JP7349893B2 - 光走査装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光走査装置及びそれを備えた複写機、複合機、プリンタ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
光走査装置において光学系を構成する光学部材として、レンズ部材、例えば、一方向にレンズ作用を持つレンズ部を有するレンズ部材(例えばシリンドリカルレンズやビーム検知用レンズ)がある。
このような光走査装置では、例えば、レンズ部材が正規の位置から主走査方向に対して光ビームの光軸方向に沿った軸線回りに傾斜していると、次のような不都合がある。
図15は、レンズ部材(214)が光軸方向Sに沿った軸線回りに傾斜している光走査装置200Xから出射された光ビームLが感光体ドラム3の像面3aに照射された状態において主走査方向X1における書込開始側の端部Xa、中央部Xb及び書込終了側の端部Xcでの光ビームLの断面形状を示す模式図である。図15において、上側の図には光ビームLの主走査方向X1における書込開始側の端部Xa、中央部Xb及び書込終了側の端部Xcでの断面形状を示しており、下側の図には光走査装置200Xから出射される光ビームLの照射状態を示している。また、符号211,215,223は、それぞれ、光源、光源用反射ミラー及び偏向走査部材(ポリゴンミラー)を示している。
従来の光走査装置200Xにおいて、例えば、レンズ部材がシリンドリカルレンズ214である場合、シリンドリカルレンズ214が正規の位置から光ビームLの光軸方向Sに沿った軸線回りに傾斜していると、光走査装置200Xから出射された光ビームLが感光体ドラム3(被走査体)の像面3aに照射された状態において光ビームLの断面形状(ドット形状)が主走査方向X1における書込開始側の端部Xa、中央部Xb及び書込終了側の端部Xcで主走査方向X1に対して斜め方向に沿った楕円形状となる。このことは、特に、主走査方向X1における両側の端部Xa,Xcで顕著となる。そうすると、記録紙等の記録材に形成される画像において解像度が低下する上、トナーが確実に潜像に付着し難く、主走査方向X1における両側の端部Xa,Xcで画像がかすれるといった不都合が生じる。
また、図示を省略したが、従来の光走査装置において、レンズ部材がビーム検知用レンズである場合、ビーム検知用レンズが正規の位置から光ビームの光軸方向に沿った軸線回りに傾斜していると、ビーム検知部の検知精度が悪化する。
このような不都合に関し、特許文献1には、第2シリンドリカルレンズを光軸方向に移動させることにより、走査光学系全体の副走査倍率が調整され、走査対象面上における走査線同士の間隔が調整される点が開示されている。特許文献2には、LD、コリメータレンズ、アパーチャ、エクスパンダレンズ、シリンドリカルレンズを組み込んだユニットを回転あるいは平行移動させて回転多面鏡の反射面への入射位置を調整させることで、光学の位置関係を変化させることなく、また、光学性能に対する影響を少なくし、被走査体上に均一な光を照射することを可能とする点が開示されている。また、特許文献3には、主シリンドリカルレンズと副シリンドリカルレンズをそれぞれ個別に光軸方向に移動させてビームスポット径を制御することで、安価にかつ高精度にビームスポット径を調整することができる点が開示されている。
特開2004-109347号公報 特開2011-118134号公報 特開2002-221682号公報
しかしながら、特許文献1から特許文献3の何れにおいても、レンズ部材の光ビームの光軸方向に沿った軸線回りの傾斜による不都合を抑制することができるようになっていない。
そこで、本発明は、レンズ部材の光ビームの光軸方向に沿った軸線回りの傾斜による不都合を効果的に防止することができる光走査装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、次の第1態様及び第2態様の光走査装置並びに画像形成装置を提供する。
(1)第1態様の光走査装置
本発明に係る第1態様の光走査装置は、光ビームを出射する光源と、レンズ部材と、前記レンズ部材を支持する筐体とを備えた光走査装置であって、前記筐体及び前記レンズ部材には、互いに係合する筐体側係合部及びレンズ部材側係合部がそれぞれ設けられており、前記筐体側係合部及び前記レンズ部材側係合部は、前記レンズ部材が固定手段により前記筐体に固定されていないときに、互いに凹凸係合して接触する接触部を通る前記光ビームの光軸方向に沿った軸線回りに前記レンズ部材を回動可能とされており、前記レンズ部材側係合部が凹部であり、前記筐体側係合部が凸部である、又は、前記レンズ部材側係合部が凸部であり、前記筐体側係合部が凹部であり、前記筐体側係合部は、前記筐体の底面に設けられ、前記凹部は、前記光軸方向に直交する直交方向において係合する前記凸部側に向かうに従って両側に広がるように傾斜した一対の凹部側傾斜部を有し、前記凸部は、前記直交方向において係合する前記凹部側に向かうに従って両側から狭まるように傾斜した一対の凸部側傾斜部を有しており、前記一対の凹部側傾斜部がなす第1傾斜角度は、前記一対の凸部側傾斜部がなす第2傾斜角度よりも大きいことを特徴とする。
(2)第2態様の光走査装置
本発明に係る第2態様の光走査装置は、光ビームを出射する光源と、レンズ部材と、前記レンズ部材を支持する筐体とを備えた光走査装置であって、前記筐体及び前記レンズ部材には、互いに係合する筐体側係合部及びレンズ部材側係合部がそれぞれ設けられており、前記筐体側係合部及び前記レンズ部材側係合部は、前記レンズ部材が固定手段により前記筐体に固定されていないときに、互いに凹凸係合して接触する接触部を通る前記光ビームの光軸方向に沿った軸線回りに前記レンズ部材を回動可能とされており、前記レンズ部材側係合部が凹部であり、前記筐体側係合部が凸部である、又は、前記レンズ部材側係合部が凸部であり、前記筐体側係合部が凹部であり、前記筐体側係合部は、前記筐体の底面に設けられ、前記凹部は、前記光軸方向に直交する直交方向において係合する前記凸部側に向かうに従って両側に広がるように傾斜した一対の凹部側傾斜部を有し、前記凸部は、前記直交方向において係合する前記凹部側に向かうに従って両側から狭まるように傾斜した一対の凸部側傾斜部を有しており、前記レンズ部材の前記光ビームの入射側面及び出射側面と、前記一対の凹部側傾斜部、又は、前記一対の凸部側傾斜部との角部が曲面形状とされていることを特徴とする。
(3)画像形成装置
本発明に係る画像形成装置は、前記本発明に係る第1態様又は第2態様の光走査装置を備えたことを特徴とする。
本発明によると、レンズ部材の光ビームの光軸方向に沿った軸線回りの傾斜による不都合を効果的に防止することが可能となる。
本実施の形態に係る画像形成装置を正面から視た概略断面図である。 図1に示す画像形成装置における光走査装置を正面側の右上方から視た斜視図である。 光走査装置における上蓋を取り外した状態を正面側の左上方から視た斜視図である。 図3に示す光走査装置を示す平面図である。 光走査装置における光学系の構成の一例を示す平面図である。 光走査装置においてレンズ部材が筐体の支持部に設置される前の状態を光ビームの出射側の斜め上方から視た斜視図である。 レンズ部材が筐体の支持部に設置された状態を光ビームの出射側の斜め上方から視た斜視図である。 筐体の支持部を光ビームの出射側の斜め上方から視た斜視図である。 光走査装置においてレンズ部材が筐体の支持部に設置される前の状態を光ビームの入射側の斜め上方から視た斜視図である。 レンズ部材が筐体の支持部に設置された状態を光ビームの入射側の斜め上方から視た斜視図である。 筐体の支持部を光ビームの入射側の斜め上方から視た斜視図である。 図6Bに示すA-A線に沿った断面図である。 図8Aに示すレンズ部材側係合部及び筐体側係合部部分を拡大して示す拡大断面図である。 図6Bに示すB-B線に沿った断面図である。 レンズ部材を光ビームの出射側の下方から視た斜視図である。 レンズ部材を光ビームの入射側の下方から視た斜視図である。 レンズ部材が光軸方向に沿った軸線回りに調整されている光走査装置から出射された光ビームが感光体ドラムの像面に照射された状態において主走査方向における書込開始側の端部、中央部及び書込終了側の端部での光ビームの断面形状を示す模式図である。 図8Aにおいて、調整されたレンズ部材が固定手段により筐体に固定されている状態の一例を示す断面図である。 図8Aにおいて、調整されたレンズ部材が固定手段により筐体に固定されている状態の他の例を示す断面図である。 レンズ部材側係合部が凸部であり、筐体側係合部が凹部である構成を示す断面図である。 レンズ部材が光軸方向に沿った軸線回りに傾斜している光走査装置から出射された光ビームが感光体ドラムの像面に照射された状態において主走査方向における書込開始側の端部、中央部及び書込終了側の端部での光ビームの断面形状を示す模式図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。従って、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[画像形成装置]
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置100を正面から視た概略断面図である。図1において、符号Xは奥行方向を、符号Yは主走査方向を、符号Zは上下方向(鉛直方向、回転多面鏡の回転軸線方向)をそれぞれ表している。
本実施の形態に係る画像形成装置100は、モノクロ画像形成装置である。画像形成装置100は、画像読取装置1により読み取られた画像データ、又は、外部から伝達された画像データに応じて、画像形成処理を行う。なお、画像形成装置100は、用紙P(記録紙等の記録材)に対して多色及び単色の画像を形成するカラー画像形成装置であってもよい。
画像形成装置100は、原稿送り装置108と、画像形成装置本体110とを備えている。画像形成装置本体110には、画像形成部102と用紙搬送系103とが設けられている。
画像形成部102は、光走査装置200(光走査ユニット)、現像ユニット2、静電潜像担持体として作用する感光体ドラム3(感光体)、クリーニング部4、帯電装置5及び定着ユニット7を備えている。また、用紙搬送系103は、給紙トレイ81、手差し給紙トレイ82、排出ローラ31及び排出トレイ14を備えている。
画像形成装置本体110の上部には、原稿Gの画像を読み取るための画像読取装置1が設けられている。画像読取装置1は、原稿Gが載置される原稿載置台107を備えている。また、原稿載置台107の上側には原稿送り装置108が設けられている。画像形成装置100では、画像読取装置1で読み取られた原稿Gの画像は、画像データとして画像形成装置本体110に送られ、用紙P上に画像が記録される。
画像形成装置本体110には用紙搬送路S1が設けられている。給紙トレイ81又は手差し給紙トレイ82は、用紙Pを用紙搬送路S1に供給する。用紙搬送路S1は、用紙Pを転写ローラ10及び定着ユニット7を経て排出トレイ14に導く。定着ユニット7は、用紙P上に形成されたトナー像を用紙Pに加熱定着する。用紙搬送路S1の近傍には、ピックアップローラ11a,11b、搬送ローラ12a、レジストローラ13、転写ローラ10、定着ユニット7におけるヒートローラ71及び加圧ローラ72、排出ローラ31が配設されている。
画像形成装置100では、給紙トレイ81又は手差し給紙トレイ82にて供給された用紙Pはレジストローラ13まで搬送される。次に、用紙Pはレジストローラ13により用紙Pと感光体ドラム3上のトナー像とを整合するタイミングで転写ローラ10に搬送される。感光体ドラム3上のトナー像は転写ローラ10により用紙P上に転写される。その後、用紙Pは定着ユニット7におけるヒートローラ71及び加圧ローラ72に通過し、搬送ローラ12a及び排出ローラ31を経て排出トレイ14上に排出される。用紙Pの表面だけでなく、裏面に画像形成を行う場合は、用紙Pは排出ローラ31から反転用紙搬送路S2へ逆方向に搬送される。用紙Pは反転搬送ローラ12b~12bを経て用紙Pの表裏を反転してレジストローラ13へ再度導かれる。そして、用紙Pは、表面と同様にして、裏面にトナー像が形成されて定着された後、排出トレイ14へ向けて排出される。
[光走査装置]
図2は、図1に示す画像形成装置100における光走査装置200を正面側の右上方から視た斜視図である。図3は、光走査装置200における上蓋202を取り外した状態を正面側の左上方から視た斜視図である。図4は、図3に示す光走査装置200を示す平面図である。図5は、光走査装置200における光学系の構成の一例を示す平面図である。
光走査装置200は、筐体201と、入射光学系210と、偏向走査ユニット220(偏向走査部)と、出射光学系230とを備えている。
入射光学系210は、光源211(レーザーダイオード素子)と、コリメータレンズ212と、アパーチャー部材213と、シリンドリカルレンズ214と、光源用反射ミラー215とを備えている。光源211は、光ビームL(レーザービーム)を出射する。コリメータレンズ212は、光源211からの光ビームLを略平行光にしてアパーチャー部材213に照射する。アパーチャー部材213は、コリメータレンズ212からの光ビームLを絞ってシリンドリカルレンズ214に照射する。シリンドリカルレンズ214は、アパーチャー部材213からの光ビームLを副走査方向のみに収束して光源用反射ミラー215を介して偏向走査部材223〔回転多面鏡(ポリゴンミラー)〕の反射面223aに集光する。シリンドリカルレンズ214は、一方向Hにレンズ作用を持つレンズ部214aを有するレンズ部材の一例である。レンズ部214aは、一方向H以外の方向にはレンズ作用を持たない。光源用反射ミラー215は、シリンドリカルレンズ214からの光ビームLを偏向走査部材223の反射面223aに導く。
偏向走査ユニット220は、偏向走査基板221と、偏向走査モータ222(ポリゴンモータ)、偏向走査部材223とを備えている。偏向走査基板221上には、偏向走査モータ222が設けられている。偏向走査モータ222の回転軸222aには、偏向走査部材223が固定されている。偏向走査部材223は、光源用反射ミラー215からの光ビームLを所定の主走査方向X1に偏向走査する。
出射光学系230は、fθレンズ231と、ビーム検知用反射ミラー232と、ビーム検知用レンズ233(集光レンズ)と、ビーム検知部234〔Beam Detectセンサ(BDセンサ)〕とを備えている。
fθレンズ231は、主走査方向X1に長尺な形状とされている。fθレンズ231は、偏向走査部材223にて主走査方向X1(長手方向W)に偏向走査された光ビームLを入射する。ビーム検知用反射ミラー232は、偏向走査部材223の反射面223aにて偏向走査された光ビームLをビーム検知用レンズ233に導く。ビーム検知部234は、光ビームLの主走査開始タイミング(画像書込開始タイミング)をとるために主走査が開始される前のタイミングで光ビームLを受光して主走査の開始前のタイミングを示すビーム検知信号(BD信号)を出力する。
筐体201は、矩形状の底板201aと、底板201aを囲む4つの側板201b~201eを有している。筐体201には、偏向走査ユニット220を覆う偏向走査室203(図3、図4参照)が設けられている。偏向走査ユニット220は、偏向走査室203内に収容されている。
光源用反射ミラー215で反射された光ビームLは、偏向走査室203に形成された第1窓部203b(図4参照)を通じて偏向走査室203の内側に入射される。また、偏向走査部材223にて走査された光ビームLは、第1窓部203bを通じて偏向走査室203の外側に出射される。第1窓部203bには、第1防塵ガラス板235(透明体)が設けられている。また、fθレンズ231を通過した光ビームLは、筐体201のfθレンズ231側の側板201eに形成された第2窓部201fを通じて筐体201の外側に出射される。第2窓部201fには、第2防塵ガラス板236(透明体)が設けられている。
光走査装置200は、基板240(光源及びビーム検知部用基板)をさらに備えている。基板240上には、光源211及びビーム検知部234が設けられている。基板240は、平板状のプリント基板であって、光源211を駆動する回路を有している。基板240は、光源211の出射部及びビーム検知部234の受光部が筐体201内の向くように、筐体201のfθレンズ231とは反対側の側板201dの外側に固定されている。光源211の出射部及びビーム検知部234の受光部は、側板201dに形成されたそれぞれの開口(図示せず)を通じて筐体201の内側に臨んでいる。これにより、光源211は、筐体201内のコリメータレンズ212に向けて出射部から光ビームLを出射することができる。ビーム検知部234は、筐体201内のビーム検知用反射ミラー232からビーム検知用レンズ233を通過してくる光ビームLを受光部で受光することができる。
また、偏向走査基板221は、平板状のプリント基板であって、偏向走査モータ222を駆動する回路を有している。偏向走査基板221上には偏向走査モータ222が固定され、偏向走査モータ222の回転軸222aに偏向走査部材223の中心部が接続固定されている。偏向走査部材223は、偏向走査モータ222により回転駆動される。
次に、光源211からの光ビームLが感光体ドラム3に入射するまでの光路について説明する。
光源211の光ビームLは、コリメータレンズ212を透過して略平行光にされ、アパーチャー部材213で絞られて、シリンドリカルレンズ214を透過して、光源用反射ミラー215に入射して反射され、偏向走査部材223の反射面223aに入射する。偏向走査部材223は、偏向走査モータ222により等角速度で所定の回転方向R(図5参照)に回転されて、各反射面223aで光ビームLを逐次反射し、光ビームLを主走査方向X1に繰り返し等角速度で偏向させる。fθレンズ231は、主走査方向X1及び副走査方向の何れにおいても光ビームLを感光体ドラム3の表面で所定のビーム径となるように集光する。また、fθレンズ231は、偏向走査部材223により主走査方向X1に等角速度で偏向されている光ビームLを感光体ドラム3上で等線速度に移動するように変換する。これにより、光ビームLが感光体ドラム3の表面を主走査方向X1に繰り返し走査することができる。
また、光走査装置200は、光源211から出射されて偏向走査部材223により主走査方向X1に偏向走査された光ビームLの主走査開始タイミングをビーム検知部234により検知する。ビーム検知部234は、感光体ドラム3の主走査(書き込み)が開始される直前に、ビーム検知用反射ミラー232で反射された光ビームLを入射する。ビーム検知部234は、感光体ドラム3の表面の主走査が開始される直前のタイミングで光ビームLを受光して、この主走査開始直前のタイミングを示すBD信号を出力する。このBD信号に応じてトナー像が形成される感光体ドラム3の主走査の開始タイミングが設定され、画像データに応じた光ビームLの書き込みが開始される。そして、回転駆動されて帯電された感光体ドラム3の2次元表面(周面)が光ビームLにより走査され、感光体ドラム3の表面にそれぞれの静電潜像が形成される。
[本実施の形態について]
次に、本実施の形態に係る光走査装置200の構成について、図6Aから図11を参照しながらレンズ部材の一例としてシリンドリカルレンズ214を例にとって以下に説明する。
(第1実施形態)
図6Aは、光走査装置200においてレンズ部材(214)が筐体201の支持部250に設置される前の状態を光ビームLの出射側の斜め上方から視た斜視図である。図6Bは、レンズ部材(214)が筐体201の支持部250に設置された状態を光ビームLの出射側の斜め上方から視た斜視図である。図6Cは、筐体201の支持部250を光ビームLの出射側の斜め上方から視た斜視図である。なお、図6Cにおいてアパーチャー部材213等は図示を省略している。図7Aは、光走査装置200においてレンズ部材(214)が筐体201の支持部250に設置される前の状態を光ビームLの入射側の斜め上方から視た斜視図である。図7Bは、レンズ部材(214)が筐体201の支持部250に設置された状態を光ビームLの入射側の斜め上方から視た斜視図である。図7Cは、筐体201の支持部250を光ビームLの入射側の斜め上方から視た斜視図である。なお、図7Cにおいてアパーチャー部材213等は図示を省略している。
図8Aは、図6Bに示すA-A線に沿った断面図である。図8Bは、図8Aに示すレンズ部材側係合部2141及び筐体側係合部251部分を拡大して示す拡大断面図である。図9は、図6Bに示すB-B線に沿った断面図である。図10Aは、レンズ部材(214)を光ビームLの出射側の下方から視た斜視図である。図10Bは、レンズ部材(214)を光ビームLの入射側の下方から視た斜視図である。また、図11は、レンズ部材(214)が光軸方向Sに沿った軸線α回りに調整されている光走査装置200から出射された光ビームLが感光体ドラム3の像面3aに照射された状態において主走査方向X1における書込開始側の端部Xa、中央部Xb及び書込終了側の端部Xcでの光ビームLの断面形状を示す模式図である。
筐体201は、光ビームLがレンズ部214aに通過するようにレンズ部材(シリンドリカルレンズ214)を支持する支持部250を備えている。レンズ部214aは、一方向H(偏向走査部材223の回転軸線方向、高さ方向)にのみ集光する(曲率を持つ)。レンズ部214aは、光ビームLの入射側において所定の曲率半径で凸に湾曲する湾曲部214a1(図9参照)を有している。筐体201は、黒色の樹脂材料で形成されている。レンズ部材(214)に用いることができる材料としては、ガラス材料や、透明樹脂材料等の透明材料、例えば、それには限定されないが、アクリル樹脂、ポリカーボネートを挙げることができる。
筐体201及びレンズ部材(214)には、互いに係合する筐体側係合部251及びレンズ部材側係合部2141がそれぞれ設けられている。筐体側係合部251及びレンズ部材側係合部2141は、互いに凹凸係合して接触する接触部Q(図8A、図8B参照)を通る光ビームLの光軸方向Sに沿った軸線α(図8A、図8B、図9参照)回りにレンズ部材(214)を回動可能とされている。
本実施の形態によれば、筐体側係合部251及びレンズ部材側係合部2141は、互いに凹凸係合して接触する接触部Qを通る光ビームLの光軸方向Sに沿った軸線α回りにレンズ部材(シリンドリカルレンズ214)を回動可能とされているので、レンズ部材(214)を傾斜位置から正規の位置に回動調整することができる。これにより、一方向Hにレンズ作用を持つレンズ部214aを有するレンズ部材(214)の光ビームLの光軸方向Sに沿った軸線α回りの傾斜による不都合を効果的に防止することができる。例えば、本実施の形態のように、レンズ部材がシリンドリカルレンズ214である場合、図11に示すように、光走査装置200から出射された光ビームLが感光体ドラム3(被走査体)の像面3aに照射された状態において光ビームLの断面形状(ドット形状)を主走査方向X1における書込開始側の端部Xa、中央部Xb及び書込終了側の端部Xcの何れにおいても円形状とすることができる。このことは、特に、主走査方向X1における両側の端部Xa,Xcで有効となる。そうすると、用紙Pに形成される画像において解像度を向上させることができる上、トナーを確実に潜像に付着させることができ、主走査方向X1における両側の端部Xa,Xcで画像がかすれるといった不都合を解消することができる。また、レンズ部材がビーム検知用レンズ233であってもよい。この場合、ビーム検知部234の検知精度を向上させることができる。このように、光ビームLの進行方向において偏向走査部材223よりも下流側の出射光学系230にレンズ部材を設けてもよいが、光ビームLの進行方向において偏向走査部材223よりも上流側の入射光学系210では、光学部材の調整精度が要求されることが多い。よって、それには限定されないが、レンズ部材を入射光学系210に効果的に設けることができる。
本実施の形態において、筐体側係合部251及びレンズ部材側係合部2141は、レンズ部材(214)を光軸方向Sに移動可能とされている。こうすることで、レンズ部材(214)を筐体側係合部251に沿って光軸方向Sに移動調整することができ、これにより、レンズ部材(214)の焦点又は他の倍率を調整することができる。
本実施の形態において、レンズ部材側係合部2141が凹部であり、筐体側係合部251が凸部である。こうすることで、凹部のレンズ部材側係合部2141が設けられたレンズ部材(214)を他の機種の光走査装置に用いても平面の筐体に凹部のレンズ部材側係合部2141が設けられたレンズ部材(214)を設置することができ、これにより、本実施の形態のレンズ部材(214)と他の機種の光走査装置のレンズ部とを共用することができる。
本実施の形態において、凹部及び凸部は、光軸方向に延びている。こうすることで、レンズ部材(214)を光軸方向Sに倒れ難くすることができ、これにより、レンズ部材(214)の調整を安定的に行うことができる。また、レンズ部材側係合部2141を筐体側係合部251に対して光軸方向Sに確実に移動させることができ、これにより、レンズ部材(214)を光軸方向Sに安定的に調整することができる。
本実施の形態において、レンズ部材(214)は、レンズ部214aを囲繞する枠体214bを有している。枠体214bの底面にレンズ部材側係合部2141が設けられている。これにより、レンズ部材側係合部2141をレンズ部214aに干渉することなくレンズ部材(214)に設けることができる。
本実施の形態において、枠体214bの底面の光軸方向Sにおける長さd1(図10A参照)は、枠体214bの頂面の光軸方向Sにおける長さd2(図10A参照)よりも大きい。こうすることで、レンズ部材(214)を光軸方向Sにさらに倒れ難くすることができ、これにより、レンズ部材(214)の調整をさらに安定的に行うことができる。また、レンズ部材側係合部2141を筐体側係合部251に対して光軸方向Sにさらに確実に移動させることができ、これにより、レンズ部材(214)を光軸方向Sにさらに安定的に調整することができる。
本実施の形態において、筐体側係合部251は、筐体201の底面201gに設けられている。凹部は、光軸方向Sに直交する直交方向(この例では一方向H及び光軸方向Sの双方に直交する幅方向T)において係合する凸部側に向かうに従って両側に広がるように傾斜した一対の凹部側傾斜部2141a,2141b(図8B、図10A、図10B参照)を有している。凸部は、幅方向Tにおいて係合する凹部側に向かうに従って両側から狭まるように傾斜した一対の凸部側傾斜部251a,251bを有している。こうすることで、凸部の頂部を凹部の底部に導くことができ、これにより、凸部を凹部に挿通させ易くして凸部と凹部とを接触部Qで互いに係合させ易くすることができる。
本実施の形態において、一対の凹部側傾斜部2141a,2141bがなす第1傾斜角度θ1(図8B参照)は、一対の凸部側傾斜部251a,251bがなす第2傾斜角度θ2(図8B参照)よりも大きい。こうすることで、レンズ部材(214)の軸線α回りの回動調整域を確保することができ、これにより、レンズ部材(214)を軸線α回りに確実に回動調整することができる。
本実施の形態において、一対の凹部側傾斜部2141a,2141bの交点部分、及び、一対の凸部側傾斜部251a,251bの交点部分が何れも曲面形状とされている。そして、一対の凹部側傾斜部2141a,2141bの交点部分の曲率半径をR1、一対の凸部側傾斜部251a,251bの交点部分の曲率半径をR2とすると、R1>R2の関係を満たす。こうすることで、一対の凹部側傾斜部2141a,2141bの交点部分と一対の凸部側傾斜部251a,251bの交点部分とを接触部Qで円滑に係合させることができ、これにより、レンズ部材(214)を軸線α回りに回動調整し易くすることができる。
本実施の形態のように、レンズ部材側係合部2141が凹部であり、筐体側係合部251が凸部である場合、レンズ部材(214)の光ビームLの入射側面214c(図10A参照)及び出射側面214d(図10B参照)と一対の凹部側傾斜部2141a,2141bとの角部214e~214e(図10A、図10B参照)が曲面形状とされていることが好ましい。こうすることで、レンズ部材(214)を筐体201に設置する際に、たとえレンズ部材(214)が光軸方向Sに倒れた状態であっても、凸部の頂部を凹部の底部に確実に導くことができ、これにより、凸部を凹部に挿通させ易くして凸部と凹部とを接触部Qで円滑に係合させることができる。
本実施の形態において、一方向H及び光軸方向Sの双方に直交する幅方向Tにおいて、接触部Qの中心Q1(図8A、図9参照)は、レンズ部材(214)のレンズ部214aを構成する曲面の中心C(図7、図8A、図9参照)と一致する。こうすることで、レンズ部材(214)を接触部Qの中心Q1に回動させたときに、レンズ部材(214)を構成する曲面の中心Q1を光ビームLの光軸の位置に一致させ易くすることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態において、第1実施形態と同じ構成、作用を有する部材には同一符号を付している。
図12は、図8Aにおいて、調整されたレンズ部材(214)が固定手段260により筐体201に固定されている状態の一例を示す断面図である。
本実施の形態において、図12に示すように、レンズ部材(214)が固定手段260により筐体201に固定されている。こうすることで、調整されたレンズ部材(214)を固定手段260により筐体201に確実に固定することができる。
本実施の形態において、固定手段260は、筐体側係合部251とレンズ部材側係合部2141との接触部Qを接着して筐体201にレンズ部材(214)を固定する接着剤261(この例では紫外線硬化型接着剤)である。こうすることで、接着剤261を筐体側係合部251に容易に塗布した後、レンズ部材(214)を筐体201に設置してレンズ部材(214)を調整することができ、これにより、調整されたレンズ部材(214)を筐体201に簡単な作業で容易に接着固定することができる。この例では、接着剤261は、紫外線硬化型接着剤である。
<レンズ部材調整工程>
レンズ部材(214)を調整するレンズ部材調整工程では、感光体ドラム3の像面3aに対応する位置において、主走査方向X1における走査開始側の端部Xaと中央部Xbと走査終了側の端部Xcとの3箇所に調整用カメラをそれぞれ配置する。レンズ部材調整工程は、接着剤塗布工程と、第1調整工程と、第2調整工程と、接着剤硬化工程とを含んでいる。接着剤塗布工程では、筐体側係合部251に接着剤261を塗布する。第1調整工程では、接着剤塗布工程の後に、レンズ部材(214)の光軸方向Sにおける位置を調整する。このとき、3箇所に配置された調整用カメラの画像において光ビームLの断面形状が最も小さくなるようにレンズ部材(214)の光軸方向Sにおける位置を調整する。第2調整工程では、第1調整工程の後に、レンズ部材(214)の軸線α回りの傾きを調整する。このとき、3箇所に配置された調整用カメラの画像において光ビームLの断面形状が円形状又は最も円形状に近くなるようにレンズ部材(214)の軸線α回りの傾きを調整する。ここで、第1調整工程及び第2調整工程において、レンズ部材(214)の光軸方向Sへの移動、及び、レンズ部材(214)の軸線α回りの回動は、レンズ部材(214)を把持してレンズ部材(214)に対して光軸方向Sの移動動作及び軸線α回りの回動動作を行う治具を用いる。接着剤硬化工程では、第2調整工程の後に、接着剤を硬化させる。この例では、紫外線硬化型接着剤である接着剤261に紫外線を照射する。かくして、調整されたレンズ部材(214)を筐体201に接着固定することができる。
本実施の形態において、筐体201には、レンズ部材(214)の軸線α回りの回動を規制する規制部(この例では底面201g)が設けられている。こうすることで、レンズ部材(214)を筐体201に設置する際に、規制部によりレンズ部材(この例では底面201g)の軸線α回りの回動し過ぎを回避することができ、これにより、レンズ部材(214)の軸線α回りの転倒を効果的に防止することができる。
この例では、支持部250には、レンズ部材(214)の幅方向Tにおける両側面にそれぞれ臨む一対の壁部252a,252bが設けられている。一対の壁部252a,252bは筐体201の底面201gから立設されている。レンズ部材(214)は、軸線α回りに回動し過ぎた場合、一対の壁部252a,252bの何れか一方よりも底面201gに先に当接する。レンズ部材(214)と底面201gとの隙間d3は、レンズ部材(214)と一対の壁部252a,252bとの隙間d4,d4よりも小さい。この例では、隙間d3(図12参照)は0.2mm程度であり、隙間d4,d4(図12参照)は、0.6mm程度である。
なお、この例では、筐体側係合部251とレンズ部材側係合部2141とを接着するようにしたが、それに代えて、或いは、加えて、レンズ部材(214)と一対の壁部252a,252bとを接着するようにしてもよい。
図13は、図8Aにおいて、調整されたレンズ部材(214)が固定手段260により筐体201に固定されている状態の他の例を示す断面図である。
図13に示す例では、レンズ部材(214)は、軸線α回りに回動し過ぎた場合、底面201gよりも一対の壁部252a,252bの何れか一方に先に当接する。レンズ部材(214)と一対の壁部252a,252bとの隙間d4,d4は、レンズ部材(214)と底面201gとの隙間d3よりも小さい。従って、一対の壁部252a,252bは、レンズ部材(214)の軸線α回りの回動を規制する規制部として作用する。
固定手段260は、レンズ部材(214)と規制部(252a,252b)とを接着して筐体201にレンズ部材(214)を固定する接着剤である。こうすることで、レンズ部材(214)を筐体201に設置してレンズ部材(214)を調整した後、レンズ部材(214)と規制部(252a,252b)との間に接着剤262を塗布することができ、これにより、調整されたレンズ部材(214)を筐体201に簡単な作業で容易に接着固定することができる。この例では、接着剤262は、紫外線硬化型接着剤である。
なお、この例では、レンズ部材(214)と一対の壁部252a,252bとを接着するようにしたが、さらに、筐体側係合部251とレンズ部材側係合部2141との接触部Qを接着するようにしてもよい。
(第3実施形態)
図14は、レンズ部材側係合部2141が凸部であり、筐体側係合部251が凹部である構成を示す断面図である。
第1実施形態及び第2実施形態において、レンズ部材側係合部2141が凹部であり、筐体側係合部251が凸部であったが、図14に示す例のように、レンズ部材側係合部2141が凸部であり、筐体側係合部251が凹部であってもよい。こうすることで、凹部の筐体側係合部251が設けられた筐体201を他の機種の光走査装置に用いても底部が平面のレンズ部材を凹部の筐体側係合部251が設けられた筐体201に設置することができ、これにより、本実施の形態の筐体201と他の機種の光走査装置の筐体とを共用することができる。
第3実施形態において、レンズ部材(214)と一対の壁部252a,252bとを接着するようにしてもよいし、それに代えて、或いは、加えて、筐体側係合部251とレンズ部材側係合部2141との接触部Qを接着するようにしてもよい。
また、レンズ部材(214)は、軸線α回りに回動し過ぎた場合、図14に示す例のように、一対の壁部252a,252bの何れか一方よりも底面201gに先に当接するようにしてもよいし、底面201gよりも一対の壁部252a,252bの何れか一方に先に当接するようにしてもよい。
(第4実施形態)
第1実施形態から第3実施形態において、一対の壁部252a,252bには、内側(レンズ部材側)が低い段差252a1,252b1が設けられている。こうすることで、レンズ部材(214)と一対の壁部252a,252bとの間への接着剤262の塗布の作業性を容易化することができる。
また、第1実施形態から第3実施形態において、一対の壁部252a,252b(この例では段差252a1,252b1)には、複数(この例では3つ)の溝253~253が設けられている。
溝253~253は、レンズ部材(214)を筐体201に固定する前のレンズ部材(214)の仮置きのための指標(目安)として用いてもよい。こうすることで、予めレンズ部材(214)を正規の位置に近い大まかな位置に配置することができ、これにより、レンズ部材(214)の光軸方向Sにおける位置調整の作業性を容易化することができる。或いは/さらに、溝253~253に接着剤262を塗布するようにしてもよい。こうすることで、レンズ部材(214)と一対の壁部252a,252bとの間に接着剤262を塗布し易くすることができる。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、係る実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
100 画像形成装置
200 光走査装置
201 筐体
203 偏向走査室
210 入射光学系
211 光源
212 コリメータレンズ
213 アパーチャー部材
214 シリンドリカルレンズ(レンズ部材の一例)
2141 レンズ部材側係合部
2141a 凹部側傾斜部
214a レンズ部
214a1 湾曲部
214b 枠体
214c 入射側面
214d 出射側面
214e 角部
215 光源用反射ミラー
223 偏向走査部材
230 出射光学系
231 fθレンズ
232 ビーム検知用反射ミラー
233 ビーム検知用レンズ
234 ビーム検知部
235 第1防塵ガラス板
236 第2防塵ガラス板
250 支持部
251 筐体側係合部
251a 凸部側傾斜部
252a 壁部
252a1 段差
253 溝
260 固定手段
261 接着剤
262 接着剤
3 感光体ドラム
3a 像面
C 中心
H 一方向
L 光ビーム
P 用紙
Q 接触部
Q1 中心
R 回転方向
S 光軸方向
T 幅方向
W 長手方向
X 奥行方向
X1 主走査方向
Xa 端部
Xb 中央部
Xc 端部
Y 副走査方向
Z 上下方向(回転多面鏡の回転軸線方向)
d3 隙間
d4 隙間
α 軸線
θ1 第1傾斜角度
θ2 第2傾斜角度

Claims (13)

  1. 光ビームを出射する光源と、レンズ部材と、前記レンズ部材を支持する筐体とを備えた光走査装置であって、
    前記筐体及び前記レンズ部材には、互いに係合する筐体側係合部及びレンズ部材側係合部がそれぞれ設けられており、
    前記筐体側係合部及び前記レンズ部材側係合部は、前記レンズ部材が固定手段により前記筐体に固定されていないときに、互いに凹凸係合して接触する接触部を通る前記光ビームの光軸方向に沿った軸線回りに前記レンズ部材を回動可能とされており、
    前記レンズ部材側係合部が凹部であり、前記筐体側係合部が凸部である、又は、前記レンズ部材側係合部が凸部であり、前記筐体側係合部が凹部であり、
    前記筐体側係合部は、前記筐体の底面に設けられ、
    前記凹部は、前記光軸方向に直交する直交方向において係合する前記凸部側に向かうに従って両側に広がるように傾斜した一対の凹部側傾斜部を有し、
    前記凸部は、前記直交方向において係合する前記凹部側に向かうに従って両側から狭まるように傾斜した一対の凸部側傾斜部を有しており、
    前記一対の凹部側傾斜部がなす第1傾斜角度は、前記一対の凸部側傾斜部がなす第2傾斜角度よりも大きいことを特徴とする光走査装置。
  2. 光ビームを出射する光源と、レンズ部材と、前記レンズ部材を支持する筐体とを備えた光走査装置であって、
    前記筐体及び前記レンズ部材には、互いに係合する筐体側係合部及びレンズ部材側係合部がそれぞれ設けられており、
    前記筐体側係合部及び前記レンズ部材側係合部は、前記レンズ部材が固定手段により前記筐体に固定されていないときに、互いに凹凸係合して接触する接触部を通る前記光ビームの光軸方向に沿った軸線回りに前記レンズ部材を回動可能とされており、
    前記レンズ部材側係合部が凹部であり、前記筐体側係合部が凸部である、又は、前記レンズ部材側係合部が凸部であり、前記筐体側係合部が凹部であり、
    前記筐体側係合部は、前記筐体の底面に設けられ、
    前記凹部は、前記光軸方向に直交する直交方向において係合する前記凸部側に向かうに従って両側に広がるように傾斜した一対の凹部側傾斜部を有し、
    前記凸部は、前記直交方向において係合する前記凹部側に向かうに従って両側から狭まるように傾斜した一対の凸部側傾斜部を有しており、
    記レンズ部材の前記光ビームの入射側面及び出射側面と前記一対の凹部側傾斜部、又は、前記一対の凸部側傾斜部との角部が曲面形状とされていることを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項に記載の光走査装置であって、
    前記一対の凹部側傾斜部がなす第1傾斜角度は、前記一対の凸部側傾斜部がなす第2傾斜角度よりも大きいことを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか1つに記載の光走査装置であって、
    前記筐体側係合部及び前記レンズ部材側係合部は、前記レンズ部材を前記光軸方向に移動可能とされていることを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか1つに記載の光走査装置であって、
    前記凹部及び前記凸部は、前記光軸方向に延びていることを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか1つに記載の光走査装置であって、
    前記一対の凹部側傾斜部の交点部分、及び、前記一対の凸部側傾斜部の交点部分が何れも曲面形状とされており、前記一対の凹部側傾斜部の交点部分の曲率半径をR1、前記一対の凸部側傾斜部の交点部分の曲率半径をR2とすると、R1>R2の関係を満たすことを特徴とする光走査装置。
  7. 請求項1から請求項までの何れか1つに記載の光走査装置であって、
    前記レンズ部材のレンズ部の一方向及び前記光軸方向の双方に直交する幅方向において、前記接触部の中心は、前記レンズ部材のレンズ部を構成する曲面の中心と一致することを特徴とする光走査装置。
  8. 請求項1から請求項までの何れか1つに記載の光走査装置であって、
    前記レンズ部材は、シリンドリカルレンズであることを特徴とする光走査装置。
  9. 請求項1から請求項までの何れか1つに記載の光走査装置であって、
    前記レンズ部材が前記固定手段により前記筐体に固定されていることを特徴とする光走査装置。
  10. 請求項に記載の光走査装置であって、
    前記固定手段は、前記筐体側係合部と前記レンズ部材側係合部との前記接触部を接着して前記筐体に前記レンズ部材を固定する接着剤であることを特徴とする光走査装置。
  11. 請求項1から請求項1までの何れか1つに記載の光走査装置であって、
    前記筐体には、前記レンズ部材の前記軸線回りの回動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする光走査装置。
  12. 請求項1に記載の光走査装置であって、
    前記レンズ部材が固定手段により前記筐体に固定されており、
    前記固定手段は、前記レンズ部材と前記規制部とを接着して前記筐体に前記レンズ部材を固定する接着剤であることを特徴とする光走査装置。
  13. 請求項1から請求項1までの何れか1つに記載の光走査装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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