JPH10147168A - 車両用シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷物積載量に応じてシートを折畳む際、シー
トを簡易かつ確実に起立回動操作でき、シート全体の取
り外しも可能である。 【解決手段】 車両フロアＦに水平姿勢でストライカ２
１を設け、一方、車両用シートＳのシートクッションＳ
１前端部にはフック１とロック部材３０を設けて、スト
ライカ２１を相対回転可能に抱持する。操作アーム６１
によりストライカ２３に対する係合片５の係合を解消し
て、ストライカ２１を中心にシートＳを前方へ起立させ
る。ストライカ２１が抱持状態にあるため、シートＳは
起立状態で確実に保持される。操作アーム３４によりス
トライカ２１に対する抱持片３の抱持状態を解消するこ
とにより、車両シートＳ全体を取り外すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は車両用シートに関
し、特に車両フロアに対して着脱自在に設けられた車両
用シートの構造改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】積載荷物の多少に応じて車両用シートを
適宜車両フロアから取り外して、車室スペースの有効利
用を図るようにしたものがあり、このような車両用シー
トの一例を図１０に示す。図において、シートＳのシー
トクッションＳ１には前端下部に長板状のフック１が垂
直姿勢で設けられており、このフック１は上端がパイプ
フレームＲに固定されるとともに、下端には前方へ開放
する係合用凹所１１が形成されて、この凹所１１が車両
フロアＦ上に設けたストライカ２１に係合している。ス
トライカ２１は車両フロアＦ上のブラケット２２に水平
姿勢に立設されている。また、シ−トクッションＳ１の
後端下部には、ブラケット４、係合片５、操作ア−ム６
１およびポ−ル６２より構成されたロック装置４０が設
けられている。ブラケット４はシ−トクッションＳ１の
後端部に設けられ、シートクッションＳ１下面より下方
へ突出して、ここに係合片５が設けられている。この係
合片５はブラケット４に回転自在に軸支された板体で、
その外周には前方へ開放する係合用凹所５１が形成され
ている。そして、ブラケット４下端の下方へ開放する凹
所４１を車両フロアＦの凹陥部Ｆ１に設けたストライカ
２３に嵌装し、このストライカ２３に係合片５の凹所５
１が係合している。なお、ストライカ２３は金属丸棒を
逆Ｕ字形に屈曲させたものである。上記ブラケット４に
はこれに一端を回動自在に軸支して棒状の操作アーム６
１が設けてあり、操作アーム６１には爪部６２１を形成
したポール６２が一体に設けてある。操作アーム６１の
中間位置と係合片５の外周はコイルバネ５２で結んであ
り、ポール６２の爪部６２１が係合片５外周の切欠き５
３に嵌合してその係合状態を維持している。

【０００３】シートＳを取り外す場合には、シートバッ
クＳ２をシートクッションＳ１上へ折り重ね、操作アー
ム６１を図１０の反時計方向へ回動操作してその爪部６
２１と係合片５外周の切欠き５３との係合状態を解消す
る。これにより、係合片５はコイルバネ５２のバネ力で
反時計方向へ回転させられ、ストライカ２３に対する係
合状態が解消されてロック装置４０がロック解除とな
る。続いて、係合片１が係合しているストライカ２１を
中心にシートＳを上方へ回動させ、さらにシートＳを上
方へ持ち上げてフック１の凹所１１をストライカ２１か
ら外す。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
車両用シートでは、荷物積載スペースを広げるためには
常にシート全体を車両フロア上から取り外す必要がある
ため手間を要するとともに、取り外したシートの保管等
に苦慮するという問題がある。そこで、例えば実開昭６
２−２６７４２号公報では、車両フロアの前後位置に設
けた逆Ｕ字形のストライカ上に、車両用シートのシート
クッション下面に設けたキャッチ部材をその円弧状凹所
にて載置し、シート不使用時には、シ−トバックをシ−
トクッション上に折り重ね、前側ストライカを中心にシ
ートを起立回動させてストッパ部にて起立した折り畳み
姿勢に保持するものが提案されている。このような車両
用シートによれば、シ−トバックをシ−トクッション上
に折り重ね、シートを起立回動させて折畳むことにより
簡易に車室フロアに空きスペースを作って、積荷の量に
応じた車内空間の有効利用を図ることができるが、キャ
ッチ部材とストッパ部によるシートの起立保持は確実性
に欠けることが難点であった。

【０００５】また、折畳み状態で後方を向くシートクッ
ションの下面からキャッチ部材が突出するため、見栄え
が悪いとともに、キャッチ部材が積載荷物と干渉すると
いう不具合もあった。

【０００６】そこで、本発明はこのような課題を解決す
るもので、その一の目的は、荷物積載量に応じてシート
を簡易かつ確実に起立回動操作できるとともに、車両フ
ロアからの取り外しも可能な車両用シートを提供するこ
とにある。

【０００７】また、本発明の他の目的は、シ−トを折畳
んだ時にシートクッション下面からの突起物を生じない
車両用シートを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第１発明では、シートクッションの前端下部に、
フロアに配設したストライカに係合するフックを設ける
とともに、シートクッションの後端下部に、シートクッ
ションをフロアに固定するロック装置を設け、ロック装
置のロック解除によりシートを取り外し可能とした車両
用シートにおいて、上記フックに、フックと交差する方
向で上記ストライカに係脱自在のロック部材を設け、上
記ロック装置のロック解除により上記ストライカを支点
にシートを前方へ折畳み可能とし、かつ上記ロック装置
のロック解除及び上記ロック部材のストライカとの係合
解除によりシートを取外し可能とする。

【０００９】本第１発明においては、フックとロック部
材により車両フロア上のストライカを相対回転可能に抱
持しているから、積載荷物量が増えた場合にはシ−トバ
ックをシ−トクッション上に折り重ね、ロック装置をロ
ック解除し、ストライカを中心にシートを前方へ起立回
動させて折り畳むことにより、車両フロアの荷積みスペ
ースを拡大することができる。ロック部材がフックと交
差する方向でストライカに係合しているから、シートを
起立させた状態でフックがストライカから外れることは
なく、シートの折畳み姿勢が確実に保たれる。積載荷物
量がさらに増えた場合には、ロック装置のロックを解除
し、ストライカに対するロック部材の係合を解消するこ
とによりシート全体を車両フロア上から取り外して、車
両フロアの荷積みスペースをさらに拡大することができ
る。

【００１０】本第２発明では、上記ロック装置をシート
クッション外に進出する進出位置と、シートクッション
内に退入する退入位置とに回動可能に構成し、一方フロ
ア側にはストライカとは異なる位置に係止ピンを配設
し、上記ロック装置と係止ピン間に、一端がロック装置
に枢着され、他端が係止ピンに係止方向が上記フックと
一致するように係止するとともに、スプリングにより常
時係止方向へ付勢されて、上記前方へのシート折畳み時
にロック装置を退入移動させるリンクを設け、また、上
記リンクの中間部にガイドピンを突設し、シートクッシ
ョン側には上記ガイドピンと係合して上記係止ピンを中
心とする上記リンクの回動を許容するとともに、前方へ
のシート折畳み位置でシートを取り外したとき、上記リ
ンクをその位置に保持する保持部材を配設する。

【００１１】本第２発明においては、積載荷物量が増え
た場合にはシ−トバックをシ−トクッション上に折り重
ね、ロック装置をロック解除し、ストライカを中心にシ
ートを前方へ起立回動させて折畳むことにより、車両フ
ロアの荷積みスペースを拡大することができるととも
に、シートの回動に伴ってリンクによりロック装置がシ
ートクッションの下面より内側へ退入移動させられるか
ら、シート折畳み状態でその下面から突起物を生じるこ
とはない。したがって、見栄えが向上するとともに、積
載荷物との干渉も生じない。また、リンクの他端は、係
止ピンに係止方向がフックと一致するように係止してい
るから、フックと同時に係止解除でき、シ−トの取外し
が容易である。また、リンクはシ−トを取外した時、保
持部材によってその位置に保持されているからシ−ト取
り付け時にはフックの係合と同時に係止ピンに係止で
き、シ−トの取付けが容易である。

【００１２】

【発明の実施の形態】

（第１実施形態）本発明の車両用シートの一例を図１に
示す。図において、シ−トＳはシ−トクッションＳ１と
シ−トクッションＳ１上に折り重ね可能に設けたシ−ト
バックＳ２よりなる。シートクッションＳ１には前端下
部に長板状のフック１が垂直姿勢で設けられており、こ
のフック１は上端がパイプフレームＲに固定されるとと
もに、下端には前方へ開放する係合用凹所１１が形成さ
れて、この凹所１１が車両フロアＦに設けたストライカ
２１に係合している。ストライカ２１は車両フロアＦ上
のブラケット２２前端に水平姿勢に立設されている。フ
ック１の板面には板体の抱持片３とこれより後方へ突出
する棒状の操作ア−ムよりなるロック部材３が付設され
ており、抱持片３は下縁に抱持用凹所３１を有して、フ
ック１の凹所１１内に位置する上記ストライカ２１にフ
ック１と交差する方向で係合し、フック１と抱持片３と
でストライカ２１を相対回転可能に抱持している。抱持
片３はその凹所３１の近くでフック１の板面に軸体３２
により回動自在に結合されるとともに、その一端とフッ
ク１の上端との間に配設したコイルバネ３３により図の
反時計方向へ回転付勢されて係合状態を維持している。
操作アーム３４は抱持片３に溶着固定されている。

【００１３】また、シ−トクッションＳ１の後端下部に
は、ブラケット４、係合片５、操作ア−ム６１、および
ポ−ル６２より構成されたロック装置４０が設けられて
いる。ブラケット４はシ−トクッションＳ１の後端部に
設けられ、シートクッションＳ１下面より下方へ突出し
て、ここに係合片５が設けられている。係合片５はブラ
ケット４に回転自在に軸支された板体で、その外周には
前方へ開放する係合用凹所５１が形成されている。車両
フロアＦの凹陥部Ｆ１には金属丸棒を逆Ｕ字形に屈曲さ
せたストライカ２３が設けてあり、ブラケット４下端に
形成された下方へ開放する凹所４１をストライカ２３に
嵌装して、この状態でストライカ２３に係合片５の凹所
５１が係合している。上記ブラケット４にはこれに一端
を回動自在に軸支して棒状操作アーム６１が設けてあ
り、操作アーム６１には爪部６２１を形成したポール６
２が一体に設けてある。操作アーム６１の中間位置と係
合片５の外周はコイルバネ５２で結んであり、ポール６
２の爪部６２１が係合片５の外周の切欠き５３に嵌合し
て係合片５の係合状態を維持している。

【００１４】積載荷物量が増えた場合には、シートバッ
クＳ２を図１の鎖線で示すようにシートクッションＳ１
上に折り重ねる。そして、操作アーム６１を図１の反時
計方向へ回動操作すると、ポール６２の爪部６２１と係
合片５の切欠き５３との嵌合状態が解消され、係合片５
が反時計方向へ回動してストライカに対する係合状態が
解消される。これにより、シートＳを、図２に示すよう
に、フック１とロック部材３０により抱持されたストラ
イカ２１を中心にして前方へ起立回動させることができ
る。このようにしてシ−トバックＳ２をシ−トクッショ
ンＳ１上に折り重ね、シートＳを前方へ起立回動させて
折畳むことにより、車両フロアＦ上の積荷スペースが増
大する。

【００１５】さらに積載荷物量が増えた場合には、操作
アーム３４を図２の鎖線で示すように時計方向へ回動さ
せると、ストライカ２１に対するロック部材３の抱持状
態が解消され、シートクッションＳ１を上方へ持ち上げ
ることにより（図３）車両用シートＳ全体を車両フロア
から取り外すことができる。これにより、車両フロアＦ
の積荷スペースは更に増大する。

【００１６】このように、本実施形態の車両用シートに
よれば、ある程度の荷物量まではシートＳ全体を取り外
すことなくシ−トバックＳ２をシ−トクッションＳ１上
に折り重ね、シートＳを前方へ起立回動させて折畳むこ
とによって手軽に積荷スペースを確保することができ
る。また、ストライカ２１をフック１とロック部材３０
とで抱持することによりシートＳの起立保持を確実に行
うことができる。

【００１７】（第２実施形態）図４には本発明の車両用
シートの他の例を示す。図において、シートクッション
Ｓ１の前端下部に位置するフック１、およびロック部材
３０、並びにシートクッションＳ１の後端下部に位置す
るロック装置４３０の係合片５、およびポール６２とそ
の操作アーム６１の各構造は既に説明した第１実施形態
のものと同一である。シートクッションＳ１前端部内に
位置するパイプフレームＲには、上記フック１に加えて
保持部材７がその上端を固定してある。この保持部材７
は略扇状をなして下方へ突出し（図６）、その下端外周
板面にはこれに沿って弧状に湾曲する長孔７１が形成さ
れ、この長孔７１は前端で上方へ鉤状に屈曲して逃がし
孔７２となっている。長孔７１にはガイドピン８１が挿
通され、シートクッションＳ１が水平の使用状態にある
場合には図示のように長孔７１の後端に位置している。
リンク８０は係止片８と操作シャフト９よりなり、係止
片８は逆Ｌ字形の板体で、その屈曲部に上記ガイドピン
８１が立設されており、下方へ屈曲する一辺８２の先端
前縁に形成された前方へ開放する係止用凹所８２１が、
ストライカ２１の後ろ斜め下位置でブラケット２２に立
設された係止ピン２４に係止されている。

【００１８】係止片８の他辺８３には、シートクッショ
ンＳ１下部を前後方向へ延びる棒状の操作シャフト９
（図４）の前端が溶着固定されている。操作シャフト９
の後端はシートクッションＳ１の後端部に設けた補助ブ
ラケット４３の板面中間位置に回動自在に結合されてい
る。補助ブラケット４３はシートクッションＳ１後端部
内に配設された主ブラケット４２の板面に上端部が回動
自在に結合されており、補助ブラケット４３の下端部は
シートクッションＳ１の下面から突出して、その突出端
に下方へ開放する凹所４３１が形成されている。そし
て、この凹所４３１が、車両フロアＦの凹陥部Ｆ１に金
属丸棒を逆Ｕ字形に屈曲させて設けたストライカ２３に
嵌装されている。フック５とポール６２は補助ブラケッ
ト４３上に設けられ、上記ストライカ２３を補助ブラケ
ット４３の凹所４３１と係合片５の凹所５１で抱持して
いる。操作シャフト９の中間位置とフック１との間には
コイルバネ９１が架設されて、操作シャフト９を前方
（図４の左方）へ付勢している。

【００１９】このような構造の車両用シートにおいて、
積載荷物量が増えた場合には、シートバックＳ２をシー
トクッションＳ１上へ折り重ねた後、操作アーム６１に
よりポール６２を図４の反時計方向へ回動させる。これ
により、ポール６２の爪部６２１と係合片５の切欠き５
３との嵌合状態が解消されて係合片５が反時計方向へ回
動し、ストライカ２３に対する係合状態が解消される。
そこで、シートクッションＳ１を、フック１とロック部
材３０により抱持されたストライカ２１を中心にして前
方へ起立回動させると（図５）、このシートクッション
Ｓ１の回動に伴って、図７に示すように、リンク８０は
コイルバネ９１の付勢力を受けているため外れることな
く係止ピン２４の回りに旋回し、ガイドピン８１が長孔
７１に沿って相対的に前方（図７では下方）へ移動して
長孔７１の前端へ至る。これに伴って補助ブラケット４
３が前方へ回動して、図５に示すようにロック装置４３
０全体がシートクッションＳ１の下面より内方へ引き込
まれる。

【００２０】以上の作動により、荷物積載量が増えた場
合にはシートバックＳ２をシートクッションＳ１上に折
り重ね、シートＳを起立回動させることによって車両フ
ロアＦの積荷スペースを増大させることができるととも
に、このシート折畳み状態では、補助ブラケット４３、
およびこれに設けた係合片５とポール６２よりなるロッ
ク装置４３０がシートクッションＳ１の下面から内方へ
引き込まれるから、これらが積載荷物と干渉するという
問題は生じない。

【００２１】積載荷物量がさらに増えた場合には、操作
アーム３４を図７の時計方向へ回動させると、ストライ
カ２１に対するロック部材３の抱持状態が解消され、シ
ートＳを上方へ持ち上げることにより（図８）フック１
がストライカ２１から外れる。この時、リンク８０の係
止片８の凹所８２１とフック１の凹所１１は同方向に開
放しているため、フック１と同時にリンク８０は係止ピ
ン２４から外れて、シートＳを車両フロアＦ上から取り
外すことができる。これにより、車両フロアＦの積荷ス
ペースをさらに増大させることができる。また、シート
Ｓを取り外した後は、リンク８０はコイルバネ９１によ
って前方へ付勢されているので、ガイドピン８１が長孔
７１の前端にある位置で保持されている。

【００２２】シートＳを車両フロアＦ上から取り外して
保管場所へ運ぶ際に、係止片８の先端が他の物体Ｂに当
たると、図９に示すように、ガイドピン８１が長孔７１
の前端から逃がし孔７２内をその端面まで移動して、係
止片８はシートクッションＳ１方向へ後退する。これに
より、シートクッションＳ１から突出する係止片８が他
物体Ｂと干渉して損傷を与える等の問題も生じない。

【００２３】取り外したシートＳを再度使用する場合に
は、リンク８０の係止片８を係止ピン２４に係止させた
状態でフック１とロック部材３０によりストライカ２１
を抱持させ、シートＳを起立状態から水平姿勢へ後方回
動させると、リンク８０の操作シャフト９がシートクッ
ションＳ１内で後方へ移動して補助ブラケット４３を再
び進出回動させる。そこで、係合片５をストライカ２３
に係合させる。

【００２４】（その他の実施形態）ロック部材の構造は
上述したものに限られず、抱持片３と操作レバー３４と
を一体に成形しても良い。シートクッションの後端部を
固定するロック装置の係合片がストライカを抱持するよ
うにしているが、必ずしも抱持する必要はなく、単にフ
ロアの一部に係合するようなものであれば良い。また、
リンク８０は係止片８と操作シャフト９を一体に成形し
たものでも良い。

【００２５】

【発明の効果】以上のように、本発明の車両用シートに
よれば、荷物積載量が増した場合には、シートバックを
シートクッション上に折り重ね、シートを簡易に起立回
動操作して確実に折畳み姿勢に保持することにより、車
両フロアの空きスペースを拡大することができる。荷物
積載量がさらに増した場合には、シートを車両フロア上
から取り外すことも可能である。また、本発明によれ
ば、シートを折畳んだ時にシートクッション下面からの
突起物を生じることがないから、見栄えが良いととも
に、荷物との干渉が避けられる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態における、車両用シート
の部分破断側面図である。

【図２】シートを折畳んだ状態での車両用シートの部分
破断側面図である。

【図３】車両フロア上から取り外した状態での車両用シ
ートの部分破断側面図である。

【図４】本発明の第２実施形態における、車両用シート
の部分破断側面図である。

【図５】折畳み状態での車両用シートの部分破断側面図
である。

【図６】使用状態でのシートクッション前端部の透視側
面図である。

【図７】折畳み状態でのシートクッション前端部の透視
側面図である。

【図８】取り外し状態でのシートクッション前端部の透
視側面図である。

【図９】取り外し状態でのシートクッション前端部の透
視側面図である。

【図１０】従来の車両用シートの部分破断側面図であ
る。

【符号の説明】

２１…ストライカ、２４…係止ピン、３０…ロック部
材、４３…補助ブラケット、５…係合片、７…保持部
材、７１…長孔、８…係止片、８０…リンク、９…操作
シャフト、９１…コイルバネ（スプリング）、Ｆ…車両
フロア、Ｓ…車両用シート、Ｓ１…シートクッション。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和合 信英 鹿児島県国分市上之段395番地１ 株式会 社トヨタ車体研究所内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シートクッションの前端下部に、フロア
   に配設したストライカに係合するフックを設けるととも
   に、シートクッションの後端下部に、シートクッション
   をフロアに固定するロック装置を設け、ロック装置のロ
   ック解除によりシートを取り外し可能とした車両用シー
   トにおいて、上記フックに、フックと交差する方向で上
   記ストライカに係脱自在のロック部材を設け、上記ロッ
   ク装置のロック解除により上記ストライカを支点にシー
   トを前方へ折畳み可能とし、かつ上記ロック装置のロッ
   ク解除及び上記ロック部材のストライカとの係合解除に
   よりシートを取外し可能としたことを特徴とする車両用
   シート。
2. 【請求項２】 上記ロック装置をシートクッション外に
   進出する進出位置と、シートクッション内に退入する退
   入位置とに回動可能に構成し、一方フロア側にはストラ
   イカとは異なる位置に係止ピンを配設し、上記ロック装
   置と係止ピン間に、一端がロック装置に枢着され、他端
   が係止ピンに係止方向が上記フックと一致するように係
   止するとともに、スプリングにより常時係止方向へ付勢
   されて、上記前方へのシート折畳み時にロック装置を退
   入移動させるリンクを設け、また、上記リンクの中間部
   にガイドピンを突設し、シートクッション側には上記ガ
   イドピンと係合して上記係止ピンを中心とする上記リン
   クの回動を許容するとともに、前方へのシート折畳み位
   置でシートを取り外したとき、上記リンクをその位置に
   保持する保持部材を配設したことを特徴とする請求項１
   に記載の車両用シート。