JP7357959B1 - 包装機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数種類の紙葉類を取り扱う必要がある場合における作業者の間違いのない投入作業の補助ができる包装機を提供すること。【解決手段】紙葉類の束を包装フィルムで包装する。この包装機は、取得部と、表示制御部とを備える。取得部は、複数の紙葉類の束の配達先の情報を取得する。表示制御部は、配達先の情報に基づいて、次に包装機に投入されるべき紙葉類の束の銘柄名と銘柄名毎の部数の情報を表示器に表示する。【選択図】図6

Description

本実施形態は、包装機に関する。
包装機は、紙葉類の束を包装フィルムで包装する装置である。例えば、包装機は、例えば新聞紙の束の包装に用いられる。このような包装された新聞は、新聞紙を購読している顧客の元に配達される。
特開2021-181315号公報
近年、1つの配達店舗が複数種類の新聞紙の配達をするケースが増加してきている。複数種類の新聞紙が混在している場合、顧客毎に正しい新聞紙の組み合わせで包装が実施される必要がある。通常、包装機への新聞紙の投入は手作業で行われるため、正しい組み合わせで新聞紙を包装機に投入できることが望まれている。
本実施形態は、複数種類の紙葉類を取り扱う必要がある場合における作業者の間違いのない投入作業の補助ができる包装機を提供することを目的とする。
一態様の包装機は、紙葉類の束を包装フィルムで包装する。この包装機は、取得部と、表示制御部とを備える。取得部は、複数の紙葉類の束の配達先の情報を取得する。表示制御部は、配達先の情報に基づいて、次に包装機に投入されるべき紙葉類の束の銘柄名と銘柄名毎の部数の情報と紙葉類の束の配達順を表示器に表示する。
本実施形態によれば、複数種類の紙葉類を取り扱う必要がある場合における作業者の間違いのない投入作業の補助ができる包装機を提供することができる。
図1は、実施形態に係るシステムの一例の構成を示す図である。 図2は、包装機の包装機構の一例の構成を示す断面図である。 図3は、包装機の構成を示すブロック図である。 図4は、サーバの構成を示すブロック図である。 図5は、配達順データの一例を示す図である。 図6は、包装機の動作を示すフローチャートである。 図7Aは、メイン画面の一例について示す図である。 図7Bは、メイン画面の一例について示す図である。 図8は、変形例のメイン画面の一例について示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。図1は、実施形態に係るシステムの一例の構成を示す図である。システムは、丁合機1と、包装機2と、サーバ3とを有している。丁合機1と、包装機2と、サーバ3とは例えばネットワークNWを介して互いに通信できるように構成されている。ここで、図1では、丁合機1及び包装機2は、1つずつ示されている。丁合機1及び包装機2は、それぞれ、2つ以上であってもよい。
丁合機1は、紙葉類を丁合して紙葉類の束を生成する。実施形態における紙葉類は、例えば折り込みチラシを含む。さらに、実施形態における紙葉類は、新聞紙を含む。丁合機1の構成は、通信機能を有していれば、特定の構成には限定されない。
包装機2は、例えば紙葉類の束を包装フィルム等で包装するように構成されている。紙葉類の束は、例えば新聞と折込広告とを含む配達物である。紙葉類の束は、例えば丁合機1によって作られる。紙葉類は、作業者による人手で作られてもよい。
サーバ3は、丁合機1及び包装機2の管理をするサーバである。サーバ3から提供される情報に基づき、丁合機1及び包装機2は動作し得る。ここで、サーバ3は、クラウドサーバであってもよい。
以下、包装機2についてさらに説明する。図2は、包装機2の包装機構の一例の構成を示す断面図である。図2に示す包装機2は、紙葉類の束を包装する。そのため、包装機2は、包装機構10として、包装部100を備える。包装機構10は、2つ以上の紙葉類の束を包装するように2つ以上の包装部を備えていてもよい。さらに、包装機構10の包装対象である紙葉類の束は、配達物に限定されるものではない。
また、図2に示す包装機構10は、上から投入された紙葉類の束を下側面から排出するように構成されている。しかしながら、包装機構10は、このような構造に限定されない。例えば、包装機構10は、一側面から投入された紙葉類の束を下側面から排出するように構成されていてもよい。また、例えば包装機構10は、一側面から投入された紙葉類の束を他側面から排出するように構成されていてもよい。
包装部100は、投入口101と、第1のフィルムローラ102と、第2のフィルムローラ103と、第1の搬送部104と、第2の搬送部106と、第1のセンサ108と、第2のセンサ109と、第1の押し当て機構110と、第1のヒータ112と、第2の押し当て機構113と、第2のヒータ115と、付勢部材116と、排出口117とを有している。
投入口101は、包装機構10の上面に空けられた開口である。投入口101から、紙葉類の束は、包装機構10の内部へ取り込まれる。第1のフィルムローラ102は、包装材としての第1の包装用フィルムロールR11を装填できるように構成されている。この第1のフィルムローラ102は、第1の包装用フィルムロールR11から第1の包装フィルムシートS11を供給する。同様に、第2のフィルムローラ103は、包装材としての第2の包装用フィルムロールR12を装填できるように構成されている。この第2のフィルムローラ103は、第2の包装用フィルムロールR12から第2の包装フィルムシートS12を供給する。図2に示すように、第1のフィルムローラ102と第2のフィルムローラ103とは、互いに向かい合うように配置されている。そして、第1のフィルムローラ102と第2のフィルムローラ103とは、対向する第1の包装フィルムシートS11及び第2の包装フィルムシートS12とを含む2枚組のフィルムシートを供給する。投入口101から投入された紙葉類の束は、フィルムシートS11及びS12の間に落ちるように構成されている。そして、この紙葉類の束は、第1の包装フィルムシートS11及び第2の包装フィルムシートS12の間に挟まれた状態で第1の搬送部104と第2の搬送部106との間に供給される。
第1の搬送部104は、第1の搬送ベルト105を有している。同様に、第2の搬送部106は、第2の搬送ベルト107を有している。第1の搬送部104は、第1の搬送ベルト105を動かすことによって第1のフィルムローラ102から第1の包装フィルムシートS11を引き出しつつ、紙葉類の束を搬送する。同様に、第2の搬送部106は、第2の搬送ベルト107を動かすことによって第2のフィルムローラ103から第2の包装フィルムシートS12を引き出しつつ、紙葉類の束を搬送する。これにより、紙葉類の束は、第1の搬送ベルト105と第2の搬送ベルト107とによって下方に押し出されるようにして搬送される。
第1のセンサ108は、例えば第1の搬送部104における搬送物の取り込み口に配置されている。第1のセンサ108は、第1の搬送部104及び第2の搬送部106への紙葉類の束の投入を検知し、第1の検知信号を出力する。第2のセンサ109は、例えば第1の搬送部104における搬送物の排出口に配置されている。第2のセンサ109は、第1の搬送部104及び第2の搬送部106からの紙葉類の束の排出を検知し、第2の検知信号を出力する。ここで、第1のセンサ108及び第2のセンサ109は、第2の搬送部106に配置されていてもよい。また、センサは、第1の搬送部104又は第2の搬送部106に3つ以上配置されていてもよい。
第1の押し当て機構110は、第1の押し当て部材111を有している。第1の押し当て部材111は、例えばスポンジ製の板である。第1の押し当て部材111は、第1のヒータ112に対向するようにして配置されている。この第1の押し当て部材111は、第1のヒータ112に向けて移動するように構成されている。第2の押し当て機構113は、第2の押し当て部材114を有している。第2の押し当て部材114は、例えばスポンジ製の板である。第2の押し当て部材114は、第2のヒータ115に対向するようにして配置されている。この第2の押し当て部材114は、第2のヒータ115に向けて移動するように構成されている。
第1のヒータ112は、例えば第2のヒータ115よりも高温まで加熱できるヒータである。第1のヒータ112は、第1の包装フィルムシートS11と第2の包装フィルムシートS12の長手方向に対して直交するように形成された1本のヒータである。また、第2のヒータ115は、第1の包装フィルムシートS11と第2の包装フィルムシートS12の長手方向に平行になるように形成された2本のヒータである。
付勢部材116は、例えばばねであって、第1の搬送部104に取り付けられていて第1の搬送部104を第2の搬送部106に向かう方向に付勢している。これにより、付勢部材116は、第1の搬送部104を第2の搬送部106へ向けて押し込むことができるように構成されている。
排出口117は、包装機構10の下側面に空けられた開口である。排出口117から第1の搬送部104及び第2の搬送部106の下方にかけて傾斜が形成されている。第1の搬送部104及び第2の搬送部106の間から排出された包装物は、傾斜によって案内されて排出口117から排出される。
図3は、包装機2の構成を示すブロック図である。包装機2は、図2で示した包装機構10に加えて、制御回路20と、メモリ30と、操作スイッチ40と、表示器50と、通信モジュール60とを有する。
制御回路20は、例えばCPUにより構成される。制御回路20は、メモリ30に記憶されている制御アプリケーションプログラムに従って包装機構10の動作を制御する。例えば、制御回路20は、制御アプリケーションプログラムに従って動作することにより、サーバ3から配達先の情報を取得する取得部として動作する。また、制御回路20は、配達先の情報に基づいて、次に包装機2に投入されるべき紙葉類の束の銘柄名と部数の情報を表示器に表示する表示制御部として動作する。制御回路20は、必ずしもCPUとして構成される必要はない。制御回路20は、ASIC等のハードウェアロジック回路として構成されていてもよい。また、制御回路20は、必ずしも単一のCPU等で構成されている必要はなく、複数のCPU等で構成されていてもよい。
メモリ30は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを有する。メモリ30は、包装機2の動作の制御に必要な制御アプリケーションプログラムを記憶している。また、メモリ30は、包装機2に関する設定に対応した各種のパラメータを記憶している。メモリ30は、複数の揮発性メモリ及び不揮発性メモリによって構成されていてもよい。
操作スイッチ40は、包装機2に設けられる各種のスイッチである。例えば、操作スイッチ40は、包装機2の電源スイッチを含む。また、例えば、操作スイッチ40は、各種のモードスイッチを含む。モードスイッチは、包装機2のモードを特定のモードにするためのスイッチである。また、包装機2は、操作スイッチ40に加えて、タッチパネル等の操作部材を備えていてもよい。
表示器50は、液晶ディスプレイ等の、包装機2の各種の状態を表示する表示器である。表示器50は、紙葉類の束の配達先の情報を表示するための表示器を含む。この表示器50は、例えば投入口101の近傍に設けられ得る。紙葉類の束の配達先の情報は、例えば後で説明するメイン画面上に表示され得る。配達先の情報は、例えば「顧客名」、「区域名」、「銘柄名」、「部数」、「配達順」の情報を含む。「顧客名」は、配達先の顧客の氏名である。「区域名」は、紙葉類を配達する店舗が配達を実施する区域の名称である。「銘柄名」は、対応する顧客に配達する紙葉類、例えば新聞紙の銘柄名である。「部数」は、対応する顧客に配達する紙葉類の銘柄名毎の部数である。「配達順」は、対応する顧客に対する配達順である。配達先の情報の表示については後で詳しく説明される。また、配達先の情報は、これら以外の情報を含んでいてもよい。
通信モジュール60は、サーバ3との通信のための処理回路を含むモジュールである。通信モジュール60は、例えばサーバ3との有線通信又は無線通信に必要な通信モジュールを備えている。
図4は、サーバ3の構成を示すブロック図である。サーバ3は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、表示装置204と、入力装置205と、通信モジュール206とを有している。サーバ3は、例えば店舗毎に設置されてもよいし、それぞれの店舗を一括して管理する管理施設に設置されてもよい。さらに、サーバ3は、クラウドサーバとして構成されていてもよい。
プロセッサ201は、サーバ3の動作を制御するように構成されたプロセッサである。プロセッサ201は、ストレージ203に記憶されている各種のプログラムに従って各種の処理を実行する。プロセッサ201は、例えばCPUである。プロセッサ201は、CPUではなく、MPU、GPU等であってもよい。また、プロセッサ201は、1つのCPU等によって構成されている必要はなく、複数のCPU等によって構成されてもよい。
メモリ202は、ROM、RAMといったメモリを含む。ROMは、不揮発性のメモリである。ROMは、サーバ3の起動プログラム等を記憶している。RAMは、揮発性のメモリである。RAMは、例えばプロセッサ201における処理の際の作業メモリとして用いられる。
ストレージ203は、例えばハードディスク、ソリッドステートドライブといったストレージである。ストレージ203は、サーバ3において用いられる各種のプログラム及びデータを格納している。実施形態では、ストレージ203は、配達順データ2031を格納している。ストレージ203は、これら以外のプログラム及びデータを格納していてもよい。
配達順データ2031は、例えば紙葉類の束の配達先の情報を示すデータである。図5は、配達順データの一例を示す図である。配達順データは、CSV(Comma Separated Value)等の各種のフォーマットのデータでよい。配達順データ2031は、例えば「店舗名」、「区域名」、「配達順」、「顧客名」、「銘柄名」、「部数」の項目を含む。「店舗名」は、対応する顧客に紙葉類の束を配達する店舗の名称である。「区域名」は、包装機2に表示される「区域名」と対応しており、対応する店舗が配達を実施する配達先の区域の名称である。「配達順」は、包装機2に表示される「配達順」と対応しており、対応する店舗の紙葉類の束の配達の順番である。同一の顧客に配達される紙葉類の配達順は、同一である。「顧客名」は、包装機2に表示される「顧客名」と対応しており、配達先の顧客の氏名である。「銘柄名」は、包装機2に表示される「銘柄名」と対応しており、対応する顧客に配達する紙葉類の銘柄名である。「部数」は、包装機2に表示される「部数」と対応しており、対応する顧客に配達する紙葉類の銘柄名毎の部数である。「部数」は、例えば新聞といったひとまとまりの紙葉類によって構成される出版物の数であり得る。配達順データは、これら以外の情報を含んでいてもよい。
表示装置204は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示装置である。表示装置204は、各種の画像を表示する。
入力装置205は、タッチパネル等の入力装置を含む。入力装置205の操作がされた場合、操作内容に応じた信号がプロセッサ201に入力される。プロセッサ201は、この信号に応じて各種の処理を行う。
通信モジュール206は、サーバ3が丁合機1及び包装機2と通信するときの処理をするように構成されたインターフェースを含むモジュールである。通信モジュール206は、丁合機1及び包装機2との有線通信又は無線通信に必要な通信モジュールを備えている。
以下、システムの動作を説明する。まず、丁合機1の動作を簡単に説明する。実施形態における丁合機1は、サーバ3から受信された配達順データに従って組み込み動作を実施し得る。組み込み動作は、給紙棚から配達順データに従って紙葉類を給紙して紙葉類の束を生成する一連の動作である。
組み込み動作の際には、作業者は、丁合機1による組み込み動作を開始させる。これを受けて、丁合機1は、サーバ3に対して配達順データを要求する。作業者は、配達順データによって特定されるそれぞれの顧客に配達すべき紙葉類の銘柄名に従って、必要な紙葉類を丁合機1のそれぞれの給紙棚に投入する。給紙棚への紙葉類の投入の完了後、配達順データが受信したとき、丁合機1は、配達順データの「配達順」の順で1部ずつ給紙棚から紙葉類を給紙する。そして、丁合機1は、給紙した紙葉類を1部ずつ重ねて紙葉類の束を生成する。丁合機1で生成された紙葉類の束は、作業者によって包装機2に投入される。ここで、前述したように、実施形態においては、紙葉類の束は、必ずしも丁合機1によって作られる必要はない。例えば、紙葉類の束の生成は、作業者によって作られてもよい。
図6は、包装機2の動作を示すフローチャートである。ステップS1において、制御回路20は、包装機2の電源をオンするか否かを判定する。例えば、電源スイッチがオンされたとき、包装機2の電源をオンすると判定される。ステップS1において、包装機2の電源をオンすると判定されるまで、制御回路20は、処理を待機する。ステップS1において、包装機2の電源をオンすると判定されたとき、処理はステップS2に移行する。
ステップS2において、制御回路20は、第1のヒータ112と、第2のヒータ115の予熱を開始する。そして、制御回路20は、例えば第1のヒータ112と第2のヒータ115とのそれぞれの温度が包装動作に必要な温度に達しているときに予熱が完了したと判定し、予熱を終了させる。このとき、制御回路20は、予熱が完了したことをユーザに報知するために例えば表示器50の予熱の完了を報知するためのLEDを点灯させる。
ステップS3において、制御回路20は、サーバ3に対して配達順データを要求する。サーバ3は、配達順データのうちで要求をしてきた包装機2が設置されている店舗名の配達順データを包装機2に送信する。サーバから配達順データを受け取った後、制御回路20は、受け取った配達順データに基づき、表示器50にメイン画面を表示する。図7A及び図7Bは、メイン画面の一例について示す図である。
図7Aに示すように、メイン画面300は、カウント表示欄301と、区域表示欄302と、配達順及び顧客表示欄303と、銘柄及び部数表示欄304とを有する。また、メイン画面300には、排出ボタン305と、リセットボタン306と、設定ボタン307と、区域指定ボタン308とが表示される。排出ボタン305と、リセットボタン306と、設定ボタン307と、区域指定ボタン308とは、それぞれ、タッチパネルを用いて操作されるソフトウェアボタンとして構成され得る。一方で、排出ボタン305と、リセットボタン306と、設定ボタン307と、区域指定ボタン308とは、ハードウェアボタンとして構成されてもよい。
カウント表示欄301は、包装機2による包装動作の実施回数のカウント値を表示するための表示欄である。カウント表示欄301に表示されるカウント値は、例えば包装機2の電源がオンされてからの包装動作の実施回数であり得る。この場合、カウント値は、包装機2の電源がオンされる毎にリセットされる。カウント値は、区域によらない全体の包装動作の実施回数のカウント値であってもよいし、区域別の包装動作の実施回数のカウント値であってもよい。さらには、全体のカウント値の表示と区域別のカウント値の表示とが切り替えできるように構成されてもよい。なお、図7A及び図7Bでは、全体の包装動作の実施回数のカウント値が表示されている。
区域表示欄302は、現在の表示対象の区域名を表示するための表示欄である。表示対象の区域名は、作業者の区域指定ボタン308の操作によって指定され得る。なお、電源のオンの直後等の作業者による指定のないときには、受信した配達順データにおける1番目の区域名が区域表示欄302に表示されてよい。また、対象の区域についての配達順データがない場合には、区域表示欄302における表示は行われなくてもよい。
配達順及び顧客表示欄303は、現在の包装動作の対象の配達順と、この配達順に対応付けられた顧客名とを表示するための表示欄である。配達順は、該当の顧客についての包装動作が完了する毎に次の配達順に更新される。これに伴って配達順及び顧客表示欄303における配達順の表示及び顧客名の表示も更新される。
銘柄及び部数表示欄304は、現在の配達順の顧客に配達すべき紙葉類の銘柄名と部数を表示するための表示欄である。包装は、銘柄及び部数表示欄304に表示されている銘柄名と部数を単位として行われる。作業者は、銘柄及び部数表示欄304に表示されている銘柄名と部数を見ながら、紙葉類の包装機2への投入作業を実施し得る。ここで、現在の配達順の顧客に配達すべき紙葉類の銘柄名の数が多い場合には、送りボタン304aが表示され得る。送りボタン304aが選択された場合、図7Bに示すように、銘柄及び部数表示欄304に表示されていない残りの紙葉類の銘柄名と部数とが表示される。また、残りの紙葉類の銘柄名と部数とが表示される際には、送りボタン304aが戻しボタン304bに切り替わる。戻しボタン304bが選択された場合、銘柄名と部数との表示は、図7Aに示した最初に表示に戻る。
排出ボタン305は、包装機2から紙葉類等を強制排出させるために選択されるボタンである。作業者によって排出ボタン305が選択された場合、例えば包装機2の中で詰まってしまった紙葉類の束及び包装フィルム等は、強制的に排出口117から排出される。
リセットボタン306は、包装動作の実施回数のリセットをするために選択されるボタンである。作業者によってリセットボタン306が選択された場合、包装動作の実施回数がリセットされる。
設定ボタン307は、包装機2に関わる設定の変更をする際に選択されるボタンである。作業者によって設定ボタン307が選択された場合、包装機2の設定の変更のためのダイアログにおいて包装機2に関わる設定を変更し得る。包装機2に関わる設定は、例えば包装フィルムの接着の際の接着力、包装フィルムの切断の際の切断力、包装機2の処理速度といったものを含み得る。包装機2に関わる設定は、これ以外の設定も含み得る。
区域指定ボタン308は、区域指定のために選択されるボタンである。作業者によって区域指定ボタン308が選択された場合、区域指定のためのダイアログが表示される。作業者は、このダイアログにおいて自身の望む区域を指定し得る。区域の指定がされると、区域表示欄302、配達順及び顧客表示欄303及び銘柄及び部数表示欄304の表示が対応する区域の表示に更新される。
ここで、図6の説明に戻る。メイン画面の表示後のステップS4において、制御回路20は、包装動作を開始するか否かを判定する。この判定は、第1のセンサ108からの検知信号によって行われる。作業者は、メイン画面300の表示により、現在の配達順の顧客に配達されるべき紙葉類の銘柄名と部数とを確認する。そして、例えば丁合機1によって丁合された紙葉類の束のうちで、必要な紙葉類の束を包装機2の投入口101に投入する。前述したように、投入口101に投入された紙葉類の束は、2枚組のフィルムシート(第1の包装フィルムシートS11及び第2の包装フィルムシートS12)の間に挟まれた状態で第1の搬送部104と第2の搬送部106との間に供給される。このとき、第1のセンサ108は、検知信号を制御回路20に送る。この検知信号により、制御回路20は、包装動作を開始すると判定する。ステップS4において、包装動作を開始すると判定されたときには、処理はステップS5に移行する。ステップS4において、包装動作を開始しないと判定されたときには、処理はステップS7に移行する。
ステップS5において、制御回路20は、包装動作を開始させる。以下、包装動作について説明する。
制御回路20は、図示しないモータを駆動させることによって第1の押し当て機構110及び第2の押し当て機構113の移動を開始させる。第1の押し当て機構110の移動により、第1の押し当て部材111が第1のヒータ112に向けて移動する。そして、第1の押し当て部材111が第1のヒータ112に接触すると、第1のヒータ112の熱により、第1の押し当て部材111と第1のヒータ112との間に挟み込まれた第1の包装フィルムシートS11と第2の包装フィルムシートS12の互いに平行な2辺(例えば上辺と下辺)がそれぞれ溶着されるとともに、第1の包装フィルムシートS11は第1の包装用フィルムロールR11から切り離され、第2の包装フィルムシートS12は第2の包装用フィルムロールR12からと切り離される。
また、第2の押し当て機構113の移動により、第2の押し当て部材114が第2のヒータ115に向けて移動する。そして、第2の押し当て部材114が第2のヒータ115に接触すると、第2のヒータ115の熱により、第2の押し当て部材114と第2のヒータ115との間に挟み込まれた第1の包装フィルムシートS11と第2の包装フィルムシートS12の互いに平行な別の2辺(例えば左辺と右辺)が溶着される。
第1の押し当て部材111と第1のヒータ112との接触による溶着と切り離し、及び第2の押し当て部材114と第2のヒータ115との接触による溶着により、紙葉類の束が第1の包装フィルムシートS11と第2の包装フィルムシートS12とによって包装された状態の包装物が形成される。
第1の押し当て部材111と第1のヒータ112とが接触し、第2の押し当て部材114と第2のヒータ115とが接触すると、制御回路20は、第1の搬送ベルト105及び第2の搬送ベルト107を駆動する。これにより、包装物は排出口117へ向けて排出される。
包装物が排出されたか否かは、例えば第2のセンサ109からの検知信号に基づいて行われる。前述したように、包装が正常に行われた場合、第1の搬送ベルト105及び第2の搬送ベルト107が駆動されて包装物は排出口117へ向けて排出される。このとき、第2のセンサ109は、検知信号を制御回路20に送る。この検知信号により、制御回路20は、包装物が排出されたことを認識する。これにより、包装動作は完了する。
ここで、図6の説明に戻る。包装動作の完了後のステップS6において、制御回路20は、包装動作の実施回数のカウント値を1だけカウントアップする。これに伴って制御回路20は、メイン画面300におけるカウント表示欄301の表示を更新する。また、制御回路20は、配達順を1つ進める。これに伴って制御回路20は、メイン画面300における配達順及び顧客表示欄303、銘柄及び部数表示欄304の表示を次の配達順に対応した表示に更新する。その後、処理はステップS15に移行する。
ステップS7において、制御回路20は、カウント値をリセットするか否かを判定する。例えば、リセットボタン306が選択された場合に、カウント値をリセットすると判定される。ステップS7において、カウント値をリセットすると判定されたときには、処理はステップS8に移行する。ステップS7において、カウント値をリセットしないと判定されたときには、処理はステップS9に移行する。
ステップS8において、制御回路20は、包装動作の実施回数のカウント値を0にリセットする。これに伴って制御回路20は、メイン画面300におけるカウント表示欄301の表示を更新する。ここで、カウント値が区域毎に管理されている場合、制御回路20は、現在の区域についてのカウント値だけを0にリセットする。その後、処理はステップS15に移行する。
ステップS9において、制御回路20は、包装機2の設定をするか否かを判定する。例えば、設定ボタン307が選択された場合に、包装機2の設定をすると判定される。ステップS9において、包装機2の設定をすると判定されたときには、処理はステップS10に移行する。ステップS9において、包装機2の設定をしないと判定されたときには、処理はステップS12に移行する。
ステップS10において、制御回路20は、メイン画面300に包装機2の設定のためのダイアログを表示させる。
ステップS11において、制御回路20は、設定のためのダイアログ上での作業者の操作に応じて、包装機2の各種の設定をする。その後、処理はステップS15に移行する。
ステップS12において、制御回路20は、区域の指定をするか否かを判定する。例えば、区域指定ボタン308が選択された場合に、区域の指定をすると判定される。ステップS12において、区域の指定をすると判定されたときには、処理はステップS13に移行する。ステップS12において、区域の指定をしないと判定されたときには、処理はステップS15に移行する。
ステップS13において、制御回路20は、メイン画面300に区域指定のためのダイアログを表示させる。
ステップS14において、制御回路20は、区域指定のためのダイアログ上での作業者の操作に応じて、区域を変更する。これに伴って制御回路20は、メイン画面300における区域表示欄302、配達順及び顧客表示欄303、銘柄及び部数表示欄304の表示を変更後の区域に対応した表示に更新する。その後、処理はステップS15に移行する。
ステップS15において、制御回路20は、包装機2の電源をオフするか否かを判定する。例えば、電源スイッチがオフされたとき、包装機2の電源をオフすると判定される。この他、所定時間、紙葉類の束が投入口101に投入されず、また、各種のボタンの操作もされなかった場合にも電源をオフすると判定される。ステップS15において、包装機2の電源をオフしないと判定されたとき、処理はステップS4に戻る。ステップS15において、包装機2の電源をオフすると判定されたとき、制御回路20は、包装機2の電源をオフにし、図6の処理を終了させる。
以上説明したように本実施形態によれば、包装機2の表示器50に配達先に関する情報に基づいて次に包装機2に投入されるべき紙葉類の銘柄名と銘柄名毎の部数との情報が表示される。これにより、例えば丁合機1によって丁合された紙葉類の束が複数の異なる種類の紙葉類を含むような場合であっても、作業者は、投入すべき紙葉類の束を確認しながら包装機2への投入作業を進め得る。このようにして、複数種類の紙葉類を取り扱う必要がある場合における作業者の間違いのない投入作業の補助がされる。また、丁合機1によって丁合された紙葉類の束に配達順毎の区切りを示す目印等がなくても、作業者は、包装機2に投入する紙葉類の束の区切りを認識し得る。
また、作業者は、表示器50の表示から配達順を知り得るので、他の媒体を利用して配達順を確認する必要はない。一方で、サーバ3又は包装機2から作業者の端末等に配達順データを送信することで、端末等であっても配達順データが利用され得る。
また、実施形態では、全体又は区域別で包装動作の実施回数のカウントがされる。全体では電源のオンからの包装動作の実施回数が把握され得る。一方、区域別では区域毎の包装動作の実施回数が把握され得る。
できる。
[変形例]
以下、実施形態の変形例を説明する。実施形態では、配達先データの包装機2への入力は、サーバ3からのデータ通信によって行われるとされている。これに対し、配達先データは、必ずしもサーバ3からのデータ通信によって入力されなくてもよい。例えば、配達先データは、丁合機1からのデータ通信によって入力されてもよいし、作業者の端末等からのデータ通信によって入力されてもよい。さらには、配達先データの入力は、手作業で行われてもよい。
また、前述したメイン画面は、一例であって適宜に変更され得る。さらに実施形態では、配達先データに基づく配達順の情報は、必ずしもメイン画面に表示される必要はない。つまり、配達順の情報は、メイン画面から遷移する別の画面に表示されてもよい。また、前述したメイン画面では、「区域名」、「配達順」、「顧客名」、「銘柄名」及び「部数」が表示される。これに対し、例えば丁合機1において配達順に紙葉類の丁合がされている場合等の、丁合された紙葉類の順番が固定の順番であることが保証されている場合には、「配達順」、「顧客名」の表示は省略されてもよい。
また、図8に示すような配達順送りボタン309a及び配達順戻しボタン309bがメイン画面300に設けられていてもよい。配達順送りボタン309aは、メイン画面300に表示される配達順の情報を1つ先の配達順に進めるために選択されるボタンである。配達順戻しボタン309bは、メイン画面300に表示される配達順の情報を1つ前の配達順に戻すために選択されるボタンである。これらの配達順送りボタン309a及び配達順戻しボタン309bにより、作業者は、任意の配達順の情報を確認し得る。通常、包装機2の投入口101に投入できる紙葉類の束には、上限がある。一方で、1人の顧客について配達されるべき紙葉類の部数が包装機2の投入口101に投入できる上限を超えることが起こり得る。この場合、1人の顧客についての紙葉類の束の投入が2回以上に分けて行われる必要が生じる。前述した例では、1回の包装動作が終わる毎に配達順が進んでしまう。このような場合に配達順戻しボタン309bが選択されることで、進んでしまった配達順を戻すことができる。なお、サーバ3において包装機2の投入口101に投入できる紙葉類の上限が分かる場合で、サーバ3における配達順データの生成の際に、1人の顧客について配達されるべき紙葉類の部数が包装機2の投入口101に投入できる上限を超えているときには、この顧客についての配達順データが2つ以上に分けられるように配達順データが生成されてもよい。
また、前述したように、包装機2は、2つの紙葉類の束を同時に包装できるように2つの包装部100を有している場合もある。このような2つの包装部100を有する包装機2については、銘柄名と銘柄名毎の部数の表示は、それぞれの包装部100について行われることが望ましい。この場合の表示は、それぞれの包装部100の投入口101の近傍に設けられた2つの表示器15を用いて行われてもよいし、1つの包装部100の投入口101の近傍に設けられた1つの表示器15における表示を切り替えることで行われてもよい。
また、前述した実施形態では、紙葉類の例として新聞紙が挙げられている。しかしながら、実施形態における紙葉類は、新聞紙に限定されるものではない。例えば、実施形態における紙葉類は、比較的に薄いものであれば冊子、カタログ等であってもよい。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下に、本出願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 紙葉類の束を包装フィルムで包装する包装機であって、
複数の前記紙葉類の束の配達先の情報を取得する取得部と、
前記配達先の情報に基づいて、次に前記包装機に投入されるべき紙葉類の束の銘柄名と前記銘柄名毎の部数の情報を表示器に表示する表示制御部と、
を具備する包装機。
[2] 前記表示制御部は、さらに前記紙葉類の束の配達先の顧客名を前記表示器に表示する[1]に記載の包装機。
[3] 前記表示制御部は、さらに前記紙葉類の束の配達順を前記表示器に表示する[2]に記載の包装機。
[4] 前記配達先の情報は、前記配達先の区域毎に分けられており、
前記表示制御部は、次に前記包装機に投入されるべき紙葉類の束の銘柄名と部数の情報を、前記配達先の区域毎に前記表示器に表示する[1]に記載の包装機。
[5] 前記表示制御部は、前記配達先の区域毎の包装動作の実施回数の情報をさらに前記表示器に表示する[4]に記載の包装機。
1 丁合機、2 包装機、3 サーバ、10 包装機構、20 制御回路、30 メモリ、40 操作スイッチ、50 表示器、60 通信モジュール、100 包装部、101 投入口、102 第1のフィルムローラ、103 第2のフィルムローラ、104 第1の搬送部、105 第1の搬送ベルト、106 第2の搬送部、107 第2の搬送ベルト、108 第1のセンサ、109 第2のセンサ、110 第1の押し当て機構、111 第1の押し当て部材、112 第1のヒータ、113 第2の押し当て機構、114 第2の押し当て部材、115 第2のヒータ、116 付勢部材、117 排出口、201 プロセッサ、202 メモリ、203 ストレージ、204 表示装置、205 入力装置、206 通信モジュール。

Claims (4)

  1. 紙葉類の束を包装フィルムで包装する包装機であって、
    複数の前記紙葉類の束の配達先の情報を取得する取得部と、
    前記配達先の情報に基づいて、次に前記包装機に投入されるべき紙葉類の束の銘柄名と前記銘柄名毎の部数の情報と前記紙葉類の束の配達順を表示器に表示する表示制御部と、
    を具備する包装機。
  2. 前記表示制御部は、さらに前記紙葉類の束の配達先の顧客名を前記表示器に表示する請求項1に記載の包装機。
  3. 前記配達先の情報は、前記配達先の区域毎に分けられており、
    前記表示制御部は、次に前記包装機に投入されるべき紙葉類の束の銘柄名と部数の情報を、前記配達先の区域毎に前記表示器に表示する請求項1に記載の包装機。
  4. 前記表示制御部は、前記配達先の区域毎の包装動作の実施回数の情報をさらに前記表示器に表示する請求項に記載の包装機。
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