JP7342445B2 - 電子部品内蔵基板及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は電子部品内蔵基板及びその製造方法に関し、特に、最表層に位置する配線層がソルダーレジストで覆われた構造を有する電子部品内蔵基板及びその製造方法に関する。
近年、半導体チップなどの電子部品を内蔵した電子部品内蔵基板が広く用いられている。例えば、特許文献1には、基板の内部に半導体チップなどの電子部品を内蔵するとともに、最表層に位置する配線層をソルダーレジストで覆った構造を有する電子部品内蔵基板が開示されている。しかしながら、配線層とソルダーレジストは必ずしも密着性が高くないことから、内部に埋め込まれた電子部品の発熱が大きいと、熱膨張係数の差によってソルダーレジストに剥離が生じるおそれがあった。
これに対し、特許文献2には、最表層に位置する配線層の表面を表面接合層で覆うことにより、ソルダーレジストに対する密着性を高めたプリント配線基板が開示されている。
特開2013-48290号公報 特開2017-191894号公報
しかしながら、特許文献2に記載された方法では、配線層の表面を表面接合層で覆う工程が必要となる。しかも、特許文献2に記載されたプリント配線基板に発熱の大きい電子部品を内蔵した場合、ソルダーレジストと表面接合層の密着性が低下するおそれがあった。
したがって、本発明は、最表層に位置する配線層がソルダーレジストで覆われた構造を有する電子部品内蔵基板及びその製造方法において、表面接合層などを設けることなく、ソルダーレジストの剥離を防止することを目的とする。
本発明による電子部品内蔵基板は、交互に積層された複数の絶縁層と複数の配線層を有する基板と、基板に埋め込まれた電子部品と、複数の配線層のうち、最表層に位置する配線層の一部を覆うソルダーレジストとを備え、最表層に位置する配線層の表面は、平均深さが第1の深さとなるよう粗面化されているとともに、平均深さが第1の深さよりも大きい第2の深さである複数の凹部を有することを特徴とする。
本発明によれば、最表層に位置する配線層の表面が粗面化されているだけでなく、複数の凹部が形成されていることから、表面積が増大し、その結果、ソルダーレジストに対する密着性が向上するとともに、放熱性も高められる。これにより、基板に内蔵する電子部品の発熱が大きい場合であっても、効果的に放熱を行うことができるとともに、ソルダーレジストの剥離を防止することが可能となる。
本発明において、第1の深さは最表層に位置する配線層の最大厚さの5%以下であり、第2の深さは最表層に位置する配線層の最大厚さの10%以上であっても構わないし、複数の凹部の径は、最表層に位置する配線層の最大厚さよりも大きくても構わない。これらによれば、ソルダーレジストの密着性をより高めることが可能となる。
本発明において、最表層に位置する配線層のうち、ソルダーレジストで覆われていない別の一部は、ハンダで覆われていても構わない。これによれば、配線層とハンダの密着性についても高められる。この場合、本発明による電子部品内蔵基板は、ハンダを介して最表層に位置する配線層に接続された別の電子部品をさらに備えるものであっても構わない。これによれば、電子部品内蔵基板をより高機能化することが可能となる。
本発明による電子部品内蔵基板の製造方法は、複数の絶縁層と複数の配線層を交互に積層することによって、電子部品が埋め込まれた基板を作製する工程と、複数の配線層のうち、最表層に位置する配線層を粗面化する工程と、最表層に位置する配線層を第1のドライフィルムで覆った後、第1のドライフィルムをパターニングすることによって最表層に位置する配線層の一部を露出させる工程と、第1のドライフィルムを介して最表層に位置する配線層の表面をエッチングすることにより、最表層に位置する配線層に複数の凹部を形成する工程と、第1のドライフィルムを剥離した後、最表層に位置する配線層の一部をソルダーレジストで覆う工程を備えることを特徴とする。
本発明によれば、最表層に位置する配線層の表面が粗面化され、且つ、複数の凹部が形成されることから、ソルダーレジストの密着性が向上する。
本発明による電子部品内蔵基板の製造方法は、第1のドライフィルムを剥離した後、最表層に位置する配線層をソルダーレジストで覆う前に、最表層に位置する配線層を第2のドライフィルムで覆う工程と、第2のドライフィルムをパターニングすることによって最表層に位置する配線層の一部を露出させる工程と、第2のドライフィルムをマスクとして最表層に位置する配線層をパターニングする工程とをさらに備えるものであっても構わない。これによれば、それぞれの工程で最適なドライフィルムを用いることが可能となる。
本発明による電子部品内蔵基板の製造方法は、最表層に位置する配線層のうち、ソルダーレジストで覆われていない別の一部をハンダで覆う工程をさらに備えるものであっても構わない。これによれば、これによれば、配線層とハンダの密着性についても高められる。さらに、本発明による電子部品内蔵基板の製造方法は、ハンダを介して基板に別の電子部品を搭載する工程をさらに備えるものであっても構わない。これによれば、電子部品内蔵基板をより高機能化することが可能となる。
このように、本発明によれば、最表層に位置する配線層がソルダーレジストで覆われた構造を有する電子部品内蔵基板及びその製造方法において、表面接合層などを設けることなく、ソルダーレジストの剥離を防止することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態による電子部品内蔵基板100の構造を説明するための略断面図である。 図2は、電子部品内蔵基板100を用いたセンサーモジュール100Aの構造を説明するための略断面図である。 図3は、センサーモジュール100Aをマザーボード200に搭載した状態を示す略断面図である。 図4は、最表層に位置する配線層L4の模式的な拡大断面図である。 図5は、電子部品内蔵基板100の製造方法を説明するための工程図である。 図6は、電子部品内蔵基板100の製造方法を説明するための工程図である。 図7は、電子部品内蔵基板100の製造方法を説明するための工程図である。 図8は、電子部品内蔵基板100の製造方法を説明するための工程図である。 図9は、電子部品内蔵基板100の製造方法を説明するための工程図である。 図10は、電子部品内蔵基板100の製造方法を説明するための工程図である。 図11は、電子部品内蔵基板100の製造方法を説明するための工程図である。 図12は、電子部品内蔵基板100の製造方法を説明するための工程図である。 図13は、電子部品内蔵基板100の製造方法を説明するための工程図である。 図14は、電子部品内蔵基板100の製造方法を説明するための工程図である。 図15は、電子部品内蔵基板100の製造方法を説明するための工程図である。 図16は、電子部品内蔵基板100の製造方法を説明するための工程図である。 図17は、電子部品内蔵基板100の製造方法を説明するための工程図である。 図18は、電子部品内蔵基板100の製造方法を説明するための工程図である。 図19は、電子部品内蔵基板100の製造方法を説明するための工程図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。なお、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。また、図面の寸法比率は、図示の比率に限定されるものではない。さらに、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。さらに、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。
図1は、本発明の一実施形態による電子部品内蔵基板100の構造を説明するための略断面図である。
図1に示すように、本実施形態による電子部品内蔵基板100は、4層の絶縁層111~114と、絶縁層111~114の各表面に位置する配線層L1~L4を有している。特に限定されるものではないが、最下層に位置する絶縁層111及び最上層に位置する絶縁層114は、ガラス繊維などの芯材にガラスエポキシなどの樹脂材料を含浸させたコア層であっても構わない。これに対し、絶縁層112,113は、ガラスクロスなどの芯材を含まない樹脂材料からなるものであっても構わない。
最上層に位置する絶縁層114及びその表面に形成された配線層L4の一部は、ソルダーレジスト121によって覆われている。一方、最下層に位置する絶縁層111及びその表面に形成された配線層L1の一部は、ソルダーレジスト122によって覆われている。ソルダーレジスト121は電子部品内蔵基板100の一方の表面101を構成し、ソルダーレジスト122は電子部品内蔵基板100の他方の表面102を構成する。
配線層L1~L4には、それぞれ配線パターン131~134が形成されている。配線パターン131のうち、ソルダーレジスト122によって覆われていない部分には、外部端子であるハンダ130が形成されている。ハンダ130は、後述するマザーボードへの接続端子である。また、配線パターン134のうち、ソルダーレジスト121によって覆われていない部分は、ランドパターン又はボンディングパッドとして用いられる。配線パターン131~134は、絶縁層111~114を貫通するスルーホール導体141~144を介して相互に接続されている。
本実施形態においては、電子部品内蔵基板100の一方の表面101にセンサーチップの搭載領域Aが設けられている。さらに、平面視で搭載領域Aと重なる位置には、電子部品内蔵基板100を一方の表面101から他方の表面102に亘って貫通する貫通孔V1が設けられている。貫通孔V1は閉塞されることなく、一方の表面101及び他方の表面102の両方に開口しており、このため、貫通孔V1を介した空気の流通が可能である。
また、本実施形態による電子部品内蔵基板100は、絶縁層112と絶縁層113の間にコントローラチップ150が埋め込まれている。コントローラチップ150は、搭載領域Aに搭載されるセンサーチップに接続される電子部品である。当然ながら、コントローラチップ150は貫通孔V1を避けて配置される。本発明において、コントローラチップ150などの電子部品の種類は特に制限されず、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)のように動作周波数が非常に高いデジタルICであっても構わないし、F-RomやSDRAM等のメモリ系ICであっても構わないし、増幅器、アンテナスイッチ、高周波発振回路といったアナログIC等の能動素子であっても構わないし、バリスタ、抵抗、コンデンサ等の受動素子であっても構わない。
なお、本明細書において、「電子部品内蔵基板」とは、電子部品が内蔵又は搭載された単位基板である個別基板(個片、個品)のみを指すのではなく、その個別基板を複数有する集合基板(ワークボード、ワークシート)であっても構わない。
図2は、電子部品内蔵基板100を用いたセンサーモジュール100Aの構造を説明するための略断面図である。
図2に示すように、本実施形態によるセンサーモジュール100Aは、電子部品内蔵基板100の表面101にセンサーチップ160及びチップ部品165が搭載された構成を有している。センサーチップ160は、電子部品内蔵基板100の搭載領域Aに搭載されている。センサーチップ160は、例えば空気の振動、圧力、温度又は組成を検出するセンサー、つまりマイクロフォン、圧力センサー、温度センサー、ガスセンサーなどであり、電子部品内蔵基板100の表面101と向かい合う主面に検出部161が設けられている。検出部161の少なくとも一部は、貫通孔V1に露出している。これにより、センサーチップ160の検出部161が貫通孔V1を介して雰囲気中に晒されることから、空気の振動、圧力、温度又は組成を検出することが可能となる。センサーチップ160の出力信号は、ボンディングワイヤ162を介して配線パターン134に接続される。但し、センサー用パッケージ基板100とセンサーチップ160の接続方法がこれに限定されるものではなく、フリップチップ接続を用いても構わない。また、チップ部品165の端子電極は、ハンダ166を介して配線パターン134に接続される。
図3は、本実施形態によるセンサーモジュール100Aをマザーボード200に搭載した状態を示す略断面図である。
図3に示すように、マザーボード200には貫通孔V2が形成されており、平面視で貫通孔V1と貫通孔V2が重なるよう、マザーボード200にセンサーモジュール100Aが搭載される。これにより、センサーチップ160の検出部161は、貫通孔V1,V2を介して雰囲気中に晒される。その結果、矢印Bで示すように、空気の振動、圧力、温度又は組成がセンサーチップ160に伝わることから、これらの物理量を検出することが可能となる。また、本実施形態においては、センサーモジュール100Aの裏面に電子部品などが搭載されていないことから、センサーモジュール100Aとマザーボード200の隙間を非常に小さくすることができる。これにより、センサーの感度を高めることが可能となる。尚、センサーモジュール100Aとマザーボード200の隙間をアンダーフィルなどで埋めても構わない。図3に示す例では、貫通孔V1の径φ1よりも貫通孔V2の径φ2の方がやや大きいが、本発明においてこの点は必須でない。したがって、貫通孔V1の径φ1よりも貫通孔V2の径φ2の方が小さくても構わないし、貫通孔V1の径φ1と貫通孔V2の径φ2がほぼ同じであっても構わない。
図4は、最表層に位置する配線層L4の模式的な拡大断面図である。
図4に示すように、最表層に位置する配線層L4は、表面が粗面化されているとともに、表面に複数の凹部Cが設けられている。粗面化による凹凸と凹部Cは、その深さ及び平面サイズが大きく異なっており、例えば、凹部Cの方が深さ及び平面サイズともに10倍以上大きい。これにより、粗面化による細かな凹凸によって配線層L4の表面積が拡大されるとともに、比較的サイズの大きい凹部Cによってアンカー効果が得られる。
粗面化による凹凸は、配線層L4の全表面において完全に均一である必要はないが、その平均深さT1は配線層L4の最大厚さT0の例えば5%以下とすることが好ましい。これによれば、配線層L4の表面積を十分に拡大することが可能となる。凹部Cによる凹凸についても、配線層L4の全表面において完全に均一である必要はないが、その平均深さT2は配線層L4の最大厚さT0の例えば10%以上であることが好ましく、少なくとも平均深さT1よりも大きい必要がある。凹部Cの平均深さT2を配線層L4の最大厚さT0の10%以上とすれば、十分なアンカー効果を得ることが可能となる。また、凹部Cの径Dは、配線層L4の最大厚さT0よりも大きくても構わない。図示しないが、別の最表層に位置する配線層L1についても、図4に示す配線層L4と同様の表面性を有している。尚、平均深さT1は、十点平均粗さRzで代用しても構わない。
このように、本実施形態においては、最表層に位置する配線層L1,L4の表面が粗面化されているとともに、複数の凹部Cが設けられていることから、配線層L1,L4と接するソルダーレジスト122,121やハンダ130,166との密着性が向上する。つまり、配線層L1,L4は表面が単に粗面化されているだけでなく、深さ及び径がより大きい複数の凹部Cが形成されていることから、粗面化による密着性の向上効果に加え、複数の凹部Cによる密着性の向上効果も得られる。しかも、粗面化された部分における密着状態と、凹部Cにおける密着状態が異なることから、界面に所定の応力が加わった場合であっても、剥離が生じにくくなる。また、表面積の拡大によって放熱性も高められることから、内蔵されたコントローラチップ150の発熱が大きい場合であっても、発生した熱を効率よく排出することが可能となる。
他の配線層L2,L3についても、絶縁層111~114と接する表面が粗面化されていることが好ましい。この場合、配線層L1,L4の粗面化レベルと配線層L2,L3の粗面化レベルは同じであっても構わない。
次に、本実施形態による電子部品内蔵基板100の製造方法について説明する。
図5~図19は、本実施形態による電子部品内蔵基板100の製造方法を説明するための工程図である。
まず、図5に示すように、ガラス繊維などの芯材を含む絶縁層111の両面にCu箔等の金属膜131a,132aが貼合されてなる基材(ワークボード)、すなわち両面CCL(Copper Clad Laminate)を準備する。その後の工程における貫通孔V1の形成を容易にするとともに、ハンドリングを容易にするための適度な剛性を確保するため、絶縁層111に含まれる芯材の厚みは40μm以下であることが望ましい。なお、金属膜131a,132aの材質については特に制限されず、上述したCuの他、例えば、Au、Ag、Ni、Pd、Sn、Cr、Al、W、Fe、Ti、SUS材等の金属導電材料が挙げられ、これらの中でも、導電率やコストの観点からCuを用いることが好ましい。後述する他の金属膜についても同様である。ここで、金属膜131a,132aの表面はあらかじめ粗面化されていても構わない。
また、絶縁層111に用いる樹脂材料は、シート状又はフィルム状に成形可能なものであれば特に制限されず使用可能であり、ガラスエポキシの他、例えば、ビニルベンジル樹脂、ポリビニルベンジルエーテル化合物樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂(BTレジン)、ポリフェニレエーテル(ポリフェニレンエーテルオキサイド)樹脂(PPE,PPO)、シアネートエステル樹脂、エポキシ+活性エステル硬化樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂(ポリフェニレンオキサオド樹脂)、硬化性ポリオレフィン樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂、ポリイミド樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、芳香族液晶ポリエステル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、若しくはベンゾオキサジン樹脂の単体、又は、これらの樹脂に、シリカ、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ホウ酸アルミウイスカ、チタン酸カリウム繊維、アルミナ、ガラスフレーク、ガラス繊維、窒化タンタル、窒化アルミニウム等を添加した材料、さらに、これらの樹脂に、マグネシウム、ケイ素、チタン、亜鉛、カルシウム、ストロンチウム、ジルコニウム、錫、ネオジウム、サマリウム、アルミニウム、ビスマス、鉛、ランタン、リチウム及びタンタルのうち少なくとも1種の金属を含む金属酸化物粉末を添加した材料を用いることができ、電気特性、機械特性、吸水性、リフロー耐性等の観点から、適宜選択して用いることができる。さらに、絶縁層111に含まれる芯材としては、ガラス繊維、アラミド繊維等の樹脂繊維等を配合した材料を挙げることができる。
次に、図6に示すように、例えばフォトリソグラフィー法など公知の手法を用いて金属膜132aをパターニングすることにより、配線パターン132を形成する。さらに、配線パターン132を埋め込むよう、絶縁層111の表面に例えば未硬化(Bステージ状態)の樹脂シート等を真空圧着等によって積層することにより、絶縁層112を形成する。
次に、図7に示すように、絶縁層112上にコントローラチップ150を載置する。コントローラチップ150は、例えば、ベアチップ状態の半導体ICであり、略矩形板状をなす主面151が上側を向くよう、フェースアップ方式で搭載される。コントローラチップ150の主面151には、図示しない多数の外部端子が設けられている。コントローラチップ150は、裏面を研磨する事により通常の半導体ICに比して薄くされている。具体的には、コントローラチップ150の厚さは、例えば200μm以下、より好ましくは50~100μm程度とされる。この場合、コスト的にはウエハーの状態で多数のコントローラチップ150に対して一括して加工する事が望ましく、加工順序は裏面を研削し、その後ダイシングにより個別のコントローラチップ150に分離することができる。その他の方法として、研磨処理によって薄くする前にダイシングによって個別のコントローラチップ150に裁断分離又はハーフカット等する場合には、熱硬化性樹脂等によってコントローラチップ150の主面151を覆った状態で裏面を研磨することもできる。従って、絶縁膜研削、電子部品裏面研削、ダイシングの順序は多岐に亘る。さらに、コントローラチップ150の裏面の研削方法としては、エッチング、プラズマ処理、レーザー処理、ブラスト加工、グラインダーによる研磨、バフ研磨、薬品処理等による粗面化方法が挙げられる。これらの方法によれば、コントローラチップ150を薄型化することができるだけでなく、絶縁層112に対する密着性を向上させることも可能となる。
次に、図8に示すように、コントローラチップ150を覆うように絶縁層113及び金属膜133aを形成する。絶縁層113の形成は、例えば、未硬化又は半硬化状態の熱硬化性樹脂を塗布した後、未硬化樹脂の場合それを加熱して半硬化させ、さらに、プレス手段を用いて金属膜133aとともに硬化成形することが好ましい。絶縁層113は、コントローラチップ150の埋め込みを妨げる繊維が含まれない樹脂シートが望ましい。これにより、絶縁層113と、金属膜133a、絶縁層112及びコントローラチップ150との密着性が向上する。
次に、図9に示すように、例えばフォトリソグラフィー法など公知の手法を用いて金属膜133aの一部をエッチングにより除去した後に、金属膜133aが除去された所定の箇所に対して公知のブラスト加工やレーザー加工を行うことにより、絶縁層112,113にスルーホールを形成する。その後、無電解メッキ及び電解メッキを施し、さらに、金属膜133aを公知の手法によってパターニングすることにより、配線パターン133、スルーホール導体142,143を形成する。スルーホール導体142は、絶縁層113,112を貫通することによって配線パターン132と配線パターン133を接続するものであり、スルーホール導体143は、絶縁層113を貫通することによって配線パターン133とコントローラチップ150を接続するものである。
次に、図10に示すように、配線パターン133を埋め込むよう、絶縁層114と金属膜134aが積層されたシートを真空熱プレスする。絶縁層114に用いる材料及び厚みは、絶縁層111と同じであっても構わない。ここで、金属膜134aの表面はあらかじめ粗面化されていても構わない。また、金属膜131a,134aの表面があらかじめ粗面化されていない場合には、酸などを用いて金属膜131a,134aの表面を粗面化する。上述の通り、粗面化による凹凸は平均深さがT1である。
次に、図11に示すように、例えばフォトリソグラフィー法など公知の手法を用いて金属膜131a,134aの一部をエッチングにより除去した後に、金属膜131a,134aが除去された所定の箇所に対して公知のブラスト加工やレーザー加工を行うことにより、絶縁層111,114にスルーホールを形成する。その後、無電解メッキ及び電解メッキを施すことによって、スルーホール導体141,144を形成する。スルーホール導体141は、絶縁層111を貫通することによって配線パターン131と配線パターン132を接続するものであり、スルーホール導体144は、絶縁層114を貫通することによって配線パターン133と配線パターン134を接続するものである。
次に、図12に示すように、粗面化された金属膜131a,134aの表面に感光性のドライフィルム171,172を形成する。次に、図13に示すように、フォトリソグラフィー法により、ドライフィルム171,172に開口部173,174を形成する。開口部173は貫通孔V1を形成すべき平面位置に設けられ、開口部174は最終的に配線パターン131,134となる平面位置に複数個設けられる。ここで、開口部174の径は、これに続くエッチング工程で金属膜131a,134aが貫通しないよう、開口部173よりも十分に小さい径に設定される。
この状態で金属膜131a,134aをエッチングすることにより、図14に示すように、開口部173に対応する部分の金属膜131a,134aを除去するとともに、開口部174に対応する部分の金属膜131a,134aに複数の凹部Cを形成する。ここで、開口部174に対応する部分の金属膜131a,134aが貫通しないのは、上述の通り、開口部173と比べて開口部174の径が十分に小さく、エッチャントの浸入が金属膜131a,134aの表層にとどまるからである。
次に、図15に示すように、開口部173に対応する領域に対してドリル加工、炭酸ガスレーザーやUVレーザーを用いたレーザー加工、又は、サンドブラストやウェットブラストなどのブラスト加工を行うことにより、貫通孔V1を形成する。ここで、ブラスト加工を行う場合には、金属膜131a,134aに形成された凹部Cが貫通しないよう、ドライフィルム171,172をマスクした状態でブラスト加工を行う。
次に、ドライフィルム171,172を剥離した後、図16に示すように、別のドライフィルム181,182を金属膜131a,134aの表面に形成する。次に、図17に示すように、フォトリソグラフィー法により、ドライフィルム181,182に開口部183,184を形成する。開口部183は貫通孔V1と重なる平面位置に設けられ、開口部184は金属膜131a,134aを除去すべき平面位置に設けられる。
この状態で金属膜131a,134aをエッチングすることにより、図18に示すように、開口部183,184に対応する部分の金属膜131a,134aを除去することによって配線パターン131,134を形成する。その後、図19に示すように、ドライフィルム181,182を剥離する。そして、絶縁層114,111の表面にそれぞれソルダーレジスト121,122を形成した後、ソルダーレジスト121,122から露出する配線パターン134,131に対して部品実装用の表面処理を行う。表面処理は、例えばCu-OSP処理、Ni/Auめっき処理、ENEPIG処理、はんだレベラー処理等が挙げられ、配線パターンの酸化膜防止及び後工程の部品実装への品質を目的としたものであれば、これに限らない表面処理方法でも可能である。その後、配線パターン134の露出部分にハンダ130を形成すれば、本実施形態による電子部品内蔵基板100が完成する。さらに、電子部品内蔵基板100にセンサーチップ160及びチップ部品165を搭載すれば、図2に示すセンサーモジュール100Aが完成する。
このように、本実施形態による製造方法を用いれば、最表層に位置する配線層L1,L4に複数の凹部Cを形成することができる。これにより、配線層L1,L4とソルダーレジスト121,122の密着性が高められるとともに、表面積の拡大によって放熱性も高められる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態による電子部品内蔵基板100は、貫通孔V1を有しているが、本発明においてこの点は必須でない。
100 電子部品内蔵基板
100 センサー用パッケージ基板
100A センサーモジュール
101,102 電子部品内蔵基板の表面
111~114 絶縁層
121,122 ソルダーレジスト
130,166 ハンダ
131~134 配線パターン
131a~134a 金属膜
141~144 スルーホール導体
150 コントローラチップ
151 コントローラチップの主面
160 センサーチップ
161 検出部
162 ボンディングワイヤ
165 チップ部品
171,172,181,182 ドライフィルム
173,174,183,184 開口部
200 マザーボード
A 搭載領域
C 凹部
L1~L4 配線層
V1,V2 貫通孔

Claims (9)

  1. 交互に積層された複数の絶縁層と複数の配線層を有する基板と、
    前記基板に埋め込まれた電子部品と、
    前記複数の配線層のうち、最表層に位置する配線層の一部を覆うソルダーレジストと、を備え、
    前記最表層に位置する配線層の表面は、平均深さが第1の深さとなるよう粗面化されているとともに、平均深さが前記第1の深さよりも大きい第2の深さである複数の凹部を有し、
    前記複数の凹部のいくつかは、前記ソルダーレジストで埋め込まれていることを特徴とする電子部品内蔵基板。
  2. 前記第1の深さは、前記最表層に位置する配線層の最大厚さの5%以下であり、
    前記第2の深さは、前記最表層に位置する配線層の最大厚さの10%以上であることを特徴とする請求項1に記載の電子部品内蔵基板。
  3. 前記複数の凹部の径は、前記最表層に位置する配線層の最大厚さよりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の電子部品内蔵基板。
  4. 前記最表層に位置する配線層のうち、前記ソルダーレジストで覆われていない別の一部は、ハンダで覆われていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子部品内蔵基板。
  5. 前記ハンダを介して前記最表層に位置する配線層に接続された別の電子部品をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の電子部品内蔵基板。
  6. 複数の絶縁層と複数の配線層を交互に積層することによって、電子部品が埋め込まれた基板を作製する工程と、
    前記複数の配線層のうち、最表層に位置する配線層を粗面化する工程と、
    前記最表層に位置する配線層を第1のドライフィルムで覆った後、前記第1のドライフィルムをパターニングすることによって前記最表層に位置する配線層の一部を露出させる工程と、
    前記第1のドライフィルムを介して前記最表層に位置する配線層の表面をエッチングすることにより、前記最表層に位置する配線層に複数の凹部を形成する工程と、
    前記第1のドライフィルムを剥離した後、前記最表層に位置する配線層の一部をソルダーレジストで覆う工程と、を備えることを特徴とする電子部品内蔵基板の製造方法。
  7. 前記第1のドライフィルムを剥離した後、前記最表層に位置する配線層をソルダーレジストで覆う前に、前記最表層に位置する配線層を第2のドライフィルムで覆う工程と、前記第2のドライフィルムをパターニングすることによって前記最表層に位置する配線層の一部を露出させる工程と、前記第2のドライフィルムをマスクとして前記最表層に位置する配線層をパターニングする工程とをさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の電子部品内蔵基板の製造方法。
  8. 前記最表層に位置する配線層のうち、前記ソルダーレジストで覆われていない別の一部をハンダで覆う工程をさらに備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の電子部品内蔵基板の製造方法。
  9. 前記ハンダを介して前記基板に別の電子部品を搭載する工程をさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の電子部品内蔵基板の製造方法。
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