JP2005162573A - ガラス母材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガラス母材を製造する反応容器から排気ガスを排出する際、プラスチック含有ダクトの温度上昇を防ぐことのできるガラス母材の製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明のガラス母材の製造方法は、火炎を用いて多孔質ガラス母材Gを作製する反応容器10から、金属ダクト20と金属ダクト20より下流側のプラスチック含有ダクト21とを通して排気ガスを排出する際、排気ガスの温度を測定し、プラスチック含有ダクト21に導入される排気ガスの温度がプラスチック含有ダクト21の使用許容温度を超えないように、空気(冷却用ガス)を金属ダクト20内に導入し、その導入量を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、火炎を用いてガラス母材を製造する際に、その反応容器からダクトを通して排気ガスを排出するガラス母材の製造方法に関する。
一般に、ガラス体の光ファイバは、多孔質ガラス母材を加熱して透明化(焼結)させたガラス母材を、線引きすることにより製造される。多孔質ガラス母材を製造する方法として、VAD法(Vapor phase Axial Deposition:軸付け法)やOVD法(Outer Vapor phase Deposition:外付け法)等の気相合成法が知られている。
このような気相合成法では、例えば、複数のポートを有するバーナに、酸素、水素、及びガラスの原料ガスを導入して、加水分解反応によりガラス微粒子を生成し、ガラスロッドの径方向の外側または軸方向に堆積させて多孔質ガラス母材とする。
ガラス微粒子を生成する原料ガスは、四塩化ケイ素(SiCl4)、四塩化ゲルマニウム(GeCl4)等が用いられ、この原料ガスの加水分解反応により二酸化ケイ素(SiO2)、二酸化ゲルマニウム(GeO2)等のガラス微粒子が生成される。
したがって、このような気相合成法、あるいは多孔質ガラス母材の透明化処理を行った反応容器から排出される排気ガスには、二酸化ケイ素、二酸化ゲルマニウム等のガラス微粒子や、塩化水素(HCl)、塩素(Cl2)等の塩素化合物等が含まれている。
そして、上記のような排気ガスを処理するために、様々な処理装置や処理方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献2には、ガラス微粒子を堆積させて多孔質ガラス母材を製造する際の非堆積ガラス微粒子が、反応容器から排気ガス処理装置へ排気ガスを導入するダクト内に付着することを防止するために、ダクト内の排気ガス速度を15m/以上とする技術が開示されている。
特開2001−62249号公報 特開平6−235829号公報
ところで、上記のような火炎を用いたガラス母材の製造工程では、反応容器から排出される排気ガスは非常に高温となる。そのため、反応容器から排出された排気ガスをダクトに通すことで、排気ガス処理装置に導入される排気ガスの温度を下げ、排気ガス処理装置が劣化することを防いでいる。このように、反応容器から直接に高温の排気ガスが導入されるダクトには、高温の環境条件においても塩素ガス等による腐食が極めて起こりにくいことが要求される。
ダクトを構成する耐熱、耐腐食性の材料としては、ニッケル、ニッケル合金等の金属が用いられるが、これらの金属は高価であるため、ダクトの設置コストが高くなってしまう。
そのため、従来、排気ガスの温度が所望の温度まで低下されるまでの上流側区間は、その高温に耐え得るように、ニッケル、ニッケル合金等の金属によりダクトを形成し、下流側区間はガラスFRP等のプラスチック含有材料でダクトを形成していた。
しかしながら、ガラス母材の製造中に、反応容器内が通常の稼動状態より高温となることがあり、ガラスFRP等で形成されたダクト内の温度が、その使用許容温度以上となってしまうことがあった。使用許容温度以上となった場合、例えば、ガラスFRPに含まれるプラスチックから揮発成分が発生して、ダクトの寿命が短くなったり、その強度が低下してしまったりするおそれがある。また、使用許容温度を大きく超えた場合には、プラスチックが発火して火災を引き起こすおそれがある。
本発明は、ガラス母材を製造する反応容器から排気ガスを排出する際、プラスチック含有ダクトの温度上昇を防ぐことのできるガラス母材の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成することのできる本発明のガラス母材の製造方法は、火炎を用いてガラス微粒子を堆積してガラス母材を製造する反応容器から、金属ダクトと前記金属ダクトより下流側のプラスチック含有ダクトとを通して前記反応容器内の排気ガスを排出する際、前記排気ガスの温度を測定し、前記プラスチック含有ダクトに導入される前記排気ガスの温度が前記プラスチック含有ダクトの使用許容温度を超えないように、冷却用ガスを前記金属ダクト内に導入する量を制御するものである。
なお、プラスチック含有ダクトの使用許容温度は、そのプラスチック材料により異なるものであり、適宜作業者の判断で設定することが好ましい。
また、本発明のガラス母材の製造方法において、前記測定した温度が冷却基準温度以下であるときには、前記冷却用ガスの導入を行わず、前記測定した温度が前記冷却基準温度を超えたときには、前記冷却用ガスを前記金属ダクト内に導入することが好ましい。
また、本発明のガラス母材の製造方法において、前記測定した温度の変動に応じて、前記冷却用ガスの導入量を制御することが好ましい。
また、本発明のガラス母材の製造方法において、複数の前記反応容器から個々の前記金属ダクトに導入されたそれぞれの前記排気ガスの温度と、前記個々の金属ダクトから合流された排気ガスの温度とを測定し、前記合流された排気ガスの温度が警告温度を超えたときに、前記合流する前の測定温度が最も高い前記排気ガスを排出する前記反応容器のガラス母材の製造を停止することが好ましい。
以下、本発明を実施するための最良の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態のガラス母材の製造方法を実施できる装置を示す概略構成図である。
図1に示すように、ガラス母材の製造装置1は、反応容器10と、排気ガス処理部30とを有し、反応容器10から排気される排気ガスを、金属ダクト20とプラスチック含有ダクト21とを通して排気ガス処理部30に導入し、排ガス処理する構成となっている。
反応容器10は、上方から、出発棒11が昇降可能に収容され、内側の空間内で出発棒11に対してガラス微粒子を堆積させるものである。また、反応容器10は、多孔質ガラス母材Gを形成する際の高温の環境条件においても塩素ガス等による腐食が極めて起こりにくい材料、例えば、二酸化ケイ素、炭化ケイ素、ニッケル、ニッケル合金等を用いて形成されている。
反応容器10には、ガラス微粒子を生成するバーナ12が設けられている。バーナ12は、ガスを吹き出す複数のポートを有しており、そのポートから二酸化ケイ素等のガラス原料ガスと、酸素及び水素を吹き出し、酸水素火炎中においてガラス原料を加水分解反応させて、ガラス微粒子を生成するものである。また、バーナ12は、生成したガラス微粒子を出発棒11に堆積させるように、出発棒11に向けて配置されている。
また、反応容器10には、多孔質ガラス母材Gの製造中に反応容器10内の圧力変化を検知できるように、内側の空間の圧力を測定する圧力計14が設けられている。圧力計14は、排気量制御部15と接続されており、測定した値が適宜この排気量制御部15に送られる。
さらに、反応容器10は、排気口13を備えており、出発棒11に堆積されなかった余剰のガラス微粒子を含む内部の排気ガスが排気口13から送り出される。
排気口13には、金属ダクト20が接続されており、この金属ダクト20には反応容器10から排気される高温の排気ガスが導入される。金属ダクト20は、ニッケルやニッケル合金から形成されている。また、金属ダクト20には、その管路の途中に排気量調整弁23が設けられている。この排気量調整弁23は、上記の圧力計14に接続された排気量制御部15によりその動作が制御されるものであり、圧力計14により測定した値の変化に伴って弁の開閉を制御できる。
また、排気量調整弁23の下流側には、金属ダクト20と連通するように接続された空気導入ダクト24が設けられている。この空気導入ダクト24は、金属ダクト20内に冷却用ガスを導入するためのものである。冷却用ガスは、金属ダクト20に導入された排気ガスの温度を低下させるものであれば良く、例えば室温の空気を好適に用いることができる。
本実施形態では、このガラス母材の製造装置1の外側に存在する空気を冷却用ガスとして用いる。そのため、空気導入ダクト24はその開放端側が導入口28として形成されており、さらにその導入量を調節すべく、空気導入ダクト24の途中に空気調整弁25が設けられている。また、空気調整弁25には、その開閉を調整する導入量制御部27が接続されている。
金属ダクト20の下流側には、接続部22を介してプラスチック含有ダクト21が接続されており、プラスチック含有ダクト21の下流側には、排気ガス処理部30が接続されている。プラスチック含有ダクト21の材質は、ガラス繊維の集合体にマトリックス樹脂を含侵させて硬化させた、所謂ガラスFRPを好適に用いることができる。ガラスFRPは、ガラス繊維が非常に耐熱性に優れたものであるため、150℃程度までの温度環境下では劣化しにくい。また安価に製造できるため、ダクトの材質として好適である。ただし、ガラスFRPに含まれるプラスチック、すなわちマトリックス樹脂は、例えば200℃程度の高温下では揮発成分が発生して、強度劣化が起こることがあり、また、ダクトとしての寿命が短くなってしまう場合もある。
本実施形態では、排気ガスの温度を測定するために、金属ダクト20内に温度計26が設けられており、この温度計26には導入量制御部27が接続されている。導入量制御部27は、空気調整弁25の開閉の程度を調節して、金属ダクト20内に導入される空気(冷却用ガス)の量を制御することができる。すなわち、温度計26により測定した排気ガスの温度を基に、金属ダクト20内に適宜空気を導入して、プラスチック含有ダクト21内をその使用許容温度以下に保つことができる。プラスチック含有ダクト21がガラスFRPである場合、例えばその使用許容温度は200℃である。
ここで、排気ガス処理部30について説明する。ただし、本発明において、排気ガス処理部30は様々な形態をとることができる。以下に示す構成は一例である。
図2に示すように、本実施形態の排気ガス処理部30は、その処理工程順に構成を示すと、冷却塔31と、集塵装置32と、排風機34と、ガス吸着装置38とを備えている。
図1に示したガラス母材製造装置から出た排気ガスは、まず冷却塔31に入り、冷却塔31内の散水雰囲気中を通過することによって冷却及び調湿がなされて、次の集塵装置32に入る。
集塵装置32内で、排気ガス中のガラス微粒子は、高電圧に荷電された放電電極で発生したイオンによって帯電され、林立する板状又はパイプ状の導電性樹脂等からなる集塵電極33によって捕集される。なお、集塵電極33で捕集された固形微粒子は、集塵電極面を散水によって洗い流すことによって集められ、スラリー状の廃液となって下方から収集される。また、この廃液の一部は散水用に循環して使用する。
排風機34では、モータ37によって羽根車36を回転させて、集塵装置32側から集塵処理が終わった排気ガスを吸引し、ガス吸着装置38側にその排気ガスを送り込む。排風機34内では、運転中の必要時点で散水ノズル35から水を散水させ、排風機34内を通過する排気ガス中の塩素、塩化水素等の酸性ガスをその水に溶かし込んで酸性水とし、それによって排風機34内の羽根車36、排風機室の内壁等の部品を酸洗浄する。
排風機34からガス吸着装置38に入った排気ガスは散布されたカセイソーダ液41等と充填部39にて気液接触し、排気ガス中の塩素、塩化水素等の酸性ガスはカセイソーダ液41に溶け込み吸着除去される。なお、カセイソーダ液41はポンプで循環させて使用し、一部を廃液として排出し、新たにカセイソーダ液を補給してガス吸着装置38内のカセイソーダ液41のpHを一定に保つ。
ガス吸着装置38の充填部39を通過した排気ガスはその後、ガス吸着装置38内のミストセパレータ40にてカセイソーダ液等の水滴が除去される。そして、ガス吸着装置38を出た排気ガスは、ガラス微粒子及び有害な酸性ガスが除かれた処理済みガスとして、スタック(図示せず)等を通して空中に放出する。
次に、上記構成のガラス母材製造装置1によってガラス母材を製造する方法について説明する。
まず、反応容器10内のバーナ12の近傍位置まで吊り下げた出発棒11を軸回りに回転させる。そして、この回転させている出発棒11に向かって、バーナ12から酸水素火炎を発生させる。酸水素火炎中では、加水分解反応によりガラス微粒子が生成される。生成されたガラス微粒子は、出発棒11に付着して徐々に出発棒11の周囲に堆積していく。
さらに、出発棒11を、軸回りに回転させながら、ガラス微粒子の堆積の状態に応じて徐々に引き上げていくことで、ガラス微粒子が堆積したガラスの多孔質堆積体が出発棒11の軸方向に成長していき、所望の多孔質ガラス母材Gを形成することができる。
その際、反応容器10内は、バーナ12の酸水素火炎により、例えば1000℃以上の高温となる。
そして、反応容器10の排気口13から金属ダクト20へ、塩素、塩化水素、堆積しなかったガラス微粒子等を含む高温の排気ガスが排出される。また、圧力計14によって反応容器10内の圧力が看視され、その圧力の変動に伴い排気量制御部15により排気量調整弁23の開閉動作を制御して、反応容器10内の圧力を一定に保つ。
反応容器10内の圧力を一定に維持することで、ガラス微粒子の堆積を安定して行うことができ、良好な品質のガラス母材を製造することができる。
排気量調整弁23を通った排気ガスは、接続部22の上流側近傍に設けられた温度計26によって温度が測定される。そして、その測定した温度値が導入量制御部27に送られる。導入量制御部27では、排気ガスの温度がプラスチック含有ダクト21の使用許容温度を超えることを未然に防ぐために、金属ダクト20への空気の導入を開始する冷却基準温度が設定されている。この冷却基準温度は、使用許容温度より低く設定される。例えば、使用許容温度が200℃である場合には、165℃を空気導入開始の冷却基準温度とし、温度計26の温度がこの冷却基準温度を超えたときに空気調整弁25を開いて、金属ダクト20に空気を導入する。また、150℃でアラームを発するように設定しておき、排気ガスの温度が冷却基準温度に近づいたことを作業者に報知するようにしても良い。
このように、金属ダクト20に空気を導入することで、プラスチック含有ダクト21に導入される排気ガスの温度を、プラスチック含有ダクト21の使用許容温度より低く保つことができる。また、空気の導入量が多いほど排気ガスの温度を低くすることができるが、排気ガス処理部30へ導入する排気ガスの流量が、排気ガス処理部30の処理能力を超えないように、空気の導入量はできるだけ少なく抑えたほうが良い。
そのため、金属ダクト20への空気の導入開始後も、温度計26により測定した温度の変動とともに空気調整弁25の開閉を制御し、空気の導入量を増減させることで、必要以上に空気を導入することを防ぎ、排気ガスの温度を効率的に使用許容温度より低く保つことができる。
また、上記の実施形態の例では、冷却基準温度を設定し、この冷却基準温度を超えたときに空気の導入を開始するが、本発明においては、特に冷却基準温度は設定せず空気の導入を常に行っても良い。その場合には、温度計26により測定した温度の変動とともに空気調整弁25の開閉を制御して空気の導入量を増減させることで、プラスチック含有ダクト21に導入される排気ガスの温度を、プラスチック含有ダクト21の使用許容温度より低く保つことができる。
なお、空気導入ダクト24から最大限に空気を導入して、プラスチック含有ダクト21に導入される排気ガスを冷却してもその温度上昇が抑えられず、温度計26によって測定した温度が使用許容温度に近い警告温度となった場合には、反応容器10の稼動を停止させると良い。これにより、プラスチック含有ダクト21の劣化を防止することができる。なお、警告温度はそのプラスチック含有ダクトの種類に合わせて、作業者が適宜設定しておくものであり、プラスチック含有ダクト21がガラスFRPで形成されている場合、例えば、200℃とすることができる。
また、図1に示した形態は、温度計26を接続部22の上流側近傍に設け、プラスチック含有ダクト21に導入される直前の排気ガスの温度を基準として空気の導入を行うものであるが、温度を測定する位置はこれに限られるものではない。
例えば、空気導入ダクト24より上流側の位置で金属ダクト20内に温度計26を設けても良い。もしくは、温度計26をプラスチック含有ダクト21の内側に設けても良い。これらの場合には、温度計26を設けた位置の排気ガスの温度とプラスチック含有ダクト21内に導入される排気ガスの温度との関係を調べておき、排気ガスがプラスチック含有ダクト21に導入されたときに使用許容温度以下となるように、上記の冷却基準温度とは別の基準温度を設定して空気の導入を行うと良い。
次に、図3を参照して、複数の反応容器の排気ガスを1つの排気ガス処理部により処理する形態について説明する。
図3に示すように、このガラス母材の製造装置2は、反応容器10を3つ備えており、それぞれの反応容器10に接続された個々の金属ダクト20aに、それぞれ排気ガスが排出される。個々の金属ダクト20aは、1本の金属ダクト20bに合流するように接続されている。金属ダクト20bは、プラスチック含有ダクト21に接続されている。プラスチック含有ダクト21は、図1に示した形態と同様に、1つの排気ガス処理部30(図1参照)に接続されている。
個々の金属ダクト20aの途中には、それぞれ排気量調整弁23aが設けられており、図1に示した形態と同様に、反応容器10の内圧を一定に保つように弁の開閉状態が制御される。また、金属ダクト20bに接続する直前の位置の金属ダクト20a内には、それぞれ温度計26aが備えられており、個々の反応容器10から排出された合流前の排気ガスの温度が測定される。合流される金属ダクト20bには、その上流側の端部に、図1に示した形態と同様の空気導入ダクト24、空気調整弁25及び導入口28が設けられており、金属ダクト20b内に室温の空気を導入することができる。
接続部22の上流側近傍位置の金属ダクト20b内には、温度計26が備えられており、3つの反応容器10から排出された排気ガスが個々の金属ダクト20aから合流して、プラスチック含有ダクト21に導入される直前の排気ガスの温度を測定することができる。この温度計26と、空気調整弁25は、図1に示した形態と同様に導入量制御部27に接続されている。よって、上述した実施形態と同様の方法で、プラスチック含有ダクト21に導入される排気ガスの温度を使用許容温度以下に保つことができる。
また、この図3に示した形態のように、複数の反応容器から1つの排気ガス処理部によって排ガス処理を行う場合には、例えば何れか1つの反応容器における温度が通常の稼動状態の温度より上昇した際に、個々の金属ダクト20aに設けられた温度計26aよってその温度上昇を検知することができる。したがって、空気導入ダクト24から最大限に空気を導入して、プラスチック含有ダクト21に導入される排気ガスを冷却してもその温度上昇が抑えられず、温度計26によって測定した温度が警告温度となった場合には、3つの温度計26aのうち最も測定温度が高い箇所の反応容器10の稼動を停止させると良い。
これにより、プラスチック含有ダクト21に導入される排気ガスの温度が使用許容温度を超えそうな場合に、全ての反応容器におけるガラス母材の製造を停止する必要がなく、製造効率の低下を極力抑えることができる。
なお、上記の実施形態では、反応容器内で行われるガラス母材の製造がVAD法のものを示したが、OVD法やその他の気相合成法を用いてガラス母材を製造しても良い。
以上説明したように、上記実施形態のガラス母材の製造方法によれば、プラスチック含有ダクトに導入される排気ガスの温度を使用許容温度以下に保つことができる。また、従来の方法より金属ダクト内の冷却効率が良いため、高価なニッケル等を用いた金属ダクトの長さを短くすることができ、ダクトの設備コストを少なく抑えることができる。また、冷却用ガスの導入によっても排気ガスの温度上昇が抑えられない場合には、ガラス母材の製造を停止して、ダクトの火災等を未然に防止することができる。
本発明に係るガラス母材の製造方法を実施できる製造装置を示す概略構成図である。 図1に示した排気ガス処理部の構成を示す模式図である。 図1の反応容器が複数設けられた場合の製造装置を示す概略構成図である。
符号の説明
1,2 ガラス母材の製造装置
10 反応容器
11 出発棒
12 バーナ
13 排気口
14 圧力計
15 排気量制御部
20 金属ダクト
21 プラスチック含有ダクト
22 接続部
23 排気量調整弁
24 空気導入ダクト
25 空気調整弁
26 温度計
27 導入量制御部
28 導入口
30 排気ガス処理部
G 多孔質ガラス母材

Claims (4)

  1. 火炎を用いてガラス微粒子を堆積してガラス母材を製造する反応容器から、金属ダクトと前記金属ダクトより下流側のプラスチック含有ダクトとを通して前記反応容器内の排気ガスを排出する際、
    前記排気ガスの温度を測定し、前記プラスチック含有ダクトに導入される前記排気ガスの温度が前記プラスチック含有ダクトの使用許容温度を超えないように、冷却用ガスを前記金属ダクト内に導入する量を制御するガラス母材の製造方法。
  2. 前記測定した温度が冷却基準温度以下であるときには、前記冷却用ガスの導入を行わず、
    前記測定した温度が前記冷却基準温度を超えたときには、前記冷却用ガスを前記金属ダクト内に導入する請求項1に記載のガラス母材の製造方法。
  3. 前記測定した温度の変動に応じて、前記冷却用ガスの導入量を制御する請求項1または2に記載のガラス母材の製造方法。
  4. 複数の前記反応容器から個々の前記金属ダクトに導入されたそれぞれの前記排気ガスの温度と、前記個々の金属ダクトから合流された排気ガスの温度とを測定し、前記合流された排気ガスの温度が警告温度を超えたときに、
    前記合流する前の測定温度が最も高い前記排気ガスを排出する前記反応容器のガラス母材の製造を停止する請求項1から3の何れか1項に記載のガラス母材の製造方法。
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