JP7362072B2 - ロードセルおよびロードセル秤 - Google Patents
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Description
本願は、2018年8月21日に、中国に出願された中国特許出願201810955649.7号に基づいて優先権を主張し、その内容をここに援用する。
前記ストッパ部は、前記長手軸に沿って延びて形成される板状の部材であり、前記第1のロードセルまたは前記第2のロードセルの前記側面に固定される固定端部と、前記長手軸に沿って前記固定端部から離間し、前記固定端部が前記側面に固定された状態で、前記荷重による前記ロードセル部の弾性変形を規制する自由端部と、を有し、前記ストッパ部は、前記第1のロードセルと前記第2のロードセルとに対応する第1のストッパと第2のストッパとを有し、前記第1のロードセルおよび前記第2のロードセルの前記側面は、前記長手軸方向に沿って溝が形成され、前記第1のストッパの前記固定端部と前記第2のストッパの前記自由端部とは、前記溝内において隣接している。
以下では、図1から図3を参照し、本発明の第1の実施形態に係るロードセル10とロードセル10を有して構成されるロードセル秤1とについて説明する。図1は、本実施形態に係るロードセル10の構成を示す斜視図である。図2は、ロードセル10の構成を示す正面図である。図3は、ロードセル10の構成を示す側面図である。本実施形態において、図1に示されたY軸に沿う方向をロードセル10の長手軸方向と定義し、Y軸方向に直交するX軸方向をロードセル10の短手方向と定義し、X軸およびY軸によって定義された平面に直交するZ軸方向をロードセル10の高さ方向と定義する。また、本実施形態において、図2に示すように、ロードセル10のY軸方向における左側の端部を先端と定義し、ロードセル10の右側の端部を基端と定義する。
図1に示すように、柱体100は、長手軸Lに沿って延びて形成される上面101と、上面101に直交して形成される側面102と、上面101および側面102の両方とも直交する端面103とを有する。本実施形態において、上面101がX軸およびY軸によって規定された平面に形成され、側面102がY軸およびZ軸によって規定された平面に形成され、端面103がX軸およびZ軸によって規定された平面に形成される。
図1および図2に示すように、側面102より柱体100の短手方向(すなわちX軸方向)に沿って内側へ一部が切り抜かれることにより、貫通孔151が形成されている。図2に示すように、本実施形態において、X軸方向より柱体100に形成された貫通孔151を観察する場合、貫通孔151の内周面は、長手軸Lに沿って2つの略半円形状を並べて形成された形状を有する。また、貫通孔151の内周面は、長手軸Lを対称中心として軸対称となる。本実施形態において、貫通孔151の内周面には、例えば、柱体100の変形量、または柱体100が変形することにより発生した応力を電気信号に変換するセンサが配置されている。これにより、後述する重量Mを有する被計量物(図10を参照)をロードセル秤1に配して計量するとき、被計量物の重量が負荷としてロードセル10に作用することにより、柱体100に発生する微小な変形が貫通孔151の内周面に設けられたセンサによって電気信号に変換される。
また、図2に示すように、溝部152は、ロードセル10の高さ方向(すなわちZ軸方向)において均一の幅H5を有する。本実施形態において、溝部152の幅H5は、少なくとも後述するストッパ部材200の先端部(自由端部)の幅H4よりも大きい。
このため、例えば、ロードセル10の最大秤量に相当する負荷をロードセル10に作用する際の柱体100の最大撓み量と、この場合の溝部152の幅H5とを測定することにより、ストッパ部材200の先端部に形成された自由端部の幅H4を適宜設定することが可能である。
本実施形態において、柱体100、中間部材250、およびストッパ部材200を連結する手段は、上述の固定機構150に限定されない。例えば、固定機構150におけるネジ穴の数量および配置位置などを適宜調整してもよいし、ネジ係合以外の係合方式を採用してもよい。また、例えば、ストッパ部材200、中間部材250、および柱体100を溶接などの方法で直接に連結してもよい。
上述したように、本実施形態に係るロードセル秤1を組み立てる際、ロードセル10は、上方サポート部材20を介して計量皿40に連結され、かつ、下方サポート部材30を介して台板50に固定されて支持されている。なお、上方サポート部材20、下方サポート部材30、計量皿40、および台板50は、各種公知の構成を有して構成されてもよい。
以下、図4を参照し、本実施形態の第1の変形例に係るロードセル10Aの構成を説明する。以下、上述の第1の実施形態に係るロードセル10と同じ構成は、同じ符号を付けて、その説明を省略し、上述の実施形態と異なる点を中心に説明する。
ただし、本変形例に係るロードセル10Aの構成はこれに限定されない。例えば、本変形例に係るロードセル10Aのストッパ部材200Aに段差部254を形成されず、ストッパ部材200Aの基端固定部と柱体100Aの側面との間に中間部材250を設けてもよい。
本変形例に係るロードセル10Aが上述の構成を有することで、上述の第1の実施形態に係るロードセル10と同じ効果を有する。具体的に、本変形例に係るロードセル10Aを有するロードセル秤によれば、ロードセル10Aの最大秤量以下の重量を有する被計量物が計量皿に載せられて計量されるとき、ロードセル10Aの柱体100Aにおける起歪部(貫通孔151)が弾性変形することにより、柱体100Aに形成された突起256がストッパ部材200Aの貫通孔255内に相対移動する。このため、上述の第1の実施形態に係るロードセル10同様に、起歪部の弾性変形量を検出することにより、被計量物の重量Mを計量することができる。
以下、図5を参照し、本実施形態の第2の変形例に係るロードセル10Bの構成を説明する。以下、上述の第1の実施形態に係るロードセル10と同じ構成は、同じ符号を付けて、その説明を省略し、上述の実施形態と異なる点を中心に説明する。
図5に示すように、本変形例に係るロードセル10Bは、ストッパ部材200Bが略T字形状に形成される点と、柱体100の先端側における第1位置制限部材231が形成される点とで上述の第1の実施形態に係るロードセル10と異なる。
本変形例に係るロードセル10Bによれば、最大秤量以下の重量を有する被計量物が計量皿に載せられた場合、ロードセル10Bの起歪部(貫通孔151)が弾性変形し、ストッパ部材200Bの先端自由部が位置制限槽2311内において、第1位置制限部材231に対して相対移動する。この場合において、ストッパ部材200Bの先端自由部と位置制限槽2311の内面とが接触しないため、ロードセル10Bの起歪部の弾性変形が制限されない。
以下、図6から図9を参照し、本発明の第2の実施形態に係るロードセル10およびこのロードセル10を有して構成されたロードセル秤1について説明する。本実施形態に係るロードセル10は、先端ロードセルユニット110と基端ロードセルユニット130とが長手軸方向における一体化されて構成されている。より具体的に、図8に示すように、本実施形態に係るロードセル10は、長手軸方向において、先端ロードセルユニット110の基端固定部2321と基端ロードセルユニット130の先端自由部2322とが隣接するように構成されている。このため、本実施形態において、先端ロードセルユニット110の先端部がロードセル10の先端部であり、基端ロードセルユニット130の基端部がロードセル10の基端部である。
このため、本実施形態に係るロードセル10によれば、上述の第1の実施形態に係るロードセル10よりも大きい最大秤量を有するロードセル秤を構成できる。さらに、本実施形態に係るロードセル10によれば、後述するように、先端ロードセルユニット110の最大秤量M1以下である被計量物を計量する際、比較的に計量精度が高い先端ロードセルユニット110が用いられるため、より精度の高い計量結果が得られる。
例えば、図10に示されたように、本実施形態に係るロードセル秤1のロードセル10において、ストッパ部材200および柱体100の間に中間部材250を設けずに、ストッパ部材200が段差部254を有して形成されてもよい。
本実施形態に係るロードセル10のその他の構成は、上述の第1の実施形態に係るロードセル10と同様であるため、その説明を省略する。本実施形態に係るロードセル10に、上述の下方サポート部材30、台板50、上方サポート部材20、および計量皿40を連結することにより、本実施形態に係るロードセル秤1を構成できる(図10参照)。
以下、上述の構成を有するロードセル10およびロードセル秤1の動作について説明する。より具体的に、被計量物の重量Mと、ロードセル10の先端ロードセルユニット110の最大秤量M1および基端ロードセルユニット130の最大秤量M2との関係に基づいて、本実施形態に係るロードセル10の動作を説明する。なお、上述のように、本実施形態に係るロードセル10においては、先端ロードセルユニット110の最大秤量M1が基端ロードセルユニット130の最大秤量M2よりも小さい。
本実施形態に係るロードセル10によれば、先端ロードセルユニット110と基端ロードセルユニット130とが上述の第1の実施形態に係るロードセル10とほぼ同じ構成であるため、上述の第1の実施形態に係るロードセル10と同じ作用を有する。より具体的に、先端ロードセルユニット110の最大秤量M1または基端ロードセルユニット130の最大秤量M2よりも大きい重量Mを有する被計量物がロードセル秤1の計量皿40に載せられても、先端ロードセルユニット110および基端ロードセルユニット130が限界量を超えて弾性変形することがない。このため、先端ロードセルユニット110および基端ロードセルユニット130を有するロードセル10における回復できない変形を回避できる。
以下、図10から図14を参照しながら、本実施形態の第1の変形例について説明する。図10は、本変形例に係るロードセル10を備えるロードセル秤1の構成を示す正面図である。図11は、本変形例に係るロードセル10の構成を示す正面図である。図12から図14は、本変形例に係るロードセル10の動作を示す図である。
基端ロードセルユニット130は、先端ロードセルユニット110と同様に、柱体100に形成された突起(第1位置制限部材)231とストッパ部材(第2位置制限部材)232とからなる位置制限機構210を有している。本変形例において、位置制限機構210は、基端ロードセルユニット130および先端ロードセルユニット110における変形区域である第1区域141を保護するために設けられている。
一方、本変形例に係るロードセル10の基端ロードセルユニット130が上述の先端ロードセルユニット110と同じ構成を有するため、その説明を省略する。
図12に示すように、本変形例に係るストッパ部材232は、段差部254を有して形成されているが、これに限定されない。上述の各実施形態および変形例と同様に、ロードセル10は、ストッパ部材232と柱体100との間に中間部材250が挟まれて構成されてもよい。
本変形例に係るロードセル秤1によれば、基端ロードセルユニット130の第1区域141の弾性変形量を表す電気信号を検出することにより、被計量物の重量Mを計量することができる。
以下、図15および図16を参照して、本実施形態の第2の変形例に係るロードセル10について説明する。図16に示すように、本変形例に係るロードセル10は、先端ロードセルユニット110と基端ロードセルユニット130とが長手軸方向において一体化した構成を有する。また、本変形例に係る先端ロードセルユニット110と基端ロードセルユニット130とは、上述の第1の実施形態の第2の変形例に係るロードセル10Bと同じ構成を有して構成されている。
図17には、本実施形態の第3の変形例に係るロードセル10の構成が示されている。図17に示すように、本変形例に係るロードセル10は、長手軸方向における先端側から基端側への順で、先端ロードセルユニット110と、中間ロードセルユニット120と、基端ロードセルユニット130とが柱体100に順次固定されて構成されている。図17に示すように、本変形例に係る先端ロードセルユニット110と、中間ロードセルユニット120と、基端ロードセルユニット130とは、それぞれ柱体100の側面102に形成された溝部152に固定されたストッパ部材200を有している。
以下、図18から図24を参照し、本発明の第3の実施形態に係るロードセル10およびこのロードセル10を備えるロードセル秤1の構成について説明する。図18および図19は、本実施形態に係るロードセル10の一部、より具体的に、ロードセル10の先端ロードセルユニット110の構成を示す正面図である。図20は、本実施形態に係るロードセル10の構成を示す正面図である。図21および図22は、本実施形態に係るロードセル10を備えるロードセル秤1の構成を示す正面図および斜視図である。図23および図24は、本実施形態に係るロードセル10の動作を示す正面図である。
以下、図25から図27を参照し、本実施形態に係るロードセル10の第1変形例、第2変形例、および第3変形例の構成について説明する。
図25に示すように、本実施形態の第1の変形例に係るロードセル10は、上述の本実施形態に係るロードセル10同様に、先端ロードセルユニット110、中間ロードセルユニット120、および基端ロードセルユニット130が垂直方向に重ねて配置された状態で連結部材300によって連結されて構成されている。本変形例に係るロードセル10において、先端ロードセルユニット110、中間ロードセルユニット120、および基端ロードセルユニット130が第1の実施形態1に係るロードセル10(図1から図3参照)と同じ構成を有している。
以下、図28および図29を参照し、本発明の第4の実施形態について説明する。図28は、本実施形態に係るロードセル10の構成を示す斜視図である。図29は、図28における破断線A-Aに沿う断面図である。
また、本実施形態に係るロードセル10によれば、先端ロードセルユニット110にストッパ部材232が設けられていない場合においても、保護部材500のみの動作によって先端ロードセルユニット110および基端ロードセルユニット130における意図しない変形を回避することができる。
10,10A,10B ロードセル
100,100A 柱体
101 上面
102 側面
103 端面
110 先端ロードセルユニット
120 中間ロードセルユニット
130 基端ロードセルユニット
141 第1区域
142 第2区域
150 固定機構
151 貫通孔
152 溝部
154 段差部
200,200A,200B,232 ストッパ部材(第2位置制限部材)
210 位置制限機構
231 突起(位置制限槽、第1位置制限部材)
250 中間部材
254 段差部
500 保護部材
510 第2ストッパ部材
520 板状部材
530 ネジ
2311 溝部
2321 基端固定部
2322 先端自由部
2323 貫通孔
H1,H2,H3,H4,H5 幅
L 長手軸
M 重量
M1,M2,M3 最大秤量
X,Y,Z 軸
Claims (7)
- 長手軸に沿って延びって形成される上面、および前記上面に交差して形成される側面を有して柱形状に形成され、第1の秤量を有する第1のロードセル、および第2の秤量を有する第2のロードセルを有するロードセル部と、
前記ロードセル部に所定値を超える荷重が掛かることによって前記ロードセル部に生じる変形を制限するために設けられ、前記第1のロードセルまたは前記第2のロードセルの何れかに対応するストッパ部と、
を備え、
前記ロードセル部は、前記第1のロードセルおよび前記第2のロードセルが前記長手軸方向に沿ってこの順で配置されて構成され、
前記ロードセル部は、前記長手軸方向に直交する短手方向において、前記側面から前記第1のロードセルおよび前記第2のロードセルのそれぞれを貫通して形成され、弾性変形可能な起歪部をさらに備え、
前記ストッパ部は、前記長手軸に沿って延びて形成される板状の部材であり、
前記第1のロードセルまたは前記第2のロードセルの前記側面に固定される固定端部と、
前記長手軸に沿って前記固定端部から離間し、前記固定端部が前記側面に固定された状態で、前記荷重による前記ロードセル部の弾性変形を規制する自由端部と、
を有し、
前記ストッパ部は、前記第1のロードセルと前記第2のロードセルとに対応する第1のストッパと第2のストッパとを有し、
前記第1のロードセルおよび前記第2のロードセルの前記側面は、前記長手軸方向に沿って溝が形成され、
前記第1のストッパの前記固定端部と前記第2のストッパの前記自由端部とは、前記溝内において隣接している、
ロードセル秤。 - 前記上面に垂直する高さ方向における前記ストッパ部の寸法を前記ストッパ部の幅に定義すると、前記ストッパ部は、前記固定端部における第1の幅、および前記長手軸に沿って、前記起歪部が形成された範囲内における第2の幅を有し、
前記ストッパ部の前記第1の幅が前記第2の幅よりも大きい、
請求項1に記載のロードセル秤。 - 前記ストッパ部の前記固定端部は、前記第1の幅と前記第2の幅との間の第3の幅を有して形成される、
請求項2に記載のロードセル秤。 - 前記ストッパ部の前記自由端部は、前記第1の幅と前記第2の幅との間の第4の幅を有して形成される、
請求項2または請求項3に記載のロードセル秤。 - 前記短手方向において、前記ロードセル部と前記ストッパ部における前記側面に固定される部分との間に挟まれて形成された中間部材をさらに有する、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のロードセル秤。 - 前記第1の秤量以下の前記荷重が前記第1のロードセルに掛かると、前記第1のロードセルが弾性変形し、前記第1のストッパの前記自由端部が前記第1のロードセルに対して移動し、
前記第1の秤量よりも大きい、かつ、前記第2の秤量以下の前記荷重が前記第1のロードセルに掛かると、前記第1のストッパと前記第1のロードセルとが一体化した状態で、前記第2のロードセルが弾性変形し、前記第2のストッパの前記自由端部が前記第2のロードセルに対して移動する、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のロードセル秤。 - 前記第1のロードセルに固定された保護部材をさらに有し、
前記第1の秤量よりも大きい荷重が掛かるとき、前記第1のロードセルと前記保護部材とが同時に作動することにより、前記第1のロードセルの永久歪を回避することができる、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のロードセル秤。
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