JP7360879B2

JP7360879B2 - 安全協力会費内訳管理装置、安全協力会費内訳管理方法、および、安全協力会費内訳管理プログラム

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Publication number: JP7360879B2
Application number: JP2019177952A
Authority: JP
Inventors: 雅俊貝塚; 修平辻; 剛光上野
Original assignee: 株式会社オービック
Priority date: 2019-09-27
Filing date: 2019-09-27
Publication date: 2023-10-13
Anticipated expiration: 2039-09-27
Also published as: JP2021056673A

Description

本発明は、安全協力会費内訳管理装置、安全協力会費内訳管理方法、および、安全協力会費内訳管理プログラムに関する。

特許文献１には、安全協力会費の総額に対する仕訳を作成する構成が開示されている。

特開２０１９－３２６５０号公報

しかしながら、上記特許文献１記載の発明においては、建設業界の慣習の一つとして発生し、企業によって使用用途の異なる安全協力会費が会計上一括りの科目にまとめられて計上されていたため、将来発生しうるコストの予測に時間を要していたという課題があった。

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、建設業界において安全協力会費として徴収した金額を対象に、定められた配分率に応じてその内訳を目的別に展開し、会計上の科目として発生させることができる安全協力会費内訳管理装置、安全協力会費内訳管理方法、および、安全協力会費内訳管理プログラムを提供することを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る安全協力会費内訳管理装置は、記憶部と制御部とを備えた安全協力会費内訳管理装置であって、前記記憶部は、支払先毎に安全協力会費の徴収比率を設定した支払先マスタを記憶する支払先記憶手段と、仕入先毎に前記支払先と請負契約区分とを設定した仕入先マスタを記憶する仕入先記憶手段と、前記請負契約区分毎に前記安全協力会費の細目と配分率と振替先勘定科目とを設定した安全協力会費配分率マスタを記憶する安全協力会費配分率記憶手段と、を備え、前記制御部は、仕入本体金額を含む仕入データを取得する仕入取得手段と、前記支払先マスタ、および、前記仕入データに基づいて、前記安全協力会費の徴収額である控除額を含む控除明細データを取得する控除明細取得手段と、前記仕入先マスタ、および、前記安全協力会費配分率マスタに基づいて、前記控除額に対する前記細目毎の内訳である配賦額を含む控除明細内訳データを取得する控除明細内訳取得手段と、前記安全協力会費配分率マスタ、および、前記控除明細内訳データに基づいて、配賦仕訳データを作成する仕訳作成手段と、を備えたことを特徴とする。

また、本発明に係る安全協力会費内訳管理装置において、前記控除明細内訳取得手段は、更に、前記仕入先マスタ、および、前記安全協力会費配分率マスタに基づいて、前記安全協力会費への助成見舞金の助成金額を算出し、前記仕訳作成手段は、更に、前記安全協力会費配分率マスタ、および、前記助成金額に基づいて、助成仕訳データを作成することを特徴とする。

また、本発明に係る安全協力会費内訳管理装置において、前記控除明細取得手段は、更に、前記仕入データ、および、前記控除明細データに基づいて、支払金額を含む支払通知データを取得することを特徴とする。

また、本発明に係る安全協力会費内訳管理装置において、前記仕訳作成手段は、更に、前記仕入データに基づいて、仕入仕訳データを作成し、前記控除明細データに基づいて、控除仕訳データを作成することを特徴とする。

また、本発明に係る安全協力会費内訳管理装置において、前記配賦額は、前記控除額に、前記各細目の前記配分率を被除数とし全ての前記細目の前記配分率の合計を除数とした場合の商を乗じた金額であることを特徴とする。

また、本発明に係る安全協力会費内訳管理装置において、前記安全協力会費配分率マスタは、更に、助成見舞金乗率が設定され、前記助成金額は、所定の前記細目の前記配賦額に、前記助成見舞金乗率を乗じた金額であることを特徴とする。

また、本発明に係る安全協力会費内訳管理装置において、前記配賦仕訳データは、借方の勘定科目が立替金、且つ、貸方の勘定科目が預り金であることを特徴とする。

また、本発明に係る安全協力会費内訳管理装置において、前記助成仕訳データは、借方の勘定科目が一般管理費、且つ、貸方の勘定科目が預り金であることを特徴とする。

また、本発明に係る安全協力会費内訳管理装置において、前記控除仕訳データは、借方の勘定科目が未払金、且つ、貸方の勘定科目が立替金であることを特徴とする。

また、本発明に係る安全協力会費内訳管理方法は、記憶部と制御部とを備えた安全協力会費内訳管理装置に実行させるための安全協力会費内訳管理方法であって、前記記憶部は、支払先毎に安全協力会費の徴収比率を設定した支払先マスタを記憶する支払先記憶手段と、仕入先毎に前記支払先と請負契約区分とを設定した仕入先マスタを記憶する仕入先記憶手段と、前記請負契約区分毎に前記安全協力会費の細目と配分率と振替先勘定科目とを設定した安全協力会費配分率マスタを記憶する安全協力会費配分率記憶手段と、を備え、前記制御部で実行させる、仕入本体金額を含む仕入データを取得する仕入取得ステップと、前記支払先マスタ、および、前記仕入データに基づいて、前記安全協力会費の徴収額である控除額を含む控除明細データを取得する控除明細取得ステップと、前記仕入先マスタ、および、前記安全協力会費配分率マスタに基づいて、前記控除額に対する前記細目毎の内訳である配賦額を含む控除明細内訳データを取得する控除明細内訳取得ステップと、前記安全協力会費配分率マスタ、および、前記控除明細内訳データに基づいて、配賦仕訳データを作成する仕訳作成ステップと、を含むことを特徴とする。

また、本発明に係る安全協力会費内訳管理プログラムは、記憶部と制御部とを備えた安全協力会費内訳管理装置に実行させるための安全協力会費内訳管理プログラムであって、前記記憶部は、支払先毎に安全協力会費の徴収比率を設定した支払先マスタを記憶する支払先記憶手段と、仕入先毎に前記支払先と請負契約区分とを設定した仕入先マスタを記憶する仕入先記憶手段と、前記請負契約区分毎に前記安全協力会費の細目と配分率と振替先勘定科目とを設定した安全協力会費配分率マスタを記憶する安全協力会費配分率記憶手段と、を備え、前記制御部において、仕入本体金額を含む仕入データを取得する仕入取得ステップと、前記支払先マスタ、および、前記仕入データに基づいて、前記安全協力会費の徴収額である控除額を含む控除明細データを取得する控除明細取得ステップと、前記仕入先マスタ、および、前記安全協力会費配分率マスタに基づいて、前記控除額に対する前記細目毎の内訳である配賦額を含む控除明細内訳データを取得する控除明細内訳取得ステップと、前記安全協力会費配分率マスタ、および、前記控除明細内訳データに基づいて、配賦仕訳データを作成する仕訳作成ステップと、を実行させることを特徴とする。

本発明によれば、本部費または支部費といった細目の安全協力会費の内訳を細目別に預り金として管理することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、細目別の預り金の内訳から、一部細目に一定の料率を乗じた額を自社費用として算出できるという効果を奏する。また、本発明によれば、安全協力会費の細目への振替、および、振り替えた災害見舞金からの助成見舞積立金への振替の一連の仕訳計上ができるという効果を奏する。また、本発明によれば、結果に従った自動仕訳を作成することができるため、安全協力会費の内訳を会計上捉えることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、安全協力会費として徴収した金額を対象に、定められた配分率に応じてその内訳を展開し、加えて自社負担分の計上ができるという効果を奏する。また、本発明によれば、預り金としての徴収分および自社負担の費用分は、マスタ設定により、汎用的に科目や率を設定することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、検収時に自動的に控除の明細を作成することで、建設業界特有の業務フローを簡単にシステム化することができるという効果を奏する。

図１は、本実施形態における安全協力会費内訳管理装置の構成の一例を示すブロック図である。図２は、本実施形態における安全協力会費内訳管理装置の処理の一例を示すフローチャートである。図３は、本実施形態における安全協力会費内訳管理処理の一例を示すフロー図である。図４は、本実施形態における安全協力会費内訳管理処理の一例を示すフロー図である。図５は、本実施形態における安全協力会費内訳管理処理の一例を示すフロー図である。図６は、本実施形態における安全協力会費内訳管理処理の一例を示すフロー図である。図７は、本実施形態における配賦額計算使用データの一例を示す図である。図８は、本実施形態における助成金額計算使用データの一例を示す図である。

本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。

［１．概要］
まず、本発明の概要を説明する。

建設業界においては、元請業者の安全協力会が下請業者を会員として徴収する安全協力会費があり、災害防止の推進、安全衛生に関する講習会の実施、および、その他事項発生の原因調査等に使用される。

従来は、企業によって使用用途の異なる安全協力会費が会計上一括りの科目にまとめられていたため、将来発生しうるコストの予測に事務処理の時間を要していた。また、従来は、安全協力会費の内訳が取引先毎に別途作成されていたため、業務内容によって配賦率が異なる内訳、または、取引先ごとに配賦率が異なる内訳の計算処理が煩雑となっていた。

そこで、本実施形態においては、災害防止の推進等を目的として徴収する本部会費および支部会費、ならびに、災害時における拠出に備えて徴収する災害見舞金を、会計上詳細に管理することで、従来手間となっていた計算を自動化し、正確な会計数字の管理を可能にする仕組みを提供している。

［２．構成］
本実施形態に係る安全協力会費内訳管理装置１００の構成の一例について、図１を参照して説明する。図１は、本実施形態における安全協力会費内訳管理装置１００の構成の一例を示すブロック図である。

図１に示すように、安全協力会費内訳管理装置１００は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、安全協力会費内訳管理装置１００は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、ＰＤＡ（ＰｅｒｓｏｎａｌＤｉｇｉｔａｌＡｓｓｉｓｔａｎｔｓ）、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。

安全協力会費内訳管理装置１００は、制御部１０２と通信インターフェース部１０４と記憶部１０６と入出力インターフェース部１０８と、を備えている。安全協力会費内訳管理装置１００が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。

通信インターフェース部１０４は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、安全協力会費内訳管理装置１００をネットワーク３００に通信可能に接続する。通信インターフェース部１０４は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク３００は、安全協力会費内訳管理装置１００とサーバ２００とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやＬＡＮ（ＬｏｃａｌＡｒｅａＮｅｔｗｏｒｋ）等である。

記憶部１０６には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部１０６には、ＯＳ（ＯｐｅｒａｔｉｎｇＳｙｓｔｅｍ）と協働してＣＰＵ（ＣｅｎｔｒａｌＰｒｏｃｅｓｓｉｎｇＵｎｉｔ）に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部１０６として、例えば、ＲＡＭ（ＲａｎｄｏｍＡｃｃｅｓｓＭｅｍｏｒｙ）・ＲＯＭ（ＲｅａｄＯｎｌｙＭｅｍｏｒｙ）等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部１０６は、支払先マスタ１０６ａと、仕入先マスタ１０６ｂと、安全協力会費配分率マスタ１０６ｃと、勘定科目マスタ１０６ｄと、会計ファイル１０６ｅとを備えている。

支払先マスタ１０６ａは、支払先毎に安全協力会費の徴収比率を設定したマスタである。ここで、支払先マスタ１０６ａは、支払先識別子（例えば、支払先コード（ＣＤ）および／または支払先名等）、安全協力会費を徴収するか否かを示す安全協力会費徴収区分、および／または、安全協力会費徴収比率等を記憶していてもよい。

仕入先マスタ１０６ｂは、仕入先毎に支払先と請負契約区分とを設定したマスタである。ここで、仕入先マスタ１０６ｂは、仕入先識別子（例えば、仕入先ＣＤおよび／または仕入先名等）、支払先識別子（例えば、支払先コード（ＣＤ）および／または支払先名等）、および／または、請負契約区分等を記憶していてもよい。

安全協力会費配分率マスタ１０６ｃは、請負契約区分毎に安全協力会費の細目と配分率と振替先勘定科目とを設定したマスタである。ここで、安全協力会費配分率マスタ１０６ｃは、改定日付、請負契約区分、安全協力会費の細目を示す配賦分類、安全協力会費の細目に対する配分率、助成見舞金乗率、金額小数以下桁数、金額端数区分（例えば、四捨五入、切り上げまたは切り捨て等）、振替先の勘定科目を示す振替先勘定科目区分（例えば、勘定（科目）ＣＤ等）、貸借対照表の相手勘定科目区分、２次配賦区分、および／または、１次配賦配賦分類等を記憶していてもよい。また、安全協力会費の細目は、本部会費、支部会費、災害見舞金（災害見舞制度基金）、および／または、助成見舞金（助成見舞積立金）等であってもよい。

勘定科目マスタ１０６ｄは、勘定科目を設定したマスタである。ここで、勘定科目マスタ１０６ｄは、勘定科目区分（例えば、勘定（科目）ＣＤ等）と勘定科目識別子（例えば、勘定科目名等）とを紐付けて記憶していてもよい。

会計ファイル１０６ｅは、会計データを記憶する。ここで、会計ファイル１０６ｅは、仕訳データ、仕入データ、控除明細データ、支払通知データ、および／または、控除明細内訳データ等を記憶していてもよい。また、仕訳データは、配賦仕訳データ、助成仕訳データ、仕入仕訳データ、および／または、控除仕訳データ等であってもよい。

入出力インターフェース部１０８には、入力装置１１２および出力装置１１４が接続されている。出力装置１１４には、モニタ（タッチパネルを含む）の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置１１２には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置１１４をモニタ１１４またはプリンタ１１４とし、入力装置１１２をキーボード１１２またはマウス１１２として記載する場合がある。

制御部１０２は、安全協力会費内訳管理装置１００を統括的に制御するＣＰＵ等である。制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部１０２は、機能概念的に、仕入取得部１０２ａと、控除明細取得部１０２ｂと、控除明細内訳取得部１０２ｃと、仕訳作成部１０２ｄとを備えている。

仕入取得部１０２ａは、仕入本体金額を含む仕入データを取得する。ここで、仕入データは、仕入先識別子（例えば、仕入先ＣＤ等）、支払先識別子（例えば、支払先ＣＤ等）、工事識別子（例えば、工事名等）、仕入日付、支払予定日付、仕入本体金額、消費税額、および／または、税率等を含んでいてもよい。また、仕入取得部１０２ａは、仕入データ等を会計ファイル１０６ｅに格納してもよい。

控除明細取得部１０２ｂは、安全協力会費の徴収額である控除額を含む控除明細データを取得する。ここで、控除明細取得部１０２ｂは、支払先マスタ１０６ａ、および、仕入データに基づいて、安全協力会費の徴収額である控除額を含む控除明細データを取得してもよい。また、控除明細取得部１０２ｂは、仕入データ、および、控除明細データに基づいて、支払金額を含む支払通知データを取得してもよい。また、控除明細取得部１０２ｂは、控除明細データおよび／または支払通知データ等を会計ファイル１０６ｅに格納してもよい。また、控除明細データは、控除明細Ｇｕｉｄ、控除種別、工事識別子、支払予定日付、控除額、および／または、請負契約区分等を含んでいてもよい。また、支払通知データは、支払先識別子、支払予定日付、支払金額、および／または、安全協力会費額等を含んでいてもよい。

控除明細内訳取得部１０２ｃは、控除額に対する細目毎の内訳である配賦額を含む控除明細内訳データを取得する。ここで、控除明細内訳取得部１０２ｃは、仕入先マスタ１０６ｂ、および、安全協力会費配分率マスタ１０６ｃに基づいて、控除額に対する細目毎の内訳である配賦額を含む控除明細内訳データを取得してもよい。また、控除明細内訳取得部１０２ｃは、仕入先マスタ１０６ｂ、および、安全協力会費配分率マスタ１０６ｃに基づいて、安全協力会費への助成見舞金の助成金額を算出してもよい。また、配賦額は、控除額に、各細目の配分率を被除数とし全ての細目の配分率の合計を除数とした場合の商を乗じた金額であってもよい。また、助成金額は、所定の細目（例えば、災害見舞金等）の配賦額に、助成見舞金乗率を乗じた金額であってもよい。また、控除明細内訳取得部１０２ｃは、控除明細内訳データ等を会計ファイル１０６ｅに格納してもよい。また、控除明細内訳データは、控除明細Ｇｕｉｄ、控除内訳Ｇｕｉｄ、控除明細内訳区分、対象日付、配分率、助成見舞金乗率、控除額、振替先科目区分、および／または、相手科目区分等を含んでいてもよい。

仕訳作成部１０２ｄは、仕訳データを作成する。ここで、仕訳作成部１０２ｄは、安全協力会費配分率マスタ１０６ｃ、および、控除明細内訳データに基づいて、配賦仕訳データを作成してもよい。また、仕訳作成部１０２ｄは、安全協力会費配分率マスタ１０６ｃ、および、助成金額に基づいて、助成仕訳データを作成してもよい。また、仕訳作成部１０２ｄは、仕入データに基づいて、仕入仕訳データを作成し、控除明細データに基づいて、控除仕訳データを作成してもよい。また、配賦仕訳データは、借方の勘定科目が立替金、且つ、貸方の勘定科目が預り金であってもよい。また、助成仕訳データは、借方の勘定科目が一般管理費、且つ、貸方の勘定科目が預り金であってもよい。また、控除仕訳データは、借方の勘定科目が未払金、且つ、貸方の勘定科目が立替金であってもよい。また、仕訳作成部１０２ｄは、仕訳データを会計ファイル１０６ｅに格納してもよい。

［３．具体例］
本実施形態の具体例について、図２から図８を参照して説明する。

［安全協力会費内訳管理処理］
ここで、図２を参照して、本実施形態における安全協力会費内訳管理処理の一例について説明する。図２は、本実施形態における安全協力会費内訳管理装置１００の処理の一例を示すフローチャートである。

図２に示すように、仕入取得部１０２ａは、仕入先ＣＤ、支払先ＣＤ、工事名、仕入日付、支払予定日付、仕入本体金額、消費税額および税率を含む仕入データを取得し、当該仕入データを会計ファイル１０６ｅに登録する（ステップＳＡ－１）。

そして、控除明細取得部１０２ｂは、支払先マスタ１０６ａ、および、会計ファイル１０６ｅに登録された仕入データに基づいて、控除明細Ｇｕｉｄ、控除種別、工事識別子、支払予定日付、および、安全協力会費の徴収額である控除額を含む控除明細データを取得し、当該控除明細データを会計ファイル１０６ｅに登録する（ステップＳＡ－２）。

そして、控除明細取得部１０２ｂは、仕入データ、および、控除明細データに基づいて、支払先ＣＤ、支払予定日付、支払金額および安全協力会費額を含む支払通知データを取得し、支払先に通知する（ステップＳＡ－３）。

そして、控除明細内訳取得部１０２ｃは、仕入先マスタ１０６ｂ、および、安全協力会費配分率マスタ１０６ｃに基づいて、控除明細Ｇｕｉｄ、控除内訳Ｇｕｉｄ、控除明細内訳区分、対象日付、配分率もしくは助成見舞金乗率、控除額に対する細目毎の内訳である配賦額、安全協力会費への助成見舞金の助成金額、振替先科目区分ならびに相手科目区分を含む控除明細内訳データを取得し、控除明細内訳データを会計ファイル１０６ｅに登録する（ステップＳＡ－４）。

そして、仕訳作成部１０２ｄは、仕入データに基づいて、貸方の勘定科目が未払金である仕入仕訳データを作成し、控除明細データに基づいて、借方の勘定科目が未払金、且つ、貸方の勘定科目が立替金である控除仕訳データを作成し、安全協力会費配分率マスタ１０６ｃおよび控除明細内訳データに基づいて、借方の勘定科目が立替金、且つ、貸方の勘定科目が預り金である配賦仕訳データ、および、借方の勘定科目が一般管理費、且つ、貸方の勘定科目が預り金である助成仕訳データを作成し、当該仕入仕訳データ、当該控除仕訳データ、当該配賦仕訳データおよび当該助成仕訳データを会計ファイル１０６ｅに格納し（ステップＳＡ－５）、処理を終了する。

ここで、図３から図６を参照して、本実施形態における安全協力会費内訳管理処理の具体例について説明する。図３から図６は、本実施形態における安全協力会費内訳管理処理の一例を示すフロー図である。

図３に示すように、本実施形態においては、個社毎に予め支払先マスタ１０６ａ、仕入先マスタ１０６ｂ、安全協力会費配分率マスタ１０６ｃおよび勘定科目マスタ１０６ｄが設定され、登録される（ステップＳＢ－１）。なお、本実施形態の勘定科目マスタ１０６ｄにおいて、科目の設定は、個社ごとに異なるものであってもよい。

そして、図４に示すように、本実施形態においては、仕入が発生した場合、ユーザの仕入入力により仕入データが登録され（ステップＳＢ－２）、支払先マスタ１０６ａに設定された安全協力会費徴収区分が「対象」となっている支払先に対する控除明細データが作成される（ステップＳＢ－３）。そして、図４に示すように、本実施形態においては、支払予定日単位、支払方法単位および／または支払先単位で、支払方法確定処理が実行され、支払通知データが支払先に通知され、控除明細データに控除明細Ｇｕｉｄが付与される（ステップＳＢ－４）。

そして、図５に示すように、支払方法が確定されるタイミングで、安全協力会費配分率マスタ１０６ｃの設定内容に従って、安全協力会費配分率マスタ１０６ｃに設定された改定日と、仕入データに含まれる対象日（＝支払予定日）の日付とから、配分率および助成見舞金乗率の設定が参照されて、控除明細データがさらに展開された控除明細内訳データが作成される（ステップＳＢ－５）。

そして、本実施形態においては、図５に示すように、（１）各工事の仕入に対する仕入仕訳データが作成され、図６に示すように、（２）各工事の安全協力会費の控除分に対する控除仕訳データが作成され、（３）安全協力会費配分金への振替仕訳として、配賦仕訳データおよび助成仕訳データが作成される（ステップＳＢ－６）。ここで、本実施形態においては、支払予定日（２０１９／２／２８および２０１９／４／３０）の違いにより、安全協力会費配分率マスタ１０６ｃに設定された請負契約区分が「２：外注契約業者」であるＢ株式会社に関する預り金の配分に差異が生じている。

また、図７を参照して、本実施形態における配賦額計算処理の一例について説明する。図７は、本実施形態における配賦額計算使用データの一例を示す図である。

本実施形態においては、図７に示す、控除明細データと、配分率（２次配賦区分：０）もしくは助成見舞金乗率（２次配賦区分：１）、および、２次配賦の有無を示す２次配賦区分が設定された１次安全協力会費配分率マスタ１０６ｃとに基づいて、「各細目の配賦額＝控除額×各細目の配分率／全ての配分率の合計」の式を用いて、各細目の配賦額が計算される。例えば、本実施形態においては、本部会費の配賦額＝￥４００，０００×３／（３＋５＋７）＝￥１３３，３３３と計算される。

また、図８を参照して、本実施形態における助成金額計算処理の一例について説明する。図８は、本実施形態における助成金額計算使用データの一例を示す図である。

本実施形態においては、図８に示す、控除明細データと、配分率（２次配賦区分：０）もしくは助成見舞金乗率（２次配賦区分：１）、および、２次配賦の有無を示す１次配賦配賦分類が設定された１次安全協力会費配分率マスタ１０６ｃと、助成見舞金の算出対象となる配賦分類が設定された２次安全協力会費配分率マスタ１０６ｃとに基づいて、「助成金額＝助成見舞金の算出対象となる配賦分類（災害見舞金制度基金）の配賦額×助成見舞金乗率」の式を用いて、助成見舞金の助成金額が計算される。例えば、本実施形態においては、助成金額＝￥４００，０００×７／（３＋５＋７）×０．１５＝￥２８，０００と計算される。

［４．他の実施形態］
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。

例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。

また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。

また、安全協力会費内訳管理装置１００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。

例えば、安全協力会費内訳管理装置１００が備える処理機能、特に制御部１０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵおよび当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて安全協力会費内訳管理装置１００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤＤ（ＨａｒｄＤｉｓｋＤｒｉｖｅ）などの記憶部などには、ＯＳと協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。

また、このコンピュータプログラムは、安全協力会費内訳管理装置１００に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。

また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、ＵＳＢ（ＵｎｉｖｅｒｓａｌＳｅｒｉａｌＢｕｓ）メモリ、ＳＤ（ＳｅｃｕｒｅＤｉｇｉｔａｌ）カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ（ＥｒａｓａｂｌｅＰｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅＲｅａｄＯｎｌｙＭｅｍｏｒｙ）、ＥＥＰＲＯＭ（登録商標）（ＥｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙＥｒａｓａｂｌｅａｎｄＰｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅＲｅａｄＯｎｌｙＭｅｍｏｒｙ）、ＣＤ－ＲＯＭ（ＣｏｍｐａｃｔＤｉｓｋＲｅａｄＯｎｌｙＭｅｍｏｒｙ）、ＭＯ（Ｍａｇｎｅｔｏ－Ｏｐｔｉｃａｌｄｉｓｋ）、ＤＶＤ（ＤｉｇｉｔａｌＶｅｒｓａｔｉｌｅＤｉｓｋ）、および、Ｂｌｕ－ｒａｙ（登録商標）Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。

また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。

記憶部１０６に格納される各種のデータベース等は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。

また、安全協力会費内訳管理装置１００は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、安全協力会費内訳管理装置１００は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア（プログラムまたはデータ等を含む）を実装することにより実現してもよい。

更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。

本発明は、建設工事業全般において有用である。

１００安全協力会費内訳管理装置
１０２制御部
１０２ａ仕入取得部
１０２ｂ控除明細取得部
１０２ｃ控除明細内訳取得部
１０２ｄ仕訳作成部
１０４通信インターフェース部
１０６記憶部
１０６ａ支払先マスタ
１０６ｂ仕入先マスタ
１０６ｃ安全協力会費配分率マスタ
１０６ｄ勘定科目マスタ
１０６ｅ会計ファイル
１０８入出力インターフェース部
１１２入力装置
１１４出力装置
２００サーバ
３００ネットワーク

Claims

記憶部と制御部とを備えた安全協力会費内訳管理装置であって、
前記記憶部は、
支払先毎に安全協力会費の徴収比率を設定した支払先マスタを記憶する支払先記憶手段と、
仕入先毎に前記支払先と請負契約区分とを設定した仕入先マスタを記憶する仕入先記憶手段と、
前記請負契約区分毎に前記安全協力会費の細目と配分率と振替先勘定科目とを設定した安全協力会費配分率マスタを記憶する安全協力会費配分率記憶手段と、
を備え、
前記制御部は、
支払先識別子、および、仕入本体金額を含む仕入データを取得する仕入取得手段と、
前記支払先マスタ、および、前記仕入データに基づいて、前記安全協力会費の徴収額である控除額を含む控除明細データを取得する控除明細取得手段と、
前記仕入先マスタ、および、前記安全協力会費配分率マスタに基づいて、前記控除額に、前記各細目の前記配分率を被除数とし全ての前記細目の前記配分率の合計を除数とした場合の商を乗じた金額を、前記控除額に対する前記細目毎の内訳である配賦額として算出し、当該配賦額を含む控除明細内訳データを取得する控除明細内訳取得手段と、
前記安全協力会費配分率マスタ、および、前記控除明細内訳データに基づいて、配賦仕訳データを作成する仕訳作成手段と、
を備えたことを特徴とする安全協力会費内訳管理装置。
前記安全協力会費配分率マスタは、
更に、助成見舞金乗率が設定され、
前記控除明細内訳取得手段は、
更に、前記仕入先マスタ、および、前記安全協力会費配分率マスタに基づいて、所定の前記細目の前記配賦額に、前記助成見舞金乗率を乗じた金額を、前記安全協力会費への助成見舞金の助成金額として算出し、
前記仕訳作成手段は、
更に、前記安全協力会費配分率マスタ、および、前記助成金額に基づいて、助成仕訳データを作成することを特徴とする請求項１に記載の安全協力会費内訳管理装置。
前記控除明細取得手段は、
更に、前記仕入データ、および、前記控除明細データに基づいて、支払金額を含む支払通知データを取得することを特徴とする請求項１または２に記載の安全協力会費内訳管理装置。
前記仕訳作成手段は、
更に、前記仕入データに基づいて、仕入仕訳データを作成し、前記控除明細データに基づいて、控除仕訳データを作成することを特徴とする請求項１から３のいずれか一つに記載の安全協力会費内訳管理装置。
前記配賦仕訳データは、
借方の勘定科目が立替金、且つ、貸方の勘定科目が預り金であることを特徴とする請求項１から４のいずれか一つに記載の安全協力会費内訳管理装置。
前記助成仕訳データは、
借方の勘定科目が一般管理費、且つ、貸方の勘定科目が預り金であることを特徴とする請求項２に記載の安全協力会費内訳管理装置。
前記控除仕訳データは、
借方の勘定科目が未払金、且つ、貸方の勘定科目が立替金であることを特徴とする請求項４に記載の安全協力会費内訳管理装置。
記憶部と制御部とを備えた安全協力会費内訳管理装置に実行させるための安全協力会費内訳管理方法であって、
前記記憶部は、
支払先毎に安全協力会費の徴収比率を設定した支払先マスタを記憶する支払先記憶手段と、
仕入先毎に前記支払先と請負契約区分とを設定した仕入先マスタを記憶する仕入先記憶手段と、
前記請負契約区分毎に前記安全協力会費の細目と配分率と振替先勘定科目とを設定した安全協力会費配分率マスタを記憶する安全協力会費配分率記憶手段と、
を備え、
前記制御部で実行させる、
支払先識別子、および、仕入本体金額を含む仕入データを取得する仕入取得ステップと、
前記支払先マスタ、および、前記仕入データに基づいて、前記安全協力会費の徴収額である控除額を含む控除明細データを取得する控除明細取得ステップと、
前記仕入先マスタ、および、前記安全協力会費配分率マスタに基づいて、前記控除額に、前記各細目の前記配分率を被除数とし全ての前記細目の前記配分率の合計を除数とした場合の商を乗じた金額を、前記控除額に対する前記細目毎の内訳である配賦額として算出し、当該配賦額を含む控除明細内訳データを取得する控除明細内訳取得ステップと、
前記安全協力会費配分率マスタ、および、前記控除明細内訳データに基づいて、配賦仕訳データを作成する仕訳作成ステップと、
を含むことを特徴とする安全協力会費内訳管理方法。
記憶部と制御部とを備えた安全協力会費内訳管理装置に実行させるための安全協力会費内訳管理プログラムであって、
前記記憶部は、
支払先毎に安全協力会費の徴収比率を設定した支払先マスタを記憶する支払先記憶手段と、
仕入先毎に前記支払先と請負契約区分とを設定した仕入先マスタを記憶する仕入先記憶手段と、
前記請負契約区分毎に前記安全協力会費の細目と配分率と振替先勘定科目とを設定した安全協力会費配分率マスタを記憶する安全協力会費配分率記憶手段と、
を備え、
前記制御部において、
支払先識別子、および、仕入本体金額を含む仕入データを取得する仕入取得ステップと、
前記支払先マスタ、および、前記仕入データに基づいて、前記安全協力会費の徴収額である控除額を含む控除明細データを取得する控除明細取得ステップと、
前記仕入先マスタ、および、前記安全協力会費配分率マスタに基づいて、前記控除額に、前記各細目の前記配分率を被除数とし全ての前記細目の前記配分率の合計を除数とした場合の商を乗じた金額を、前記控除額に対する前記細目毎の内訳である配賦額として算出し、当該配賦額を含む控除明細内訳データを取得する控除明細内訳取得ステップと、
前記安全協力会費配分率マスタ、および、前記控除明細内訳データに基づいて、配賦仕訳データを作成する仕訳作成ステップと、
を実行させるための安全協力会費内訳管理プログラム。