JP7342780B2 - ガラス母材の製造装置 - Google Patents

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Description

本開示は、ガラス母材の製造装置に関する。
特許文献1には、反応容器におけるバーナに対向する面に、排気ガスを排気するための排気管を多段に設けたガラス微粒子堆積体の製造装置が開示されている。
特許文献2には、反応容器内に垂直に吊るした出発ロッドの外周に、ガラス微粒子を堆積させて光ファイバ母材を製造する製造方法が開示されている。上記反応容器は、出発ロッドの母材有効領域にクリーンエアが当たるように空気導入口が設けられている。
特開2008-81359号公報 特開2019-31416号公報
例えば特許文献1のガラス母材の製造装置は、反応容器から余剰なガラス微粒子を含む排気ガスの排気が行われているため、反応容器内で排気管に向かう気流が発生する。また、反応容器内には、煙突効果による上昇気流が生じる。特に、製造されるガラス母材が長尺になると、上下方向に長い反応容器が必要になり、煙突効果が顕著になり上昇気流が強くなる。
出発ロッドの周囲にガラス合成バーナが上下方向に並んで配置されている場合、各ガラス合成バーナの火炎によってガラス微粒子が出発ロッドの上下方向にわたって堆積する。ガラス微粒子の堆積量は、堆積面の温度によって異なってくる。
上記のような排気管に向かう気流は、各ガラス合成バーナの火炎の状態に影響を与えるので、気流を形成する排気ガスの流量および流速によって堆積面の温度が変わる。出発ロッドの上下方向で堆積面の温度が均一でない場合、製造されるガラス母材の上下方向すなわち長手方向における外径変動が大きくなるおそれがある。
そこで、本開示は、ガラス母材の長手方向における外径変動を抑えることができる、ガラス母材の製造装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るガラス母材の製造装置は、
反応容器の内部で上下方向に伸びる回転軸を中心として回転する出発ロッドの周囲にガラス微粒子を堆積させてガラス母材を製造する製造装置であって、
前記反応容器の内部で上下方向に並んで配置され、前記ガラス微粒子を生成する複数のガラス合成バーナと、
前記反応容器の内部で生成された排気ガスを前記反応容器の外部に設けられた除害装置へ排気する排気部と、
を有し、
前記排気部は、
前記除害装置に一方の端部が接続された主排気管と、
前記主排気管の他方の端部に一方の端部が接続された複数の分岐排気管と、
管体が上下方向に伸び前記管体の内部が上下方向で複数の空間に分離されており、前記分岐排気管のそれぞれの他方の端部に前記複数の空間がそれぞれ接続されたバッファ管と、
前記バッファ管の前記複数の空間に接続され、上下方向に伸びた開口が前記反応容器に接続された排気接続部と、
を含み、
前記バッファ管の縦断面における断面積は、前記排気接続部の縦断面における断面積よりも大きい。
本開示に係るガラス母材の製造装置によれば、ガラス母材の長手方向における外径変動を抑えることができる。
本開示の実施形態に係るガラス母材の製造装置の構成を示す模式図である。
(本開示の実施形態の説明)
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の一態様に係るガラス母材の製造装置は、
(1)反応容器の内部で上下方向に伸びる回転軸を中心として回転する出発ロッドの周囲にガラス微粒子を堆積させてガラス母材を製造する製造装置であって、
前記反応容器の内部で上下方向に並んで配置され、前記ガラス微粒子を生成する複数のガラス合成バーナと、
前記反応容器の内部で生成された排気ガスを前記反応容器の外部に設けられた除害装置へ排気する排気部と、
を有し、
前記排気部は、
前記除害装置に一方の端部が接続された主排気管と、
前記主排気管の他方の端部に一方の端部が接続された複数の分岐排気管と、
管体が上下方向に伸び前記管体の内部が上下方向で複数の空間に分離されており、前記分岐排気管のそれぞれの他方の端部に前記複数の空間がそれぞれ接続されたバッファ管と、
前記バッファ管の前記複数の空間に接続され、上下方向に伸びた開口が前記反応容器に接続された排気接続部と、
を含み、
前記バッファ管の縦断面における断面積は、前記排気接続部の縦断面における断面積よりも大きい。
前記構成のガラス母材の製造装置によれば、反応容器から排出される排気ガスは、排気接続部を介して、バッファ管に排出される。バッファ管は、その縦断面における断面積が、排気接続部の縦断面における断面積よりも大きいので、排気ガスの流れ方向における単位長さ当たりの内容積は、バッファ管の方が排気接続部よりも大きい。このため、バッファ管は、接続された排気接続部から流入される排気ガスを一旦溜めるバッファとして機能し、上下方向にわたって排気接続部の排気圧を均一化するように作用する。さらに、バッファ管は上下方向に複数の空間に分離されており、排気接続部もバッファ管の各空間に接続された部分で上下方向に分かれている。また、バッファ管の各空間は、それぞれ分岐排気管および主排気管を介して除害装置に接続されているので、それぞれ異なる排気圧に調整できる。これらにより、排気接続部の排気圧を上下方向にわたってバッファ管の各空間に接続された部分でそれぞれ均一化するように調整することができる。
上昇気流によって反応容器内に生じる気圧差に応じて、上記のように排気接続部の排気圧を上下方向にわたってそれぞれ調整することにより、ガラス微粒子の堆積面の上下方向で排気ガスの流量および流速の差をより少なくすることができる。これにより、上下方向で堆積面の温度差が少なくなるようにすることができる。したがって、製造されるガラス母材の上下方向すなわち長手方向における外径変動を抑えることができる。
また、上昇気流の影響を受けやすい上部のガラス合成バーナにおいて、特に火炎の乱れが抑えられてガラス微粒子の堆積量が増加するため、投入するガラス原料に対する堆積効率を向上させることができる。
さらに、反応容器内の上昇気流が抑制されることで反応容器上面の温度上昇が抑えられ、反応容器上面が変形する等の劣化を抑制できる。
(2)前記排気接続部は、
当該排気接続部の内部に、排気ガスの流量を調整する複数のダンパーを有してもよい。
前記構成のガラス母材の製造装置によれば、排気接続部の内部で各ダンパーにより排気ガスの流れに対する抵抗を変化させて、排気ガスの流量および排気圧の微調整ができる。これにより、排気ガスの流量および流速を上下方向でそれぞれ細かく調整することができる。
(3)前記排気接続部は、
当該排気接続部の内部の圧力と前記反応容器の外部の圧力との差を測定する差圧計を複数有してもよい。
前記構成のガラス母材の製造装置によれば、複数の差圧計で上下方向の各部分における、排気接続部の内部の圧力と反応容器の外部の圧力(例えば、大気圧)との差圧すなわち排気圧を確認できる。この差圧の数値に応じて、排気接続部の上下方向の各部分で差圧を調整すれば、排気ガスの流量および流速をより正確に調整することができる。
(4)複数の前記分岐排気管は、それぞれ排気ガスの流量を調整するダンパーを有してもよい。
前記構成のガラス母材の製造装置によれば、各分岐排気管において、それぞれの管内に配置されたダンパーにより、それぞれ個別に排気ガスの流量および流速の微調整ができる。これにより、バッファ管の各空間から流れ出す排気ガスの流量および流速を個別に微調整することができる。
(5)前記出発ロッドの回転軸に向かって前記排気部の反対側に、前記反応容器内にクリーンエアを供給するクリーンブースを有し、
前記クリーンブースは、
前記クリーンブース内に空気を供給する空気供給口と、
前記空気供給口と前記反応容器との間に設けられ、前記空気を除塵して前記クリーンエアにする、圧力損失が50Pa以上のフィルタと、を有し、
前記フィルタは、少なくとも複数の前記ガラス合成バーナが配置された上下方向の範囲に対応する前記クリーンブース内の範囲を覆うように設けられていてもよい。
前記構成のガラス母材の製造装置によれば、圧力損失が50Pa以上のフィルタを通して、少なくとも反応容器内の複数のガラス合成バーナが配置された上下方向の範囲にわたってクリーンエアが供給される。これにより、クリーンエアを複数のガラス合成バーナの付近に均一な流量および流速の気流(いわゆる、層流)として流すことができる。したがって、各ガラス合成バーナの火炎の乱れを抑えることができるので、堆積面の上下方向での温度差が小さくなり、ガラス母材の上下方向すなわち長手方向における外径変動を抑えることができる。
(本開示の実施形態の詳細)
本開示の実施形態に係るガラス母材の製造装置の具体例を、図面を参照しつつ説明する。
なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、本開示の実施形態に係るガラス母材の製造装置の一例を示す模式図である。
図1に示すように、ガラス母材の製造装置1は、反応容器2内の出発ロッド21にガラス合成バーナ22の火炎による加水分解反応で生成されるガラス微粒子を堆積させて、多孔質のガラス母材23を製造する装置である。
ガラス母材の製造装置1は、出発ロッド21を収容する反応容器2と、複数のガラス合成バーナ22と、反応容器2の下流側(図における左側)に設けられた排気部3と、反応容器2の上流側(図における右側)に設けられたクリーンブース4とを備えている。
反応容器2には、上壁に貫通穴が設けられており、出発ロッド21が当該貫通穴を上下方向に挿通するように配置される。また、反応容器2の内部には、複数のガラス合成バーナ22が出発ロッド21に対向して上下方向に並んで取り付けられている。複数のガラス合成バーナ22は、出発ロッド21の上流側(図における右側)に配置されている。
ガラス合成バーナ22は、ガラス原料ガスと燃焼ガスとから火炎加水分解反応によりガラス微粒子を生成するものである。燃焼ガスには、例えば、水素(H)および酸素(O)が含まれる。ガラス原料ガスは、例えば、四塩化ケイ素(SiCl)やシロキサン等が含まれ、さらに、四塩化ゲルマニウム(GeCl)が屈折率調整材として添加されてもよい。屈折率調整剤は、例えばリンやホウ素を用いてもよい。ガラス原料ガスとして四塩化ケイ素と四塩化ゲルマニウムを用いた場合、シリカ(SiO)および二酸化ゲルマニウム(GeO)を主成分とするガラス微粒子がガラス合成バーナ22の火炎中に生成される。
出発ロッド21は、上端が回転チャック(図示省略)に把持され、上下方向に伸びる回転軸Xを中心として回転されるとともに、移動手段(図示省略)により上下方向に往復移動する。
このように、ガラス母材の製造装置1は、出発ロッド21を回転させながら回転軸Xの方向に沿って往復移動させることにより、複数のガラス合成バーナ22が出発ロッド21に対して相対的に短く往復してガラス微粒子を堆積させる構成となっている。
反応容器2における上流側(図における右側)、すなわち出発ロッド21の回転軸Xに向かって排気部3とは反対側には、反応容器2内にクリーンエアCAを供給するためのクリーンブース4が設けられている。
クリーンブース4は、空気供給口41と、フィルタ42とを有する。空気供給口41は、クリーンブース4の上流側(図における右側)の側面に設けられており、クリーンブース4の外部から空気供給管43を介して供給される空気Aをクリーンブース4内に供給する開口である。なお、空気供給口41および空気供給管43は、複数設けられていてもよい。
フィルタ42は、空気供給口41から供給された空気Aを除塵してクリーンエアCAにするフィルタである。このフィルタ42は、空気供給口41と反応容器2との間に、少なくとも反応容器2の複数のガラス合成バーナ22が配置された上下方向の範囲に対応するクリーンブース4内の範囲を覆うように設けられている。
また、フィルタ42は、所定の圧力損失を生成するための部材としても機能する。フィルタ42は、フィルタ42の上流側(空気供給口41側)と下流側(反応容器2側)との間に所定の圧力差、例えば50Pa以上の圧力損失を設けるようにしている。
フィルタ42としては、例えば、HEPAフィルタ(High Efficiency Particulate Air Filter)などを用いることができる。
排気部3は、出発ロッド21に堆積されなかった余剰のガラス微粒子等を含む排気ガスを反応容器2内から反応容器の外部に排出する部分である。排気部3は、排気接続部31と、バッファ管32と、分岐排気管33(33a,33b)と、主排気管34と、を有する。
排気接続部31は、反応容器2とバッファ管32とを接続する排気部分を構成する。排気接続部31は、反応容器2から排出される排気ガスをバッファ管32に向けて送出する。排気接続部31は、例えば、上下方向に長い箱状に形成されており、排気接続部31の上部から下部に亘って上流側の側部に開口51(51a~51f)が形成され、下流側の側部に開口52(52a~52f)が形成されている。排気接続部31の内部は、左右方向に伸びる仕切り部材53によって上下方向に複数(本例では6つ)の空間54a~54fに分離されている。各空間54a~54fの上流側に各開口51a~51fがそれぞれ形成され、各空間54a~54fの下流側に各開口52a~52fがそれぞれ形成されている。
上流側の開口51(51a~51f)、すなわち反応容器2側の開口51(51a~51f)は、排気ガスを排出するための反応容器2の開口27に接続されている。排気接続部31の開口51および反応容器2の開口27は、少なくともガラス母材23の形成範囲に対応する上下方向の範囲にわたって形成されていることが好ましい。
下流側の開口52(52a~52f)、すなわちバッファ管32側の開口52(52a~52f)は、バッファ管32に形成されている開口61(61a,61b)に接続されている。開口52a~52fのうち開口52a~52cは、バッファ管32の開口61aに接続されている。開口52a~52fのうち開口52d~52fは、バッファ管32の開口61bに接続されている。
排気接続部31の各空間54a~54fには、反応容器2からバッファ管32に送出される排気ガスの流量を調整するためのダンパー55が設けられている。ダンパー55は、例えば、外部から開閉状態を制御可能な電動コントロール弁(例えばバタフライ弁など)で構成されている。
また、排気接続部31の各空間54a~54fには、各空間54a~54f内の圧力と反応容器2外の圧力との差を測定する差圧計56が設けられている。反応容器2外の圧力とは、ガラス母材の製造装置1が設置されている場所の圧力、例えば、大気圧である。差圧計56は、排気接続部31におけるダンパー55の下流側、すなわちダンパー55よりもバッファ管32側に取り付けられている。
バッファ管32は、開口61(61a,61b)を介して排気接続部31から流入される排気ガスを一旦溜めるバッファとして機能する。バッファ管32は、上下方向に伸びる例えば円筒状の管体で形成され、管体の内部がシャッタ部材62によって上下方向で複数(本例では2つ)の空間63(63a,63b)に分離されている。
上側の空間63aは、バッファ管32の上側部分に形成されている開口61aにおいて排気接続部31の開口52a~52cに接続されている。下側の空間63bは、バッファ管32の下側部分に形成されている開口61bにおいて排気接続部31の開口52d~52fに接続されている。上側の空間63aには、排気接続部31の空間54a~54cを通過した排気ガスが開口52a~52cを介して流れ込む。下側の空間63bには、排気接続部31の空間54d~54fを通過した排気ガスが開口52d~52fを介して流れ込む。バッファ管32の中心を通り排気ガスの流れ方向に直交する縦断面における断面積は、排気接続部31の排気ガスの流れ方向に直交する縦断面における断面積よりも大きく形成されている。
バッファ管32における開口61(61a,61b)が形成されている側部とは反対側の側部、すなわちバッファ管32における下流側の側部には、分岐排気管33(33a,33b)が接続されている。
分岐排気管33(33a,33b)は、バッファ管32から送出されてくる排気ガスを主排気管34に向けて送出する。分岐排気管33(33a,33b)は、シャッタ部材62で分離されたバッファ管32の空間63a,63bの数と同じ数だけ設けられている。本例では、2つの分岐排気管(33aと33b)が設けられている。分岐排気管33aは、バッファ管32の上側の空間63aに接続されている。分岐排気管33bは、バッファ管32の下側の空間63bに接続されている。分岐排気管33aの内部には、バッファ管32の上側の空間63aから分岐排気管33aに送出される排気ガスの流量を調整するためのダンパー71aが設けられている。分岐排気管33bの内部には、バッファ管32の下側の空間63bから分岐排気管33bに送出される排気ガスの流量を調整するためのダンパー71bが設けられている。ダンパー71a,71bは、例えば、外部から開閉状態を制御可能な電動コントロール弁(例えばバタフライ弁等)で構成されている。
分岐排気管33a,33bにおける下流側の各端部は、いずれも主排気管34に接続されている。
主排気管34は、分岐排気管33a,33bから送出されてくる排気ガスを除害装置(図示省略)に向けて送出する。主排気管34における下流側の端部、すなわち分岐排気管33a,33bが接続されている側の端部とは反対側の端部は、除害装置に接続されている。除害装置は排気ガスを洗浄するための装置である。排気ガスは、主排気管34を介して除害装置に吸引されている。
なお、上述した例では、バッファ管32が1つのシャッタ部材62によって2つの空間63(63a,63b)に分離される構成を説明したが、これに限定されず、3つ以上の空間に分離されていてもよい。例えば、バッファ管32は2つのシャッタ部材62によって上側、真ん中、下側の3つの空間63に分離されるようにしてもよい。この場合、3つの分岐排気管33が設けられて、各空間63にそれぞれ分岐排気管33接続される。バッファ管32における上側の空間63には、排気接続部31の空間54a,54bを通過した排気ガスが開口52a,52bを介して流れ込む。真ん中の空間63には、排気接続部31の空間54c,54dを通過した排気ガスが開口52c,52dを介して流れ込む。下側の空間63には、排気接続部31の空間54e,54fを通過した排気ガスが開口52e,52fを介して流れ込む。
以上説明したように、ガラス母材の製造装置1において、反応容器2から排出される排気ガスは、排気接続部31を介して、バッファ管32に排出される。バッファ管32は、その縦断面における断面積が、排気接続部31の縦断面における断面積よりも大きく形成されているので、排気ガスの流れ方向における単位長さ当たりの内容積は、バッファ管32の方が排気接続部31よりも大きい。このため、バッファ管32は、接続された排気接続部31から流入される排気ガスを一旦溜めるバッファとして機能し、排気接続部31の上部から下部にわたって排気接続部31の排気圧を均一化するように作用する。さらに、バッファ管32は、上下方向に複数(例えば2つ)の空間63(63a,63b)に分離されており、バッファ管32の各空間63a,63bに接続される排気接続部31も上下方向で空間54a~54fに分離されている。
また、バッファ管32の各空間63a,63bは、分岐排気管33a,33bおよび主排気管34を介して除害装置に接続されているので、バッファ管32の各空間63a,63bから排出される排気ガスの排気圧をそれぞれ異なる排気圧に調整することができる。
したがって、ガラス母材の製造装置1の構成によれば、排気接続部31の排気圧を排気接続部31の上部から下部にわたって、バッファ管32の各空間63a,63bに接続された部分(空間54a~54f)毎に均一化するように調整することができる。
反応容器2内の煙突効果による上昇気流によって生じる反応容器2内の気圧差に応じて、上記のように排気接続部31の排気圧を排気接続部31の上部から下部にわたりそれぞれ調整することによって、ガラス微粒子の堆積面の上下方向で排気ガスの流量および流速の差をより少なくすることができる。これにより、上下方向に並んで配置されるガラス合成バーナ22の火炎の状態を安定させることができるので、出発ロッド21の上下方向で堆積面の温度を均一にすることができる。したがって、ガラス微粒子の堆積量が一定になり、製造されるガラス母材23の上下方向すなわち長手方向における外径変動を抑えることができる。
また、ガラス母材の製造装置1は、排気接続部31の各空間54a~54fに設けられた各ダンパー55の開閉状態により排気ガスの流れに対する抵抗を変化させることで、各空間54a~54fを流れる排気ガスの流量および流速を調整することができる。これにより、排気接続部31の上下方向における各部で排気ガスの流量および流速をそれぞれ細かく調整することができる。
また、ガラス母材の製造装置1は、排気接続部31の各空間54a~54fに設けられた差圧計56により、排気接続部31の上下方向における各空間54a~54fの圧力と反応容器2の外部の圧力(例えば、大気圧)との差圧すなわち排気圧を測定することができる。したがって、測定された差圧値に基づいて排気接続部31の上下方向における各空間54a~54fの差圧を調整することにより、排気ガスの流量および流速をより正確に調整することができる。
また、ガラス母材の製造装置1は、各分岐排気管33a,33b内に設けられた各ダンパー71a,71bの開閉状態により排気ガスの流れに対する抵抗を変化させて、各分岐排気管33a,33bを流れる排気ガスの流量および流速を調整することができる。これにより、バッファ管32の各空間63a,63bから流れ出す排気ガスの流量および流速を個別に微調整することができる。
また、ガラス母材の製造装置1におけるクリーンブース4は、圧力損失が50Pa以上のフィルタ42を通して、少なくとも反応容器2内の複数のガラス合成バーナ22が配置された上下方向の範囲にわたってクリーンエアCAを供給する。これにより、クリーンエアCAを各ガラス合成バーナ22の付近に均一な流量および流速の気流(いわゆる、層流)として流すことができる。したがって、各ガラス合成バーナ22の火炎の乱れを抑えることができるので、堆積面の上下方向での温度差が小さくなり、ガラス母材23の上下方向すなわち長手方向における外径変動を抑えることができる。なお、フィルタ42は、圧力損失が100Pa以上の高性能フィルタであってもよく、圧力損失が245Pa以上であってもよい。フィルタ42の圧力損失を大きくすることで、クリーンエアCAをより均一な流量および流速の気流として流すことができる。本明細書中、フィルタ42の圧力損失は、風速2.5m/sになるように風量を調整した状態での圧力損失を指す。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
1:ガラス母材の製造装置
2:反応容器
3:排気部
4:クリーンブース
21:出発ロッド
22:ガラス合成バーナ
23:ガラス母材
27:開口
31:排気接続部
32:バッファ管
33(33a,33b):分岐排気管
34:主排気管
41:空気供給口
42:フィルタ
43:空気供給管
51(51a~51f):開口
52(52a~52f):開口
53:仕切り部材
54a~54f:空間
55:ダンパー
56:差圧計
61(61a,61b):開口
62:シャッタ部材
63(63a,63b):空間
71a,71b:ダンパー
A:空気
CA:クリーンエア
X:回転軸

Claims (5)

  1. 反応容器の内部で上下方向に伸びる回転軸を中心として回転する出発ロッドの周囲にガラス微粒子を堆積させてガラス母材を製造する製造装置であって、
    前記反応容器の内部で上下方向に並んで配置され、前記ガラス微粒子を生成する複数のガラス合成バーナと、
    前記反応容器の内部で生成された排気ガスを前記反応容器の外部に設けられた除害装置へ排気する排気部と、
    を有し、
    前記排気部は、
    前記除害装置に一方の端部が接続された主排気管と、
    前記主排気管の他方の端部に一方の端部が接続された複数の分岐排気管と、
    管体が上下方向に伸び前記管体の内部が上下方向で複数の空間に分離されており、前記分岐排気管のそれぞれの他方の端部に前記複数の空間がそれぞれ接続されたバッファ管と、
    前記バッファ管の前記複数の空間に接続され、上下方向に伸びた開口が前記反応容器に接続された排気接続部と、
    を含み、
    前記バッファ管の縦断面における断面積は、前記排気接続部の縦断面における断面積よりも大きい、
    ガラス母材の製造装置。
  2. 前記排気接続部は、
    当該排気接続部の内部に、排気ガスの流量を調整する複数のダンパーを有する、
    請求項1に記載のガラス母材の製造装置。
  3. 前記排気接続部は、
    当該排気接続部の内部の圧力と前記反応容器の外部の圧力との差を測定する差圧計を複数有する、
    請求項2に記載のガラス母材の製造装置。
  4. 複数の前記分岐排気管は、それぞれ排気ガスの流量を調整するダンパーを有する、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のガラス母材の製造装置。
  5. 前記出発ロッドの回転軸に向かって前記排気部の反対側に、前記反応容器内にクリーンエアを供給するクリーンブースを有し、
    前記クリーンブースは、
    前記クリーンブース内に空気を供給する空気供給口と、
    前記空気供給口と前記反応容器との間に設けられ、前記空気を除塵して前記クリーンエアにする、圧力損失が50Pa以上のフィルタと、を有し、
    前記フィルタは、少なくとも複数の前記ガラス合成バーナが配置された上下方向の範囲に対応する前記クリーンブース内の範囲を覆うように設けられている、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のガラス母材の製造装置。
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