JP7280778B2 - 社内原価振替管理装置、社内原価振替管理方法、および、社内原価振替管理プログラム - Google Patents

社内原価振替管理装置、社内原価振替管理方法、および、社内原価振替管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、社内原価振替管理装置、社内原価振替管理方法、および、社内原価振替管理プログラムに関する。
特許文献1には、社内の各部署における企業内取引価格を、予め設定した原価比率および各部署における取扱数量を用いて算出することで、社内取引における各部署の収益意識を高める構成が開示されている。
特開2002-83117号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、売上時および仕入時だけでなく、受注時および発注時の社内の部門間取引における商品毎の振替金額の単価を予め設定しておき、伝票明細の各フェーズにおける部門別の収益状況をリアルタイムに把握することができなかったという課題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、取引発生時にリアルタイムに社内の部門毎の損益を捉えて成績を明確にすることにより、営業部門の原価意識および購買部門の収益意識を高め、全社の活性化につなげることができる社内原価振替管理装置、社内原価振替管理方法、および、社内原価振替管理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る社内原価振替管理装置は、記憶部と制御部とを備えた社内原価振替管理装置であって、前記記憶部は、取引発生時に原価減となる社内組織である振替元事業所と、原価増となる社内組織である振替先事業所と、商品と、前記社内組織間の当該商品の振替金額の単価である社内原価振替単価とを設定した社内原価振替単価マスタを記憶する社内原価振替単価記憶手段、を備え、前記制御部は、前記取引発生時に、振替元事業所データと、振替先事業所データと、商品数量と、前記商品の売上金額、仕入金額および/または在庫金額と、を含む伝票明細データを取得する伝票明細取得手段と、前記社内原価振替単価マスタ、および、前記伝票明細データに基づいて、前記社内組織間の前記商品の振替金額である社内原価振替金額を含む社内原価振替データを取得する社内原価振替取得手段と、前記伝票明細データおよび前記社内原価振替データに基づいて、振替元事業所粗利および/または振替先事業所粗利を含む粗利データを取得する粗利取得手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る社内原価振替管理装置において、前記制御部は、前記伝票明細データ、前記社内原価振替データおよび前記粗利データに基づいて、前記各社内組織の前記商品毎の粗利を含む収益確認データを表示させる収益確認表示手段、を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る社内原価振替管理装置において、前記取引発生時が受注時であって取引形態が倉出受注である場合、または、前記取引発生時が売上時であって取引形態が倉出売上である場合、振替元事業所粗利は、前記社内原価振替金額から前記在庫金額を差し引いた値であり、振替先事業所粗利は、前記売上金額から前記社内原価振替金額を差し引いた値であることを特徴とする。
また、本発明に係る社内原価振替管理装置において、前記取引発生時が受注時であって取引形態が直送である場合、または、前記取引発生時が売上時であって取引形態が直送である場合、振替元事業所粗利は、前記社内原価振替金額から前記仕入金額を差し引いた値であり、振替先事業所粗利は、前記売上金額から前記社内原価振替金額を差し引いた値であることを特徴とする。
また、本発明に係る社内原価振替管理装置において、前記取引発生時が発注時であって取引形態が倉入発注である場合、または、前記取引発生時が仕入時であって取引形態が倉入仕入である場合、振替元事業所粗利は、前記社内原価振替金額から前記在庫金額を差し引いた値であり、振替先事業所粗利は、前記仕入金額から前記社内原価振替金額を差し引いた値であることを特徴とする。
また、本発明に係る社内原価振替管理装置において、前記制御部は、前記社内原価振替データに基づいて、社内原価振替仕訳データを作成する仕訳作成手段、を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る社内原価振替管理装置において、前記社内原価振替仕訳データは、借方の勘定科目が仕切売上原価、且つ、貸方の勘定科目が仕切売上原価であることを特徴とする。
また、本発明に係る社内原価振替管理装置において、前記伝票明細データは、前記売上金額および前記仕入金額を含み、前記制御部は、前記伝票明細データおよび前記社内原価振替仕訳データに基づいて、前記社内組織毎の、前記仕入金額と前記仕切売上原価との和である売上原価、および、前記売上金額から当該売上原価を差し引いた売上総利益額を含む損益計算書データを取得する損益計算書取得手段、を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る社内原価振替管理装置において、前記伝票明細データは、更に、前記社内組織毎の予算データを含み、前記制御部は、前記損益計算書データと前記予算データとを対比した予算対比データを含む実績管理データを取得する実績管理取得手段、を更に備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る社内原価振替管理装置において、前記社内原価振替取得手段は、前記社内原価振替単価マスタ、および、前記伝票明細データに基づいて、前記振替元事業所データと前記振替先事業所データとが異なると判定した場合、前記社内組織間の前記商品の前記社内原価振替金額を含む前記社内原価振替データを取得することを特徴とする。
また、本発明に係る社内原価振替管理方法は、記憶部と制御部とを備えた社内原価振替管理装置に実行させるための社内原価振替管理方法であって、前記記憶部は、取引発生時に原価減となる社内組織である振替元事業所と、原価増となる社内組織である振替先事業所と、商品と、前記社内組織間の当該商品の振替金額の単価である社内原価振替単価とを設定した社内原価振替単価マスタを記憶する社内原価振替単価記憶手段、を備え、前記制御部で実行させる、前記取引発生時に、振替元事業所データと、振替先事業所データと、商品数量と、前記商品の売上金額、仕入金額および/または在庫金額と、を含む伝票明細データを取得する伝票明細取得ステップと、前記社内原価振替単価マスタ、および、前記伝票明細データに基づいて、前記社内組織間の前記商品の振替金額である社内原価振替金額を含む社内原価振替データを取得する社内原価振替取得ステップと、前記伝票明細データおよび前記社内原価振替データに基づいて、振替元事業所粗利および/または振替先事業所粗利を含む粗利データを取得する粗利取得ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る社内原価振替管理プログラムは、記憶部と制御部とを備えた社内原価振替管理装置に実行させるための社内原価振替管理プログラムであって、前記記憶部は、取引発生時に原価減となる社内組織である振替元事業所と、原価増となる社内組織である振替先事業所と、商品と、前記社内組織間の当該商品の振替金額の単価である社内原価振替単価とを設定した社内原価振替単価マスタを記憶する社内原価振替単価記憶手段、を備え、前記制御部において、前記取引発生時に、振替元事業所データと、振替先事業所データと、商品数量と、前記商品の売上金額、仕入金額および/または在庫金額と、を含む伝票明細データを取得する伝票明細取得ステップと、前記社内原価振替単価マスタ、および、前記伝票明細データに基づいて、前記社内組織間の前記商品の振替金額である社内原価振替金額を含む社内原価振替データを取得する社内原価振替取得ステップと、前記伝票明細データおよび前記社内原価振替データに基づいて、振替元事業所粗利および/または振替先事業所粗利を含む粗利データを取得する粗利取得ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、一般的に会社組織において購買部門の収益意識が低いことが多いが、仮想的に利益を振り替えることにより購買部門が評価される基準ができ、モチベーションの向上が期待できるという効果を奏する。また、本発明によれば、社内原価振替データに基づいた仕訳を会計システムに連携することにより、部門別の収益算出のスピードアップを図ることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、部門別の収益を捉える際に社内原価振替金額を加味することで、システム上で社内原価振替金額の管理を可能とすることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、売上・仕入時に加えて、受注・発注時においても社内原価振替金額を管理することにより、速報値の確認を可能とすることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、入力画面上の社内原価振替金額の項目から各明細に発生する社内原価振替金額を管理することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、受注・発注・売上・仕入データとは異なる社内原価振替金額管理用のテーブルを作成し、そのテーブルに更新し、管理することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、各計上画面に社内原価振替発生有無の判断を行う事業所の項目を取り決め、振替先事業所粗利・振替元事業所粗利の算出を可能とすることができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態における社内原価振替管理の一例を示す図である。 図2は、本実施形態における社内原価振替管理装置の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、本実施形態における社内原価振替単価マスタの一例を示す図である。 図4は、本実施形態における粗利マスタの一例を示す図である。 図5は、本実施形態における仕訳マスタの一例を示す図である。 図6は、本実施形態における社内原価振替管理装置の処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、本実施形態における社内原価振替金額管理の一例を示す図である。 図8は、本実施形態における社内原価振替金額管理の一例を示す図である。 図9は、本実施形態における社内原価振替金額管理の一例を示す図である。 図10は、本実施形態における伝票明細データの一例を示す図である。 図11は、本実施形態における社内原価振替データの一例を示す図である。 図12は、本実施形態における収益確認表示の一例を示す図である。 図13は、本実施形態における仕訳データの一例を示す図である。 図14は、本実施形態における損益計算書データの一例を示す図である。 図15は、本実施形態における部門別実績管理表データの一例を示す図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.概要]
まず、図1を参照して、本発明の概要を説明する。図1は、本実施形態における社内原価振替管理の一例を示す図である。
本実施形態においては、受注データまたは発注データが入力された場合、受注番号または発注番号で紐付けて受発注用の社内原価振替データが作成/更新されることで、速報値となる確定前の社内原価振替データが取得される(ステップSA-1)。これにより、本実施形態においては、正式に価格が決定する前に部門間で利益を振り替えておくことにより、購買部門が仕入先との価格交渉を行う際に利益を考慮して価格交渉を行うことを可能とさせている。
そして、本実施形態においては、売上データまたは仕入データが入力された場合、売上番号または仕入番号で紐付けて売上仕入用の社内原価振替データが作成/更新されることで、社内原価振替データが取得される(ステップSA-2)。
そして、本実施形態においては、ユーザによりBI(Business Interigence)ツール等を利用して社内原価振替データが照会された場合、会計連携前に速報値の部門別の収益を確認させる(ステップSA-3)。
そして、本実施形態においては、社内原価振替データに基づいて、仕訳作成され、財務会計データが取得され(ステップSA-4)、管理会計システムに財務会計データが連携されることにより、管理会計帳票にて部門別の収支の確認を可能とさせる(ステップSA-5)。これにより、本実施形態においては、自由なタイミングで管理会計帳票を出力させて状況を把握させることができ、事前に予算を登録しておくことで、実績との比較も可能とさせている。
[2.構成]
本実施形態に係る社内原価振替管理装置100の構成の一例について、図2から図5を参照して説明する。図2は、本実施形態における社内原価振替管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、社内原価振替管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、社内原価振替管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
社内原価振替管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。社内原価振替管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、社内原価振替管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、社内原価振替管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、社内原価振替単価マスタ106aと、伝票明細テーブル106bと、社内原価振替テーブル106cと、仕訳マスタ106dと、会計テーブル106eとを備えている。
社内原価振替単価マスタ106aは、取引発生時に原価減となる社内組織である振替元事業所と、原価増となる社内組織である振替先事業所と、商品と、社内組織間の当該商品の振替金額の単価である社内原価振替単価とを設定したマスタである。ここで、社内原価振替単価マスタ106aは、商品の品種、および/または、商品の品番等が設定されていてもよい。また、社内原価振替単価マスタ106aは、粗利算出方法を設定した粗利マスタを含んでいてもよい。
ここで、図3を参照して、本実施形態における社内原価振替単価マスタ106aの一例について説明する。図3は、本実施形態における社内原価振替単価マスタ106aの一例を示す図である。
図3に示すように、本実施形態においては、行番号、納入先、仕入先、出荷場所、品種、品番および社内原価振替単価が設定された社内原価振替単価マスタ106aであってもよい。このように、本実施形態においては、社内原価振替単価マスタ106aを記憶部106に登録しておくことにより、自動的に単価の参照を可能としている。
また、図4を参照して、本実施形態における粗利マスタの一例について説明する。図4は、本実施形態における粗利マスタの一例を示す図である。
図4に示すように、本実施形態においては、取引、取引形態、振替先事業所、振替先事業所粗利算出方法、振替元事業所および振替元事業所粗利算出方法が設定された粗利マスタであってもよい。
図2に戻り、伝票明細テーブル106bは、商品の伝票明細データを記憶する。ここで、伝票明細データは、受注データ、売上データ、発注データ、および/または、仕入データ等を含んでいてもよい。また、伝票明細データは、伝票番号、行番号、データ区分、ユーザ区分、売上事業所識別子、仕入事業所識別子、出庫倉庫事業所識別子、入庫倉庫事業所識別子、振替先事業所識別子、振替元事業所識別子、商品コード、数量、売上金額、仕入金額、原価、在庫金額、社内原価振替単価、および/または、社内組織間の商品の振替金額である社内原価振替金額等を含んでいてもよい。また、伝票明細データは、社内組織毎の予算データを含んでいてもよい。
社内原価振替テーブル106cは、社内原価振替金額を含む社内原価振替データを記憶する。ここで、社内原価振替データは、計上元伝票番号、計上元伝票行番号、計所元データ区分、計上元ユーザ区分、振替先事業所識別子、振替元事業所識別子、商品コード、数量、および/または、社内原価振替単価等を含んでいてもよい。ここで、社内原価振替テーブル106cは、振替元事業所粗利および/または振替先事業所粗利を含む粗利データを記憶していてもよい。
仕訳マスタ106dは、仕訳定義を設定したマスタである。ここで、仕訳定義(仕訳パターン)は、データ区分、ユーザ区分、借方の勘定科目、借方の社内組織(部門)、借方の対象金額、貸方の勘定科目、貸方の社内組織(部門)、および/または、貸方の対象金額等を含んでいてもよい。
ここで、図5を参照して、本実施形態における仕訳マスタ106dの一例について説明する。図5は、本実施形態における仕訳マスタ106dの一例を示す図である。
図5に示すように、本実施形態においては、データ区分、ユーザ区分、借方の勘定科目、借方の部門、借方の対象金額、貸方の勘定科目、貸方の部門、および、貸方の対象金額が設定された仕訳マスタ106dであってもよい。
図2に戻り、会計テーブル106eは、会計データを記憶する。ここで、会計データは、仕訳データ、損益計算書データ、および/または、実績管理データ等を含んでいてもよい。ここで、仕訳データは、売上仕訳データ、仕入仕訳データ、および/または、社内原価振替仕訳データ等を含んでいてもよい。また、実績管理データ(部門別実績管理表データ)は、損益計算書データと社内組織毎の予算データとを対比した予算対比データ等を含んでいてもよい。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
制御部102は、社内原価振替管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、伝票明細取得部102aと、社内原価振替取得部102bと、粗利取得部102cと、収益確認表示部102dと、仕訳作成部102eと、損益計算書取得部102fと、実績管理取得部102gとを備えている。
伝票明細取得部102aは、取引発生時に、伝票明細データを取得する。ここで、伝票明細取得部102aは、取引発生時に、振替元事業所データと、振替先事業所データと、商品数量と、商品の売上金額、仕入金額および/または在庫金額と、を含む伝票明細データを取得してもよい。また、伝票明細取得部102aは、伝票明細データを伝票明細テーブル106bに格納してもよい。
社内原価振替取得部102bは、社内原価振替データを取得する。ここで、社内原価振替取得部102bは、社内原価振替単価マスタ106a、および、伝票明細データに基づいて、(特定商流時に)社内組織間の商品の振替金額である社内原価振替金額を含む社内原価振替データを取得してもよい。また、社内原価振替取得部102bは、社内原価振替単価マスタ106a、および、伝票明細データに基づいて、振替元事業所データと振替先事業所データとが異なると判定した場合、社内組織間の商品の社内原価振替金額を含む社内原価振替データを取得してもよい。また、社内原価振替取得部102bは、社内原価振替データを社内原価振替テーブル106cに格納してもよい。
粗利取得部102cは、粗利データを取得する。ここで、粗利取得部102cは、伝票明細データおよび社内原価振替データに基づいて、振替元事業所粗利および/または振替先事業所粗利を含む粗利データを取得してもよい。また、取引発生時が受注時であって取引形態が倉出受注である場合、または、取引発生時が売上時であって取引形態が倉出売上である場合、振替元事業所粗利は、社内原価振替金額から在庫金額を差し引いた値であり、振替先事業所粗利は、売上金額から社内原価振替金額を差し引いた値であってもよい。また、取引発生時が受注時であって取引形態が直送である場合、または、取引発生時が売上時であって取引形態が直送である場合、振替元事業所粗利は、社内原価振替金額から仕入金額を差し引いた値であり、振替先事業所粗利は、売上金額から社内原価振替金額を差し引いた値であってもよい。また、取引発生時が発注時であって取引形態が倉入発注である場合、または、取引発生時が仕入時であって取引形態が倉入仕入である場合、振替元事業所粗利は、社内原価振替金額から在庫金額を差し引いた値であり、振替先事業所粗利は、仕入金額から社内原価振替金額を差し引いた値であってもよい。また、粗利取得部102cは、粗利データを社内原価振替テーブル106cに格納してもよい。
収益確認表示部102dは、収益確認データを表示させる。ここで、収益確認表示部102dは、伝票明細データ、社内原価振替データおよび粗利データに基づいて、各社内組織の商品毎の粗利を含む収益確認データを表示させてもよい。また、収益確認表示部102dは、仕訳データ、損益計算書データ、および/または、実績管理データ等を表示させてもよい。
仕訳作成部102eは、仕訳データを作成する。ここで、仕訳作成部102eは、社内原価振替データに基づいて、社内原価振替仕訳データを作成してもよい。また、仕訳作成部102eは、仕訳マスタ106dおよび社内原価振替データに基づいて、社内原価振替仕訳データを作成してもよい。また、社内原価振替仕訳データは、借方の勘定科目が仕切売上原価、且つ、貸方の勘定科目が仕切売上原価であってもよい。また、売上仕訳データは、借方の勘定科目が売掛金、且つ、貸方の勘定科目が仕切売上であってもよい。また、仕入仕訳データは、借方の勘定科目が仕切売上原価、且つ、貸方の勘定科目が買掛金であってもよい。また、仕訳作成部102eは、仕訳データを会計テーブル106eに格納してもよい。
損益計算書取得部102fは、損益計算書データ等の財務会計データを取得する。ここで、損益計算書取得部102fは、伝票明細データおよび社内原価振替仕訳データに基づいて、社内組織毎の、仕入金額と仕切売上原価との和である売上原価、および、売上金額から当該売上原価を差し引いた売上総利益額を含む損益計算書データを取得してもよい。また、損益計算書データは、売上金額、仕入金額、および/または、仕切売上原価等を含んでいてもよい。また、損益計算書取得部102fは、損益計算書データを会計テーブル106eに格納してもよい。
実績管理取得部102gは、実績管理データ等の管理会計データを取得する。ここで、実績管理取得部102gは、損益計算書データと社内部門毎の予算データとを対比した予算対比データを含む実績管理データを取得してもよい。また、実績管理取得部102gは、実績管理データを会計テーブル106eに格納してもよい。
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、図4から図15を参照して説明する。
ここで、図6を参照して、本実施形態における社内原価振替管理処理の一例について説明する。図6は、本実施形態における社内原価振替管理の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、制御部102は、商品の受注時、売上時、発注時または仕入時に、ユーザにより入力装置112を介してデータ区分、ユーザ区分、振替元事業所データ、振替先事業所データ、商品コード、商品数量、予算データ、ならびに、商品の売上金額、仕入金額および/もしくは在庫金額等が入力された場合、これらの入力データを含む伝票明細データを取得し、伝票明細テーブル106bに格納する(ステップSB-1)。
そして、社内原価振替取得部102bは、伝票明細データに基づいて、振替元事業所データと振替先事業所データとが異なるか否かを判定する(ステップSB-2)。
そして、社内原価振替取得部102bは、振替元事業所データと振替先事業所データとが異ならない(同一である)と判定した場合(ステップSB-2:No)、処理を終了する。
一方、社内原価振替取得部102bは、振替元事業所データと振替先事業所データとが異なると判定した場合(ステップSB-2:Yes)、処理をステップSB-3に移行させる。
そして、社内原価振替取得部102bは、社内原価振替単価マスタ106a、および、伝票明細データに基づいて、データ区分、ユーザ区分、振替元事業所データ、振替先事業所データ、商品コード、商品数量、社内原価振替単価、および、社内部門間の商品の振替金額である社内原価振替金額を含む社内原価振替データを取得し、当該社内原価振替データを社内原価振替テーブル106cに格納する(ステップSB-3)。
そして、粗利取得部102cは、社内原価振替データに含まれるデータ区分が受注または売上であるか否かを判定する(ステップSB-4)。
そして、粗利取得部102cは、社内原価振替データに含まれるデータ区分が受注または売上であると判定した場合(ステップSB-4:Yes)、処理をステップSB-5に移行させる。
そして、粗利取得部102cは、社内原価振替データに含まれるユーザ区分が直送であるか否かを判定する(ステップSB-5)。
そして、粗利取得部102cは、社内原価振替データに含まれるユーザ区分が直送であると判定した場合(ステップSB-5:Yes)、処理をステップSB-6に移行させる。
そして、粗利取得部102cは、伝票明細データおよび社内原価振替データに基づいて、社内原価振替金額から仕入金額を差し引いた値である振替元事業所粗利、および、売上金額から社内原価振替金額を差し引いた値である振替先事業所粗利を含む粗利データを取得し、当該粗利データを社内原価振替テーブル106cに格納し(ステップSB-6)、処理をステップSB-9に移行させる。
一方、粗利取得部102cは、社内原価振替データに含まれるユーザ区分が直送ではない(倉出である)と判定した場合(ステップSB-5:No)、処理をステップSB-7に移行させる。
そして、粗利取得部102cは、伝票明細データおよび社内原価振替データに基づいて、社内原価振替金額から在庫金額を差し引いた値である振替元事業所粗利、および、売上金額から社内原価振替金額を差し引いた値である振替先事業所粗利を含む粗利データを取得し、当該粗利データを社内原価振替テーブル106cに格納し(ステップSB-7)、処理をステップSB-9に移行させる。
一方、粗利取得部102cは、社内原価振替データに含まれるデータ区分が受注または売上ではない(発注または仕入)と判定した場合(ステップSB-4:No)、処理をステップSB-8に移行させる。
そして、粗利取得部102cは、伝票明細データおよび社内原価振替データに基づいて、社内原価振替金額から在庫金額を差し引いた値である振替元事業所粗利、および、仕入金額から社内原価振替金額を差し引いた値である振替先事業所粗利を含む粗利データを取得し、当該粗利データを社内原価振替テーブル106cに格納し(ステップSB-8)、処理をステップSB-9に移行させる。
そして、収益確認表示部102dは、伝票明細データ、社内原価振替データおよび粗利データに基づいて、各社内部門の商品毎の粗利を含む収益確認データを出力装置114に表示させる(ステップSB-9)。
そして、仕訳作成部102eは、仕訳マスタ106dおよび社内原価振替データに基づいて、社内原価振替仕訳データを作成し、当該社内原価振替仕訳データを会計テーブル106eに格納する(ステップSB-10)。
そして、損益計算書取得部102fは、伝票明細データおよび社内原価振替仕訳データに基づいて、社内部門毎の、売上金額、仕入金額、仕切売上原価、仕入金額と仕切売上原価との和である売上原価、および、売上金額から当該売上原価を差し引いた売上総利益額を含む損益計算書データを取得し、当該損益計算書データを会計テーブル106eに格納する(ステップSB-11)。
そして、実績管理取得部102gは、損益計算書データと社内部門毎の予算データとを対比した予算対比データを含む実績管理データを取得し、当該実績管理データを会計テーブル106eに格納する(ステップSB-12)。
そして、収益確認表示部102dは、実績管理データを出力装置114に表示させ(ステップSB-13)、処理を終了する。
ここで、図4および図7から図11を参照して、本実施形態における社内原価振替管理処理の具体例について説明する。図7から図9は、本実施形態における社内原価振替金額管理の一例を示す図である。図10は、本実施形態における伝票明細データの一例を示す図である。図11は、本実施形態における社内原価振替データの一例を示す図である。図12は、本実施形態における収益確認表示の一例を示す図である。
本実施形態においては、図7に示すように、商品の売上時に、ユーザにより入力画面を介してデータ区分(売上)、ユーザ区分(直送)、売上事業所名(販売1課)、仕入事業所名(供給課)、商品名、商品数量、商品の売上金額、および、商品の仕入金額が入力された場合、図10の(1)および(2)の売上データが取得され、社内原価振替単価マスタ106a、および、当該売上データに基づいて、販売1課と供給課との間の商品の振替金額である社内原価振替金額を含む、図11の(1)および(2)の社内原価振替データが作成され、図4に示す粗利マスタ、売上データおよび社内原価振替データに基づいて、社内原価振替金額から仕入金額を差し引いた値である振替元事業所粗利、および、売上金額から社内原価振替金額を差し引いた値である振替先事業所粗利を含む粗利データが取得される。
また、本実施形態においては、図8に示すように、商品の売上時に、ユーザにより入力画面を介してデータ区分(売上)、ユーザ区分(倉出売上)、売上事業所名(販売1課)、倉庫名(需給課倉庫)、商品名、商品数量、商品の売上金額、および、商品の在庫金額が入力された場合、図10の(3)および(4)の売上データが取得され、社内原価振替単価マスタ106a、および、当該売上データに基づいて、販売1課と需給課との間の商品の振替金額である社内原価振替金額を含む、図11の(3)および(4)の社内原価振替データが作成され、図4に示す粗利マスタ、売上データおよび社内原価振替データに基づいて、社内原価振替金額から原価を差し引いた値である振替元事業所粗利、および、売上金額から社内原価振替金額を差し引いた値である振替先事業所粗利を含む粗利データが取得される。
また、本実施形態においては、図9に示すように、商品の仕入時に、ユーザにより入力画面を介してデータ区分(仕入)、ユーザ区分(倉入仕入)、仕入事業所名(供給課)、倉庫名(需給課倉庫)、商品名、商品数量、商品の仕入金額、および、商品の在庫金額が入力された場合、図10の(5)および(6)の仕入データが取得され、社内原価振替単価マスタ106a、および、当該仕入データに基づいて、供給課と需給課との間の商品の振替金額である社内原価振替金額を含む、図11の(5)および(6)の社内原価振替データが作成され、図4に示す粗利マスタ、仕入データおよび社内原価振替データに基づいて、社内原価振替金額から在庫金額を差し引いた値である振替元事業所粗利、および、仕入金額から社内原価振替金額を差し引いた値である振替先事業所粗利を含む粗利データが取得される。このように、本実施形態においては、入力画面上の伝票番号または伝票明細行毎に一対一で社内原価振替データが作成され、各入力画面にて取り決めた振替先事業所および振替元事業所から、それぞれの事業所の粗利が算出されることで、取引単位で損益を捉えることを可能としている。
そして、本実施形態においては、図12に示すように、図10に示す伝票明細データ、図11に示す社内原価振替データ、および、算出した粗利データに基づいて、各社内部門の商品毎の粗利を含む収益確認データをBIツールを用いて参照することができる。このように、本実施形態においては、事業所または商品毎等の切り口で利益を参照することが可能となり、需給課および供給課は、売上自体ないが、図12に示すように、社内原価振替により利益が出ていることがわかる。また、本実施形態においては、会計システムへの連携を行う前に販売システム内で振替先事業所粗利および振替元事業所粗利の速報値の把握を可能としている。
また、図5、図10、図11および図13を参照して、本実施形態における仕訳作成処理の一例について説明する。図13は、本実施形態における仕訳データの一例を示す図である。
本実施形態においては、図13に示すように、図5に示す仕訳マスタ106d、図10に示す伝票明細データ、および、図11に示す社内原価振替データに基づいて、借方の勘定科目が売掛金、且つ、貸方の勘定科目が仕切売上原価である売上仕訳データが作成され、借方の勘定科目が仕切売上原価、且つ、貸方の勘定科目が買掛金である仕入仕訳データが作成され、借方の勘定科目が仕切売上原価、且つ、貸方の勘定科目が仕切売上原価である社内原価振替仕訳データが作成される。このように、本実施形態においては、販売システムの売上データ、仕入データおよび社内原価振替データの仕訳を自動的に発生させることができ、部門別の損益を容易に捉えることを可能としている。
また、図10、図13および図14を参照して、本実施形態における損益計算書取得処理の一例について説明する。図14は、本実施形態における損益計算書データの一例を示す図である。
本実施形態においては、図14に示すように、図10に示す伝票明細データ、および、図13に示す仕訳データに基づいて、全社および各社内部門の、売上金額、仕入金額、仕切売上原価、仕入金額と仕切売上原価との和である売上原価、および、売上金額から当該売上原価を差し引いた売上総利益額を含む損益計算書データが取得される。このように、本実施形態においては、社内原価振替金額を売上ではなく原価として捉えることにより、売上総利益に反映させることを可能としている。
また、図14および図15を参照して、本実施形態における部門別実績管理表取得処理の一例について説明する。図15は、本実施形態における部門別実績管理表データの一例を示す図である。
本実施形態においては、図15に示すように、図14に示す損益計算書データと社内部門毎の予算データとを対比した予算対比データを含む実績管理データ(部門別実績管理表データ)が取得される。このように、本実施形態においては、財務会計システムから管理会計システムに連携をすることで、管理会計帳票の出力が可能となり、予算データを予め登録しておくことにより、実績データとの比較を可能としている。さらに、図15に示すように、本実施形態においては、需給課では売上総利益の実績がプラスであるが、仕切売上原価が予算を下回っているため、部門間の振替実績を上げられるよう改善が必要との判断を担当者に提供することができる。また、図15に示すように、本実施形態においては、供給課で売上総利益の実績がマイナスであるのは、仕入高が予算を上回っていることが原因であることが分かるため、仕入高を抑える改善が必要との判断を担当者に提供することができる。
このように、本実施形態においては、受注、売上、発注および仕入のタイミングで、部門別の収益を捉える際に社内原価振替金額を発生させ、システム上で社内原価振替金額の管理を可能としている。
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、社内原価振替管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、社内原価振替管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて社内原価振替管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、社内原価振替管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、社内原価振替管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、社内原価振替管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、商社および化学業界等の社内売買がある業界全般において有用である。
100 社内原価振替管理装置
102 制御部
102a 伝票明細取得部
102b 社内原価振替取得部
102c 粗利取得部
102d 収益確認表示部
102e 仕訳作成部
102f 損益計算書取得部
102g 実績管理取得部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 社内原価振替単価マスタ
106b 伝票明細テーブル
106c 社内原価振替テーブル
106d 仕訳マスタ
106e 会計テーブル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (12)

  1. 記憶部と制御部とを備えた社内原価振替管理装置であって、
    前記記憶部は、
    取引発生時に原価減となる社内組織である振替元事業所と、原価増となる社内組織である振替先事業所と、商品と、前記社内組織間の当該商品の振替金額の単価である社内原価振替単価とを設定した社内原価振替単価マスタを記憶する社内原価振替単価記憶手段、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記取引発生時に、振替元事業所データと、振替先事業所データと、商品数量と、前記商品の売上金額、仕入金額および/または在庫金額と、を含む伝票明細データを取得する伝票明細取得手段と、
    前記社内原価振替単価マスタ、および、前記伝票明細データに基づいて、前記社内組織間の前記商品の振替金額である社内原価振替金額を含む社内原価振替データを取得する社内原価振替取得手段と、
    前記伝票明細データおよび前記社内原価振替データに基づいて、振替元事業所粗利および/または振替先事業所粗利を含む粗利データを取得する粗利取得手段と、
    を備えたことを特徴とする社内原価振替管理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記伝票明細データ、前記社内原価振替データおよび前記粗利データに基づいて、前記各社内組織の前記商品毎の粗利を含む収益確認データを表示させる収益確認表示手段、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の社内原価振替管理装置。
  3. 前記取引発生時が受注時であって取引形態が倉出受注である場合、または、前記取引発生時が売上時であって取引形態が倉出売上である場合、振替元事業所粗利は、前記社内原価振替金額から前記在庫金額を差し引いた値であり、振替先事業所粗利は、前記売上金額から前記社内原価振替金額を差し引いた値であることを特徴とする請求項1または2に記載の社内原価振替管理装置。
  4. 前記取引発生時が受注時であって取引形態が直送である場合、または、前記取引発生時が売上時であって取引形態が直送である場合、振替元事業所粗利は、前記社内原価振替金額から前記仕入金額を差し引いた値であり、振替先事業所粗利は、前記売上金額から前記社内原価振替金額を差し引いた値であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の社内原価振替管理装置。
  5. 前記取引発生時が発注時であって取引形態が倉入発注である場合、または、前記取引発生時が仕入時であって取引形態が倉入仕入である場合、振替元事業所粗利は、前記社内原価振替金額から前記在庫金額を差し引いた値であり、振替先事業所粗利は、前記仕入金額から前記社内原価振替金額を差し引いた値であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の社内原価振替管理装置。
  6. 前記制御部は、
    前記社内原価振替データに基づいて、社内原価振替仕訳データを作成する仕訳作成手段、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の社内原価振替管理装置。
  7. 前記社内原価振替仕訳データは、
    借方の勘定科目が仕切売上原価、且つ、貸方の勘定科目が仕切売上原価であることを特徴とする請求項6に記載の社内原価振替管理装置。
  8. 前記伝票明細データは、
    前記売上金額および前記仕入金額を含み、
    前記制御部は、
    前記伝票明細データおよび前記社内原価振替仕訳データに基づいて、前記社内組織毎の、前記仕入金額と前記仕切売上原価との和である売上原価、および、前記売上金額から当該売上原価を差し引いた売上総利益額を含む損益計算書データを取得する損益計算書取得手段、
    を更に備えたことを特徴とする請求項7に記載の社内原価振替管理装置。
  9. 前記伝票明細データは、
    更に、前記社内組織毎の予算データを含み、
    前記制御部は、
    前記損益計算書データと前記予算データとを対比した予算対比データを含む実績管理データを取得する実績管理取得手段、
    を更に備えたことを特徴とする請求項8に記載の社内原価振替管理装置。
  10. 前記社内原価振替取得手段は、
    前記社内原価振替単価マスタ、および、前記伝票明細データに基づいて、前記振替元事業所データと前記振替先事業所データとが異なると判定した場合、前記社内組織間の前記商品の前記社内原価振替金額を含む前記社内原価振替データを取得することを特徴とする請求項1から9のいずれか一つに記載の社内原価振替管理装置。
  11. 記憶部と制御部とを備えた社内原価振替管理装置に実行させるための社内原価振替管理方法であって、
    前記記憶部は、
    取引発生時に原価減となる社内組織である振替元事業所と、原価増となる社内組織である振替先事業所と、商品と、前記社内組織間の当該商品の振替金額の単価である社内原価振替単価とを設定した社内原価振替単価マスタを記憶する社内原価振替単価記憶手段、
    を備え、
    前記制御部で実行させる、
    前記取引発生時に、振替元事業所データと、振替先事業所データと、商品数量と、前記商品の売上金額、仕入金額および/または在庫金額と、を含む伝票明細データを取得する伝票明細取得ステップと、
    前記社内原価振替単価マスタ、および、前記伝票明細データに基づいて、前記社内組織間の前記商品の振替金額である社内原価振替金額を含む社内原価振替データを取得する社内原価振替取得ステップと、
    前記伝票明細データおよび前記社内原価振替データに基づいて、振替元事業所粗利および/または振替先事業所粗利を含む粗利データを取得する粗利取得ステップと、
    を含むことを特徴とする社内原価振替管理方法。
  12. 記憶部と制御部とを備えた社内原価振替管理装置に実行させるための社内原価振替管理プログラムであって、
    前記記憶部は、
    取引発生時に原価減となる社内組織である振替元事業所と、原価増となる社内組織である振替先事業所と、商品と、前記社内組織間の当該商品の振替金額の単価である社内原価振替単価とを設定した社内原価振替単価マスタを記憶する社内原価振替単価記憶手段、
    を備え、
    前記制御部において、
    前記取引発生時に、振替元事業所データと、振替先事業所データと、商品数量と、前記商品の売上金額、仕入金額および/または在庫金額と、を含む伝票明細データを取得する伝票明細取得ステップと、
    前記社内原価振替単価マスタ、および、前記伝票明細データに基づいて、前記社内組織間の前記商品の振替金額である社内原価振替金額を含む社内原価振替データを取得する社内原価振替取得ステップと、
    前記伝票明細データおよび前記社内原価振替データに基づいて、振替元事業所粗利および/または振替先事業所粗利を含む粗利データを取得する粗利取得ステップと、
    を実行させるための社内原価振替管理プログラム。
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