JP7344460B2 - 内燃機関用ピストン - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用ピストンに関し、詳しくは、トップリング溝の内面に陽極酸化皮膜を形成した内燃機関用ピストンに関する。
自動車エンジン等の内燃機関用のピストンには、燃焼室の気密性を保持したり燃焼室へのオイルの浸入を抑制したりするために、ピストンリングが外周面に装着されている。ピストンリングは、ピストンの外周面に形成されたリング溝に嵌め込まれている。リング溝のうち、ピストンの最も冠面側にあるトップリング溝は、トップリングとの間で摩耗や凝着が発生し易いことから、トップリング溝の耐摩耗性および耐アルミ凝着性を向上させるためにトップリング溝に陽極酸化処理を施すことが行われている。
しかしながら、特に、耐摩耗性および耐アルミ凝着性に寄与する成分であるシリコン(Si)を含むアルミニウム合金製ピストンのトップリング溝に陽極酸化皮膜を形成すると、アルミニウム合金に含まれるSiに起因して、陽極酸化皮膜の表面に凹凸面が形成されてしまう。このため、エンジン作動時に、トップリング溝とトップリングとの間に微小な隙間が多数発生し、その結果、ブローバイガスの流量が増大したり、オイルのシール性能が低下したりする等の不具合があった。
特許文献1には、Al-Si合金系鋳造材から成るピストン本体において、この鋳造材中に晶出している初晶Si及び共晶Siの粒径を10μm以下とすることで、このピストン本体の外周部に配設されたトップリング溝部に陽極酸化処理を施すと、この陽極酸化皮膜の表面粗さRaを1.5μm以下と平滑にすることができ、よって、エンジン運転時のブローバイガス流量を低減できることが記載されている。
特開平9-159022号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている実施例では、いずれの陽極酸化皮膜の表面粗さRaも1.1~1.5μmの範囲内に留まり、特許文献1に記載されているような所定のアルミニウム合金材でピストン本体を作製し、それに陽極酸化処理を施すという方法では、陽極酸化皮膜の表面粗さRaの下限値は1.1μmが限界であり、ブローバイガス流量の更なる低減は難しいという問題がある。
また、本願発明者らは、ピストンのトップリング溝に形成した陽極酸化皮膜の表面粗さについて、特許文献1で測定しているRaという表面粗さの指標は、ブローバイガス流量との相関関係がそれ程に高くないという知見を得た。例えば、表面粗さRaが1.30の陽極酸化皮膜のピストンよりも、表面粗さRaが1.63の陽極酸化皮膜のピストンの方が、ブローバイガス流量が低減したという測定結果がある。すなわち、ブローバイガス流量に対して、Raという表面粗さの指標では、正確に評価できないという問題がある。
更には、ブローバイガス流量に加えて、排出微粒子の粒子数PN(Particulate Number)の低減も求められているが、陽極酸化皮膜の表面粗さRaを1.5μm以下にしても、所定の基準値を達成することは難しいという問題がある。
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、ブローバイガス流量および排出微粒子の粒子数を更に低減することができ、且つブローバイガス流量に対する陽極酸化皮膜の表面粗さを正確に評価可能で、安定的に平滑な陽極酸化皮膜を形成することができる内燃機関用ピストンを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、外周面にトップリング溝を有する内燃機関用ピストンであって、この内燃機関用ピストンは、前記トップリング溝の内面のうち、少なくともセカンドリング溝側の内面(すなわち下面)であって、トップリングが接する領域の内面に、陽極酸化皮膜を備え、前記陽極酸化皮膜のJIS B0671-2に準拠する表面粗さRpkは1.00μm以下である。
このように本発明によれば、従来のJIS B0601に準拠するRaよりも、ブローバイガス流量との相関関係が高く、ブローバイガス流量に対する陽極酸化皮膜の表面粗さを正確に評価することができる。そして、トップリング溝の下面の陽極酸化皮膜とトップリングとの気密性をより向上させることができ、従来に比べてエンジン実働時のブローバイガス流量を更に低減できる。また、排出微粒子の粒子数PNも所定の基準値以下に抑えることができる。更には、トップリング溝の陽極酸化の処理面積を低減することができ、必要な消費電力を抑制し、陽極酸化の処理時間を短縮することができる。また、発生する発熱量のバラツキを抑制でき、表面粗さRpkをより一層小さくすることが可能である。
本発明に係る内燃機関用ピストンの一実施の形態であって、トップリング溝の周辺を模式的に示す断面図である。 本発明に係る内燃機関用ピストンの別の実施の形態であって、トップリング溝の周辺を模式的に示す断面図である。 本発明に係る内燃機関用ピストンに用い得る交直重畳電解皮膜を模式的に示す断面図である。 従来の直流重畳電解皮膜を模式的に示す断面図である。 本発明に係る内燃機関用ピストンに用い得る直流電解皮膜を模式的に示す断面図である。 陽極酸化皮膜のオイルに対する濡れ性が低い状態を示す模式図である。 陽極酸化皮膜のオイルに対する濡れ性が高い状態を示す模式図である。 図2に示す内燃機関用ピストンを得るために、トップリング溝周辺に陽極酸化処理を施す方法を説明するための模式的断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る内燃機関用ピストンの一実施の形態について説明する。なお、図面は、理解のし易さを優先にして描かれており、縮尺通りに描かれたものではない。
図1に示すように、本実施の形態の内燃機関用ピストン10は、その外周面12にトップリング溝13が形成されている。リング溝として、ピストン冠面11側から順に、トップリング溝13、セカンドリング溝(図示省略)、オイルリング溝(図示省略)の3つのリング溝が形成されている。トップリング溝13にはトップリング30が嵌め込まれ、セカンドリング溝にはセカンドリング(図示省略)が嵌め込まれ、オイルリング溝にはオイルリング(図示省略)が嵌め込まれる。
内燃機関用ピストン10は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されている。アルミニウム合金は、耐摩耗性および耐アルミ凝着性に寄与する成分として、シリコン(Si)を含有してもよい。一方、トップリング30等のリングは、例えば高炭素鋼やマルテンサイト系ステンレス鋼等により形成されている。トップリング30等のリングは、周方向の一箇所が開口している略C字形を有しており、弾性的に拡径された状態でピストン10のトップリング溝13等のリング溝内に入れた後、弾性復元力によって縮径して、リング溝の内部に嵌め込まれる。
トップリング30の外周面33は、内燃機関用ピストン10の外周面12よりも外周側に突出した状態になっている。ピストン10の外周面12は、ピストン冠面11とトップリング溝13との間をトップランド12aと呼び、トップリング溝13とセカンドリング溝(図示省略)との間をセカンドランド12bと呼び、セカンドリング溝とオイルリング溝(図示省略)との間をサードランド(図示省略)と呼ぶ。トップリング30等の各リングの外周面は、内燃機関用ピストン10の外周面12よりも外方に突出した状態になっていることから、トップリング30等の各リングを装着した内燃機関用ピストン10を、シリンダ40内に挿入する際には、トップリング30等の各リングを弾性的に縮径させた状態でシリンダ40内に挿入することになる。よって、内燃機関用ピストン10をシリンダ40内に挿入した状態では、トップリング30等の各リングはその弾性力によってシリンダ40の内壁面41に押し付けられた状態となり、トップリング30及びセカンドリングは燃焼室の気密性を保持する機能を果たし、オイルリングはシリンダ40の内壁面41に残存するオイルを掻き落とす機能を果たす。
内燃機関用ピストン10の外周面12に形成されたトップリング溝13の内面のうち、ピストン冠面11側の内面を下面13aと呼び、セカンドリング溝(図示省略)側の内面を下面13cと呼び、その間の溝の底の側の内面を底面13bと呼ぶ。そして、本実施の形態では、トップリング溝13の下面13cの少なくともトップリング30が接する領域に、陽極酸化皮膜20Aが形成されている。なお、この領域は、ピストンの設計によって異なるものの、例えば、内燃機関用ピストン10の外周面12からトップリング溝13の底面13bまでの長さ(溝幅)を100%とすると、外周面12側から少なくとも90%までの長さの領域とすることが好ましく、外周面12側から少なくとも80%までの長さの領域とすることがより好ましく、外周面12側から少なくとも70%までの長さの領域とすることが更に好ましい。
このようにトップリング溝13の下面13cに陽極酸化皮膜20Aを形成するのは、図1に示すように、内燃機関用ピストン10は、圧縮工程および膨張工程ではピストン冠面11側の燃焼室内が高圧になるため、トップリング30の下面32がトップリング溝13の下面13cに強く密着する。一方、図示しないが、吸入工程では、内燃機関用ピストン10は、トップリング30の上面31がトップリング溝13の上面13aに密着し、これら工程を繰り返す度に内燃機関用ピストン10はトップリング溝13の上面13aと下面13cとの間を移動する。よって、トップリング溝13の下面13cは、トップリング30との間で摩耗や凝着が発生し易いことから、耐摩耗性および耐アルミ凝着性を向上させるために陽極酸化皮膜20Aを形成する必要がある。
陽極酸化皮膜20Aの表面粗さは、JIS B0671-2に準拠する表面粗さRpkを指標として、1.00μm以下である。このような表面粗さRpkが1.00μm以下の陽極酸化皮膜20は、例えば、交直重畳電解法で形成することができる。交直重畳電解法は、電解処理対象であるアルミニウム合金部材に、プラス電圧を印加する工程と、電荷を除去する工程とを繰り返して陽極酸化処理を行う方法である。図3に示すように、交直重畳電解法で形成された陽極酸化皮膜(交直重畳電解皮膜)21は、ランダムな方向に成長し、配向性を持たないことから、電解処理対象であるアルミニウム合金部材15に含まれるシリコン16を陽極酸化皮膜21は内包しながら成長し、よって、緻密で平滑な表面の陽極酸化皮膜21を形成することができる。
一方、表面粗さRpkが1.00μm以下の陽極酸化皮膜20は、直流電解法のみで形成することは困難である。直流電解法とは、電解処理対象であるアルミニウム合金部材に、一定の直流電圧をかけて陽極酸化処理を行う方法である。図4に示すように、直流電解法で形成された陽極酸化皮膜(直流電解皮膜)22は、一方の方向に成長することから、電解処理対象であるアルミニウム合金部材15に含まれるシリコン16によって、陽極酸化皮膜22の成長が阻害され、表面に複数の大きな空孔23が発生する。このような凹凸が大きい表面を有する陽極酸化皮膜22では、表面粗さRpkを1.00μm以下とすることは困難である。
そこで、図5に示すように、直流電解法で形成された陽極酸化皮膜22を用いて、表面粗さRpkが1.00μm以下の陽極酸化皮膜26とするために、陽極酸化皮膜22の表面部分24を加工で削り取り、これにより生じた皮膜の粉末によって陽極酸化皮膜22の表面を封孔する。その結果、陽極酸化皮膜26は、直流電解皮膜の空孔に皮膜粉末が充填されている封孔部25を備え、これにより表面が平滑となり、表面粗さRpkを1.00μm以下とすることができる。このような加工は、例えば、バイト、刃物等の切削工具類などを用いた切削加工や、軸付砥石やバレル研磨等の機械加工によって行うことができる。
このような直流電解法と加工によって得られた陽極酸化皮膜26は、その表面が、プラトー構造と呼ばれる構造となっていると推測される。なお、「プラトー構造」とは、JIS-B0671でも使用されており、プラトー部分(平坦部分)と谷部分とで表面が形成されている構造をいう。そして、JIS B0671-2で規格されているように、Rpkという表面粗さの指標は、プラトー構造表面の特性を評価することができるものである。一方、従来のJIS B0601で規格されているように、Raという表面粗さの指標は、輪郭曲線の算術平均粗さの特性に関するものである。よって、表面粗さRaよりも表面粗さRpkの方が、ブローバイガス流量に対する陽極酸化皮膜26の表面粗さを正確に評価できるのではないかと推測される。なお、ブローバイガスとは、圧縮/膨張工程において、ピストンとシリンダ壁との隙間を介して燃焼室からクランク室へ漏れ出す気体であり、ピストンリングとリング溝との気密性が密接に関係する。また、交直重畳電解法で形成された陽極酸化皮膜(交直重畳電解皮膜)21は、その表面がプラトー構造となっているとは言えないものの、表面が非常に平滑であることから、同様にRpkという表面粗さの指標でほぼ正確に評価できるのではないかと推測される。
そして、このように表面粗さRpkが1.00μm以下の陽極酸化皮膜21、26を、内燃機関用ピストン10のトップリング溝13の下面13cの所定の領域に陽極酸化皮膜20Aとして形成することで、図1に示すように、圧縮工程および膨張工程においてトップリング30がトップリング溝13の下面13cに密着する際、トップリング30とトップリング溝13の下面13cの陽極酸化皮膜20Aとの気密性が非常に高いことから、内燃機関用ピストン10とシリンダ40との隙間を介して燃焼室からクランク室へ漏れ出すブローバイガスの流量を低減することができる。特に、陽極酸化皮膜20Aの表面をプラトー構造とすることで、トップリング溝13の下面13cの陽極酸化皮膜20Aとトップリング30との気密性をより向上させることができ、エンジン実働時のブローバイガス流量を更に低減できる。
陽極酸化皮膜20Aの表面粗さRpkは、0.90μm以下が好ましく、0.60μm以下がより好ましい。陽極酸化皮膜20Aの表面粗さRpkの下限は、特に限定されないが、0.01μm以上が好ましく、0.10μm以上がより好ましく、0.20μm以上が更に好ましい。このように、陽極酸化皮膜20Aの表面粗さRpkを0.90μm以下とすることで、更には0.60μm以下とすることで、トップリング溝13の下面13cの陽極酸化皮膜20Aとトップリング30の気密性を一層向上できるため、エンジン実働時のブローバイガス流量を更に低減できる。
陽極酸化皮膜20Aの膜厚は、特に限定されないが、上限は、15μm以下が好ましく、10μm以下がより好ましい。また、下限は、3μm以上が好ましく、5μm以上がより好ましい。
また、内燃機関用ピストン10では、ブローバイガス流量に加えて、排出微粒子の粒子数PNの低減も求められている。PNは、ピストン10とシリンダ40との隙間を通して燃焼室内にエンジンオイルが入り込む現象(オイル上がりと呼ばれる)が要因として考えられているが、陽極酸化皮膜20は多孔質であり、陽極酸化皮膜20のオイルに対する濡れ性の寄与も大きいと考えられる。
直重畳電解法で形成された陽極酸化皮膜(交直重畳電解皮膜)21は、上述したようにランダムな方向に配向しているので、表面が緻密に形成されており、オイルが陽極酸化皮膜の内側に浸透しづらく、よって、図6に示すように、オイル50aに対する濡れ性が低い。また、直流電解法と加工によって得られた陽極酸化皮膜26は、直流電解皮膜の表面を削り取って、それによって生じた粉末により表面が封孔されるため、図6に示すように、オイル50aに対する濡れ性が低い。一方、図4に示すように、表面に複数の大きな空孔23を有する直流電解皮膜22は、これら空孔23にオイルが浸透しやすく、よって、図7に示すように、オイル50bに対する濡れ性が高い。
このようにオイルに対する濡れ性が低い表面を有する陽極酸化皮膜21、26を、内燃機関用ピストン10のトップリング溝13の下面13cの所定の領域に陽極酸化皮膜20Aとして形成することで、クランク室から内燃機関用ピストン10の外周面12を伝って上がってきたオイルが、トップリング溝13の下面13cにおける多孔質の陽極酸化皮膜20Aの孔の外周部から内側に浸透する際に、陽極酸化皮膜20Aにオイルが拡がりにくく、オイルが停滞することから、オイル上がりを抑制でき、よって、排出微粒子の粒子数PNを所定の基準値以下に抑えることができる。
また、トップリング溝13の下面13cのうち、トップリング30が接しない部分では、表面粗さが低いアルミ合金の加工面とすることで、より一層燃焼室内にオイルが入り込むことを防ぐことができる。更に、トップリング溝13の下面13cのうち、耐摩耗性および耐アルミ凝着性の補強が重要な部分であるトップリング30が接する領域にのみ、陽極酸化処理を施すことで、トップリング溝の陽極酸化の処理面積を低減することができ、必要な消費電力を抑制し、陽極酸化の処理時間を短縮することができる。また、発生する発熱量のバラツキを抑制でき、より一層、陽極酸化皮膜20の表面粗さRpkを小さくすることが可能である。なお、トップリング30が接する領域のみに留まらず、トップリング溝13の下面13c全体に陽極酸化皮膜を形成してもよい。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、例えば、別の実施の形態として、図2に示すように、内燃機関用ピストン10は、トップリング溝13の全内面(すなわち、上面13a、底面13b及び下面13c)と、内燃機関用ピストン10の外周面12であって、トップリング溝13からピストン冠面11側への領域の外周面(すなわち、トップランド12a)およびトップリング溝13からセカンドリング溝(図示省略)側への領域の外周面(すなわち、セカンドランド12b)とにわたる陽極酸化皮膜20Bを備えている。陽極酸化皮膜20Bは、一体的に形成されるものであってもよい。陽極酸化皮膜20Bは、トップランド12a及びセカンドランド12bの全面にわたって形成してもよいし、それらの一部に形成してもよい。一部の場合、例えば、トップリング溝13の縁部からピストン冠面11側またはセカンドリング溝(図示省略)側へ向かって少なくとも4mmまで、好ましくは2mmまでの領域に陽極酸化皮膜20Bを形成する。
このように陽極酸化皮膜20Bがトップランド12a及びセカンドランド12bにも形成されるので、トップリング溝13の内面に加えて、トップランド12a及びセカンドランド12bでもオイルが停滞し、オイル上がりを顕著に抑制でき、PNの低減効果をより高めることができる。
次に、本発明に係る内燃機関用ピストンの製造方法、すなわち、内燃機関用ピストンの外周部に設けられたトップリング溝の所定の領域に、陽極酸化皮膜を形成する方法について説明する。
図8に示すように、先ず、内燃機関用ピストン10のトップリング溝13の外周側を囲むように陽極酸化処理装置60を配置する。陽極酸化処理装置60と内燃機関用ピストン10は、トップランド12a及びセカンドランド12bのそれぞれ略中央の位置に配置された密封リング62a、62bを介して密着させる。そして、内燃機関用ピストン10のトップリング溝13の内部、並びにトップランド12a及びセカンドランド12bの密封リング62a、62bまでの部分に処理液63を送り込みながら、内燃機関用ピストン10を陽極とし、陽極酸化処理装置60側の陰極電極61との間で通電することで、処理液63が送り込まれた部分のアルミニウム合金の表面に、陽極酸化皮膜20Bが形成される。
この時、陽極酸化処理中に陰極電極61側から水素気泡64が発生する。水素気泡64がトップリング溝13の内面に接触すると、その部分の陽極酸化が進行しないことから、形成される陽極酸化皮膜20Bの表面粗さが大きくなるという問題がある。そこで、図8に示すように、トップランド12a及びセカンドランド12bの部分にまで処理液63を送り込む構成とすることで、発生した水素気泡64の多くは、圧力の低いトップランド12a及びセカンドランド12b側へ流れることから、トップリング溝13の内部へ水素気泡64が進入するのを抑制することができる。よって、表面粗さの小さい平滑な陽極酸化皮膜20Bを得ることができる。
この陽極酸化処理の方法は、交直重畳電解法にも直流電解法にも用いることができる。また、図1に示すように、トップリング溝13の内面のうち、下面13cの一部の領域に陽極酸化皮膜20Aを形成する場合、その他のトップリング溝13の内面、並びにトップランド12a及びセカンドランド12bの表面を樹脂や金属製スプリングやスプレーコーティング等でマスキングすることで、所望の領域にのみ、陽極酸化皮膜20Aを形成することができる。
以下、本発明の実施例および比較例について説明する。
[陽極酸化処理]
実施例1~3として、以下の手順で、アルミニウム合金製の内燃機関用ピストンのトップリング溝の内面に陽極酸化皮膜を形成した。先ず、Siを12%を含有する組成のアルミニウム合金を用いて内燃機関用ピストンを鋳造し、所定の熱処理をした後、機械加工によりリング溝を形成した。トップリング溝の加工は表面粗さRpkが0.01μm程度となるように仕上げた。そして、このトップリング溝の内面に、硫酸処理液を用いて、1回のプラス電圧印加の通電時間が20~30μs、周波数が10~12kHzの条件で交直重畳電解法によって陽極酸化処理を行った。そして、トップリング溝の下面に形成された陽極酸化皮膜(交直重畳電解皮膜)の表面粗さRa及び表面粗さRpkを、それぞれJIS B0601及びJIS B0671-2に準拠して測定した。その結果を表1に示す。
また、実施例4~6として、交直重畳電解法に替えて直流電解法で陽極酸化処理をした後、陽極酸化皮膜(直流電解皮膜)の表面を切削工具にて表面加工処理を施した点を除き、実施例1~3と同様にしてトップリング溝の内面に陽極酸化皮膜を形成した。直流電解法の条件は、電流密度を4~10A/dm、処理時間を0.2~1.5分とした。その結果を表1に示す。
更に、比較例1~3として、交直重畳電解法に替えて直流電解法で陽極酸化処理をした点を除き、実施例1~3と同様にしてトップリング溝の内面に陽極酸化皮膜を形成した。直流電解法の条件は、電流密度を4~10A/dm、処理時間を0.2~1.5分とした。その結果を表1に示す。
[ブローバイガスの流量測定]
このようにして陽極酸化皮膜を形成した実施例1~6及び比較例1~3の内燃機関用ピストンを用いて、エンジン実機でのブローバイガスの流量測定の実験を行った。実験条件としては、直列4気筒の1200ccのエンジンを用い、エンジン回転数を6400rpmWOT、水温を90℃、油温を135℃とした。その結果を表1に示す。なお、表1に示すブローバイガス流量は、エンジンの運転開始から30時間までのブローバイガス流量(単位:L/min)の測定値の平均値を算出し、比較例1の平均値を100とした場合の比で示した。
[オイルに対する濡れ性の評価]
上述した実施例1、実施例4および比較例1と同様に条件でそれぞれアルミニウム合金基材上に陽極酸化皮膜を形成したもの、並びにこのような陽極酸化処理を施さなかったアルミニウム合金基材について、オイルに対する濡れ性の試験を行った。使用したオイルは、5W-30であり、各試験対象をホットプレート上におき、所定の温度下で所定量のオイルを滴下し、そのときのオイルの一番長い幅(単位:mm)を測定した。その結果を表2に示す。なお、表2に示す濡れ性の結果は、30℃でのアルミニウム合金基材におけるオイルの幅を1.0とした場合の比で示した。
表1の結果から分かるように、表面粗さRpkとブローバイガス流量とは相関関係がみられる一方、表面粗さRaは約0.8~1.1μmという狭い範囲内となっており、ブローバイガス流量との相関関係は見られなかった。このようにRaという表面粗さの指標では、ブローバイガス流量に対する陽極酸化皮膜の表面粗さを正確に評価できないことがわかる。また、実施例1~6のブローバイガス流量は、比較例1よりも31%以上低減しており、このように表面粗さRpkが1.00μm以下の陽極酸化皮膜を設けることで、ブローバイガス流量を確実に低減させることができる。
また、表2の結果から分かるように、温度が高くなる程、オイル幅は広がった。また、比較例1の直流電解皮膜は多孔質であるため、低い温度域では、アルミニウム合金基材よりもオイル幅が広がった。それに対して、実施例1の交直重畳電解皮膜は、緻密な表面を有することから、アルミニウム合金基材よりもオイル幅は狭く、また、温度が高くなっても、アルミニウム合金基材に比べて、オイル幅の広がる割合が顕著に小さかった。また、実施例4の表面加工処理をした直流電解皮膜は、オイル幅が更に狭く、温度が高くなっても、狭いオイル幅を維持した。このように実施例1、4の陽極酸化皮膜は、オイルに対する濡れ性は低く、特に高温域においてはアルミニウム合金基材や比較例1との差が顕著である。このような高温域におけるオイルに対する濡れ性が低い陽極酸化皮膜を設けることで、オイル上がりを効果的に抑制することができ、よって、排出微粒子の粒子数PNの低減に大きく寄与するものとなる。
10 内燃機関用ピストン
11 ピストン冠面
12a トップランド
12b セカンドランド
13 トップリング溝
13c トップリング溝の下面
15 アルミニウム合金部材
16 シリコン
20、21、22、26 陽極酸化皮膜
23 空孔
25 封孔部
30 トップリング
40 シリンダ
50 オイル
60 陽極酸化処理装置
61 陰極電極
62 密封リング
63 処理液
64 水素気泡

Claims (2)

  1. 外周面にトップリング溝を有する内燃機関用ピストンであって、
    前記トップリング溝の全内面と、前記内燃機関用ピストンの外周面であって、前記トップリング溝からピストン冠面側への領域の外周面および前記トップリング溝からセカンドリング溝側への領域の外周面とにわたる陽極酸化皮膜を備え、
    前記陽極酸化皮膜が、交直重畳電解皮膜であり、且つ前記陽極酸化皮膜のJIS B0671-2に準拠する表面粗さRpkが1.00μm以下であり、
    前記ピストン冠面には陽極酸化皮膜を備えない内燃機関用ピストン。
  2. 前記陽極酸化皮膜のJIS B0671-2に準拠する表面粗さRpkが0.90μm以下である請求項1に記載の内燃機関用ピストン。
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