JP7340813B2 - 切断工具 - Google Patents

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Description

本開示は、切断工具に関する。より詳細には、本開示は、一対の切断刃を備えた切断工具に関する。
一対の切断刃を用いた切断工具の従来例として、特許文献1記載の棒状体切断機を例示する。特許文献1記載の棒状体切断機は、固定刃(切断刃)と、この固定刃に対して接離されて剪断作用により棒状体(切断対象物)を切断する可動刃(切断刃)とを備えている。この棒状体切断機は、固定刃と可動刃を交差させることで切断対象物を切断する。固定刃及び可動刃はともに、棒状体の半径と同じ深さの半円形状の凹部を有する。
特開2005-238432号公報
特許文献1記載の棒状体切断機では、可動刃の移動範囲(ストローク量とも言う)は、固定刃の凹部の深さと、可動刃の凹部の深さ分と、棒状体を挿入するために可動刃と固定刃の間を開けたときの間隔分(すなわち棒状体の直径分)とを足し合わせた長さである。ところが、固定刃及び可動刃の各々の凹部の深さは、棒状体の半径と同じ深さである。このため、可動刃の移動範囲が大きくなり、棒状体切断機が大型化する。
本発明は、可動刃の移動範囲をより小さくできる切断工具を提供することを目的とする。
本開示の一態様の切断工具は、一対の切断刃と、工具本体と、を備えている。前記一対の切断刃はそれぞれ、固定刃部及び可動刃部を有する。前記工具本体は、前記一対の切断刃のうちの一方を固定刃とし、他方を可動刃とし、前記可動刃を前記固定刃に対して移動させることで、前記可動刃の前記可動刃部と前記固定刃の前記固定刃部とによって、長尺物を、前記長尺物の長軸に交差する平面で切断する。前記固定刃部は、前記切断刃が前記固定刃として用いられたときに前記長尺物を保持する固定凹部を有する。前記可動刃部は、前記切断刃が前記可動刃として用いられたときに前記長尺物を保持する可動凹部を有する。前記切断刃は、板状の基材を有する。前記基材は、前記基材の厚さ方向に直交する方向の両側にある第1端面及び第2端面を有する。前記可動凹部は、前記第1端面に設けられている。前記固定凹部は、前記第2端面に設けられている。前記可動刃部は、前記基材のうち、前記第1端面から前記第2端面に向かって所定の長さの範囲内の部分である。前記固定刃部は、前記基材のうち、前記第2端面から前記第1端面に向かって前記所定の長さの範囲内の部分である。前記固定凹部及び前記可動凹部の少なくとも一方は、深さが前記長尺物の半径に満たない円弧形状を有する。前記固定凹部と前記可動凹部とは、少なくとも深さが互いに異なる。
本開示の一態様の切断工具は、一対の切断刃と、工具本体と、を備えている。前記一対の切断刃はそれぞれ、固定刃部及び可動刃部を有する。前記工具本体は、前記一対の切断刃のうちの一方を固定刃とし、他方を可動刃とし、前記可動刃を前記固定刃に対して移動させることで、前記可動刃の前記可動刃部と前記固定刃の前記固定刃部とによって、長尺物を、前記長尺物の長軸に交差する平面で切断する。前記固定刃部は、前記切断刃が前記固定刃として用いられたときに前記長尺物を保持する固定凹部を有する。前記可動刃部は、前記切断刃が前記可動刃として用いられたときに前記長尺物を保持する可動凹部を有する。前記切断刃は、板状の基材を有する。前記基材は、前記基材の厚さ方向に直交する方向の両側にある第1端面及び第2端面を有する。前記可動凹部は、前記第1端面に設けられている。前記固定凹部は、前記第2端面に設けられている。前記可動刃部は、前記基材のうち、前記第1端面から前記第2端面に向かって所定の長さの範囲内の部分である。前記固定刃部は、前記基材のうち、前記第2端面から前記第1端面に向かって前記所定の長さの範囲内の部分である。前記固定凹部及び前記可動凹部の少なくとも一方は、深さが前記長尺物の半径に満たない円弧形状を有する。前記切断刃は、前記切断刃を前記工具本体に取り付けるための取付部を有する。前記一対の切断刃において、前記可動凹部が設けられる第1面と前記取付部の中心との間の距離を第1の距離とし、前記固定凹部が設けられる第2面と前記取付部の前記中心との間の距離を第2の距離とする。前記第1の距離と前記第2の距離とは、互いに異なる。
本開示によれば、可動刃の移動範囲をより小さくできる切断工具を提供することができる、という利点がある。
図1は、実施形態に係る切断工具の正面図である。 図2は、同上の切断工具の斜視図である。 図3は、4分ねじ用の切断刃の斜視図である。 図4Aは、同上の4分ねじ用の切断刃の平面図である。図4Bは、同上の4分ねじ用の切断刃の側面図である。 図5Aは、3分ねじ用の切断刃の平面図である。図5Bは、3分ねじ用の切断刃の側面図である。 図6は、固定刃が取り外された状態の固定アームの斜視図である。 図7は、固定アーム及び可動アームの平面図である。 図8は、スペーサを介して3分ねじ用の固定刃が取り付けられた状態の固定アームの斜視図である。 図9は、同上のスペーサの斜視図である。 図10は、比較例の4分ねじを用いた場合における比較例の切断工具の動作を説明する説明図である。 図11は、実施形態の3分ねじを用いた場合における比較例の切断工具の動作を説明する説明図である。 図12は、実施形態の4分ねじを用いた場合における実施形態の切断工具の動作を説明する説明図である。 図13は、実施形態の3分ねじを用いた場合における実施形態の切断工具の動作を説明する説明図である。 図14A及び図14Bは、実施形態の切断刃を用いた場合におけるねじが切断される様子を示す説明する説明図である。 図15は、実施形態の切断刃の移動速度の一例を示す説明図である。
以下、実施形態に係る切断工具について、図面を用いて説明する。ただし、下記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。下記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)概要
図1に示すように、本実施形態の切断工具1は、一対の切断刃6と、工具本体7とを備えている。切断工具1は、例えば手持ち式の電動工具であって、一対の切断刃6によって切断対象物を切断する電動工具である。手持ち式とは、人が手に取って持ち歩くことが可能な寸法及び重さであることを言う。
切断対象物は、一例として、長尺物9である。長尺物9は、所定の部材の一部分であってもよいし、所定の部材の全体であってもよい。本開示において、長尺物とは、長手方向の長さが、長手方向と直交する各方向の長さの2倍以上の長さである部分を意味する。より好ましくは、長尺物では、長手方向の長さが、長手方向と直交する各方向の長さの5倍以上の長さである。より好ましくは、長尺物では、長手方向の長さが、長手方向と直交する各方向の長さの10倍以上の長さである。本実施形態の長尺物9の長手方向は、図1では紙面の上下方向である。
長尺物9を有する所定の部材の具体例は、全ねじ、全ねじ以外のねじ、ボルト、鉄筋、パイプ、又は、木材若しくは金属等で形成された角材若しくは円柱状の部材である。本実施形態では、所定の部材は全ねじであり、長尺物9は全ねじの全体である。本実施形態では、全ねじを切断する切断工具1について説明する。より詳細には、切断工具1は、天井等の構造体から鉛直下向きに突出した長尺物9(全ねじ)を切断する。長尺物9の一端(上端)は、天井等に固定されている。更に詳細には、長尺物9(全ねじ)として、3分ねじ(第1の径を有する第1長尺物)と、4分ねじ(第1の径よりも大きい第2の径を有する第2長尺物)とを切断対象物とする。3分ねじは、直径が3/8インチのねじである。4分ねじは、直径が4/8インチのねじである。従って、3分ねじは、4分ねじよりも直径が小さいねじである。
本実施形態では、一対の切断刃6として、4分ねじ用の一対の切断刃と、3分ねじ用の一対の切断刃とが用意されている。切断工具1は、一対の切断刃6を、4分ねじ用の一対の切断刃、又は3分ねじ用の一対の切断刃に取替可能である。すなわち、切断工具1は、4分ねじを切断する場合は、一対の切断刃6として4分ねじ用の一対の切断刃が取り付けられる。また、切断工具1は、3分ねじを切断する場合は、一対の切断刃として3分ねじ用の一対の切断刃が取り付けられる。
(2)工具本体
図2に示すように、工具本体7は、ハンドル71と、補助ハンドル72と、トリガスイッチ73(操作部)と、ハウジング74と、装着部75と、固定アーム81と、可動アーム82と、を含む。
ハンドル71、補助ハンドル72及びハウジング74の内部には、工具本体7が備えるモータ及びモータの駆動回路等が収容されている。ハウジング74は、円筒状の筒状部 と、筒状部741の軸方向の先端につながった台部742とを有している。台部742のうち、筒状部741側とは反対側の面7421は、平面状である。ハンドル71は、筒状部741の側面から突出している。ハンドル71の外部には、トリガスイッチ73が設けられている。補助ハンドル72は、台部742から突出している。補助ハンドル72の突出している向きは、ハンドル71の突出している向きに沿っている。ハンドル71及び補助ハンドル72は、各々の突出方向の先端側で、装着部75につながっている。装着部75には、電池(2次電池)を収容した電池パック76が取り付けられる。本実施形態では、電池パック76は、切断工具1の構成に含まれないが、電池パック76は、切断工具1の構成に含まれていてもよい。
固定アーム81及び可動アーム82は、ハウジング74の台部742の外面から突出している。固定アーム81及び可動アーム82は、台部742を挟んで補助ハンドル72とは反対側に設けられている。可動アーム82は、固定アーム81に対して、筒状部741の軸方向(図2における紙面の左右方向)にずれて位置している。
一対の切断刃6は、互いに同形同大である。一対の切断刃6のうち、一方の切断刃6は、固定アーム81に固定刃として取り付けられ、他方の切断刃6は、可動アーム82に可動刃として取り付けられる。切断刃6の形状については、後で詳しく説明する。
より詳細には、固定アーム81に形成されている貫通孔810に通されたボルトB1が、切断刃6に形成されている取付孔6bにねじ込まれることで、固定アーム81に一方の切断刃6が取り付けられる。また、可動アーム82に形成されている貫通孔820に通されたボルトB1が、切断刃6に形成されている取付孔6bにねじ込まれることで、可動アーム82に他方の切断刃6が取り付けられる。このようにして、工具本体7は、一対の切断刃6を保持する。
可動アーム82は、工具本体7の台部742において所定の回転軸の回りに回転可能に支持されている。可動アーム82は、上記の所定の回転軸の回りに回転することで、図1において矢印A1で示す方向に、変位可能である。つまり、可動アーム82は、切断刃6の厚み方向と直交する平面に沿って、固定アーム81に近づいたり、離れたりするように変位可能である。
長尺物9が、固定アーム81に取り付けられた切断刃6に接した状態で、トリガスイッチ73が押し操作されると、ハウジング74に収容されたモータの駆動力により、可動アーム82が固定アーム81に近づくように移動する。これにより、可動アーム82に取り付けられた切断刃6と固定アーム81に取り付けられた切断刃6との間に長尺物9が挟まれて、長尺物9がせん断(切断)される。本実施形態では、トリガスイッチ73が押し操作され続けると、可動アーム82は、長尺物9の切断後、元の位置(すなわち可動刃と固定刃との間隔が全開状態になる位置)まで自動的に戻される。
なお、本実施形態では、工具本体7は、切断工具用カバー2を有しており、一対の切断刃6によって長尺物9から切り離された断片91は、切断工具用カバー2の開口21から切断工具用カバー2の内部に収容される。
(3)切断刃
切断刃6には、上述の通り、4分ねじ用の切断刃60(第2切断刃)と、3分ねじ用の切断刃50(第1切断刃)とがある。まず、図3、図4A及び図4Bを参照して、4分ねじ用の切断刃60について説明する。
図3、図4A及び図4Bに示すように、4分ねじ用の切断刃60は、基材61と、2つの凹部62,63と、取付孔64(取付部)とを有する。以下の説明では、図3に示すように、基材61における幅方向H1、長さ方向H2、厚さ方向H3及び軸H4を設定するが、これら各方向H1~H3は、切断刃60の機能や用法を限定するものではない。軸H4は、仮想の軸であり、厚さ方向H3に平行である。
基材61は、例えば平面視略矩形の板状である。基材61の平面形状は、固定アーム81及び可動アーム82の各々の取付箇所に嵌り合うように、予め決められた寸法の略矩形状である。基材61は、厚さ方向H3の両側に主面61a,61bを有し、長さ方向H2の両側に端面61c,61dを有する。本実施形態では、基材61主面61aの4つの角部のうち、2つの角部は、面取りされているが、面取りされていなくてもよい。
2つの凹部62,63は、切断対象物である4分ねじを保持する部分である。凹部62,63に4分ねじ(長尺物9)が保持された状態では、基材61の軸H4は、4分ねじの長軸に平行になる。2つの凹部62,63は、基材61の両端面61c,61dに設けられている。2つの凹部62,63はそれぞれ、両端面61c,61dの幅方向H1の中央(より詳細には幅方向H1の一方側に少し偏った位置)に設けられており、基材61の中央に向かって円弧状に窪んでいる。2つの凹部62,63は、基材61の両側の主面61a,61bで、円弧状に開口している。
より詳細には、一方の凹部62は、径R1(幅方向H1の長さ)が4分ねじの直径と略同径(4分ねじの直径よりも若干小さい径)であり、深さR2(長さ方向H2の長さ)が4分ねじの半径に満たない大きさの略半円形(円弧形)である。他方の凹部63は、径R3が4分ねじの直径と同径であり、深さR4が4分ねじの半径と同じ大きさの半円形である。すなわち、2つの凹部62,63は、互いに深さR2,R4が異なっており、凹部62の方が凹部63よりも浅い。また、径R1は、径R3よりも小さい(R1<R3)。
なお、凹部62の径(直径)R1及び深さ(半径)R2、凹部62の後述のねじ溝62aのねじ谷の直径及び半径である。同様に、凹部63の径(直径)R3及び深さ(半径)R4は、凹部63の後述のねじ溝63aのねじ谷の直径及び半径である。 各凹部62,63の内側面62a,63aには、ねじ溝62a,63aが形成されている。ねじ溝62a,63aは、凹部62,63に保持される4分ねじのねじ山に嵌り合うように形成されている。すなわち、ねじ溝62a,63aは、長さ方向H2から見て、軸H4に対して傾斜して設けられている(図4B参照)。
取付孔64は、切断刃60を固定アーム81又は可動アーム82に取り付けるための孔である。本実施形態では、取付孔64が上述の取付孔6b(図2参照)を構成する。取付孔64は、基材61の厚さ方向H3に貫通している。取付孔64は、基材61の主面61aにおいて、幅方向H1の中心から幅方向H1に少し偏った位置に設けられ、長さ方向H2の中心から少し凹部62側に偏った位置に設けられている。本実施形態では、取付孔64の中心P1と、2つの凹部62,63の幅方向H1の中心とは、長さ方向H2に平行な仮想線M1上に並んでいる。取付孔64の中心P1と端面61cとの距離を第1の距離L1とし、取付孔64の中心P1と端面61dとの距離を第2の距離L2とすると、第1の距離L1は、第2の距離L2よりも小さい。すなわち、2つの凹部62,63のうち、取付孔64に近い方の凹部62は、取付孔64に遠い方の凹部63よりも深さが浅い。このように、取付孔64は、基材61の主面61aの中心からずれて配置されている。これにより、後述のように、切断刃60が固定アーム81又は可動アーム82の取付箇所に取り付けられるとき、切断刃60の表裏を間違えたり、切断刃60の向きを間違えることを防止できる。
基材61の一方の主面61bは、基材61の軸H4に直交する。また、基材61の他方の主面61aは、長さ方向H2から見て、軸H4に対し傾斜している(図4B参照)。軸H4は、凹部62,63に保持された長尺物9の長軸に平行である。従って、主面61aは、長さ方向H2から見て、凹部62,63に保持された長尺物9の長軸に傾斜する。換言すれば、主面61aは、主面61bに対して傾斜している。より詳細には、主面61aは、長さ方向H2から見て、幅方向H1の一方側から他方側に向かって基材61の厚さが薄くなるように、傾斜している。この傾斜は、凹部62,63に設けられたねじ溝の傾斜角度と同じ傾斜角度であることが望ましい。これにより、切断刃60でねじを切断したとき、ねじの切断面にバリが発生することを抑制できる。
この切断刃60では、傾斜した主面61aと、2つの凹部62,63の内周面の各々と形成される2つの角部がそれぞれ、刃先65,66となる。本実施形態では、一例として、2つの刃先65,66のうち、浅い方の凹部62の刃先65が可動刃の刃先として用いられ、深い方の凹部63の刃先66が固定刃の刃先として用いられる。以降、可動刃側の凹部62を可動凹部62とも記載し、固定刃側の凹部63を固定凹部63とも記載する。なお、固定凹部63は、切断刃60が固定刃として用いられたときに長尺物9(4分ねじ)の切断時に長尺物9を保持する。可動凹部62は、切断刃60が可動刃として用いられたときに長尺物9(4分ねじ)の切断時に長尺物9を保持する。また、切断刃60の主面(傾斜面)61aを刃面61aとも記載し、切断刃60の主面61bを裏面61bとも記載する。
切断刃60は、可動刃部600と固定刃部610とを有する。
可動刃部600は、切断刃60のうち可動凹部62と取付孔64を含む、矩形板状の部分である。固定刃部610は、切断刃60のうち固定凹部63と取付孔64を含む、矩形板状の部分である。換言すれば、可動刃部600は、切断刃60のうち、一方の端面61cから他方の端面61dに向かって一定の長さの範囲の部分である。固定刃部610は、切断刃60のうち、他方の端面61dから一方の端面61cに向かって一定の長さ(上記の一定の長さと同じ長さ)の範囲の部分である。
可動刃部600と固定刃部610は、基材61の主面61a(すなわち長尺物9の長軸に交差する平面)に交差する方向(軸H4方向)から見て、互いに異なる形状を有している。具体的には、可動刃部600と固定刃部610とでは、可動凹部62と固定凹部63との深さが異なる。より詳細には、可動凹部62は、固定凹部63よりも深さが浅い。また、第1の距離L1と第2の距離L2とが異なっている。より詳細には、第1の距離L1は第2の距離L2よりも小さい。
可動刃部600と固定刃部610は、切断刃60において、長さ方向H2の両側に設けられている。ここで、長さ方向H2は、一対の切断刃60の一方が可動刃として用いられ、他方が固定刃として用いられたとき、可動刃が固定刃に対して移動する方向である。
本実施形態では、一対の切断刃60のうち、一方が固定刃(第2固定刃)として用いられ、他方が可動刃(第2可動刃)として用いられる。そして、可動刃が固定刃に対して移動されることで、可動刃の可動凹部62の刃先65と固定刃の固定凹部63の刃先66とによって、4分ねじが、4分ねじの長軸に交差する平面(刃面61a)で切断される。切断刃60は、可動刃として可動アーム82に取り付けられた場合、切断刃60の長さ方向H2に沿って移動(前進又は後退)する。
次に、図5A及び図5Bを参照して、3分ねじ用の切断刃50について説明する。
以下の説明では、図5A及び図5Bに示すように、基材51における幅方向H5、長さ方向H6、厚さ方向H7及び軸H8を設定するが、これら各方向H5~H7は切断刃50の機能や用法を限定するものではない。軸H8は、仮想軸であり、厚さ方向H7に平行である。
図5A及び図5Bに示すように、切断刃50は、切断刃60と同様に、基材51と、2つの凹部52,53と、取付孔54(取付部)とを有する。取付孔54が上述の取付孔6b(図2参照)を構成する。
切断刃50の各構成要素(基材51、2つの凹部52,53及び取付孔54)はそれぞれ、切断刃60の各構成要素(基材61、2つの凹部62,63及び取付孔64)と対応し、切断刃60の対応する構成要素と同じ機能を有する。基材51は、基材61と同様に、厚さ方向H7の両側に主面51a,51bを有し、長さ方向H6の両側に端面51c,51dを有する。
切断刃50は、切断刃60と比べて、2つの凹部52,53の寸法及び基材51の厚さが異なる以外は、同様に形成されている。
具体的には、2つの凹部52,53は、ともに、径R5(幅方向H5の長さ)が3分ねじの直径と同径であり、深さR6(長さ方向H2の長さ)が3分ねじの半径と同じ大きさの半円形である。すなわち、2つの凹部52,53は、2つの凹部62,63と比べて、凹部52,53のサイズが小さく、かつ凹部52,53の深さR5が互いに同じである。
なお、凹部52,53の径(直径)R5及び深さ(半径)R6は、凹部52の後述のねじ溝52a,53aのねじ谷の直径及び半径である。
また、2つの凹部52,53は、2つの凹部62,63と同様に、基材51の両端面51c,51dにおいて、幅方向H5の中心から幅方向H5の一方側に少し偏って配置されている。2つの凹部52,53の内周面には、2つの凹部62,63と同様に、ねじ溝52a,53aが形成されている。ただし、2つの凹部52,53のねじ溝52a,53aは、3分ねじのねじ山に嵌り合うように形成されている。
また、切断刃50の基材51の厚さ(厚さ方向H7の長さ)は、切断刃60の基材61の厚さ(厚さ方向H3の長さ)よりも小さい。これは、切断刃50は、4分ねじよりも細い3分ねじを切断するため、切断刃60の強度ほどの強度を必要としないからである。
また、切断刃50の基材51の平面形状は、切断刃60の基材61の平面形状(略矩形形状)と同形同大である。また、基材51の一方の主面61aは、基材61と同様に、他方の主面51bに対して傾斜している。また、基材51の取付孔54は、基材61の取付孔64と同様に、基材51の主面51aにおいて、幅方向H5の中心から幅方向H5に少し偏った位置に設けられ、長さ方向H6の中心から少し凹部32側に偏った位置に設けられている。また、取付孔54の中心P2と端面51cとの距離を第3の距離L3とし、取付孔54の中心P2と端面51cとの距離を第4の距離L4とすると、基材61の場合と同様に、第3の距離L3は、第4の距離L4よりも小さい。
この切断刃50では、傾斜した主面51aと2つの凹部52,53の内周面の各々とで形成される2つの角部がそれぞれ、刃先55,56となる。この切断刃50では、2つの刃先55,56のうち、例えば、一方の凹部52の刃先55が可動刃の刃先として用いられ、他方の凹部53の刃先56が固定刃の刃先として用いられる。以降、可動刃側の凹部52を可動凹部52とも記載し、固定刃側の凹部53を固定凹部53とも記載する。また、切断刃50の主面(傾斜面)51aを刃面51aとも記載し、切断刃50の主面51bを裏面51bとも記載する。
本実施形態では、一対の切断刃60のうち、一方が固定刃(第1固定刃)として用いられ、他方が可動刃(第1可動刃)として用いられる。そして、可動刃が固定刃に対して可動されることで、可動刃の可動凹部52の刃先65と固定刃の固定凹部53の刃先66とによって、3分ねじが、3分ねじの長軸に交差する平面(刃面51a)で切断される。この切断刃50は、可動刃として可動アーム82に取り付けられた場合、切断刃50の長さ方向H6に沿って移動(前進又は後退)する。
(4)切断刃の取り付け方
次に、図6~図9を参照して、固定アーム81に対する切断刃6の取り付け方について説明する。
まず、4分ねじ用の切断刃60の取り付け方を説明する。図6に示すように、固定アーム81は、取付凹部(取付箇所)811を有する。取付凹部811は、固定アーム81の取付面(例えば上面)81aにおいて、固定アーム81の厚さ方向に窪むように形成されている。なお、固定アーム81の取付面81aは、長尺物9の切断時に可動アーム82の下面と対向する面(対向面)である。取付凹部811は、切断刃60の平面形状と略同形同大の底面を有する。取付凹部811の4つの内側面811a,811b,811c,811dのうちの1つの内側面811aは、固定アーム81の側面で開口している。以下、この開口した側面811aを開口側面811aとも記載する。固定アーム81の開口側面811aは、長尺物9の切断時に可動アーム82が接近して来る側の側面である。固定アーム81の開口側面811aに切断刃60の刃先66が配置される。
取付凹部811の内側面811dには、後述のスペーサ40を位置決めする位置決め凹部811eが設けられている。位置決め凹部811eは、例えば内側面811dの略中央に設けられている。位置決め凹部811eは、内側面811dから取付凹部811の外周側に突出するように窪んでおり、固定アーム81の取付面(例えば上面)81aで開口している。位置決め凹部811eの平面形状は、例えば半円形である。
また、取付凹部811の底部811hの側面開口811a側の端面811fには、長尺物9が配置する凹部811gが設けられている。凹部811gは、端面811fから底部811hの中央に向かって半円状に窪んでいる。凹部811gは、底部811hの厚さ方向に貫通している。凹部811gの平面形状は、例えば4分ねじ(長尺物9)の半径よりも大きい半径の半円形である。取付凹部811の底部811hには、貫通孔811iが設けられている。この貫通孔811iが上述の貫通孔810(図2参照)を構成する。
切断刃60を固定アーム81の取付凹部811に取り付けるときは、切断刃60は、図7に示すように、取付凹部811内に嵌め合わされて配置される。この配置状態では、切断刃60の裏面61bは、取付凹部811の底部811hと対向し、切断刃60の刃面61aは、取付凹部811の上面開口側を向き、切断刃60の固定凹部63は、取付凹部811の凹部811gと重なり、切断刃60の取付孔64は取付凹部811の貫通孔811i(810)に同心状に重なる。また、切断刃60の端面61dは、固定アーム81の開口側面811aと面一になり、固定凹部63の刃先66が、固定アーム81の開口側面811aに配置される。この状態で、ボルトB1が貫通孔811i(810)を通して切断刃60の取付孔64(6b)にねじ込まれる。この結果、切断刃60が固定アーム81の取付凹部811に取り付けられる。この場合は、切断刃60は、固定刃として用いられ、固定凹部63の刃先66が固定刃の刃先となる。
可動アーム82に対しても、固定アーム81の場合と同様に、ボルトB1によって、切断刃60が取り付けられる(図7参照)。より詳細には、可動アーム82の取付面(下面)82aには、固定アーム81と同様に、取付凹部821が設けられている。取付凹部821は、固定アーム81の取付凹部811と同様に、凹部821g、取付孔821i及び位置決め凹部821eを有する。取付孔821iが上述の貫通孔820(図2参照)を構成する。
また、可動アーム82の取付凹部821には、さらに、位置決め突部821fを有する。位置決め突部821fは、取付凹部821の内側面821cから取付凹部821の内部に向けて突出している(図7参照)。位置決め突部821は、位置決め突部821と共に、後述のスペーサ40を位置決めする。
切断刃60が取付凹部821に取り付けられた状態では、切断刃60の刃面61aが取付凹部821の下面開口側を向き、切断刃60の可動凹部62が凹部821gと重なり、切断刃60の端面61cが可動アーム82の開口側面821aに面一になり、可動凹部62の刃先65が可動アーム82の開口側面821aに配置される。この場合は、切断刃60は、可動刃として用いられ、可動凹部62の刃先65が可動刃の刃先となる。
次に、3分ねじ用の切断刃50の取り付け方を説明する。切断刃50を固定アーム81の取付凹部811に取り付けるときは、図8に示すように、切断刃50の裏面51bと取付凹部811との間にスペーサ40を介在させる点以外は、切断刃60の取り付け方と同じである。3分ねじの切断刃50は、4分ねじの切断刃60よりも薄いため、切断刃50の裏面51bと取付凹部811との間にスペーサ40を介在させることで、切断刃50の刃面51aが切断刃60の刃面61aと同じ高さになる。切断刃50を可動アーム82の取付凹部821に取り付けるときも、切断刃50の裏面51bと取付凹部821との間にスペーサ40を介在させる点以外は、切断刃60の取り付け方と同じである。なお、切断刃50を固定アーム81に取り付けるときのスペーサ40と、切断刃50を可動アーム82に取り付けるときのスペーサ40とは、同形同大である。
図9を参照して、スペーサ40の形状について説明する。スペーサ40は、平面視略矩形の平板状である。スペーサ40の厚さは、2つの切断刃60,50の厚さの差と同じある。スペーサ40は、スペーサ本体41と、貫通孔42と、凹部43と、位置決め突部44とを有する。スペーサ本体41は、平面視略矩形の平板状である。貫通孔42は、ボルトB1が通る孔であり、スペーサ本体41の略中央において厚さ方向に貫通している。凹部43は、切断刃50の可動凹部52又は固定凹部53と重なる部分であり、スペーサ本体41の端面からスペーサ本体41の中央側に略半円形状に窪んでおり、スペーサ本体41の厚さ方向に貫通している。位置決め突部44は、固定アーム81の位置決め凹部811e又は可動アーム82の位置決め凹部821eに嵌め合わされる部分であり、スペーサ本体41の端面からスペーサ本体41の外周側に略半円状に突出している。
図8に示すように、切断刃50が固定アーム81の取付凹部811に取り付けられる場合は、切断刃50の裏面51bと取付凹部811との間にスペーサ40が介在される。この状態では、スペーサ40の位置決め突部44が取付凹部811の位置決め凹部811eに嵌り合う。これにより、スペーサ40は、取付凹部811内で位置決めされて配置される。この状態では、スペーサ40の貫通孔42及び凹部43はそれぞれ、取付凹部811の貫通孔811i及び凹部811gと重なる。切断刃50が可動アーム82の取付凹部821に取り付けられる場合も、上述と同様に、スペーサ40は、切断刃50の裏面51bと取付凹部821との間に介在される。ただし、この場合は、スペーサ40は、スペーサ40の位置決め突部44が取付凹部821の凹部821eに嵌り合うと共に、スペーサ40の側面45が取付凹部821の位置決め突部821fと接触する。これにより、スペーサ40は、取付凹部821内に位置決めされて配置される。
(5)切断工具の動作説明
次に、切断工具1の動作を説明する。
以下の説明では、本実施形態の切断工具1の動作と、比較例の切断工具1Hの動作とを説明する。比較例の切断工具1Hでは、比較例の4分ねじ用の切断刃60Hを用いて4分ねじを切断する場合の動作と、本実施形態の3分ねじ用の切断刃50を用いて3分ねじを切断する場合の動作とを説明する。
また、比較例の切断工具1Hにおいて、本実施形態の切断工具1と機能的に同じ部分には、同じ符号が付される。また、比較例の切断刃60Hにおいて、本実施形態の切断刃60と機能的に同じ部分には、同じ符号が付される。
比較例の切断工具1Hは、本実施形態の切断工具1と比べて、可動アーム82を回転させるときの移動範囲が異なる点以外は、同じである。より詳細には、比較例の切断工具1Hの可動アーム82の移動範囲Δαは、本実施形態の切断工具1の可動アーム82の移動範囲Δβよりも大きい。
比較例の4分ねじ用の切断刃60Hは、本実施形態の4分ねじ用の切断刃60と比べて、可動凹部62の深さが異なる以外は、同じである。より詳細には、本実施形態の切断刃60では、可動凹部62の深さは固定凹部63の深さ(4分ねじの半径と同じ深さ)よりも小さいが、比較例の切断刃60Hでは、可動凹部62の深さは固定凹部63の深さ(4分ねじの半径と同じ深さ)と同じである。
また、以下の説明では、切断刃60を、可動刃として用いる場合は可動刃60A(第2可動刃)とも記載し、固定刃として用いる場合は固定刃60B(第2固定刃)とも記載する。同様に、切断刃50を、可動刃として用いる場合は可動刃50A(第1可動刃)とも記載し、固定刃として用いる場合は固定刃50B(第1固定刃)とも記載とも記載する。同様に、比較例の切断刃60Hを、可動刃として用いるときは可動刃60HAとも記載し、固定刃として用いるときは固定刃60HBとも記載する。
また、以下の説明では、可動刃60Aの位置を回転軸Q1の回りの角度で表す。この角度の基準位置は、本実施形態では、回転軸Q1方向から見て、可動刃60Aの端面61cが固定刃60Bの端面61dと丁度重なる位置に設定されるが、基本的には任意に設定可能である。なお、可動刃60Aの位置とは、例えば、可動刃60Aの端面61cの位置を意味する。これらの点(上記の角度の基準位置、及び上記の可動刃60Aの位置の意味)は、可動刃50A,60HAについても同様である。
まず、図10を参照して、比較例の切断工具1Hにおいて、比較例の4分ねじ用の切断刃60Hを用いて4分ねじ9Aを切断するときの動作を説明する。
比較例の切断工具100では、最初、固定刃60HBと可動刃60HAとの間隔が全開状態にある。このときの可動刃60HAの位置は、初期位置α1にある。この位置α1は、可動アーム82の移動範囲Δαの始端位置である。そして、4分ねじ9Aが、固定刃60HBと可動刃60HAとの間を通って固定刃60HBの固定凹部63に保持される。この状態で、トリガスイッチ73がオン操作され続けると、可動アーム82が回転軸Q1を中心に初期位置α1から矢印Y1の方向に移動範囲Δα移動する。この回転により、可動刃60HAが固定刃60HBの方向に移動して、固定刃60HBと可動刃60HAとによって4分ねじ9Aが切断される。そして、可動刃60HAは、初期位置α1から移動範囲Δα進行すると、後進して元の初期位置α1に戻る。
より詳細には、可動刃60HAが初期位置α1から矢印Y1方向に進行して、可動刃60HAの端面61cと固定刃60HBの端面61dとが丁度重なる位置(切断開始位置)α2(第2位置)に到達したときに、可動刃60HA及び固定刃60HBによって4分ねじ9Aが切断開始される。そして、可動刃60HAが位置α2から4分ねじ9Aの直径分進行したときに、4分ねじ9Aが切断される。なお、可動刃60HAをねじ9Aの直径分進行させるとき、寸法誤差などを考慮して確実にねじ9Aを切断するために、可動刃60HAをねじ9Aの直径分よりも少し長い距離進行させてもよい。この時の可動刃60HAの位置を切断終了位置α3とする。この位置α3は、可動アーム82の移動範囲Δαの終端位置である。そして、可動刃60HAは、位置α3から後進して元の初期位置α1に戻る。すなわち、可動刃60HAは、後進されて固定刃60HBから離間させられる。そして、可動刃60HAは、元の初期位置α1に戻ると、自動的に停止される。
次に、図11を参照して、比較例の切断工具1Hにおいて、本実施形態の3分ねじ用の切断刃50を用いて3分ねじ9Bを切断する場合の動作を説明する。
この場合は、可動刃50Aが初期位置α1から矢印Y1方向に進行して、可動刃50Aの端面51cと固定刃50Bの端面51dとが丁度重なる位置(切断開始位置)α2に到達したときに、可動刃50A及び固定刃50Bによって3分ねじ9Bが切断開始される。そして、可動刃50Aが位置α2から3分ねじ9Bの直径分進行したときに、3分ねじ9Bが切断される。この時の可動刃50Aの位置を切断終了位置α4(第4位置)とする。そして、可動刃50Aは、位置α4から位置α3(移動範囲Δαの終端位置)まで移動した後、後進して元の初期位置α1に戻る。
この動作では、3分ねじ9Bの直径は4分ねじ9Aの直径よりも細いため、3分ねじ9Bは4分ねじ9Aよりも速く切断される。このため、矢印Y1方向(可動刃50Aが固定刃50Bに接近する方向)において、3分ねじ9Bの切断終了位置α4は、4分ねじ9Aの切断終了位置α3(可動アーム82の終端位置)よりも手前になる。このため、可動刃50Aは、3分ねじ9Bを切断した後、位置α4から更に位置α3(可動アーム82の終端位置)まで進行する。このため、操作者は、可動刃50Aが位置α4,α3の間の途中を移動しているときに、トリガスイッチ73の押操作を解除してしまって、切断工具1Hが停止するという不具合が発生する場合がある。本実施形態の切断工具1では、位置α4,α3の間隔をより短くすることで、この不具合の発生を抑制することができる。
なお、比較例の切断工具1Hでは、比較例の4分ねじ用の切断刃60Hを用いて4分ねじ9Aを切断する場合の可動刃60HAの切断開始位置(α2)と、本実施形態の3分ねじ用の切断刃50を用いて3分ねじ9Bを切断する場合の可動刃50Aの切断開始位置(α2)とは、同じ位置になる。
次に、図12を参照して、本実施形態の切断工具1において、4分ねじ用の切断刃60を用いて4分ねじ9Aを切断する場合の動作を説明する。
この場合は、可動刃60Aが初期位置α1(移動範囲Δβの始端位置)から矢印Y1方向に進行して、可動刃60Aの端面61cと固定刃60Bの端面61dとが丁度重なる位置α2の手前の位置(切断開始位置)α5(第1位置)に到達したときに、可動刃60Aが4分ねじ9Aに接触して、可動刃60A及び固定刃60Bによって4分ねじ9Aが切断開始される。そして、可動刃60Aが位置α5から4分ねじ9Aの直径分進行したときに、4分ねじ9Aが切断される。この時の可動刃60Aの位置を切断終了位置α6(第3位置)とする。そして、可動刃60Aは、切断終了位置α6(移動範囲Δβの終端位置)まで移動した後、後進して元の初期位置α1に戻る。
この動作(切断刃60を用いた場合の動作)では、可動刃60Aの可動凹部62が4分ねじ9Aの半径に満たない略半円形(円弧形)であるため、矢印Y1方向(可動刃60Aが固定刃60Bに接近する方向)において、4分ねじ9Aの切断開始位置α5は、比較例の切断刃60Hを用いた場合の4分ねじ9Aの切断開始位置α2よりも手前になる。これに伴って、この動作での4分ねじ9Aの切断終了位置α6も、比較例の切断刃60Hを用いた場合の4分ねじ9Aの切断終了位置α3よりも手前になる。このため、この実施形態の切断工具1の移動範囲Δβは、比較例の切断工具1Hの移動範囲Δαよりも短く設定されている。
次に、図13を参照して、本実施形態の切断工具1において、3分ねじ用の切断刃50を用いて3分ねじ9Bを切断する場合の動作を説明する。
この場合は、可動刃50Aが初期位置α1から矢印Y1方向に進行して、可動刃50Aの端面51cと固定刃50Bの端面51dとが丁度重なる位置(切断開始位置)α2に到達したときに、可動刃50A及び固定刃50Bによって3分ねじ9Bが切断開始される。そして、可動刃50Aが位置α2から3分ねじ9Bの直径分前進したときに、3分ねじ9Bが切断される。この時の位置を切断終了位置α4とする。そして、可動刃50Aは、位置α4から位置α6(移動範囲Δβの終端位置)まで移動した後、後進して元の初期位置α1に戻る。
この動作(切断刃50を用いた場合の動作)では、可動刃50Aは、3分ねじ9Bの切断終了位置α4から位置α6(移動範囲Δβの終端位置)まで移動する。しかし、位置α6は、比較例の切断刃60Hを用いた場合の4分ねじ9Bの切断終了位置α3よりも手前にある。このため、位置α4,α6の間隔は、位置α4,α3の間隔よりも短い。これにより、比較例の切断工具1Hにおいて実施形態の切断刃50を用いて3分ねじ9Bを切断する場合と比べて、操作者が、可動刃50Aが位置α4,α6の間を移動している途中で、トリガスイッチ73の押操作を解除してしまうことを抑制できる。この結果、上述の不具合の発生を抑制できる。
なお、上記の「比較例の切断工具1Hにおいて実施形態の切断刃50を用いて3分ねじ9Bを切断する場合」では、比較例の4分ねじ用の切断刃60Hを用いて4分ねじ9Aを切断する場合の可動刃60HAの切断開始位置(α2)と、本実施形態の3分ねじ用の切断刃50を用いて3分ねじ9Bを切断する場合の可動刃50Aの切断開始位置(α2)とが同じ位置になる(図10及び図11参照)。これは、本実施形態の4分ねじ用の切断刃60を用いて4分ねじ9Aを切断する場合の可動刃60Aの切断開始位置(α5)と、本実施形態の3分ねじ用の切断刃50を用いて3分ねじ9Bを切断する場合の可動刃50Aの切断開始位置(α2)と、が同じ位置になった場合である。
切断工具1の移動範囲Δβは、4分ねじ9Aの直径と、4分ねじ用の切断刃60の固定凹部63の深さと、切断刃60の可動凹部62の深さとの和に基づいて決められている。同様に、切断工具1Hの移動範囲Δαも、4分ねじ9Aの直径と、比較例の4分ねじ用の切断刃60Hの固定凹部63の深さと、切断刃60Hの可動凹部62の深さとの和に基づいて決められている。比較例の切断刃60Hの可動凹部62の深さは、4分ねじ9Aの半径と同じ大きさの半円形であるのに対し、本実施形態の切断刃60の可動凹部62の深さは、4分ねじ9Aの半径に満たない大きさの略半円形(円弧形)である。すなわち、本実施形態の切断刃60の可動凹部62の深さは、比較例の切断刃60Hの可動凹部62の深さよりも浅い。このため、本実施形態の移動範囲Δβは、比較例の移動範囲Δαよりも短い。切断工具1,1Hの大きさは、移動範囲Δβ,Δαの大きさに依存する。このため、本実施形態の切断工具1は、比較例の切断工具1Hよりも小型化できる。
次に図14を参照して、切断刃60の傾斜した刃面61aの作用を説明する。以下の説明では、可動刃としての切断刃60を可動刃60Aとも記載し、固定刃としての切断刃60を固定刃60Bとも記載し、長尺物9をねじ9と記載する。
本実施形態では、切断刃60の刃面61aは、切断刃60の裏面61bに対して傾斜している。これにより、切断刃60の刃面61aは、可動刃60Aと固定刃60Bとの間に配置されたねじ9のねじ山9sに沿って傾斜する。このため、可動刃60Aと固定刃60Bとによってねじ9を切断するとき、可動刃60Aの刃面61a及び固定刃60Bの刃面61aは、ねじ山9sに沿ってねじ9に切り込まれる(図14A参照)。従って、ねじ9はねじ山9sに沿って切断される。この結果、ねじ9の切断面9tにバリが発生することを抑制できる。特に、ねじ9の可動刃60A側にはバリが発生することを抑制できる(図14B参照)。なお、図14Bの符号91は、ねじ9における切断された断片である。同様に、本実施形態の切断刃50の傾斜した刃面51aも、切断刃60の傾斜した刃面61aと同様の作用を有する。
次に図15を参照して、可動刃60A,50Aの移動速度について説明する。
図15において、縦軸は可動刃60A,50Aの位置(回転軸Q1回りの角度(図13及び図14参照))であり、横軸は時間である。本実施形態では、可動刃60A及び可動刃50Aは、ねじを切断するとき、同じ移動速度で移動される。
図15において、上述と同様に、位置α1は、可動刃60A,50Aの初期位置(固定刃との間隔が全開状態になる位置)である。位置α5(第1位置)は、切断刃60を用いた場合の4分ねじの切断開始時の可動刃60Aの位置(切断開始位置)であり、可動アーム82の移動範囲Δβの始端位置である。位置α6(第3位置)は、切断刃60を用いた場合の4分ねじの切断終了時の可動刃60Aの位置(切断終了位置)であり、可動アーム82の移動範囲Δβの終端位置である。位置α2(第2位置)は、切断刃50を用いた場合の3分ねじの切断開始時の可動刃50Aの位置(切断開始位置)である。位置α4(第4位置)は、切断刃50を用いた場合の3分ねじの切断終了時の可動刃50Aの位置(切断終了位置)である。位置α7は、位置α5,α6の間の所定位置である。本実施形態では、位置α4と位置α7は、一例として同じ位置である。
切断刃60を用いて4分のねじを切断する場合、図15に示すように、可動刃60Aは、初期位置α1(時点t1)から切断開始位置α5(時点t2)までは、比較的速い第1移動速度で前進する。これにより、可動刃60Aは、切断対象物である4分ねじに速やかに接近させられる。なお、前進とは、可動刃60Aが固定刃60Bに接近する方向である。そして、可動刃60Aは、4分ねじを切断するために、切断開始位置α5(時点t2)から中間位置α7(時点t4)までは、減速して、第1移動速度よりも遅い第2移動速度(第1速度)で前進する。そして、可動刃60Aは、中間位置α7(時点t4)から切断終了位置α6(時点t5)までは、少し移動速度を上げて、第2移動速度よりも速くかつ第1移動速度よりも遅い第3移動速度(第2速度)で前進する。そして、切断終了位置α6(移動範囲Δβの終端位置)から元の位置α1まで、例えば第3移動速度よりも速い第4移動速度で後進する。
なお、第1移動速度は、図15のグラフG1における位置α1,α5間(時点t1,t2)の傾斜で与えられる。第2移動速度は、グラフG1における位置α5,α7間(時点t2,t4)の傾斜で与えられる。第3移動速度は、グラフG1における位置α7,α6間(時点t4,t5)の傾斜で与えられる。なお、図15において、可動刃60Aの移動速度は滑らかに変わることを想定する。
切断工具1では、可動刃60Aの移動速度(すなわち可動アーム82の移動速度)は、上述のように設定されている。次に、この設定の元で、切断刃50を用いて3分ねじを切断する場合の可動刃50Aの動作を説明する。
可動刃50Aは、初期位置α1(時点t1)から3分ねじの切断開始位置α2(時点t3)の手前の位置α5まで、第1移動速度で前進する。そして、可動刃50Aは、位置α5から第2移動速度で前進し、3分ねじの切断開始位置α2を第2移動速度(第1速度)で通過し、3分ねじの切断終了位置α4(=α7)まで第2移動速度で前進する。そして、可動刃50Aは、切断終了位置α4から位置α6(移動範囲Δβの終端位置)まで、少し移動速度を上げて第3移動速度(第2速度)する。そして、位置α6から元の初期位置α1まで、第3移動速度よりも速い第4移動速度で後退する。
なお、可動刃60A,50Aの動作を可動アーム82の動作で説明すると、次のようになる。すなわち、可動アーム82は、初期位置α1から位置α5までは第1移動速度で前進し、位置α5から位置α2を通過して位置α4(=α7)までは第2移動速度で前進し、位置α4から位置α6までは第3移動速度で前進する。
このように、3分ねじ用の可動刃50Aは、3分ねじの切断後(切断終了位置α4以降)は、3分ねじの切断中の第1移動速度よりも速い第3移動速度で位置α6まで前進する。従って、可動刃50Aは、位置α4,α6の間をより速く通過できる。この結果、可動刃50Aが位置α4,α6の間を移動している途中で、操作者がトリガスイッチ73の押操作を解除してしまうことを抑制できる。
なお、本実施形態では、モータの駆動力を用いて可動アーム82及び可動刃60A,50Aを移動させるが、その際、モータの回転を一定に制御し、カム機構を用いて、可動アーム82及び可動刃60A,50Aの移動速度を制御している。したがって、負荷の変動などによってモータの回転速度が変動すれば、それに応じて、可動アーム82及び可動刃60A,50Aの移動速度は変化する。また、本実施形態では、図15の横軸は、時間であるが、時間の代わりに、上述のカム機構のカムの回転角であってもよい。
(変形例)
次に、実施形態の変形例を列挙する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。
上記の実施形態では、切断刃60の固定凹部63及び可動凹部62のうちの可動凹部62が、深さが4分ねじの半径に満たない略半円形状(円弧形状)を有する。ただし、切断刃60の固定凹部63及び可動凹部62の少なくとも一方が、深さが4分ねじの半径に満たない略半円形状(円弧形状)を有してもよい。
上記の実施形態では、第1の距離L1は第2の距離L2よりも小さいが、第2の距離L2が第1の距離L1よりも小さくてもよい。
上記の実施形態では、3分ねじの切断終了位置α4は、所定位置α7と同じ位置であるが、切断終了位置α4は、所定位置α7と4分ねじの切断終了位置α6との間に配置されてもよい。
(まとめ)
以上説明した実施形態等から、以下の態様が開示されている。
第1の態様の切断工具(1)は、一対の切断刃(60)と、工具本体(7)と、を備えている。一対の切断刃(60)はそれぞれ、固定刃部(610)及び可動刃部(600)を有する。工具本体(7)は、一対の切断刃(60)のうちの一方を固定刃(60B)とし、他方を可動刃(60A)とし、可動刃(60A)を固定刃(60B)に対して移動させることで、可動刃(60A)の可動刃部(600)と固定刃(60B)の固定刃部(610)とによって長尺物(9)を切断する。固定刃部(610)は、切断刃(60)が固定刃(60B)として用いられたときに長尺物(9)を保持する固定凹部(63)を有する。可動刃部(600)は、切断刃(60)が可動刃(60A)として用いられたときに長尺物(9)を保持する可動凹部(62)を有する。固定凹部(63)及び可動凹部(62)の少なくとも一方は、深さが長尺物(9)の半径に満たない円弧形状を有する。
この構成によれば、固定凹部(63)及び可動凹部(62)の少なくとも一方は、深さが長尺物(9)の半径に満たない円弧形状を有する。このため、可動刃(60A)の移動範囲(Δβ)(すなわち、可動凹部(62)の深さと、固定凹部(63)の深さ分と、長尺物(9)の直径分とを足し合わせた長さ)をより短くできる。この結果、切断工具(1)を小型化できる。
第2の態様の切断工具(1)では、第1の態様において、切断刃(60)は、切断刃(60)を工具本体(7)に取り付けるための取付部(64)を有する。固定刃部(610)は、固定凹部(63)と取付部(64)とを含む。可動刃部(600)は、可動凹部(62)と取付部(64)とを含む。固定刃部(610)と可動刃部(600)は、平面(61a)に交差する方向(H3)から見て、互いに異なる形状を有する。
この構成によれば、固定刃部(610)と可動刃部(600)は、上記の平面(61a)に交差する方向(H3)から見て、互いに異なる形状を有するため、固定刃部(610)と可動刃部(600)を外見で容易に区別できる。
第3の態様の切断工具(1)では、第1又は第2の態様において、固定凹部(63)と可動凹部(62)とは、少なくとも深さが互いに異なる。
この構成によれば、固定刃部(610)と可動刃部(600)を、それらの深さの違いで区別できる。
第4の態様の切断工具(1)では、第3の態様において、固定凹部(63)は、可動凹部(62)よりも深い。
この構成によれば、固定凹部(63)で長尺物(9)を安定して保持できる。
第5の態様の切断工具(1)では、第1~第4の態様の何れか1つの態様において、一対の切断刃(60)において、可動凹部(62)が設けられる第1面(61c)と取付部(64)の中心(P1)との間の距離を第1の距離(L1)とする。固定凹部(63)が設けられる第2面(61d)と取付部(64)の中心(P1)との間の距離を第2の距離(L2)とする。第1の距離(L1)と第2の距離(L2)とは、互いに異なる。
この構成によれば、第1の距離(L1)と第2の距離(L2)との違いによって、固定刃部(610)と可動刃部(600)とを区別できる。
第6の態様の切断工具(1)では、第5の態様において、固定凹部(63)及び可動凹部(62)のうち、取付部(64)に近い方は、取付部(64)に遠い方よりも浅い。
この構成によれば、固定凹部(63)及び可動凹部(62)のうちの取付部(64)に近い方と取付部(64)との間隔を十分に確保できる。この結果、取付部(64)に取り付けられたボルト(B1)の頭部と、固定凹部(63)及び可動凹部(62)のうちの取付部(64)に近い方に保持された長尺物(9)とが干渉することを抑制できる。
第7の態様の切断工具(1)では、第1~第6の態様の何れか1つの態様において、一対の切断刃(60)において、長尺物(9)の切断時に互いに対向する対向面(61a)は、可動刃(60A)が固定刃(60B)に対して移動する方向(H2)から見て、長尺物(9)の長軸に対して傾斜している。
この構成によれば、切断刃(60)による長尺物(9)の切れ味が大きく悪化することを抑制できる。
第8の態様の切断工具(1)では、第1~第7の態様の何れか1つの態様において、固定刃部(610)及び可動刃部(600)は、切断刃(60)において、可動刃(60A)が固定刃(60B)に対して可動する方向(H2)の両側に設けられている。
この構成によれば、固定刃部(610)と可動刃部(600)を、切断刃(60)において、可動刃(60A)が固定刃(60B)に対して可動する方向(H2)の両側に設けることができる。
1 切断工具
6 切断刃(固定刃、可動刃)
7 工具本体
9 長尺物
9A 4分ねじ(第2長尺物)
9B 3分ねじ(第1長尺物)
40 スペーサ
50 3分ねじ用の切断刃
50A 可動刃(第1可動刃)
50B 固定刃(第1固定刃)
52 可動凹部
53 固定凹部
60 4分ねじ用の切断刃
60A 可動刃
60B 固定刃
61c 端面(第1面)
61d 端面(第2面)
62 可動凹部
63 固定凹部
64 取付孔(取付部)
600 可動刃部
610 固定刃部
73 トリガスイッチ(操作部)
α2 位置(第2位置)
α4 位置(第4位置)
α5 位置(第1位置)
α6 位置(第3位置)
Δβ 移動範囲
L1 第1の距離
L2 第2の距離
P1 中心

Claims (7)

  1. それぞれ固定刃部及び可動刃部を有する一対の切断刃と、
    前記一対の切断刃のうちの一方を固定刃とし、他方を可動刃とし、前記可動刃を前記固定刃に対して移動させることで、前記可動刃の前記可動刃部と前記固定刃の前記固定刃部とによって長尺物を切断する工具本体と、を備え、
    前記固定刃部は、前記切断刃が前記固定刃として用いられたときに前記長尺物を保持する固定凹部を有し、
    前記可動刃部は、前記切断刃が前記可動刃として用いられたときに前記長尺物を保持する可動凹部を有し、
    前記切断刃は、板状の基材を有し、
    前記基材は、前記基材の厚さ方向に直交する方向の両側にある第1端面及び第2端面を有し、
    前記可動凹部は、前記第1端面に設けられており、
    前記固定凹部は、前記第2端面に設けられており、
    前記可動刃部は、前記基材のうち、前記第1端面から前記第2端面に向かって所定の長さの範囲内の部分であり、
    前記固定刃部は、前記基材のうち、前記第2端面から前記第1端面に向かって前記所定の長さの範囲内の部分であり、
    前記固定凹部及び前記可動凹部の少なくとも一方は、深さが前記長尺物の半径に満たない円弧形状を有し、
    前記固定凹部と前記可動凹部とは、少なくとも深さが互いに異なる、
    切断工具。
  2. 前記固定凹部は、前記可動凹部よりも深い、
    請求項に記載の切断工具。
  3. それぞれ固定刃部及び可動刃部を有する一対の切断刃と、
    前記一対の切断刃のうちの一方を固定刃とし、他方を可動刃とし、前記可動刃を前記固定刃に対して移動させることで、前記可動刃の前記可動刃部と前記固定刃の前記固定刃部とによって長尺物を切断する工具本体と、を備え、
    前記固定刃部は、前記切断刃が前記固定刃として用いられたときに前記長尺物を保持する固定凹部を有し、
    前記可動刃部は、前記切断刃が前記可動刃として用いられたときに前記長尺物を保持する可動凹部を有し、
    前記切断刃は、板状の基材を有し、
    前記基材は、前記基材の厚さ方向に直交する方向の両側にある第1端面及び第2端面を有し、
    前記可動凹部は、前記第1端面に設けられており、
    前記固定凹部は、前記第2端面に設けられており、
    前記可動刃部は、前記基材のうち、前記第1端面から前記第2端面に向かって所定の長さの範囲内の部分であり、
    前記固定刃部は、前記基材のうち、前記第2端面から前記第1端面に向かって前記所定の長さの範囲内の部分であり、
    前記固定凹部及び前記可動凹部の少なくとも一方は、深さが前記長尺物の半径に満たない円弧形状を有し、
    前記切断刃は、前記切断刃を前記工具本体に取り付けるための取付部を有し、
    前記一対の切断刃において、前記可動凹部が設けられる第1面と前記取付部の中心との間の距離を第1の距離とし、前記固定凹部が設けられる第2面と前記取付部の前記中心との間の距離を第2の距離とし、
    前記第1の距離と前記第2の距離とは、互いに異なる、
    切断工具。
  4. 前記固定凹部及び前記可動凹部のうち、前記取付部に近い方は、前記取付部に遠い方よりも浅い、
    請求項に記載の切断工具。
  5. 前記切断刃は、前記基材の厚さ方向の両側に主面を有し、
    前記切断刃は、前記切断刃を前記工具本体に取り付けるための取付部を有し、
    前記固定刃部は、前記固定凹部と前記取付部とを含み、
    前記可動刃部は、前記可動凹部と前記取付部とを含み、
    前記固定刃部と前記可動刃部は、前記基材の厚さ方向の一方の主面である平面に交差する方向から見て、互いに異なる形状を有する、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の切断工具。
  6. 前記一対の切断刃において、前記長尺物の切断時に互いに対向する対向面は、前記可動刃が前記固定刃に対して移動する方向から見て、前記長尺物の長軸に対して傾斜している、
    請求項1~の何れか1項に記載の切断工具。
  7. 前記固定刃部及び前記可動刃部は、前記切断刃において、前記可動刃が前記固定刃に対して可動する方向の両側に設けられている、
    請求項1~の何れか1項に記載の切断工具。
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