JP7201232B2 - 商品販売データ処理装置及びプログラム - Google Patents

Description

本発明は、商品販売データ処理装置及びプログラムに関する。

コンビニエンスストアやスーパーマーケットには、現金払いやクレジットカードによる支払いなど、支払い方法が複数あるＰＯＳレジスタがある。このＰＯＳレジスタでは、例えば、客が支払い方法を選択できる画面が表示されるものがある（例えば、特許文献１参照）。

特開２００９－１５７５６３号公報

しかしながら、支払い方法の選択に関して、操作性が十分とは言えず、効率的に処理をすることができないという問題がある。

本発明の課題は、効率的に処理をすることができる商品販売データ処理装置及びプログラムを提供することである。

上述した課題を解決するために、本発明の一態様である商品販売データ処理装置は、商品の登録が行われ、登録された商品の精算を客が行う商品販売データ処理装置であって、客に向けて画面を表示する表示手段と、客に向けられ貨幣を投入する釣銭機と、複数の決済方法による決済が可能な決済手段と、前記複数の決済方法の中から決済方法を選択させる決済選択画面を前記客側表示手段に表示させる表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、商品の登録開始前、または商品の登録中に、前記客側表示手段に前記決済選択画面を表示させ、前記釣銭機への入金があった場合には、前記客側表示手段に表示されている前記決済選択画面を消去する。

上記構成によれば、効率的に処理をすることができる。

上記商品販売データ処理装置において、商品の登録開始前には、登録された商品が表示される位置に前記決済選択画面を重畳表示させ、前記商品の登録が開始されると、前記位置に重畳しない位置に前記決済選択画面を移動して表示するようにしてもよい。

上記商品販売データ処理装置において、店員が操作可能に画面を表示する店員側表示手段をさらに備え、前記表示制御手段は、前記客が決済方法を選択した場合に、選択された決済方法を前記店員側表示手段に表示させ、前記釣銭機への入金が行われた場合には、前記釣銭機に入金された金額を前記店員側表示手段に表示するようにしてもよい。

上述した課題を解決するために、本発明の他の態様であるプログラムは、コンピュータを、客に向けられ貨幣を投入する釣銭機を備えるとともに登録された商品の精算を行う商品販売データ処理装置として機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、客に向けて画面を表示する表示手段、客に向けられ貨幣を投入する釣銭機、複数の決済方法による決済が可能な決済手段、前記複数の決済方法の中から決済方法を選択させる決済選択画面を前記客側表示手段に表示させる表示制御手段、として機能させ、前記表示制御手段は、商品の登録開始前、または商品の登録中に、前記客側表示手段に前記決済選択画面を表示させ、前記釣銭機への入金があった場合には、前記客側表示手段に表示されている前記決済選択画面を消去する、ことを特徴とするプログラムである。

上記構成によれば、効率的に処理をすることができる。

以上のように、効率的に処理をすることができる。

ＰＯＳシステムのネットワーク構成図である。 ＰＯＳ端末の設置例を示す図である。 ＰＯＳ端末の外観例を示す図である。 ＰＯＳ端末の構成例を示す図である。 ＰＯＳ端末の動作モードの概略を説明する図である。 ＰＯＳ端末の動作モードの概略を説明する図である。 ＰＯＳ端末における表示例である。 ＰＯＳ端末における表示例である。 ＰＯＳ端末における表示例である。 ＰＯＳ端末における表示例である。 ＰＯＳ端末における表示例である。 ＰＯＳ端末における表示例である。 ＰＯＳ端末における表示例である。 ＰＯＳ端末における表示例である。 ＰＯＳ端末における表示例である。 ＰＯＳ端末における表示例である。 ＰＯＳ端末における表示例である。 ＰＯＳ端末の動作の一例を示すフローチャートである。 ＰＯＳ端末の動作の一例を示すフローチャートである。 ＰＯＳ端末における表示例である。 ＰＯＳ端末の動作の一例を示すフローチャートである。 ＰＯＳ端末の動作の一例を示すフローチャートである。

図１は、本発明の一実施形態に係るＰＯＳ（Point Of Sales）システムのネットワーク構成図である。図１に示すＰＯＳシステム１は、３台のＰＯＳ端末２０（第１ＰＯＳ端末２０－１、第２ＰＯＳ端末２０－２、第３ＰＯＳ端末２０－３）と、ストアコントローラ（ストアコンピュータ、管理装置）１０を備え、夫々はＬＡＮ１１を介して通信可能に接続されている。以下、第１ＰＯＳ端末２０－１、第２ＰＯＳ端末２０－２、第３ＰＯＳ端末２０－３について特に区別しない場合には、ＰＯＳ端末２０と総称する。なお、ＰＯＳシステム１は、ＰＯＳ端末２０の状況（動作モード、処理状況等）を表示したり、ＰＯＳ端末２０を制御したりする監視端末（非図示）をさらに備えていてもよい。

ＰＯＳシステム１は、種々の店舗（コンビニストア、スーパーマーケット等）に導入可能である。

図２は、ＰＯＳ端末２０の設置例を示す図である。図２（Ａ）は、ＰＯＳ端末２０等を客側から見た斜視図である。図２（Ｂ）は、ＰＯＳ端末２０等を店員側から見た斜視図である。図２（Ａ）に示すように客側から見てＰＯＳ端末２０の右側にカウンタが置かれている。

図３は、ＰＯＳ端末２０の外観例を示す図である。図３（Ａ）は、ＰＯＳ端末２０を客側から見た斜視図である。図３（Ｂ）は、ＰＯＳ端末２０を店員側から見た斜視図である。図４は、ＰＯＳ端末２０の構成例を示す図である。図３及び図４において、同一部分には同一符号を付している。

以下、図３を参照しつつ、図４に示したＰＯＳ端末２０の構成例を説明する。ＰＯＳ端末２０は、ＣＰＵ２０１と、ＲＯＭ２０２と、ＲＡＭ２０３と、ハードディスク２０４と、客側表示部２０５と、客側スキャナ部２０６と、カード決済部２０８と、釣銭機２０９と、店員側表示部２１０と、キー操作部２１１と、店員側スキャナ部２１２と、印刷部２１３と、音声出力部２１４と、通信部２１５とを備える。これらは、バスを介して相互に通信可能である。なお、符号２１１ａについては後述する。

ＣＰＵ２０１は、中央演算処理装置であり、ＲＯＭ２０２に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、ＰＯＳ端末２０の動作を制御する。
ＲＯＭ２０２は、読み出し専用メモリであり、プログラムをはじめとしてＣＰＵ２０１が利用する各種の情報を記憶する。

ＲＡＭ２０３は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、ＲＡＭ２０３は、外部から取得した情報（例えば、ストアコントローラ１０から取得した商品マスタ等）や、処理において生成した情報（例えば、商品を登録する登録処理において生成した登録情報（登録データ）、買上商品を精算（決済）する精算処理において生成した精算情報等）を記憶する。

ハードディスク２０４は、種々の情報を記憶する。ハードディスク２０４は、例えば、ＲＯＭ２０２に代えて、ＣＰＵ２０１が実行するプログラム等を記憶してもよい。また、ＲＡＭ２０３に代えて、外部から取得した情報や、処理において生成した情報を記憶してもよい。

客側表示部２０５は、客用のタッチディスプレイであり、客に種々の情報を表示するとともに、客から種々の入力を受け付ける。
客側スキャナ部２０６は、客用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、客側スキャナ部２０６は、商品に付されているバーコード（商品コード等）や、お会計券（登録商標）に印刷されているコード（バーコード、２次元コード等）を光学的に読み取る。客側スキャナ部２０６は、上記に加えて、品券類（商品券、クーポン券、優待券）や、各種カード（例えば、会員カード、ポイントカード等）に印刷されているコード（バーコード、２次元コード等）を読み取ってもよい。

なお、客側スキャナ部２０６は、客が商品を登録する際に用いられるが、客は他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、客側表示部２０５に、商品に対応するプリセットキー（商品を注文するボタン）が表示されている場合、客は、当該プリセットキーを操作（押下）し、商品を登録してもよい。

カード決済部２０８は、各種カード（クレジットカード、交通系カード等のプリペイドカード、ポイントカード等）による決済機構である。カード決済部２０８は、カード認識部（読取部）や表示部や操作部を備える。カード認識部は、各種カードの情報を磁気的又は電気的に読み取る。例えば、クレジットカードは、例えば接触式のカードであり、カード決済部２０８の下側に設けられた図示しない挿入口から挿入され、カード決済部２０８の内部に設けられた磁気センサによって情報を読み取られる。また、例えば、交通系カード等のプリペイドカードは、例えば非接触式のＩＣカードであり、カード決済部２０８の表面に設けられたＩＣカードリーダライタによって情報を読み取られ、決済後の情報が書き込まれる。読み取られた情報は、買上商品の決済（精算）を用いられる。

なお、カード認識部は、今回の買上商品の決済（精算）に認識した情報を使用する場合（つまり、クレジットカードによるクレジット決済の場合、プリペイドカードによるプリペイドカード決済の場合、ポイントカードの保有ポイントを使用（消費）する場合等）に加えて、今回の買上商品の決済（精算）に認識した情報を使用しない場合（例えば、クレジットカードの提示による特典付与の場合、ポイントカードにポイントを付与する場合等）にも、各種カードを認識してもよい。なお、本実施形態のカード決済部２０８は、カード認識部（読取部）や表示部や操作部を備えるが、カード決済部２０８は、少なくともカード認識部を備えるものであればよい。また、本実施形態のカード認識部は、接触型のカード（ＩＣカード、磁気カード）及び非接触式のカード（ＩＣカード）に対応するものであるが、接触型または非接触型のカードにのみ対応するものであってもよい。

釣銭機２０９（現金決済部）は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有し、投入口への投入金額を算出し、投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出し、釣り銭を排出口から排出する。なお、当該釣銭機２０９は、客側に向けられており、客が操作するものである。なお、紙幣や硬貨が投入口に投入された場合にはセンサによって検出（投入があった旨の検出、金種別の枚数の検出等）される。

店員側表示部２１０は、店員用のタッチディスプレイであり、店員に種々の情報を表示するとともに、店員から種々の入力を受け付ける。
キー操作部２１１は、各種のキー（ハードウェアキー、ボタン）から構成され、店員から種々の入力を受け付ける。
店員側スキャナ部２１２は、店員用のスキャナ部であり、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、店員側スキャナ部２１２は、商品に付されているバーコードや、店員の名札に付された店員コードを光学的に読み取る。店員側スキャナ部２１２は、上記に加えて、お会計券に印刷されているコードや、品券類や、各種カードに印刷されているコードを読み取ってもよい。

なお、店員側スキャナ部２１２は、店員が商品を登録する際に用いられるが、店員は他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、キー操作部２１１に、商品に対応するキー（例えば、スポーツ新聞に対応するキー等）が配置されている場合、店員は、当該キーを操作（押下）し、当該商品を登録してもよい。また、店員側表示部２１０に、商品に対応するプリセットキーが表示されている場合、店員は、当該プリセットキーを操作し、当該商品を登録してもよい。

印刷部２１３は、各種媒体（レシート、お会計券等）を印刷、発行する。印刷部２１３は、店員側から客側、客側から店員側に向き（媒体発行口の方向）を回転自在に変更である。印刷部２１３の向きは、手動で変更してもよいし、例えば動作モード（詳細は後述）が切り替わることに基づいて自動的に変更（メカ的に制御等）してもよい。なお、印刷部２１３の向きの正誤をセンサなどで検出してもよい。なお、動作モードが切り替わることを動作モードが移行するとも言う。

音声出力部２１４は、音声を出力する。例えば、音声出力部２１４は、音声ガイダンス等を出力する。
通信部２１５は、他端末（他のＰＯＳ端末２０、ストアコントローラ１０）との間において情報を送受信する。

（各動作モードの概要）
続いて、ＰＯＳ端末２０の動作モードについて説明する。ＰＯＳ端末２０は、複数の動作モードを有する。具体的には、ＰＯＳ端末２０は、少なくとも３種類の動作モード（通常モード、フルセルフモード、セミセルフモード）を有する。

なお、上述の動作モードは、通常業務中の動作モード（登録処理及び精算処理に係る動作モード）であり、売上や在高等を集計、照会等する集計モード、店員や保守員等が設定作業や保守作業を行う際のメンテナンスモード、新人がトレーニングを行う際のトレーニングモード等は含まない。

また、以下の説明において、上述の動作モードの分類（通常モード、フルセルフモード、セミセルフモード）とは別の切り口として、ＰＯＳ端末２０が、登録処理を実行するモードを登録モード、精算処理を実行するモードを会計モードと称する場合がある。

図５及び図６は、ＰＯＳ端末２０の動作モードの概略を説明する図である。図５は、通常モードの概略を説明する図である。図５（Ａ）は通常モードにおける処理（登録処理、精算処理）の流れや人（店員、客）の動作を表した模式図であり、図５（Ｂ）は通常モードにおけるＰＯＳ端末２０の動作の基本的な流れを示したフローチャートである。図６は、フルセルフモードの概略を説明する図である。図６（Ａ）はフルセルフモードにおける処理（登録処理、精算処理）の流れや人（客）の動作を表した模式図であり、図６（Ｂ）はフルセルフモードにおけるＰＯＳ端末２０の動作の基本的な流れを示したフローチャートである。

（通常モード）
通常モードは、図５（Ａ）に示すように、店員側にて登録処理を実行し、客側にて精算処理を実行する動作モードである。すなわち、図５（Ｂ）に示すように、通常モードのＰＯＳ端末２０は、店員側が登録モードになり、客側が会計モードになる。つまり、通常モードのＰＯＳ端末２０は、登録処理～精算処理の全体を通して見た場合、登録会計モードとして動作する。

通常モードの場合、店員は、客の買上商品を店員側（店員側スキャナ部２１２、店員側表示部２１０、キー操作部２１１）にて登録する。つまり、ＰＯＳ端末２０は、店員の操作（店員側スキャナ部２１２によるスキャン、店員側表示部２１０へのタッチ、キー操作部２１１の操作）により、買上商品の登録処理を実行する（図５（Ａ）の上段）。

店員による登録処理が完了した場合、客は、店員側表示部２１０において買上商品の合計金額を確認し、釣銭機２０９に貨幣（現金）を投入、または、カード決済部２０８を操作し、精算する（図５（Ａ）の下段）。つまり、ＰＯＳ端末２０は、客の操作等（釣銭機２０９への現金の投入、カード決済部２０８の操作）により、精算処理を実行する（図５（Ａ）の下段）。

つまり、通常モードでは、図５（Ｂ）に示すように、初めは店員側において、商品がスキャン等され（ステップＳ１０：ＹＥＳ）、商品を登録する（ステップＳ１１）。小計キー（例えば、店員側表示部２１０に表示された小計キー、または、キー操作部２１１に配置された小計キー等）の押下後は（ステップＳ３０：ＹＥＳ）、客側において、例えば釣銭機２０９により精算が行われ（ステップＳ５０）、処理が完了する。なお、ステップＳ３０に小計キーは、登録処理を完了させるための操作キーであり、小計ボタン、登録完了キー、登録完了ボタン、お会計キー、お会計ボタンなどと称する場合もある。

なお、客は、店員による登録処理が完了する迄（合計金額が確定する迄）、待機していてもよいが、登録処理が完了する前に釣銭機２０９に現金を投入してもよい。つまり、ＰＯＳ端末２０は、登録処理中において入金を受付可能である（図５（Ａ）の上段）。

また、客は、登録処理が完了する前に、支払方法（支払種別、決済方法、決済種別とも称する）を選択してもよい。つまり、ＰＯＳ端末２０は、登録処理中において支払方法の選択を受付可能である（詳細は後述する）。

また、店員は、客による精算が完了する迄（客がお釣りやレシートを取る迄）、待機していてもよいが、次の客の買上商品を登録してもよい。つまり、ＰＯＳ端末２０は、精算処理中において次客の買上商品を登録可能である（図５（Ａ）の下段）。また、店員は、客による精算中に不在であってもよい（図５（Ａ）の下段）。つまり、当該客の精算中には、当該客の応対を終えてもよい。

また、ＰＯＳ端末２０は、お釣りがある場合には、お釣りの取り忘れを防止するため、釣銭機２０９による釣銭・釣札の払出しを制御し、客が釣銭・釣札を取り除いたことをセンサ等で認識した上で、印刷部２１３によるレシートの発行を制御してもよい。他の動作モードにおいても同様である。

また、通常モードでは、上述したような、店員側にて登録処理を実行し、該登録処理において生成した登録情報を用いて自端末の客側にて精算処理を実行する処理（図５参照）に加えて、店員側にて登録処理を実行し、該登録処理において生成した登録情報を他端末（精算処理を実行可能な他端末。例えば、他のＰＯＳ端末２０）に送信（ＬＡＮ１１を介して、他端末に直接的に送信、又は、ストアコントローラ１０や監視端末（非図示）経由して他端末に送信。以下、同様）する処理や、該登録処理において生成した登録情報等をコード（バーコード、２次元コード等）化して媒体に印刷し、お会計券として発行する処理についても実行可能である。つまり、通常モードのＰＯＳ端末２０は、自端末において商品を登録して自端末において精算する機能に加え、自端末において商品を登録して他端末において精算させる機能も有する。

上述した、自端末において商品を登録して他端末において精算させる機能は、後述するセミセルフモードの本来の機能である。セミセルフモードは、登録専用モードと会計専用モードとに分類される。セミセルフモード（登録専用モード）のＰＯＳ端末２０は、自端末で商品を登録して他端末にて精算させる機能を有する。具体的には、セミセルフモード（登録専用モード）のＰＯＳ端末２０は、店員側にて登録処理を実行し、該登録処理において生成した登録情報を他端末に送信する（又は、該登録処理において生成した登録情報等をコード化して媒体に印刷し、お会計券として発行する）。セミセルフモード（会計専用モード）のＰＯＳ端末２０は、他端末で登録された商品を精算する機能を有する。具体的には、セミセルフモード（会計専用モード）のＰＯＳ端末２０は、セミセルフモード（登録専用モード）のＰＯＳ端末２０から送信された登録情報を受信し（又は、セミセルフモード（登録専用モード）のＰＯＳ端末２０において発行されたお会計券を読み取り）、精算処理を実行する。

なお、通常モードのＰＯＳ端末２０は、セミセルフモード（登録専用モード）のＰＯＳ端末２０と同様、自端末で商品を登録して他端末にて精算させる機能を有するが、フルセルフモードのＰＯＳ端末２０（通常モードのＰＯＳ端末２０も同様）は、セミセルフモード（会計専用モード）のＰＯＳ端末２０と同様、他端末で登録された商品を精算する機能を有していてもよい。つまり、フルセルフモードのＰＯＳ端末２０や通常モードのＰＯＳ端末２０は、他端末（セミセルフモード（登録専用モード）のＰＯＳ端末２０、通常モードのＰＯＳ端末２０等）から登録情報を受信し（又は、お会計券を読み取り）、精算処理を実行してもよい。

（フルセルフモード）
フルセルフモードは、図６（Ａ）に示すように、客側にて登録処理を実行し、客側にて精算処理を実行する動作モードである。すなわち、図６（Ｂ）に示すように、フルセルフモードのＰＯＳ端末２０は、客側が登録モードにも会計モードにもなる。つまり、フルセルフモードのＰＯＳ端末２０は、登録処理～精算処理の全体を通して見た場合、登録会計モードとして動作する。

フルセルフモードの場合、客は、自身の買上商品を客側（客側スキャナ部２０６、客側表示部２０５）にて登録する。つまり、ＰＯＳ端末２０は、客の操作（客側スキャナ部２０６によるスキャン、客側表示部２０５へのタッチ）により、買上商品の登録処理を実行する（図６（Ａ）の上段）。

登録処理が完了した場合、客は、客側表示部２０５において買上商品の合計金額を確認し、釣銭機２０９に現金を投入、または、カード決済部２０８を操作し、精算する（図６（Ａ）の下段）。つまり、ＰＯＳ端末２０は、客の操作等（釣銭機２０９への現金の投入、カード決済部２０８の操作）により、精算処理を実行する（図６（Ａ）の下段）。

つまり、フルセルフモードでは、図６（Ｂ）に示すように、客側において、商品がスキャン等され（ステップＳ２０：ＹＥＳ）、商品を登録する（ステップＳ２１）。登録完了キー（例えば、客側表示部２０５に表示された登録完了キー等）の押下後は（ステップＳ４０：ＹＥＳ）、客側において、例えば釣銭機２０９により精算が行われ（ステップＳ５０）、処理が完了する。なお、ステップＳ４０に係る登録完了キーは、登録処理を完了させるための操作キーであり、登録完了ボタン、小計キー、小計ボタン、お会計キー、お会計ボタンなどと称する場合もある。

なお、フルセルフモードは、上述したように、客側にて登録処理も精算処理も実行するが、店員側は何もできないという訳ではない。つまり、ＰＯＳ端末２０は、フルセルフモードで動作しているときであっても、例えば、店員側スキャナ部２１２にて店員コードのスキャンし、各種の情報を表示したり、商品を登録したりすることが可能である。なお、店員側及び客側の両側にて登録処理を実行している状態（動作モード）を、ダブルスキャンモードと称する場合もある。

（セミセルフモード）
セミセルフモードは、２台以上のＰＯＳ端末２０による動作モードであって、図８（Ａ）に示すように、少なくとも１台のＰＯＳ端末２０（図７の例では第１ＰＯＳ端末２０－１）の店員側にて登録処理を実行し、他の１台のＰＯＳ端末２０（図７の例では第２ＰＯＳ端末２０－２及び第３ＰＯＳ端末２０－３のうちの１台）の客側にて精算処理を実行する動作モードである。即ち、セミセルフモードの場合、１台以上（図７の例では図７（Ｂ）に示すように第１ＰＯＳ端末２０－１の１台）が登録専用モードになり、他の１台以上（図７の例では図７（Ｃ）に示すように第２ＰＯＳ端末２０－２及び第３ＰＯＳ端末２０－３の２台）が会計専用モードになる。

セミセルフモードの場合、店員は、登録専用モードの第１ＰＯＳ端末２０－１において、客の買上商品を店員側（店員側スキャナ部２１２、店員側表示部２１０、キー操作部２１１）にて登録する。つまり、第１ＰＯＳ端末２０－１は、店員の操作（店員側スキャナ部２１２、店員側表示部２１０、キー操作部２１１等の操作）により、買上商品の登録処理を実行する（図７（Ａ）の上段）。

店員による登録処理が完了した場合、客は、会計専用モードの第２ＰＯＳ端末２０－２に移動し、店員側表示部２１０において買上商品の合計金額を確認し、釣銭機２０９に貨幣を投入、または、カード決済部２０８を操作し、精算する（図７（Ａ）の下段）。つまり、第２ＰＯＳ端末２０－２は、客の操作等（釣銭機２０９への貨幣の投入、カード決済部２０８の操作）により、精算処理を実行する（図７（Ａ）の下段）。

登録専用モードのＰＯＳ端末２０（図７の例では第１ＰＯＳ端末２０－１）において登録処理が完了した場合、客は、登録専用モードのＰＯＳ端末２０から会計専用モードのＰＯＳ端末２０（図７の例では第２ＰＯＳ端末２０－２）に移動するが、移動先のＰＯＳ端末２０（第２ＰＯＳ端末２０－２）には、登録処理を行ったＰＯＳ端末２０（第１ＰＯＳ端末２０－１）精算処理に必要な情報（登録情報等）が供給される。

登録専用モードのＰＯＳ端末２０（図７の例では第１ＰＯＳ端末２０－１）から会計専用モードのＰＯＳ端末２０（図７の例では第２ＰＯＳ端末２０－２）への精算処理に必要な情報の供給方法としては、登録専用モードのＰＯＳ端末２０から会計専用モードのＰＯＳ端末２０に精算処理に必要な情報を送信（ストアコントローラ１０を介して送信してもよい。以下同様）する方法や、登録専用モードのＰＯＳ端末２０において媒体（精算処理に必要な情報を取得するためのバーコード等が印刷された媒体）を発行する方法がある。

なお、移動先のＰＯＳ端末２０（会計専用モードのＰＯＳ端末２０のうち精算処理を実行させるＰＯＳ端末２０）は、登録専用モードのＰＯＳ端末２０において指定してもよい。あるいは、登録専用モードのＰＯＳ端末２０において媒体（精算処理に必要な情報を取得するためのバーコード等が印刷された媒体）を発行し、当該媒体を読み取らせた会計専用モードのＰＯＳ端末２０を移動先のＰＯＳ端末２０としてもよい。

つまり、セミセルフモードでは、はじめは、登録専用モードのＰＯＳ端末２０（第１ＰＯＳ端末２０－１）の店員側において商品を登録する。例えば、図７（Ｂ）に示すように、店員側スキャナ部２１２のスキャン等により（ステップＳ１０：ＹＥＳ）、商品を登録する（ステップＳ１１）。小計キー（例えば、店員側表示部２１０に表示された小計キー、又は、キー操作部２１１に配置された小計キー等）の押下後に（ステップＳ３０：ＹＥＳ）、例えば会計専用モードのＰＯＳ端末２０（第２ＰＯＳ端末２０－２）が指定されると（ステップＳ３１：ＹＥＳ）、指定されたＰＯＳ端末２０に登録情報が送信され（ステップＳ３２）、処理が完了する。

なお、図７（Ｂ）の例では、商品登録の終了時にはまずは小計キーを押下し、続いて（小計キーの押下後に）、ＰＯＳ端末２０を指定するといった処理手順であるが、商品登録の終了時に、直接（小計キーを押下せずに）、ＰＯＳ端末２０を指定するといった処理手順であってもよい。後者の場合、画面上に小計キーを表示しなくてもよい。

続いて、図７（Ｃ）に示すように、登録専用モードのＰＯＳ端末２０（第２ＰＯＳ端末２０－２）によって指定されたＰＯＳ端末２０（第２ＰＯＳ端末２０－２）は、登録情報の受信後（ステップＳ４９：ＹＥＳ）、客側において、例えば釣銭機２０９により精算が行われ（ステップＳ５０）、処理が完了する。

なお、店員は、登録情報を送信した後（若しくは媒体を発行した後）は、次の客の買上商品を登録可能である（図７（Ａ）の下段）。また、店員は、登録情報を送信した後は、不在であってもよい（図７（Ａ）の下段）。

なお、図７の例では、会計専用モードの第２ＰＯＳ端末２０－２は、登録専用モードの第１ＰＯＳ端末２０－１において登録された商品の登録情報を用いて精算処理を実行している。つまり、会計専用モードの第２ＰＯＳ端末２０－２が精算処理に用いる登録情報は、第１ＰＯＳ端末２０－１が登録専用モードとして動作しているときに登録した商品の登録情報である。しかしながら、会計専用モードの第２ＰＯＳ端末２０－２に登録情報を送信可能であれば（若しくはお会計券（登録商標。以下、同様）を発行可能であれば）、会計専用モードの第２ＰＯＳ端末２０－２が精算処理に用いる登録情報は、必ずしも、第１ＰＯＳ端末２０－１が登録専用モードとして動作しているときに登録した商品の登録情報でなくてもよい。

一例として、会計専用モードの第２ＰＯＳ端末２０－２が精算処理に用いる登録情報は、第１ＰＯＳ端末２０－１が通常モードとして動作しているときに登録した商品の登録情報であってもよい。つまり、会計専用モードの第２ＰＯＳ端末２０－２は、第１ＰＯＳ端末２０－１が通常モードとして動作しているときに登録した商品の登録情報を用いて精算処置を実行してもよい。

なお、第１ＰＯＳ端末２０－１の店員側において登録処理を終了したとき（登録情報を送信しようとするときやお会計券を発行しようとするとき）に、客側において精算の操作（釣銭機２０９への貨幣の投入、カード決済部２０８の操作）が既に開始されていた場合には、登録情報の送信若しくはお会計券の発行を禁止してもよいし、精算の操作をキャンセルしてもよい。

また、図７の例では、第２ＰＯＳ端末２０－２は、会計専用モードとして動作しているときに、登録情報を受信し（若しくはお会計券を読み取り）、精算処理を実行している。しかしながら、登録情報を受信した後（若しくはお会計券を読み取った後）に精算処理が実行可能であれば、第２ＰＯＳ端末２０－２が登録情報を受信する（若しくはお会計券を読み取る）ときの動作モードは、必ずしも、会計専用モードでなくてもよい。

一例として、第２ＰＯＳ端末２０－２は、フルセルフモードで動作しているときに、他端末（例えば、第１ＰＯＳ端末２０－１）から登録情報を受信し、他端末から受信した登録情報を用いて精算処理を実行してもよい。また、第２ＰＯＳ端末２０－２は、フルセルフモードで動作しているときに、他端末（例えば、第１ＰＯＳ端末２０－１）において発行されたお会計券を読み取り、他端末から読み取ったお会計券から得られる登録情報を用いて精算処理を実行してもよい。

第２ＰＯＳ端末２０－２は、他端末から受信した登録情報を用いて精算処理を実行する前にフルセルフモードから会計専用モードに移行する（会計専用モードの精算処置として他端末から受信した登録情報を処理する）。また、第２ＰＯＳ端末２０－２は、他端末において発行されたお会計券を用いて精算処理を実行する前にフルセルフモードから会計専用モードに移行する（会計専用モードの精算処置として他端末において発行されたお会計券に基づく登録情報を処理する）。

なお、第２ＰＯＳ端末２０－２は、他端末から受信した登録情報を用いて精算処理を実行する前にフルセルフモードから会計専用モードに移行しなくてもよい（フルセルフモードの精算処置として他端末から受信した登録情報を処理してもよい）。また、第２ＰＯＳ端末２０－２は、他端末において発行されたお会計券を用いて精算処理を実行する前にフルセルフモードから会計専用モードに移行しなくてもよい（フルセルフモードの精算処置として他端末において発行されたお会計券に基づく登録情報を処理してもよい）。これらの場合、複数のＰＯＳ端末２０間でデータの送受信を行い、複数のＰＯＳ端末の間で登録精算の処理等を行うようにしてもよい。

（動作モードの報知）
各ＰＯＳ端末２０は、自端末の現在の動作モードを報知してもよい。例えば、各ＰＯＳ端末２０は、店員側表示部２１０において自端末の現在の動作モードを表示してもよい。具体的には、各ＰＯＳ端末２０は、店員側表示部２１０に自端末の動作モード表示欄を有する画面を表示し、該画面上の動作モード表示欄に自端末の現在の動作モードを表示してもよい。また、各ＰＯＳ端末２０は、各動作モードに対応する画像（例えば、ボタン風の画像）を配置した画面を店員側表示部２１０に表示し、該画面上において自端末の現在の動作モードを対応する画像を現在の動作モードに対応しない画像とは異なる表示態様（例えば、他の画像の表示態様よりも目立つ表示態様）にて表示してもよい。例えば、通常モード画像とフルセルフモード画像とを常に表示するとともに、自端末の現在の動作モードが通常モードであるときには通常モード画像をフルセルフモード画像よりも目立つ表示態様にて表示し、自端末の現在の動作モードがフルセルフモードであるときにはフルセルフモード画像を通常モード画像よりも目立つ表示態様にて表示するなどしてもよい。なお、各ＰＯＳ端末２０は、客側表示部２０５においても同様に自端末の現在の動作モードを表示してもよい。

また、各ＰＯＳ端末２０は、自端末の現在の動作モードに代えて又は加えて、他端末の現在の動作モードを報知してもよい。つまり、各ＰＯＳ端末２０が互いに他端末の現在の動作モードを認識することにより、他端末の現在の動作モードを報知してもよい。各ＰＯＳ端末２０が互いに他端末の現在の動作モードを認識する方法の一例は、各ＰＯＳ端末２０が動作モードの移行後に移行後の動作モード（最新の動作モード）を他端末に通知（ＬＡＮ１１を介して、他端末に直接的に通知、または、ストアコントローラ１０や監視端末（非図示）経由して他端末に通知）する方法である。また、各ＰＯＳ端末２０は、他端末の現在の動作モードと同様、他端末の現在の処理状況を報知してもよい。

また、各ＰＯＳ端末２０は、自端末の現在の動作モード等（動作モード、処理状況等）に応じた情報を報知してもよい。例えば、各ＰＯＳ端末２０は、自端末の現在の動作モードがフルセルフモードである場合、例えば待機中であるときに、所定のメッセージ（例えば図７（Ａ）参照）を客側表示部２０５に表示してもよい。また、ＰＯＳ端末２０は、自端末の現在の動作モードに応じた情報に代えて又は加えて、他端末の現在の動作モード等に応じた情報を報知してもよい。

（動作モードの切り替え（移行））
続いて、ＰＯＳ端末２０の動作モードの移行について説明する。ＰＯＳ端末２０は、店員による明示的なモード切替操作（モード移行操作とも称する）に従って動作モードが切り替わる（動作モードが移行する）。具体的には、キー操作部２１１の最上段かつ最右端に配置されているモード切替ボタン２１１ａ（図３（Ｂ）参照）の操作に従って動作モードが切り替わる。

なお、モード切替ボタン２１１ａをキー操作部２１１の角部に配置したため、動作モードを切り替える際の操作ミスを減らすことができるとともに、容易に動作モードを切り替えることができるようになる。つまり、キー操作部２１１の角部にモード切替ボタン２１１ａが存在する場合、例えばキー操作部２１１の中央付近にモード切替ボタン２１１ａが存在する場合に比べ、例えば、操作対象であるモード切替ボタン２１１ａに隣接する他のボタン数が少ないため、慌てて他のボタンを操作するなどの操作ミスが生じ難く、また、操作対象であるモード切替ボタン２１１ａの位置を瞬時に特定できるため、ストレスなくモード切替操作を行うことができる。

更に、モード切替ボタン２１１ａをキー操作部２１１の右上端（最上段かつ最右端）の角部に配置したため、店員が店員側にいる場合だけでなく客側にいる場合にもモード切替操作を行うことができるようになる。つまり、客側にいる店員は、通常、キー操作部２１１の各ボタンを視認し得ないが、キー操作部２１１の右上端に存在するモード切替ボタン２１１ａについては、客側から手を伸ばし、手探り（手の感触）のみで、操作対象であるモード切替ボタン２１１ａを容易に認識し得るため、客側にいる店員は店員側に移動しなくても、モード切替操作を行うことができる。

なお、本実施形態では、モード切替ボタン２１１ａをキー操作部２１１の右上端の角部に配置しているが、手探りのみで認識し得る位置（比較的容易に認識できる位置）であれば、モード切替ボタン２１１ａをキー操作部２１１の右上端の角部以外の位置に配置してもよい。また、手探りのみで認識し得る位置（例えば、右上端の角部等）にモード切替ボタン２１１ａを配置することに代えて又は加えて、客側からであっても他のボタンと区別し得るようにモード切替ボタン２１１ａを形成してもよい。例えば、手探りのみで区別しうる程度に、モード切替ボタン２１１ａの大きさを他のボタンの大きさと異ならせるようにしてもよいし、モード切替ボタン２１１ａの形を他のボタンの形と異ならせるようにしてもよいし、モード切替ボタン２１１ａの高さを他のボタンの高さと異ならせるようにしてもよいし（例えば、モード切替ボタン２１１ａが他のボタンよりも飛び出ているようにしてもよいし）、モード切替ボタン２１１ａの表面（手が触れる面）の全部または一部の感触を他のボタンの感触と異ならせるようにしてもよい（例えば、モード切替ボタン２１１ａの表面だけをザラザラ、ボコボコした感触にしてもよいし、モード切替ボタン２１１ａの表面だけに突起や窪みを設けるようにしてもよい）。

なお、本実施形態では、上述のような種々の利点を考慮し、キー操作部２１１にモード切替ボタン２１１ａを配置しているが、キー操作部２１１にモード切替ボタン２１１ａを配置することに代えて又は加えて、店員側表示部２１０に表示される画面上にモード切替ボタン（不図示）を配置するようにしてもよい。

また、ＰＯＳ端末２０は、明示的なモード切替操作によらずに、動作モードを切り替えることができる。例えば、ＰＯＳ端末２０は、経過時間（例えば、最後に操作してからの経過時間）や所定時刻（スケジュール）等の時間に関する条件、他端末（ＰＯＳ端末２０、監視端末、携帯端末）等からのモード切替指示（モード切替命令）等の情報の送受信に関する条件に基づいて動作モードを切り替える。

なお、店員による明示的なモード切替操作による場合であっても、明示的なモード切替操作によらない場合であっても、ＰＯＳ端末２０は、自端末の動作モードを切り替えた場合には、切替後の動作モード（最新の動作モード）を他端末に通知してもよい。

以下の説明において、第１ＰＯＳ端末２０－１、及び、第２ＰＯＳ端末２０－２は通常モードであるものとする。また、第３ＰＯＳ端末２０－３はフルセルフモードであるものとする。また、以下の説明において、ＰＯＳ端末２０は、モード切替ボタン２１１ａが操作（押下）される毎に、自身の動作モードが切り替わるものとする。但し、以下の説明においては、便宜上、セミセルフモードに関する説明は省略するため、モード切替ボタン２１１ａが操作される毎、基本的には、通常モードからフルセルフモードに動作モードが切り替わり、フルセルフモードから通常モードに動作モードが切り替わるものとする。

（通常モードにおけるＰＯＳ端末２０の表示例）
図８～図１７は、通常モードのＰＯＳ端末２０における表示例である。具体的には、図８（Ａ）、図９（Ａ）、図１０（Ａ）、図１３（Ａ）、図１４（Ａ）、図１５（Ａ）、図１６（Ａ）、図１７（Ａ）、図１７（Ｂ）は、何れも、通常モードの第１ＰＯＳ端末２０－１の店員側表示部２１０における表示例である。また、図８（Ｂ）、図９（Ｂ）、図１０（Ｂ）、図１１（Ａ），（Ｂ）、図１２（Ａ）～（Ｂ）、図１３（Ｂ）、図１４（Ｂ）、図１５（Ｂ）、図１６（Ｂ）は、何れも、通常モードの第１ＰＯＳ端末２０－１の客側表示部２０５における表示例である。

図８（Ａ）は、店員側表示部２１０における初期状態の登録画面における表示内容を示している。以下の説明において初期状態とは、別段の断りがない限り、処理が進行していない状態、例えば、商品が未だ何も登録されていない状態、かつ、支払（決済）について未だ何もなされていない状態（支払方法の選択も現金の投入も品券類の登録もなされていない状態等）、かつ、客について未だ何もなされていない状態（会員カード等の読み取り等がなされていない状況等）である。

図８（Ａ）において、画面右上の選択領域Ｔ１は、各表示内容（表示画面）に対応するタブである。第１ＰＯＳ端末２０－１は、当該客の登録処理を中断（中断理由は、買上商品の追加のため店内に戻るためなどである）し、次客の登録処理が可能である。つまり、第１ＰＯＳ端末２０－１は、店員の操作に基づいて、当該客用の登録画面の表示内容（登録内容）を保持（記憶）しつつ、次客用の新たな登録画面を表示する。図８（Ａ）に示した例ではタブは１つ（選択領域Ｔ１）であるが、第１ＰＯＳ端末２０－１は、進行中の登録画面数（客数）に応じた数のタブを表示し（選択領域Ｔ１、Ｔ２、Ｔ３、…）、タブの操作（押下）に応じて有効（アクティブ）にする登録画面を切り替える。

選択領域Ｔ１には、当該タブを他のタブと識別する情報（図８（Ａ）の例では数字「１」）が表示されている。また、選択領域Ｔ１には、客からの預り金額を表示する店員側金額表示欄ＨＲ０１が設けられている。また、図８（Ａ）に示した例では表示していないが、選択領域Ｔ１には、上記以外にも種々の情報（後述）が表示される。

画面左下の画像ＧＡ０２は、他端末（第２ＰＯＳ端末２０－２）の状態（具体的には通常モードである旨）を示している。画面左下の画像ＧＡ０３は、他端末（第３ＰＯＳ端末２０－３）の状態（具体的にはフルセルフモードである旨）を示している。

図８（Ｂ）は、初期状態の客側表示部２０５における表示内容を示している。つまり、第１ＰＯＳ端末２０－１は、店員側表示部２１０において図８（Ａ）に示したように登録画面を表示しているときは、客側表示部２０５において図８（Ｂ）に示したように小画面（小ウィンドウ）ＳＧ０１を精算画面（入金画面）に重畳させて表示する。

小画面ＳＧ０１は、支払方法を客に選択させるものである。客は、小画面ＳＧ０１において、支払方法として現金、クレジットまたは電子マネーの何れかを選択する。客は、支払方法として現金を希望する場合には、小画面ＳＧ０１において支払方法として現金を選択する前に現金（預り金）を投入してもよい。第１ＰＯＳ端末２０－１は、小画面ＳＧ０１において何れかの支払方法が選択された場合には小画面ＳＧ０１を消去する。また、第１ＰＯＳ端末２０－１は、小画面ＳＧ０１において支払方法が選択される前に現金の投入があった場合には支払方法として現金が選択されたものとして処理し、小画面ＳＧ０１を消去する。小画面ＳＧ０１において支払方法が選択される前に現金の投入があった場合、ＰＯＳ端末２０－１は、現金での支払いが選択されたとみなして制御を行う。

なお、図８（Ｂ）に示す決済ボタン（現金決済ボタンＢＴ４１、クレジット決済ボタンＢＴ４２、電子マネー決済ボタンＢＴ４３）を含む小画面ＳＧ０１は、登録した商品に関する商品情報に重畳して表示されているが、決済ボタンや小画面ＳＧ０１は、他の位置に表示されていてもよい。例えば、決済ボタンや小画面ＳＧ０１は、商品情報の表示位置よりも低い位置に表示されていてもよいし、客側表示部２０５における情報が表示されていない領域に表示するようにしてもよい。また、客の操作によって決済ボタンや小画面ＳＧ０１を移動可能として、客が見やすい位置に決済ボタンや小画面ＳＧ０１を移動できるようにしてもよい。また、所定のタイミングで小画面ＳＧ０１が移動するようにしてもよい。例えば、商品の登録が開始される前は、商品情報が表示される位置に小画面ＳＧ０１が重畳して表示され、商品の登録が開始されたら、商品情報が表示される位置か外れて小画面ＳＧ０１が表示されるようにしてもよい。また、決済ボタンや小画面ＳＧ０１を一旦消去可能とし、再度表示可能としてもよい。この場合、決済ボタンや小画面ＳＧ０１を一旦消去するための消去ボタンを客側表示部２０５等に設けておいてもよいし、店員側における操作によって決済ボタンや小画面ＳＧ０１を一旦消去できるようにしてもよい。一旦消去された決済ボタンや小画面ＳＧ０１については、再度表示するための表示再開ボタンを客側表示部２０５及び店員側表示部２１０等の少なくとも一方に設けておき、表示再開ボタンが操作されたときに再度表示するようにしてもよいし、店員が小計キーを操作したときに再度表示するようにしてもよい。再度の表示にあたって、小画面ＳＧ０１を消去した後に決済ボタンのみを表示するようにしてもよい。

第１ＰＯＳ端末２０－１は、店員側表示部２１０に図８（Ａ）の登録画面を表示している状態から、店員によって缶ビールが登録された場合、店員側表示部２１０に図９（Ａ）に示したような登録画面を表示する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、最初の商品の登録、ここでは、缶ビールの登録によって商品の販売の取引を開始する。

図９（Ａ）において、画面右下の小計ボタンＢＴ１０は、商品登録の終了を指示するためのボタンである。店員は、商品登録が完了した後に小計ボタンＢＴ１０を操作（タッチ）する。

２０－２レジボタンＢＴ１２は、２０－２レジ（第２ＰＯＳ端末２０－２）を指定するためのボタンである。店員は、登録情報を送信する端末として第２ＰＯＳ端末２０－２を指定する場合には２０－２レジボタンＢＴ１２を操作する。２０－２レジボタンＢＴ１２に示された「（通常）」は、２０－２レジボタンＢＴ１２に対応する第２ＰＯＳ端末２０－２の動作モードが通常モードである旨を示している。

２０－３レジボタンＢＴ１３は、２０－３レジ（第３ＰＯＳ端末２０－３）を指定するためのボタンである。店員は、登録情報を送信する端末として第３ＰＯＳ端末２０－３を指定する場合には２０－３レジボタンＢＴ１３を操作する。２０－３レジボタンＢＴ１３に示された「（フルセルフ）」は、２０－３レジボタンＢＴ１３に対応する第３ＰＯＳ端末２０－３の動作モードがフルセルフモードである旨を示している。

お会計券ボタンＢＴ１５は、印刷部２１３にてお会計券を発行させるためのボタンである。店員は、お会計券を読み取ったＰＯＳ端末２０（客がお会計券を読み取らせたＰＯＳ端末２０）において処理を実行させる場合にはお会計券ボタンＢＴ１５を操作する。

なお、登録情報の送信先のＰＯＳ端末２０として、通常モードのＰＯＳ端末２０とフルセルフモードのＰＯＳ端末２０とを比較した場合、通常モードのＰＯＳ端末２０よりもフルセルフモードのＰＯＳ端末２０の方が、登録情報の送信先として好ましい。通常モードのＰＯＳ端末２０は、基本的に店員が付いて操作を行うものであるため（図５（Ａ）参照）、処理（例えば、登録処理、客対応等）が継続して存在し、登録情報を送信したとしても直ぐに処理できない可能性が高く、また仮に空いているとしても（店員も客も付いていないとしても）、店員のサポートを希望する客に直ちに対応するため基本的に空けておくことが好ましいのに対し、フルセルフモードのＰＯＳ端末２０は、客が付いていなければ登録情報を送信し直ぐに処理可能であり、仮に客が付いていたとしても単に順番に処理すればよく上述のような問題は生じ難いからである。

上記に鑑み、登録情報の送信先のＰＯＳ端末２０として好ましいか否か、あるいは、登録情報の送信先が複数存在する場合においてどれがより好ましいかを店員に報知するようにしている。一例として、図９（Ａ）では、登録情報の送信先として比較的好ましいフルセルフモードの第３ＰＯＳ端末２０－３に対応する２０－３レジボタンＢＴ１３の輪郭部分を実線で示し、登録情報の送信先として比較的好ましくない通常モードの第２ＰＯＳ端末２０－２に対応する２０－２レジボタンＢＴ１２の輪郭部分を破線で示している。なお、上述の輪郭部分による報知は、一例であって、登録情報の送信先のＰＯＳ端末２０として好ましいか否か、あるいは、登録情報の送信先が複数存在する場合においてどれがより好ましいかを店員が認識できるものであれば報知態様は限定しない。例えば、比較的好ましくない方はボタンの背景色をグレーダウン表示するようにしてもよいし、ボタン全体に罰印や斜線を付加してもよい。また、登録情報の送信先のＰＯＳ端末２０として好ましいか否か等に応じて、ボタンの表示サイズ、形、表示位置を異ならせてもよいし、ボタンに何らかの情報（「優先」や「推奨」と記したバッヂ風の画像等）を付してもよい。

第１ＰＯＳ端末２０－１は、店員側表示部２１０において図９（Ａ）に示したような登録画面を表示しているときは、客側表示部２０５において図９（Ｂ）に示したように小画面ＳＧ０１を精算画面（入金画面）に表示する。なお、図８（Ｂ）の精算画面（入金画面）では商品が登録されていなかったため合計金額は０円であったが、図９（Ｂ）の精算画面（入金画面）では２１５円の缶ビールが登録されているため合計金額は２１５となっている。

第１ＰＯＳ端末２０－１は、店員側表示部２１０に図９（Ａ）の登録画面を表示している状態から、客によって現金が投入された場合、画面右上の店員側金額表示欄ＨＲ０１に投入された金額、例えば５００円が投入されたときには「５００」の数値が表示される。なお、図９（Ａ）の段階では、現金の投入が行われていないので、「お預り」の記載された画面の右側の表示欄には、投入された金額に相当する数値、ここでは、「０」の数値が表示される。また、現金が投入された場合には、他端末（第２ＰＯＳ端末２０－２、第３ＰＯＳ端末２０－３）ではなく、自端末（第１ＰＯＳ端末２０－１）において精算するということになる。このため、他端末（第２ＰＯＳ端末２０－２、第３ＰＯＳ端末２０－３）において精算する場合に使用するボタン（２０－２レジボタンＢＴ１２、２０－３レジボタンＢＴ１３、お会計券ボタンＢＴ１５）を非表示としてもよい（消去してもよい）。また、決済種別としてクレジットや電子マネーが選択された場合には、店員側金額表示欄ＨＲ０１に「クレジット」「電子マネー」などと表示するようにしてもよい。

また、小画面ＳＧ０１には、現金決済ボタンＢＴ４１、クレジット決済ボタンＢＴ４２、電子マネー決済ボタンＢＴ４３が表示されている。商品の登録が完了する前に現金決済ボタンＢＴ４１、クレジット決済ボタンＢＴ４２、または電子マネー決済ボタンＢＴ４３が客によって押下（操作）されることにより、商品の登録が完了する前に決済方法を選択して決定しておくことができる。具体的に、客が現金決済ボタンＢＴ４１を押下（操作）することにより、現金による決済が決済方法として選択されて決定される。客がクレジット決済ボタンＢＴ４２を客が押下（操作）することにより、クレジットカードによる決済が決済方法として選択されて決定される。客が電子マネー決済ボタンＢＴ４３を押下（操作）することにより、電子マネーによる決済が決済方法として選択されて決定される。また、商品の登録が完了する前、または決済方法が選択される前に釣銭機２０９に現金が投入されたときには、現金決済ボタンＢＴ４１が操作された場合と同様に、現金による決済が決済方法として選択されて決定される。

第１ＰＯＳ端末２０－１は、商品の登録が完了し、店員によって小計ボタンＢＴ１０が操作された場合、店員側表示部２１０において図１０（Ａ）に示したように小画面（小ウィンドウ）ＳＧ０２を登録画面に重畳させて表示する。この小画面ＳＧ０２は、精算関連の情報（合計金額、機器入金額（預り金額））を店員に報知するものである。なお、ここでは、商品として上記の「缶ビール」のほか「アスパラ」「のり弁当」が登録され、商品の合計金額が８０３円となり、釣銭機２０９への現金の投入金額が０円である（現金の投入が行われていない）例を示している。

第１ＰＯＳ端末２０－１は、店員側表示部２１０に小画面ＳＧ０２を表示しているとき、図１０（Ｂ）に示したような決済方法決定画面を客側表示部２０５に表示する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、図１０（Ｂ）に示す決済方法決定画面において、金額表示欄ＨＲ１１、現金ボタンＢＴ５１、クレジットボタンＢＴ５２、及び電子マネーボタンＢＴ５３を表示する。金額表示欄ＨＲ１１には、商品の合計金額を表示する。金額表示欄ＨＲ１１の表示金額は、図１０（Ａ）に示す小画面ＳＧ０２に表示される合計の金額（８０３円）と同一の数値となる。

現金ボタンＢＴ５１は、決済方法として現金による決済を選択する際に操作されるボタンである。現金ボタンＢＴ５１を客が押下（操作）することにより、現金による決済が決済方法として選択されて決定される。クレジットボタンＢＴ５２は、決済方法としてクレジットカードによる決済を選択する際に操作されるボタンである。クレジットボタンＢＴ５２を客が押下（操作）することにより、クレジットカードによる決済が決済方法として選択されて決定される。電子マネーボタンＢＴ５３は、決済方法として電子マネーによる決済を選択する際に操作されるボタンである。電子マネーボタンＢＴ５３を客が押下（操作）することにより、電子マネーによる決済が決済方法として選択されて決定される。

図１０（Ｂ）に示す決済方法決定画面において、客によって現金ボタンＢＴ５１が押下されると、第１ＰＯＳ端末２０－１は、図１１（Ａ）に示す現金決済画面を客側表示部２０５に表示する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、現金決済画面において、「お金を入れてください」という釣銭機２０９への現金の投入を遊技者に促すメッセージを表示するとともに、商品の合計金額及び釣銭機２０９に投入された金額を表示する。ここでは、商品の合計金額として表示される金額は８０３円、釣銭機２０９に投入された現金はいまだ０円である（現金が投入されていない）例を示している。

続いて、客が釣銭機２０９に現金を投入すると、第１ＰＯＳ端末２０－１は、投入された金額を「お預り金額」の表示欄に表示する。例えば、釣銭機２０９に１００円が投入されたときには、第１ＰＯＳ端末２０－１は、「お預り金額」の表示欄に「１００」の数値を表示する。なお、釣銭機２０９に投入された現金の金額が商品の合計金額未満であるときには、第１ＰＯＳ端末２０－１は、図１１（Ａ）に示す「お預り金額」の表示欄の数値を変えた状態で現金決済画面を客側表示部２０５に表示する。

また、釣銭機２０９に投入された現金の金額が商品の合計金額以上となったときには、第１ＰＯＳ端末２０－１は、図１１（Ｂ）に示す現金決済終了画面（決済実行画面）を客側表示部２０５に表示する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、現金決済終了画面において、おわりボタンＢＴ４０を表示するとともに、「よろしければおわりボタンを押してください」というおわりボタンＢＴ４０の操作を遊技者に促すメッセージを表示する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、現金決済終了画面において、商品の合計金額、釣銭機２０９に投入された現金の金額、及びお釣りの金額を表示する。図１１（Ｂ）に示す例では、商品の合計金額がとして８０３円、釣銭機２０９に投入された現金の金額として１０００円、お釣りの金額として１９７円を表示している。

その後、客がおわりボタンＢＴ４０を押下（操作）することにより、第１ＰＯＳ端末２０－１は、釣銭機２０９から釣銭を払い出し、印刷部２１３によってレシートを印刷して発行する。こうして、第１ＰＯＳ端末２０－１は、商品の販売の取引を終了する。なお、おわりボタンＢＴ４０を押下（操作）するまで釣銭の払出などが行われないので、客は、金額の端数を揃えるなどして釣銭として払い出される硬貨の枚数が少なくなるように調整することができる。

図１０（Ｂ）に示す決済方法決定画面において、客によってクレジットボタンＢＴ５２が押下されると、第１ＰＯＳ端末２０－１は、図１２（Ａ）に示すクレジットカード決済画面を客側表示部２０５に表示する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、クレジットカード決済画面において、「クレジットカードを入れてください」というカード決済部２０８へのクレジットカードの挿入を遊技者に促すメッセージを表示するとともに、商品の合計金額を表示する。ここでは、商品の合計金額として表示される金額は８０３円である例を示している。

また、図１０（Ｂ）に示す決済方法決定画面において、客によって電子マネーボタンＢＴ５３が押下されると、第１ＰＯＳ端末２０－１は、図１２（Ｂ）に示す電子マネー決済画面を客側表示部２０５に表示する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、電子マネー決済画面において、「電子マネーをタッチしてください」というカード決済部２０８へのプリペイドカード（ＩＣカード）の近接を遊技者に促すメッセージを表示するとともに、商品の合計金額を表示する。ここでは、商品の合計金額として表示される金額は８０３円である例を示している。なお、以下の説明において、現金決済画面、クレジット決済画面、電子マネー決済画面をまとめて「決済画面」と称することがある。

図１２（Ａ）に示す画面の表示にしたがって、客がカード決済部２０８にクレジットカードを挿入すると、第１ＰＯＳ端末２０－１は、カード決済部２０８において、クレジットカードによる決済を行う。第１ＰＯＳ端末２０－１は、決済が完了すると、図１２（Ｃ）に示すカード決済終了画面を客側表示部２０５に表示するとともに、カード決済部２０８からクレジットカードを排出する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、カード決済終了画面に「支払い完了カードをお受け取りください」というメッセージを表示する。それから。第１ＰＯＳ端末２０－１は、印刷部２１３によってレシートを印刷して発行する。こうして、第１ＰＯＳ端末２０－１は、商品の販売の取引を終了する。

図１２（Ｂ）に示す画面の表示に応じて、客がカード決済部２０８にプリペイドカードをかざすと、第１ＰＯＳ端末２０－１は、カード決済部２０８において、プリペイドカードによる決済を行う。第１ＰＯＳ端末２０－１は、決済が完了すると、図１２（Ｃ）に示すカード決済終了画面を客側表示部２０５に表示する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、カード決済終了画面に「支払い完了カードをお受け取りください」というメッセージを表示する。それから。第１ＰＯＳ端末２０－１は、印刷部２１３によってレシートを印刷して発行する。こうして、第１ＰＯＳ端末２０－１は、商品の販売の取引を終了する。

なお、決済方法が選択された後、決済が完了する前の段階では、図１１及び図１２に示すように、客側表示部２０５に「クレジットに変更」「電子マネーに変更」「現金に変更」と記載された決済方法変更ボタンを表示し、決済方法を変更できるようにしてもよい。例えば、決済方法として現金を選択して、図１１（Ａ）または（Ｂ）に示す画面が表示されている状態から、おわりボタンが操作される前に、「クレジットに変更」または「電子マネーに変更」のボタンが操作されることによって、決済方法が現金による決済からクレジットカードによる決済または電子マネーによる決済に変更される。また、現金が投入された後に決済方法の変更があった場合には、投入された現金は払い戻される。投入された現金は、決済方法の変更があったときに払い戻されてもよいし、変更された決済方法によって決済が行われた後に払い戻されてもよい。変更された決済方法によって決済が行われた後に払い戻す場合には、再度決済方法を現金に変更する場合に、現金の投入の手間を省くことができる。

また、図１２（Ａ）に示す画面が表示されている状態から、カード決済部２０８にクレジットカードが投入されて完了する前に、「現金に変更」または「電子マネーに変更」のボタンが操作されることによって、決済方法がクレジットカードによる決済から現金による決済または電子マネーによる決済に変更される。なお、カード決済部２０８にクレジットカードが投入されてクレジットカードによる決済が開始された後に、「現金に変更」または「電子マネーに変更」のボタンを消去するようにしてもよい。同様に、図１２（Ｂ）に示す画面が表示されている状態から、カード決済部２０８にクレジットカードが近接されて決済が完了する前に、「現金に変更」等のボタンが操作されることによって、決済方法がクレジットカードによる決済から現金による決済等に変更される。

ここまで、第１ＰＯＳ端末２０－１において、商品の登録が完了した後に決済方法を選択する例について説明したが、決済方法は、商品の登録が完了する前に選択することもできる。以下に、商品の登録が完了する前に決済方法が選択された場合の第１ＰＯＳ端末２０－１の表示に例について説明する。

例えば、商品の登録が行われており、図９（Ａ）に示す画面が店員側表示部２１０に表示され、図９（Ｂ）に示す画面が客側表示部２０５に表示されているときに、５００円の現金が投入されたとする。この場合、第１ＰＯＳ端末２０－１は、図１３（Ａ）に示すように、店員側表示部２１０における店員側金額表示欄ＨＲ０１に、「５００」の数値を表示する。また、第１ＰＯＳ端末２０－１は、釣銭機２０９に現金が投入されることにより、決済方法として、現金による決済を選択して決定する。このため、第１ＰＯＳ端末２０－１は、図１３（Ｂ）に示すように、客側表示部２０５において、図９（Ｂ）に示す小画面ＳＧ０１を消去し、同時に現金決済ボタンＢＴ４１、クレジット決済ボタンＢＴ４２、電子マネー決済ボタンＢＴ４３も消去する。また、第１ＰＯＳ端末２０－１は、客側表示部２０５において、登録された商品（ここでは「缶ビール」）、その金額（ここでは「２１５円」）、商品の合計金額（ここでは「２１５円」）を表示する。さらに、第１ＰＯＳ端末２０－１は、客側金額表示欄ＨＲ０２を表示する。客側表示欄Ｈ０２には、釣銭機２０９に投入された金額（以下「釣銭機投入金額」という、ここでは「５００円」）を表示する。

その後、商品の登録が進み、商品として「アスパラ」「のり弁当」が登録されたとする。このとき、第１ＰＯＳ端末２０－１は、図１４（Ａ）に示すように、店員側表示部２１０には、「アスパラ」「のり弁当」の項目を表示する。また、第１ＰＯＳ端末２０－１は、図１４（Ｂ）に示すように、客側表示部２０５に、「アスパラ」「のり弁当」の項目を表示する。また、第１ＰＯＳ端末２０－１は、店員側表示部２１０及び客側表示部２０５に、それぞれ、商品個別の金額及び商品の合計金額を表示する。客は、商品の合計金額に合わせて、釣銭機２０９に現金の追加投入を行うことができる。図１４に示す例では、商品の合計金額が５００円を超えたことから、図１３に示す状態からさらに５００円が追加投入されている。第１ＰＯＳ端末２０－１は、このとき、店員側表示部２１０における店員側金額表示欄ＨＲ０１に表示される数値を「１０００」とし、客側金額表示欄ＨＲ０２に表示される金額を１０００円とする。

第１ＰＯＳ端末２０－１は、商品の登録が完了し、店員によって小計ボタンＢＴ１０が操作された場合、店員側表示部２１０において図１５（Ａ）に示したように小画面ＳＧ０２を登録画面に重畳させて表示する。ここで、第１ＰＯＳ端末２０－１は、釣銭機２０９に現金投入されておらず、決済方法が決定されていない場合には、図１０（Ｂ）に示すように、客側表示部２０５に決済方法決定画面を表示する。しかし、ここでは、商品の登録が完了したときには、釣銭機２０９に現金が投入され、決済方法として現金による決済が決定されているので、第１ＰＯＳ端末２０－１は、客側表示部２０５に決済方法決定画面を表示せず、図１５（Ｂ）に示す現金決済終了画面を表示する。

その後は、客がおわりボタンＢＴ４０を押下（操作）することにより、第１ＰＯＳ端末２０－１は、釣銭機２０９から釣銭を払い出し、印刷部２１３によってレシートを印刷して発行する。こうして、第１ＰＯＳ端末２０－１は、商品の販売の取引を終了する。なお、おわりボタンＢＴ４０を押下（操作）するまで釣銭の払出などが行われない。

図１５（Ａ）に示す例は、釣銭機投入金額が商品の合計金額以上となっているときである。釣銭機投入金額が商品の合計金額となっているときには、釣銭機投入金額による商品の決済を完了することができない状態である。商品の登録が完了する前に釣銭機２０９に現金が投入されて決済方法が現金による決済に決定されているが、釣銭機投入金額が商品の合計金額である場合において、小計ボタンＢＴ１０が操作された場合、第１ＰＯＳ端末２０－１は、商品の登録が完了し、店員によって小計ボタンＢＴ１０が操作された場合、店員側表示部２１０において、図１６（Ａ）に示したように小画面ＳＧ０２を登録画面に重畳させて表示する。店員側表示部２１０の表示は、釣銭機投入金額が商品の合計金額以上となっているときと同様である。その一方で、第１ＰＯＳ端末２０－１は、客側表示部２０５において、図１６（Ｂ）に示すように、図１１（Ａ）と同様の現金決済画面を表示する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、現金決済画面を表示することにより、釣銭機２０９への現金の投入を客に促す。

第１ＰＯＳ端末２０－１は、釣銭機２０９に現金が投入されて釣銭機投入金額が商品の合計金額以上となった後、図１５（Ｂ）に示す現金決済終了画面と同様の画面を表示する。そして、客がおわりボタンＢＴ４０を操作することにより、第１ＰＯＳ端末２０－１は、釣銭機２０９から釣銭を払い出し、印刷部２１３によってレシートを印刷して発行する。こうして、第１ＰＯＳ端末２０－１は、商品の販売の取引を終了する。

また、例えば、第１ＰＯＳ端末２０－１は、商品の登録を継続している途中、図９（Ｂ）に示す小画面ＳＧ０１を表示しているときに客が現金決済ボタンＢＴ４１を操作した場合、または決済方法の選択が行われずに現金が投入された場合には、店員が小計ボタンＢＴ１０を操作した後、図１６（Ｂ）に示す現金決済終了画面と同様の画面を客側表示部２０５に表示する。また、図９（Ｂ）に示す小画面ＳＧ０１の現金決済ボタンＢＴ４１を操作した後も、客は、商品の登録が完了するまでの間に、釣銭機２０９に現金を投入することができる。商品の登録が完了するまでの間に客が現金を投入し、商品の登録完了時における釣銭機投入金額が商品の合計金額以上となっているときには、第１ＰＯＳ端末２０－１は、図１５（Ｂ）に示す現金決済終了画面を客側表示部２０５に表示する。

また、例えば、第１ＰＯＳ端末２０－１は、商品の登録を継続している途中、図９（Ｂ）に示す小画面ＳＧ０１を表示しているときに客がクレジット決済ボタンＢＴ４２を操作した場合には、図１７（Ａ）に示すように、選択領域Ｔ１にクレジットアイコンＩ１を表示する。クレジットアイコンＩ１は、カタカナの「ク」を丸で囲んだ記号である。第１ＰＯＳ端末２０－１は、決済方法として「クレジット」が選択されて決定されたときにクレジットアイコンＩ１を表示する。

また、例えば、第１ＰＯＳ端末２０－１は、商品の登録を継続している途中、図９（Ｂ）に示す小画面ＳＧ０１を表示しているときに客が電子マネー決済ボタンＢＴ４３を操作した場合には、図１７（Ｂ）に示すように、選択領域Ｔ１に電子マネーアイコンＩ２を表示する。電子マネーアイコンＩ２は、漢字の「電」を丸で囲んだ記号である。第１ＰＯＳ端末２０－１は、決済方法として「電子マネー」が選択されて決定されたときにクレジットアイコンＩ１を表示する。

第１ＰＯＳ端末２０－１は、店員側表示部２１０の選択領域Ｔ１にクレジットアイコンＩ１が表示されているときに小計ボタンＢＴ１０が操作されると、図１２（Ａ）に示すようなクレジットカード決済画面を客側表示部２０５に表示する。また、第１ＰＯＳ端末２０－１は、店員側表示部２１０の選択領域Ｔ１に電子マネーアイコンＩ２が表示されているときに小計ボタンＢＴ１０が操作されると、図１２（Ｂ）に示すような電子マネー決済画面を客側表示部２０５に表示する。

（通常モードにおけるＰＯＳ端末２０の動作例）
図１８は、ＰＯＳ端末２０の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図１８のフローチャートは、通常モードの第１ＰＯＳ端末２０－１において商品の登録を開始した後、商品の登録が完了するまでの動作の一例を示している。図１８のフローチャートは、例えば、通常モードの第１ＰＯＳ端末２０－１が、商品の登録を最初に行ったことにより開始する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、最初に商品登録を行った際に、客側表示部２０５に、現金決済ボタンＢＴ４１、クレジット決済ボタンＢＴ４２、電子マネー決済ボタンＢＴ４３小画面ＳＧ０１を表示する。なお、以下の説明において、現金決済ボタンＢＴ４１、クレジット決済ボタンＢＴ４２、電子マネー決済ボタンＢＴ４３をまとめて「決済ボタン」と称することがある。

ステップＳ１０１：第１ＰＯＳ端末２０－１は、釣銭機２０９に現金が入金されたか否かを判断する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、釣銭機２０９に現金が入金されたと判断した場合、ステップＳ１０２に進む。第１ＰＯＳ端末２０－１は、釣銭機２０９に現金が入金されていないと判断した場合、ステップＳ１０７に進む。

ステップＳ１０２：第１ＰＯＳ端末２０－１は、入金処理を行う。入金処理では、釣銭機２０９に入金された現金の金額を判断する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、図１３（Ａ）に示すように、入金された金額に応じた数値（図１３（Ａ）に示す例では５００）を店員側表示部２１０の店員側金額表示欄ＨＲ０１に表示する。

ステップＳ１０３：第１ＰＯＳ端末２０－１は、決済フラグがＯＮとなっているか否かを判断する。決済フラグには、現金フラグ、クレジットフラグ、電子マネーフラグが含まれる。現金フラグは、釣銭機２０９に対する現金の入金によって決済を行うためのフラグである。クレジットフラグは、クレジットカードによる決済を行うためのフラグであり、電子マネーフラグは、電子マネーによる決済を行うためのフラグである。決済フラグがＯＮとなっていると判断した場合、第１ＰＯＳ端末２０－１は、ステップＳ１０５に進む。決済フラグがＯＮとなっていないと判断した場合、第１ＰＯＳ端末２０－１は、ステップＳ１０４に進む。

ステップＳ１０４：第１ＰＯＳ端末２０－１は、現金フラグをＯＮにする。第１ＰＯＳ端末２０－１は、釣銭機２０９に現金が入金されて現金による決済を行うにもかかわらず、現金フラグがＯＮとなっていない場合に、現金フラグをＯＮにする。
ステップＳ１０５：第１ＰＯＳ端末２０－１は、決済ボタンを消去する。現金フラグがＯＮとなり、現金による決済が行われることとなったので、以後の決済方法の選択は不可（不要）となるので、決済ボタンを消去する。

ステップＳ１０６：小計キーが押下されたか否かを判断する。具体的には、図９（Ａ）に示す小計ボタンＢＴ１０が操作されたか否かを判断する。小計キーが押下された場合、第１ＰＯＳ端末２０－１は、図１８に示す処理（登録処理）を終了して、図１９に示す精算処理に移行する。小計キーが押下されていない場合には、ステップＳ１０１に戻って処理を繰り返す。

ステップＳ１０７：第１ＰＯＳ端末２０－１は、現金ボタンが押下されたか否かを判断する。具体的に、第１ＰＯＳ端末２０－１は、図９（Ｂ）に示す現金決済ボタンＢＴ４１が操作されたか否かを判断する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、現金ボタンが押下された場合、ステップＳ１０８に進む。第１ＰＯＳ端末２０－１は、現金ボタンが押下されていない場合、ステップＳ１０９に進む。

ステップＳ１０８：第１ＰＯＳ端末２０－１は、現金フラグをＯＮにする。第１ＰＯＳ端末２０－１は、現金ボタンが押下されて、現金による決済を行うために、現金フラグをＯＮにする。その後、ステップＳ１０５に進み、決済ボタンを消去する。
ステップＳ１０９：クレジットボタンが押下されたか否かを判断する。具体的に、第１ＰＯＳ端末２０－１は、図９（Ｂ）に示すクレジット決済ボタンＢＴ４２が操作されたか否かを判断する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、クレジットボタンが押下された場合、ステップＳ１１０に進む。第１ＰＯＳ端末２０－１は、クレジットボタンが押下されていない場合、ステップＳ１１１に進む。

ステップＳ１１０：第１ＰＯＳ端末２０－１は、クレジットフラグをＯＮにする。第１ＰＯＳ端末２０－１は、クレジットボタンが押下されて、クレジットカードによる決済を行うために、クレジットフラグをＯＮにする。その後、ステップＳ１０５に進み、決済ボタンを消去する。
ステップＳ１１１：電子マネーボタンが押下されたか否かを判断する。具体的に、第１ＰＯＳ端末２０－１は、図９（Ｂ）に示す電子マネー決済ボタンＢＴ４３が操作されたか否かを判断する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、電子マネーボタンが押下された場合、ステップＳ１１０に進む。第１ＰＯＳ端末２０－１は、電子マネーボタンが押下されていない場合、ステップＳ１０６に進む。
ステップＳ１１２：第１ＰＯＳ端末２０－１は、電子マネーフラグをＯＮにする。第１ＰＯＳ端末２０－１は、電子マネーボタンが押下されて、電子マネーカードによる決済を行うために、電子マネーフラグをＯＮにする。その後、ステップＳ１０５に進み、決済ボタンを消去する。

図１９は、ＰＯＳ端末２０の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図１８のフローチャートは、通常モードの第１ＰＯＳ端末２０－１において商品の登録が完了した後、商品の決済が完了するまでの動作の一例を示している。図１９のフローチャートは、例えば、通常モードの第１ＰＯＳ端末２０－１が、図１８に示すフローチャートの処理を終了したことにより開始する。

ステップ１２１：第１ＰＯＳ端末２０－１は、決済フラグがセットされているか否かを判断する。具体的には、第１ＰＯＳ端末２０－１は、決済フラグとして、現金フラグ、クレジットフラグ、及び電子マネーフラグのいずれかがＯＮとなっているか否かを判断する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、決済フラグがセットされていないと判断した場合には、ステップＳ１２２に進む。第１ＰＯＳ端末２０－１は、決済フラグがセットされていると判断した場合には、ステップＳ１２４に進む。

ステップＳ１２２：第１ＰＯＳ端末２０－１は、図１０（Ｂ）に示す決済方法決定画面を客側表示部２０５に表示する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、客側表示部２０５に決済方法決定画面を表示することにより、客に決済方法の選択を促す。客は、決済方法決定画面を操作することにより、決済方法を決定する。具体的には、決済方法決定画面に表示される現金ボタンＢＴ５１、クレジットボタンＢＴ５２、及び電子マネーボタンＢＴ５３のいずれかを客が操作することにより、決済方法が選択されて決定される。

ステップＳ１２３：第１ＰＯＳ端末２０－１は、決済フラグをセットする。具体的には、第１ＰＯＳ端末２０－１は、客が操作した決済ボタンに応じた決済フラグをＯＮにする。例えば、客が現金ボタンＢＴ５１を操作したときには、現金フラグをＯＮにする。また、客がクレジットボタンＢＴ５２を操作したときにはクレジットフラグをセットし、客が電子マネーボタンＢＴ５３を操作したときには電子マネーフラグをセットする。なお、決済フラグの操作に代えて、釣銭機２０９に現金を入金したときにも、現金フラグをセットする。

ステップＳ１２４：第１ＰＯＳ端末２０－１は、現金フラグがＯＮとなっているか否かを判断する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、現金フラグがＯＮとなっていると判断したときには、ステップＳ１２５に進む。第１ＰＯＳ端末２０－１は、現金フラグがＯＮとなっていないと判断したときには、ステップＳ１３０に進む。
ステップＳ１２５：第１ＰＯＳ端末２０－１は、現金フラグをＯＦＦにする。

ステップＳ１２６：第１ＰＯＳ端末２０－１は、入金額が支払い額以上となっているか否かを判断する。具体的に、第１ＰＯＳ端末２０－１は、釣銭機２０９に入金された現金の金額が、登録された商品の合計金額以上となっているか否かを判断する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、入金額が支払い額以上となっていると判断したときには、ステップＳ１２７に進む。第１ＰＯＳ端末２０－１は、入金額が支払い額以上となっていない（未満である）と判断したときには、ステップＳ１２８に進む。

ステップＳ１２７：第１ＰＯＳ端末２０－１は、おわり画面を客側表示部２０５に表示する。具体的に、第１ＰＯＳ端末２０－１は、図１１（Ｂ）に示す現金決済終了画面をおわり画面として客側表示部２０５に表示する。
ステップＳ１２８：第１ＰＯＳ端末２０－１は、投入金額到達確認処理を行う。具体的には、第１ＰＯＳ端末２０－１は、図１１（Ａ）に示す現金決済画面を客側表示部２０５に表示し、客に現金（不足金額）の釣銭機２０９への投入を促す。釣銭機２０９への現金の投入が行われたら、第１ＰＯＳ端末２０－１は、入金額と支払額を比較し、入金額が支払い額以上となったときには、ステップＳ１２８の処理を終了してステップＳ１２９に進み、入金額が支払い額以上とならないときには、現金決済画面を客側表示部２０５に再度表示して、ステップＳ１２８の処理を繰り替える。

ステップＳ１２９：第１ＰＯＳ端末２０－１は、決済完了処理を行う。具体的には、第１ＰＯＳ端末２０－１は、おわりボタンＢＴ４０が操作されたか否かを判断して、おわりボタンＢＴ４０が操作されたときに、おつりやレシートを払い出す。また、おわりボタンＢＴ４０が操作されるまでは、釣銭機２０９への現金の投入を受け付け、現金が投入されたときには入金処理を行う。こうして、図２１の処理を終了する。

ステップＳ１３０：第１ＰＯＳ端末２０－１は、クレジットフラグがＯＮとなっているかいなかを判断する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、クレジットフラグがＯＮとなっていると判断した場合には、ステップＳ１３１に進む。また、第１ＰＯＳ端末２０－１は、クレジットフラグがＯＮとなっていないと判断した場合には、ステップＳ１３２に進む。なお、クレジットフラグがＯＮとなっていないと判断された場合には、電子マネーフラグがＯＮとなっていることとなる。
ステップＳ１３１：第１ＰＯＳ端末２０－１は、クレジットフラグをＯＦＦにする。
ステップＳ１３２：第１ＰＯＳ端末２０－１は、クレジット支払画面を表示する。具体的に、第１ＰＯＳ端末２０－１は、図１２（Ａ）に示すクレジットカード決済画面を客側表示部２０５に表示する。その後の決済完了処理では、カード決済部２０８に投入されたクレジットカードによる決済処理を行う。

ステップＳ１３３：電子マネーフラグがＯＮとなっているので、第１ＰＯＳ端末２０－１は、電子マネーフラグをＯＦＦにする。
ステップＳ１３４：第１ＰＯＳ端末２０－１は、電子マネー支払画面を表示する。具体的に、第１ＰＯＳ端末２０－１は、図１１（Ａ）に示す電子マネー決済画面を客側表示部２０５に表示する。その後の決済完了処理では、カード決済部２０８に近接された電子マネーによる決済処理を行う。

以上のように、上記のＰＯＳ端末２０では、商品の登録が行われている間に決済方法を選択して決定しておくことができる。このため、多様な決済方法による決済が可能でありながら、決済方法の選択に精算時間が割かれることを防止できる。また、精算時には、決済方法を選択するための決済方法決定画面を表示するが、商品の登録が行われているときに決済方法を決定している場合には、決済方法決定画面を表示せず、決済方法に応じた決済画面を表示するようにしている。このため、既決の決済方法を再度選択させる手間を省くことができるので、操作性を高めることができる。その結果、商品の決済（支払い）に関して、効率的に処理を行うことができる。

また、上記のＰＯＳ端末２０は、商品の登録を行っている間に釣銭機２０９に現金が投入されることにより、決済方法を現金としている。客は、釣銭機２０９に現金を投入することにより、現金による決済を望んでいると考えられる。このため、釣銭機２０９への現金の投入をもって現金による決済を決定することにより、決済を選択するための操作負担を軽減することができる。その結果、商品の決済（支払い）に関して、効率的に処理を行うことができる。

また、上記のＰＯＳ端末２０は、商品の登録を行っている間に釣銭機２０９に投入された現金の金額が商品の合計金額以上となっているときには、現金決済画面を表示することなく現金決済終了画面（決済実行画面）を表示する。釣銭機２０９に投入された金額が商品の合計金額以上となっているときには、現金を追加することなく決済を行うことができるので、現金決済画面を表示することなく現金決済終了画面（決済実行画面）を表示することにより、画面操作の手間を軽減することができる。

また、上記のＰＯＳ端末２０は、商品の登録を行っている間に、クレジットカードによる決済、電子マネーによる決済を決定したときには、商品の登録が完了した後、それぞれクレジット決済画面、電子マネー決済画面を表示して、クレジット決済及び電子マネー決済を開始する。このため、商品の登録を行っている間にクレジット決済や電子マネー決済の準備をすることができる。具体的には、商品の登録を行っている間に、カード決済部２０８にカードを挿入しておいたり、プリペイドカードを近接させるカード決済部２０８の位置を確認しておいたりすることができる。したがって、クレジットカードや電子マネー（プリペイドカード）による決済を効率的に処理することができる。

（セミセルフモードにおけるＰＯＳ端末２０の表示例）
図２０は、セミセルフモードのＰＯＳ端末２０における表示例である。具体的には、図２０（Ａ）（Ｂ）は、登録専用モードのときの店員側表示部２１０における表示例である。また、図２１（Ａ）～（Ｃ）は、会計専用モードのときの客側表示部２０５における表示例である。なお、以下の例では、第１ＰＯＳ端末２０－１が登録専用モードで動作し、第２ＰＯＳ端末２０－２が会計専用モードで動作しているものとして説明を行う。また、第１ＰＯＳ端末２０－１で登録された商品の登録情報を第２ＰＯＳ端末２０－２に送信し、第２ＰＯＳ端末２０－２において決済を行うものとして説明を行う。

図２０（Ａ）は、第１ＰＯＳ端末２０－１の店員側表示部２１０における商品の登録を行っている際の登録画面における表示内容を示している。図２０（Ａ）に示すように、セミセルフモードの登録専用モードでは、例えば図８（Ａ）に示す通常モードにおける登録画面と比較して、画面右上の選択領域Ｔ１の店員側金額表示欄ＨＲ０１が表示されていない。また、通常モードでは、例えば図９（Ａ）に示すように、小計ボタンＢＴ１０及びお会計券が表示されるが、図２０（Ａ）に示すように、登録専用モードでは、小計ボタンＢＴ１０及びお会計券ボタンＢＴ１５が表示されていない。

図２０（Ａ）では、「缶ビール」「アスパラ」「のり弁当」の各商品が登録された状態を示している。この状態から、例えば、２０－２レジボタンＢＴ１２または２０－３レジボタンＢＴ１３を店員が操作すると、精算処理を行うレジとして２０－２レジ（第２ＰＯＳ端末２０－２）または２０－２レジ（第３ＰＯＳ端末２０－３）が指定される。第１ＰＯＳ端末２０－１は、商品の登録を行った際の登録情報を第２ＰＯＳ端末２０－２または２０－２レジ（第３ＰＯＳ端末２０－３）に送信する。

第１ＰＯＳ端末２０－１は、商品の登録が完了し、店員によって例えば２０－２レジボタンＢＴ１２が操作された場合、店員側表示部２１０において図２０（Ｂ）に示したように小画面（小ウィンドウ）ＳＧ０３を登録画面に重畳させて表示する。この小画面ＳＧ０３は、第２ＰＯＳ端末２０－２における精算方法を指定するか否かを店員に報知するための画面である。また、小画面ＳＧ０３は、精算方法を指定する場合には、その精算方法の指定を行わせる画面である。

第１ＰＯＳ端末２０－１は、小画面ＳＧ０３に、「２０－２レジに転送します」のメッセージが小さく表示され、「決済方法を指定しますか？」のメッセージを大きく表示する。また、第１ＰＯＳ端末２０－１は、小画面Ｓ０３に、決済方法指定ボタンとして現金指定ボタンＢＴ６１、クレジット指定ボタンＢＴ６２、電子マネー指定ボタンＢＴ６３を表示する。そのほか、第１ＰＯＳ端末２０－１は、小画面Ｓ０３に、指定なしボタンＢＴ６４を表示する。決済方法指定ボタンのうち、現金指定ボタンＢＴ６１は、決済方法として現金による決済を指定するボタンである。クレジット指定ボタンＢＴ６２は、決済方法としてクレジットカードによる決済を指定するボタンである。電子マネー指定ボタンＢＴ６３は、決済方法として電子マネーによる決済を指定するボタンである。指定なしボタンＢＴ６４は、第１ＰＯＳ端末２０－１では、決済方法を指定しないボタンである。

第１ＰＯＳ端末２０－１は、決済方法指定ボタンが操作された場合に、操作された決済方法指定ボタンに応じた決済方法指定データを第２ＰＯＳ端末２０－２に送信する。例えば、第１ＰＯＳ端末２０－１は、現金指定ボタンＢＴ６１が操作された場合には、現金指定データを第２ＰＯＳ端末２０－２に送信し、クレジット指定ボタンＢＴ６２が操作された場合には、クレジット指定データを第２ＰＯＳ端末２０－２に送信し、電子マネー指定ボタンＢＴ６３が操作された場合には、電子マネー指定データを第２ＰＯＳ端末２０－２に送信する。また、第１ＰＯＳ端末２０－１は、指定なしボタンＢＴ６４が操作されたときには、決済方法を指定しない指定なしデータを第２ＰＯＳ端末２０－２に送信する。

第２ＰＯＳ端末２０－２は、第１ＰＯＳ端末２０－１から登録情報が送信された後、指定なしデータが送信された場合には、図１０（Ｂ）に示すような決済方法決定画面を客側表示部２０５に表示する。また、第２ＰＯＳ端末２０－２は、第１ＰＯＳ端末２０－１から登録情報が送信された後、決済方法指定データが送信された場合には、決済方法決定画面を表示することなく、送信された決済方法指定データに応じた画面を客側表示部２０５に表示する。例えば、第２ＰＯＳ端末２０－２は、第１ＰＯＳ端末２０－１から決済方法指定データとして現金指定データが送信された場合には、図１１（Ａ）に示す現金決済画面を客側表示部２０５に表示する。また、第２ＰＯＳ端末２０－２は、第１ＰＯＳ端末２０－１からクレジット指定データが送信された場合には、図１２（Ａ）に示すクレジット決済画面を客側表示部２０５に表示する。また、第２ＰＯＳ端末２０－２は、第１ＰＯＳ端末２０－１から電子マネー指定データが送信された場合には、図１２（Ｂ）に示す電子マネー決済画面を客側表示部２０５に表示する。以後は、通常モードにおける精算処理と同様にして、第２ＰＯＳ端末２０－２における会計専用モードにおける精算処理を行うことができる。

（セミセルフモードにおけるＰＯＳ端末２０の動作例）
図２１は、第１ＰＯＳ端末２０－１の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図２１のフローチャートは、登録専用モードの第１ＰＯＳ端末２０－１において商品の登録を開始した後、商品の登録が完了するまでの動作の一例を示している。図２１のフローチャートは、例えば、登録専用モードの第１ＰＯＳ端末２０－１が、商品の登録を最初に行ったことにより開始する。

ステップＳ２０１：第１ＰＯＳ端末２０－１は、登録された商品の会計を行うレジを店員が指定した否かを判断する。具体的には、第１ＰＯＳ端末２０－１は、２０－２レジボタンＢＴ１２または２０－３レジボタンＢＴ１３のいずれかが店員によって操作されたか否かを判断する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、登録された商品の会計を行うレジを店員が指定したと判断した場合には、ステップＳ２０２に進む。第１ＰＯＳ端末２０－１は、登録された商品の会計を行うレジを店員が指定していないと判断した場合には、ステップＳ２０１の処理を繰り返す。

ステップＳ２０２：第１ＰＯＳ端末２０－１は、登録情報を指定されたレジに送信する。例えば、店員によって２０－２レジボタンＢＴ１２が操作されて２０－２レジ（第２ＰＯＳ端末２０－２）が指定された場合には、第１ＰＯＳ端末２０－１は、登録情報を第２ＰＯＳ端末２０－２に送信する。
ステップＳ２０３：第１ＰＯＳ端末２０－１は、会計時決済方法選択画面を表示する。具体的には、第１ＰＯＳ端末２０－１は、図２０（Ｂ）に示す小画面ＳＧ０３を店員側表示部２１０に表示する。

ステップＳ２０４：第１ＰＯＳ端末２０－１は、指定なしボタンＢＴ６４が押下（操作）されたか否かを判断する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、指定なしボタンＢＴ６４が押下（操作）された場合には、ステップＳ２０５に進む。第１ＰＯＳ端末２０－１は、指定なしボタンＢＴ６４が押下（操作）されていない場合には、ステップＳ２０６に進む。
ステップＳ２０５：第１ＰＯＳ端末２０－１は、指定なしデータを第２ＰＯＳ端末２０－２に送信する。こうして、図２１の処理を終了する。

ステップＳ２０６：第１ＰＯＳ端末２０－１は、決済方法指定ボタンが押下（操作）されたか否かを判断する。具体的には、第１ＰＯＳ端末２０－１は、現金指定ボタンＢＴ６１、クレジット指定ボタンＢＴ６２、及び電子マネー指定ボタンＢＴ６３のいずれかのボタンが操作されたか否かを判断する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、決済方法指定ボタンが押下（操作）された場合には、ステップＳ２０７に進む。第１ＰＯＳ端末２０－１は、決済方法指定ボタンが押下（操作）されていない場合には、ステップＳ２０８に進む。

ステップＳ２０７：第１ＰＯＳ端末２０－１は、指定された決済方法に応じた決済方法指定データを第２ＰＯＳ端末２０－２に送信する。例えば、第１ＰＯＳ端末２０－１は、現金指定ボタンＢＴ６１が操作されて現金による決済が指定された場合には、第２ＰＯＳ端末２０－２に現金指定データを送信する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、クレジット指定ボタンＢＴ６２が操作されてクレジットカードによる決済が指定された場合には、第２ＰＯＳ端末２０－２にクレジット指定データを送信する。第１ＰＯＳ端末２０－１は、電子マネー指定ボタンＢＴ６３が操作されて電子マネーによる決済が指定された場合には、第２ＰＯＳ端末２０－２に電子マネー指定データを送信する。こうして、図２１の処理を終了する。なお、ステップＳ２０２における登録情報の送信とともにまたは登録情報の送信に代えて、ステップＳ２０５における指定なし情報やステップＳ２０７における決済方法指定データとともの登録情報を送信するようにしてもよい。

図２２は、第２ＰＯＳ端末２０－２の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図２２のフローチャートは、会計専用モードの第２ＰＯＳ端末２０－２において登録情報を受信した後、決済画面を表示するまでの動作の一例を示している。図２２のフローチャートは、例えば、前の客に精算処理が終了した後に開始する。

ステップＳ２１１：第２ＰＯＳ端末２０－２は、第１ＰＯＳ端末２０－１から送信される登録情報を受信したか否かを判断する。第２ＰＯＳ端末２０－２は、登録情報を受信した場合には、ステップＳ２１２に進む。第２ＰＯＳ端末２０－２は、登録情報を受信していない場合には、ステップＳ２１１の処理を繰り返す。

ステップＳ２１２：第２ＰＯＳ端末２０－２は、第１ＰＯＳ端末２０－１から送信された指定なしデータを受信したか否かを判断する。第２ＰＯＳ端末２０－２は、指定なしデータを受信している場合には、ステップＳ２１３に進む。第２ＰＯＳ端末２０－２は、指定なしデータを受信していない場合には、ステップＳ２１６に進む。

ステップＳ２１３：第２ＰＯＳ端末２０－２は、決済方法決定画面を表示する。具体的には、第２ＰＯＳ端末２０－２は、図１０（Ｂ）に示す決済方法決定画面を客側表示部２０５に表示する。
ステップＳ２１４：第２ＰＯＳ端末２０－２は、決済ボタンが押下されたか否かを判断する。具体的には、第２ＰＯＳ端末２０－２は、図１０（Ｂ）に示す決済方法決定画面に含まれる現金ボタンＢＴ５１、クレジットボタンＢＴ５２、電子マネーボタンＢＴ５３のいずれかが押下されたか否かを判断する。決済ボタンが押下された場合には、第２ＰＯＳ端末２０－２は、ステップＳ２１５に進む。決済ボタンが押下されていない場合には、第２ＰＯＳ端末２０－２は、ステップＳ２１４の処理を繰り返す。

ステップＳ２１５：第２ＰＯＳ端末２０－２は、押下された決済ボタンに応じた決済画面を表示する。具体的には、第２ＰＯＳ端末２０－２は、現金ボタンＢＴ５１が押下された場合には、図１１（Ａ）に示す現金決済画面を客側表示部２０５に表示する。第２ＰＯＳ端末２０－２は、クレジットボタンＢＴ５２が押下された場合には、図１２（Ａ）に示すクレジット決済画面を客側表示部２０５に表示し、電子マネーボタンＢＴ５３が押下された場合には、図１２（Ｂ）に示す電子マネー決済画面を客側表示部２０５に表示する。こうして、図２２に示す処理を終了する。

ステップＳ２１６：第２ＰＯＳ端末２０－２は、決済方法指定データを受信したか否かを判断する。具体的には、第２ＰＯＳ端末２０－２は、第１ＰＯＳ端末２０－１から送信される現金指定データ、クレジット指定データ、及び電子マネー指定データのいずれかを受信しているか否かを判断する。決済方法指定データを受信している場合、第２ＰＯＳ端末２０－２は、ステップＳ２１７に進む。決済方法指定データを受信していない場合、第２ＰＯＳ端末２０－２は、ステップＳ２１２に戻る。

ステップＳ２１７：第２ＰＯＳ端末２０－２は、受信した決済方法指定データに応じた決済画面を表示する。具体的には、第２ＰＯＳ端末２０－２は、現金指定データを受信した場合には、図１１（Ａ）に示す現金決済画面を客側表示部２０５に表示する。第２ＰＯＳ端末２０－２は、クレジット指定データを受信した場合には、図１２（Ａ）に示すクレジット決済画面を客側表示部２０５に表示し、電子マネー指定データを受信した場合には、図１２（Ｂ）に示す電子マネー決済画面を客側表示部２０５に表示する。こうして、図２２に示す処理を終了する。

上記のように、この例では、ＰＯＳ端末２０をセミセルフモードで使用して、１台を登録専用モードとし、他の１台を会計専用モードとした場合において、登録専用モードのＰＯＳ端末２０（例えば第１ＰＯＳ端末２０－１）において商品の登録を行っている間に、他のＰＯＳ端末（例えば第２ＰＯＳ端末２０－２）における決済の方法を選択して決定しておくことができる。したがって、精算のための第１ＰＯＳ端末２０－１から第２ＰＯＳ端末２０－２に移動した後、素早く決済を開始することができる。したがって、決済を効率的に行うことができる。

（他の例）
上記の例では、カード決済部２０８において、クレジットカードやプリペイドカード（電子マネー）の読み取りを行うことができるが、他のカード、例えば会員カードの読み取りを行うことができるようにしてもよい。ここでの会員カードは、ＰＯＳ端末２０が設置される店舗における会員カードでもよいし、当該店舗を含むグループ等の会員カードでもよい。

また、会員カードやプリペイドカードにおいて、決済に利用できるポイント（以下、「決済ポイント」という）の情報が記憶されている場合には、カード決済部２０８において、この決済ポイントの情報の読み書きを行うことができるようにしてもよい。さらに、客側表示部２０５には、決済ポイントを表示するポイント表示部を設けるようにしてもよい。ポイント表示部を設けることにより、客は、決済に利用できる決済ポイントを容易に認識することができ、客の利便性を高めることができる。また、客側表示部２０５には、決済ポイントを決済に利用できるポイント利用ボタンを設けるようにしてもよい。ポイント利用ボタンを設けることにより、客が決済ポイントを利用しやすくなる。

決済ポイントは、現金、クレジットカード、電子マネーのいずれかによる決済にのみ利用できるようにしてもよいし、これらの複数の決済に利用できるようにしてもよい。また、客側表示部２０５に表示される決済ポイントは、会員カードがカード決済部２０８に挿入した時点から表示されるようにしてもよく、例えば、商品の登録が行われているときから、商品の登録が完了した後まで表示するようにしてもよいし、商品の登録が完了した後、決済が行われるときに表示するようにしてもよい。商品の登録を行っているときから決済ポイントを表示することにより、現金による決済では、決済のための貨幣の用意をスムーズに行うことができる。また、決済ポイントによって、決済方法の選択の参考にすることもできる。例えば、決済ポイントの残りが多いときには、支払い金額が少なくなるので、現金による決済を選択し、決済ポイントの残りが少ないときには、支払い金額が多くなるので、クレジットカードによる決済を選択するなどとすることもできる。

なお、上記の例では、ＰＯＳ端末２０の通常モードにおいて、小計ボタンＢＴ１０を表示している場合に、２０－２レジボタンＢＴ１２や２０－３レジボタンＢＴ１３を表示しているが、小計ボタンＢＴ１０が表示されているときに２０－２レジボタンＢＴ１２や２０－３レジボタンＢＴ１３を表示しないようにしてもよい。この場合には、小計ボタンＢＴ１０を押下した後、２０－２レジボタンＢＴ１２や２０－３レジボタンＢＴ１３を表示するようにしてもよい。小計ボタンＢＴ１０を押下した後、２０－２レジボタンＢＴ１２や２０－３レジボタンＢＴ１３を表示することにより、通常モードであっても、他のＰＯＳ端末２０において精算処理を行わせやすくできる。

また、上記の例では、セミセルフモードの登録専用モードでは、小計ボタンＢＴ１０を表示していないが、小計ボタンＢＴ１０を表示し、２０－２レジボタンＢＴ１２や２０－３レジボタンＢＴ１３を表示しないようにしてもよい。この場合には、小計ボタンＢＴ１０を操作した後に２０－２レジボタンＢＴ１２や２０－３レジボタンＢＴ１３が表示されるようにしてもよい。また、小計ボタンＢＴとともに２０－２レジボタンＢＴ１２や２０－３レジボタンＢＴ１３が表示されているようにしてもよい。

また、上記の例において、ＰＯＳ端末２０は、通常モードにおいて商品の登録時のクレジットカードによる決済を選択したときには、小計ボタンＢＴ１０が押下された後の精算処理で、クレジット決済画面を客側表示部２０５に表示している。これに対して、ＰＯＳ端末２０は、クレジットカードによる決済を選択した時点における小計ボタンＢＴ１０が押下される前の段階で客側表示部２０５にクレジット決済画面を表示するようにしてもよい。この場合、小計ボタンＢＴ１０が操作されたときにも、クレジット決済画面が表示し続けられるようにしてもよい。さらに、この場合には、ＰＯＳ端末２０は、商品の登録が完了する前に、カード決済部２０８へのクレジットカードの挿入を許容するようにしてもよい。

そして、商品の登録が完了した時点、言い換えると、小計ボタンＢＴ１０が押下された時点で、カード決済部２０８にクレジットカードが挿入されていれば、小計ボタンＢＴ１０が押下されたときにクレジットカードによる決済を開始してもよい。小計ボタンＢＴ１０が押下されたときにクレジットカードによる決済を開始する場合には、クレジット決済画面を表示せず、例えば、クレジットカードのより決済が進行していることを報知する報知画面を客側表示部２０５に表示してもよい。また、電子マネーによる決済を行うにあたり、電子マネーが非接触式ＩＣではなく、接触式ＩＣ等であり、カード決済部２０８に挿入して決済を行うものである場合には、クレジットカードによる決済と同様の手順で電子マネーによる決済を行えるようにしてもよい。また、非接触式ＩＣを用いた電子マネーによる決済の場合には、例えば、商品の登録が完了する前に電子マネーによる決済を選択したときには、プリペイドカードを近接させる位置を目立たせる、例えばランプを点灯させたり点滅させたりしてもよい。

また、上記の例では、商品の登録を行っているときには、図９（Ｂ）に示す小画面ＳＧ０１が表示される。また、商品の登録を行っているときに決済方法が選択されず、小計ボタンＢＴ１０が操作された精算処理に移行したときには、図１０（Ｂ）に示す決済方法決定画面を客側表示部２０５に表示する。これらの小画面ＳＧ０１やの決済方法決定画面の表示としては、例えば、ＰＯＳ端末２０の決済部の状態に応じて適宜変更できるようにしてもよい。例えば、釣銭機２０９における現金の投入や払出に支障が生じていたり、お釣りがニアフルやニアエンドであったりする場合には、現金決済ボタンＢＴ４１や現金ボタンＢＴ５１を表示しないようにしてもよい。また、カード決済部２０８によるカードの挿入に不具合があるときには、クレジット決済ボタンＢＴ４２やクレジットボタンＢＴ５２を表示しないようにしてもよい。さらに、カード決済部２０８による近接したカードの読み取りに不具合があるときには、電子マネー決済ボタンＢＴ４３や電子マネーボタンＢＴ５３を表示しないようにしてもよい。また、これらの場合に、各ボタンを表示しない態様に代えて、表示を薄くしたり、グレーダウンしたり、表示にバツ印を付したりするようにしてもよい。

また、上記の例では、図８（Ｂ）や図９（Ｂ）に示す小計画面ＳＧ０１が表示されている場合においては、現金決済ボタンＢＴ４１、クレジット決済ボタンＢＴ４２、電子マネー決済ボタンＢＴ４３のいずれかを選択させるようにしているが、小画面ＳＧ０１において支払方法が選択される前に現金の投入があった場合には、小画面ＳＧ０１を消去する代わりに、現金ボタンのみを消去するようにしてもよい。また、現金決済ボタンＢＴ４１は、現金の投入により消去されることに代えて、現金決済ボタンＢＴ４１は初めから表示しないようにし、クレジット決済ボタンＢＴ４２、電子マネー決済ボタンＢＴ４３のみを表示するようにしてもよい。

現金を投入した後にクレジット決済ボタンＢＴ４２及び電子マネー決済ボタンＢＴ４３を表示しておく場合において、現金を投入した後にクレジット決済ボタンＢＴ４２が操作された場合には、釣銭機２０９を駆動させることにより、釣銭機２０９の排出口から投入されてしまった現金を払い戻すようにしてもよい。また、現金を投入した後に電子マネー決済ボタンＢＴ４３が操作された場合には、釣銭機２０９を駆動させることにより、釣銭機２０９の排出口から投入されてしまった現金を排出するようにしてもよいし、投入されてしまった現金を電子マネーにチャージするようにしてもよい。客側表示部２０５にチャージボタンと返却ボタン（非チャージボタン）を表示するようにして、チャージするか現金で払い戻すかを客に選択させてもよい。このチャージボタンを操作することにより、投入されていた現金を電子マネーにチャージし、返却ボタンを操作することにより、投入されていた現金を電子マネーにチャージすることなく釣銭機２０９から払い戻すようにしてもよい。これらの処理を行うことにより、例えば決済方法を間違えて決済方法を変更した場合に、わざわざ店員に間違えた旨を申告することなく、客が操作して完了することができ、効率を向上させることができる。

また、図１１及び図１２に示す「電子マネーに変更」の決済変更ボタンが操作された場合には、入金された現金を返却してもよいし、電子マネーにチャージするようにしてもよい。この場合、「電子マネーに変更」の決済変更ボタンが操作された後、客側表示部２０５にチャージボタンと返却ボタン（非チャージボタン）を表示するようにして、チャージするか現金で払い戻すかを客に選択させてもよい。これらの場合にも、例えば決済方法を間違えて決済方法を変更した場合に、わざわざ店員に間違えた旨を申告することなく、客が操作して完了することができ、効率を向上させることができる。

また、上記の例では、決済方法として現金とクレジットと電子マネーの例を示したが、店舗が提供するシステムなどにより、客が付与されるポイントによって決済ができる場合には、ポイント利用（ポイントによる決済）を行うためのポイント決済ボタンや決済方法をポイント利用に変更する決済変更ボタンを表示するようにしてもよい。ポイント決済ボタンや決済方法をポイント利用に変更する決済変更ボタンが操作された場合には、ポイントによる決済が行われるようにしてもよい。また、現金が投入された後にポイント決済ボタンや決済方法をポイント利用に変更する決済変更ボタンが操作された場合には、クレジット決済ボタンＢＴ４２または「クレジットに変更」の決済変更ボタンが操作された場合と同様に、投入されていた現金を釣銭機２０９から払い戻すようにしてもよい。

また、上記の例では、ＰＯＳ端末２０の動作モードが通常モードまたはセミセルフモードのときに、商品の登録が完了する前に、決済方法が決定されている場合には、図１０（Ｂ）に示すような決済方法決定画面を表示しないようにしているが、フルセルフモードにおいても同様の処理を行うようにしてもよい。フルセルフモードでは、客が商品の登録処理と決済処理（精算処理）を行うが、決済が完了するまえに決済方法を決定できるようにしてもよい。例えば、商品の登録を行っている最中に、図９（Ｂ）に示すような小画面ＳＧ０１を客側表示部２０５に表示し「現金」「クレジット」「電子マネー」の中から決済方法を選択できるようにしてもよい。

このようなフルセルフモードを備えるＰＯＳ端末２０では、決済処理を開始するまで決済方法を決定していない場合には、図１０（Ｂ）に示す決済方法決定画面を客側表示部２０５に表示するようにすればよい。また、決済処理を開始するまで決済方法を決定している場合には、図１０（Ｂ）に示す決済方法決定画面を客側表示部２０５に表示しないようにすればよい。このようなＰＯＳ端末２０では、フルセルフモードにおいても既決の決済方法を再度選択させる手間を省くことができるので、操作性を高めることができる。その結果、商品の決済（支払い）に関して、効率的に処理を行うことができる。

また、ＰＯＳ端末２０の動作モードがフルセルフモードであるときには、店員側表示部２１０には、客側表示部２０５に表示されている画面と同じ画面を表示するようにしてもよいし、異なる画面を表示するようにしてもよい。客側表示部２０５に表示されている画面と異なる画面を表示する際には、適宜の画面を表示するようにしてもよいし、画面を消灯させておいてもよい。

また、客側表示部２０５において、登録処理や精算処理が行われていないときには、客側表示部２０５に広告を表示するようにしてもよい。客側表示部２０５に広告を表示するにあたっては、適宜の態様で広告を表示してもよい。例えば、動作モードが通常モードであるときには、商品の登録が開始されるまでは客側表示部２０５の全体に広告を表示し、商品の登録が開始されると、客側表示部２０５の隅部に広告を小さく表示したり、広告の表示を終了したりしてもよい。

また、動作モードがセミセルフモードであるときには、精算処理が終了した後、他のＰＯＳ端末２０からの登録情報を受信するまでの間において、客側表示部２０５に広告を表示するようにしてもよい。その後、登録情報を受信した場合に、客側表示部２０５の隅部に広告を小さく表示したり、広告の表示を終了したりしてもよい。

また、動作モードがフルセルフモードであり、商品の登録が開始されていない場合には、現在の動作モードがフルセルフモードである旨を示す表示と広告表示を客側表示部２０５に表示し、客が商品の登録を開始するための処理、例えば、客側表示部２０５に表示されたスタートボタンを操作したり、商品のスキャンを行ったりしたときに、客側表示部２０５に表示される広告表示を小さくするようにしてもよい。また、ＰＯＳ端末２０における客側表示部２０５の近傍に人感センサを設けておき、人感センサで人を感知していないときには広告表示を大きく行い、人感センサで人を感知したときに、スタートボタンを表示したり、広告表示を小さくしたりする処理を行うようにしてもよい。

人感センサで人を検知する前の客側表示部２０５の表示としては、上記のほか、例えば、広告表示を全面で行っていたり、広告表示とフルセルフモードである旨の表示を行っていたり、広告表示のほか、ＰＯＳ端末２０が使用可能である旨の説明を行っていたりするなどとしてもよい。また、人感センサが人を感知した後の客側表示部２０５の表示としては、上記のほか、広告表示を消去してもよいし、広告表示とスタートボタンの表示を同じ程度の大きさとしてもよい。また、広告表示自体をスタートボタンとしてもよいし、広告表示自体がスタートボタンである旨を合わせて表示するようにしてもよい。

また、ＰＯＳ端末２０の動作モードに関わらず、客側表示部２０５に広告表示が行われているときには、店員側表示部２１０において、客側表示部２０５に表示されている広告表示に関連する表示を行うようにしてもよい。広告表示に関連する表示としては、広告表示と同一の表示としてもよいし、広告表示の内容を示す説明やアイコンなどの表示でもよい。また、動作モードに応じて、客側表示部２０５に表示される広告表示に関連する表示の店員側表示部２１０における表示態様を異ならせるようにしてもよい。例えば、フルセルフモードでは、客側表示部２０５に表示されている広告表示と同一の広告表示を店員側表示部２１０で行い、通常モードでは店員側表示部２１０では、客側表示部２０５に表示されている広告表示の内容を示すアイコンを表示するようにしてもよい。店員側表示部２１０に客側表示部２０５に表示されている広告表示に関連する表示を行うことにより、店員側表示部２１０を見る店員は、客側表示部２０５にどのような広告が表示されているかを把握することができる。特に、店員側表示部２１０に客側表示部２０５と同一の画面が表示されているときには、店員側表示部２１０を見る店員は、客側表示部２０５にどのように広告が表示されているかということまでを把握することができる。

なお、客側表示部２０５に表示される広告表示は、例えば、客に有益となる情報に関するものである。広告表示としては、例えば、キャンペーン情報、メーカー協賛の広告、会員募集情報、特売セール情報、現在の顧客が会員である場合には会員情報などに関する表示とすることができる。

なお、上記実施形態は、一例であって具体的な構成は上記実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。

例えば、上記実施形態では、ＰＯＳ端末２０は、３種類の動作モード（通常モード、フルセルフモード、セミセルフモード）を有しているが、これらの動作モードのうちの１つ以上を有するものでもよい。例えば、ＰＯＳ端末は、通常モードまたはセミセルフモードのみで動作するものでもよいし、通常モードとフルセルフモードまたはセミセルフモードで動作するものでもよいし、セミセルフモードとフルセルフモードで動作するものでもよい。また、セミセルフモードで作動する際には、登録専用モードでのみ作動するものでもよいし、会計専用モードでのみ作動するものでもよいし、登録専用モード及び会計専用モードの両方のモードを切り替えて利用できるものでもよい。

なお、上記実施形態では、ＰＯＳ端末２０は、小計キーが操作された場合に、登録画面に重畳させて小画面ＳＧ０２を表示しているが（図１０（Ａ））、ＰＯＳ端末２０は、小計キーが操作された場合に、登録画面に代えて（切り替えて）、小画面ＳＧ０２に表示されている情報等を表示する小計画面を表示してもよい。

なお、動作モードを切り替えるモード切替ボタン２１１ａ等はハードウェアキーであるが、ハードウェアキーに代えて又は加えて、表示部（店員側表示部２１０等）に表示されるソフトウェアキーによって動作モードが切り替わるようにしてもよい。つまり、モード切替ボタン２１１ａに代えて又は加えて、モード切替ボタン２１１ａに相当するソフトウェアキーを表示してもよい。動作モードの夫々に対応する数のモード切替ボタンを用意する場合の各ボタンについても同様である。

また、上記実施形態では、ＰＯＳ端末２０は、店員側から客側、客側から店員側に向きを回転自在に変更可能な１台の印刷部２１３を備えるが（図２～図４参照）、１台の印刷部２１３に代えて２台の印刷部（店員側に固定的に向けられた印刷部、客側に固定的に向けられた印刷部）を備えるようにしてもよい。

なお、上記実施形態では、登録情報を他端末に送信する場合に、店員は登録情報の送信先（宛先）の端末を指定（選択）したが、登録情報を他端末に送信する場合に、店員は登録情報の送信先の端末を指定せずに送信する旨だけを指定してもよい。つまり、単に送信ボタンだけを配置するようにしてもよい。店員が登録情報の送信先の端末を指定せずに送信する旨だけを指定する態様では、送信側の端末が、所定の優先順位に従って宛先となる一の端末を選択し、選択した端末に登録情報を送信する。

上記所定の優先順位は、例えば第１ＰＯＳ端末２０－１から他端末（第２ＰＯＳ端末２０－２、第３ＰＯＳ端末２０－３）に登録情報を送信する場合、フルセルフモードの第３ＰＯＳ端末２０－３の方が通常モードの第２ＰＯＳ端末２０－２よりも高くなるようにしてもよい（フルセルフモードの第３ＰＯＳ端末２０－３に優先的に登録情報が送信されるようにしてもよい）。

以下に、付記１～７を開示する。
（付記１）
商品の登録が行われ、登録された商品の精算を客が行う商品販売データ処理装置であって、
画面を表示する表示手段と、
複数種類の決済方法による決済が可能な決済手段と、
前記決済手段における決済方法を選択して決定する決済方法決定手段と、
前記決済手段における決済方法を選択させる決済選択画面を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備え、
前記表示制御手段は、商品の登録が完了する前に、前記決済方法決定手段によって前記決済方法が決定されている場合には、前記決済選択画面の表示を行わないことを特徴とする商品販売データ処理装置。

付記１の構成によれば、効率的に処理をすることができる。

（付記２）
前記決済手段は、現金決済における現金の入出金を行う釣銭機をさらに備え、
前記決済方法決定手段は、
前記釣銭機に現金が投入されたときには、決済方法として現金による決済を決定し、
前記表示制御手段は、
商品の登録が完了する前に前記釣銭機に現金が投入されている場合には、現金による決済画面を前記表示手段に表示させる付記１に記載の商品販売データ処理装置。

付記２の構成によれば、現金による決済を効率的に処理することができる。

（付記３）
前記決済手段は、現金決済における現金の入出金を行う釣銭機をさらに備え、
前記表示制御手段は、
商品の登録が完了したときに前記釣銭機に投入されている現金の金額が、商品の合計金額以上であるときには、決済を実行させる決済実行画面を表示する付記１または２に記載の商品販売データ処理装置。

付記３の構成によれば、現金による決済を効率的に処理することができる。

（付記４）
前記決済手段は、クレジットカードによる決済を行うクレジットカード決済手段をさらに備え、
前記登録装置における商品の登録が完了する前に、前記決済方法決定手段によって前記クレジットカード決済手段による決済が決定されている場合には、商品の登録が完了したときに、前記クレジットカード決済手段による決済を開始する付記１～３のうちのいずれかに記載の商品販売データ処理装置。

付記４の構成によれば、クレジットカードによる決済を効率的に処理することができる。

（付記５）
前記決済手段は、電子マネーによる決済を行う電子マネー決済手段をさらに備え、
商品の登録が完了する前に、前記決済方法決定手段によって前記電子マネー決済手段による決済が決定されている場合には、商品の登録が完了したときに、前記電子マネー決済手段による決済を開始する電子マネー決済開始画面を前記表示手段に表示させる付記１～４のうちのいずれかに記載の商品販売データ処理装置。

付記５の構成によれば、電子マネーによる決済を効率的に処理することができる。

（付記６）
決済に利用可能な決済ポイントに関する決済ポイント情報を記憶する決済ポイントカードに含まれる前記決済ポイント情報に基づく決済ポイントを決済に利用するためのポイント利用操作部を備え、
前記ポイント利用操作部は、前記決済方法決定手段によって決済方法が決定されたか否かにかかわらず継続して操作可能とされている付記１～５のうちのいずれかに記載の商品販売データ処理装置。

付記６の構成によれば、決済ポイントを利用しやすくできる。

（付記７）
コンピュータを、店員が商品の登録を行い略対向した客が精算を行う商品販売データ処理装置として機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを、
画面を表示する表示手段、
複数種類の決済方法による決済が可能な決済手段、
前記決済手段における決済方法を選択して決定する決済方法決定手段、
前記決済手段における決済方法を選択させる決済選択画面を前記表示手段に表示させる表示制御手段、として機能させ、
前記表示制御手段は、商品の登録が完了する前に、前記決済方法決定手段によって前記決済方法が決定されている場合には、前記決済選択画面の表示を行わないことを特徴とするプログラム。

なお、以上に説明したＰＯＳシステム１、ＰＯＳ端末２０を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、ＯＳや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＣＤ－ＲＯＭ等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ（ＲＡＭ）のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク（通信網）や電話回線等の通信回線（通信線）のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル（差分プログラム）であってもよい。

１…ＰＯＳシステム
１０…ストアコントローラ
２０…ＰＯＳ端末
２０１…ＣＰＵ
２０２…ＲＯＭ
２０３…ＲＡＭ
２０４…ハードディスク
２０５…客側表示部
２０６…客側スキャナ部
２０８…カード決済部
２０９…釣銭機
２１０…店員側表示部
２１１…キー操作部
２１１ａ…モード切替ボタン
２１２…店員側スキャナ部
２１３…印刷部
２１４…音声出力部
２１５…通信部

Claims (4)

1. 商品の登録が行われ、登録された商品の精算を客が行う商品販売データ処理装置であって、
   客に向けて画面を表示する客側表示手段と、
   客に向けられ貨幣を投入する釣銭機と、
   複数の決済方法による決済が可能な決済手段と、
   前記複数の決済方法の中から決済方法を選択させる決済選択画面を前記客側表示手段に表示させる表示制御手段と、を備え、
   前記表示制御手段は、商品の登録開始前、または商品の登録中に、前記客側表示手段に前記決済選択画面を表示させ、
   前記釣銭機への入金があった場合には、前記客側表示手段に表示されている前記決済選択画面を消去する、
   ことを特徴とする商品販売データ処理装置。
2. 前記表示制御手段は、
   商品の登録開始前には、登録された商品が表示される位置に前記決済選択画面を重畳表示させ、前記商品の登録が開始されると、前記位置に重畳しない位置に前記決済選択画面を移動して表示する請求項１に記載の商品販売データ処理装置。
3. 店員が操作可能に画面を表示する店員側表示手段をさらに備え、
   前記表示制御手段は、前記客が決済方法を選択した場合に、選択された決済方法を前記店員側表示手段に表示させ、前記釣銭機への入金が行われた場合には、前記釣銭機に入金された金額を前記店員側表示手段に表示する、
   請求項１または２に記載の商品販売データ処理装置。
4. コンピュータを、客に向けられ貨幣を投入する釣銭機を備えるとともに登録された商品の精算を行う商品販売データ処理装置として機能させるプログラムであって、
   前記コンピュータを、
   客に向けて画面を表示する客側表示手段、
   複数の決済方法による決済が可能な決済手段、
   前記複数の決済方法の中から決済方法を選択させる決済選択画面を前記客側表示手段に表示させる表示制御手段、として機能させ、
   前記表示制御手段は、商品の登録開始前、または商品の登録中に、前記客側表示手段に前記決済選択画面を表示させ、
   前記釣銭機への入金があった場合、前記客側表示手段に表示されている前記決済選択画面を消去する、
   ことを特徴とするプログラム。

Images