JP7344324B2 - 型開閉装置及びその制御方法 - Google Patents
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本発明は、型開閉装置及びその制御方法に関する。
従来、固定型を支持する固定プラテンと、固定型と対向して配置される受圧プラテンと、固定プラテンと受圧プラテンとの間に配設された4本のタイバーと、タイバーに移動自在に配設されるとともに可動型を支持する可動プラテンと、受圧プラテンに支持され可動型を進退させる可動シリンダと、を備えた型開閉装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、型締状態から型開状態への移行時の衝撃を緩和させることができる型開閉装置及び型開き方法を提供することを目的とする。
「1」上記目的を達成するため、本発明の第1態様の型開閉装置は、
固定型を支持する固定プラテンと、
固定型と対向して配置される受圧プラテンと、
固定プラテンと受圧プラテンとの間に配設された複数のタイバーと、
タイバーに移動自在に配設されるとともに可動型を支持する可動プラテンと、
受圧プラテンに支持され可動型を進退させる可動シリンダと、
固定型に設けられた射出口と、
射出口に進退自在に設けられた押出プランジャと、
可動シリンダと押出プランジャとの進退を制御する制御装置と、
を備えた型開閉装置であって、
制御装置は、
型締状態から可動型を固定型から引き離す型開状態にするときに、
押出プランジャを前方へ押し出す力を加えるプランジャ押出工程と、
可動シリンダの圧力が上昇してから下降した後に押出プランジャの前方への押出しを停止させる押出停止工程と、
を実行することを特徴とする。
固定型を支持する固定プラテンと、
固定型と対向して配置される受圧プラテンと、
固定プラテンと受圧プラテンとの間に配設された複数のタイバーと、
タイバーに移動自在に配設されるとともに可動型を支持する可動プラテンと、
受圧プラテンに支持され可動型を進退させる可動シリンダと、
固定型に設けられた射出口と、
射出口に進退自在に設けられた押出プランジャと、
可動シリンダと押出プランジャとの進退を制御する制御装置と、
を備えた型開閉装置であって、
制御装置は、
型締状態から可動型を固定型から引き離す型開状態にするときに、
押出プランジャを前方へ押し出す力を加えるプランジャ押出工程と、
可動シリンダの圧力が上昇してから下降した後に押出プランジャの前方への押出しを停止させる押出停止工程と、
を実行することを特徴とする。
本発明によれば、押出停止工程によって、可動シリンダの型締め側の圧力が上昇してから下降した後に押出プランジャの前方への押出しを停止させることにより、型開きのときの衝撃を緩和させることができる。
[2]また、本発明においては、
前記制御装置は、
前記押出停止工程の後、前記可動型が前記固定型から所定距離だけ離れたか又は所定時間経過したときに、前記押出プランジャに再度前方へ押し出す力を加える再押出工程を実行させることが好ましい。
前記制御装置は、
前記押出停止工程の後、前記可動型が前記固定型から所定距離だけ離れたか又は所定時間経過したときに、前記押出プランジャに再度前方へ押し出す力を加える再押出工程を実行させることが好ましい。
本発明によれば、再押出工程により、押出停止工程の後、可動型が固定型から所定距離だけ離れたか又は所定時間経過したときに、押出プランジャに再度前方へ押し出す力を加えることにより、射出口内に成形品の一部が残ることを防止することができる。
[3]また、本発明の第2態様の型開き方法は、
固定型を支持する固定プラテンと、
固定型と対向して配置される受圧プラテンと、
固定プラテンと受圧プラテンとの間に配設された複数のタイバーと、
タイバーに移動自在に配設されるとともに可動型を支持する可動プラテンと、
受圧プラテンに支持され可動型を進退させる可動シリンダと、
固定型に設けられた射出口と、
射出口に進退自在に設けられた押出プランジャと、
を備えた型開閉装置の型開き方法であって、
型締状態から可動型を固定型から引き離す型開状態にするときに、
押出プランジャを前方へ押し出す力を加えるプランジャ押出工程と、
可動シリンダの圧力が上昇してから下降した後に押出プランジャの前方への押出しを停止させる押出停止工程と、
を実行することを特徴とする。
固定型を支持する固定プラテンと、
固定型と対向して配置される受圧プラテンと、
固定プラテンと受圧プラテンとの間に配設された複数のタイバーと、
タイバーに移動自在に配設されるとともに可動型を支持する可動プラテンと、
受圧プラテンに支持され可動型を進退させる可動シリンダと、
固定型に設けられた射出口と、
射出口に進退自在に設けられた押出プランジャと、
を備えた型開閉装置の型開き方法であって、
型締状態から可動型を固定型から引き離す型開状態にするときに、
押出プランジャを前方へ押し出す力を加えるプランジャ押出工程と、
可動シリンダの圧力が上昇してから下降した後に押出プランジャの前方への押出しを停止させる押出停止工程と、
を実行することを特徴とする。
本発明によれば、押出停止工程によって、可動シリンダの型締め側の圧力が上昇してから下降した後に押出プランジャの前方への押出しを停止させることにより、型開きのときの衝撃を緩和させることができる。
[4]また、本発明の第2態様においては、前記押出停止工程の後、前記可動型が前記固定型から所定距離だけ離れたか又は所定時間経過したときに、前記押出プランジャに再度前方へ押し出す力を加える再押出工程を実行させることが好ましい。
本発明によれば、再押出工程により、押出停止工程の後、可動型が固定型から所定距離だけ離れたか又は所定時間経過したときに、押出プランジャに再度前方へ押し出す力を加えることにより、射出口内に成形品の一部が残ることを防止することができる。
[5]また、本発明の第3態様の型開閉装置は、
固定型を支持する固定プラテンと、可動型を支持する可動プラテンと、
一端部が前記固定プラテンに連結され、他端部が前記可動プラテンを挿通して延ばされた複数のタイバーと、
前記タイバーの他端部に形成された雄ネジ部と、
前記雄ネジ部に着脱自在に螺着される割ナットと、
前記タイバーごとに設けられ、前記割ナットからの反力により前記可動プラテンを前記固定プラテンに対して進退させて可動プラテンを開閉させる型開閉シリンダと、
前記固定型に設けられた射出口と、
前記射出口に進退自在に設けられた押出プランジャと、
前記型開閉シリンダと前記押出プランジャとの進退を制御する制御装置と、
を備えた型開閉装置において、
制御装置は、
型締状態から可動型を固定型から引き離す型開状態にするときに、
押出プランジャを前方へ押し出す力を加えるプランジャ押出工程と、
可動シリンダの圧力が上昇してから下降した後に押出プランジャの前方への押出しを停止させる押出停止工程と、
を実行することを特徴とする。
固定型を支持する固定プラテンと、可動型を支持する可動プラテンと、
一端部が前記固定プラテンに連結され、他端部が前記可動プラテンを挿通して延ばされた複数のタイバーと、
前記タイバーの他端部に形成された雄ネジ部と、
前記雄ネジ部に着脱自在に螺着される割ナットと、
前記タイバーごとに設けられ、前記割ナットからの反力により前記可動プラテンを前記固定プラテンに対して進退させて可動プラテンを開閉させる型開閉シリンダと、
前記固定型に設けられた射出口と、
前記射出口に進退自在に設けられた押出プランジャと、
前記型開閉シリンダと前記押出プランジャとの進退を制御する制御装置と、
を備えた型開閉装置において、
制御装置は、
型締状態から可動型を固定型から引き離す型開状態にするときに、
押出プランジャを前方へ押し出す力を加えるプランジャ押出工程と、
可動シリンダの圧力が上昇してから下降した後に押出プランジャの前方への押出しを停止させる押出停止工程と、
を実行することを特徴とする。
本発明によれば、押出停止工程によって、可動シリンダの型締め側の圧力が上昇してから下降した後に押出プランジャの前方への押出しを停止させることにより、型開きのときの衝撃を緩和させることができる。
[6]また、本発明の第3態様においては、前記制御装置は、前記押出停止工程の後、前記可動型が前記固定型から所定距離だけ離れたか又は所定時間経過したときに、前記押出プランジャに再度前方へ押し出す力を加える再押出工程を実行させることが好ましい。
本発明によれば、再押出工程により、押出停止工程の後、可動型が固定型から所定距離だけ離れたか又は所定時間経過したときに、押出プランジャに再度前方へ押し出す力を加えることにより、射出口内に成形品の一部が残ることを防止することができる。
[7]また、本発明の第4態様の型開き方法は、
固定型を支持する固定プラテンと、可動型を支持する可動プラテンと、
一端部が前記固定プラテンに連結され、他端部が前記可動プラテンを挿通して延ばされた複数のタイバーと、
前記タイバーの他端部に形成された雄ネジ部と、
前記雄ネジ部に着脱自在に螺着される割ナットと、
前記タイバーごとに設けられ、前記割ナットからの反力により前記可動プラテンを前記固定プラテンに対して進退させて可動プラテンを開閉させる型開閉シリンダと、
前記固定型に設けられた射出口と、
前記射出口に進退自在に設けられた押出プランジャと、
を備えた型開閉装置の型開き方法において、
型締状態から可動型を固定型から引き離す型開状態にするときに、
押出プランジャを前方へ押し出す力を加えるプランジャ押出工程と、
可動シリンダの圧力が上昇してから下降した後に押出プランジャの前方への押出しを停止させる押出停止工程と、
を実行することを特徴とする。
固定型を支持する固定プラテンと、可動型を支持する可動プラテンと、
一端部が前記固定プラテンに連結され、他端部が前記可動プラテンを挿通して延ばされた複数のタイバーと、
前記タイバーの他端部に形成された雄ネジ部と、
前記雄ネジ部に着脱自在に螺着される割ナットと、
前記タイバーごとに設けられ、前記割ナットからの反力により前記可動プラテンを前記固定プラテンに対して進退させて可動プラテンを開閉させる型開閉シリンダと、
前記固定型に設けられた射出口と、
前記射出口に進退自在に設けられた押出プランジャと、
を備えた型開閉装置の型開き方法において、
型締状態から可動型を固定型から引き離す型開状態にするときに、
押出プランジャを前方へ押し出す力を加えるプランジャ押出工程と、
可動シリンダの圧力が上昇してから下降した後に押出プランジャの前方への押出しを停止させる押出停止工程と、
を実行することを特徴とする。
本発明によれば、押出停止工程によって、可動シリンダの型締め側の圧力が上昇してから下降した後に押出プランジャの前方への押出しを停止させることにより、型開きのときの衝撃を緩和させることができる。
[8]また、本発明の第4態様においては、前記押出停止工程の後、前記可動型が前記固定型から所定距離だけ離れたか又は所定時間経過したときに、前記押出プランジャに再度前方へ押し出す力を加える再押出工程を実行させることが好ましい。
本発明によれば、再押出工程により、押出停止工程の後、可動型が固定型から所定距離だけ離れたか又は所定時間経過したときに、押出プランジャに再度前方へ押し出す力を加えることにより、射出口内に成形品の一部が残ることを防止することができる。
図を参照して本発明の実施形態の型開閉装置及び型開き方法について説明する。本実施形態の型開閉装置1は、固定型2aを支持する固定プラテン2と、固定型2aと対向して配置される受圧プラテン3と、固定プラテン2と受圧プラテン3との間に配設された複数(例えば、四隅に配置された4本)のタイバー4と、タイバー4に移動自在に配設されるとともに可動型5aを支持する可動プラテン5と、受圧プラテン3に支持され可動プラテン5を介して可動型5aを進退させる油圧式の可動シリンダ6と、を備えている。タイバー4は、固定プラテン2と受圧プラテン3と可動プラテン5を貫通して両端にナット12が螺着されている。両端ナット12は、固定プラテン2と受圧プラテン3と一体となっている。
可動シリンダ6と可動型5aとの間は、可動シリンダ6の出力を増幅させるトグル機構6aが設けられている。可動シリンダ6は、可動型5aを固定型2a側へ前進させる方向に力を加えるときに加圧される型締め側油圧室6bと、可動型5aを固定型2aから引き離す方向に力を加えるときに加圧される型開き側油圧室6cと、を備えている。
固定型2aには、固定型2aと可動型5aと摺動中子7とで画定されるキャビティ8内に溶湯を流し込む射出口9が設けられている。射出口9には、キャビティ8内に向かって進退自在に設けられた押出プランジャ10が設けられている。可動シリンダ6と押出プランジャ10とは、制御装置11によって夫々進退自在に制御される。制御装置11は、CPU、メモリ等により構成された電子ユニットであり、メモリに保持された型開閉装置の制御用プログラムをCPUで実行することにより、可動シリンダ6と押出プランジャ10の進退作動を制御する機能を果す。
制御装置11は、可動型5aを固定型2a側に押し付けて可動型5aと固定型2aと摺動中子7とでキャビティ8を画定させる型締状態と、可動型5aを固定型2aから引き離してキャビティ8内の成型品を取り出し可能な型開状態とに切り替え自在に構成されている。
衝撃が発生するメカニズムを説明する。金型を開く力は、押出プランジャ10と可動シリンダ6の合計の力による。押出プランジャ10が可動プラテン5を押している間に可動シリンダ6が作動して圧力が次第に上昇し押出プランジャ10と可動シリンダ6の合計力が金型の抱き力を上回った時点で型開状態へ移行可能となる。
上記の固定型2aへの食い込み等の理由により押出プランジャ10の力だけで引き離せない場合には、受圧プラテン3が固定プラテン2側に移動する現象が観察できた。今回検証したダイカストマシンでは、1.2mmの変位が観察できた。
型締め状態から型開状態に移行する時には、タイバー4の両端のナット12の雌ネジ部3aのかみ合わせ変位が変化する事象が発生する。タイバー4の両端の雄ネジ部4aは、受圧プラテン3のナット12の雌ネジ部3aに型締めと同時に接触して図4に示すような型締め力を金型2a,5aに付与する。次に型開状態では、雄ネジ部4aと雌ネジ部3aのかみ合わせが反対側に移動する。今回のマシンでは、1.2mmのネジのバックラッシュが発生していた。新規のマシンでは、0.2mm程度で製作しているが長年の消耗により隙間が拡大したものと想定される。
次に金型2a,5aの抱き力を押出プランジャ10と可動シリンダ6の合計力が勝ると可動型は解放される。押出プランジャ10は、50tの力で押している状態で可動型5a・可動プラテン5と受圧プラテン3が解放されて1.2mm空走して図5から再び図4の状態に戻り急停止する事による衝撃が発生のメカニズムである。型締め状態で図4となり可動シリンダ6が作動して図5の状態になり金型5aの解放と同時に図4に急激に戻り急停止する事により多大な衝撃が発生していた。
制御装置11は、型締状態から可動型5aを固定型2aから引き離す型開状態にするときに(本実施形態においては型開状態への移行指示信号を受信すると)、まず、型開き側油圧室6cに油圧を伝達させるとともに、押出プランジャ10をキャビティ8側(可動型5a側)の前方へ押し出すプランジャ押出工程、を実行する。押出プランジャ10を前方へ押し出しておくことにより、可動型5aが固定型2a及び摺動中子7から即座に離脱して迅速に型開きが開始された場合であっても、射出口9に成形品の一部が残ることを防止できる。
そして、摺動中子7の固定型2aへの食い込みなどの理由により可動型5aが容易に固定型2aから引き離せない場合には、可動型5aが固定型2aから引き離された瞬間に可動型5aが移動するため、衝撃が発生する。ここで発明者は、可動型5aが固定型2aから引き離される瞬間に置いて押出プランジャ10の力が少ないほど型開き衝撃を低減できるのではないかと考えた。可動シリンダ6は、それだけで金型2a、5aを開く力を有しているが可動シリンダ6のみで型開きをすると射出口9に成型品の一部が残ってしまう。この2点の問題を解決する為に押出プランジャ10を一時停止させる実験を実施した。
本実施形態の押出停止工程では、瞬間的に上昇した型締め側油圧室6bの圧力が低下してから0.2秒後に押出プランジャ10の前方への押し出しを停止させている。これにより、瞬間的に上昇した型締め側油圧室6bの圧力が低下して可動型5aが速やかに型開きを完了させた場合にも射出口9に成形品の一部が残ることを防止できる。
本実施形態においては、制御装置11が型開状態への移行指示信号を受信してから3.2秒後に押出プランジャ10の前方への押し出しを停止させている。なお、押出停止工程における押出プランジャ10の前方への押し出しを停止させるタイミングは、3.2秒後に限られるものではなく、瞬間的に上昇した型締め側油圧室6bの圧力が低下するのと同時か又はそれ以降であればよい。また、押出停止工程における押出プランジャ10の前方への押し出しを停止させるタイミングは、所定時間の経過を条件とするものでなくてもよく、例えば、型締め側油圧室6bの圧力の瞬間的な上昇を検知する検知部を設けることにより、この検知部で検知したタイミングを基準に押出プランジャ10を制御してもよい。
従来では、型開き力の分担比率が押出プランジャ10と可動シリンダ6で50%ずつ分担していた状態を、本実施形態では、押出プランジャ5%、可動シリンダ95%の分担率がよい状態である。押出プランジャ10を一時停止させる時間が長いほど可動シリンダ6の負担率を上げる事になる。
また、制御装置11は、押出停止工程の後に、可動型5aが固定型2aから所定距離だけ離れたか又は所定時間経過したときに、押出プランジャ10を再度前方へ押し出す力を加える再押出工程を実行する。これにより、可動型5aが固定型2aから比較的ゆっくりと開いていく場合であっても、射出口9内にキャビティ8内の成形品の一部が残ることを防止することができる。なお、本実施形態の再押出工程においては、制御装置11が型開状態への移行指示信号を受信してから4.0秒後に押出プランジャ10を再度前方へ押し出す力を加えている。このように押出プランジャ10の前方への押し出しを一時停止させることにより、型開閉装置1の型開き時の衝撃を大幅に低減させることに成功した。
なお、今回の実験では、押出プランジャ10を再度前方へ押し出すタイミングを3.7~4.0秒の間で実験したが時間が長くなるほど型開きの衝撃の緩和効果が高くなることが分かった。ただし、従来と比べれば3.7秒後であっても十分な衝撃の緩和が得られている。また、4.0秒を超えてしまうと今回の実験で用いた金型では、射出口9内にキャビティ8内の成形品の一部が残ってしまった。なお、再押出工程の再押出のタイミングはこれに限らず、射出口9内にキャビティ8内の成形品の一部が残らないように、可動型5aが固定型2aから所定距離だけ離れたか又は所定時間経過したときに設定すればよい。
図6は、発明の型開閉装置の他の実施形態を示している。図6の型開閉装置1は、固定型2aを支持する固定プラテン2と、可動型5aを支持する可動プラテン5と、一端部が固定プラテン2に連結され、他端部が可動プラテン5を挿通して延ばされた複数(例えば、4本)のタイバー4と、タイバー4の他端部に形成された雄ネジ部4aと、雄ネジ部4aに着脱自在に螺着される割ナット13と、タイバー4ごとに設けられ、割ナット13からの反力により可動プラテン5を固定プラテン2に対して進退させて可動プラテン5を開閉させる型開閉シリンダ14と、固定型2aに設けられた射出口9と、射出口9に進退自在に設けられた押出プランジャ10と、型開閉シリンダ14と押出プランジャ10との進退を制御する制御装置11と、を備えている。このように構成される型開閉装置1においても図1の型開閉装置1と同様に制御装置11で型開閉シリンダ14と押出プランジャ10とを制御することにより同様の作用効果を得ることができる。
1 型開閉装置
2 固定プラテン
2a 固定型
3 受圧プラテン
3a 雌ネジ部
4 タイバー
4a 雄ネジ部
5 可動プラテン
5a 可動型
6 可動シリンダ
6a トグル機構
6b 型締め側油圧室
6c 型開き側油圧室
7 摺動中子
8 キャビティ
9 射出口
10 押出プランジャ
11 制御装置
12 ナット
13 割ナット
14 型開閉シリンダ
2 固定プラテン
2a 固定型
3 受圧プラテン
3a 雌ネジ部
4 タイバー
4a 雄ネジ部
5 可動プラテン
5a 可動型
6 可動シリンダ
6a トグル機構
6b 型締め側油圧室
6c 型開き側油圧室
7 摺動中子
8 キャビティ
9 射出口
10 押出プランジャ
11 制御装置
12 ナット
13 割ナット
14 型開閉シリンダ
Claims (8)
- 固定型を支持する固定プラテンと、
固定型と対向して配置される受圧プラテンと、
固定プラテンと受圧プラテンとの間に配設された複数のタイバーと、
タイバーに移動自在に配設されるとともに可動型を支持する可動プラテンと、
受圧プラテンに支持され可動型を進退させる可動シリンダと、
固定型に設けられた射出口と、
射出口に進退自在に設けられた押出プランジャと、
可動シリンダと押出プランジャとの進退を制御する制御装置と、
を備えた型開閉装置であって、
制御装置は、
型締状態から可動型を固定型から引き離す型開状態にするときに、
押出プランジャを前方へ押し出す力を加えるプランジャ押出工程と、
可動シリンダの圧力が上昇してから下降した後に押出プランジャの前方への押出しを停止させる押出停止工程と、
を実行することを特徴とする型開閉装置。 - 請求項1に記載の型開閉装置であって、
前記制御装置は、
前記押出停止工程の後、前記可動型が前記固定型から所定距離だけ離れたか又は所定時間経過したときに、前記押出プランジャに再度前方へ押し出す力を加える再押出工程を実行させることを特徴とする型開閉装置。 - 固定型を支持する固定プラテンと、
固定型と対向して配置される受圧プラテンと、
固定プラテンと受圧プラテンとの間に配設された複数のタイバーと、
タイバーに移動自在に配設されるとともに可動型を支持する可動プラテンと、
受圧プラテンに支持され可動型を進退させる可動シリンダと、
固定型に設けられた射出口と、
射出口に進退自在に設けられた押出プランジャと、
を備えた型開閉装置の型開き方法であって、
型締状態から可動型を固定型から引き離す型開状態にするときに、
押出プランジャを前方へ押し出す力を加えるプランジャ押出工程と、
可動シリンダの圧力が上昇してから下降した後に押出プランジャの前方への押出しを停止させる押出停止工程と、
を実行することを特徴とする型開き方法。 - 請求項3に記載の型開き方法であって、
前記押出停止工程の後、前記可動型が前記固定型から所定距離だけ離れたか又は所定時間経過したときに、前記押出プランジャに再度前方へ押し出す力を加える再押出工程を実行させることを特徴とする型開き方法。 - 固定型を支持する固定プラテンと、可動型を支持する可動プラテンと、
一端部が前記固定プラテンに連結され、他端部が前記可動プラテンを挿通して延ばされた複数のタイバーと、
前記タイバーの他端部に形成された雄ネジ部と、
前記雄ネジ部に着脱自在に螺着される割ナットと、
前記タイバーごとに設けられ、前記割ナットからの反力により前記可動プラテンを前記固定プラテンに対して進退させて可動プラテンを開閉させる型開閉シリンダと、
前記固定型に設けられた射出口と、
前記射出口に進退自在に設けられた押出プランジャと、
前記型開閉シリンダと前記押出プランジャとの進退を制御する制御装置と、
を備えた型開閉装置において、
制御装置は、
型締状態から可動型を固定型から引き離す型開状態にするときに、
押出プランジャを前方へ押し出す力を加えるプランジャ押出工程と、
可動シリンダの圧力が上昇してから下降した後に押出プランジャの前方への押出しを停止させる押出停止工程と、
を実行することを特徴とする型開閉装置。 - 請求項5に記載の型開閉装置であって、
前記制御装置は、
前記押出停止工程の後、前記可動型が前記固定型から所定距離だけ離れたか又は所定時間経過したときに、前記押出プランジャに再度前方へ押し出す力を加える再押出工程を実行させることを特徴とする型開閉装置。 - 固定型を支持する固定プラテンと、可動型を支持する可動プラテンと、
一端部が前記固定プラテンに連結され、他端部が前記可動プラテンを挿通して延ばされた複数のタイバーと、
前記タイバーの他端部に形成された雄ネジ部と、
前記雄ネジ部に着脱自在に螺着される割ナットと、
前記タイバーごとに設けられ、前記割ナットからの反力により前記可動プラテンを前記固定プラテンに対して進退させて可動プラテンを開閉させる型開閉シリンダと、
前記固定型に設けられた射出口と、
前記射出口に進退自在に設けられた押出プランジャと、
を備えた型開閉装置の型開き方法において、
型締状態から可動型を固定型から引き離す型開状態にするときに、
押出プランジャを前方へ押し出す力を加えるプランジャ押出工程と、
可動シリンダの圧力が上昇してから下降した後に押出プランジャの前方への押出しを停止させる押出停止工程と、
を実行することを特徴とする型開き方法。 - 請求項7に記載の型開き方法であって、
前記押出停止工程の後、前記可動型が前記固定型から所定距離だけ離れたか又は所定時間経過したときに、前記押出プランジャに再度前方へ押し出す力を加える再押出工程を実行させることを特徴とする型開き方法。
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JP2022008358A JP7344324B2 (ja) | 2022-01-24 | 2022-01-24 | 型開閉装置及びその制御方法 |
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JP2022008358A JP7344324B2 (ja) | 2022-01-24 | 2022-01-24 | 型開閉装置及びその制御方法 |
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Citations (4)
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JP2006256178A (ja) | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Ube Machinery Corporation Ltd | 射出成形機における型締装置の制御方法 |
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2022
- 2022-01-24 JP JP2022008358A patent/JP7344324B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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