JP7349424B2 - 組成物 - Google Patents
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Description
(A)クコシ
(B)アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上
(C)次の成分(C-1)及び(C-2)よりなる群から選ばれる1種以上
(C-1)ビタミンB群
(C-2)ニンニク加工物
を含有する、液状又は半固形状の組成物を提供するものである。
まず、「組成物」の態様の発明について、以下に詳述する。
<成分(A)>
「クコシ」(枸杞子)とは、第十七改正日本薬局方に記載のとおり、クコ(Lycium chinense Miller又はLycium barbarum Linne(Solanaceae))の果実を意味する。クコシは必要に応じてその形態を調節することができ、小片、小塊に切断若しくは破砕、又は粉末に粉砕することができ、例えば、クコシを粉末とした「クコシ末」も本発明に用いることができる。また、組成物の製造時の取扱の便宜等を考慮して、クコシに何らかの抽出処理を施したもの(以下、「クコシの抽出物」と称する。)を用いてもよい。
なお、上記「クコシの抽出物」には、抽出処理に加えて、加熱、乾燥、粉砕等の加工処理を施したものも包含される。具体的には、クコシを必要に応じて適当な大きさとした後に、適当な浸出液(抽出溶媒)を加えて浸出した液や当該浸出液を濃縮した液(軟エキス、流エキス、チンキ等)、さらにこれらを乾燥させたもの(乾燥エキス等)等も本発明の「クコシの抽出物」に包含される。
本発明において、クコシとしては、クコシの抽出物が好ましく、クコシチンキ、クコシ軟エキス、クコシ流エキス及びクコシ乾燥エキスよりなる群から選ばれる1種以上のクコシの抽出物がより好ましく、クコシチンキ、クコシ軟エキス及びクコシ流エキスよりなる群から選ばれる1種以上のクコシの抽出物がさらに好ましく、クコシ流エキスが特に好ましい。
抽出溶媒としては、水、エタノール等の低級1価アルコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール等の低級多価アルコール又はこれらの2種以上の混液が好ましく、水、低級1価アルコール又はこれらの混液がより好ましく、水、エタノール又はこれらの混液が特に好ましい。
抽出操作は特に限定されず、植物からの抽出操作に利用される公知の方法を適宜採用することができ、具体的には例えば、抽出溶媒への浸漬(冷浸、温浸、パーコレーション等)、超臨界流体や亜臨界流体を用いた抽出等が挙げられる。なお、抽出効率を上げるため、攪拌や抽出溶媒中でホモジナイズしてもよい。
抽出温度は特に限定されず、使用する抽出溶媒、抽出操作等により異なるが、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが好ましい。
抽出時間は特に限定されず、使用する抽出溶媒、抽出操作等により異なるが、1時間~14日程度とするのが好ましい。
本発明において、「アスパラギン酸」としては、L-アスパラギン酸、D-アスパラギン酸のいずれを用いてもよく、さらに、これらの任意の割合の混合物を用いてもよい。本発明においては、L-アスパラギン酸が好ましい。
本発明において、「アスパラギン酸の塩」としては、上記「アスパラギン酸」の、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等の第2族元素との塩等が挙げられ、これらを単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。本発明においては、カリウム塩、ナトリウム塩、マグネシウム塩が好ましい。
本発明において、アスパラギン酸又はその塩の「溶媒和物」としては、水和物、アルコール和物等が挙げられる。
これらのアスパラギン酸、その塩やそれらの溶媒和物は公知であり、市販のものを用いてもよく、また、公知の方法により製造することも可能である。
また、本発明の組成物における、クコシとアスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上との含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、クコシ1質量部に対し、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上を0.02~7質量部が好ましく、0.2~5質量部がより好ましく、0.5~3質量部が特に好ましい。また、クコシの含有量を原生薬量に換算した場合には、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、原生薬換算したクコシ1質量部に対し、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上を0.01~10質量部が好ましく、0.1~7質量部がより好ましく、0.5~4質量部が特に好ましい。
本発明において、「ビタミンB群」としては、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB9及びビタミンB12が挙げられ、これらを単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。本発明においてビタミンB群としては、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6及びビタミンB12よりなる群から選ばれる1種以上であるのが好ましく、ビタミンB1及びビタミンB2よりなる群から選ばれる1種以上であるのが特に好ましい。
これらのビタミンB群は公知であり、市販のものを用いてもよく、また、公知の方法により製造することも可能である。
また、本発明の組成物における、クコシとビタミンB群との含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、クコシ1質量部に対し、ビタミンB群を0.00000005~10質量部が好ましく、0.0000002~2質量部がより好ましく、0.0000005~0.5質量部が特に好ましい。また、クコシの含有量を原生薬量に換算した場合には、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、原生薬換算したクコシ1質量部に対し、ビタミンB群を0.00000001~5質量部が好ましく、0.0000001~1質量部がより好ましく、0.0000005~0.3質量部が特に好ましい。
さらに、本発明の組成物における、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上とビタミンB群の含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上を1質量部に対し、ビタミンB群を0.0000001~5質量部が好ましく、0.0000005~2質量部がより好ましく、0.000002~0.2質量部が特に好ましい。
本発明においてビタミンB1としては、硝酸ビスチアミン、チアミン塩化物塩酸塩、チアミンジスルフィド、チアミンジセチル硫酸エステル塩、チアミン硝化物、オクトチアミン、シコチアミン、セトチアミン塩酸塩水和物、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、フルスルチアミン、フルスルチアミン塩酸塩、プロスルチアミン及びベンフォチアミンよりなる群から選ばれる1種以上が好ましく、ベンフォチアミンが特に好ましい。
これらのビタミンB1は公知であり、市販のものを用いてもよく、また、公知の方法により製造することも可能である。
また、本発明の組成物における、クコシとビタミンB1の含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、クコシ1質量部に対し、ビタミンB1を0.00001~0.5質量部が好ましく、0.00003~0.1質量部がより好ましく、0.0003~0.05質量部が特に好ましい。また、クコシの含有量を原生薬量に換算した場合には、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、原生薬換算したクコシ1質量部に対し、ビタミンB1を0.00001~1質量部が好ましく、0.00005~0.5質量部がより好ましく、0.0005~0.1質量部が特に好ましい。
さらに、本発明の組成物における、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上とビタミンB1の含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上を1質量部に対し、ビタミンB1を0.001~0.1質量部が好ましく、0.002~0.05質量部がより好ましく、0.01~0.03質量部が特に好ましい。
本発明においてビタミンB2としては、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、リボフラビン、リボフラビン酪酸エステル及びリボフラビンリン酸エステルナトリウムよりなる群から選ばれる1種以上が好ましく、リボフラビンリン酸エステルナトリウムが特に好ましい。
これらのビタミンB2は公知であり、市販のものを用いてもよく、また、公知の方法により製造することも可能である。
また、本発明の組成物における、クコシとビタミンB2の含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、クコシ1質量部に対し、ビタミンB2を0.0002~10質量部が好ましく、0.002~2質量部がより好ましく、0.02~0.2質量部が特に好ましい。また、クコシの含有量を原生薬量に換算した場合には、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、原生薬換算したクコシ1質量部に対し、ビタミンB2を0.0001~5質量部が好ましく、0.001~1質量部がより好ましく、0.01~0.1質量部が特に好ましい。
さらに、本発明の組成物における、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上とビタミンB2の含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上を1質量部に対し、ビタミンB2を0.0005~5質量部が好ましく、0.001~1質量部がより好ましく、0.01~0.1質量部が特に好ましい。
本発明においてビタミンB3としては、ニコチン酸アミドが好ましい。
これらのビタミンB3は公知であり、市販のものを用いてもよく、また、公知の方法により製造することも可能である。
また、本発明の組成物における、クコシとビタミンB3の含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、クコシ1質量部に対し、ビタミンB3を0.0001~10質量部が好ましく、0.005~1質量部がより好ましく、0.01~0.5質量部が特に好ましい。また、クコシの含有量を原生薬量に換算した場合には、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、原生薬換算したクコシ1質量部に対し、ビタミンB3を0.0005~5質量部が好ましく、0.001~1質量部がより好ましく、0.01~0.3質量部が特に好ましい。
さらに、本発明の組成物における、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上とビタミンB3の含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上を1質量部に対し、ビタミンB3を0.0005~5質量部が好ましく、0.001~2質量部がより好ましく、0.01~0.5質量部が特に好ましい。
本発明においてビタミンB5としては、パンテノール、パントテン酸カルシウム及びパントテン酸ナトリウムよりなる群から選ばれる1種以上が好ましい。
これらのビタミンB5は公知であり、市販のものを用いてもよく、また、公知の方法により製造することも可能である。
また、本発明の組成物における、クコシとビタミンB5の含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、クコシ1質量部に対し、ビタミンB5を0.0001~5質量部が好ましく、0.0005~1質量部がより好ましく、0.001~0.5質量部が特に好ましい。また、クコシの含有量を原生薬量に換算した場合には、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、原生薬換算したクコシ1質量部に対し、ビタミンB5を0.0005~1質量部が好ましく、0.001~0.5質量部がより好ましく、0.002~0.2質量部が特に好ましい。
さらに、本発明の組成物における、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上とビタミンB5の含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上を1質量部に対し、ビタミンB5を0.001~5質量部が好ましく、0.005~1質量部がより好ましく、0.01~0.2質量部が特に好ましい。
本発明においてビタミンB6としては、ピリドキサールリン酸エステル水和物及びピリドキシン塩酸塩よりなる群から選ばれる1種以上が好ましい。
これらのビタミンB6は公知であり、市販のものを用いてもよく、また、公知の方法により製造することも可能である。
また、本発明の組成物における、クコシとビタミンB6の含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、クコシ1質量部に対し、ビタミンB6を0.0002~10質量部が好ましく、0.002~2質量部がより好ましく、0.02~0.2質量部が特に好ましい。また、クコシの含有量を原生薬量に換算した場合には、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、原生薬換算したクコシ1質量部に対し、ビタミンB6を0.0001~5質量部が好ましく、0.001~1質量部がより好ましく、0.01~0.1質量部が特に好ましい。
さらに、本発明の組成物における、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上とビタミンB6の含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上を1質量部に対し、ビタミンB6を0.0005~5質量部が好ましく、0.001~1質量部がより好ましく、0.01~0.1質量部が特に好ましい。
本発明においてビタミンB7としては、ビオチンが好ましい。
これらのビタミンB7は公知であり、市販のものを用いてもよく、また、公知の方法により製造することも可能である。
また、本発明の組成物における、クコシとビタミンB7の含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、クコシ1質量部に対し、ビタミンB7を0.0000005~0.2質量部が好ましく、0.000001~0.02質量部がより好ましく、0.000005~0.005質量部が特に好ましい。また、クコシの含有量を原生薬量に換算した場合には、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、原生薬換算したクコシ1質量部に対し、ビタミンB7を0.0000005~0.1質量部が好ましく、0.000001~0.01質量部がより好ましく、0.000005~0.003質量部が特に好ましい。
さらに、本発明の組成物における、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上とビタミンB7の含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上を1質量部に対し、ビタミンB7を0.000005~0.1質量部が好ましく、0.00001~0.01質量部がより好ましく、0.00002~0.003質量部が特に好ましい。
本発明においてビタミンB9としては、葉酸が好ましい。
これらのビタミンB9は公知であり、市販のものを用いてもよく、また、公知の方法により製造することも可能である。
また、本発明の組成物における、クコシとビタミンB9の含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、クコシ1質量部に対し、ビタミンB9を0.000001~0.1質量部が好ましく、0.000005~0.01質量部がより好ましく、0.00005~0.002質量部が特に好ましい。また、クコシの含有量を原生薬量に換算した場合には、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、原生薬換算したクコシ1質量部に対し、ビタミンB9を0.000001~0.05質量部が好ましく、0.00001~0.005質量部がより好ましく、0.00005~0.001質量部が特に好ましい。
さらに、本発明の組成物における、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上とビタミンB9の含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上を1質量部に対し、ビタミンB9を0.00001~0.1質量部が好ましく、0.00005~0.01質量部がより好ましく、0.0002~0.001質量部が特に好ましい。
本発明においてビタミンB12としては、塩酸ヒドロキソコバラミン、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン及びヒドロキソコバラミン酢酸塩よりなる群から選ばれる1種以上が好ましい。
これらのビタミンB12は公知であり、市販のものを用いてもよく、また、公知の方法により製造することも可能である。
また、本発明の組成物における、クコシとビタミンB12の含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、クコシ1質量部に対し、ビタミンB12を0.00000005~0.05質量部が好ましく、0.0000002~0.005質量部がより好ましく、0.0000005~0.0005質量部が特に好ましい。また、クコシの含有量を原生薬量に換算した場合には、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、原生薬換算したクコシ1質量部に対し、ビタミンB12を0.00000001~0.01質量部が好ましく、0.0000001~0.001質量部がより好ましく、0.0000005~0.0003質量部が特に好ましい。
さらに、本発明の組成物における、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上とビタミンB12の含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上を1質量部に対し、ビタミンB12を0.0000001~0.01質量部が好ましく、0.0000005~0.001質量部がより好ましく、0.000002~0.0003質量部が特に好ましい。
本発明において、「ニンニク加工物」としては、ニンニク(Allium sativum)を加工して得られるものであればいかなるものを用いてもよい。ニンニクの使用部位は特に限定されず、その全草もしくはその一部(地上部、地下部、鱗茎、葉、茎、花等)又はそれらの2種以上の組み合わせを使用できるが、鱗茎を使用するのが好ましい。
また、「加工」としては、切断、加熱、乾燥、粉砕、抽出等が挙げられ、当該加工の種類は特に限定されず、具体的には例えば、加熱処理をすること;生ニンニクを乾燥後粉末化すること;溶媒で抽出処理をすること等が挙げられる。抽出溶媒としては、上記「クコシの抽出物」の製造方法について挙げたもののほか、菜種油、オリーブ油、大豆油等の食用植物油が挙げられる。
本発明において、「ニンニク加工物」としては、加工大蒜、ニンニク抽出液、ニンニクエキス、乾燥ニンニク等が挙げられ、加工大蒜が好ましい。加工大蒜としては、例えば、オキソアミヂン(登録商標)、オキソアミヂン(登録商標)末、オキソレジヂン(登録商標)末(以上、理研化学工業(株))等が市販されている。
また、本発明の組成物における、クコシとニンニク加工物の含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、クコシ1質量部に対し、ニンニク加工物を0.0005~10質量部が好ましく、0.003~6質量部がより好ましく、0.01~3質量部が特に好ましい。また、クコシの含有量を原生薬量に換算した場合には、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、原生薬換算したクコシ1質量部に対し、ニンニク加工物を0.001~5質量部が好ましく、0.005~2質量部がより好ましく、0.01~1質量部が特に好ましい。
さらに、本発明の組成物における、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上とニンニク加工物の含有質量比率は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上を1質量部に対し、ニンニク加工物を0.001~10質量部が好ましく、0.005~5質量部がより好ましく、0.05~1質量部が特に好ましい。
本発明においては、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、液状又は半固形状の組成物が水を含有するのが好ましい(なお、本明細書において、水を含有する組成物を「含水組成物」と称する。)。本発明は、クコシの沈殿・不溶物が特に問題となり得る含水組成物においても、有効に沈殿や不溶物の生成を抑制できるという優れた効果を有する。
ここで、組成物中の水の含有量は特に限定されないが、クコシの沈殿・不溶物生成を抑制する観点から、組成物全質量に対し1質量%以上であるのが好ましく、60~99.99質量%であるのが好ましく、80~99.9質量%であるのがより好ましく、90~99.5質量%であるのが特に好ましい。
なお、本発明の液状又は半固形状の組成物が含水組成物である場合、組成物のpH(25℃)としては、2~6が好ましく、2~5がより好ましく、3~4が特に好ましい。
本発明において、液状又は半固形状の組成物の剤形としては、経口液剤、シロップ剤及び経口ゼリー剤(ゼリー状ドロップ剤)よりなる群から選ばれる剤形であるのが好ましく、経口液剤であるのが特に好ましい。
ビタミンC類としては、例えば、アスコルビン酸、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸ナトリウム等が挙げられる。
ビタミンD類としては、例えば、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等が挙げられる。
ビタミンE類としては、例えば、コハク酸d-α-トコフェロール、コハク酸dl-α-トコフェロール、酢酸d-α-トコフェロール、トコフェロール、d-α-トコフェロール、トコフェロールコハク酸エステルカルシウム、トコフェロール酢酸エステル等が挙げられる。
アミノカルボン酸類としては、例えば、L-アルギニン塩酸塩、L-イソロイシン、カルニチン塩化物、グリシン、L-グルタミン酸、ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン、重酒石酸コリン、タウリン、L-トレオニン、L-バリン、L-ヒスチジン塩酸塩水和物、DL-メチオニン、ヨークレシチン、L-リシン塩酸塩、L-ロイシン、L-システイン、L-システイン塩酸塩水和物、オロチン酸、オロチン酸コリン等が挙げられる。
ステロール類としては、例えば、ウルソデオキシコール酸、ガンマオリザノール、デヒドロコール酸等が挙げられる。
カルシウム塩・マグネシウム塩・鉄塩類としては、例えば、クエン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム水和物、炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、乳酸カルシウム水和物、無水リン酸水素カルシウム、リン酸水素カルシウム水和物、クエン酸鉄アンモニウム、フマル酸第一鉄、炭酸マグネシウム等が挙げられる。
グルクロン酸類としては、例えば、グルクロノラクトン、グルクロン酸、グルクロン酸アミド等が挙げられる。
コンドロイチン類としては、例えば、コンドロイチン硫酸エステルナトリウム等が挙げられる。
糖アルコール類としては、例えば、イノシトール、グルコン酸ナトリウム等が挙げられる。
配糖体類としては、例えば、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸ナトリウム、ルチン水和物等が挙げられる。
チオクト酸類としては、例えば、チオクト酸、チオクト酸アミド等が挙げられる。
生薬類としては、例えば、アセンヤク、ウイキョウ、オウセイ、ガラナ、カンゾウ、ケイヒ、コウジン、サフラン、サンザシ、サンヤク、シゴカ、シャクヤク、シュクシャ、ショウキョウ、ジョテイシ、セイヨウサンザシ、タイソウ、チョウジ、チンピ、トウキ、トシシ、トチュウ、ニクジュヨウ、ニンジン、ブクリョウ、ムイラプアマ、モッコウ、ヤクチ、ヨクイニン、リュウガンニク、ローヤルゼリー等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、クエン酸、リンゴ酸等の有機酸;塩酸等の無機酸;水酸化ナトリウム等の無機塩基等が挙げられる。
抗酸化剤としては、例えば、アスコルビン酸及びその塩、エリソルビン酸及びその塩、エデト酸及びその塩、亜硫酸水素ナトリウム、没食子酸プロピル等が挙げられる。
着色剤としては、例えば、タール色素、三二酸化鉄、カラメル等が挙げられる。
香料としては、例えば、アップルフレーバー等が挙げられる。
矯味剤としては、例えば、クエン酸及びその塩、L-グルタミン酸及びその塩、ポビドン、l-メントール等が挙げられる。
保存剤としては、例えば、安息香酸及びその塩、パラベン等が挙げられる。
(ア)体力、身体抵抗力又は集中力の維持・改善;
(イ)疲労の回復・予防;
(ウ)虚弱体質(加齢による身体虚弱を含む。)に伴う身体不調の改善・予防;
(エ)日常生活における栄養不良に伴う身体不調の改善・予防;
(オ)病中病後の体力低下時、発熱を伴う消耗性疾患時、食欲不振時、妊娠授乳期又は産前産後の栄養補給;
(カ)目の疲れ;
のいずれか1以上を効能又は効果とする医薬品や医薬部外品とすることができる。本発明においては、(カ)を効能又は効果として含む医薬部外品とするのが特に好ましい。
本発明は、次の成分(A):
(A)クコシ
を含有する液状又は半固形状の組成物に、次の成分(B)及び(C):
(B)アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上
(C)次の成分(C-1)及び(C-2)よりなる群から選ばれる1種以上
(C-1)ビタミンB群
(C-2)ニンニク加工物
を含有せしめる工程を含む、組成物中のクコシの安定化方法(好適には、沈殿及び/又は不溶物の生成の抑制方法)にも関する。
斯かる態様の発明において、成分(A)を含有せしめる工程、成分(B)を含有せしめる工程及び成分(C)を含有せしめる工程の順序は特に限定されず、成分(A)、(B)及び(C)を含有する液状又は半固形状の組成物が直接的又は間接的に作出されればよい。
なお、斯かる態様の発明において、各種文言の意義、各成分の含有量等は全て上記した本発明の「組成物」について説明したのと同様である。
[1A] 次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)クコシ
(B)アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上
(C)次の成分(C-1)及び(C-2)よりなる群から選ばれる1種以上
(C-1)ビタミンB群
(C-2)ニンニク加工物
を含有する、液状又は半固形状の組成物。
[2A] 成分(A)が、クコシの抽出物である、[1A]記載の組成物。
[3A] 成分(A)が、クコシチンキ、クコシ軟エキス、クコシ流エキス及びクコシ乾燥エキスよりなる群から選ばれる1種以上である、[1A]又は[2A]記載の組成物。
[4A] 成分(B)が、L-アスパラギン酸、L-アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸カリウム・マグネシウム等量混合物、L-アスパラギン酸ナトリウム及びL-アスパラギン酸マグネシウムよりなる群から選ばれる1種以上である、[1A]~[3A]のいずれか記載の組成物。
[5A] 成分(C-1)が、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB9及びビタミンB12よりなる群から選ばれる1種以上である、[1A]~[4A]のいずれか記載の組成物。
[6A] ビタミンB1が、硝酸ビスチアミン、チアミン塩化物塩酸塩、チアミンジスルフィド、チアミンジセチル硫酸エステル塩、チアミン硝化物、オクトチアミン、シコチアミン、セトチアミン塩酸塩水和物、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、フルスルチアミン、フルスルチアミン塩酸塩、プロスルチアミン及びベンフォチアミンよりなる群から選ばれる1種以上である、[5A]記載の組成物。
[7A] ビタミンB2が、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、リボフラビン、リボフラビン酪酸エステル及びリボフラビンリン酸エステルナトリウムよりなる群から選ばれる1種以上である、[5A]又は[6A]記載の組成物。
[8A] ビタミンB3が、ニコチン酸アミドである、[5A]~[7A]のいずれか記載の組成物。
[9A] ビタミンB5が、パンテノール、パントテン酸カルシウム及びパントテン酸ナトリウムよりなる群から選ばれる1種以上である、[5A]~[8A]のいずれか記載の組成物。
[10A] ビタミンB6が、ピリドキサールリン酸エステル水和物及びピリドキシン塩酸塩よりなる群から選ばれる1種以上である、[5A]~[9A]のいずれか記載の組成物。
[11A] ビタミンB7が、ビオチンである、[5A]~[10A]のいずれか記載の組成物。
[12A] ビタミンB9が、葉酸である、[5A]~[11A]のいずれか記載の組成物。
[13A] ビタミンB12が、塩酸ヒドロキソコバラミン、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン及びヒドロキソコバラミン酢酸塩よりなる群から選ばれる1種以上である、[5A]~[12A]のいずれか記載の組成物。
[14A] 成分(C-2)が、加工大蒜、ニンニク抽出液、ニンニクエキス及び乾燥ニンニクよりなる群から選ばれる1種以上である、[5A]~[13A]のいずれか記載の組成物。
[15A] 含水組成物である、[1A]~[14A]のいずれか記載の組成物。
[16A] 経口液剤、シロップ剤及び経口ゼリー剤よりなる群から選ばれる剤形である、[1A]~[15A]のいずれか記載の組成物。
[17A] [1A]~[16A]のいずれか記載の組成物が、ガラス製の容器に収容されてなる、製品。
[18A] 以下の(ア)~(カ):
(ア)体力、身体抵抗力又は集中力の維持・改善;
(イ)疲労の回復・予防;
(ウ)虚弱体質(加齢による身体虚弱を含む。)に伴う身体不調の改善・予防;
(エ)日常生活における栄養不良に伴う身体不調の改善・予防;
(オ)病中病後の体力低下時、発熱を伴う消耗性疾患時、食欲不振時、妊娠授乳期又は産前産後の栄養補給;
(カ)目の疲れ;
のいずれか1以上を効能又は効果とするものである、[17A]記載の製品。
(A)クコシ
を含有する液状又は半固形状の組成物に、次の成分(B)及び(C):
(B)アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上
(C)次の成分(C-1)及び(C-2)よりなる群から選ばれる1種以上
(C-1)ビタミンB群
(C-2)ニンニク加工物
を含有せしめる工程を含む、組成物中のクコシの安定化方法(好適には、沈殿及び/又は不溶物の生成の抑制方法)。
[2B] 成分(A)が、クコシの抽出物である、[1B]記載の方法。
[3B] 成分(A)が、クコシチンキ、クコシ軟エキス、クコシ流エキス及びクコシ乾燥エキスよりなる群から選ばれる1種以上である、[1B]又は[2B]記載の方法。
[4B] 成分(B)が、L-アスパラギン酸、L-アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸カリウム・マグネシウム等量混合物、L-アスパラギン酸ナトリウム及びL-アスパラギン酸マグネシウムよりなる群から選ばれる1種以上である、[1B]~[3B]のいずれか記載の方法。
[5B] 成分(C-1)が、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB9及びビタミンB12よりなる群から選ばれる1種以上である、[1B]~[4B]のいずれか記載の方法。
[6B] ビタミンB1が、硝酸ビスチアミン、チアミン塩化物塩酸塩、チアミンジスルフィド、チアミンジセチル硫酸エステル塩、チアミン硝化物、オクトチアミン、シコチアミン、セトチアミン塩酸塩水和物、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、フルスルチアミン、フルスルチアミン塩酸塩、プロスルチアミン及びベンフォチアミンよりなる群から選ばれる1種以上である、[5B]記載の方法。
[7B] ビタミンB2が、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、リボフラビン、リボフラビン酪酸エステル及びリボフラビンリン酸エステルナトリウムよりなる群から選ばれる1種以上である、[5B]又は[6B]記載の方法。
[8B] ビタミンB3が、ニコチン酸アミドである、[5B]~[7B]のいずれか記載の方法。
[9B] ビタミンB5が、パンテノール、パントテン酸カルシウム及びパントテン酸ナトリウムよりなる群から選ばれる1種以上である、[5B]~[8B]のいずれか記載の方法。
[10B] ビタミンB6が、ピリドキサールリン酸エステル水和物及びピリドキシン塩酸塩よりなる群から選ばれる1種以上である、[5B]~[9B]のいずれか記載の方法。
[11B] ビタミンB7が、ビオチンである、[5B]~[10B]のいずれか記載の方法。
[12B] ビタミンB9が、葉酸である、[5B]~[11B]のいずれか記載の方法。
[13B] ビタミンB12が、塩酸ヒドロキソコバラミン、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン及びヒドロキソコバラミン酢酸塩よりなる群から選ばれる1種以上である、[5B]~[12B]のいずれか記載の方法。
[14B] 成分(C-2)が、加工大蒜、ニンニク抽出液、ニンニクエキス及び乾燥ニンニクよりなる群から選ばれる1種以上である、[5B]~[13B]のいずれか記載の方法。
[15B] 組成物が、含水組成物である、[1B]~[14B]のいずれか記載の方法。
[16B] 組成物の剤形が、経口液剤、シロップ剤及び経口ゼリー剤よりなる群から選ばれる剤形である、[1B]~[15B]のいずれか記載の方法。
[17B] 組成物を、さらにガラス製の容器に収容する工程を含む、[1B]~[16B]のいずれか記載の方法(なお、斯かる態様の発明において、組成物に成分(A)を含有せしめる工程、組成物に成分(B)を含有せしめる工程、組成物に成分(C)を含有せしめる工程及び組成物をガラス製の容器に収容する工程の順序は特に限定されない。)。
以下のサンプル1-A、1-B及び1-Cを調製し、保存開始直前及び-5℃で1日間保存した後の外観(沈殿・不溶物の生成の有無)を目視により評価した。なお、沈殿及び不溶物が生じなかったものを○、沈殿あるいは不溶物が生じたものを×と評価した。
結果を表1に示す。
クコシ流エキス(日本粉末薬品(株)製:クコシ流エキス-A)50g(原生薬換算量 50g)、アスパラギン酸カリウム・マグネシウム等量混合物(アルプス薬品工業(株)製:L-アスパラギン酸マグネシウム・カリウム)25g及びベンフォチアミン(米沢浜理薬品工業(株)製:ベンフォチアミン)100mgを精製水に溶解・懸濁して全量250mLの液状の組成物を得た。組成物のpH値(25℃)は5.8であった。
得られた組成物をポリプロピレン製のチューブ(Falcon社製:コニカルチューブ(遠心分離用)PP 15mL 型番:352096)に収容してサンプル1-Aとした。
<サンプル1-B>
クコシ流エキス(日本粉末薬品(株)製:クコシ流エキス-A)50g(原生薬換算量 50g)及びアスパラギン酸カリウム・マグネシウム等量混合物(アルプス薬品工業(株)製:L-アスパラギン酸マグネシウム・カリウム)25gを精製水に溶解・懸濁して全量250mLの液状の組成物を得た。組成物のpH値(25℃)は5.9であった。
得られた組成物をポリプロピレン製のチューブ(Falcon社製:コニカルチューブ(遠心分離用)PP 15mL 型番:352096)に収容してサンプル1-Bとした。
<サンプル1-C>
クコシ流エキス(日本粉末薬品(株)製:クコシ流エキス-A)50g(原生薬換算量 50g)及びベンフォチアミン(米沢浜理薬品工業(株)製:ベンフォチアミン)100mgを精製水に溶解・懸濁して全量250mLの液状の組成物を得た。組成物のpH値(25℃)は5.0であった。
得られた組成物をポリプロピレン製のチューブ(Falcon社製:コニカルチューブ(遠心分離用)PP 15mL 型番:352096)に収容してサンプル1-Cとした。
以下のサンプル2-A、2-B及び2-Cを用いたほかは試験例1と同様の方法により試験を実施した。
結果を表2に示す。
クコシ流エキス(日本粉末薬品(株)製:クコシ流エキス-A)50g(原生薬換算量 50g)、アスパラギン酸カリウム・マグネシウム等量混合物(アルプス薬品工業(株)製:L-アスパラギン酸マグネシウム・カリウム)25g及びリボフラビンリン酸エステルナトリウム(協和ファーマケミカル(株)製:リボフラビンリン酸エステルナトリウム)40mgを精製水に溶解・懸濁して全量250mLの液状の組成物を得た。組成物のpH値(25℃)は5.9であった。
得られた組成物をポリプロピレン製のチューブ(Falcon社製:コニカルチューブ(遠心分離用)PP 15mL 型番:352096)に収容してサンプル2-Aとした。
<サンプル2-B>
クコシ流エキス(日本粉末薬品(株)製:クコシ流エキス-A)50g(原生薬換算量 50g)及びアスパラギン酸カリウム・マグネシウム等量混合物(アルプス薬品工業(株)製:L-アスパラギン酸マグネシウム・カリウム)25gを精製水に溶解・懸濁して全量250mLの液状の組成物を得た。組成物のpH値(25℃)は5.9であった。
得られた組成物をポリプロピレン製のチューブ(Falcon社製:コニカルチューブ(遠心分離用)PP 15mL 型番:352096)に収容してサンプル2-Bとした。
<サンプル2-C>
クコシ流エキス(日本粉末薬品(株)製:クコシ流エキス-A)50g(原生薬換算量 50g)及びリボフラビンリン酸エステルナトリウム(協和ファーマケミカル(株)製:リボフラビンリン酸エステルナトリウム)40mgを精製水に溶解・懸濁して全量250mLの液状の組成物を得た。組成物のpH値(25℃)は4.9であった。
得られた組成物をポリプロピレン製のチューブ(Falcon社製:コニカルチューブ(遠心分離用)PP 15mL 型番:352096)に収容してサンプル2-Cとした。
以下のサンプル3-A、3-B及び3-Cを用いたほかは試験例1と同様の方法により試験を実施した。
結果を表3に示す。
クコシ流エキス(日本粉末薬品(株)製:クコシ流エキス-A)50g(原生薬換算量 50g)、アスパラギン酸カリウム・マグネシウム等量混合物(アルプス薬品工業(株)製:L-アスパラギン酸マグネシウム・カリウム)25g及び加工大蒜(理研化学工業(株)製:オキソアミヂン)25gを精製水に溶解・懸濁して全量250mLの液状の組成物を得た。組成物のpH値(25℃)は5.2であった。
得られた組成物をポリプロピレン製のチューブ(Falcon社製:コニカルチューブ(遠心分離用)PP 15mL 型番:352096)に収容してサンプル3-Aとした。
<サンプル3-B>
クコシ流エキス(日本粉末薬品(株)製:クコシ流エキス-A)50g(原生薬換算量 50g)及びアスパラギン酸カリウム・マグネシウム等量混合物(アルプス薬品工業(株)製:L-アスパラギン酸マグネシウム・カリウム)25gを精製水に溶解・懸濁して全量250mLの液状の組成物を得た。組成物のpH値(25℃)は5.9であった。
得られた組成物をポリプロピレン製のチューブ(Falcon社製:コニカルチューブ(遠心分離用)PP 15mL 型番:352096)に収容してサンプル3-Bとした。
<サンプル3-C>
クコシ流エキス(日本粉末薬品(株)製:クコシ流エキス-A)50g(原生薬換算量 50g)及び加工大蒜(理研化学工業(株)製:オキソアミヂン)25gを精製水に溶解・懸濁して全量250mLの液状の組成物を得た。組成物のpH値(25℃)は4.7であった。
得られた組成物をポリプロピレン製のチューブ(Falcon社製:コニカルチューブ(遠心分離用)PP 15mL 型番:352096)に収容してサンプル3-Cとした。
以下のサンプル4-Aを用い、保存条件を60℃、2週間としたほかは試験例1と同様の方法により試験を実施した。
結果を表4に示す。
クコシ流エキス(日本粉末薬品(株)製:クコシ流エキス-A)50g(原生薬換算量 50g)、アスパラギン酸カリウム・マグネシウム等量混合物(アルプス薬品工業(株)製:L-アスパラギン酸マグネシウム・カリウム)25g及び加工大蒜(理研化学工業(株)製:オキソアミヂン)25gを精製水に溶解・懸濁して全量250mLの液状の組成物を得た。組成物のpH値(25℃)は5.2であった。
得られた組成物をガラス瓶(磯矢硝子工業(株)製:A-102K。なお、金属キャップは共立金属工業(株)製のE-103Nを使用した。)に収容してサンプル4-Aとした。
常法により、下記表5、表6に記載の成分及び分量を100mL中に含有する液状の組成物(経口液剤)を製造し、これをガラス瓶に収容して、それぞれ製造例1~10の製品を得た。
なお、表5、6において、クコシの量は原生薬換算量である。
Claims (7)
- 次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)クコシ
(B)アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上 組成物全容量に対して0.2~10w/v%
(C)次の成分(C-1)及び(C-2)よりなる群から選ばれる1種以上
(C-1)ビタミンB群
(C-2)ニンニク加工物
を含有する、液状組成物。 - 成分(A)が、クコシの抽出物である、請求項1に記載の組成物。
- 成分(C-1)が、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンB6、ビタミンB7、ビタミンB9及びビタミンB12よりなる群から選ばれる1種以上である、請求項1又は2に記載の組成物。
- 成分(C-1)が、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6及びビタミンB12よりなる群から選ばれる1種以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の組成物。
- 含水組成物である、請求項1~4のいずれか1項に記載の組成物。
- 経口液剤である、請求項1~5のいずれか1項に記載の組成物。
- 次の成分(A):
(A)クコシ
を含有する液状組成物に、次の成分(B)及び(C):
(B)アスパラギン酸及びその塩並びにそれらの溶媒和物よりなる群から選ばれる1種以上 組成物全容量に対して0.2~10w/v%
(C)次の成分(C-1)及び(C-2)よりなる群から選ばれる1種以上
(C-1)ビタミンB群
(C-2)ニンニク加工物
を含有せしめる工程を含む、組成物中のクコシの安定化方法。
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金龍まむしドリンク,金陽製薬株式会社,2019年06月20日,商品詳細,http://kinyo-seiyaku.co.jp/product36.html,URL:http://kinyo-seiyaku.co.jp/product36.html |
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