JP2024062244A - 販売データ処理装置 - Google Patents

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Hui-Jiang Chung
裕之 沖
Hiroyuki Oki
智紀 沖山
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Abstract

【課題】複数のポイントカード情報等の複数の異なる特典付与先情報をより効果的に利用することのできる販売データ処理装置を提供することを課題とする。課題とする。【解決手段】本発明の販売データ処理装置は、複数の異なる特典付与先情報を取得する取得手段と、取引に基づく特典を付与する前記特典付与先情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記特典付与先情報を表示する表示手段と、を備えて構成されている。【選択図】図7

Description

本発明は、販売データ処理装置に関する。
従来、ポイントカード管理システムとして、画像読み取り部により読み取られた複数のポイントカードの画像からポイントカードの記載情報を取得するとともに、ポイントカードの記載情報を基に、サーバーハードディスクに記憶されたポイントカードの情報の中から、該当するポイントカードの蓄積情報を抽出する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-215767号公報
しかし、上記従来の技術は、複数のポイントカードの蓄積情報を確認することができるだけで、複数のポイントカードを利用する販売データ処理装置への適用性について考慮されておらず改善の余地がある。
そこで本発明は、このような事情に鑑みて、複数の異なる特典付与先情報をより効果的に利用することのできる販売データ処理装置を提供することを課題とする。
本発明の販売データ処理装置は、少なくとも以下の構成を具備するものである。
複数の異なる特典付与先情報を取得する取得手段と、取引に基づく特典を付与する前記特典付与先情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記特典付与先情報を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の一実施形態に係るPOSシステムのネットワーク構成図である。 本発明のPOSレジスタの概略の外観の一例を示す説明図である。 同POSレジスタの構成の一例を示すブロック図である。 顧客情報テーブルの一例を示す説明図である。 商品マスタのデータ構成の一例を示す説明図である。 店員側表示部及び客側表示部の表示画面の例を示す説明図である。 店員側表示部及び客側表示部の表示画面の例を示す説明図である。 店員側表示部及び客側表示部の表示画面の例を示す説明図である。 店員側表示部及び客側表示部の表示画面の例を示す説明図である。 店員側表示部及び客側表示部の表示画面の例を示す説明図である。 POSレジスタが行う商品取引(販売)処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係るPOSシステムのネットワーク構成図である。 本発明のPOS端末装置の概略の外観の一例を示す図である。 同POS端末装置の構成の一例を示すブロック図である。 同POS端末装置の店員側表示部及び客側表示部の表示画面の例を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
(POSシステム1のネットワークについて)
図1は、本発明の一実施形態に係るPOS(Point Of Sales)システムのネットワーク構成図である。POSシステム1は、販売データ処理システムの一例である。図1に示すように、POSシステム1は、管理サーバSvと、ストアコントローラ(ストアコンピュータ)2と、POSレジスタ3と、取引状況管理装置4とを備え、夫々は、通信回線6を介して、有線または無線により接続されている。通信回線6は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等である。管理サーバSvと、POSレジスタ3とは、ストアコントローラ2を介して通信する。ただし、これに限らず、管理サーバSvと、POSレジスタ3とは、直接通信してもよい。なお、図1において、POSレジスタ3の台数は、複数台を示しているが、1台であってもよい。
管理サーバSvは、管理装置の一例である。管理サーバSvは、顧客に関する情報や、店舗に関する情報、商品に関する情報等の各種情報を管理するサーバ装置であり、例えば、顧客情報テーブル400(図4参照)を記憶する。
顧客に関する情報は、例えば、会員登録された顧客の会員情報や、ポイントカードの情報(ポイントカード情報)等を含む。
また、管理サーバSvが管理する店舗に関する情報は、店舗ごとの売上や来店客数等の情報を含む。また、管理サーバSvが管理する商品に関する情報は、店舗ごとの商品の在庫数や商品の販売数などの情報を含む。
また、管理サーバSvは、外部(例えば、提携する各種ポイントカードを発行する管理会社の管理装置等)と通信可能に接続され、外部から各種情報を受信し、外部に送信する。
ストアコントローラ2は、店舗における商品の管理、販売実績の集計、顧客の管理等の事務処理を行う管理装置であり、例えば、会員情報や、商品ごとの商品情報を格納した商品マスタ500(図5参照)を記憶する。商品マスタ500は、例えば、商品コード、商品名、価格等を商品ごとに対応付けた商品情報を記憶したデータテーブルである。
また、ストアコントローラ2は、外部(例えば、管理サーバSv等)から各種情報を受信し、他の装置(例えば、POSレジスタ3等)に送信(配信)する。
また、ストアコントローラ2は、他の装置から各種情報を受信し、外部に送信する。
POSレジスタ3は、販売データ処理装置の一例である。POSレジスタ3は、商品の登録処理を行う商品登録処理部と、登録した商品の精算処理を行う精算処理部と、を備えるキャッシュレジスタ装置である。商品登録処理部は、客が購入する商品を登録し、登録情報を生成する。精算処理部は、商品登録処理部によって生成された登録情報を用いて、購入する商品の合計金額で精算を行う精算処理を実行する。
取引状況管理装置4は、例えば、POSレジスタ3の状況等を監視等する管理装置である。
なお、POSシステム1は、店員が所持する可搬型の端末装置を含んでいてもよい。可搬型の端末装置は、例えば、スマートフォンや携帯電話である。可搬型の端末装置は、POSレジスタ3からの呼出要求に応じて、その旨を通知したり、着呼したりする。これにより、POSシステム1において、店員が客のサポートを迅速に行うこと可能になる。なお、可搬型の端末装置は、各店員に貸与されるものでもよいし、各店員が所有するものでもよい。
(POSレジスタ3の外観例について)
図2(a)(b)は、POSレジスタ3の概略の外観の一例を示す説明図である。図2(a)は、店員側から見たPOSレジスタ3の斜視図であり、図2(b)は、客側から見たPOSレジスタ3の斜視図である。図2(a)(b)に示すように、POSレジスタ3は、店員側表示部21と、キー操作部22と、客側表示部23と、カード決済部24と、印刷部25と、カード読取書込端末26とを備える。
店員側表示部21は、店員が操作するタッチディスプレイである。店員側表示部21は、商品取引に係る商品の情報やプリセットキー等が表示され、店員に種々の情報を表示するとともに、店員から種々の入力を受け付ける。
キー操作部22は、各種キーが設けられたキーボードである。各種キーは、数量や金額の入力を行うための数字キー、商品を登録するための商品に対応するキー、会計を締めるための締めキー等の操作キー(ハードウェアキーやボタン)である。キー操作部22は、店員から種々の入力を受け付ける。
客側表示部23は、客に向けて種々の情報を表示するタッチディスプレイである。客側表示部23は、客に種々の情報を表示するとともに、客から種々の入力を受け付ける。例えば、客側表示部23は、年齢確認の必要な商品が登録された場合には、年齢確認画面を表示し、客から年齢確認の操作を受け付け、また、後述するように、商品取引に係る商品の情報を表示するとともにポイントカードを選択する操作も受け付ける。
カード決済部24は、接触型のカード(例えば、磁気カード)を用いて決済を行う決済機構である。カード決済部24によって読み取られるカードは、例えば、クレジットカードや、プリペイドカードや、ポイントカード等である。例えば、カード決済部24は、カードの情報を読み取り、読み取った情報を用いて、決済を行うことが可能である。
印刷部25は、買上げ対象の商品の明細書を各種帳票(レシート)として印刷するプリンタ装置である。また、印刷部25は、レシートのほかにも、領収書等各種書類を印刷することが可能である。
カード読取書込端末26は、非接触型のカード(例えば、ICカード)を用いて決済を行う決済機構である。カード読取書込端末26によって読み取られるカードは、例えば、クレジットカード、ハウスポイントカード、ハウスポイントカードと異なる他の複数種別のポイントカード、プリペイドカード等である。
なお、ハウスポイントカードは、POSレジスタ3が稼働される店舗(または当該店舗を含む、チェーン店、系列店等)が提供するポイントカードサービスに対応するポイントカードであり、会員カードを兼用するものである。また、ハウスポイントカードと異なる他の複数種別のポイントカード(「〇〇ポイントカード」、「△△ポイントカード」と称することもある。)は、「Aポイントカード」と総称し、ハウスポイントカードと区別する。
カード読取書込端末26から、ハウスポイントカードやAポイントカード等のカード媒体に付された識別情報(コードや顧客識別番号等)が読み取られると、この識別情報に基づいて管理サーバSvへ問い合わせを行い、管理サーバSvが記憶する顧客情報テーブル400(図4参照)から該当する顧客情報(保有するポイント数等のポイント情報や顧客の情報等)を取得したり、当該顧客情報の更新を行うことができる。
また、カード読取書込端末26は、例えば、ハウスポイントカードやAポイントカード等のカード媒体自体に記憶部が設けられている場合、この記憶部に顧客情報(保有するポイント数等のポイント情報や顧客の情報等)を記憶させ、例えば、この記憶部に記憶された保有ポイント数(累計のポイント数)を読み取るとともに、各ポイントカードに更新後のポイント数を書き込むことが可能である。この場合には、商品取引時において、管理サーバSvへの問い合わせを行うことなく、ポイント情報等の管理(ポイント管理)を行うことができる。
なお、本実施形態において、POSレジスタ3は、カード決済部24と、カード読取書込端末26とを一の機能部に集約させてもよい。すなわち、いずれか一方の機能部を他方に具備させてもよい。
(POSレジスタ3の構成について)
図3は、POSレジスタ3の構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、POSレジスタ3は、図2に示した各部のほか、制御部(CPU:Central Processing Unit)31と、ROM(Read Only Memory)32と、RAM(Random Access Memory)33と、通信部34と、スキャナ部35と、ドロア36と、音声出力部37とを備える。図3に示す各部は、内部バスおよび通信線を介してそれぞれ接続されている。
制御部(CPU)31は、中央演算処理装置であり、ROM32に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、POSレジスタ3の動作を制御する。
ROM32は、読み出し専用メモリであり、本実施形態に係る販売データ処理プログラム等の各種プログラムをはじめとして、CPU31が利用する各種の情報を記憶する。
RAM33は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、RAM33は、外部から取得した情報や、処理において生成した情報を記憶する。外部から取得した情報は、例えば、ストアコントローラ2が記憶する商品マスタ500(図5参照)から取得した商品情報や、会員カード(ハウスポイントカード)から取得したポイント情報等である。
また、処理において生成した情報は、例えば、商品登録処理において生成した登録情報や、精算処理において生成した精算情報等を記憶する。なお、POSレジスタ3は、RAM33のほかにも、ハードディスク等の他のメモリを備えていてもよい。
通信部34は、ストアコントローラ2や、他のPOSレジスタ3との間において、情報を送受信する。
スキャナ部35は、商品に付されているコード情報(例えば、バーコードや2次元コード)、ポイントカード(ハウスポイントカード、Aポイントカード)に付されたコード、及び、店員の名札に付された店員コード等を光学的に読み取ることができる。
また、スキャナ部35は、このほかにも、商品の注文シートに表記されたコード情報を読み取る。また、スキャナ部35は、これらに加えて、他のPOSレジスタ3において生成された登録情報がコード化された会計券(登録商標)や、品券類や、各種カードに印刷されているコードを読み取る。
ドロア36は、客から受け取った紙幣および貨幣を収納する収納部である。ドロア36は、店員側表示部21やキー操作部22等の操作に応じて引き出されるようになっている。
音声出力部37は、音声を出力する。例えば、音声出力部37は、商品を読み取ったときの音や、店員側表示部21やキー操作部22の操作音や、警告音や、音声ガイダンスや等を出力する。
(顧客情報テーブル400について)
次に、管理サーバSvが記憶する顧客情報テーブル400の一例について説明する。図4は、管理サーバSvが記憶する顧客情報テーブル400の一例を示す説明図である。図4(a)(b)(c)に示すように、顧客情報テーブル400は、店舗で利用可能なポイントカード(「ハウスポイントカード」、「Aポイントカード」)の種別毎の顧客情報テーブル401、402、403を有する。
図4(a)には、「ハウスポイントカード」に係る顧客情報テーブル401の例が示されており、「顧客識別情報(顧客識別番号)」と、「顧客名」と、「ポイント数」との各項目を含み構成されている。また、図4(b)(c)には、「Aポイントカード」として、「〇〇ポイントカード」及び「△△ポイントカード」に係る顧客情報テーブル402、403の例が示されており、それぞれ「顧客識別情報(顧客識別番号)」と、「顧客名」と、「ポイント数」との各項目を含み構成されている。
なお、管理サーバSvは、各ポイントカードを発行する管理会社の管理装置と通信可能に接続されており、顧客情報テーブル400の各項目の情報は、常に最新の情報に更新されている。
図4(a)(b)(c)の各顧客情報テーブル401、402、403に示される「顧客識別番号」は、顧客を一意に識別する識別情報である。なお、「ハウスポイントカード」は会員カードも兼用していることから、図4(a)に示される「顧客識別番号1」は、会員番号でもある。顧客識別番号は、例えば、各ポイントカードが発行された際に割り当てられる情報である。
「顧客名」は、顧客の氏名やニックネーム等である。
「ポイント数」は、商品の購入に伴いポイントカードに付与された累計のポイント数(保有ポイント)である。ポイント数は、例えば、購入金額や購入頻度等に応じて付与される。また、ポイント数は、例えば、曜日、日にち、購入した商品等に応じて異なる値が付与される場合もある。
なお、顧客情報テーブル400は、上記の項目のほかにも、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日等の項目を含んでいてもよいし、購入金額や購入した商品等の購入履歴の項目を含んでいてもよい。
顧客情報テーブル400に示す各項目に情報を設定することにより、ポイントカードの情報(ポイントカード情報)がレコードとして記憶される。例えば、図4(a)に示す「ハウスポイントカード」に関する顧客情報テーブル401のポイントカード情報401aは、顧客識別情報が「A0000001」であり、顧客名が「〇〇太郎」であり、ポイント数が「500」であることを示している。
また、図4(b)(c)に示す「〇〇ポイントカード」及び「△△ポイントカード」に関する各顧客情報テーブル402、403にも、「ハウスポイントカード」の顧客情報テーブル401と同様に各ポイントカード情報402a、403aが登録されている。
なお、これらのポイントカード情報401a、402a、403aは、各ポイントカードにも記憶されてよい。
(商品マスタ500のデータ構成について)
次に、ストアコントローラ2が記憶する商品マスタ500について説明する。図5(a)(b)は、ストアコントローラ2が記憶する商品マスタ500のデータ構成の一例を示す説明図であり、図5(a)は、「ハウスポイントカード」を利用する場合の各商品の商品情報を記憶したハウスポイントカード用商品テーブル501(以下「HPテーブル501」と称することもある。)を示し、図5(b)は、「Aポイントカード」を利用する場合の各商品の商品情報を記憶したAポイントカード用商品テーブル502(以下「APテーブル502」と称することもある。)を示す。
HPテーブル501及びAPテーブル502は、それぞれ、「商品コード」、「商品名」、「価格」、「値割引(値引き割引)」、「特典ポイント」及び「ポイント付与率」の項目を含み構成される。各項目に情報が設定されることにより、商品情報がレコードとして記憶される。なお、HPテーブル501及びAPテーブル502に示す各項目は一例に過ぎず、この他にも、例えば、商品の分類を示す項目や、年齢確認の要否を示す項目等、他の項目が含まれていてもよい。
「商品コード」は、商品に一意に割り当てられる識別情報である。「商品名」は、商品の名称である。「価格」は、商品の価格(単価)を示す。
「値割引(値引き割引)」は、商品が割引対象である場合の割引率や値引額を示している。例えば、商品情報501aの例では、「〇〇シャンプー」について、値割引(割引率)が「10%」として設定されている。この設定は、価格の「10%」が割引されることを意味しており、具体的には、価格「¥570」の「10%」である57円が割引されるものとして設定されている。また、商品情報501aの下段の例では、「△△リンス」について、値割引(値引額)が「24円」として設定されている。この設定は、価格から「24円」が割引されることを意味している。
この値割引は、任意の値割引(値引率、値引額)に設定することができる。
「特典ポイント」は、商品に対する特典として付与するポイント数を示している。例えば、HPテーブル501の商品情報501aの例では、商品名「〇〇シャンプー」の特典ポイントが「5P」(5ポイント)に設定されているので、客が、ポイントを付与するポイントカードとして「ハウスポイントカード」(会員カードを兼用)を選択してこの商品を購入する場合には、ハウスポイントカードに特典として5ポイント付与(加算)される。
他方、APテーブル502の商品情報502aの例では、商品名「〇〇シャンプー」について、特典ポイントは付与されないように設定されているので(「0P」に設定)、客がポイントを付与するポイントカードとして「Aポイントカード」(〇〇ポイントカード、△△ポイントカード)を選択してこの商品を購入する場合には、Aポイントカードに特典としてのポイントは付与されない。
このように、同一商品について、ポイントを付与するポイントカードに応じて特典ポイントを差別化して付与することができる。
また、この特典ポイントは、任意のポイント数に設定することができる。
「ポイント付与率」は、商品に対するポイントの付与率を示している。この付与率は、商品の価格に対して1%のポイントが付与されるものを「1倍」(つまり、100円で1ポイント)、商品の価格に対して2%のポイントが付与されるものを「2倍」(つまり、100円で2ポイント)として示している。例えば、商品情報501aの例では、商品名「〇〇シャンプー」、価格「¥570」について、そのポイント付与率は、「1倍」(つまり、5ポイント付与される。)として設定されている。
このポイント付与率は、任意の付与率に設定することができる。
(ポイントカードの複合利用について)
本実施形態のPOSレジスタ3は、上述したとおり、カード決済部24、カード読取書込端末26及びスキャナ部35(以下、これらを併せて「ポイントカード読取部」と総称する。)で、複数種別のポイントカード(ハウスポイントカード、Aポイントカード)に付されたコードを読み取ることができ、複数種別のポイントカードの併用利用に対応可能とされている。なお、本実施形態では、「ハウスポイントカード」、「〇〇ポイントカード」及び「△△ポイントカード」の3種類のポイントカードが読み込まれた例を示しているが、その数は限定されない。
また、本実施形態におけるポイントカード併用利用は、取引(客の1回の買い物に対応する)ごとに応じて、複数種別のポイントカードにポイントを加算することを含む。
また、本実施形態におけるポイントカード併用利用は、代金の支払いに際して、複数種別のポイントカードのポイント残高のそれぞれから利用ポイント数を指定し、指定された利用ポイント数を支払金額に充当させることも可能である。
(POSレジスタ3の表示、操作機能について)
次に、POSレジスタ3の表示、操作機能について説明する。図6~図10には、商品取引に係る店員側表示部21及び客側表示部23の表示画面の例が示されている。図6(a)(b)は、取引開始前(1品目の商品の登録前かつポイントカードの読取前)の店員側表示部21及び客側表示部23の表示画面の一例を示し、図7(a)(b)は、図6(a)(b)の状態からポイントカードの情報を読み取った場合の店員側表示部21及び客側表示部23の表示画面の一例を示し、図8(a)(b)は、図7(a)(b)の状態から1品目の商品を登録した場合の店員側表示部21及び客側表示部23の表示画面の一例を示し、図9(a)(b)は、図8(a)(b)の状態からポイントカードの切換操作を行った場合の店員側表示部21及び客側表示部23の表示画面の一例を示し、図10(a)(b)は、図9(a)(b)の状態から精算処理を行った場合の店員側表示部21及び客側表示部23の表示画面の一例を示している。
(店員側表示部21について)
店員側表示部21の表示画面は、図6(a)に示すように、客情報表示領域A1、取引情報表示領域A2、合計情報表示領域A3、登録情報表示領域A4、プリセットキー表示領域A5、操作情報表示領域A6、ポイント情報表示領域A7及び登録処理情報表示領域A8を含み構成される。
<客情報表示領域A1>
図6(a)の画面上部左側のA1は、客情報表示領域である。図6(a)は、取引開始前の状態であるため、客情報表示領域A1は未表示状態である。ポイントカード読取部から、ハウスポイントカード(会員カードを兼用)に付されたコードが読み取られ、管理サーバSvが記憶する顧客情報テーブル400から顧客情報が取得されると顧客識別番号(会員番号)や顧客名やハウスポイントカード(会員カードを兼用)の保有ポイント数等が表示される(図7(a)参照)。
なお、この客情報表示領域A1は、POSレジスタ3が稼働される店舗(または当該店舗を含む、チェーン店、系列店等)が提供するポイントカードサービスに対応するハウスポイントカード(会員カードを兼用)から取得した客情報が表示されるように設定されており、ハウスポイントカードが使用されず(読み取られず)、Aポイントカード(「〇〇ポイントカード」、「△△ポイントカード」)のみが使用された場合には、顧客情報は表示されない。
なお、Aポイントカードのみが使用された場合であっても、客情報を表示するように設定してもよい。
<取引情報表示領域A2>
客情報表示領域A1の下方のA2は、商品取引におけるポイントを付与するポイントカードに関するカード情報A21と、読み取られた商品(読み取り直後の商品のみ)の情報である商品情報A22とを表示する取引情報表示領域である。図6(a)は、取引開始前の状態であるため、取引情報表示領域A2は未表示状態(カード情報A21は未表示、商品情報A22の金額はゼロ)である。
ポイントカード読取部から、ポイントカードのカード情報が読み取られ、ポイントを付与するポイントカードが選択されると、カード情報A21として、例えば、「ハウスポイントカード(優先)」(図7(a)参照)等の表示がなされる。
この実施例では、「ハウスポイントカード」、「〇〇ポイントカード」及び「△△ポイントカード」の3種類のポイントカードが読み込まれた例を示しており、ハウスポイントカード(会員カードを兼用)が他のポイントカードに優先して選択されるように設定(優先処理)されているため、図7(a)には、3種類のポイントカードの内、ハウスポイントカードが自動的にポイントを付与するポイントカードとして選択されている。
このようにハウスポイントカードを他のポイントカードに優先してポイントを付与するポイントカードとして設定すれば、複数のポイントカードが入力された場合であっても、その選択設定が円滑化し、操作性や使用性が向上する。
また、店員側表示部21やスキャナ部35により商品の入力(登録)がなされると、商品情報A22として、例えば、図8(a)に示すように「¥570」等の入力(登録)された商品に関する情報が表示される。
<合計情報表示領域A3>
取引情報表示領域A2の右側のA3は、登録した商品の合計情報(合計点数、合計金額)を表示する合計情報表示領域である。図6(a)は、取引開始前の状態であるため、合計情報表示領域A3は未表示状態(合計点数及び合計金額は共にゼロ)である。店員側表示部21やスキャナ部35により商品の入力(登録)がなされると、例えば、図8(a)に示すように「合計 1」、「¥564」等の合計情報(合計点数、合計金額)が表示される。
<登録情報表示領域A4>
取引情報表示領域A2の下側のA4は、商品取引における登録情報を表示する登録情報表示領域である。図6(a)の状態は、取引開始前の状態であるため、登録情報表示領域A4は未表示状態である。店員側表示部21やスキャナ部35により商品の入力(登録)がなされると、例えば、図8(a)に示すように「1 〇〇シャンプー・・・」等の登録した商品の登録情報が表示される。
また、ポイントカード読取部によってポイントカードが読み取られた場合には、例えば、図7(a)に示すように、読み取られたポイントカードの情報が各選択キーA41、A42、A43として表示される。
図7(a)には、ポイントカード読取部によって、3種類のポイントカード(「ハウスポイントカード」、「〇〇ポイントカード」及び「△△ポイントカード」)が読み取られた例が示されており、これらポイントカードが、「ハウスPカード」選択キーA41、「〇〇Pカード」選択キーA42、及び「△△Pカード」選択キーA43として表示されている。
また、ポイントを付与するポイントカードとしてハウスポイントカードが優先的に選択されているため、この選択が容易に視認できるように、「ハウスPカード」選択キーA41が他の選択キーA42、A43と異なる色で強調表示されている。この強調表示は、選択された選択キーの大きさを他の選択キーより大きくすることや、他の形状に変えることで構成してもよい。
また、これらの選択キーA41、A42、A43は、操作(タッチ)することで、操作(タッチ)した選択キーがポイントを付与するポイントカードとして選択される。例えば、図7(a)の登録画面において、登録情報表示領域A4に表示された「〇〇Pカード」選択キーA42が操作(タッチ)されると、「〇〇ポイントカード」がポイントを付与するカードとして選択され、図9(a)の登録情報表示領域A4に示すように、「〇〇Pカード」選択キーA42が他と異なる色で強調表示される。また、取引情報表示領域A2の表示も「ハウスポイントカード(優先)」から「〇〇ポイントカード選択中」に変更される。
したがって、店員は読み取られたポイントカードの情報を容易に把握することができるとともに、客の要求等に応じて、ポイントを付与するポイントカードを円滑かつ確実に選択して設定することができる。
<プリセットキー表示領域A5>
登録情報表示領域A4の右側のA5は、プリセットキーを表示するプリセットキー表示領域であり、各タブキーT1~T7毎に登録されたプリセットキーがタッチ操作可能に表示される。
図6(a)に示すプリセットキー表示領域A5には、タブキーT1に登録されたプリセットキーとして、「Pカード読取」キーA51や、「Pカード切替」キーA52や、「Pカード取消」キーA53等のプリセットキーが表示されている。このタブキーT1には、例えば、商品取引に関する基本的な操作や登録を行うためのプリセットキーが割り当てられている。
「Pカード読取」キーA51は、ポイントカード(ハウスポイントカード及び/又はAポイントカード)を読み取る前に操作するキーである。つまり、「Pカード読取」キーA51は、ポイントカードの読み取りを宣言するキーである。
この「Pカード読取」キーA51を操作(タッチ)することで、ポイントカード読取部によりポイントカードのコード(情報)が読み取り可能となる。
「Pカード切替」キーA52は、ポイントカード読取部で読み取られたポイントカードが複数存在する場合に、ポイントを付与するポイントカードを選択するためのキーである。ポイントカードの選択は、登録情報表示領域A4に表示された各選択キーA41、A42、A43の操作(タッチ)でも可能であるが、「カード切替」キーA52を操作(タッチ)することで、各ポイントカードを順に切り換えて選択設定することもできる。
選択されたポイントカードは、例えば、図9(a)に示すように、取引情報表示領域A2に「〇〇カード選択中」と表示され、選択中のポイントカードの種類(名称等)が表示されることになる。さらに、登録情報表示領域A4の「〇〇Pカード」選択キーA42が色付き表示される。
したがって、店員は読み取られたポイントカードの情報を容易に把握することができるとともに、客の要求等に応じて、ポイントを付与するポイントカードを円滑かつ確実に選択して設定することができる。
「Pカード取消」キーA53は、ポイントカードの読み取り結果(内容)を取り消すためのキーである。このカード取消キーA53を操作(タッチ)することで、取引情報表示領域A2や登録情報表示領域A4に表示されていたポイントカードに関する情報は一括して消去される。
なお、「Pカード切替」キーA52や、「Pカード取消」キーA53は、ポイントカードの読み取り前には、操作ができない操作不能な状態で表示(例えば、薄いグレー色に表示されて、操作不能であることを示す、いわゆる「グレーアウト」状態で表示)するか、非表示とし、ポイントカードの読み取り後に、操作可能に表示することもできる。
また、他のタブキーT2~T6のそれぞれにも、例えば、取扱商品に関する「日用品」、「食品」、「野菜」、「鮮魚」、「酒」等の入力(登録)操作に関するプリセットキーが割り付けられ、また、タブキーT7にも、例えば、「入出金」の入力(登録)操作に関するプリセットキー、等が割り付けられている。
店員は、適宜、各タブキーT1~T7を選択操作することで、各タブキーT1~T7に関係するプリセットキーを画面に表示させて各種登録や商品入力等の商品取引に係る作業を行うことができる。また、各タブキーT1~T7の設定数、表示順、及び各タブキーT1~T7に割り付けるプリセットキーの内容等は、変更可能に構成されている。
<操作情報表示領域A6>
画面下部左側のA6は、店員に各種情報(操作情報等)を表示する操作情報表示領域である。図6(a)の状態では、取引開始前の状態であるため、操作情報表示領域A6は未表示状態である。例えば、図7(a)に示すように、読み取られた複数のポイントカードの選択設定が可能である場合等、その操作を促す場合には、この操作情報表示領域A6に操作を促す情報等(「ポイントカードを選択できます」等)を表示することができる。
<ポイント情報表示領域A7>
画面下部中央のA7は、Aポイントカードのポイント情報(保有ポイント数等)を表示するポイント情報表示領域である。図6(a)は、取引開始前の状態であるためポイント情報表示領域A7は未表示である。例えば、図7(a)に示すように、「ハウスポイントカード」、「〇〇ポイントカード」及び「△△ポイントカード」の3つのポイントカードが読み込まれた場合には、客情報表示領域A1に、ハウスポイントカードに関する情報として、会員(「NO.A0000001 〇〇太郎 500P」)と表示されるとともに、ポイント情報表示領域A7に、Aポイントカードである「〇〇ポイントカード」と「△△ポイントカード」のポイント数がその順に「250P/500P」として表示される。
なお、各ポイントカードの保有ポイント数は、登録情報表示領域A4に表示される各選択キーA41、A42、A43に近接して(例えば下方位置)表示してもよい。例えば、「ハウスPカード」選択キー41、「〇〇Pカード」選択キー42及び「△△Pカード」選択キー43の下に、それぞれ「500P」、「250P」及び「500P」と表示することができる。
また、後述する客側表示部23のポイントカード選択表示領域B3に表示される各選択キーB31、B32、B33にも、同様に各ポイントカードの保有ポイント数を表示してもよい。
<登録処理情報表示領域A8>
画面下部右側のA8は、基本的な登録処理に関する登録処理情報を表示するための登録処理情報表示領域である。図6(a)には、登録処理情報表示領域A8に、登録処理の終了時に操作する「小計」キーA81と、会計時に操作する「会計」キーA82が示されている。
「小計」キーA81は、精算処理を実行するために精算開始時に操作する操作部をなし、商品の登録後に操作可能となる。また、「会計」キーA82は、会計(決済)の開始(預り金額の確定)を指示するための操作部をなし、決済が可能な状態において操作可能となる。
(客側表示部23について)
次に、客側表示部23の表示、操作機能の例について説明する。図6(b)には、商品取引(商品登録)に係る客側表示部23の表示態様の一例として、取引開始前(1品目の商品の登録前かつポイントカードの読取前)の表示画面が示されている。
この表示画面は、登録情報表示領域B1、支払い情報表示領域B2及びポイントカード選択表示領域B3を含み構成される。
<登録情報表示領域B1>
画面上側のB1は、読み取られた商品(読み取り直後の商品のみ)の商品情報を表示する登録情報表示領域である。図6(b)の状態は、取引開始前の状態であるため、登録情報表示領域B1は未表示状態である。店員側表示部21やスキャナ部35により商品の入力(登録)がなされると、例えば、図8(b)に示すように「1 〇〇シャンプー・・・」等の商品に係る登録情報が表示される。
<支払い情報表示領域B2>
登録情報表示領域B1の下方のB2は、登録した商品の合計情報(合計点数、合計金額)や、お預り金額等の支払いに関する情報を表示する支払い情報表示領域である。図6(a)は、取引開始前の状態であるため、支払い情報表示領域B2は未入力状態(合計点数、合計金額、及びお預り金額は共にゼロ)である。店員側表示部21やスキャナ部35により商品の入力(登録)がなされると、例えば、図8(b)に示すように「合計 1個」、「564円」等の合計情報(合計点数、合計金額)が表示される。
<ポイントカード選択表示領域B3>
支払情報表示領域B2の下方のB3は、ポイントカード読取部によってポイントカードが読み取られた場合に、読み取られたポイントカードを選択可能に表示するポイントカード選択表示領域である。図6(b)は、取引開始前の状態であるため、ポイントカード選択表示領域B3は未入力状態である。
ポイントカード読取部によってポイントカードが読み取られた場合には、例えば、図7(b)に示すように、読み取られたポイントカードの情報が各選択キーB31、B32、B33として表示される。
図7(b)には、ポイントカード読取部によって、3種類のポイントカード(「ハウスポイントカード」、「〇〇ポイントカード」及び「△△ポイントカード」)が読み取られた例が示されており、これらポイントカードが、「ハウスPカード」選択キーB31、「〇〇Pカード」選択キーB32、及び「△△Pカード」選択キーB33として表示される。これらの選択キーB31、B32、B33は、上述した店員側表示部21に表示される選択キーA41、A42、A43と同様に、操作(タッチ)することで、操作(タッチ)した選択キーがポイントを付与するポイントカードとして選択される。また、選択されている選択キーが強調表示されている。
したがって、客自身が、客側表示部23を操作することで、ポイントを付与するポイントカードを設定することができ、操作性が向上する。
以上のように店員側表示部21及び客側表示部23は、商品取引(販売)に係る各種情報を表示するものであるが、その表示の態様は時系列に変化するため、以下、POSレジスタ3の各種処理内容と併せて説明する。
本実施形態のPOSレジスタ3は、商品取引(販売)に係り、一取引に応じた「ポイントカードの入力処理」、「ポイントカード情報の取得処理」、「ポイントカード情報の表示処理」、「商品情報の登録処理」、「ポイントを付与するポイントカードの変更処理」、「精算処理」、「会計処理」及び「ポイント付与処理」を含む各種の処理を実行する。
図11には、POSレジスタ3が行う一取引に応じた商品取引(販売)処理の一例を示すフローチャートが示されている。
<ステップst1:ポイントカードの入力処理>
POSレジスタ3は、一取引に応じた商品取引(販売)の開始にあたり、ポイントカードの情報を取得する。この場合、店員は、ポイントカード読取部(カード決済部24、カード読取書込端末26及びスキャナ部35)により、客のポイントカード(ハウスポイントカード及び/又はAポイントカード)を読み取らせる操作を行う(ステップst1)。
具体的には、店員は、客がポイントカードを使用して商品登録する場合、店員側表示部21のプリセットキー表示領域A5に表示されている「Pカード読取」キーA51(図6(a)参照)を操作(タッチ)する。
「Pカード読取」キーA51が操作(タッチ)されると、POSレジスタ3のポイントカード読取部を用いてポイントカードのカード情報が読み取り可能となる。
なお、POSレジスタ3は、「Pカード読取」キーA51が操作(タッチ)されると、客に対して、ポイントカード(ハウスポイントカード及び/又はAポイントカード)をカード読取書込端末26に順次かざすように報知してもよい。また、報知の内容は、店員にポイントカードを提示することを促す内容であってもよい。報知の態様は、音声出力部37による音声での報知でも、客側表示部23による表示による報知でもよい。
店員あるいは客は、ポイントカード(ハウスポイントカード及び/又はAポイントカード)の情報(コード)をカード読取部で順次読み取らせる。POSレジスタ3は、ポイントカード読取部が1又は複数のポイントカードを読み取ったか否かを判断する。
なお、複数のポイントカードをPOSレジスタに入力(登録)する場合には、例えば、1枚ずつ順にポイントカード読取部に読み取らせればよい。また、取り扱いのできないポイントカードがポイントカード読取部で読み取られた場合には、当該ポイントカードが利用できない旨、店員側表示部21、客側表示部23、音声出力部等から報知される。
<ステップst2:ポイントカード情報の取得処理>
POSレジスタ3は、ポイントカードから読み取った情報に基づいて、ポイントカード(ハウスポイントカード及び/又はAポイントカード)に対応付けられた情報(ポイントカード情報等)を取得する(ステップst2)。
具体的には、ポイントカード読取部で1又は複数のポイントカードが読み取られた場合、POSレジスタ3は、管理サーバSvの顧客情報テーブル400から読み取った1又は複数のポイントカードに対応付けられたポイントカード情報401a、402a、403aを取得し、RAM33に取得したポイントカード情報401a、402a、403aを保持させる。
なお、POSレジスタ3は、ポイントカードから直接、ポイントカード情報401a、402a、403aを取得するように構成してもよい。
<ステップst3:ポイントカード情報の表示処理>
POSレジスタ3は、ポイントカード(ハウスポイントカード及び/又はAポイントカード)のポイントカード情報401a、402a、403aを取得すると、店員側表示部21にポイントカード情報を含む商品登録画面を表示させるとともに、客側表示部23にポイントカード情報を含む客用画面を表示させる(ステップst3)。
<<店員側表示部21でのポイントカード情報の表示>>
図7(a)には、「ハウスポイントカード」、Aポイントカードとしての「〇〇ポイントカード(〇〇Pカード)」及び「△△ポイントカード(△△Pカード)」が読み取られた場合の店員側表示部21でのポイントカード情報の表示の例が示されている。
客情報表示領域A1には、ハウスポイントカード(会員カードを兼用)から取得した客情報が表示され、図7(a)には、顧客識別番号(会員番号)及び顧客名が「A0000001 〇〇太郎」として表示されている。さらに、ハウスポイントカードの保有ポイント数として「500P」(500ポイント)が表示されている。
また、取引情報表示領域A2には、今回の商品取引に係るポイントを付与するポイントカードに関する情報A21が表示され、図7(a)には、当該ポイントカードとして「ハウスポイントカード(優先)」が表示されている。
この実施態様では、3種類のポイントカードが読み込まれているが、POSレジスタ3は、ハウスポイントカード(会員カードを兼用)を優先して選択するように設定されているため、この3種類のポイントカードの内、ハウスポイントカードが自動的にポイントを付与するポイントカードとして選択(設定)されている。
このようにハウスポイントカードを他のポイントカードに優先してポイントを付与するポイントカードとして設定するため、複数のポイントカードが入力された場合であっても、その選択設定が円滑化し操作性、使用性が向上する。
なお、この優先処理は解除することもできる。また、最初に読み取ったポイントカードを優先して自動的にポイントを付与するポイントカードとして選択(設定)するように構成することもでき、あるいは、最後に読み取ったポイントカードを優先して自動的にポイントを付与するポイントカードとして選択(設定)するように構成することもできる。
また、ポイントカードの入力に関する処理(上記ステップst1~ステップst3)は、商品取引の開始前に限らず、後述する商品取引の登録処理中に実行することも可能である。
<<客側表示部23でのポイントカード情報の表示>>
図7(b)には、「ハウスポイントカード」、Aポイントカードとしての「〇〇ポイントカード(〇〇Pカード)」及び「△△ポイントカード(△△Pカード)」が読み取られた場合の客側表示部23でのポイントカード情報の表示の例が示されている。
この客側表示部23のポイントカード選択表示領域B3には、「ポイントを付与するポイントカードを選択することができます」との表記とともに、「ハウスPカード」選択キーB31、「〇〇Pカード」選択キーB32、及び「△△Pカード」選択キーB33が表示される。これら選択キーB31~B33の機能は、それぞれ、上述した店員側表示部21の登録情報表示領域A4に表示される「ハウスPカード」選択キーA41、「〇〇Pカード」選択キーA42、及び「△△Pカード」選択キーA43の機能と同様であるので、その説明を省略する。
客は、読み取られたポイントカードの情報を容易に把握することができるとともに、自ら、客側表示部23のポイントカード選択表示領域B3に表示された、「ハウスPカード」選択キーB31、「〇〇Pカード」選択キーB32、及び「△△Pカード」選択キーB33を選択操作(タッチ)することで、ポイントを付与するポイントカードを選択することができるので、ポイントを付与するポイントカードを円滑かつ確実に選択して設定することができる。
<ステップst4:商品情報の登録処理>
店員により、例えば、スキャナ部35によって商品に付されたバーコードが読み取られることや、店員側表示部21やキー操作部22から商品に対応する操作部(キー、ボタン等)が操作(タッチ、押下)されると、POSレジスタ3は、対応する商品の商品データをストアコントローラ2に格納されている商品マスタ500から取得し、店員側表示部21及び客側表示部23に、商品登録画面を表示する(ステップst4)。
<<店員側表示部21での商品情報等の表示>>
図8(a)は、図7(a)に続く状態で、「〇〇シャンプー」の商品データを取得した状態における登録画面の表示内容を示している。この商品データは、具体的には、取引情報表示領域A2に「ハウスポイントカード(優先)」と表記されているように、「ハウスポイントカード」の選択を前提として、図5に示す商品マスタ500のハウスポイントカード用商品テーブル(HPテーブル)501に登録されている商品情報501aに基づいて作成される。
そして、図8(a)に示す店員側表示部21の登録情報表示領域A4には、登録した商品の詳細に関する詳細情報A45が表示される。図8(a)には、詳細情報A45の表示の例が示されており、例えば、詳細情報A45に、登録した順を示す「1」の表記に続けて、「〇〇シャンプー ¥570」として表示されている。この表示は、商品の「商品名」と「価格(単価)」を示すものである。なお、引き続き、次の商品が登録された場合には、上記「1」の商品情報の下側に、「2」の表記に続けて商品の情報が表示されることになる。また、登録情報表示領域A4に一度に複数の商品情報が表示できない場合は、例えば、スクロールして表示するように構成すればよい。
また、上記表示の下側には、「単品割引 10% -57」と表示されている。この表示は、登録した商品(「〇〇シャンプー」)が、値割引の対象であって、その「値割引(割引率)」が10%であり、要するに、「割引額」が57円であることを示している。
さらに、上記表示の下側には、「単品5P付与」と表示されている。この表示は、「ハウスポイントカード」を選択することに伴う特典として付与するポイント数を示している。つまり、「〇〇シャンプー」には、ハウスポイントカードの利用に伴う特典として、5P(5ポイント)が登録されており、ポイントを付与するポイントカードとして「ハウスポイントカード」を選択した場合には、この5P(5ポイント)が特典として付与されることになる。
なお、この状態から、「〇〇Pカード」選択キーA42、B32や、「Pカード切替」キーA52が操作(タッチ)され、「〇〇ポイントカード」が選択された場合には、図9(a)に示すように、登録情報表示領域A4から「単品5P付与」の表示は消去される。つまり、「Aポイントカード」が選択されることに伴い、「〇〇シャンプー」の商品データは、図5に示す商品マスタ500のAポイントカード用商品テーブル(APテーブル)502に登録されている商品情報502aに基づいて作成されることになるが、このAPテーブル502の(商品情報502aには、特典としてのポイントが付与されないように設定(「特典ポイント 0P」に設定)されている。
また、図8(a)の例に戻り、「単品5P付与」の下側には、例えば、「ポイント1倍」と表示されている。この表示は、この商品を購入する場合、商品価格の1%のポイントが付与されることを示している。
また、この「ポイント1倍」は、「ハウスポイントカード」を選択する場合のポイント数であり、例えば、この状態から、「〇〇Pカード」選択キーA42、B32や、「Pカード切替」キーA52が操作(タッチ)されて「〇〇ポイントカード」が選択された場合には、APテーブル502(商品情報502a)に基づき、図9(a)に示すように、登録情報表示領域A4の「ポイント1倍」は、「〇〇ポイント1倍」と表示される。
この「〇〇」の表記は、「〇〇ポイントカード」に対応することを示すものである。また、その倍率である「1倍」は、「Aポイントカード」が選択されることに伴い、図5に示す商品マスタ500のAポイントカード用商品テーブル(APテーブル)502に登録されている商品情報502aに基づいて作成されたものである。
このように、登録情報表示領域A4には、登録した商品の詳細であって、選択したポイントカードと関連した詳細情報A45が表示されているので、店員は、この表示内容を確認することで、商品取引の内容を正確に認識することができる。したがって、複数のポイントカードを利用する客に正確な取引内容を伝えることができる。
また、図8(a)の店員側表示部21の取引情報表示領域A2(商品情報A22)には、登録した商品の価格(単価)が「¥570」として表示されている。この表示は、登録情報表示領域A4に表示された「〇〇シャンプー」の価格(単価)を示している。
また、図8(a)の店員側表示部21の合計情報表示領域A3には、登録した商品の合計情報として、合計点数及び合計金額(消費税込み)が、それぞれ「合計 1」及び「¥564」として表示されている。この表示は、登録した商品の数(合計)が「〇〇シャンプー」のみであるため、合計が「1」として示されており、また、合計金額(税込み)が「¥564」として示されたものである。なお、合計金額である「¥564」は、登録した商品(「〇〇シャンプー」)の価格(570円)から、単品割引き分の金額(57円)を差し引き、課税(10%)して算出された額である。
<<客側表示部23での商品情報等の表示>>
図8(b)は、図7(b)に続く状態で、具体的には商品として、「〇〇シャンプー」の登録操作後の状態における表示画面の表示内容を示している。
図8(b)の登録情報表示領域B1には、スキャナ部35等により読み取られた商品の登録情報として、「〇〇シャンプー」との表記の下側に、「単品割引 10% -57 単品5P付与」と表記され、さらにその下側に「値下 -57 1個 513円」と示されている。この表示内容は、上述した店員側表示部21の合計情報表示領域A3及び登録情報表示領域A4(詳細情報A45)に表示した表示内容と同様であるのでその説明を省略する。なお、引き続き、次の商品がスキャナ部35等により読み取られると、次の商品の登録情報が表示されることになる。
客は、この登録情報表示領域B1に表示された商品の登録情報を見ることで、商品の値割引(値引率、値引額)や、会員特典として付与されるポイント数を容易に確認することができる。
支払い情報表示領域B2には、商品取引に係る、合計点数、合計金額、及びお預り金額が表示される。図8(b)には、登録した商品(「〇〇シャンプー」のみ)の合計情報として、合計点数及び合計金額(消費税込み)が、それぞれ「合計 1」及び「¥564」として表示されている。この表示内容は、上述した店員側表示部21の合計情報表示領域A3に表示した表示内容と同様である。
なお、客からの預かり金はないので、「お預り 0円」と表示されている。
客は、この支払い情報表示領域B2に表示された商品の登録情報を見ることで、商品取引に関するトータルの支払い額を容易に確認することができる。
<ステップst5:ポイントを付与するポイントカードの変更処理>
図9(a)(b)は、図8(a)(b)に続く状態で、ポイントを付与するポイントカードを、「ハウスポイントカード」から「〇〇ポイントカード」に変更した場合の登録画面の表示の例が示されている。このポイントカードの変更は、店員側表示部21における登録情報表示領域A4の「〇〇Pカード」選択キーA42やプリセットキー表示領域A5の「Pカード切替」キーA52、あるいは、客側表示部23におけるポイントカード選択表示領域B3の「〇〇Pカード」選択キーB32を操作(タッチ)することで行うことができる(ステップst5)。
つまり、店員によっても、あるいは客自身によっても、ポイントを付与するポイントカードの切換(選択)を容易に行うことができる。
このポイントカードの切換(選択)により、店員側表示部21の取引情報表示領域A2、登録情報表示領域A4及びポイント情報表示領域A7の表示内容の一部が変更されるともに、客側表示部23のポイントカード選択表示領域B3の表示内容の一部が変更される。
具体的には、取引情報表示領域A2におけるポイントカードに関する情報A21の表示が、「ハウスポイントカード(優先)」から「〇〇ポイントカード選択中」に変更されている。
また、登録情報表示領域A4における詳細情報A45に表示されていた「単品5P付与」の表示が消去されている。つまり、「〇〇ポイントカード」が選択されたため、変更前の「ハウスポイントカード」の特典として表示されていた「単品5P付与」は消去されることになる。
さらに、登録情報表示領域A4における「ハウスPカード」選択キーA41の強調表示が解除されるとともに、「〇〇Pカード」選択キーA42が強調表示されている。
さらにまた、ポイント情報表示領域A7に表示されるAポイントカードのポイントにおいて、選択中の「〇〇ポイントカード」のポイント数が、強調表示される。図9(a)には、「〇〇ポイントカード」の保有ポイント数(250P)が囲み状態で強調表示されている。なお、この強調表示は、太字での表示や、アンダーバーを付しての表示や、他のポイントと異なる色付き表示や網掛け表示など、選択されていることが視認できるように表示すればよい。
これらの表示内容の変更は、「Aポイントカード」が選択されることに伴い、「〇〇シャンプー」の商品データが、図5に示す商品マスタ500のHPテーブル501(商品情報501a)に代えて、APテーブル502(商品情報502a)に基づいて作成されることに伴うものである。
なお、本例においては、客は、ハウスポイントカード(会員カードを兼用)を読み込ませており、客が会員であることが認識されているため、このハウスポイントカードを読み込ませたことを条件として、商品の「値割引」については、選択するポイントカードに関係なく、HPテーブル501の「値割引」が優先して設定されるように構成されている。具体的には、図9(a)には、登録情報表示領域A4の詳細情報A45に、「単品割引 10% -57」と表示されている。
このように、商品登録中であっても、店員側表示部21側、及び客側表示部23側でポイントを付与するポイントカードを任意に選択することができるとともに、ポイントカードの切替に伴う関連情報の表示内容が変更されるので、ポイントカードの選択(変更)を円滑に行うことができるとともに、その選択(切替)に伴う関連情報を正確に把握することができる。
<ステップst6:精算処理>
図10(a)(b)は、図9(a)(b)の状態から、「ハウスポイントカード」が再選択(「〇〇ポイントカード」から「ハウスポイントカード」に変更)されるとともに、その後、登録処理情報表示領域A8に示す「小計」キーA81(図9(a)参照)が操作(タッチ)された状態の表示(小計画面)の例が示されている。POSレジスタ3は、「小計」キーA81が操作(タッチ)されると、精算処理が開始されたと判断する。
<<店員側表示部21>>
この精算処理が開始されると、図9(a)に示す登録画面は、図10(a)に示す小計画面に遷移する。図10(a)に示す店員側表示部21の小計画面は、図9(a)に示す登録画面の一部が変更されたものであるため、その変更部分について説明する。
[取引情報表示領域A2]
ポイントを付与するポイントカードが、「〇〇ポイントカード」から「ハウスポイントカード」に再選択(変更)されたことに伴い、取引情報表示領域A2におけるポイントカードに関する情報A21の表示が、「〇〇ポイントカード選択中」から「ハウスポイントカード選択中」に変更されている。
このように、ポイントカードの再選択がなされると、その具体内容が表示されるので、店員は、現在選択されているポイントカードを確実に把握することができる。
[登録情報表示領域A4]
登録情報表示領域A4における詳細情報A45に「単品5P付与」の表示が追加されている。つまり、「ハウスポイントカード」が再選択されたため、「ハウスポイントカード」の特典として「単品5P付与」が追加されたものである。
さらに、登録情報表示領域A4における「〇〇Pカード」選択キーA42の強調表示が解除されるとともに、「ハウスPカード」選択キーA41が強調表示されている。
さらにまた、ポイント情報表示領域A7における「〇〇ポイントカード」の保有ポイント数を示す「250P」を囲んでいた強調表示が解除されている。
[登録処理情報表示領域A8]
登録処理情報表示領域A8には、「小計」キーA81に代えて、「小計取消」キーA83が表示される。この「小計取消」キーA83を操作(タッチ)すると、小計処理は取り消されて、「小計」キーA81を操作(タッチ)する前の状態(商品登録画面)に戻る。
[決済情報表示領域A9]
図10(a)の取引情報表示領域A2の右側のA9は、「小計」キーA81(図9(a)参照)を操作(タッチ)することで新たに表示される決済に関する情報を表示する決済情報表示領域A9である。図10(a)に示す決済情報表示領域A9には、決済に関する情報として、例えば、「買上点数 1」、「小計 513」、「課税対象額 513」、「税額合計 51」及び「合計 564」として示されている。
[予備情報表示領域A10]
図10(a)の決済情報表示領域A9の下側のA10は、「小計」キーを操作(タッチ)することで新たに表示される予備の操作に関する予備情報表示領域A10である。図10(a)に示す予備情報表示領域A10には、予備の操作に関する情報として、例えば、「Pカード切替」キーA101及び「Pカード取消」キー102が示されている。これら「Pカード切替」キーA101及び「Pカード取消」キー102の機能は、それぞれ、上述したプリセットキー表示領域A5に表示される「Pカード切替」キーA52及び「Pカード取消」キーA53(図6(a)参照)の機能と同様である。
<<客側表示部23>>
図10(b)に示す客側表示部23の表示画面は、図9(b)に示す表示画面の一部が変更されたものであるため、その変更部分について説明する。
[客側登録情報表示領域B1]
客側登録情報表示領域B1に「単品5P付与」の表示が追加されている。つまり、「ハウスポイントカード」が再選択されたため、「ハウスポイントカード」の特典として「単品5P付与」が追加されたものである。
[ポイントカード選択表示領域B3]
図10(b)のポイントカード選択表示領域B3に説明画面B4がポップアップ表示され、ポイントカード選択表示領域B3の表示が見えない状態となっている。つまり、図9(b)に示す「ポイントを付与するポイントカードを選択することができます」、「ハウスPカード」選択キーB31、「〇〇Pカード」選択キーB32、及び「△△Pカード」選択キーB33が識別できず操作不能な状態とされている。
つまり、「小計」選択キーA81が操作(タッチ)され、商品の登録段階から決済段階に移行した後は、客によるポイントカードの切換選択を禁止(選択させない)するように構成したものである。
このようにポイントカードの切換選択を禁止することで、小計処理を円滑に行うことができる。
また、説明画面B4が、ポイントカード選択表示領域B3よりも上方位置でポップアップされるように構成する場合には、図9(b)のポイントカード選択表示領域B3に表示されていた、「ポイントを付与するポイントカードを選択することができます」、「ハウスPカード」選択キーB31、「〇〇Pカード」選択キーB32、及び「△△Pカード」選択キーB33との表示を消去してもよい。
[説明画面B4]
登録処理情報表示領域A8の「小計」キーA81(図9(a)参照)が操作(タッチ)されると、客側表示部23の表示画面には、客に対して現在の処理内容を説明する説明画面B4がポップアップ表示される。図10(b)は、客側表示部23に表示された表示画面の一例を示す図である。
この説明画面B4には、例えば、「店員操作中」、「しばらくお待ちください」、「ハウスポイントカード選択中」及び「他のポイントカードのポイントを付与する場合は店員にお申し付け下さい」と表示されている。
つまり、「小計」キーA81の操作(タッチ)に伴い、ポイントカード選択表示領域B3の各選択キーB31、B32、B33は操作不能な状態となり、客自身が客側表示部23を用いてポイントカードを選択することは禁止された状態(選択させない状態)となるが、この説明画面B4を見た客は、店員に申し出ることでポイントカードの選択が可能となる。
したがって、小計処理をより円滑に行うことができるとともに、小計処理中においても客のニーズを最大限反映させることができる。
<ステップst7:会計処理>
図10(a)に示した登録処理情報表示領域A8の「会計」キーA82は、当該取引の決済(現金決済、非現金決済)をPOSレジスタ3において完了させる会計キーである。「会計」キーA82は、当該取引の決済を直ちに実行できる状態において操作が有効になる。当該取引の決済を自端末において直ちに実行できる状態とは、例えば、現金決済の場合、預り金額(客から預かった貨幣の金額)が合計金額(決済金額)以上となっている状態、また例えば、クレジット決済の場合、クレジットカードが認識され、該クレジットカードについて与信情報の照会結果(肯定的な内容)の受信した状態等である。
店員は、取引の決済を直ちに実行できる状態において、「会計」キーA82を操作する。POSレジスタ3は、「会計」キーA82が操作(タッチ)された場合、レシート(領収書)を発行し、会計処理が終了する。
このレシートには、一取引に応じた商品取引(販売)において、読み取られたポイントカード情報の全ての内容が印字される。本実施態様においては、「ハウスポイントカード」、「〇〇ポイントカード」及び「△△ポイントカード」の3種類のポイントカードがポイントカード読取部に読み取られているため、これら3種類のポイントカード情報のそれぞれがレシートに印字されることになる。
本実施態様においては、「ハウスポイントカード」が選択されて商品取引がなされているため、発生するポイントは、「ハウスポイントカード」に付与される。この場合、レシートの「ハウスポイントカード」の項目欄には、会員番号を兼ねる顧客識別番号(例えば、「NO.A0000001」との表記)、今回発生したポイントとして、特典ポイント(「5P」)と、ポイント付与率(1倍・1%)によるポイント(「5P」)の合計(例えば「今回発生したポイント 10点」との表記)、累計ポイント数(例えば「累計ポイント 510点」との表記)等が印字される。
また、「〇〇ポイントカード」の項目欄には、〇〇ポイントカードの顧客識別番号(例えば、「B0000001」との表記)、取引前の保有ポイント数(例えば、「前回ポイント250P」との表記)、今回の取引ではポイントが発生しなかったこと(例えば、「進呈ポイント 0P」との表記)、累計ポイント数(例えば、「ポイント残高 250P」との表記)等が印字される。
さらに、「△△ポイントカード」の項目欄にも、「〇〇ポイントカード」の項目欄と同様の内容が印字される。
なお、例えば、「〇〇ポイントカード」が選択されて商品取引がなされた場合には、「〇〇ポイントカード」に発生したポイントが付与されることになり、その内容がレシートに印字されることになる。
また、本実施形態においては、「ハウスポイントカード」(会員カードを兼用)を読み込ませており、客が会員であることが認識されているため、このハウスポイントカードを読み込ませたことを条件として、商品取引(「〇〇シャンプー」の購入)において「57円」の値割引(値引額)がなされている。レシートには、購入した商品の項目欄にその旨の内容(例えば、「単品割引 10% -57」との表記)が印字される。
このように、レシートには、一取引に応じた商品取引(販売)において、読み取られたポイントカード情報の全ての内容が印字されるので、客は、各ポイントカード情報を容易に把握することができる。
<ステップst8:ポイント付与処理>
POSレジスタ3は、ステップst7の会計(決済)処理が終了したことを判断すると、商品取引に係るポイント情報を管理サーバSvへ送信し、ポイント付与処理を終了する。なお、ポイント付与終了に伴い、ポイントカードがカード読取書込端末26にかざされている場合には、ポイントカードにも取引に係るポイント情報を書き込むように構成してもよい。
(他の実施形態)
以下、他の実施形態について説明する。
上述した実施形態では、店員の操作によって精算処理を行うPOSレジスタ3を用いたPOSシステム1として構成したが、他の実施形態では、POSレジスタ3に代えて又は加えて、POS端末装置200で客の操作によって精算処理(セルフ精算)を行うことが可能なPOSシステム1’として構成している。なお、他の実施形態において、上述した実施形態で説明した内容については、適宜、その説明を省略する。
図12は、本発明の他の実施形態に係るPOSシステム1’のネットワーク構成図である。POSシステム1’は、販売データ処理システムの一例である。図12に示すように、POSシステム1’は、管理サーバSvと、ストアコントローラ2と、POS端末装置200と、取引状況管理装置4とを備え、夫々は、通信回線6を介して、有線または無線により接続されている。通信回線6は、LANやWAN等である。管理サーバSvと、POS端末装置200とは、ストアコントローラ2を介して通信する。ただし、これに限らず、管理サーバSvと、POS端末装置200とは、直接通信してもよい。なお、図12において、POS端末装置200の台数は、複数台を示しているが、1台であってもよい。また、通信回線6には、上述したPOSレジスタ3が接続されていてもよい。
このPOSシステム1’において、管理サーバSv、ストアコントローラ2及び取引状況管理装置4は、上述した実施形態のPOSシステム1(図1参照)の管理サーバSv、ストアコントローラ2及び取引状況管理装置4と同様に構成されているので、それらの構成については説明を省略する。
(POS端末装置200の構成について)
次に、図13および図14を用いて、POS端末装置200の構成について説明する。
図13は、POS端末装置200の概略の外観の一例を示す図である。図13(a)は、POS端末装置200を客側から見た斜視図であり、図13(b)は、POS端末装置200を店員側から見た斜視図である。
図14は、POS端末装置200の構成の一例を示すブロック図である。
以下、図13を参照しつつ、図14に示したPOS端末装置200の各構成について説明する。POS端末装置200は、制御部(CPU)201と、ROM202と、RAM203と、ハードディスク204と、客側表示部205と、客側スキャナ部206と、カード決済部208と、釣銭機209と、店員側表示部210と、キー操作部211と、店員側スキャナ部212と、印刷部213と、音声出力部214と、通信部215と、カメラ216と、カード読取書込端末217とを備える。これらは、内部バスおよび通信線を介してそれぞれ接続されている。
なお、ROM202、RAM203、客側表示部205、カード決済部208、店員側表示部210、キー操作部211、印刷部213、音声出力部214、通信部215、及びカード読取書込端末217は、それぞれ、上述したPOSレジスタ3(図3参照)のROM32、RAM33、客側表示部23、カード決済部24、店員側表示部21、キー操作部22、印刷部25、音声出力部37、通信部34、及びカード読取書込端末26と同様に構成されているので、それらの構成については説明を省略する。
制御部(CPU)201は、中央演算処理装置であり、ROM202に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、POS端末装置200の動作を制御する。
ハードディスク204は、種々の情報を記憶する。例えば、ハードディスク204は、カメラ216によって撮像された撮像結果(例えば、動画)を記憶する。ハードディスク204は、例えば、ROM202に代えて、CPU201が実行する商品販売データ処理プログラム等の各種のプログラムを記憶してもよい。また、RAM203に代えて、外部から取得した情報や、処理において生成した情報を記憶してもよい。
客側スキャナ部206は、客用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、客側スキャナ部206は、商品に付されているバーコード(商品コード等)や、お会計券(登録商標)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)を光学的に読み取る。客側スキャナ部206は、上記に加えて、品券類(商品券、クーポン券、優待券)や、各種カード(例えば、会員カード、ポイントカード等)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)を読み取ることもできる。
なお、商品の登録は、客側スキャナ部206によるコードの読み取りによる登録に限らない。例えば、客側表示部205に、商品に対応するプリセットキー(商品を注文するボタン)を表示し、当該プリセットキーが顧客によって操作(押下)されることによって、商品の登録を行うことも可能である。
釣銭機209(現金決済部)は、現金による決済機構である。図13(a)に示すように、釣銭機209は、客側に向けられており、客から各種操作や現金の投入を受け付ける。具体的には、釣銭機209は、図示しない紙幣投入口、硬貨投入口、お釣り返却レバー、紙幣排出口及び硬貨排出口等を備える。釣銭機209は、紙幣投入口に投入された紙幣及び硬貨投入口へ投入された硬貨の投入合計金額を算出し、投入合計金額と買上金額との差分である釣銭金額を算出し、お釣り返却レバーの操作を受け付けると、紙幣排出口または硬貨排出口に釣り銭を排出する。
店員側スキャナ部212は、店員用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、商品に付されているコード情報(例えば、バーコードや2次元コード)、ポイントカード(ハウスポイントカード、Aポイントカード)に付されたコード、及び、店員の名札に付された店員コード等を光学的に読み取ることができる。
また、店員側スキャナ部212は、このほかにも、商品の注文シートに表記されたコード情報を読み取る。また、店員側スキャナ部212は、これらに加えて、他のPOS端末装置200において生成された登録情報がコード化された会計券(登録商標)や、品券類や、各種カードに印刷されているコードを読み取る。
カメラ216は、客側から見て、客側表示部205の右上に取り付けられている。カメラ216は、動画、または静止画を連続的に撮像するカメラである。カメラ216には、CCD(charge coupled device)カメラや、CMOS(charge coupled device)カメラを用いることが可能である。カメラ216は、支払手続における顧客の操作状況を撮像する。具体的には、カメラ216は、顧客が所持する紙幣や硬貨、釣銭機209、手の動作などを撮像する。
(POS端末の動作)
このPOS端末装置200は、複数の動作モードのうち、一の動作モードで動作する。複数の動作モードは、例えば、通常モードと、会計専用モードと、フルセルフモードとを含む。
<通常モード>
通常モードは、店員が当該POS端末装置200の一方側(店員側)を用いて商品を登録し、客が当該POS端末装置200の他方側(客側)を用いて精算する動作モードである。すなわち、POS端末装置200の動作モードが通常モードである場合、当該POS端末装置200を挟んで店員と客と対面し、店員が商品を登録し、客が精算する。
また、通常モードでは、客による貨幣(紙幣および硬貨)の投入や各種カードの読み取りなど、精算(対面精算)が可能である。
また、通常モードでは、他のPOS端末装置200への登録情報の送信が可能である。他のPOS端末装置200への登録情報の送信とは、登録処理において生成された登録情報を、精算処理を実行可能な他のPOS端末装置200(会計専用モードのPOS端末装置200)に送信することである。また、通常モードのPOS端末装置200は、お会計券を発行することも可能である。お会計券の発行とは、登録処理において生成した登録情報をコード化し、印刷媒体(シート)に印刷して出力することである。
<会計専用モード>
会計専用モードは、通常モードのPOS端末装置200からの受信や、お会計券の読み取りによって、登録情報を取得して精算を行うことが可能な動作モードである。会計専用モードは、自装置においては登録処理を実行せず、専ら、他のPOS端末装置200において生成された登録情報を用いて、精算処理を実行する動作モードである。
<フルセルフモード>
フルセルフモードは、客自らが商品登録と、精算を行う動作モードである。なお、フルセルフモードは、会計専用モードと同様、他のPOS端末装置200からの受信や、お会計券の読み取りによって、登録情報を取得して、精算処理を実行することも可能である。
次に、POS端末装置200による商品取引(販売)処理の一例について説明する。なお、このPOS端末装置200は、上述したとおり複数の動作モードを有するが、以下では、特段の断りがある場合を除き、POS端末20は、通常モードで動作するものとして説明する。
(POS端末装置200の表示、操作機能について)
POS端末装置200は、図13(a)(b)に示すとおり、店員側表示部210及び客側表示部205を有する。このPOS端末装置200においても、上述したPOSレジスタ3と同様に、図11のフローチャートに示すステップst1からステップst8までの処理がなされるとともに、それら各処理に対応して、店員側表示部210及び客側表示部205には、それぞれ、上述したPOSレジスタ3の店員側表示部21及び客側表示部23の各表示画面と同様の図6から図9に示す表示画面が表示されるので、その説明は省略する。
図11のフローチャートに示すステップst6(精算処理)以後の処理において、POS端末装置200の客側表示部205に表示される表示画面は、図10(b)に示す表示画面とは異なるので、ここでは、上記ステップst6(精算処理)以後の処理から以下に説明する。
<ステップst6:精算処理、ステップst7:会計処理>
図15は、POS端末装置200の店員側表示部210及び客側表示部205の表示画面の例を示す説明図である。図15(a)(b)は、図9(a)(b)の状態から、「ハウスポイントカード」が再選択(「〇〇ポイントカード」から「ハウスポイントカード」に変更)されるとともに、その後、登録処理情報表示領域A8に示す「小計」キーA81(図9(a)参照)が操作(タッチ)された状態の表示(小計画面)の例が示されている。POS端末装置200は、「小計」キーA81が操作(タッチ)されると、精算処理が開始されたと判断する。
<<店員側表示部210での表示>>
精算処理が開始されると、図9(a)に示す登録画面は、図15(a)に示す小計画面に遷移する。図15(a)に示す店員側表示部210の小計画面は、上述した図10(a)に示す小計画面と同様であるので、その説明は省略する。
なお、POS端末装置200においては、客が自ら釣銭機209やカード決済部208等を用いて精算処理(ステップst6)以後の処理を行うことができるため、「会計」キー82は省く(非表示)こともできる。
<<客側表示部205での表示>>
精算処理が開始されると、図9(b)に示す登録画面は、図15(b)に示す決済種別選択画面に遷移する。図15(b)は、客側表示部205に表示される決済種別選択画面の一例を示している。同図の決済種別選択画面においては、決済種別の選択を案内する表示(「お支払方法を押してください」)や、登録された商品に対応する合計金額(「お支払い金額 564円」)が示されている。
また、図9(a)に示す「小計」選択キーA81が操作(タッチ)され、商品の登録段階から決済段階に移行した後は、客側表示部205を用いてポイントカードを選択することは禁止された状態となるが(図15(b)の決済種別選択画面において、図9(b)に示すポイントカード選択表示領域B3は表示されない)、決済種別選択画面の表示領域B5には、例えば「ハウスポイントカード選択中 他のポイントカードのポイントを付与する場合は店員にお申し付け下さい」と表示される。
つまり、「小計」キーA81の操作(タッチ)に伴い、ポイントカード選択表示領域B3の各選択キーB31、B32、B33は操作不能な状態となり、客自身が客側表示部205を用いてポイントカードを選択することは禁止された状態(選択させない状態)となるが、この表示領域B5を見た客は、店員に申し出ることでポイントカードの選択が可能となる。
したがって、小計処理及び会計処理をより円滑に行うことができるとともに、小計処理の開始後であっても客のニーズを最大限反映させることができる。
また、決済種別選択画面においては、決済種別ごとに対応する決済種別選択キー(「現金」キーK1、「クレジットカード」キーK2)が選択可能に表示される。「現金」キーK1は、現金による決済に対応し、「クレジットカード」キーK2は、クレジットカード利用による決済に対応している。
なお、この決済種別選択画面に、「現金」キーK1や、「クレジットカード」キーK2に加えて、ポイントカードのポイントによる決済に対応する「ポイントカード」キー(不図示)を表示し、ポイントカードのポイントによる決済ができるようにしてもよい。
また、決済種別選択画面に、ハウスポイントカードのポイント残高と、Aポイントカードのポイント残高とが併記されるように表示してもよい。これにより、客は、ハウスポイントカードとAポイントカードとにより支払いに充当可能な金額を把握できる。
客は、今回の代金の支払いに対して現金を使用する場合には、「現金」キーK1を操作(タッチ)することで、釣銭機209を用いて貨幣(紙幣および硬貨)により精算することができる。この釣銭機209による精算が終了すると、印刷部213は、レシート(領収書)を発行し、精算処理及び会計処理が終了する。
なお、「現金」キーK1が操作(タッチ)されると、客側表示部205には、例えば、貨幣(紙幣および硬貨)を釣銭機209に投入することを案内する表示等(不図示)がなされ、さらに、貨幣が投入されて当該取引の決済を直ちに実行できる状態になると、精算(会計)開始の確認操作のための確認キー等(不図示)が操作可能に表示される。
また、客は、支払いに対してクレジットカードを使用する場合には、「クレジットカード」キーK2を操作(タッチ)することで、カード決済部208やカード読取書込端末217を用いてクレジットカードにより精算することができる。クレジットカードによる精算が終了すると、印刷部213は、レシート(領収書)を発行し、精算処理及び会計処理が終了する。
なお、「クレジットカード」キーK2が操作(タッチ)されると、客側表示部205には、例えば、クレジットカードをカード決済部208やカード読取書込端末217に読み込ませることを案内する表示等(不図示)がなされ、さらに、クレジットカードが認識されるとともに、該クレジットカードについて与信情報の照会結果(肯定的な内容)の受信がなされ、当該取引の決済を直ちに実行できる状態になると、精算(会計)開始の確認操作のための確認キー等(不図示)が操作可能に表示される。
<ステップst8:ポイント付与処理>
POS端末装置200は、ステップst7の会計(決済)処理が終了したことを判断すると、商品取引に係るポイント情報を管理サーバSvへ送信し、ポイント付与処理を終了する。なお、ポイント付与終了に伴い、ポイントカードがカード読取書込端末217にかざされている場合には、ポイントカードにも取引に係るポイント情報を書き込むように構成してもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、上述したPOS端末装置200を用いた実施形態では、釣銭機209が客側を向いて配置され、客が釣銭機209やカード決済部208等を用いて精算するように構成したが、この釣銭機209を店員側に向くように配置し、店員が精算処理を行うように構成してもよい。
この場合には、上述したPOSレジスタ3と同様に、図11のフローチャートに示すステップst1からステップst8までの処理がなされるとともに、それら各処理に対応して、店員側表示部210及び客側表示部205には、それぞれ、上述したPOSレジスタ3の店員側表示部21及び客側表示部23の各表示画面と同様の図6から図10に示す表示画面が表示される。
また、上記実施形態では、複数のポイントカードの内、1つのポイントカードを選択してポイントを付与するように構成したが、複数のポイントカードを選択してポイントを付与するように構成することもできる。この場合、選択したポイントカードにハウスポイントカードが含まれているならば、ハウスポイントカードに関する商品マスタ500の情報(HPテーブル501)に基づく「商品名」、「価格」、「値割引」、「特典ポイント」及び「ポイント付与率」を適用すればよい。
また、選択したポイントカードにハウスポイントカードが含まれない場合には、Aポイントカードに関する商品マスタ500の情報(APテーブル502)に基づく「商品名」、「価格」、「値割引」、「特典ポイント」及び「ポイント付与率」を適用すればよい。
また、上記実施形態では、登録画面の商品データは、ハウスポイントカードが選択された場合には、商品マスタ500のハウスポイントカード用商品テーブル(HPテーブル501)に基づいて作成され、また、Aポイントカードが選択された場合には、Aポイントカード用商品テーブル(APテーブル502)に基づいて作成されるが、例えば、ポイントカード読取部がハウスポイントカードを読み取った場合には、一律、ハウスポイントカード用商品テーブル(HPテーブル501)に基づいて登録画面の商品データを作成するように構成してもよい。つまり、ポイントカード読取部がハウスポイントカードを読み取ったことを条件に、Aポイントカードが選択された場合でも「HPテーブル501」に基づいて商品データを作成(例えば、ハウスポイントカードに適用される「値割引(割引率、値引額)」や「特典ポイント」や「ポイント付与率」が適用される。)するように構成することもできる。
この場合にも、複数のポイントカード情報等の複数の異なる特典付与先情報をより効果的に利用することができる。
また、上記実施形態では、ポイントカードの入力処理後に商品登録処理を行う例として説明したが、商品登録処理時にポイントカードの入力処理を行うこともできる。つまり、「ポイントカード読取」キーA51は、商品登録の途中でも操作することができる。
また、上記実施形態は、POSレジスタ3やPOS端末装置200の構成を例として説明したが、その構成に限定されるものではなく、店員側表示部及び客側表示部を有するPOS端末として構成されるものであればよい。
また、POS端末として、少なくとも、店員側表示部及び客側表示部の何れかを有するPOS端末で構成してもよい。要するに、複数の異なる特典付与先情報を取得する取得手段(例えば、ポイントカード読取部)と、取引に基づく特典を付与する前記特典付与先情報を選択する選択手段(例えば、選択キー)と、前記選択手段により選択された前記特典付与先情報を表示する表示手段(例えば、店員側表示部及び/または客側表示部)と、を含み構成されるものであればよい。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、販売データ処理装置に関する。
[背景技術]
従来、ポイントカード管理システムとして、画像読み取り部により読み取られた複数のポイントカードの画像からポイントカードの記載情報を取得するとともに、ポイントカードの記載情報を基に、サーバーハードディスクに記憶されたポイントカードの情報の中から、該当するポイントカードの蓄積情報を抽出する技術が知られている(例えば、特開2017-215767号公報参照)。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
上記従来の技術は、複数のポイントカードの蓄積情報を確認することができるだけで、複数のポイントカードの利用性には改善の余地がある。
そこで本発明は、このような事情に鑑みて、複数のポイントカード情報等の複数の異なる特典付与先情報をより効果的に利用することのできる販売データ処理装置を提供することを課題とする。
[課題を解決するための手段]
(1)以上説明したように、本実施形態の一態様は、
複数の異なる特典付与先情報を取得する取得手段と、取引に基づく特典を付与する前記特典付与先情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記特典付与先情報を表示する表示手段と、を備える販売データ処理装置である。
上記構成によれば、店員は読み取られた特典付与先情報を容易に把握することができるとともに、客の要求等に応じて、特典付与先情報を円滑かつ確実に選択して設定することができる。
(2)本実施形態の一態様は、(1)に記載の販売データ処理装置において、前記取得手段が取得した一の特典付与先情報に基づいて値引き割引を適用する適用手段を備え、前記選択手段が前記一の特典付与先情報とは異なる他の特典付与先情報を選択した場合でも、前記適用手段による前記一の特典付与先情報に基づいた値引き割引が適用されるものである。
上記構成によれば、特典付与先情報をより効果的に利用することができる。
(3)本実施形態の一態様は、(1)又は(2)に記載の販売データ処理装置において、前記表示手段は、店員側表示部を有し、前記店員側表示部に表示される画面が登録画面から小計画面に遷移すると、前記選択手段による特典を付与する前記特典付与先情報の選択を禁止する制御手段を備えるものである。
上記構成によれば、特典付与先情報の選択を禁止することで、小計に伴う処理を円滑に行うことができる。
(4)本実施形態の一態様は、(3)に記載の販売データ処理装置において、前記表示手段は、客側表示部を有し、前記表示手段は、前記制御手段が前記選択手段による選択を禁止している旨を前記客側表示部の画面に表示するものである。
上記構成によれば、画面を見た客は、店員に申し出ることでポイントカードの選択が可能となる。
したがって、小計処理をより円滑に行うことができるとともに、小計処理中においても客のニーズを最大限反映させことができる。
(5)本実施形態の一態様は、(1)~(4)の何れかに記載の販売データ処理装置において、前記表示手段は、店員側表示部及び客側表示部を有し、前記店員側表示部及び前記客側表示部の少なくとも一方には、前記取得手段により取得した種類の異なる前記特典付与先情報が選択可能に表示され、前記選択手段は、前記店員側表示部及び前記客側表示部の少なくとも一方に表示された複数の前記特典付与先情報が選択操作されることで、取引に基づく特典を付与する前記特典付与先情報を選択するものである。
上記構成によれば、特典付与情報を容易に把握することができるとともに、取引に基づく特典を付与する特典付与先を円滑かつ確実に選択して設定することができる。
(6)本実施形態の一態様は、(1)~(5)の何れかに記載の販売データ処理装置において、前記複数の異なる前記特典付与先情報は、一の特典付与先情報と、前記一の特典付与先情報とは異なる他の特典付与先情報とを含み、前記取得手段が前記複数の異なる前記特典付与先情報を取得すると、前記一の特定付与先情報を、前記他の特典付与先情報に優先して、取引に基づく特典を付与する特典付与先情報として設定するものである。
上記構成によれば、一の特定付与先情報を、他の特定付与先情報に優先して、取引に基づく特典を付与する特典付与先情報として設定するため、複数の異なる特典付与先情報の選択設定が円滑化し操作性、使用性が向上する。
3:POSレジスタ(販売データ処理装置)
21:店員側表示部(表示手段、選択手段)
23:客側表示部(表示手段、選択手段)
24:カード決済部(取得手段)
26:カード読取書込端末(取得手段)
35:スキャナ部(取得手段)
200:POS端末装置(販売データ処理装置)
205:客側表示部(表示手段、選択手段)
206:客側スキャナ部(取得手段)
208:カード決済部(取得手段)
210:店員側表示部(表示手段、選択手段)
212:店員側スキャナ部(取得手段)
217:カード読取書込端末(取得手段)

Claims (6)

  1. 複数の異なる特典付与先情報を取得する取得手段と、
    取引に基づく特典を付与する前記特典付与先情報を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記特典付与先情報を表示する表示手段と、
    を備える販売データ処理装置。
  2. 前記取得手段が取得した一の特典付与先情報に基づいて値引き割引を適用する適用手段を備え、
    前記選択手段が前記一の特典付与先情報とは異なる他の特典付与先情報を選択した場合でも、前記適用手段による前記一の特典付与先情報に基づいた値引き割引が適用される
    請求項1に記載の販売データ処理装置。
  3. 前記表示手段は、店員側表示部を有し、
    前記店員側表示部に表示される画面が登録画面から小計画面に遷移すると、前記選択手段による特典を付与する前記特典付与先情報の選択を禁止する制御手段
    を備える請求項1または2に記載の販売データ処理装置。
  4. 前記表示手段は、客側表示部を有し、
    前記表示手段は、前記制御手段が前記選択手段による選択を禁止している旨を前記客側表示部の画面に表示する
    請求項3に記載の販売データ処理装置。
  5. 前記表示手段は、店員側表示部及び客側表示部を有し、
    前記店員側表示部及び前記客側表示部の少なくとも一方には、前記取得手段により取得した種類の異なる前記特典付与先情報が選択可能に表示され、
    前記選択手段は、前記店員側表示部及び前記客側表示部の少なくとも一方に表示された複数の前記特典付与先情報が選択操作されることで、取引に基づく特典を付与する前記特典付与先情報を選択する
    請求項1または2に記載の販売データ処理装置。
  6. 前記複数の異なる前記特典付与先情報は、一の特典付与先情報と、前記一の特典付与先情報とは異なる他の特典付与先情報とを含み、
    前記取得手段が前記複数の異なる前記特典付与先情報を取得すると、前記一の特定付与先情報を、前記他の特典付与先情報に優先して、取引に基づく特典を付与する特典付与先情報として設定する
    請求項1または2に記載の販売データ処理装置。
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