部211の右上端の角部に配置しているが、手探りのみで認識し得る位置(比較的容易に認識できる位置)であれば、モード切替ボタン211aをキー操作部211の右上端の角部以外の位置に配置してもよい。また、手探りのみで認識し得る位置(例えば、右上端の角部等)にモード切替ボタン211aを配置することに代えて又は加えて、客側からであっても他のボタンと区別し得るようにモード切替ボタン211aを形成してもよい。例えば、手探りのみで区別しうる程度に、モード切替ボタン211aの大きさを他のボタンの大きさと異ならせるようにしてもよいし、モード切替ボタン211aの形を他のボタンの形と異ならせるようにしてもよいし、モード切替ボタン211aの高さを他のボタンの高さと異ならせるようにしてもよいし(例えば、モード切替ボタン211aが他のボタンよりも飛び出ているようにしてもよいし)、モード切替ボタン211aの表面(手が触れる面)の全部または一部の感触を他のボタンの感触と異ならせるようにしてもよい(例えば、モード切替ボタン211aの表面だけをザラザラ、ボコボコした感触にしてもよいし、モード切替ボタン211aの表面だけに突起や窪みを設けるようにしてもよい)。
なお、本実施形態では、上述のような種々の利点を考慮し、キー操作部211にモード切替ボタン211aを配置しているが、キー操作部211にモード切替ボタン211aを配置することに代えて又は加えて、店員側表示部210に表示される画面上にモード切替ボタン(不図示)を配置するようにしてもよい。
(各動作モードの動作)
図7は、通常モードの動作の概略を説明する模式図である。具体的には、図7は、通常モードにおいて、自端末において精算処理を実行する場合の処理の流れや人(店員、客)の動作を表した模式図である。図8は、通常モードの動作の概略を説明するフローチャートである。具体的には、図8は、通常モードにおいて、自端末において精算処理を実行する場合の動作の概略を説明するフローチャートである。
通常モード(自端末において精算処理を実行する場合も他端末に精算処理を実行させる場合も同様)では、店員は、客の買上商品を店員側(店員側スキャナ部212、店員側表示部210、キー操作部211)にて登録する(図7の上段)。つまり、POS端末20は、店員の操作(店員側スキャナ部212によるスキャン、店員側表示部210へのタッチ、キー操作部211の操作)により、買上商品の登録処理を実行する(図7の上段)。
店員による登録処理が完了した場合、客は、店員側表示部210において買上商品の合計金額を確認し、釣銭機209に貨幣(現金)を投入、または、カード決済部208を操作し、精算する(図7の下段)。つまり、POS端末20は、客の操作等(釣銭機209への現金の投入、カード決済部208の操作)により、精算処理を実行する(図7の下段)。
つまり、通常モードにおいて自端末において精算処理を実行する場合、図8に示すように、客側において、客側スキャナ部206によりポイントカードが読み取られることで、顧客IDを取得する(ステップS01)。ポイントカードとは、ポイントが付与されたり、使用したりするためのカードであって、顧客を一意に識別可能な情報(顧客ID)を示すカードである。本実施形態におけるポイントカードには顧客IDを示すバーコードが印刷されており、当該バーコードは客側スキャナ部206により読み取り可能である。
次いで、店員側において、商品がスキャン等され(ステップS10:YES)、商品を登録する(ステップS11)。小計キー(例えば、店員側表示部210に表示された小計キー、または、キー操作部211に配置された小計キー等)の押下後は(ステップS30:YES)、客側において、例えば釣銭機209により精算が行われ(ステップS50)、処理が完了する。なお、ステップS30の小計キーは、登録処理を完了させるための操作キーであり、小計ボタン、登録完了キー、登録完了ボタン、お会計キー、お会計ボタンなどと称する場合もある。
なお、客は、店員による登録処理が完了する迄(合計金額が確定する迄)、待機していてもよいが、登録処理が完了する前に釣銭機209に現金を投入してもよい。つまり、POS端末20は、登録処理中において入金を受付可能である(図7の上段)。
また、客は、登録処理が完了する前に、支払方法(支払種別、決済方法、決済種別とも称する)を選択してもよい。つまり、POS端末20は、登録処理中において支払方法の選択を受付可能である。
また、店員は、客による精算が完了する迄(客がお釣りやレシートが取る迄)、待機していてもよいが、次の客の買上商品を登録してもよい。つまり、POS端末20は、精算処理中において次客の買上商品を登録可能である(図7の下段)。また、店員は、客による精算中に不在であってもよい(図7の下段)。つまり、当該客の精算中には、当該客の応対を終えてもよい。
また、POS端末20は、お釣りがある場合には、お釣りの取り忘れを防止するため、釣銭機209による釣銭・釣札の払出しを制御し、客が釣銭・釣札を取り除いたことをセンサ等で認識した上で、印刷部213によるレシートの発行を制御してもよい。他の動作モードにおいても同様である。
図9は、通常モードの動作の概略を説明する模式図である。具体的には、図9は、通常モード(標準モード)において、他端末に精算処理を実行させる場合の処理の流れや人(店員、客)の動作を表した模式図である。図10は、通常モードの動作の概略等を説明するフローチャートである。具体的には、図10(A)は、通常モード(標準モード)において、他端末に精算処理を実行させる場合の動作の概略を説明するフローチャートである。なお、図10(B)は、図10(A)の他端末(他の装置)における動作の基本的な流れを示したフローチャートである。
通常モード(自端末において精算処理を実行する場合も他端末に精算処理を実行させる場合も同様)では、店員は、客の買上商品を店員側(店員側スキャナ部212、店員側表示部210、キー操作部211)にて登録する(図9の上段)。つまり、POS端末20(図9の例ではPOS端末20-1)は、店員の操作(店員側スキャナ部212、店員側表示部210、キー操作部211等の操作)により、買上商品の登録処理を実行する(図9の上段)。
店員による登録処理が完了した場合、客は、他のPOS端末20(図9の例ではPOS端末20-2)に移動し、店員側表示部210において買上商品の合計金額を確認し、釣銭機209に貨幣を投入、または、カード決済部208を操作し、精算する(図9の下段)。つまり、他のPOS端末20は、客の操作等(釣銭機209への貨幣の投入、カード決済部208の操作)により、精算処理を実行する(図9の下段)。
なお、他のPOS端末20(POS端末20-2)には、精算処理に必要な情報(POS端末20-1において生成された登録情報等)が供給される。
なお、店員は、POS端末20-1において、精算処理を実行させるPOS端末20(図9の例ではPOS端末20-2、POS端末20-3のいずれか一方)を指定する。あるいは、店員は、POS端末20-1において、精算処理を実行させるPOS端末20(図9の例ではPOS端末20-2やPOS端末20-3)において読み取らせる媒体(お会計券)を発行させてもよい。
つまり、通常モードにおいて他端末に精算処理を実行させる場合、図10(A)に示すように、初めは店員側において、商品がスキャン等され(ステップS10:YES)、商品を登録する(ステップS11)。小計キー(例えば、店員側表示部210に表示された小計キー、または、キー操作部211に配置された小計キー等)の押下後は(ステップS30:YES)、例えば、精算処理を実行させる他のPOS端末20が指定されると(ステップS31:YES)、指定されたPOS端末20に登録情報が送信され(ステップS32)、登録側の処理が完了する。
なお、店員は、他の端末を指定した後は次客の買上商品を登録可能である(図9の下段)。また、店員は、他の端末を指定した後は不在であってもよい(図9の下段)。
また、図10(A)に示した例では、小計キーの押下後に他のPOS端末20を指定しているが、小計キーを押下せずに他のPOS端末20を指定するようにしてもよい。例えば、登録画面上に小計キーと他のPOS端末20を指定するためのキーとを配置し(更にお会計券を発行するためのキーも配置してもよい)、POS端末20を指定するためのキーが押下された場合に登録情報を送信するようにしてもよい。小計キーを押下せずに他のPOS端末20を指定する態様では、他のPOS端末20を指定するためのキーの押下後に小計キーの押下は不要である。
また、図10(A)に示した例では省略したが、他のPOS端末20において読み取らせるお会計券を発行し、他のPOS端末20に精算処理を実行させるようにしてもよい。
なお、お会計券を発行するためのキーは小計キーの押下後に押下されるようにしてもよいし、小計キーの押下前に押下されるようにしてもよい。小計キーの押下前にお会計券を発行するためのキーを押下する態様では、お会計券を発行するためのキーの押下後に小計キーの押下は不要である。
なお、登録情報を受信した他のPOS端末20(図9の例ではPOS端末20-2)は、図10(B)に示すように、登録情報の受信後(ステップS40:YES)、セミセルフモード(会計専用モード)でなければセミセルフモード(会計専用モード)に移行する(切り替わる)。つまり、現在(登録情報の受信時)の動作モードがフルセルフモードであれば(ステップS41:YES)、フルセルフモードからセミセルフモード(会計専用モード)に移行し(ステップS42)、現在の動作モードが通常モードであれば(ステップS43:YES)、通常モードからセミセルフモード(会計専用モード)に移行する(ステップS42)。そして、客側において、客側スキャナ部206によりポイントカードが読み取られることで、顧客IDを取得する(ステップS45)。次いで、客側において、例えば釣銭機209により精算が行われ(ステップS50)、精算側の処理が完了する。
なお、図10(B)に示した例では、登録情報を受信した他のPOS端末20は、登録情報の受信後に、セミセルフモード(会計専用モード)でなければセミセルフモード(会計専用モード)に移行しているが、セミセルフモード(会計専用モード)に移行しなくてもよい。つまり、通常モードやフルセルフモードであっても精算処理は可能であるため(図5参照)、通常モードやフルセルフモードのまま精算処理を実行してもよい。
通常モード(標準モード)は、上述したように、店員側にて登録処理を実行した後に該登録処理において生成した登録情報を用いて自端末の客側にて精算処理を実行する機能(図7、図8参照)と、該登録処理において生成した登録情報を他端末(精算処理を実行可能な他端末。例えば、他のPOS端末20)に送信して該他端末に精算処理を実行させる機能(図9、図10参照)と、該登録処理において生成した登録情報(または該登録情報を取得するための情報)をコード(バーコード、2次元コード等)化して印刷したお会計券を発行して該他端末に精算処理を実行させる機能とを含む。
一方、通常モード(制限モード)は、図5(B)に示したように、上述した通常モード(標準モード)の機能のうち、登録処理において生成した登録情報を他端末に送信して該他端末に精算処理を実行させる機能と、該登録処理において生成した登録情報(または該登録情報を取得するための情報)をコード化して印刷したお会計券を発行して該他端末に精算処理を実行させる機能を制限したモードである。
また、上述した通常モード(標準モード)の機能のうち、登録処理において生成した登録情報を他端末に送信して該他端末に精算処理を実行させる機能と、該登録処理において生成した登録情報(または該登録情報を取得するための情報)をコード化して印刷したお会計券を発行して該他端末に精算処理を実行させる機能は、セミセルフモード(登録専用モード)の機能でもある。つまり、セミセルフモードは、登録専用モードと会計専用モードとに分類可能であるが、セミセルフモード(登録専用モード)は、図5(B)に示したように、登録処理において生成した登録情報を他端末に送信して該他端末に精算処理を実行させる機能と、該登録処理において生成した登録情報(または該登録情報を取得するための情報)をコード化して印刷したお会計券を発行して該他端末に精算処理を実行させる機能とを含む。換言すれば、セミセルフモード(登録専用モード)は、上述した通常モード(標準モード)の機能のうち、店員側にて登録処理を実行した後に該登録処理において生成した登録情報を用いて自端末の客側にて精算処理を実行する機能を制限したモードである。つまり、セミセルフモード(登録専用モード)は、専ら登録処理を実行する動作モードである。
なお、セミセルフモード(会計専用モード)は、図5(A)に示したように、他端末における登録処理において生成された登録情報を受信して精算処理を実行する機能と、他端末において発行されたお会計券を読み取って精算処理を実行する機能を含む。つまり、セミセルフモード(会計専用モード)は、専ら精算処理を実行する動作モードである。
図11は、フルセルフモードの動作の概略を説明する模式図である。図12は、フルセルフモードの動作の概略を説明するフローチャートである。
フルセルフモードでは、客は、自身の買上商品を客側(客側スキャナ部206、客側表示部205)にて登録する(図11の上段)。つまり、POS端末20は、客の操作(客側スキャナ部206によるスキャン、客側表示部205へのタッチ)により、買上商品の登録処理を実行する(図11の上段)。
登録処理が完了した場合、客は、客側表示部205において買上商品の合計金額を確認し、釣銭機209に現金を投入、または、カード決済部208を操作し、精算する(図11の下段)。つまり、POS端末20は、客の操作等(釣銭機209への現金の投入、カード決済部208の操作)により、精算処理を実行する(図11の下段)。
つまり、フルセルフモードの場合、図12に示すように、客側スキャナ部206によりポイントカードが読み取られることで、顧客IDを取得する(ステップS15)。客側において、商品がスキャン等され(ステップS20:YES)、商品を登録する(ステップS21)。登録完了キー(例えば、客側表示部205に表示された登録完了キー等)の押下後は(ステップS40:YES)、客側において、例えば釣銭機209により精算が行われ(ステップS50)、処理が完了する。なお、ステップS40に係る登録完了キーは、登録処理を完了させるための操作キーであり、登録完了ボタン、小計キー、小計ボタン、お会計キー、お会計ボタンなどと称する場合もある。
なお、フルセルフモードは、図11に示したように、客側にて登録処理も精算処理も実行するが、店員側は何もできないという訳ではない。つまり、POS端末20は、フルセルフモードで動作しているときであっても、例えば、店員側にて商品をスキャンしたり(ダブルスキャンモード)、店員側にて各種の情報を表示したりすることが可能である。
図13は、ダブルスキャンモードの動作の概略を説明する模式図である。図14は、ダブルスキャンモードの動作の概略を説明するフローチャートである。なお、ダブルスキャンモードは、フルセルフモードの一態様であるが、図13、図14では、便宜上、両動作モードを区別して説明する。
フルセルフモードでは、客は、自身の買上商品を客側にて登録する(図11の上段、図13の上段)。つまり、POS端末20は、客の操作により、買上商品の登録処理を実行する(図11の上段、(図13の上段))。
客による登録処理の途中において、店員が、客の買上商品を店員側にて登録する(図13の中段)。つまり、POS端末20は、客の操作による登録処理と店員の操作による登録処理を実行する(図13の中段)。
登録処理が完了した場合、客は、客側表示部205において買上商品の合計金額を確認し、釣銭機209に現金を投入、または、カード決済部208を操作し、精算する(図13の下段)。つまり、POS端末20は、客の操作等(釣銭機209への現金の投入、カード決済部208の操作)により、精算処理を実行する(図13の下段)。
つまり、フルセルフモードにおいて登録処理を実行しているときに(図12参照)、図14(A)に示すように、店員側スキャナ部212において店員コードが読み取られた場合(ステップS110:YES)、動作モードがフルセルフモードからダブルスキャンモードに移行する(ステップS111)。
ダブルスキャンモードに移行した後は、図14(B)に示すように、客側スキャナ部206によりポイントカードが読み取られることで、顧客IDを取得する(ステップS05)。店員側スキャナ部212のスキャン等により(ステップS10:YES)、商品を登録し(ステップS11)、客側スキャナ部206のスキャン等により(ステップS20:YES)、商品を登録する(ステップS21)。小計キー(例えば、店員側表示部210に表示された小計キー、又は、キー操作部211に配置された小計キー等)、又は、登録完了キー(例えば、客側表示部205に表示された登録完了キー等)の押下後は(ステップS41:YES)、客側において、例えば釣銭機209により精算が行われ(ステップS50)、処理が完了する。
なお、ダブルスキャンモードでは、店員は、客による精算が完了する迄(客がお釣りやレシートが取る迄)、待機していてもよいが、次の客の買上商品を登録してもよい。つまり、POS端末20は、精算処理中において次客の買上商品を登録可能である(図13の下段)。また、店員は、客による精算中に不在であってもよい(図13の下段)。つまり、当該客の精算中には、当該客の応対を終えてもよい。
なお、図14(A)に示したように、フルセルフモードにおいて店員コードが読み取られた場合に動作モードがフルセルフモードからダブルスキャンモードに移行するが、店員コードの読み取りは、ログイン操作の一つであってもよい。また、フルセルフモードにおいて他の操作(例えば、店員コードの読み取りとは異なるログイン操作)があった場合に動作モードがフルセルフモードからダブルスキャンモードに移行してもよい。また、ダブルスキャンモードにおいて店員による操作が行われなくなった場合に(例えば、最後の操作の時点から所定時間が経過した場合に)動作モードがダブルスキャンモードからフルセルフモードに移行してもよい。
(動作モードの報知)
各POS端末20は、自端末の現在の動作モードを報知してもよい。例えば、各POS端末20は、店員側表示部210において自端末の現在の動作モードを表示してもよい。
具体的には、各POS端末20は、店員側表示部210に自端末の動作モード表示欄を有する画面を表示し、該画面上の動作モード表示欄に自端末の現在の動作モードを表示してもよい。また、各POS端末20は、各動作モードに対応する画像(例えば、ボタン風の画像)を配置した画面を店員側表示部210に表示し、該画面上において自端末の現在の動作モードを対応する画像を現在の動作モードに対応しない画像とは異なる表示態様(例えば、他の画像の表示態様よりも目立つ表示態様)にて表示してもよい。例えば、通常モードとフルセルフモードの2つの動作モードにより運用する場合、通常モード画像とフルセルフモード画像とを常に表示するとともに、自端末の現在の動作モードが通常モードであるときには通常モード画像をフルセルフモード画像よりも目立つ表示態様にて表示し、自端末の現在の動作モードがフルセルフモードであるときにはフルセルフモード画像を通常モード画像よりも目立つ表示態様にて表示するなどしてもよい。なお、各POS端末20は、客側表示部205においても同様に自端末の現在の動作モードを表示してもよい。
また、各POS端末20は、自端末の現在の動作モードに代えて又は加えて、他端末の現在の動作モードを報知してもよい。つまり、各POS端末20が互いに他端末の現在の動作モードを認識することにより、他端末の現在の動作モードを報知してもよい。各POS端末20が互いに他端末の現在の動作モードを認識する方法の一例は、各POS端末20が動作モードの移行後に移行後の動作モード(最新の動作モード)を他端末に通知(LAN11を介して、他端末に直接的に通知、または、ストアコントローラ10や監視端末などを経由して他端末に通知)する方法である。また、各POS端末20は、他端末の現在の動作モードと同様、他端末の現在の処理状況を報知してもよい。
また、各POS端末20は、自端末の現在の動作モード等(動作モード、処理状況等)に応じた情報を報知してもよい。例えば、各POS端末20は、自端末の現在の動作モードがフルセルフモードである場合、例えば待機中であるときに、各種の情報を客側表示部205に表示してもよい。また、POS端末20は、自端末の現在の動作モードに応じた情報に代えて又は加えて、他端末の現在の動作モード等に応じた情報を報知してもよい。
なお、店員による操作によって動作モードが切り替わった場合(モード切替操作、店員コードの読み取り等による場合)であっても、店員の操作によらずに動作モードが切り替わった場合(モード切替命令、所定時間経過等による場合)であっても、自端末や他端末の動作モードを報知する。
(動作モードに関する情報の記憶)
各POS端末20は、動作モードに関する情報として、取引(処理)が何れの動作モードにおいてなされたかを記憶してもよい。例えば、通常モード(標準モード)で動作するPOS端末20-1が、ある取引について登録処理及び精算処理を実行した場合には、登録処理及び精算処理を実行したPOS端末20-1は、当該取引に関する情報(例えば、精算情報)として(又は、当該取引に関する情報に対応付けて)、当該取引に関する登録処理及び精算処理が通常モード(標準モード)においてなされた旨の情報(例えば、動作モードを識別可能な情報等)を記憶してもよい。
なお、各POS端末20は、取引(処理)が何れの端末においてなされたかも記憶してもよい。上記例では、POS端末20-1は、取引に関する情報として、自端末(POS端末20-1)において登録処理及び精算処理が実行された旨の情報を記憶してもよい。
より詳細には、POS端末20-1は、登録処理を実行した端末の識別情報(端末識別情報)として自端末の端末識別情報を記憶するとともに、精算処理を実行した端末の端末識別情報として自端末の端末識別情報を記憶してもよい。あるいは、POS端末20-1は、当該処理全体(登録処理、精算処理)を実行した端末の端末識別情報として自端末の端末識別情報を記憶してもよい。
また、例えば、初めに、通常モード(標準モード)で動作するPOS端末20-1が、ある取引について登録処理を実行し、続いて、セミセルフモード(会計専用モード)で動作するPOS端末20-2が、上記登録処理による登録情報に基づいて当該取引について精算処理を実行した場合には、精算処理を実行したPOS端末20-2は、当該取引に関する情報(例えば、精算情報)として(又は、当該取引に関する情報に対応付けて)、当該取引に関する登録処理が通常モード(標準モード)においてなされた旨の情報を記憶するとともに、当該取引に関する精算処理がセミセルフモード(会計専用モード)においてなされた旨の情報を記憶してもよい。また、上記に加えて、登録処理を実行したPOS端末20-1も、当該取引に関する登録処理が通常モード(標準モード)においてなされた旨の情報を記憶してもよい。
なお、上記例では、精算処理を実行したPOS端末20-2は、取引に関する情報として、他端末(POS端末20-1)において登録処理が実行された旨の情報を記憶し、自端末(POS端末20-2)において精算処理が実行された旨の情報を記憶してもよい。
より詳細には、POS端末20-2は、登録処理を実行した端末の情報(端末識別情報)として他端末(POS端末20-1)の端末識別情報を記憶するとともに、精算処理を実行した端末の端末識別情報として自端末(POS端末20-2)の端末識別情報を記憶してもよい。なお、上記例では、精算処理を実行するPOS端末20-2の側において、登録処理を実行したPOS端末20-1の端末識別情報と動作モード(具体的には通常モード(標準モード))を識別する情報とが取得できるようになっていればよい。例えば、POS端末20-1の側からPOS端末20-2の側に、POS端末20-1の端末識別情報と動作モードを識別する情報とが供給(例えば、登録情報として送受信、お会計券を介して供給)されるようになっていればよい。
また、各POS端末20は、動作モードに関する情報として、動作モードの移行(切り替わり)について記憶してもよい。例えば、POS端末20-1の動作モードが、ある動作モードから他の動作モードに移行した場合には、当該POS端末20-1は、動作モードの移行時刻とともに、何れの動作モードに移行したかの情報(例えば、移行後の動作モードを識別可能な情報等)を記憶してもよい。また、POS端末20-1は、動作モードの移行時刻とともに、何れの動作モードから何れの動作モードに移行したかの情報(例えば、移行前の動作モードを識別可能な情報、移行後の動作モードを識別可能な情報等)を記憶してもよい。
なお、各POS端末20は、店員による操作によって動作モードが切り替わった場合(モード切替操作、店員コードの読み取り等による場合)であっても、店員の操作によらずに動作モードが切り替わった場合(モード切替命令、所定時間経過等による場合)であっても、動作モードの移行に関する情報を記憶してもよい。上記の場合、各POS端末20は、何に基づいて動作モードが移行したかの情報(例えば、店員コード「×××」の店員による操作によって動作モードが移行した旨、端末識別情報「×××」のPOS端末20からのモード切替命令によって動作モードが移行した旨など)を記憶してもよい。
なお、POS端末20に代えて又は加えて、ストアコントローラ10や監視端末などが、動作モードに関する情報を記憶してもよい。
また、上述のように記憶する動作モードに関する情報は、必要に応じて、出力(表示、送信、印刷等)されるものであってもよい。例えば、POS端末20は、フルセルフモードにおいて出力されるレシートに、フルセルフモードにおいて処理(登録処理、精算処理)された旨の情報(店員にのみが内容を認識できる態様の情報、又は、客にも認識できる態様の情報)を印刷してもよい。他の動作モードにおいて出力されるレシートも同様に印刷してもよい。また、例えば、POS端末20(又は監視端末)は、処理時の動作モードを表示してもよい。一例として、POS端末20(又は監視端末)は、所定の検索画面等に取引番号(取引を識別可能な情報)の入力があった場合に、該当する取引に関し、登録処理と精算処理のうちの少なくとも一方について、処理がなされた端末(端末識別情報等)と動作モード(動作モードを識別可能な情報)とを表示してもよい。
以上説明した各フローチャートでの顧客IDを取得するタイミングは一例であり、精算前のタイミングであれば、どのようなタイミングであってもよい。次に、ポイント関連処理について説明する。本実施形態に係るポイント関連処理では、取引金額に応じてポイントが発生し、付与される。付与されたポイントは、支払代金に充当することができる。また、ポイントは、当該ポイントが発生した取引で付与され、当該取引で支払代金に充当することができる。例えば、取引で10ポイントが発生した場合、直ちに10ポイントが付与され、付与された10ポイントと当該取引前に付与されて累計された累計ポイントと合算させた上で、この取引の支払代金に充当することができる。ここで、支払代金とは、当該取引にて登録された商品代金の合計を示す。
本実施形態では、支払代金と予め定められた単位の還元額が同額の場合には、原則として充当しないが、同額であっても例外的に支払代金未満で最も大きい単位分の数の還元額を充当可能である。すなわち、支払代金と予め定められた単位の還元額が同額の場合、支払代金全額分は充当しないが、支払代金未満で最も大きい単位分の数の還元額があれば、その分充当可能である。
ここでの予め定められた単位とは、還元単位であり、本実施形態では100円である。また、「支払代金と予め定められた単位の還元額が同額」とは、支払代金が100円の倍数と同額、という意味である。従って、支払代金が100円、200円、…、1000円、1100円等の場合には当該金額分は充当されない。なお、支払代金未満で予め定められた単位の還元額が存在する場合には、当該還元額を充当可能であることから、支払代金が100円の倍数と同額であっても、支払金未満の還元額は充当可能である。具体的には、支払代金が200円であれば、200円は充当されないが、100円は充当可能である。同様に、支払代金が300円であれば、300円は充当されないが、100円または200円は充当可能である。本実施形態では、還元額のうち、支払代金未満で最も大きい還元額が充当される。従って、支払代金が300円であれば、200円が充当される。
(フルセルフモードのPOS端末20の表示例)
図15及び図16は、フルセルフモードのPOS端末20における表示例である。具体的には、図15(A)、図15(B)、図16(A)~図16(F)は、何れも、フルセルフモードのPOS端末20-3の客側表示部205における表示例である。
図15(A)は、登録処理の開始前の登録開始画面の表示内容を示している。図15(A)において、画面右には、2つのボタン301、302が表示される。ボタン301は、ポイントカードを所持している客が押下するためのボタンである。ボタン302は、ポイントカードを所持していない客が押下するためのボタンである。画面左下のボタンBT35~BT37は、表示言語を、夫々、英語、中国語、韓国語に切り替えるためのボタンである。
図15(B)は、客がボタン301を押下した場合に表示される画面を示している。客がボタン301を押下すると、POS端末20は、客にポイントカードの読み取りを促し、客がバーコードを読み取らせると、登録画面を表示する。
図15(C)は、2品目の商品(大福餅)が登録された状態の登録画面の表示内容を示している。なお、図15(A)に示した登録開始画面においてボタン302が操作された場合、または図15(A)に示した登録開始画面においてバーコードが読み取られた場合、POS端末20-3は、商品が未だ何も登録されていない状態の登録画面を表示するが、説明の便宜上、図15(C)は、既に商品(お茶、大福餅)が登録された後の登録画面を示している。
図15(B)において、画面左下の画像GA01は、他端末(POS端末20-1)の状態(具体的には通常モードである旨)を示している。画面左下の画像GA02は、他端末(POS端末20-2)の状態(具体的には通常モードである旨)を示している。画面右下のお会計ボタンBT32は、商品登録の終了を指示するためのボタンである。客は、商品登録が完了した後にお会計ボタンBT32を操作する。店員呼出ボタンBT33は、店員を呼び出すためのボタンである。客は、店員を呼び出す場合(例えば、店員のサポートが必要な場合等)に店員呼出ボタンBT33を操作する。
なお、ボタンBT35~BT37は、上述したように、表示言語を、夫々、英語、中国語、韓国語に切り替えるためのボタンである。また、「野菜」ボタンBT38は、野菜の各プリセットキーを表示させるためのボタンである。
図16(A)は、精算処理を開始する際に表示する精算画面(支払方法選択画面)の表示内容を示している。例えば、POS端末20-3は、登録画面(図15(B)参照)においてお会計ボタンBT32が操作された場合に、図16(A)に示したような支払方法選択画面を表示する。このとき、充当欄311が表示される。充当欄311には、ポイントにより充当される額が表示される。図16(A)の場合、200円に相当する額が充当されたことを示している。登録された商品が、お茶と大福餅で、合計240円のため、200円充当されたことにより、合計額は40円となる。充当欄によって、客は充当額を容易に確認することができる。
図16(B)は、現金による支払を開始する際に表示する精算画面(入金画面)の表示内容を示している。例えば、POS端末20-3は、支払方法選択画面(図16(A)参照)において現金が操作された場合に、図16(B)に示したような入金画面を表示する。図16(B)においても、充当欄311が表示される。
図16(C)は、預り金額を決定する際に表示する精算画面(入金画面)の表示内容を示している。例えば、POS端末20-3は、お支払金額(買上金額)以上の現金(預り金)が投入された場合に、図16(C)に示したような入金画面を表示する。
図16(D)は、釣り銭を放出する際に表示する精算画面(釣銭画面)の表示内容を示している。例えば、POS端末20-3は、入金画面(図16(C))においておわり(レシート)ボタンBT40が操作された場合に、図16(D)に示したような釣銭画面を表示する。
図16(E)は、釣り銭が取り去られた際に表示する精算画面(レシート画面)の表示内容を示している。例えば、POS端末20-3は、釣銭機209の取出口から釣り銭が取り去られた場合に、図16(E)に示したようなレシート画面を表示する。なお、POS端末20は、取出口の近傍にフォトセンサ等のセンサを設置し、該センサが物(客の手を想定)を認識した場合に、釣り銭が取り去られたと判定してもよい。レシートが取り去られると、不図示の待機画面が表示される。待機画面には、広告(商品広告、イベントの広告等)を表示してもよい。
なお、POS端末20-3は、レシート画面(図16(E))の表示後には、登録開始画面(図15(A))を表示する。例えば、POS端末20-3は、印刷部213の発行口からレシートが取り去られた後に、登録開始画面を表示する。なお、POS端末20は、発行口からレシートが取り去られたことを認識可能なセンサを備えていてもよい。また、釣り銭が発生しない場合には、釣銭画面(図16(D))を表示せずに、入金画面(図16(C))からレシート画面(図16(E))に遷移してもよい。
図16(F)は、充当額が0円の場合の預り金額を決定する際に表示する精算画面(入金画面)の表示内容を示している。ポイントによる充当が行われなかった場合には、充当がなかったことを示すメッセージ312が表示される。メッセージ312には、かっこ書きで理由も示される。充当されない場合の理由として、充当する分のポイントがたまっていない場合と、上述したように合計金額と充当額が同額の場合が挙げられる。図16(F)は、後者の理由の場合のメッセージを示している。なお、上記図15では、商品の登録前にポイントカードを読み取らせるようになっていたが、精算前(例えば、図15のお会計ボタンBT32押下前)であれば、どのタイミングでポイントカードを読み取らせてもよい。
図17は、レシートの一例を示す図である。図17(A)は充当された場合のレシートを示し、図17(B)は充当されなかった場合のレシートを示す。いずれのレシートにも、充当欄321と残りポイント欄322が設けられる。図17(A)に示されるように、充当された場合の充当欄321には、充当額とポイントによる充当であることが記載される。一方、図17(B)に示されるように、充当されなかった場合の充当欄321には、充当額が0であることと合計金額と充当額が同額のためポイントによる充当がなかったことが記載される。残りポイント欄322には、取引終了時点でのポイントが示される。従って、ポイントが充当された場合には充当後のポイントが示される。また、図17(A)、図17(B)のいずれのレシートにも今回発生したポイントが印刷される。本実施形態では、還元割合を1%(1円未満切り捨て)としている。そのため、図17(A)では小計が240円のため、2ポイント発生したことが印刷され、図17(B)では小計が100円のため、1ポイント発生したことが印刷される。
図18は、各種データを示す図である。図18(A)は、顧客データベースの一例を示す図である。顧客データベースは、顧客ID、顧客名、及び累計ポイントで構成される。顧客IDは、客を一意に識別するためのIDである。顧客名は、客の姓名を示す。累計ポイントは、付与されたポイントのうちの未使用のポイントの総和を示す。図18(A)に示される例では、顧客IDが1で顧客名が「久原A子」の累計ポイントが1000であること、また顧客IDが2で顧客名が「大崎B子」の累計ポイントが4000であることが示されている。顧客データベースは、ストアコントローラ10に記憶されている。本実施形態における顧客データベースは、顧客の累計ポイントがわかればよいため、少なくとも客の累計ポイントが記憶されたデータベースであればよい。
図18(B)は、還元データベースの一例を示す図である。還元データベースは、還元割合及び還元単位で構成される。還元割合は、取引金額に応じて還元する割合を示す。本実施形態では、還元割合を1%(1円未満切り捨て)としている。例えば、取引金額が100円の場合には、1ポイント還元される。1円未満切り捨てであるため、ポイントが還元されない場合もある。
ポイントは支払代金に充当される。1ポイントは1円に相当する。本実施形態では、還元割合を一律で1%としているが、商品ごとに還元割合を定めてもよいし、日時によって変更してもよい。
還元単位は、一取引における支払代金に充当可能な額の単位である。この単位の倍数分だけ充当可能となっている。本実施形態では、還元単位を100円(100ポイント分)としている。従って、100円の倍数分の還元額だけ充当可能となっている。この還元単位は100円に限るものではなく、10円や500円など適宜定めるようにしてもよい。この還元データベースは、ストアコントローラ10から各POS端末20が所定のタイミング(例えば所定時刻)で取得して、保持している。
図18(C)は、POS端末20における精算時のデータの一例を示す図である。このデータ例は、ジャーナルとして記憶されるデータの一部を示している。また、図18(C)に示される例では、お茶、大福餅が登録された取引を示している。この場合、顧客IDが7で顧客名が「奥州C子」ことが記憶される。商品については、お茶のJANコード(49XXXXX)とお茶の価格(120円)、大福餅のJANコード(49YYYYY)と大福餅の価格(120円)が記憶される。そして、それらの合計金額である240円が記憶される。
ポイントに関するデータとして、取引前累計ポイント(208ポイント)、発生ポイント(2ポイント)、累計ポイント(210ポイント)、充当額(200円)、値引き後金額(40円)、及び充当後累計ポイント(10ポイント)が記憶される。取引前累計ポイントは、当該取引が開始された時点での累計ポイントを示す。発生ポイントは、当該取引で発生し、付与されたポイントを示す。累計ポイントは、取引前累計ポイントと発生ポイントとの和で、当該取引に充当可能なポイントを示す。充当額は、支払代金に充当したポイントを示す。値引き後金額は、ポイントによって充当された後の支払代金を示す。なお、本実施形態では、充当額が0円の場合も便宜的に値引き後金額と表現している。充当後累計ポイントは、支払代金に充当した後に残ったポイントを示す。
以上より、図18(C)に示されるデータには、ポイントに関し、取引に200ポイント分が充当され、客は40円を支払い、残りのポイントが10ポイントであることが示されている。また、顧客IDを記憶することで、客を特定可能となっている。なお、客の決済方法として、現金、電子マネー、またはクレジットカードによる決済方法が挙げられる。従って、客は40円を現金や電子マネーで支払うことができる。また、本実施形態では、ポイントを使用するか否かを客に尋ねることなく、充当可能であれば自動的に充当される。
そのため、客に手間をかけることなく、ポイントを還元できる。また、店舗側にとっても、負債を減らすことができるため経理上都合がよい。さらに、ポイントの使用について客や店員に判断をさせることがないので、客や店員にボタン操作などの余計な操作の必要がなく、買い物を短時間にスムーズに終了することができる。また、ポイントが使用可能であれば自動的に使用されることから、ポイントの失効を防止することができる。
次に、ポイント関連処理をフローチャートを用いて説明する。図19、図20は、ポイント関連処理を示すフローチャートである。このフローチャートには、取引における商品の登録や、ポイントの発生、還元等の処理が示されている。またフルセルフモードでの処理を示している。
POS端末20は、取引の開始時に、顧客IDを取得する(ステップS101)。この顧客IDは、顧客IDを示すコードが印刷されたポイントカードを、客が客側スキャナ部206に読み取らせることで取得される。POS端末20は、取得した顧客IDをストアコントローラ10に送信することで、累計ポイントAを取得する(ステップS102)。具体的に、ストアコントローラ10は、顧客IDを受信すると、顧客IDに対応する顧客データベースを参照して、累計ポイントを取得し、当該累計ポイントをPOS端末20に送信する。
POS端末20は、商品登録操作が行われたか否かを判定する(ステップS103)。商品登録操作として、例えば客側スキャナ部206により商品コードが読み取られる操作や、プリセットキーの操作などが挙げられる。商品登録操作が行われていない場合には(ステップS103:NO)、ステップS105に進む。商品登録操作が行われた場合には(ステップS103:YES)、POS端末20は、登録操作された商品を登録する(ステップS104)。
POS端末20は、お会計ボタンBT32が操作されたか否かを判定する(ステップS105)。お会計ボタンBT32が操作されていない場合には(ステップS105:NO)、ステップS103に戻る。お会計ボタンBT32が操作された場合には(ステップS105:YES)、POS端末20は、登録された商品の価格から小計金額Sを算出する(ステップS106)。次いで、POS端末20は、還元データベースを参照して、還元割合を取得し、当該還元割合から発生ポイントBを算出する(ステップS106)。
POS端末20は、累計ポイントAに発生ポイントBを加えることで、合計ポイントCを算出する(ステップS108)。POS端末20は、小計金額Sが合計ポイントC以下か否かを判定する(ステップS109)。小計金額Sが合計ポイントC以下の場合には(ステップS109:YES)、POS端末20は、還元データベースを参照して、還元単位(ここでは100とする)を取得し、小計金額Sを還元単位100で割った商tと、小計金額Sを還元単位100で割った余りrを算出する(ステップS110)。ここで、余りrは、0以上100未満である。また、小計金額S>0であるので、商tと余りrは、同時には0にならない。
図20において、POS端末20は、余りrが0か否かを判定する(ステップS201)。すなわち、小計金額Sが100で割り切れるか否かを判定する。余りrが0の場合には(ステップS201:YES)、POS端末20は、値引き後金額Pを、小計金額Sから、還元額100×(t-1)を減算した値とする(ステップS202)。POS端末20は、累計ポイントAを、合計ポイントCから還元額100×(t-1)を減算した値とし(ステップS203)、ステップS206に進む。
このように、合計ポイントが小計金額以上で、小計金額が100の倍数の場合には、小計金額から100を減算した分のポイントが使用される。すなわち、支払代金と予め定められた単位の還元額が同額の場合であっても、支払代金未満で予め定められた単位の還元額が存在する場合には、当該還元額を充当する。また、支払代金未満で最も大きい単位分の数の還元額を充当する。
余りrが0ではない場合には(ステップS201:NO)、POS端末20は、値引き後金額Pを、小計金額Sから、還元額100×tを減算した値とする(ステップS204)。POS端末20は、累計ポイントAを、合計ポイントCから還元額100×tを減算した値とし(ステップS205)、ステップS206に進む。
このように、小計金額Sが合計ポイントC以下の場合には、小計金額Sが100で割り切れるか否かで処理が異なる。次に、小計金額Sが合計ポイントCより大きい場合について説明する。例えば、合計ポイントCが0の場合には、小計金額Sが合計ポイントCより大きくなる。
図19のステップS109において、小計金額Sが小計ポイントC以下ではない場合には(ステップS109:NO)、POS端末20は、合計ポイントCを還元単位100で割った商kを算出する(ステップS111)。なお、合計ポイントが0の場合は、ステップS109で否定判定され、さらにステップS111でk=0となる。
POS端末20は、値引き後金額Pを、小計金額Sから、還元額100×kを減算した値とする(ステップS112)。POS端末20は、累計ポイントAを、合計ポイントCから還元額100×kを減算した値とし(ステップS113)、ステップS206に進む。
ステップS206は、ステップS203、205、113のいずれかを経由した後に実行されるが、いずれの場合も客の支払代金が0円となることがない。一般的に、ポイントを使用して客の支払代金が0円となる場合には、そのまま精算処理が行われ、取引が終了されることが多い。この場合、客が商品を追加したいと考えても、追加する間もなく取引が終了してしまい、客は再び取引を開始した上で商品を登録しなければならないことから、客の手間がかかることとなる。そこで、本実施形態では、客の支払代金が0円とならないようにポイントを使用することで、追加する商品の登録操作が可能となるので、客の手間を軽減可能である。
POS端末20は、商品登録操作が行われたか否かを判定する(ステップS206)。商品登録操作が行われた場合には(ステップS206:YES)、POS端末20は、登録操作された商品を登録する(ステップS104)。商品登録操作が行われていない場合には(ステップS206:NO)、POS端末20は、取引を完了するためのおわりボタンBT40が操作されたか否かを判定する(ステップS207)。終わりボタンBT40が操作されていない場合には(ステップS207:NO)、ステップS206に戻る。
終わりボタンBT40が操作された場合には(ステップS207:NO)、POS端末20は、精算処理(図16(D)、図16(E)で説明した処理等)を行い(ステップS208)、累計ポイントAをストアコントローラ10に送信することで、累計ポイントAを更新し(ステップS209)、処理を終了する。
以上説明したポイント関連処理について、具体的な数字を用いて説明する。図21は、ポイント関連処理でのポイントや金額の一例を示す図である。図21に示される表には、8つの事例における合計ポイント、小計金額、充当額、及び値引き後金額が示されている。事例1は、合計ポイントが100ポイントで、小計金額が80円の場合の事例を示す。事例1の場合、合計ポイントが小計金額以上であるので、ステップS109で肯定判定され、ステップS110で商tに0、余りrに80が代入される。余りrが0ではないので、ステップS201で否定判定され、ステップS204で、値引き後金額として80-100×0=80が算出される。このように、事例1の場合、充当額は0円となり、値引き後金額は80円となる。
事例2は、合計ポイントが80ポイントで、小計金額が100円の場合の事例を示す。事例2の場合、小計金額が合計ポイントより大きいので、ステップS109で否定判定され、ステップS111で商kに0が代入される。そして、ステップS112で、値引き後金額として100-100×0=100が算出される。このように、事例2の場合、充当額は0円となり、値引き後金額は100円となる。
事例3は、合計ポイントが100ポイントで、小計金額が180円の場合の事例を示す。事例3の場合、小計金額が合計ポイントより大きいので、ステップS109で否定判定され、ステップS111で商kに1が代入される。そして、ステップS112で、値引き後金額として180-100×1=80が算出される。このように、事例3の場合、充当額は100円となり、値引き後金額は80円となる。
事例4は、合計ポイントが200ポイントで、小計金額が180円の場合の事例を示す。事例4の場合、合計ポイントが小計金額以上であるので、ステップS109で肯定判定され、ステップS110で商tに1、余りrに80が代入される。余りrが0ではないので、ステップS201で否定判定され、ステップS204で、値引き後金額として180-100×1=80が算出される。このように、事例4の場合、充当額は100円となり、値引き後金額は80円となる。
事例5は、合計ポイントが200ポイントで、小計金額が210円の場合の事例を示す。事例5の場合、小計金額が合計ポイントより大きいので、ステップS109で否定判定され、ステップS111で商kに2が代入される。そして、ステップS112で、値引き後金額として210-100×2=10が算出される。このように、事例5の場合、充当額は200円となり、値引き後金額は10円となる。
事例6は、合計ポイントが100ポイントで、小計金額が100円の場合の事例を示す。事例6の場合、合計ポイントが小計金額以上であるので、ステップS109で肯定判定され、ステップS110で商tに1、余りrに0が代入される。余りrが0であるため、ステップS201で肯定判定され、ステップS202で、値引き後金額として100-100×(1-1)=100が算出される。このように、事例6の場合、充当額は0円となり、値引き後金額は100円となる。
事例7は、合計ポイントが200ポイントで、小計金額が100円の場合の事例を示す。事例7の場合、合計ポイントが小計金額以上であるので、ステップS109で肯定判定され、ステップS110で商tに1、余りrに0が代入される。余りrが0であるため、ステップS201で肯定判定され、ステップS202で、値引き後金額として100-100×(1-1)=100が算出される。このように、事例7の場合、充当額は0円となり、値引き後金額は100円となる。
事例8は、合計ポイントが200ポイントで、小計金額が200円の場合の事例を示す。事例8の場合、合計ポイントが小計金額以上であるので、ステップS109で肯定判定され、ステップS110で商tに2、余りrに0が代入される。余りrが0であるため、ステップS201で肯定判定され、ステップS202で、値引き後金額として200-100×(2-1)=100が算出される。このように、事例7の場合、充当額は100円となり、値引き後金額は100円となる。
以上説明した事例にも示されるように、いずれの場合も値引き後金額が0円となることはない。このように、本実施形態では、客の支払代金が0円とならないようにポイントを使用することで、商品の登録操作が可能となるので、店員と客の手間を軽減可能である。
上述した実施形態では、フルセルフモードでのポイント関連処理について説明したが、他のモードにも適用可能である。通常モードにおいては、商品の登録を店員が行い、店員が小計キーを操作したときに、ステップS106~113、201~205の処理を行う。そして、店員がお支払方法の選択するボタンや、取引を完了するための現計ボタン等を操作することでポイント関連処理を適用することができる。この通常モードでの操作は、店員による操作であればよいため、商品の登録を行う店員と会計を行う店員との2人の店員で運用する形態(いわゆる2人制レジ)にも適用可能である。なお、通常モードは店員が操作するモードであることから、図23で示した場合と同様に、店員はテンキーにより充当額を変更できる。例えば店員は支払代金全額を充当させることや、全く充当させない(充当額0)こともできる。このように例外的に充当額を変更可能とすることで、ポイントの使い勝手を向上させることができる。
また、ポイント関連処理は、セミセルフモードにも適用可能である。セミセルフモードにおいては、商品の登録を店員が行い、店員が小計キーを操作したときに、ステップS106~113、201~205の処理を行う。その後、店員は登録データを送信するPOS端末20を指定する。上述したように、ポイント関連処理では、値引き後金額が0円となることはない。そのため、セミセルフモードでは、客は必ず会計専用モードで動作するPOS端末20で精算することとなる。買い忘れ等により新たに商品を登録したい場合には、呼び戻し等を行うことで、容易に商品を登録することが可能なため、客の手間を軽減可能である。
セミセルフモードでの登録画面の一例について説明する。図22、図23は、セミセルフモードにおけるPOS端末20の商品の登録から登録データを送信するまでの画面例を示す図である。図22に示されるように、本例ではレジA、レジBの2つの精算装置のいずれかに登録データを送信可能とする。店員は、送信ボタン331のうち、登録データを送信したいレジに対応するボタンを押下することで、登録データを送信することができる。
図22(A)は、1点目の商品として、お茶が登録されたときの登録画面を示している。図22(B)は、さらに大福餅が登録され、客がポイントカードを客側スキャナ部206に読み取らせた場合の登録画面を示す図である。客がポイントカードを読み取らせたことにより、ポイント表示欄332には、顧客IDと累計ポイントとが表示される。図22(B)の場合、顧客IDが1で、累計ポイントが1000であることが表示されている。
図23(A)、図23(B)は、店員により送信ボタン331のうちのレジAに対応するボタンが押下された場合の登録画面を示す図である。図23(A)は、充当額が200円の場合の登録画面を示し、図23(B)は、充当額が0円の場合の登録画面を示している。また、レジAに対応するボタンは、押下されると網掛け表示される。
店員が送信ボタン331を押下すると、確認画面333がポップアップ表示される。確認画面333には、充当額及びデータを送信するか否かを入力するボタンが表示される。また、確認画面333が表示されている状態で、店員はテンキーにより充当額を変更できる。例えば店員は支払代金全額を充当させることや、全く充当させない(充当額0)こともできる。このように例外的に充当額を変更可能とすることで、ポイントの使い勝手を向上させることができる。
店員が確認画面333において、「はい」を押下すると、登録データが精算装置に送信される。一方、店員が「いいえ」を押下すると、確認画面333は消去され、送信ボタン331の網掛け表示も解除される。
このように、セミセルフモードの場合には、客はポイントカードを登録装置で読み取らせることも可能であり、また精算装置で読み取らせることも可能である。さらに、セミセルフモードの場合には、上述したように店員が介在することで充当額を変更可能である。上述した例では登録装置での変更であったが、精算装置においても店員によって充当額を変更可能である。
以上説明したように、本実施形態では、取引金額(例えば小計金額)に応じて(例えば還元割合)ポイントを付与する付与手段(例えば図19のステップS107)と、前記付与手段により付与されたポイントの累計に応じて予め定められた単位(例えば還元単位)の還元額を、一取引における支払代金に充当可能な充当手段(例えば図19のステップS112、図20のステップS202、204)と、を備え、充当手段は、支払代金と予め定められた単位の還元額が同額の場合(例えば、図19、図20において、合計ポイントが小計金額以上(ステップS109で肯定判定)で、余りrが0の場合(すなわち、小計金額が100×tの場合))には充当しない(100×tは充当しない)ことを特徴とする。
これにより、追加する商品の登録操作が可能となり、また商品の追加登録以外の操作も可能となるため、客の手間を軽減可能となる。また、還元しなかったポイントは、次回に持ち越されるため、客は少なくとも還元単位となるまでポイントをためることができる。
また、還元額には、複数の単位分(例えば、100の倍数分)の数の還元額が設けられており、充当手段は、還元額のうち、支払代金未満で最も大きい単位分の数の還元額を充当してもよい(例えば、図21の事例3、4、5、8)。
また、充当手段は、支払代金と予め定められた単位の還元額が同額の場合(例えば、小計金額が100×tの場合)であっても、支払代金未満で複数の単位分の数の還元額が存在する場合(例えば100×(t-1)が0ではない場合)には、当該還元額(100×(t-1)を充当してもよい。このように、本実施形態では、小計金額が100×tの場合は、100×(t-1)を充当しているが、全く充当しないようにしてもよい。この場合、図20の事例8では、充当額が0円となる。
なお、フルセルフモードにおいて、ポイントを使用(例えば、全ポイントを使用など)する場合には、店員による操作を必要するものもあった。この場合、店員を呼ぶためのアラート(警告表示や警告音など)を行うことがあったが、本実施形態のように、自動的にポイントを使用することで、こうした店員を呼んだり、店員による操作が不要となるため、店員及び客の手間を軽減可能である。
(変形例1)
上述した実施形態において、取引で発生したポイントは、当該取引で支払代金に充当可能であったが、当該取引での支払代金に充当不可能としてもよい。すなわち、取引で発生したポイントは、今回の取引ではなく、次回以降の取引で充当可能としてもよい。この場合、図19、図20のフローチャートでは、以下の4つのステップが変更となる。
まず、図19のステップS108では、合計ポイントC←A+Bに代えて、合計ポイントC←Aとする。これにより、今回の取引で充当可能な金額を示す合計ポイントCから、今回の取引での発生ポイントBが除外される。ステップS113では、A←C-100×kに代えて、A←C-100×k+Bとする。これにより、充当後に今回の取引での発生ポイントBが加算される。同様に、図20のステップS203では、A←C-100×(t-1)に代えて、A←C-100×(t-1)+Bとする。これにより、充当後に今回の取引での発生ポイントBが加算される。同様に、ステップS205では、A←C-100×tに代えて、A←C-100×t+Bとする。これにより、充当後に今回の取引での発生ポイントBが加算される。
この変形例のように、今回の取引ではなく、次回以降の取引で充当可能とした場合には、発生ポイントが次回に持ち越しとなることから、客が再来店する動機づけを与えることができる。
(変形例2)
上述した実施形態では、還元単位は100円で固定されていたが、これに限るものではなく、複数の還元単位を設けておき、適宜変更してもよい。例えば、累計ポイントの大きさに応じて還元単位を変更する。具体的には、還元単位として100円と500円を設けておき、累計ポイントが1000ポイント未満の場合には、還元単位を100円とし、累計ポイントが1000ポイント以上の場合には、還元単位を500円とする運用が挙げられる。または、客が還元単位を選択できるようにしてもよい。このように、本実施形態に係る商品販売データ処理装置において、異なる複数の単位の額が設けられており、いずれかの単位分の還元額を充当可能としてもよい。これにより、ポイントの還元について、柔軟な運用が可能となる。
なお、以上に説明したPOS端末20を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はその実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1…POSシステム
10…ストアコントローラ
20…POS端末
201…CPU
202…ROM
203…RAM
204…ハードディスク
205…客側表示部
206…客側スキャナ部
208…カード決済部
209…釣銭機
210…店員側表示部
211…キー操作部
212…店員側スキャナ部
213…印刷部
214…音声出力部
215…通信部

Claims (5)

  1. 取引金額に応じてポイントを付与する付与手段と、
    前記付与手段により付与されたポイントであって未使用のポイントから、予め定められた還元単位に相当する金額を、一取引における支払代金に自動的に充当可能な充当手段と、
    を備え、
    前記充当手段は、前記還元単位の倍数に相当する金額を自動的に充当可能であり、
    前記支払代金が前記還元単位の1倍に相当する金額未満である場合および前記支払代金と前記還元単位の1倍に相当する金額が同額の場合には充当せず、
    前記支払代金が前記還元単位の1倍に相当する金額よりも大きい場合には、前記還元単位の倍数に相当する金額のうち前記支払代金未満で最も大きい金額を充当することを特徴とする商品販売データ処理装置。
  2. 商品を登録する登録手段と、
    前記登録手段により登録された商品の取引金額に応じてポイントを付与する付与手段と、
    前記付与手段により付与されたポイントであって未使用のポイントから、予め定められた還元単位に相当する金額を、一取引における支払代金に自動的に充当可能な充当手段と、
    を備え、
    前記充当手段は、前記還元単位の倍数に相当する金額を自動的に充当可能であり、
    前記支払代金が前記還元単位の1倍に相当する金額未満である場合および前記支払代金と前記還元単位の1倍に相当する金額が同額の場合には充当せず、
    前記支払代金が前記還元単位の1倍に相当する金額よりも大きい場合には、前記還元単位の倍数に相当する金額のうち前記支払代金未満で最も大きい金額を充当することを特徴とする登録装置。
  3. 商品販売データ処理装置の制御方法であって、
    取引金額に応じてポイントを付与する付与ステップと、
    前記付与ステップにより付与されたポイントであって未使用のポイントから、予め定められた還元単位に相当する金額を、一取引における支払代金に自動的に充当可能な充当ステップと、
    を備え、
    前記充当ステップは、前記還元単位の倍数に相当する金額を自動的に充当可能であり、
    前記支払代金が前記還元単位の1倍に相当する金額未満である場合および前記支払代金と前記還元単位の1倍に相当する金額が同額の場合には充当せず、
    前記支払代金が前記還元単位の1倍に相当する金額よりも大きい場合には、前記還元単位の倍数に相当する金額のうち前記支払代金未満で最も大きい金額を充当することを特徴とする制御方法。
  4. 登録装置と複数台の精算装置とをネットワークで接続してなるPOSシステムであって、
    前記登録装置は、
    取引金額に応じてポイントを付与する付与手段と、
    前記付与手段により付与されたポイントであって未使用のポイントから、予め定められた還元単位に相当する金額を、一取引における支払代金に自動的に充当可能な充当手段と、
    を備え、
    前記充当手段は、前記還元単位の倍数に相当する金額を自動的に充当可能であり、
    前記支払代金が前記還元単位の1倍に相当する金額未満である場合および前記支払代金と前記還元単位の1倍に相当する金額が同額の場合には充当せず、
    前記支払代金が前記還元単位の1倍に相当する金額よりも大きい場合には、前記還元単位の倍数に相当する金額のうち前記支払代金未満で最も大きい金額を充当し
    前記複数台の精算装置のうち選択されたいずれかの前記精算装置に対して前記ネットワークを介して登録情報を送信することを特徴とするシステム。
  5. 商品販売データ処理装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    取引金額に応じてポイントを付与する付与手段と、
    前記付与手段により付与されたポイントであって未使用のポイントから、予め定められた還元単位に相当する金額を、一取引における支払代金に自動的に充当可能な充当手段として機能させ、
    前記充当手段は、前記還元単位の倍数に相当する金額を自動的に充当可能であり、
    前記支払代金が前記還元単位の1倍に相当する金額未満である場合および前記支払代金と前記還元単位の1倍に相当する金額が同額の場合には充当せず、
    前記支払代金が前記還元単位の1倍に相当する金額よりも大きい場合には、前記還元単位の倍数に相当する金額のうち前記支払代金未満で最も大きい金額を充当することを特徴とするプログラム。
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