JP7354930B2 - 情報処理装置、情報処理方法、燃焼制御装置、および燃焼制御方法 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、燃焼制御装置、および燃焼制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、燃焼制御装置、および燃焼制御方法に関する。
従来、低炭素社会および循環型社会を実現するために、廃棄物処理分野においても、様々な要求がなされている。廃棄物を焼却する焼却炉には、燃焼排ガスから熱を効率的に回収して蒸気を発生させることで発電を効率良く行う技術が求められている。
例えば、特許文献1には、火格子式の焼却炉におけるプロセスデータからニューラルネットワークによって蒸気発生量を予測し、得られた蒸気発生量を運転制御に利用する技術が開示されている。特許文献2には、焼却炉内を撮像した画像を用いて、焼却炉内の状況を推定する技術が開示されている。特許文献3には、燃焼排ガスに含まれる成分濃度の計測値から廃棄物の発熱量を推算し、発熱量に基づいてボイラ蒸発量を推算する技術が開示されている。
特開2005-249349号公報 特開2019-074240号公報 特開2017-096517号公報
上述した特許文献1に記載された技術においては、火格子式の焼却炉における蒸気発生量をプロセスデータに基づいて推定しているため、蒸気発生量に関しては90秒後までを予測できるに過ぎず、推定した蒸気発生量に基づいて焼却炉を安定して制御することは困難であった。特許文献2に記載された技術においては、焼却炉内を撮像した画像を用いて焼却炉内の状況を推定できたとしても、蒸気発生量の予測を行うことは極めて困難であった。さらに、特許文献3に記載された技術においては、燃焼排ガスに含まれる成分濃度の計測値からボイラ蒸発量を測定しているが、燃焼排ガスの測定自体を安定して行うことが困難であった。そのため、火格子焼却炉などの焼却炉において、現時点から90秒より長い所定時間後の蒸気発生量を予測することができ、所定時間後の蒸気発生量の予測値に基づいて焼却炉を安定して制御できる技術が求められた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、焼却炉において、所定時間後の蒸気発生量を予測することができ、推定した蒸気発生量に基づいて焼却炉を安定して制御できる情報処理装置、情報処理方法、燃焼制御装置、および燃焼制御方法を提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、廃棄物焼却炉に設けられた蒸気を発生させる蒸気発生部における蒸気発生量を予測する制御部を備えた情報処理装置であって、前記制御部は、前記廃棄物焼却炉における複数の燃焼プロセス測定値および複数の制御値のうちの少なくとも1つを含むプロセスデータを前記廃棄物焼却炉から取得して記憶部に格納し、前記廃棄物焼却炉に設けられ、前記廃棄物焼却炉内の廃棄物を含む領域を撮像する撮像部が撮像した熱画像情報に基づいた画像データを取得または生成して、前記記憶部に格納し、前記記憶部から読み出した前記プロセスデータおよび前記画像データに基づいて、所定の予測時間後の前記蒸気発生量を予測して、蒸気発生量予測値を出力する。
本発明の一態様に係る情報処理装置は、上記の発明において、前記制御部は、前記記憶部から前記プロセスデータおよび前記画像データを入力パラメータとして取得し、前記記憶部から読み出した前記プロセスデータおよび前記画像データを蒸気量予測学習モデルに入力し、前記予測時間後の前記蒸気発生量を出力パラメータとして出力し、前記蒸気量予測学習モデルは、所定の時間間隔で設定される所定時点から、所定の参照時間だけ遡った時点までの前記プロセスデータおよび前記画像データを学習用入力パラメータとし、前記所定時点から前記予測時間だけ経過後の前記蒸気発生量の計測値を学習用出力パラメータとした入出力データセットを用いて、機械学習によって生成された学習モデルである。
本発明の一態様に係る情報処理装置は、上記の発明において、前記制御部は、前記学習用入力パラメータが互いに異なる前記蒸気量予測学習モデルを複数生成し、前記複数の蒸気量予測学習モデルから一の蒸気量予測学習モデルを選択して適用し、前記一の蒸気量予測学習モデルを適用する適用時間において、前記一の蒸気量予測学習モデルによって前記蒸気発生量を予測して、出力パラメータとして出力し、前記複数の蒸気量予測学習モデルの前記一の蒸気量予測学習モデル以外の他の蒸気量予測学習モデルによって前記蒸気発生量を予測して前記記憶部に格納し、前記複数の蒸気量予測学習モデルのそれぞれによって予測されたそれぞれの前記蒸気発生量を比較して、前記複数の蒸気量予測学習モデルから次に適用する一の蒸気量予測学習モデルを選択する。
本発明の一態様に係る情報処理装置は、上記の発明において、前記制御部は、前記蒸気量予測学習モデルを所定の適用時間において適用し、前記適用時間において前記廃棄物焼却炉から取得した前記プロセスデータおよび前記画像データを前記学習用入力パラメータに追加して更新し、前記適用時間において前記廃棄物焼却炉から取得した前記蒸気発生量の計測値を前記学習用出力パラメータに追加して更新し、前記更新された学習用入力パラメータおよび前記更新された学習用出力パラメータを、更新された入出力データセットとして用いて前記蒸気量予測学習モデルを更新する。
本発明の一態様に係る情報処理装置は、上記の発明において、前記参照時間は、60分以下である。
本発明の一態様に係る情報処理装置は、上記の発明において、前記画像データは、前記撮像部が撮像した熱画像情報に基づいた、前記廃棄物焼却炉内の火炎が透過された状態の透過画像データ、または前記透過画像データに対して、前記廃棄物焼却炉内における前記廃棄物の存在領域と前記廃棄物以外の領域との境界が識別されて、前記境界の少なくとも一部を規定する境界線が描画された境界画像データである。
本発明の一態様に係る情報処理装置は、上記の発明において、前記制御部は、前記記憶部から前記透過画像データを入力パラメータとして取得し、前記記憶部から読み出した前記透過画像データを境界識別学習モデルに入力し、前記境界画像データを出力パラメータとして出力して、前記記憶部に格納し、前記境界識別学習モデルは、前記透過画像データを学習用入力パラメータとし、前記画像データに対して前記境界線が描画された境界画像データを学習用出力パラメータとして、機械学習によって生成された学習モデルである。
本発明の一態様に係る情報処理装置は、上記の発明において、前記廃棄物焼却炉は、前記廃棄物を移動させる火格子と、前記火格子上に前記廃棄物を供給する廃棄物供給装置とを備え、前記プロセスデータに含まれる制御値として、前記廃棄物の供給速度を調整する廃棄物供給装置の送り速度の制御値、および前記火格子上の前記廃棄物の移動速度を調整する火格子送り速度の制御値の少なくとも一方を含む。
本発明の一態様に係る燃焼制御装置は、廃棄物を燃焼させる廃棄物焼却炉を制御する燃焼制御部を備えた燃焼制御装置であって、前記燃焼制御部は、上記の発明による情報処理装置から前記蒸気発生部における所定の予測時間後の前記蒸気発生量の予測値を取得し、前記取得した蒸気発生量に基づいて、前記廃棄物焼却炉における燃焼を制御する。
本発明の一態様に係る燃焼制御装置は、上記の発明において、前記廃棄物焼却炉は、前記廃棄物を移動させる火格子と、前記火格子上に前記廃棄物を供給する廃棄物供給装置とを備え、前記燃焼制御部は、前記廃棄物の供給速度を調整する前記廃棄物供給装置の送り速度、および前記火格子上の前記廃棄物の移動速度を調整する火格子送り速度の少なくとも一方を制御する。
本発明の一態様に係る情報処理方法は、廃棄物焼却炉に設けられた蒸気を発生させる蒸気発生部における蒸気発生量を予測する制御部を備えた情報処理装置が実行する情報処理方法であって、前記制御部は、前記廃棄物焼却炉における複数の燃焼プロセス測定値および複数の制御値のうちの少なくとも1つを含むプロセスデータを前記廃棄物焼却炉から取得して記憶部に格納し、前記廃棄物焼却炉に設けられ、前記廃棄物焼却炉内の廃棄物を含む領域を撮像する撮像部が撮像した熱画像情報に基づいた画像データを取得または生成して、前記記憶部に格納し、前記記憶部から読み出した前記プロセスデータおよび前記画像データに基づいて、所定の予測時間後の前記蒸気発生量を予測して、蒸気発生量予測値を出力する。
本発明の一態様に係る燃焼制御方法は、廃棄物を燃焼させて蒸気発生部によって蒸気を発生させる廃棄物焼却炉を制御する燃焼制御部を備えた燃焼制御装置が実行する燃焼制御方法であって、前記燃焼制御部は、上記の発明による情報処理方法によって前記蒸気発生部における所定の予測時間後の前記蒸気発生量予測値を取得して記憶部に格納し、前記記憶部から読み出した前記蒸気発生量予測値に基づいて、前記廃棄物焼却炉における燃焼を制御する。
本発明に係る情報処理装置、情報処理方法、燃焼制御装置、および燃焼制御方法によれば、焼却炉において、所定時間後の蒸気発生量を予測することができ、推定した蒸気発生量に基づいて焼却炉を安定して制御することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態による情報処理装置を適用した焼却施設を模式的に示す全体構成図である。 図2は、本発明の一実施形態による焼却炉における廃棄物、廃棄物の火格子上への供給部分、および撮像部を示す側面図である。 図3は、本発明の一実施形態による燃焼制御装置および識別予測装置の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の一実施形態による撮像部によって撮像された燃焼中の廃棄物の透過画像データの例を示す図である。 図5は、本発明の一実施形態による撮像部により撮像した透過画像データに対して境界線を生成した境界画像データの例を示す図である。 図6は、学習部が学習するニューラルネットワークの構成を模式的に示す図である。 図7は、本発明の一実施形態による情報処理方法を説明するためのフローチャートである。 図8は、従来技術による燃焼制御装置によって制御した場合の、蒸気発生量とごみ供給装置送り速度の制御値の時間変化の一例を示すグラフである。 図9は、本発明の一実施形態による識別予測装置および燃焼制御装置によって得られた時間経過に伴う蒸気発生量の計測値および予測値の例を示すグラフである。 図10は、従来技術による蒸気発生量の予測装置および燃焼制御装置によって得られた時間経過に伴う蒸気発生量の計測値および予測値の例を示すグラフである。 図11は、本発明の一実施形態による撮像部により撮像した透過画像データに対して境界線を生成した境界画像データの変形例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の一実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。また、本発明は以下に説明する一実施形態によって限定されるものではない。
(火格子焼却炉)
図1は、本発明の一実施形態による情報処理装置が適用される火格子式のごみ焼却炉(以下、火格子焼却炉)を示す。図1に示すように、廃棄物焼却炉である火格子焼却炉は、廃棄物の燃焼が行われる炉1、廃棄物を投入する廃棄物投入口2、およびボイラ9を備える。蒸気発生部としてのボイラ9は、炉1の炉出口7の下流側に設置された熱交換器9aおよび蒸気ドラム9bを備える。
廃棄物投入口2から投入された廃棄物は、廃棄物供給装置3によって火格子4に搬送される。火格子4が往復運動を行うことにより、廃棄物の撹拌および移動が行われる。火格子4上の廃棄物は、火格子4の下方の風箱に燃焼用空気ブロア6により供給される燃焼用空気の吹き込みによって乾燥されながら燃焼されて、排ガスおよび灰が生成される。生成された灰は、灰落下口5を通じて落下して炉1の外部に排出される。
火格子4の下から炉1の内部に供給される燃焼用空気の総量は、押込送風機としての燃焼用空気ブロア6の直近に設けた燃焼用空気ダンパ14によって調整される。それぞれの風箱に供給される燃焼用空気の流量は、それぞれの風箱に燃焼用空気を供給する配管にそれぞれ設けられた、火格子下燃焼用空気ダンパ14a,14b,14c,14dによって調整される。換言すると、火格子下燃焼用空気ダンパ14a~14dによって、それぞれの風箱に供給される燃焼用空気の流量の比率が調整される。なお、図1においては、廃棄物の搬送方向に沿って火格子4の下を4つの風箱で分割し、それぞれの風箱を通じて燃焼用空気を供給しているが、火格子下燃焼用空気ダンパ14a~14dおよび風箱の数は必ずしも4つに限定されず、火格子焼却炉の規模や目的などに応じて適宜変更可能である。
炉壁1aに設けられた二次空気吹き込み口10からは、二次送風機としての二次空気ブロア11によって二次空気が炉1内に吹き込まれる。二次空気が炉1内に吹き込まれることによって、燃焼ガス中の未燃焼成分がさらに燃焼するとともに、炉壁の温度の過度な上昇を抑制する。二次空気吹き込み口10から炉1内に供給される二次空気の流量は、二次空気ブロア11の直近に設けられた二次空気ダンパ15によって調整される。
火格子4における廃棄物の搬送方向に沿って、上流側の廃棄物乾燥過程および主燃焼過程において発生した可燃性ガスと、下流側の後燃焼過程において発生した燃焼排ガスとが、炉1の炉出口7側に設けられたガス混合部において合流する。ガス混合部において合流した可燃性ガスおよび燃焼排ガスは、再度攪拌および混合された後、二次燃焼用空気の供給によって、二次燃焼が行われる。ボイラ9は、二次燃焼が行われる部分(以下、二次燃焼部)に対して、廃棄物の搬送方向に沿った下流側に設置されている。二次燃焼が行われた燃焼ガスは、ボイラ9の熱交換器9aによって熱エネルギーが回収された後に、煙突8から外部に排気される。
炉1内には、炉1の高さ方向に沿った上側の位置に中間天井16が設けられている。炉1内に流動するガスは、中間天井16によって、上流側における廃棄物乾燥過程および主燃焼過程で発生した可燃性ガスを多く含むガスと、下流側における後燃焼過程で発生した燃焼排ガスとに、分割して排出できる。具体的には、燃焼排ガスが中間天井16よりも下方の煙道(主煙道)を流れる一方、可燃性ガスを多く含むガスが中間天井16よりも上方の煙道(副煙道)を流れる。燃焼排ガスと可燃性ガスを多く含むガスとがガス混合部において合流することによって、ガス混合部でのガスの攪拌および混合がさらに促進される。これにより、二次燃焼部における燃焼がより安定化し、燃焼過程におけるダイオキシン類の発生を抑制し、廃棄物の未燃分の発生を抑制することができる。なお、炉1内に中間天井16を設けない構成にしてもよい。
炉1内の複数位置に、炉1内のガス温度を計測するセンサとしての温度計が設けられている。具体的には、炉1の高さ方向に沿って、火格子4と二次空気吹き込み口10との中間位置に燃焼室ガス温度計17が設けられている。炉1の高さ方向に沿って、炉出口7より下方位置に主煙道ガス温度計18が設けられている。炉1の高さ方向に沿って、炉出口7の下部位置に炉出口下部ガス温度計19が設けられている。炉1の高さ方向に沿って、炉出口7の中部位置に炉出口中部ガス温度計20が設けられている。炉1の高さ方向に沿って、炉出口7の下流側位置に燃焼管理温度を測定する炉出口ガス温度計21が設けられている。燃焼室ガス温度計17、主煙道ガス温度計18、炉出口下部ガス温度計19、炉出口中部ガス温度計20、および炉出口ガス温度計21により計測された温度の計測値は、燃焼プロセス測定値として燃焼制御装置30に送信され、記憶部32(図3参照)に記憶される。
ボイラ9には、出口側に排ガス中の酸素(O2)の濃度を計測するボイラ出口酸素濃度計22が設けられている。煙突8の入口には、排ガス中の一酸化炭素(CO)および窒素酸化物(NOx)の濃度を計測するガス濃度計23が設けられている。ボイラ9の出口と煙突8とを接続する配管には、排ガス量を計測するための排ガス流量計24が設けられている。ボイラ出口酸素濃度計22、ガス濃度計23、および排ガス流量計24により計測されたガスの濃度や流量の計測値は、燃焼プロセス測定値として燃焼制御装置30の記憶部32に記憶される。また、ボイラ9には、ボイラ9において発生した蒸気量を計測する蒸気流量計25が設けられている。蒸気流量計25により計測されたボイラ9の蒸気発生量の計測値は、燃焼プロセス測定値として燃焼制御装置30の記憶部32に記憶される。
炉1における廃棄物の搬送方向の下流側には、撮像部26が設けられている。撮像部26は、例えば赤外線カメラから構成される火炎透過カメラ、および撮像した画像データを処理する画像処理部を有して構成される。図2は、撮像部26の設置状態を示す側面図である。撮像部26は、炉壁1aに設けられた監視窓に近接して炉外に配設されても、水冷構造を有して炉1内に配設されてもよい。図2に示すように、廃棄物50は、段差壁13の部分で廃棄物供給部12から火格子4上に落下する。火格子4上に落下した廃棄物は、火格子4の前後移動に伴う往復運動によって攪拌されつつ、撮像部26側である前方に移動される。
撮像部26は、火格子4上の廃棄物50のサーモグラフィ情報を熱画像情報として取得できる。ここで、廃棄物50から放射される赤外線の波長と、空間における高温ガスおよび火炎から放射される赤外線の波長とは異なる。そのため、撮像部26においては、測定する赤外線波長を適切に選定することによって測定視野内に火炎が存在していても、廃棄物50の層の温度分布に対応する熱画像情報を得ることができる。また、撮像部26による炉長方向の測定範囲を設定して、燃焼領域より上流側位置(火炎より上流側)での火格子4上の廃棄物50の層の熱画像情報を得ることができる。熱画像情報は、火炎を透過した状態の映像データ、すなわち複数の画像データとして扱うことができる。
換言すると、撮像部26は、廃棄物供給部12から送り出される廃棄物50、廃棄物50が落下する段差を有する段差壁13、火格子4上に落下する廃棄物50、および火格子4の上面を、火炎を透過した状態で撮像可能である。なお、火格子4上の廃棄物50(火格子上廃棄物52)の燃焼状態、すなわち火炎を撮像する燃焼画像撮像部をさらに設けてもよい。撮像部26が撮像した火炎を透過した状態で撮像した撮像データ(以下、透過画像データ)は、即時的または所定の時間間隔で、識別予測装置40に送信される。なお、撮像部26が撮像した透過画像データを、燃焼制御装置30の記憶部32に記憶させた後に、燃焼制御装置30から識別予測装置40に送信してもよい。
本実施形態において撮像部26は、例えば、廃棄物供給部12および段差壁13に対して略正対する位置に設置される。なお、撮像部26の設置は、廃棄物供給部12および段差壁13に対して略正対する位置に限定されない。撮像部26の設置位置は、少なくとも火格子4上の廃棄物50と、他の物体、ここでは段差壁13および火格子4との境界部分が撮像可能であれば、種々の位置に設置可能である。撮像部26は、炉1の上下方向そして炉幅方向(左右方向)に拡がる測定視野を有する。本実施形態において撮像部26は、廃棄物供給部12、段差壁13、火格子4、および炉壁1aを撮像可能な視野を有する。撮像部26からの視野に含まれる炉壁1aは、廃棄物50の左右方向の外側への移動、すなわち拡がりを規制する。なお、撮像部26の視野としては、火格子4上に存在する廃棄物の全体を撮像可能な視野を有すればよく、少なくとも火格子4の一部および段差壁13の一部を含む。また、撮像部26は、廃棄物供給部12まで搬送された廃棄物50(以下、供給前廃棄物51)を撮像できるのが好ましい。これにより、段差壁13の位置で落下する廃棄物50を撮像することができる。
図3は、燃焼制御装置30および識別予測装置40の構成を示すブロック図である。燃焼制御装置30と識別予測装置40とは、例えば、専用線、インターネットなどの公衆通信網、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、および携帯電話などの電話通信網や公衆回線、VPN(Virtual Private Network)などの一または複数の組み合わせからなるネットワーク(図示せず)を介して、接続されている。また、燃焼制御装置30および識別予測装置40を一体に構成してもよく、燃焼制御装置30および識別予測装置40を火格子焼却炉と同じ施設内に設置しても別の施設に設置してもよい。また、火格子焼却炉と燃焼制御装置30と識別予測装置40とを別々の施設に設置する場合には、上述したネットワークを介して各種情報や各種データの通信が行われる。
図3に示すように、燃焼制御装置30は、制御部31、記憶部32、および操作量調整部33を備える。燃焼制御部としての制御部31、および操作量調整部33は、具体的に、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのプロセッサ、およびRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などの主記憶部(いずれも図示せず)を備える。記憶部32は、RAMなどの揮発性メモリ、ROMなどの不揮発性メモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、ハードディスクドライブ(HDD、Hard Disk Drive)、およびリムーバブルメディアなどから選ばれた記憶媒体から構成される。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、または、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、もしくはBD(Blu-ray(登録商標) Disc)のようなディスク記録媒体である。また、外部から装着可能なメモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いて記憶部32を構成してもよい。
記憶部32には、燃焼制御装置30の動作を実行するための、オペレーティングシステム(Operating System:OS)、各種プログラム、各種テーブル、各種データベースなどが記憶可能である。ここで、各種プログラムには、本実施形態による学習モデルや学習済みモデルなどのモデルに基づいた処理を実現する、情報処理プログラムも含まれる。これらの各種プログラムは、ハードディスク、フラッシュメモリ、CD-ROM、DVD-ROM、フレキシブルディスクなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して広く流通させることも可能である。
燃焼制御装置30は、あらかじめ定められた操作量基準値設定関係式(以下、操作量関係式)に基づいて、それぞれの操作端の操作量として、廃棄物50の廃棄物供給速度を調整する廃棄物供給装置送り速度、および廃棄物50の移動速度を調整する火格子送り速度を制御する。なお、燃焼制御装置30は、廃棄物供給装置送り速度および火格子送り速度については、停止や運転操作の制御も行う。燃焼制御装置30は、必要に応じて、操作量関係式に基づいて、燃焼用空気量および二次空気量を制御する。操作量関係式は、例えば、廃棄物焼却量設定値または廃棄物質設定値と操作量基準値(操作量の目標値)との関係式であって、補正係数としての制御パラメータを含む。制御パラメータは、制御部31によって、廃棄物焼却量設定値、および廃棄物質設定値に適合するように調整される。調整された制御パラメータは、廃棄物焼却量設定値および廃棄物質設定値のうちの少なくとも一方の設定値が変更された際に、変更された設定値に対応して、制御部31により変更される。制御パラメータが変更されることにより、あらかじめ設定された操作量基準値が補正される。
制御部31は、廃棄物焼却量設定値に応じて廃棄物質(廃棄物の低位発熱量)を算出する。制御部31は、操作量関係式に含まれる制御パラメータの調整により操作量基準値を調整する。制御部31は、調整した操作量基準値を、例えばPID制御やファジィ演算などの所定の制御アルゴリズムに基づいて補正する。記憶部32は、制御部31によって参照されるデータを記憶する。記憶部32には、あらかじめ定められた操作量関係式、制御アルゴリズム、あらかじめ設定された焼却量設定値、および炉1内の燃焼状態量として取得された燃焼プロセス測定値が記憶されている。
操作量調整部33は、操作量基準値に追従するように各操作端のそれぞれの操作量を調整する。具体的に操作量調整部33は、燃焼用空気量調整部331、空気量比率調整部332、二次空気量調整部333、廃棄物供給装置送り速度調整部334、および火格子送り速度調整部335を有する。
燃焼用空気量調整部331は、燃焼用空気量が制御部31により補正された操作量基準値(以下、補正操作量基準値)に追従するように操作量を調整する。空気量比率調整部332は、火格子下燃焼用空気ダンパ14a~14dのそれぞれを制御して、それぞれの風箱における流量の相互の比率を調整する。二次空気量調整部333は、二次空気量が補正操作量基準値に追従するように操作量を調整する。ここで、燃焼用空気量および二次空気量の調整は、燃焼用空気ダンパ14、火格子下燃焼用空気ダンパ14a~14d、および二次空気ダンパ15のそれぞれの開度を制御して調整する。
廃棄物供給装置送り速度調整部334は、廃棄物供給装置送り速度が補正操作量基準値に追従するように操作量を調整する。火格子送り速度調整部335は、火格子送り速度が補正操作量基準値に追従するように操作量を調整する。操作量調整部33は、制御部31により操作量基準値が補正されなかった場合には、その補正されていない操作量基準値に基づいてそれぞれの操作量を調整する。
(識別予測装置)
情報処理装置としての識別予測装置40は、制御部41、出力部42、入力部43、および記憶部44を備える。識別予測装置40は、ボイラ9において生じる蒸気の蒸気流量すなわち蒸気発生量を予測する蒸気発生量予測装置として機能する。なお、識別予測装置40を、廃棄物供給速度を計測する廃棄物供給速度の計測装置や、燃切点の位置を測定する燃切点の位置測定装置としても機能させることも可能である。
制御部41は、機能的および物理的には、上述した制御部31と同様の構成を有し、CPU、DSP、FPGAなどのプロセッサ、およびRAMやROMなどの主記憶部(いずれも図示せず)を備える。出力手段としての出力部42は、所定の情報を外部に通知可能に構成される。
出力部42は、制御部41による制御に従って、ディスプレイモニタに炉1内の廃棄物50の画像などを表示したり、タッチパネルディスプレイの画面上に文字や図形などを表示したり、スピーカから音声を出力したりする。入力手段としての入力部43は、キーボードや入力用のボタン、レバーや、液晶などのディスプレイに重畳して設けられる手入力のためのタッチパネル、または音声認識のためのマイクロホンなどの、ユーザインターフェースを用いて構成される。ユーザなどが入力部43を操作することによって、制御部41に所定の情報を入力可能に構成される。なお、出力部42および入力部43を一体とした入出力部とし、入出力部をタッチパネルディスプレイやスピーカマイクロホンなどから構成してもよい。
記憶部44は、機能的および物理的には、上述した記憶部32と同様の構成を有し、RAMなどの揮発性メモリ、ROMなどの不揮発性メモリ、EPROM、HDD、およびリムーバブルメディアなどから選ばれた記憶媒体から構成される。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USBメモリ、または、CD、DVD、もしくはBDのようなディスク記録媒体である。また、外部から装着可能なメモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いて記憶部44を構成してもよい。
記憶部44には、識別予測装置40の動作を実行するためのOS、各種プログラム、各種テーブル、各種データベースなどが記憶可能である。ここで、各種プログラムには、本実施形態による境界識別学習モデルを用いた制御を実現する情報処理プログラムが含まれる。記憶部44は、種々のネットワークを介して通信可能な他のサーバに設けてもよいし、燃焼制御装置30に設けてもよい。
具体的に、記憶部44には、境界識別学習モデル44aおよび蒸気量予測学習モデル44bが格納されている。境界識別学習モデル44aは少なくとも1つの学習モデルを含む。蒸気量予測学習モデル44bは、少なくとも1つの学習モデル、好適には複数の学習モデルを含む。境界識別学習モデル44aおよび蒸気量予測学習モデル44bはいずれも、更新可能なモデルである。なお、学習モデルを更新しない場合には、学習済みモデルとして記憶部44に格納される。また、燃焼画像撮像部によって撮像された燃焼画像から所定の判断を実行可能な、燃焼画像学習モデルを用いた判断処理を実現する自動判断処理プログラムが含まれていてもよい。また、これらの各種プログラムは、ハードディスク、フラッシュメモリ、CD-ROM、DVD-ROM、フレキシブルディスクなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して広く流通させることも可能である。
制御部41は、記憶部44に記憶されたプログラムを主記憶部の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成部などを制御することによって、所定の目的に合致した機能を実現できる。本実施形態においては、制御部41は、記憶部44に格納されたプログラムの実行によって、境界生成部411、学習部412、および蒸気量算出部413の機能を実行する。具体的に例えば、制御部41は、記憶部44からプログラムである境界識別学習モデル44aを読み込むことによって、境界生成部411の機能を実行する。また、制御部41は、記憶部44からプログラムである蒸気量予測学習モデル44bを読み込むことによって、蒸気量算出部413の機能を実行する。境界生成部411、学習部412、および蒸気量算出部413の機能の詳細については、後述する。
(境界識別学習モデル)
ここで、記憶部44に記憶されている境界識別学習モデル44aおよびその生成方法について説明する。図4は、本実施形態の撮像部26によって撮像された燃焼中の廃棄物の透過画像データの例を示す図である。図5は、本実施形態による撮像部26により撮像された透過画像データに対して境界線を生成した境界画像データの例を示す図である。
図4に示すように、撮像部26は、炉1内において、火炎を透過した状態で、廃棄物供給部12ならびに火格子4上に供給される前の供給前廃棄物51、段差壁13、火格子4ならびに火格子4上の火格子上廃棄物52、および炉壁1aを撮像して透過画像データとして出力する。境界識別学習モデル44aは、図5に示すように、撮像部26が撮像した透過画像データに対して、供給前廃棄物51と、段差壁13と、火格子上廃棄物52と、火格子4とのそれぞれの境界線53を生成する処理を実行する。
境界識別学習モデル44aの生成のために用いられるデータは、撮像部26が撮像した透過画像データ、および透過画像データに対して境界が識別されて上述した境界線が描画処理された処理画像データ(以下、境界画像データ)である。透過画像データおよび境界画像データの数はそれぞれ、100以上とするのが好ましい。すなわち、生成のために用いられる境界画像データは、作業者によって、透過画像データに対して、供給前廃棄物51と段差壁13との境界、段差壁13と火格子上廃棄物52との境界、および火格子上廃棄物52と火格子4との境界が描画された画像データである。境界識別学習モデル44aを生成する際の入出力データセットとしては、学習用入力パラメータとして透過画像データが用いられ、学習用出力パラメータとして境界画像データが用いられる。制御部41の学習部412は、上述した学習用入力パラメータおよび学習用出力パラメータを教師データとして、例えばニューラルネットワークを用いたディープラーニング(深層学習)などの機械学習によって、境界識別学習モデル44aを生成する。制御部41は、学習部412により学習された内容に基づいて、透過画像データから境界画像データを生成する。また、学習部412は、入力された透過画像データ、および作業者が境界を修正したり描画したりすることで得られた境界画像データを用いて、境界識別学習モデル44aを適宜更新する。
(蒸気量予測学習モデル)
次に、記憶部44に格納されている蒸気量予測学習モデル44bおよびその生成方法について説明する。蒸気量予測学習モデル44bは、少なくとも1種類の燃焼プロセス測定値などのプロセスデータと、上述した透過画像データや境界画像データなどの炉1内の画像データとに基づいて、ボイラ9における蒸気発生量を予測する処理を実行可能な学習モデルである。
蒸気量予測学習モデル44bの生成のために用いられるデータは、プロセスデータ、画像データ、および蒸気発生量の計測値である。プロセスデータは、例えば20~30種類の複数種類の燃焼プロセス測定値から選択された少なくとも1種類の燃焼プロセス測定値を含む。プロセスデータとしては、具体的に、ボイラ9における蒸気流量(以下、蒸気発生量)を含む。また、プロセスデータとしては、例えば、燃焼用空気ブロア6による入口の空気流量(押込送風機入口空気流量)や二次空気ブロア11による入口の空気流量(二次送風機入口空気流量)などの燃焼プロセス測定値、および廃棄物供給装置3の送り速度の制御値(吸塵装置速度制御値)や火格子4の送り速度の制御値(火格子速度制御値)などの制御値が挙げられる。なお、プロセスデータとして、炉1の出口の酸素濃度や、酸素(O2)、酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)などの排気ガスの各種温度などのその他のプロセスデータを採用しても良い。
画像データは、撮像部26が撮像した透過画像データ、または透過画像データに対して境界線53が描画処理された境界画像データを含む。画像データとしての境界画像データは、境界識別学習モデル44aによって生成された境界画像データや、作業者によって生成または修正された境界画像データなどを用いることができる。また、画像データとして透過画像データを用いる場合には、撮像部26が撮像した透過画像データが用いられる。蒸気発生量の計測値は、蒸気流量計25により計測された計測値である。
画像データからは、少なくとも以下の情報を取得できる。
廃棄物50の落下面積(図5中、領域A3における廃棄物50の面積)
廃棄物50の落下高さ(図5中、平均の廃棄物層高さH、廃棄物高さh)
廃棄物50の燃え切り点の位置(図5中、F線)
供給前廃棄物51の平均温度、領域面積、および温度重心(図5中、領域A1)
段差壁13の平均温度、領域面積、および温度重心(図5中、領域A2)
火格子上廃棄物52の平均温度、領域面積、および温度重心(図5中、領域A3)
火格子4の平均温度、領域面積、および温度重心(図5中、領域A4)
境界画像データにおける層別メッシュ温度
画像データにおける等分メッシュ温度
ここで、温度重心は、熱画像情報を含む画像データの各画素の温度に着目し、画像の温度に関する重心を求めたものであり、以下の(1)式によって定義できる。
なお、画素(x座標,y座標,画素温度)とした場合に、画素A(x1,y1,t1)、画素B(x2,y2,t2)、画素C(x3,y3,t3)の画素における温度重心は、(1)式で表される。
温度重心=(X重心,Y重心)
=((x1t1+x2t2+x3t3)/(t1+t2+t3),(y1t1+y2t2+y3t3)/(t1+t2+t3))…(1)
また、層別メッシュ温度は、境界画像データによって分けられた複数層をさらに水平方向に沿って複数に分割したそれぞれの計算格子における温度である。具体的には、境界画像データが境界線53によって、図5に示すように例えば4層に区分けされた場合、それぞれの層を横にさらに例えば5等分することによって、例えば20個の計算格子(メッシュ)が格子生成される。層別メッシュ温度は、それぞれのメッシュにおける例えば平均温度などの代表の温度である。等分メッシュ温度は、画像データに対して等分のメッシュを設定した場合のそれぞれのメッシュにおける代表の温度である。例えば、画像データを、縦に20等分して横に5等分すると、画像データに対して100個の計算格子に格子生成できる。それぞれの計算格子において、平均温度などの代表される温度をメッシュごとの等分メッシュ温度とする。
図6は、学習部412が学習するニューラルネットワークの構成を模式的に示す図である。図6に示すニューラルネットワーク100は、順伝播型ニューラルネットワークであり、入力層101、中間層102、および出力層103を有する。入力層101は複数のノードからなり、各ノードには互いに異なる入力パラメータが入力される。中間層102は入力層101からの出力が入力される。中間層102は、入力層101からの入力を受ける複数のノードからなる層を含む多層の構造を有する。出力層103は、中間層102からの出力が入力され、出力パラメータを出力する。中間層102が多層構造、例えば3~5層構造を有するニューラルネットワークを用いた機械学習は、深層学習と呼ばれる。本実施形態においては、入力パラメータが、所定の参照時間T1におけるプロセスデータ110および画像データ120であり、出力パラメータが、所定の予測時間T2後の蒸気発生量、すなわち蒸気発生量予測値130である。
蒸気量予測学習モデル44bを生成する際には、学習用入力パラメータおよび学習用出力パラメータの入出力データセットが用いられる。学習用入力パラメータとしては、所定時点から過去に遡った所定の参照時間T1におけるプロセスデータおよび画像データが用いられる。ここで、参照時間T1としては、典型的には60分以下の範囲、好適には30分以下の範囲、より好適には例えば5分以上15分以下の範囲から選ばれ、本実施形態においては、例えば10分間に選ばれる。学習用出力パラメータとしては、所定時点から所定の予測時間T2が経過した後の、蒸気流量計25による蒸気発生量の計測値が用いられる。予測時間T2としては、典型的には90秒を超えて30分以下の範囲(1.5分<T2≦30分)、好適には5分以上15分以下の範囲(5分≦T2≦15分)から選ばれ、本実施形態においては、例えば5分である。すなわち、本実施形態においては、例えば、所定時点から過去10分間に得られたプロセスデータおよび画像データを学習用入力パラメータとし、所定時点から5分後に計測された蒸気発生量を学習用出力パラメータとする。その上で、これらの入出力データセットを所定の時間間隔T3ごとにデータ蓄積時間T4の分だけ用いて、蒸気量予測学習モデル44bを生成する。ここで、所定の時間間隔T3を例えば10秒間、データ蓄積時間T4を例えば19時間とすると、教師データとなる入出力データセットの数は、最初と最後の入出力データセットを除外しても(60/10×60×19≒)6800程度になる。なお、データ蓄積時間T4は、19時間に限定されず、種々の時間に設定可能である。
制御部41の学習部412は、上述した学習用入力パラメータおよび学習用出力パラメータを教師データとして、例えば、図6に示すニューラルネットワークを用いたディープラーニングなどの機械学習によって、蒸気量予測学習モデル44bを生成する。制御部41は、学習部412による学習によって生成された蒸気量予測学習モデル44bに基づいて、プロセスデータおよび画像データから蒸気発生量予測値を導出する。また、学習部412は、種々のセンサや操作量調整部33から入力されたプロセスデータ、および透過画像データまたは境界画像データと、蒸気流量計25によって計測された蒸気発生量とに基づいて、蒸気量予測学習モデル44bを適宜更新する。
(識別予測方法)
次に、本発明の一実施形態による情報処理方法である識別予測方法について説明する。図7は、本実施形態による情報処理方法を説明するための、識別予測装置40による制御動作を示すフローチャートである。なお、ステップST1は炉1における撮像部26、ステップST2,ST3,ST5,ST7,ST8は識別予測装置40、ステップST4,ST6は燃焼制御装置30が行う処理である。
図7に示すように、ステップST1において撮像部26は、炉1内を撮像する。撮像部26は、視野内における炉1内の状況を撮像して、例えば図4に示すような火炎を透過した画像データとして出力する。図4に示すように、撮像部26は具体的に、段差壁13の上部の廃棄物供給部12における供給前廃棄物51、段差壁13、火格子上廃棄物52、火格子4、および炉壁1aを撮像する。なお、炉壁1aについては撮像しなくてもよい。撮像部26は、撮像した透過画像データを、識別予測装置40の入力部43を通じて、制御部41に送信する。制御部41は、受信した透過画像データを記憶部44に格納する。
次に、図7に示すステップST2に移行して識別予測装置40の境界生成部411は、記憶部44から境界識別学習モデル44aを読み込んで、撮像部26から取得した透過画像データに対し、廃棄物50と、段差壁13および火格子4との境界を識別する。なお、境界生成部411は、廃棄物50と、段差壁13と、火格子4とを相互に識別して、それらの境界を判断してもよい。
次に、ステップST3に移行して境界生成部411は、透過画像データに対して、廃棄物50の存在領域と、廃棄物50以外の領域、例えば他の物体が存在する領域との境界を識別し、識別した境界の少なくとも一部からなる境界線53を生成する(図5参照)。境界生成部411は、例えば、廃棄物50と廃棄物50以外の他の物体としての段差壁13および火格子4とのそれぞれの境界に対して、境界線53を生成する。境界生成部411は、生成した境界線53を、透過画像データに重畳させて描画することによって、境界画像データを生成する。本実施形態においては、境界生成部411は、例えば、透過画像データに対して、供給前廃棄物51と段差壁13との境界、段差壁13と火格子上廃棄物52との境界、および火格子上廃棄物52と火格子4との境界に対してそれぞれ、境界線53a,53b,53cを生成して、重畳させて描画する。これにより、境界生成部411は、透過画像データに対して境界線53が描画された境界画像データを生成する。境界生成部411は、生成した境界画像データを記憶部44に格納する一方、出力部42に出力する。出力部42は、入力された境界画像データを例えばモニタに表示させる。これにより、作業者や管理者は、識別予測装置40により生成された境界識別画像を認識できる。ステップST1~ST3は継続して繰り返し実行される。
次に、図7に示すステップST4において、燃焼制御装置30の制御部31は、炉1に設けられた各種センサから燃焼プロセス測定値を取得するとともに、操作量調整部33から制御値を取得して、炉1におけるプロセスデータを取得する。制御部31は、取得したプロセスデータを記憶部32に格納した後、識別予測装置40に送信する。識別予測装置40においては、受信したプロセスデータを制御部41により記憶部44に格納する。なお、ステップST4は、ステップST1~ST3と並行して継続して実行される。
次に、ステップST5において制御部41の蒸気量算出部413は、プロセスデータおよび画像データから所定の予測時間T2後の蒸気発生量を予測して導出する。すなわち、蒸気量算出部413は、記憶部44から1つの蒸気量予測学習モデル44bを読み込んでおく。なお、この段階で蒸気量予測学習モデル44bを読み込んでも良い。一方、蒸気量算出部413は、記憶部44から、プロセスデータおよび画像データとして例えば境界画像データを読み出す。なお、画像データとしては、蒸気量算出部413が取得できる情報が多いことから境界画像データを用いることが好ましい。画像データとして透過画像データを用いる場合には、ステップST2,ST3を実行しなくてもよい。
蒸気量算出部413は、読み出したプロセスデータおよび境界画像データを入力パラメータとして、蒸気量予測学習モデル44bに入力する。ここで、記憶部44から読み出すプロセスデータおよび画像データは、現時点から所定の参照時間だけ過去に遡った時点から現時点までのデータの集合である。所定の参照時間としては、典型的には60分以下の範囲、好適には30分以下の範囲、より好適には例えば5分以上15分以下の範囲から選ばれ、本実施形態においては、例えば10分間とする。
(予測時間)
蒸気量算出部413は、蒸気量予測学習モデル44bからの出力パラメータとして、現時点から所定の予測時間T2後の蒸気発生量予測値130を出力して、記憶部44に格納する。ここで、所定の予測時間の設定について説明する。図8は、燃焼制御装置30により制御される従来の自動燃焼制御に基づいた、蒸気発生量および廃棄物の時間変化を示すグラフである。図8に示すグラフは、蒸気発生量が所定時間に所定割合だけ急激に低下した場合における、蒸気発生量および吸塵装置速度制御値のデータを100データ以上取得して平均化したグラフである。図8に示すように、炉1の運転中において、蒸気発生量が急激に低下する場合がある。従来の自動燃焼制御においては、制御部31が、現在の蒸気発生量や1分程度後の蒸気発生量予測値に基づいて、吸塵装置速度制御値を調整している。ところが、従来の自動燃焼制御においては、蒸気発生量が低下してから、または1分程度後に蒸気発生量が低下することを予測してから、給塵速度を増加させる制御を行っている。そのため、蒸気発生量が低下し始めてから、再度上昇し始めるまでの回復時間Tとして、通常5分~15分程度、場合によっては30分程度必要であった。なお、蒸気発生量が所定時間に所定割合だけ急激に増加した場合に、給塵速度を低下させる制御を行う場合も同様である。
以上の観点から、現時点から回復時間T後の蒸気発生量を予測できれば、回復時間T後の蒸気発生量予測値130に基づいて給塵速度を制御することができ、回復時間Tを極めて短く、好適には略0にすることができる。すなわち、所定の予測時間としては、炉1における回復時間Tに基づいて決定することが好ましい。そのため、所定の予測時間T2としては、上述したように、典型的には90秒より長く30分以下の範囲、好適には5分以上15分以下の範囲から選ばれ、本実施形態においては、例えば5分間に選ばれる。蒸気量算出部413は、出力した所定の予測時間T2後の蒸気発生量予測値130を燃焼制御装置30に送信する。
次に、図7に示すステップST6に移行して、蒸気発生量予測値130を受信した燃焼制御装置30の制御部31は、取得した所定の予測時間T2後の蒸気発生量予測値130に基づいて、廃棄物供給装置3や火格子4による給塵速度を制御する。少なくとも上述のステップST5,ST6は、所定の時間間隔T3、例えば10秒間隔で繰り返し実行される。
次に、ステップST7に移行して識別予測装置40の制御部41は、蒸気量算出部413が、所定の蒸気量予測学習モデル44bを適用している期間が所定の適用時間T5以上、経過しているか否かを判定する。制御部41が、蒸気量算出部413は蒸気量予測学習モデル44bの適用から所定の適用時間T5以上経過していないと判定した場合(ステップST7:No)、ステップST1に復帰して、ステップST1~ST6を繰り返し実行する。なお、ステップST1~ST4は、適時または継続して実行され、ステップST5,ST6は所定を時間間隔Tで繰り返し実行される。ここで、所定の蒸気量予測学習モデル44bを適用している適用時間T5は、例えば5時間であるが、炉1の運転の特性や燃焼プロセスの特性に応じて、任意に設定することが可能である。
制御部41が、蒸気量算出部413は蒸気量予測学習モデル44bの適用から所定の適用時間T5以上経過したと判定した場合(ステップST7:Yes)、ステップST8に移行する。
(蒸気量予測学習モデルの切替方法)
ステップST8において識別予測装置40の蒸気量算出部413は、記憶部44に格納されている蒸気量予測学習モデル44bの切り替えを行う。以下に、蒸気量予測学習モデル44bの切替方法について説明する。
まず、上述した蒸気量予測学習モデル44bの生成方法に従って、基準となる蒸気量予測学習モデル44bを複数生成する。すなわち、作業者などが、炉1の運転に関連するプロセスデータとして、上述した20~30種類の燃焼プロセス測定値、および5種類以上の制御値から、少なくとも1種類をプロセスデータとして選択する。選択した燃焼プロセス測定値や制御値の組を含むプロセスデータを複数通り設定して、複数通りのプロセスデータをそれぞれ学習用入力データとする。同様に、炉1内を撮像した画像データとして、透過画像データおよび境界画像データのいずれか一方の画像データを選択して、学習用入力パラメータとする。学習部412は、複数通りのプロセスデータのそれぞれと、透過画像データまたは境界画像データとの組み合わせを学習用入力パラメータとして、上述と同様にして、蒸気量予測学習モデル44bの生成を複数回行う。学習部412は、生成した複数の蒸気量予測学習モデル44bをそれぞれ、記憶部44に格納する。
図7に示すステップST5において蒸気量算出部413は、記憶部44に格納された複数の蒸気量予測学習モデル44bから、適切であると判断した1つの蒸気量予測学習モデル44bを選択して読み込む。蒸気量算出部413は、読み込んだ蒸気量予測学習モデル44bを用いて、予測時間T2後の蒸気発生量を予測する。燃焼制御装置30の制御部31は、蒸気量算出部413が選択した蒸気量予測学習モデル44bの出力パラメータとして得られる、蒸気発生量予測値に基づいて、廃棄物供給装置3の吸塵装置速度制御値や火格子4の火格子速度制御値などの各種制御値を調整する。一方、蒸気量算出部413は、バックグラウンドで、選択された蒸気量予測学習モデル44b以外の、非選択の蒸気量予測学習モデル44bによって、蒸気発生量予測値を算出する。蒸気量算出部413は、導出した蒸気発生量予測値と、蒸気発生量の実際の計測値とを比較する。蒸気量算出部413は、所定の適用時間T5において、選択した蒸気量予測学習モデル44bおよび非選択の蒸気量予測学習モデル44bの中から、蒸気発生量予測値と蒸気発生量の計測値との差が最も小さかった蒸気量予測学習モデル44bを抽出する。その後、ステップST8において蒸気量算出部413は、適用されていた蒸気量予測学習モデル44bから、抽出した蒸気量予測学習モデル44bに切り替えて読み込む。
図7に示すフローチャートは、焼却炉の運転中に繰り返し実行される。学習部412は、境界識別学習モデル44aおよび蒸気量予測学習モデル44bを適宜更新する。境界識別学習モデル44aの更新においては、出力パラメータとしての境界画像データにおける境界線53が、作業者や他の学習モデルなどによって適宜修正され、修正された境界線53に基づいて、学習部412が機械学習などを再度行うことによって更新できる。蒸気量予測学習モデル44bは、ステップST1において得られた透過画像データ、ステップST3において得られた境界画像データ、およびステップST4において得られた蒸気発生量の計測値を含むプロセスデータに基づいて、学習部412が継続して繰り返し機械学習を行うことによって更新される。なお、学習に要する学習時間T6は、上述した入出力データセットを用いる場合、2~3分間程度である。学習部412は、最初に生成した基準となる複数の蒸気量予測学習モデル44bのそれぞれに対して再学習を行うことにより、それぞれの蒸気量予測学習モデル44bを更新する。以上により、識別予想処理が終了する。
以上のようにして、本実施形態による識別予測装置40によって予測された予測時間T2後の蒸気発生量予測値を用いて、炉1の制御を行った場合の蒸気発生量について説明する。図9は、本実施形態による識別予測装置40および燃焼制御装置30によって得られた時間経過に伴う蒸気発生量の計測値および予測値の一例を示すグラフである。蒸気発生量の予測値は5分後の予測値である。また、比較のため、従来技術による蒸気発生量の予測装置および燃焼制御装置によって得られた、時間経過に伴う蒸気発生量の計測値および予測値の例を示すグラフを図10に示す。従来技術においては、入力パラメータとしてプロセスデータのみを用い、蒸気発生量の予測値は60~90秒後の予測値である。また、図9および図10において、計測値を実線とし、予測値を破線とする。
図9から、上述した一実施形態による炉1の制御においては、蒸気発生量予測値(破線)の変化状況と、蒸気発生量の計測値(実線)の変化状況とがほぼ一致していることが分かる。すなわち、本実施形態においては、蒸気発生量予測値と実際の蒸気発生量とにおいて、蒸気発生量の変化の位相ずれがほとんど生じていないことが分かる。また、本発明者が実験を行ったところ、本実施形態においては、炉1のボイラ9において得られる蒸気発生量(t/h)の目標値である目標蒸気発生量V1に対して、蒸気発生量の極小値VL1は、96%程度であることが確認された。すなわち、本実施形態による制御によれば、蒸気発生量は、目標蒸気発生量V1に対して約4%の低下であることが確認された。
これに対し、図10から、従来技術による焼却炉の制御においては、蒸気発生量予測値(破線)の変化状況と、蒸気発生量の計測値(実線)の変化状況とにおいて、時間Δtのずれが生じていることが分かる。すなわち、従来技術においては、蒸気発生量予測値と実際の蒸気発生量とにおいて、蒸気発生量の変化が時間Δtの位相ずれを生じていることが分かる。また、本発明者が実験を行ったところ、従来技術においては、焼却炉のボイラにおいて得られる蒸気発生量(t/h)の目標値である目標蒸気発生量V1に対して、蒸気発生量の極小値VL0は、74%程度まで低下していることが確認された。すなわち、従来技術による制御によれば、蒸気発生量は、目標蒸気発生量V1に対して約26%低下することが確認された。
図9および図10に示す結果から、本実施形態による識別予測装置40を用いて炉1を制御した場合には、従来技術に比して蒸気発生量の変化を6倍以上改善できることが分かる。蒸気発生量は、蒸気を用いて発電を行う場合の発電効率に影響する。そのため、蒸気発生量の低下は、特に蒸気を用いて発電を行う場合には、発電効率を低下させることになり、回避する必要がある。反対に、蒸気発生量が増加すると、無駄なエネルギーとして放出する必要がある。そのため、蒸気発生量は目標蒸気発生量V1から大きく乖離しないことが望ましい。本実施形態によれば、従来に比して、蒸気発生量予測値をより高い精度で実際の蒸気発生量との差が小さくできるとともに、蒸気発生量の変化の位相をほぼ一致させることができるので、蒸気発生量の変動を抑制して、焼却炉の発電効率の変動を抑制できる。
(変形例)
次に、上述した一実施形態の変形例について説明する。図11は、境界画像データの変形例を示す図である。変形例においては、上述した図7に示すステップST2において、境界生成部411は境界識別学習モデル44aを読み込んで、撮像部26から取得した透過画像データに対し、廃棄物50と、廃棄物供給部12、段差壁13、炉壁1a、および火格子4の境界を識別する。なお、境界生成部411は、廃棄物50と、廃棄物供給部12と、段差壁13と、炉壁1aと、火格子4とを相互に識別して、それらの境界を識別するようにしてもよい。
次に、ステップST3に移行して境界生成部411は、透過画像データに対して、廃棄物50と他の物体との境界、すなわち廃棄物50と、廃棄物供給部12、段差壁13、炉壁1a、および火格子4とのそれぞれの境界に対して境界線54を描画する。境界生成部411は、図11に示すように、例えば、透過画像データに対して、供給前廃棄物51と、廃棄物供給部12、炉壁1a、および段差壁13との境界、火格子上廃棄物52と、段差壁13、火格子4、および炉壁1aとの境界に対してそれぞれ、境界線54a,54bを描画する。換言すると、境界生成部411は、供給前廃棄物51の外縁を囲むように境界線54aを描画する。境界生成部411は、火格子上廃棄物52の外縁を囲むように境界線54bを描画する。以上により、境界生成部411は、透過画像データに対して境界線54が描画された境界画像データを生成する。
ここで、生成された境界画像データにおいて、境界線54bによって囲まれた火格子上廃棄物52の面積を導出することによって、火格子4上の廃棄物50の量を導出できる。また、蒸気量算出部413は、境界線54bによって囲まれた部分の面積を、定数である炉1の横幅(図11中、左右の幅)で除して平均化させることで、廃棄物層高さHを算出することも可能である。境界生成部411は、生成した境界画像データを出力部42に出力して、例えばモニタに表示させる。これにより、作業者や管理者は、識別予測装置40により生成された境界識別画像を認識できる。また、制御部41は、導出した火格子上廃棄物52の面積や廃棄物層高さHを時間経過に伴って記憶部44に格納することにより、単位時間当たりに火格子4上に供給される廃棄物50の量を導出可能となる。したがって、識別予測装置40において、炉1内の火格子4上への燃料供給速度を導出できる。また、境界生成部411が、境界線54bの形状に基づいて、火格子上廃棄物52と火格子4との境界線を抽出することによって、廃棄物50の燃え切り点Fの位置を測定することができる。なお、領域B1,B2,B3,B4はそれぞれ、図5に示す領域A1,A2,A3,A4に対応する。その他の構成は、上述した一実施形態と同様である。
以上説明した一実施形態によれば、炉1における種々のプロセスデータと、炉1内を撮像して得た熱画像情報に基づく画像データとに基づいて、予測時間T2後の蒸気発生量予測値を導出し、導出した蒸気発生量予測値に基づいて、廃棄物供給装置3や火格子4の廃棄物50の給塵速度を制御していることにより、焼却炉において、所定の予測時間T2後の蒸気発生量を予測することができ、推定した蒸気発生量に基づいて焼却炉を安定して制御することが可能となる。これにより、焼却炉において蒸気を用いた発電を行う場合に、発電効率を考慮しつつ安定的な電力の供給を行うことが可能になる。
以上、本発明の一実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述の一実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。例えば、上述の一実施形態において挙げた数値はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値を用いてもよく、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述および図面により本発明は限定されることはない。
例えば、上述した一実施形態においては、所定の蒸気量予測学習モデル44bを、所定の適用時間T5が経過した後に切り替えているが、必ずしも適用時間T5によって切り替える方法に限定されない。所定の蒸気量予測学習モデル44bによって予測された蒸気発生量予測値が、蒸気発生量の計測値と所定値以上乖離した場合に、蒸気量予測学習モデル44bを切り替えるようにしても良い。
例えば、上述した一実施形態においては、境界識別学習モデル44aや蒸気量予測学習モデル44bを記憶部44に格納しているが、ネットワークを通じて通信可能な他のサーバの記憶部に格納することも可能である。すなわち、境界識別学習モデル44aを、公衆回路網などのネットワークを介して識別予測装置40と通信可能な画像サーバの記憶部に格納しておくことも可能である。この場合、撮像部26が撮像した透過画像データは、ネットワークを介して画像サーバに送信されて記憶部に格納される。その後、画像サーバの制御部は、識別予測装置40からの要求に対応して、透過画像データに対して境界線53,54を描画して境界画像データを生成し、識別予測装置40に送信する。同様に、蒸気量予測学習モデル44bを、ネットワークを通じて通信可能な予測サーバの記憶部に格納しておくことも可能である。この場合、予測サーバは、画像サーバの記憶部から透過画像データや境界画像データなどの画像データを受信して取得し、さらに燃焼制御装置30からプロセスデータを受信して取得する。予測サーバの制御部は、取得したプロセスデータおよび画像データに基づいて、蒸気発生量予測値を導出して、燃焼制御装置30に送信する。換言すると、境界生成部411および学習部412の機能を備えた画像制御部と、学習部412および蒸気量算出部413との機能を備えた予測制御部とを、互いにネットワークを介して通信可能な別の装置に設けてもよい。さらに、境界生成部411と、学習部412と、蒸気量算出部413とをそれぞれがネットワークを介して通信可能な別の装置に設けてもよい。
また、例えば、上述した一実施形態においては、機械学習の一例としてニューラルネットワークを用いたディープラーニング(深層学習)を用いたが、それ以外の方法に基づく機械学習を行ってもよい。例えば、サポートベクターマシン、決定木、単純ベイズ、k近傍法など、他の教師あり学習を用いてもよい。また、教師あり学習に代えて半教師あり学習を用いてもよい。
また、例えば、識別予測装置40が生成した境界画像データから導出した廃棄物層高さHと燃え切り点Fとに基づいて、燃焼制御装置30が炉1を制御した燃焼状態や発電量などの結果を報酬とし、強化学習や深層強化学習などの機械学習を行って、境界識別学習モデル44aを生成したり更新したりしてもよい。
また、例えば、上述した一実施形態においては、焼却炉として段差壁を有する火格子焼却炉を採用した例について説明したが、必ずしも火格子焼却炉に限定されない。段差壁を有する火格子焼却炉以外の焼却炉の場合、境界画像データとしては、透過画像データに対して、廃棄物50と他の領域との境界以外に、廃棄物50の燃焼温度に基づいた等温線などを境界線として生成して重畳させて描画した画像データを用いても良い。この場合、廃棄物50の燃焼温度に対して、例えば100℃ごとの等温線を生成して、境界線とすることができる。また、境界画像データとして、透過画像データに対して、廃棄物50と他の領域との境界以外に、焼却炉内の廃棄物を幾何学的に区別して境界線を生成して、重畳して描画した画像データを用いても良い。すなわち、境界画像データとして、透過画像データに対して、廃棄物50と他の領域との境界以外に、焼却炉の構造に応じた種々の境界を設定して境界線を生成し、重畳描画した画像データを用いることが可能である。
(記録媒体)
上述の一実施形態において、燃焼制御装置30、または識別予測装置40が実行する処理方法を実行させるプログラムを、コンピュータその他の機械やウェアラブルデバイスなどの装置(以下、コンピュータなど、という)が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。コンピュータなどに、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、当該コンピュータなどが移動体制御装置として機能する。ここで、コンピュータなどが読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラムなどの情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータなどから読み取ることができる非一時的な記録媒体をいう。このような記録媒体のうちのコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R/W、DVD、BD、DAT、磁気テープ、フラッシュメモリなどのメモリカードなどがある。また、コンピュータなどに固定された記録媒体としてハードディスク、ROMなどがある。さらに、SSDは、コンピュータなどから取り外し可能な記録媒体としても、コンピュータなどに固定された記録媒体としても利用可能である。
また、一実施形態による燃焼制御装置30、および識別予測装置40に実行させるプログラムは、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。
(その他の実施形態)
一実施形態においては、上述した「部」を、「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部は、制御回路に読み替えることができる。
なお、本明細書におけるフローチャートの説明では、「まず」、「その後」、「続いて」などの表現を用いてステップ間の処理の前後関係を明示していたが、本実施の形態を実施するために必要な処理の順序は、それらの表現によって一意的に定められるわけではない。すなわち、本明細書で記載したフローチャートにおける処理の順序は、矛盾のない範囲で変更することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。本開示のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付のクレームおよびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 炉
1a 炉壁
2 廃棄物投入口
3 廃棄物供給装置
4 火格子
5 灰落下口
6 燃焼用空気ブロア
7 炉出口
8 煙突
9 ボイラ
9a 熱交換器
9b 蒸気ドラム
10 二次空気吹き込み口
11 二次空気ブロア
12 廃棄物供給部
13 段差壁
14 燃焼用空気ダンパ
14a,14b,14c,14d 火格子下燃焼用空気ダンパ
15 二次空気ダンパ
16 中間天井
17 燃焼室ガス温度計
18 主煙道ガス温度計
19 炉出口下部ガス温度計
20 炉出口中部ガス温度計
21 炉出口ガス温度計
22 ボイラ出口酸素濃度計
23 ガス濃度計
24 排ガス流量計
25 蒸気流量計
26 撮像部
30 燃焼制御装置
31,41 制御部
32,44 記憶部
33 操作量調整部
40 識別予測装置
42 出力部
43 入力部
44a 境界識別学習モデル
44b 蒸気量予測学習モデル
50 廃棄物
51 供給前廃棄物
52 火格子上廃棄物
53,53a,53b,53c,54,54a,54b 境界線
331 燃焼用空気量調整部
332 空気量比率調整部
333 二次空気量調整部
334 廃棄物供給装置送り速度調整部
335 火格子送り速度調整部
411 境界生成部
412 学習部
413 蒸気量算出部

Claims (14)

  1. 廃棄物焼却炉に設けられた蒸気を発生させる蒸気発生部における蒸気発生量を予測する制御部を備えた情報処理装置であって、
    前記制御部は、
    前記廃棄物焼却炉における複数の燃焼プロセス測定値および複数の制御値のうちの少なくとも1つを含むプロセスデータを前記廃棄物焼却炉から取得して記憶部に格納し、
    前記廃棄物焼却炉に設けられ、前記廃棄物焼却炉内の廃棄物を含む領域を撮像する撮像部が撮像した熱画像情報に基づいた画像データを取得または生成して、前記記憶部に格納し、
    前記記憶部から読み出した前記プロセスデータおよび前記画像データを入力パラメータとして取得し、前記記憶部から読み出した前記プロセスデータおよび前記画像データを蒸気量予測学習モデルに入力し、所定の予測時間後の前記蒸気発生量を予測して出力パラメータとして出力して蒸気発生量予測値を出力し、
    前記蒸気量予測学習モデルは、所定の時間間隔で設定される所定時点から、所定の参照時間だけ遡った時点までの前記プロセスデータおよび前記画像データを学習用入力パラメータとし、前記所定時点から前記予測時間だけ経過後の前記蒸気発生量の計測値を学習用出力パラメータとした入出力データセットを用いて、機械学習によって生成された学習モデルであ
    情報処理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記学習用入力パラメータが互いに異なる前記蒸気量予測学習モデルを複数生成し、
    前記複数の蒸気量予測学習モデルから一の蒸気量予測学習モデルを選択して適用し、
    前記一の蒸気量予測学習モデルを適用する適用時間において、前記一の蒸気量予測学習モデルによって前記蒸気発生量を予測して、出力パラメータとして出力し、
    前記複数の蒸気量予測学習モデルの前記一の蒸気量予測学習モデル以外の他の蒸気量予測学習モデルによって前記蒸気発生量を予測して前記記憶部に格納し、
    前記複数の蒸気量予測学習モデルのそれぞれによって予測されたそれぞれの前記蒸気発生量を比較して、前記複数の蒸気量予測学習モデルから次に適用する一の蒸気量予測学習モデルを選択する
    請求項に記載の情報処理装置。
  3. 前記制御部は、
    前記蒸気量予測学習モデルを所定の適用時間において適用し、
    前記適用時間において前記廃棄物焼却炉から取得した前記プロセスデータおよび前記画像データを前記学習用入力パラメータに追加して更新し、前記適用時間において前記廃棄物焼却炉から取得した前記蒸気発生量の計測値を前記学習用出力パラメータに追加して更新し、
    前記更新された学習用入力パラメータおよび前記更新された学習用出力パラメータを、更新された入出力データセットとして用いて前記蒸気量予測学習モデルを更新する
    請求項またはに記載の情報処理装置。
  4. 前記画像データは、前記撮像部が撮像した熱画像情報に基づいた、前記廃棄物焼却炉内の火炎が透過された状態の透過画像データ、または前記透過画像データに対して、前記廃棄物焼却炉内における前記廃棄物の存在領域と前記廃棄物以外の領域との境界が識別されて、前記境界の少なくとも一部を規定する境界線が描画された境界画像データである
    請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、
    前記記憶部から前記透過画像データを入力パラメータとして取得し、前記記憶部から読み出した前記透過画像データを境界識別学習モデルに入力し、
    前記境界画像データを出力パラメータとして出力して、前記記憶部に格納し、
    前記境界識別学習モデルは、前記透過画像データを学習用入力パラメータとし、前記画像データに対して前記境界線が描画された境界画像データを学習用出力パラメータとして、機械学習によって生成された学習モデルである
    請求項に記載の情報処理装置。
  6. 廃棄物焼却炉に設けられた蒸気を発生させる蒸気発生部における蒸気発生量を予測する制御部を備えた情報処理装置であって、
    前記制御部は、
    前記廃棄物焼却炉における複数の燃焼プロセス測定値および複数の制御値のうちの少なくとも1つを含むプロセスデータを前記廃棄物焼却炉から取得して記憶部に格納し、
    前記廃棄物焼却炉に設けられ、前記廃棄物焼却炉内の廃棄物を含む領域を撮像する撮像部が撮像した熱画像情報に基づいた画像データを取得または生成して、前記記憶部に格納し、
    前記記憶部から読み出した前記プロセスデータおよび前記画像データに基づいて、所定の予測時間後の前記蒸気発生量を予測して、蒸気発生量予測値を出力し、
    前記画像データは、前記撮像部が撮像した熱画像情報に基づいた、前記廃棄物焼却炉内の火炎が透過された状態の透過画像データ、または前記透過画像データに対して、前記廃棄物焼却炉内における前記廃棄物の存在領域と前記廃棄物以外の領域との境界が識別されて、前記境界の少なくとも一部を規定する境界線が描画された境界画像データである
    情報処理装置。
  7. 前記制御部は、
    前記記憶部から前記透過画像データを入力パラメータとして取得し、前記記憶部から読み出した前記透過画像データを境界識別学習モデルに入力し、
    前記境界画像データを出力パラメータとして出力して、前記記憶部に格納し、
    前記境界識別学習モデルは、前記透過画像データを学習用入力パラメータとし、前記画像データに対して前記境界線が描画された境界画像データを学習用出力パラメータとして、機械学習によって生成された学習モデルである
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記参照時間は60分以下である
    請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記廃棄物焼却炉は、前記廃棄物を移動させる火格子と、前記火格子上に前記廃棄物を供給する廃棄物供給装置とを備え、
    前記プロセスデータに含まれる制御値として、前記廃棄物の供給速度を調整する廃棄物供給装置の送り速度の制御値、および前記火格子上の前記廃棄物の移動速度を調整する火格子送り速度の制御値の少なくとも一方を含む
    請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 廃棄物を燃焼させる廃棄物焼却炉を制御する燃焼制御部を備えた燃焼制御装置であって、
    前記燃焼制御部は、
    請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理装置から前記蒸気発生部における所定の予測時間後の前記蒸気発生量の予測値を取得し、
    前記取得した蒸気発生量に基づいて、前記廃棄物焼却炉における燃焼を制御する
    燃焼制御装置。
  11. 前記廃棄物焼却炉は、前記廃棄物を移動させる火格子と、前記火格子上に前記廃棄物を供給する廃棄物供給装置とを備え、
    前記燃焼制御部は、
    前記廃棄物の供給速度を調整する前記廃棄物供給装置の送り速度、および前記火格子上の前記廃棄物の移動速度を調整する火格子送り速度の少なくとも一方を制御する
    請求項10に記載の燃焼制御装置。
  12. 廃棄物焼却炉に設けられた蒸気を発生させる蒸気発生部における蒸気発生量を予測する制御部を備えた情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    前記制御部は、
    前記廃棄物焼却炉における複数の燃焼プロセス測定値および複数の制御値のうちの少なくとも1つを含むプロセスデータを前記廃棄物焼却炉から取得して記憶部に格納し、
    前記廃棄物焼却炉に設けられ、前記廃棄物焼却炉内の廃棄物を含む領域を撮像する撮像部が撮像した熱画像情報に基づいた画像データを取得または生成して、前記記憶部に格納し、
    前記記憶部から読み出した前記プロセスデータおよび前記画像データを入力パラメータとして取得し、前記記憶部から読み出した前記プロセスデータおよび前記画像データを蒸気量予測学習モデルに入力し、所定の予測時間後の前記蒸気発生量を予測して出力パラメータとして出力して蒸気発生量予測値を出力し、
    前記蒸気量予測学習モデルは、所定の時間間隔で設定される所定時点から、所定の参照時間だけ遡った時点までの前記プロセスデータおよび前記画像データを学習用入力パラメータとし、前記所定時点から前記予測時間だけ経過後の前記蒸気発生量の計測値を学習用出力パラメータとした入出力データセットを用いて、機械学習によって生成された学習モデルであ
    情報処理方法。
  13. 廃棄物焼却炉に設けられた蒸気を発生させる蒸気発生部における蒸気発生量を予測する制御部を備えた情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    前記制御部は、
    前記廃棄物焼却炉における複数の燃焼プロセス測定値および複数の制御値のうちの少なくとも1つを含むプロセスデータを前記廃棄物焼却炉から取得して記憶部に格納し、
    前記廃棄物焼却炉に設けられ、前記廃棄物焼却炉内の廃棄物を含む領域を撮像する撮像部が撮像した熱画像情報に基づいた画像データを取得または生成して、前記記憶部に格納し、
    前記記憶部から読み出した前記プロセスデータおよび前記画像データに基づいて、所定の予測時間後の前記蒸気発生量を予測して、蒸気発生量予測値を出力し、
    前記画像データは、前記撮像部が撮像した熱画像情報に基づいた、前記廃棄物焼却炉内の火炎が透過された状態の透過画像データ、または前記透過画像データに対して、前記廃棄物焼却炉内における前記廃棄物の存在領域と前記廃棄物以外の領域との境界が識別されて、前記境界の少なくとも一部を規定する境界線が描画された境界画像データである
    情報処理方法。
  14. 廃棄物を燃焼させて蒸気発生部によって蒸気を発生させる廃棄物焼却炉を制御する燃焼制御部を備えた燃焼制御装置が実行する燃焼制御方法であって、
    前記燃焼制御部は、
    請求項12またはに記載の情報処理方法によって前記蒸気発生部における所定の予測時間後の前記蒸気発生量予測値を取得して記憶部に格納し、
    前記記憶部から読み出した前記蒸気発生量予測値に基づいて、前記廃棄物焼却炉における燃焼を制御する
    燃焼制御方法。
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