JP7358008B2 - 車両後部構造 - Google Patents
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Description
車両の後方に設けられた開口部を開閉するバックドアと、
前記バックドアが開かれた状態で、前記開口部と地面との間に架け渡される回動式のスロープ装置とを備える車両後部構造であって、
前記バックドアは、
前記開口部の上部を開閉するアッパー部と、
前記開口部の下部を開閉する下開き式のロア部とを備え、
前記ロア部は、
前記スロープ装置を回動自在に支持する回動部を備え、
前記ロア部及び前記スロープ装置は、
前記ロア部と前記スロープ装置の一部とが重なり合った状態において、相互に係合する固定部を備え、
前記固定部は、前記スロープ装置の側縁よりも車幅方向の内側に位置し、
前記ロア部側の前記固定部は、前記ロア部のフレームに設けられる。
図中、同一符号は同一名称物を示す。
図中の「FR」は車両の前方、「RR」は車両の後方、「UP」は車両の上方、「LWR」は車両の下方、「RH」は車両の右方、「LH」は車両の左方を示す。以下、単に、前方、後方、上方、下方、右方、左方と呼ぶことがある。
図1~図4を参照して、実施形態1に係る車両後部構造1を説明する。
図3は、説明の便宜上、スロープ装置3を図2に示す配置状態からロア部22に対して起立させた状態を示す。
図4は、車両後部構造1を車幅方向の左方から見た側面図である。車幅方向は、車両100の左右方向である。
実施形態1の車両後部構造1は、バックドア2と、回動式のスロープ装置3とを備える車両100に利用される(図1)。スロープ装置3は、バックドア2が開かれた状態で、車両100の後方に設けられた開口部101から車外に展開され、開口部101と地面Gとの間に架け渡される(図4)。スロープ装置3は、代表的には、車椅子に座っている乗員(図示せず)を着座状態で乗降する際等に利用される。このような車両100は、福祉車両と呼ばれている。
以下、車両100の概略、バックドア2、スロープ装置3、固定部4を順に説明する。
本例の車両100は、ワンボックス車である。この車両100の車体の後方には、開口部101が設けられている。バックドア2は、この開口部101を開閉する。
バックドア2は、上下に分割された構造であり、アッパー部21と、ロア部22とを備える(図1)。
スロープ装置3は、上述のように回動式である。スロープ装置3における車外後方に向かう回動動作は、上述のように回動部23によって行われる。
本例では、固定板部31の一端側の領域は、前段状態(図2)や使用状態(図4)等において、ロア部22の載置面220に重ね合わされる領域である。前段状態や使用状態では、固定板部31は、ロア部22の上に位置する。
可動板部32は、スロープ装置3を使用する際、固定板部31に対して車両100の前後方向にスライド可能に設けられる。図4に示すように、可動板部32の一端部は、固定板部31の上に重ね合わされて固定板部31に支持される。可動板部32の他端部は、地面Gに接触させて、地面Gに対する支持箇所として利用される。
本例のスロープ装置3は更にフラッパ34を備える。フラッパ34は、スロープ装置3の使用時において、車体とロア部22との間に生じる隙間を覆う(図4)。フラッパ34は、固定板部31に連結されている。本例のフラッパ34は、前後方向に移動可能であり、かつ一部が屈曲可能に設けられている。
以下、主に図3を参照して固定部4を説明する。
固定部4は、バックドア2のロア部22とスロープ装置3の一部とが重なり合った状態において、ロア部22とスロープ装置3とを固定することに利用される。代表的には、スロープ装置3の使用時、即ちスロープ装置3が開口部101と地面Gとの間に架け渡された状態において、固定部4は、ロア部22とスロープ装置3とを固定する(図4の実線参照)。その他、後述するようにスロープ装置3が収納された状態においても、固定部4によって、ロア部22とスロープ装置3とを固定することができる(図4の二点鎖線参照)。
(使用状態)
スロープ装置3を使用する場合、まず、バックドア2のうち、アッパー部21を開く(図1)。
スロープ装置3を車室102に収納する場合、固定板部31と可動板部32とは重ね合わされる。また、ロア部22は、開口部101の下部を閉じて、フロア103に対して起立した状態に配置される(図1,図4の二点鎖線参照)。この状態では、プル部25を引っ張らないことで、ロア部22の回動が規制され、ロア部22の起立状態が維持される。このロア部22の起立状態のもと、スロープ装置3の収納形態には、以下の起立型と前倒し型との二つがある。
起立型では、スロープ装置3は、フロア103に対して起立した状態で、車室102におけるバックドア2の近傍に収納される(図1,図4の二点鎖線参照)。即ち、ロア部22の載置面220と、スロープ装置3の固定板部31の裏面310とが平行するように、ロア部22とスロープ装置3とが重なり合って起立する。この状態においてレバー部270を握らないことで、ストライカ部43とロック部42とが係止された状態が維持される。固定部4がロック状態であるため、ロア部22とスロープ装置3とが重なり合った状態が安定して維持される。
前倒し型では、スロープ装置3は、フロア103に重なり合うように前倒しされた状態で車室102に収納される。即ち、固定板部31の裏面310がロア部22の載置面220から離れ、フロア103に平行するように配置される。このような前倒し型は、レバー部270を握ることで、固定部4のロック状態を解除し、スロープ装置3をロア部22の載置面220に対して起立するように回動させることで実施される。本例では、第一取っ手38を掴んでスロープ装置3を前倒しするとよい。
スロープ装置3を使用する場合には、固定部4が相互に係止されているため、開口部101と地面Gとの間に架け渡されたスロープ装置3に加えられた荷重をスロープ装置3からロア部22、特にロア部22のフレーム224に確実に伝達できる。
実施形態1の車両後部構造1は、開口部101と地面Gとの間に架け渡されたスロープ装置3に荷重が加えられた際、強度、剛性に優れるロア部22のフレーム224に荷重を分担させられる。そのため、実施形態1の車両後部構造1は、固定板部31や可動板部32が薄く、軽量なスロープ装置3である場合でも、上記荷重を安定して支持できる。
(A)ロア部22の開閉に伴って、スロープ装置3も同時に車外後方に配置されたり、車室102に収納されたりする。この場合に固定部4がロック状態であるため、上述の開閉動作やスロープ装置3の配置、収納等の操作が安定して行われる。本例では複数の固定部4を備えるため、ロア部22とスロープ装置3とが強固に固定されることからも、上記操作が安定して行われる。
例えば、実施形態1に対して、以下の変形が可能である。
(変形例1)固定部4の数が一つ又は三つ以上である。
この場合、各固定部4の配置位置は、ロア部22のフレーム224の形成箇所であって、スロープ装置3と重なり合って配置される箇所のうち、スロープ装置3の側縁30よりも車幅方向の内側の位置から選択する。
(変形例2)スロープ装置3は、固定板部31に対して1枚以上の可動板部32が折り畳まれる折り畳み式である。
(変形例3)回動部33は、ロア部22のフレーム224(図3では、フレーム224のうち、ロア部22の車幅方向の右方、左方に位置する部分)上に位置する。回動部33も強度、剛性に優れるフレーム224上に設けられることで、上述の荷重をより安定して支持できる。
2 バックドア、21 アッパー部、22 ロア部、23 回動部
25 プル部、27 ロック及び解除機構、270 レバー部、271 ワイヤ
220 載置面、224 フレーム
3 スロープ装置、30 側縁、31 固定板部、32 可動板部、33 回動部
34 フラッパ、38 第一取っ手、39 第二取っ手、310 裏面
4 固定部、42 ロック部、43 ストライカ部
100 車両、101 開口部、102 車室、103 フロア
104 エンドクロスメンバ
G 地面
Claims (1)
- 車両の後方に設けられた開口部を開閉するバックドアと、
前記バックドアが開かれた状態で、前記開口部と地面との間に架け渡される回動式のスロープ装置とを備える車両後部構造であって、
前記バックドアは、
前記開口部の上部を開閉するアッパー部と、
前記開口部の下部を開閉する下開き式のロア部とを備え、
前記ロア部は、
枠状のフレームと、
前記ロア部が車外後方に開かれた状態の前記フレームの前枠に設けられて、前記ロア部を車外後方に向かって開くロア部用回動部と、
前記スロープ装置を回動自在に支持するスロープ装置用回動部とを備え、
前記ロア部及び前記スロープ装置は、
前記ロア部と前記スロープ装置の一部とが重なり合った状態において、相互に係合する固定部を備え、
前記固定部は、
前記ロア部に設けられたロア部側固定部と、
前記スロープ装置に設けられたスロープ装置側固定部とを備え、
前記ロア部側固定部及び前記スロープ装置側固定部の双方は、
前記スロープ装置が車外外方に展開された状態において、前記スロープ装置の側縁よりも車幅方向の内側における前記ロア部と前記スロープ装置の一部との重なり部分に位置し、
前記ロア部側固定部は、前記ロア部が車外後方に開かれた状態の前記フレームの後枠に設けられており、
前記スロープ装置用回動部は、前記前枠と前記後枠との間に位置し、
前記重なり部分は、前記スロープ装置における車幅方向の全長にわたって設けられている、
車両後部構造。
Priority Applications (1)
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JP2019115752A JP7358008B2 (ja) | 2019-06-21 | 2019-06-21 | 車両後部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019115752A JP7358008B2 (ja) | 2019-06-21 | 2019-06-21 | 車両後部構造 |
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Family Applications (1)
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