JP7060951B2 - リベート管理装置、リベート管理方法、および、リベート管理プログラム - Google Patents

リベート管理装置、リベート管理方法、および、リベート管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、リベート管理装置、リベート管理方法、および、リベート管理プログラムに関する。
特許文献1には、リベート金額を売掛金から差し引いて精算する構成が開示されている。
特開2009-151675号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、システム上におけるリベートの精算において、売掛金残高を増減させて取引先の残高を管理することしかできず、リベート金額を預り金として債務計上して管理することができないという課題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、リベート金額を得意先からの要求時に精算するために、リベート金額を預り金として債務計上して管理することができるリベート管理装置、リベート管理方法、および、リベート管理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るリベート管理装置は、記憶部と制御部とを備えたリベート管理装置であって、前記記憶部は、請求先に係る商品の商品単価を割戻対象とする場合の当該商品単価に対する割戻率または割戻単価を設定した単価マスタを記憶する単価記憶手段と、前記請求先に係る売上金額を割戻対象とする場合の割戻率を設定した請求先マスタを記憶する請求先記憶手段と、を備え、前記制御部は、前記商品の売上数および前記売上金額を含む売上データを取得する売上データ取得手段と、前記売上データ、ならびに、前記単価マスタおよび/もしくは前記請求先マスタに基づいて、前記請求先に対する割戻金額を算出する割戻算出手段と、前記割戻金額について勘定科目を預り金として債務計上する計上手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係るリベート管理装置は、前記計上手段は、前記割戻金額について貸方の勘定科目を前記預り金とする仕訳データを作成することを特徴とする。
また、本発明に係るリベート管理装置は、前記割戻算出手段は、前記売上金額を前記割戻対象とする場合、前記売上データおよび前記請求先マスタに基づいて、前記売上金額に前記請求先マスタに設定された前記割戻率を乗じた金額を前記割戻金額として算出することを特徴とする。
また、本発明に係るリベート管理装置は、前記割戻算出手段は、前記商品単価を前記割戻対象とする場合、前記売上データおよび前記単価マスタに基づいて、前記売上数に前記単価マスタに設定された前記割戻単価を乗じた金額を前記割戻金額として算出することを特徴とする。
また、本発明に係るリベート管理装置は、前記割戻算出手段は、前記売上金額を前記割戻対象とし、且つ、前記商品単価を前記割戻対象とする場合、前記売上データ、前記単価マスタおよび前記請求先マスタに基づいて、前記売上金額に前記請求先マスタに設定された前記割戻率を乗じた金額と、前記売上数に前記単価マスタに設定された前記割戻単価を乗じた金額と、を合計した合計金額を前記割戻金額として算出することを特徴とする。
また、本発明に係るリベート管理装置は、前記計上手段は、更に、前記売上金額から前記割戻金額を差し引いた差分金額について借方の勘定科目を売掛金とする仕訳データを作成することを特徴とする。
また、本発明に係るリベート管理装置は、前記制御部は、前記売上金額および前記割戻金額に基づいて、前記請求先に対する請求金額を含む請求データを作成する請求データ作成手段、を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明に係るリベート管理装置は、前記売上金額は、前記商品の総売上金額であることを特徴とする。
また、本発明に係るリベート管理方法は、記憶部と制御部とを備えたリベート管理装置に実行させるためのリベート管理方法であって、前記記憶部は、請求先に係る商品の商品単価を割戻対象とする場合の当該商品単価に対する割戻率または割戻単価を設定した単価マスタを記憶する単価記憶手段と、前記請求先に係る売上金額を割戻対象とする場合の割戻率を設定した請求先マスタを記憶する請求先記憶手段と、を備え、前記制御部で実行させる、前記商品の売上数および前記売上金額を含む売上データを取得する売上データ取得ステップと、前記売上データ、ならびに、前記単価マスタおよび/もしくは前記請求先マスタに基づいて、前記請求先に対する割戻金額を算出する割戻算出ステップと、前記割戻金額について勘定科目を預り金として債務計上する計上ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るリベート管理プログラムは、記憶部と制御部とを備えたリベート管理装置に実行させるためのリベート管理プログラムであって、前記記憶部は、請求先に係る商品の商品単価を割戻対象とする場合の当該商品単価に対する割戻率または割戻単価を設定した単価マスタを記憶する単価記憶手段と、前記請求先に係る売上金額を割戻対象とする場合の割戻率を設定した請求先マスタを記憶する請求先記憶手段と、を備え、前記制御部において、前記商品の売上数および前記売上金額を含む売上データを取得する売上データ取得ステップと、前記売上データ、ならびに、前記単価マスタおよび/もしくは前記請求先マスタに基づいて、前記請求先に対する割戻金額を算出する割戻算出ステップと、前記割戻金額について勘定科目を預り金として債務計上する計上ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、リベート(割戻)計算結果を販売管理システム上、請求または売掛として反映せず、基幹会計システムに預り金として仕訳を発生させることができるため、リベート(割戻)の精算方法として預り金としてプールしておき、得意先からの要求時に支払うことができるという効果を奏する。
図1は、リベート管理装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、本実施形態におけるリベート管理装置の処理の一例を示すフローチャートである。 図3は、本実施形態におけるデータ構造の一例を示す図である。 図4は、本実施形態におけるリベート管理処理の一例を示す全体図である。 図5は、本実施形態における単価マスタメンテ画面の一例を示す図である。 図6は、本実施形態における請求先マスタメンテ画面の一例を示す図である。 図7は、本実施形態における単価マスタの一例を示す図である。 図8は、本実施形態における請求先マスタの一例を示す図である。 図9は、本実施形態における売上ファイルの一例を示す図である。 図10は、本実施形態における請求ファイルの一例を示す図である。 図11は、本実施形態におけるリベート管理処理の一例を示す図である。 図12は、本実施形態におけるリベート管理処理の一例を示す図である。 図13は、本実施形態におけるリベート管理処理の一例を示す図である。 図14は、本実施形態におけるリベート管理処理の一例を示す図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.概要]
まず、本発明の概要を説明する。
従来、食品等を取り扱う業界においては、販売促進の為にリベート(割戻)を商習慣として行っていることが多いが、リベートの計算手法は多岐にわたり、同じ会社でも得意先毎に計算式またはリベートの精算方法が異なることがあった。そして、食品等を取り扱う業界において、請求時にリベート金額を請求額から差し引く形で精算することが多かったが、月々のリベート金額を得意先からの要求時に精算することもあった。
そこで、本実施形態においては、販売管理上は、月々の精算を行わず、売掛金からもリベート分を差し引かず、一方で、基幹会計上は、預り金として債務計上して管理することを可能としている。
[2.構成]
本実施形態に係るリベート管理装置100の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、リベート管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
リベート管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、リベート管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
リベート管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。リベート管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、リベート管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、リベート管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、単価マスタ106aと、請求先マスタ106bと、売上ファイル106cと、割戻ファイル106dと、請求ファイル106eとを備えている。
単価マスタ106aは、請求先に係る商品の商品単価を割戻対象とする場合の当該商品単価に対する割戻率または割戻単価を設定したマスタである。ここで、単価マスタ106aは、得意先名称、得意先コード、納入先名称、納入先コード、商品名称、商品コードおよび/または割戻区分等を含んでいてもよい。ここで、割戻区分としては、例えば、「0:割戻なし」、「1:割戻率(選択時に、割戻率を設定可とし、割戻単価を設定不可とする)」および/または「2:割戻単価(選択時に、割戻率を設定不可とし、割戻単価を設定可とする)」等であってもよい。
請求先マスタ106bは、請求先に係る売上金額を割戻対象とする場合の割戻率を設定したマスタである。ここで、売上金額は、商品の総売上金額であってもよい。また、請求先マスタ106bは、請求先名称、請求先コード、割戻対象および/または割戻支払方法区分等を含んでいてもよい。ここで、割戻対象としては、例えば、「0:割戻なし」、「1:総売上」、「2:特定商品」および/または「3:総売上&特定商品」等であってもよい。また、割戻支払方法区分としては、例えば、「1:請求書相殺」および/または「2:預り金」等であってもよい。なお、割戻支払方法区分は、「割戻区分=0:割戻なし」の場合、設定(入力)不可としてもよい。また、割戻率は、0以下の設定不可(エラー)とし、「割戻区分=0:割戻なし」または「割戻区分=2:割戻単価」の場合、設定(入力)不可としてもよい。
売上ファイル106cは、商品の売上数および売上金額を含む売上データを記憶する。ここで、売上ファイル106cは、売上(明細)番号、売上日付、得意先名称、得意先コード、請求先名称、請求先コード、納入先名称、納入先コード、商品名称および/または商品コード等を含んでいてもよい。
割戻ファイル106dは、割戻(明細)番号、得意先名称、得意先コード、請求先名称、請求先コード、納入先名称、納入先コード、商品名称、商品コード、売上金額および/または割戻金額等を含む割戻(明細、履歴)データを記憶する。ここで、割戻ファイル106dは、仕訳データを記憶していてもよい。
請求ファイル106eは、請求番号、請求日付、請求先、請求先名称、請求先コード、売上金額、前回請求金額、今回(当月)請求金額および/または割戻金額等を含む請求データを記憶する。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
制御部102は、リベート管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、マスタ設定部102aと、売上データ取得部102bと、割戻算出部102cと、計上部102dと、請求データ作成部102eとを備えている。
マスタ設定部102aは、マスタを設定する。ここで、マスタ設定部102aは、単価マスタ106aおよび/または請求先マスタ106bを設定してもよい。また、マスタ設定部102aは、入力装置112を介して入力されたデータに基づいて、マスタを設定してもよい。
売上データ取得部102bは、商品の売上数および売上金額を含む売上データを取得する。ここで、売上金額は、商品の総売上金額であってもよい。また、売上データ取得部102bは、売上データを売上ファイル106cに格納してもよい。
割戻算出部102cは、売上データ、ならびに、単価マスタ106aおよび/もしくは請求先マスタ106bに基づいて、請求先に対する割戻金額を算出する。ここで、割戻算出部102cは、売上金額を割戻対象とする場合、売上データおよび請求先マスタ106bに基づいて、売上金額に請求先マスタ106bに設定された割戻率を乗じた金額を割戻金額として算出してもよい。また、割戻算出部102cは、商品単価を割戻対象とする場合、売上データおよび単価マスタ106aに基づいて、売上数に単価マスタ106aに設定された割戻単価を乗じた金額を割戻金額として算出してもよい。また、割戻算出部102cは、売上金額を割戻対象とし、且つ、商品単価を割戻対象とする場合、売上データ、単価マスタ106aおよび請求先マスタ106bに基づいて、売上金額に請求先マスタ106bに設定された割戻率を乗じた金額と、売上数に単価マスタ106aに設定された割戻単価を乗じた金額と、を合計した合計金額を割戻金額として算出してもよい。また、割戻算出部102cは、割戻金額を含む割戻データを作成してもよい。また、割戻算出部102cは、割戻データを割戻ファイル106dに格納してもよい。
計上部102dは、割戻金額について勘定科目を預り金として債務計上する。ここで、計上部102dは、割戻金額について貸方の勘定科目を預り金とする仕訳データを作成してもよい。また、計上部102dは、売上金額から割戻金額を差し引いた差分金額について借方の勘定科目を売掛金とする仕訳データを作成してもよい。また、計上部102dは、仕訳データを割戻データに紐付けて割戻ファイル106dに格納してもよい。
請求データ作成部102eは、売上金額および割戻金額に基づいて、請求先に対する請求金額を含む請求データを作成する。ここで、請求データ作成部102eは、請求データを請求ファイル106eに格納してもよい。
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、図2から図14を参照して説明する。
[リベート管理処理]
ここで、図2を参照して、本実施形態におけるリベート管理処理の一例について説明する。図2は、本実施形態におけるリベート管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
図2に示すように、マスタ設定部102aは、ユーザにより入力装置112を介して入力されたデータに基づいて、単価マスタ106aおよび請求先マスタ106bを設定する(ステップSA-1)。
そして、売上データ取得部102bは、商品の売上数および総売上金額を含む売上データを取得し、当該売上データを売上ファイル106cに格納する(ステップSA-2)。
そして、割戻算出部102cは、売上データ取得部102bにより取得された売上データ、ならびに、単価マスタ106aおよび/もしくは請求先マスタ106bに基づいて、請求先に対する割戻金額を算出し、当該割戻金額を含む割戻データを作成し、当該割戻データを割戻ファイル106dに格納する(ステップSA-3)。
そして、割戻算出部102cは、請求先マスタ106bに設定された割戻支払方法区分が預り金であるか否かを判定する(ステップSA-4)。
そして、割戻算出部102cは、割戻支払方法区分が預り金であると判定された場合(ステップSA-4:Yes)、処理をステップSA-5に移行させる。
そして、計上部102dは、割戻算出部102cにより算出された割戻金額について貸方の勘定科目を預り金とする仕訳データを作成し、当該仕訳データを割戻データに紐付けて割戻ファイル106dに格納し(ステップSA-5)、処理をステップSA-7に移行させる。
一方、割戻算出部102cは、割戻支払方法区分が預り金ではない(請求書相殺)と判定された場合(ステップSA-4:No)、処理をステップSA-6に移行させる。
そして、計上部102dは、売上データ取得部102bにより取得された売上金額から、割戻算出部102cにより算出された割戻金額を差し引いた差分金額について借方の勘定科目を売掛金とし、割戻金額について借方の勘定科目を売上割戻とする仕訳データを作成し、当該仕訳データを割戻データに紐付けて割戻ファイル106dに格納し(ステップSA-6)、処理をステップSA-7に移行させる。
そして、請求データ作成部102eは、売上データ取得部102bにより取得された売上金額および割戻算出部102cにより算出された割戻金額に基づいて、請求先に対する請求金額を含む請求データを作成し、当該請求データを請求ファイル106eに格納し(ステップSA-7)、処理を終了する。
ここで、図3から図14を参照して、本実施形態におけるリベート管理処理の詳細について説明する。
まず、図3を参照して、本実施形態におけるデータ構造の一例について説明する。図3は、本実施形態におけるデータ構造の一例を示す図である。
図3に示すように、本実施形態においては、得意先コードを介して、単価マスタ106aと売上(明細)ファイル106cとを紐付けており、請求先コードを介して、請求先マスタ106bと売上(明細)ファイル106cと割戻ファイル106dと請求ファイル106eとを紐付けることで、リベート計算等のリベート管理を実行している。
また、図4から図6を参照して、本実施形態におけるリベート管理処理の概要について説明する。図4は、本実施形態におけるリベート管理処理の一例を示す全体図である。
図4に示すように、本実施形態においては、出力装置114に表示された単価マスタメンテ画面に対して、ユーザに入力装置112を介して割戻率または割戻単価を設定(入力)させている(ステップSB-1)。
ここで、図5を参照して、本実施形態における単価マスタメンテ画面の一例について説明する。図5は、本実施形態における単価マスタメンテ画面の一例を示す図である。
図5に示すように、本実施形態においては、得意先別、且つ、納入先別に商品単価(売上単価)に対して、割戻なし、割戻率または割戻単価を設定(登録)するための単価マスタメンテ画面を表示してもよい。
図4に戻り、本実施形態においては、出力装置114に表示された請求先マスタメンテ画面に対して、ユーザに入力装置112を介して割戻実施有無(割戻対象)、割戻支払方法および割戻率を設定(入力)させている(ステップSB-2)。
ここで、図6を参照して、本実施形態における請求先マスタメンテ画面の一例について説明する。図6は、本実施形態における請求先マスタメンテ画面の一例を示す図である。
図6に示すように、本実施形態においては、請求先別の割戻対象(割戻なし、総売上、特定商品または総売上&特定商品)を設定し、割戻支払区分に割戻支払方法(請求書相殺または預り金)を設定し、総売上を割戻対象とする場合、総売上に対する割戻率を設定するための請求先マスタメンテ画面を表示してもよい。
図4に戻り、本実施形態においては、請求仮締処理として、売上ファイル106cに記憶された売上データ、ならびに、単価マスタ106aおよび/もしくは請求先マスタ106bに基づいて、請求先に対する割戻金額を算出(売上割戻計算を実行)し、当該割戻金額を含む割戻データを作成し、当該割戻データを割戻ファイル106dに格納し、請求時に支払をする場合、売上金額および割戻金額に基づいて、請求先に対する請求金額を含む請求データを作成し、当該請求データを請求ファイル106eに格納し、請求明細書を発行している(ステップSB-3)。
そして、図4に示すように、本実施形態においては、仕訳連携データ作成処理として、割戻ファイル106dに記憶された割戻データに基づいて、割戻金額について仕訳データを作成し(ステップSB-4)、処理を終了している。ここで、本実施形態においては、貸方の勘定科目が預り金の場合、仕訳のみのため、請求ファイル106eの更新はしない。
また、図7から図14を参照して、本実施形態におけるリベート管理処理の具体例について説明する。図7は、本実施形態における単価マスタ106aの一例を示す図である。図8は、本実施形態における請求先マスタ106bの一例を示す図である。図9は、本実施形態における売上ファイル106cの一例を示す図である。図10は、本実施形態における請求ファイル106eの一例を示す図である。図11から図14は、本実施形態におけるリベート管理処理の一例を示す図である。
まず、本実施形態においては、図7に示すように、単価マスタ106aが設定され、図8に示すように、請求先マスタ106bが設定されている際に、図9に示すように、実績データである売上データが取得され、当該売上データが売上ファイル106cに格納された場合、図10に示すように、図9に示す売上データに基づいて、請求先毎の売上金額を含む請求データが作成され、当該請求データが請求ファイル106eに格納されている。
ここで、図11に示すように、A工業を請求先とするリベート管理においては、請求先マスタ106bに割戻支払方法区分が「1:請求書相殺」および割戻対象が「1:総売上」と設定されているため、「割戻金額(¥500)=総売上金額(¥10,000)×請求先マスタ106bに設定された割戻率(5%)」が算出され、当該割戻金額を含む割戻(履歴)データが作成され、売上金額から割戻金額を差し引いた差分金額(¥9,500)を請求額とする請求書が発行され、当該差分金額について借方の勘定科目を売掛金とし、割戻金額について借方の勘定科目を売上割戻とし、売上金額について貸方の勘定科目を売上とする仕訳データが作成されている。
また、図12に示すように、B食品を請求先とするリベート管理においては、請求先マスタ106bに割戻支払方法区分が「2:預り金」および割戻対象が「1:総売上」と設定されているため、「割戻金額(¥500)=総売上金額(¥10,000)×請求先マスタ106bに設定された割戻率(5%)」が算出され、当該割戻金額を含む割戻(履歴)データが作成され、売上金額を請求額とする請求書を発行し、当該売上金額について借方の勘定科目を売掛金とし、割戻金額について借方の勘定科目を売上割戻とし、売上金額について貸方の勘定科目を売上とし、割戻金額について貸方の勘定科目を預り金とする仕訳データが作成されている。
また、図13に示すように、C物産を請求先とするリベート管理においては、請求先マスタ106bに割戻支払方法区分が「2:預り金」および割戻対象が「2:特定商品」と設定されているため、「割戻金額(¥100)=売上数(10)×単価マスタ106aに設定された割戻単価(¥10)」が算出され、当該割戻金額を含む割戻(履歴)データが作成され、売上金額を請求額とする請求書を発行し、当該売上金額について借方の勘定科目を売掛金とし、割戻金額について借方の勘定科目を売上割戻とし、売上金額について貸方の勘定科目を売上とし、割戻金額について貸方の勘定科目を預り金とする仕訳データが作成されている。
また、図14に示すように、E商事を請求先とするリベート管理においては、請求先マスタ106bに割戻支払方法区分が「2:預り金」および割戻対象が「3:総売上&特定商品」と設定されているため、「割戻金額(¥500)=総売上金額(¥20,000)×請求先マスタ106bに設定された割戻率(1%)+売上数(10)×単価マスタ106aに設定された割戻単価(¥10)+売上金額(¥10,000)×単価マスタ106aに設定された割戻率(2%)」が算出され、当該割戻金額を含む割戻(履歴)データが作成され、売上金額を請求額とする請求書を発行し、当該売上金額について借方の勘定科目を売掛金とし、割戻金額について借方の勘定科目を売上割戻とし、売上金額について貸方の勘定科目を売上とし、割戻金額について貸方の勘定科目を預り金とする仕訳データが作成されている。
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、リベート管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、リベート管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じてリベート管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、リベート管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、リベート管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、リベート管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、リベート金額を不定期に精算する食品取扱業等において有用である。
100 リベート管理装置
102 制御部
102a マスタ設定部
102b 売上データ取得部
102c 割戻算出部
102d 計上部
102e 請求データ作成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 単価マスタ
106b 請求先マスタ
106c 売上ファイル
106d 割戻ファイル
106e 請求ファイル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (9)

  1. 記憶部と制御部とを備えたリベート管理装置であって、
    前記記憶部は、
    請求先に係る商品の商品単価を割戻対象とする場合の当該商品単価に対する割戻率または割戻単価を設定した単価マスタを記憶する単価記憶手段と、
    前記請求先に係る売上金額を割戻対象とする場合の割戻率を設定した請求先マスタを記憶する請求先記憶手段と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記商品の売上数および前記売上金額を含む売上データを取得する売上データ取得手段と、
    前記売上金額を前記割戻対象とし、且つ、前記商品単価を前記割戻対象とする場合、前記売上データ、前記単価マスタおよび前記請求先マスタに基づいて、前記売上金額に前記請求先マスタに設定された前記割戻率を乗じた金額と、前記売上数に前記単価マスタに設定された前記割戻単価を乗じた金額と、を合計した合計金額を、前記請求先に対する割戻金額として算出する割戻算出手段と、
    前記割戻金額について勘定科目を預り金として債務計上する計上手段と、
    を備えたことを特徴とするリベート管理装置。
  2. 前記計上手段は、
    前記割戻金額について貸方の勘定科目を前記預り金とする仕訳データを作成することを特徴とする請求項1に記載のリベート管理装置。
  3. 前記割戻算出手段は、
    前記売上金額を前記割戻対象とする場合、前記売上データおよび前記請求先マスタに基づいて、前記売上金額に前記請求先マスタに設定された前記割戻率を乗じた金額を前記割戻金額として算出することを特徴とする請求項1または2に記載のリベート管理装置。
  4. 前記割戻算出手段は、
    前記商品単価を前記割戻対象とする場合、前記売上データおよび前記単価マスタに基づいて、前記売上数に前記単価マスタに設定された前記割戻単価を乗じた金額を前記割戻金額として算出することを特徴とする請求項1または2に記載のリベート管理装置。
  5. 前記計上手段は、
    更に、前記売上金額から前記割戻金額を差し引いた差分金額について借方の勘定科目を売掛金とする仕訳データを作成することを特徴とする請求項1に記載のリベート管理装置。
  6. 前記制御部は、
    前記売上金額および前記割戻金額に基づいて、前記請求先に対する請求金額を含む請求データを作成する請求データ作成手段、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1からのいずれか一つに記載のリベート管理装置。
  7. 前記売上金額は、
    前記商品の総売上金額であることを特徴とする請求項1からのいずれか一つに記載のリベート管理装置。
  8. 記憶部と制御部とを備えたリベート管理装置に実行させるためのリベート管理方法であって、
    前記記憶部は、
    請求先に係る商品の商品単価を割戻対象とする場合の当該商品単価に対する割戻率または割戻単価を設定した単価マスタを記憶する単価記憶手段と、
    前記請求先に係る売上金額を割戻対象とする場合の割戻率を設定した請求先マスタを記憶する請求先記憶手段と、
    を備え、
    前記制御部で実行させる、
    前記商品の売上数および前記売上金額を含む売上データを取得する売上データ取得ステップと、
    前記売上金額を前記割戻対象とし、且つ、前記商品単価を前記割戻対象とする場合、前記売上データ、前記単価マスタおよび前記請求先マスタに基づいて、前記売上金額に前記請求先マスタに設定された前記割戻率を乗じた金額と、前記売上数に前記単価マスタに設定された前記割戻単価を乗じた金額と、を合計した合計金額を、前記請求先に対する割戻金額として算出する割戻算出ステップと、
    前記割戻金額について勘定科目を預り金として債務計上する計上ステップと、
    を含むことを特徴とするリベート管理方法。
  9. 記憶部と制御部とを備えたリベート管理装置に実行させるためのリベート管理プログラムであって、
    前記記憶部は、
    請求先に係る商品の商品単価を割戻対象とする場合の当該商品単価に対する割戻率または割戻単価を設定した単価マスタを記憶する単価記憶手段と、
    前記請求先に係る売上金額を割戻対象とする場合の割戻率を設定した請求先マスタを記憶する請求先記憶手段と、
    を備え、
    前記制御部において、
    前記商品の売上数および前記売上金額を含む売上データを取得する売上データ取得ステップと、
    前記売上金額を前記割戻対象とし、且つ、前記商品単価を前記割戻対象とする場合、前記売上データ、前記単価マスタおよび前記請求先マスタに基づいて、前記売上金額に前記請求先マスタに設定された前記割戻率を乗じた金額と、前記売上数に前記単価マスタに設定された前記割戻単価を乗じた金額と、を合計した合計金額を、前記請求先に対する割戻金額として算出する割戻算出ステップと、
    前記割戻金額について勘定科目を預り金として債務計上する計上ステップと、
    を実行させるためのリベート管理プログラム。
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