JP5962309B2 - 切断機 - Google Patents

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Description

本発明は、回転刃具がベースに固定され、ベースの下面を被切断試料に当接させて被切断試料を切断する切断機の構造に関する。
木材、例えば木板を切断するためには、手持ち式の切断機が使用されている。手持ち式の切断機においては、回転刃具(丸鋸刃)を回転させるモーターがベースに固定され、回転刃具がベースに設けられた開口部から部分的にベースの下面側に突出する構成とされる。利用者は、被切断試料(例えば木板)にベースの下面を当接させ、この下面側に突出した回転刃具を被切断試料に当接させ、切断機あるいは被切断試料を移動させることによって、切断作業を行うことができる。被切断試料におけるこの切断の深さ(切断深さ)は、ベースの下面からの回転刃具の突出量と等しい。
この際、回転刃具、モーター及びその回転伝達機構(駆動部)は、ベースの上面において、回動軸を中心として回動する構成とされる。この回動の角度によって、ベースの下面からの回転刃具の突出量を調整することができる。これによって、切断深さを調整することが可能である。
こうした構成の切断機においては、まず、利用者がこの回動角度を調整することによって回転刃具の突出量を所望の値に調整した状態で、この回動角度が変化しないように駆動部がベース上で固定される。その後で、実際の切断作業が行われる。特許文献1には、こうした操作を精密かつ容易に行うことができる切断機が記載されている。
この切断機においては、ベース上における駆動部あるいは回転刃具の回転軸から見て回動軸と反対側に、細長いリンク部が形成されている。リンク部はベース側に固定され、長穴が形成されている。駆動部側に固定された案内部がこの長穴を貫通し、駆動部の回動に際して、案内部はこの長穴の中を移動できる構成とされる。駆動部をベースに対して固定する(回動角度を一定の状態で保持する)場合には、この案内部が長穴中で固定できる構成とされる。図11(a)は、この構成を模式的に示す図であり、図11(b)は、そのC−C方向の断面図である。この図においては、駆動部の回動軸は右側における図示した範囲外に位置している。この構成においては、細長い形状のリンク部80は、ベースの上にピン81によって固定されている。リンク部80には、長穴82が形成されており、この中を、駆動部側に固定された案内部91が貫通している。駆動部が回動するに際して、案内部91はこの長穴82の中を摺動して移動する。このため、回転刃具の突出量が所望の値となるように案内部91の長穴82中での位置を定めてから、案内部91(駆動部)をリンク部80(ベース)に対して固定することによって、回転刃具の突出量が調整される。
この固定を行うために、駆動部側に取り付けられた角度固定機構50が用いられる。角度固定機構50においては、リンク部80の近くの右側に設けられたカム51を軸として回動し、その先端がリンク部80の左側に存在するように延伸するレバー52が用いられる。レバー52には、リンク部80側に向かって凸形状とされた板バネ53が、その一端が板バネ固定具54に、その他端がカム51に対して固定されることによって取り付けられる。この構成により、レバー52を図11(a)中で反時計回りに回動させることによって、板バネ53の凸形状とされた箇所をリンク部80に当接させることができる。これにより、リンク部80に対して駆動部を固定することができる。なお、リンク部80はベースに対して固定されていても、ピン81を中心としてベース上において回動できる構成とされていてもよい。
この構成によれば、利用者は、切断深さの調整を容易に行うことができる。
特開2010−36269号公報
上記の切断機においては、切断深さの調整は容易に行われるが、その調整は、長穴82中における案内部91の位置を調整することによって行われる。この際には、回転刃具が取り付けられた駆動部を利用者が回動させることが必要になる。ここで、駆動部はモーターや回転伝達機構(歯車)等を内部に具備し、かつこれには回転刃具等も接続されるため、回動させる部分の重量は非常に重い。利用者がこの重い部分の回動角度を精密に制御し、切断深さを精密に制御することは困難であった。
すなわち、ベースの上における駆動部の回動角度を精密に制御できる切断機を得ることは困難であった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、上記の問題点を解決する発明を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明の切断機は、回転刃具を回転させる駆動部が回動軸を中心にして回動可能な状態でベースの上面に固定され、前記ベースの下面から突出した前記回転刃具によって、前記ベースの下面側に設置された被切断試料を切断する切断機であって、前記ベースに連結されたリンク部と、前記駆動部に連結され、かつ前記リンク部に係止され、前記駆動部の回動に際して前記リンク部の長手方向に移動するリンク係止部と、を具備し、前記リンク係止部の前記リンク部と接する部分を回転させることによって、前記リンク部の長手方向における前記リンク係止部の位置が制御され、前記駆動部の回動角度が制御され、前記リンク係止部と前記リンク部とが接する状態と、前記リンク係止部と前記リンク部とが接さない状態とが切り替え可能とされたことを特徴とする。
本発明の切断機は、前記回転刃具が前記ベースの下面から突出する突出量が前記回動軸を中心とした回動角度によって調整可能とされたことを特徴とする。
本発明の切断機は、前記回転刃具と前記ベースの下面とがなす角度が前記回動軸を中心とした回動角度によって調整可能とされたことを特徴とする。
本発明の切断機において、前記回転刃具の回転軸から見て、前記リンク部は、前記ベース上において前記回動軸と反対側に設置されたことを特徴とする。
本発明の切断機において、前記リンク係止部は、前記ベースの上側において前記回転刃具を覆い前記駆動部に固定されたソーカバーに固定され、前記リンク部は、前記駆動部の回動に際して、前記ソーカバーで覆われた内部において前記ソーカバーの内面に沿った形態となるように、前記ベースに固定されたことを特徴とする。
本発明の切断機において、前記リンク係止部の前記リンク部と接する部分は角度調整用歯車であり、前記リンク部は、前記角度調整用歯車と噛合するように歯切りが施されたことを特徴とする。
本発明の切断機において、前記リンク係止部の前記リンク部と接する部分は弾性体で構成されたことを特徴とする。
本発明の切断機において、前記リンク係止部における前記リンク部と接する部分は、その回転の軸である角度調整用回転軸の方向に移動可能な構成とされたことを特徴とし、前記リンク係止部における前記リンク部と接する部分を前記角度調整用回転軸に沿って移動させることによって、前記リンク係止部における前記リンク部と接する部分と前記リンク部とが接しない状態とされる
本発明の切断機において、前記リンク部は長穴を有し、前記リンク係止部は前記長穴の中で前記リンク部に係止されることを特徴とする。
本発明は以上のように構成されているので、ベースの上における駆動部の回動角度を精密に制御できる切断機を得ることができる。
本発明の実施の形態となる切断機の斜視図である。 本発明の実施の形態となる切断機の正面図である。 本発明の実施の形態となる切断機において用いられるリンク部周辺の構成を拡大して示す正面図である。 本発明の実施の形態となる切断機において用いられるリンク係止部周辺の断面図である。 本発明の実施の形態となる切断機において用いられるリンク部周辺の他の例の構成を拡大して示す正面図である。 本発明の実施の形態となる切断機において用いられるリンク係止部の他の例の周辺の断面図である。 本発明の実施の形態となる切断機の第1の変形例の斜視図である。 本発明の実施の形態となる切断機の第2の変形例の斜視図である。 本発明の実施の形態となる切断機の第3の変形例の正面図である。 本発明の実施の形態となる切断機において切断深さを3段階に調整した際の構成を示す斜視図である。 従来の切断機において用いられるリンク部周辺の構成を拡大して示す正面図である。
本発明の実施の形態となる切断機の構成について説明する。図1は、この切断機10の構成を示す斜視図であり、図2は、その正面図である。この切断機10においては、回転刃具(丸鋸刃)20を回転させる駆動部30がベース40の上面に固定されている。ここで、正面図は、図1における矢印の方向から見た図であり、回転刃具20の回転軸21に沿って、回転刃具20から見て駆動部30と反対側の方向から見た図である。回転刃具20とベース40の上面あるいは下面とがなす角度は調整可能であるが、以下ではこの角度は垂直であるものとし、垂直でない場合については後述する。
駆動部30には、モーター、歯車(回転運動伝達機構)等が内蔵されており、回転軸21に取り付けられた回転刃具20を図2において反時計回りに回転させる。図2に示されるように、回転刃具20の外周には刃付け加工が施されており、回転刃具20は、ベース40に設けられた矩形形状の開口部(図示せず)から下面側に突出した構成とされる。この切断機10においては、被切断試料はベース40の下面側に配され、被切断試料を図2における右側から回転刃具20に当接させることによって切断が行われる。ベース40の上面側においては、回転刃具20の刃付けされた外周は、駆動部30に固定されたソーカバー31で覆われている。また、ベース40の下面側においては、被切断試料に当接する右側の領域以外における回転刃具20の刃付けされた外周は保護カバー32で覆われている。保護カバー32は、回転軸21を中心としてソーカバー31で覆われた内部を回動可能な構成とされる。また、保護カバー32は、バネによって図2において反時計回りに付勢される。このため、切断の際に被切断試料に対して切断機10(回転刃具20)が右側に進行する際には、切断が進むに従って保護カバー32は図2における時計回りに回動し、その右側端部が被切断試料に当接した状態が維持される。これによって、切断領域以外においては、刃付けされた回転刃具20の外周は保護カバー32又はソーカバー31で常に覆われる。
また、駆動部30の上方には、ハンドル33が取り付けられており、利用者は、このハンドル33を持ってこの切断機10を被切断試料の上で移動させ、あるいはこれを携帯することができる。また、ハンドル33には、スイッチ34が設けられており、利用者は、このスイッチ34を操作することによって、回転刃具20の回転のオン・オフを制御することができる。
駆動部30は、回転刃具20、ソーカバー31等と一体となって、ベース40の上面側において回動軸41の周りで回動できる構成とされる。この回動角度の調整によって、回転刃具20のベース40の下面側からの突出量が調整される。これによって、被切断試料における切断深さが調整される。
ベース40の上面においては、回転軸21から見て回動軸41と反対側に、リンク部42がピン43によって固定されている。図3は、このリンク部42周辺の模式的な構造を拡大した正面図である。リンク部42には長穴421が形成されており、回動軸41を中心とした回動の際に、ソーカバー31(駆動部30)側に設置されたリンク係止部35がこの長穴421の中を移動できる構成とされる。図2においては、リンク部42周辺はソーカバー31で隠されており、図3は図2の方向から見たリンク部42周辺を拡大した図となっている。図3においては、回転軸21、回動軸41は右側の図示された範囲外に位置する。
回動の際にリンク係止部35が長穴421の中を移動するという点については、特許文献1に記載の技術と同様である。ただし、リンク係止部35においては、回転自在のピニオンギヤ(角度調整用歯車)351が長穴421の内面と接する。これに対応して、ピニオンギヤ351と接する長穴421の内面(図3中の左側内面)は、ピニオンギヤ351と噛合するように歯切り加工が施されている。すなわち、ピニオンギヤ351(リンク係止部35)とリンク部42とでラックアンドピニオンが形成されている。この構成により、利用者がピニオンギヤ351を回転させることによって、ピニオンギヤ351の長穴421内での位置を移動させることができる。
一方、ピニオンギヤ351の長穴421内での位置が定まったら、この状態で駆動部30あるいはソーカバー31とベース40とを固定する。このために、ソーカバー31に取り付けられた角度固定機構50が用いられる。角度固定機構50としては、図11に記載の構成と同様のものが用いられている。すなわち、レバー52を反時計回りに回動させることによって、板バネ53の凸形状とされた箇所をリンク部42に当接させることができる。これにより、ソーカバー31(駆動部30)に対してリンク部42(ベース40)を固定することができる。なお、角度固定機構50は、後述する微調整作業のためにレバー52を中間位置に配置してリンク部42とリンク係止部35間の押付け力を制限し、作業者がピニオンギヤ351から手を離しても駆動部30の自重によっては切込み深さが変化せず、ピニオンギヤ351を回転させた際には押付け力に抗して微調整が可能な、微調整位置を設けることができる。または、角度固定機構50とリンク係止部35をリンクさせ、角度固定機構50から作業者が手を離した際には自動的に角度固定機構がロック状態になるようにする事もできる。このように構成すると、作業者が切込み深さを微調整した後に駆動部30の自重などによって切込み深さが変化してしまうことが防止できる。
また、図4は、図3におけるA−A方向の断面図であり、リンク係止部35の図3における紙面と垂直な方向の構造が模式的に示されている。ここでは、ピニオンギヤ351と長穴421の内面とを常に噛合させる必要はなく、必要に応じてこれらを噛合させることができるような構成とされている。図4(a)はこれらを噛合させない状態、図4(b)はこれらを噛合させた状態、をそれぞれ示している。
ここで、ピニオンギヤ351には、その回転軸となるギヤ軸(角度調整用回転軸)352の一端(下端)に固定されている。このギヤ軸352は、ソーカバー31に固定されたリンク係止部固定部353を回転自在の状態で挿通することによってソーカバー31に設置されている。ギヤ軸352の他端(上端)には、ノブ354が固定されている。また、ギヤ軸352にはギヤ軸側バネ挟持面355が形成され、リンク係止部固定部353にもバネ挟持面356が設けられ、ギヤ軸352を巻回するバネ357が、ギヤ軸側バネ挟持面355とバネ挟持面356の間で挟持される。このバネ357により、図4(a)に示されるように、ギヤ軸352に固定されたギヤ軸側バネ挟持面355は、リンク係止部固定部353の上面側に固定される。このため、通常はピニオンギヤ351は、リンク部42よりも図4(a)中で上側に位置し、長穴421の内面(リンク部42)とは当接しない。すなわち、ピニオンギヤ341と長穴421の内面とは噛合しない。この場合には、例えば、利用者はハンドル33を持って駆動部30等を回動させることができる。
一方、図4(b)に示されるように、利用者がバネ357に逆らってノブ354を図中の下側に押し込むことにより、ピニオンギヤ351は下側に移動し、長穴421の内面とピニオンギヤ351とを噛合させることができる。その後、利用者がノブ354を回転させることにより、ピニオンギヤ351の長穴421(リンク部42)中における位置を定めることができる。
この調整においては、利用者は、初めにリンク係止部35を図4(a)の状態としてハンドル33を持って駆動部30を回動させ、回動角度の粗調整を行うことができる。その後、利用者は、リンク係止部35を図4(b)の状態としてノブ354を回転させ、回動角度の微調整を行うことができる。その後、前記の通り角度固定部50を用いて駆動部30とリンク部42(ベース40)を固定すれば、回転刃具20のベース40の下面側からの突出量(切断深さ)を固定することができる。
すなわち、ベース40に固定された上記のリンク部42と、駆動部30あるいはソーカバー31に固定された上記のリンク係止部35を用いて、切断深さを容易かつ精密に制御することができる。
なお、リンク部のベースの上面側における位置は、上記の機能が実現できる限りにおいて、任意である。ただし、回動角度を精密に制御するという観点からは、回動軸から離れた側、例えば駆動部から見て回動軸と反対側にリンク部を設け、長穴内におけるリンク係止部の移動間隔を広くとることが好ましい。リンク部を小さくするという観点からは、リンク部を回動軸の近くに設けることが好ましい。
また、リンク部の構成についても、リンク係止部に対する回転操作によってリンク部(長穴)とリンク係止部の調整が行える限りにおいて、任意である。例えば、前記の例ではリンク部42はピン43によってベース40に固定されているが、リンク42がピン43の周りで回動可能とされてもよく、回動が不可能なように固定されていてもよい。
なお、図1においては、回転刃具20とベース40の下面あるいは上面とがなす角度(切断角度)は垂直(90°)とされている。ただし、回動軸41の周りにおける回動と垂直な方向にも駆動部30が回動(第2の回動)できる構成とすることにより、この切断角度を90°以外の任意の角度とすることもできる。この場合においても、上記と同様の構成を用いることができる。図1においては、この第2の回動に応じて第2リンク部44がベース40に設けられている。この第2リンク部44に対応した第2リンク係止部も駆動部(ソーカバー)側に設置されている。また、これに対応して、リンク部42も、この第2の回動に応じて第2の回動の方向に傾動できるようにベース40に固定されている。これによって、切断深さの調整を前記の通りに行うと共に、第2の回動によって切断角度の調整を行うことができ、どちらの調整も精密に行うことができる。同様に第2の回動の角度を固定する角度固定部を用いることができることも明らかである。
また、リンク係止部の回転操作によってリンク部の長穴中におけるリンク係止部の位置が調整可能となる構成は、ラックアンドピニオンを用いなくとも実現することができる。図5は、この一例となるリンク部62とリンク係止部36の構成を模式的に示す正面図であり、図4は、そのB−B方向の断面図である。ここでは、前記のピニオンギヤ351に代わりに弾性体リング361が用いられており、リンク部62における長穴621の内面の形状もこれに応じて前記の例とは異なる。ただし、前記の例と同様に、リンク係止部における長穴の内面と接する部分を角度調整用回転軸の方向に移動させることによって、リンク係止部における長穴の内面と接する部分と長穴の内面とが接しない状態とすることができる。すなわち、弾性体リング361と長穴621の内面とを当接させない状態(図6(a))と当接させる状態(図6(b))の2種類の状態をとりうる。
ここで、図6に示されるように、このリンク部62においては、弾性体リング(弾性体)361が弾性体軸(角度調整用回転軸)362の一端(下端)に固定される。弾性体軸362は、ソーカバー31に固定されたリンク係止部固定部363を挿通することによってソーカバー31に設置されている。弾性体軸362の他端には、ノブ364が固定されている。また、弾性体軸362には弾性体軸側バネ挟持面365が形成され、リンク係止部固定部363にもバネ挟持面366が設けられ、弾性体軸362を巻回するバネ367が、弾性体軸側バネ挟持面365とバネ挟持面366の間で挟持される。このバネ367により、図6(a)に示されるように、弾性体軸362に固定された弾性体軸側バネ挟持面365は、リンク係止部固定部363の上面側に固定される。このため、通常は弾性体リング361は、リンク部62よりも図6(a)中で上側に位置し、長穴621の内面(リンク部62)とは当接しない。この場合には、例えば、利用者はハンドル33を持って駆動部30等を容易に回動させることができる。
一方、図6における長穴621を構成するリンク部62の左側の内面は、図示されるように、上側で内径が広く下側で内径が狭くなるようにテーパー加工が施されている。このため、図6(b)に示されるようにノブ364を押し下げた場合には、弾性体リング361はリンク部62におけるこの左側の内面に当接する。この状態で利用者がノブ364を回転させることによって、前記のピニオンギヤ351とリンク部42の関係と同様に、弾性体リング361とリンク部62の位置関係を調整することができる。ここで、前記のピニオンギヤ351とリンク部42の組み合わせの場合には、図4においてノブ354を下側に押し込んだ際に互いの歯車が噛合しない状態があったのに対し、この弾性体リング361とリンク部62を用いた場合には、常に弾性体リング361とリンク部62を当接させることができ、これらの位置関係を調整することができる。
その後、前記の通り角度固定部50を用いて駆動部30とリンク部62(ベース40)を固定すれば、回転刃具20のベース40の下面側からの突出量(切断深さ)を固定することができる。
上記の切断機の各構成要素については、その機能が行える限りにおいて、適宜変更が可能である。例えば、図7に示されるように、図1の切断機10において、ギヤ軸352を延長してノブ354をリンク部42から離れた場所に配することも可能である。図1の構成においては、リンク部42の周囲に構造物が密集するため、利用者にとってノブ354の操作(回転あるいは押し込み)がしにくい場合がある。これに対して、図7の構成においては、周囲に構造物のない場所にノブ354が設けられるため、その操作が特に容易となる。
また、図8に示されるように、レバー52を延長した構成とすることもできる。この場合、特にソーカバー31よりもレバー52を外側に突出させた場合には、特にその操作(レバー52の回動操作によるリンク係止部35とリンク部42の固定)が容易となる。
また、リンク部42とソーカバー31との間の位置関係も、これらの間でリンク係止部35や角度固定機構50を使用できる限りにおいて、様々な構成が可能である。図9は、この一例の図2に対応した正面図(一部透視図)である。この構成においては、リンク部72も回転刃具20や保護カバー32と同様にソーカバー31に覆われた内部に設けられており、リンク係止部35は、ソーカバー31の左側端部の近くに設置されている。リンク部72は板状であり、図9は、その厚さ方向から見た図となっており、リンク部72の周辺ではソーカバー31内部が透視して示されている。図1、2の構成においては、リンク部42を長穴421が貫通する方向は回転軸21あるいは回動軸41と平行な方向であったのに対し、この例ではリンク部72における長穴は回転軸21あるいは回動軸41と垂直な方向となっている。図9はリンク部72における長穴の貫通方向と垂直な側から見た正面図となっている。この構成においては、リンク係止部35や角度固定機構50はソーカバー31の図9中における左上側の内面(回転刃具20や保護カバー32の外周と対向する内面)に設けられており、リンク部42は、ソーカバー31の内部において、回転刃具20あるいは保護カバー32の外側をこの内面に沿って存在するように設置される。ソーカバー31(駆動部30)が回動軸41を中心とした回動をする際に、ソーカバー31におけるこの内面はリンク部42に沿って移動する。リンク部72をリンク部回動軸45を中心として回動自在な状態でベース40に設置し、リンク部72を図9に示されるような湾曲形状とすることによって、こうした形態とすることが特に容易である。ただし、ソーカバー31の内面がリンク部72に沿って移動できる構成であれば、リンク部72がリンク部回動軸45を中心として回動自在である必要はない。
この構成においても、図1の構成の切断機10と同様に、リンク部42(ベース40)とリンク係止部35との位置関係を調整し、これらの位置関係を角度固定機構50によって固定することが可能である。この構成の場合には、リンク部42をソーカバー31の内部に収容できるため、外部に露出した部品を減らすことができ、装置全体を小型化することができる。
なお、このようにソーカバー31で覆われた内部にリンク部を設けた形態は図9以外の構成においても実現することができる。例えば、図9の例ではソーカバー31におけるリンク部72と相対する内面は、回転刃具20の外周と相対する内面であったが、他の内面がリンク部に沿う形態とし、この内面にリンク係止部35や角度固定機構50を設置することもできる。リンク部や長穴の形状は、この構成に応じて適宜設定することができる。また、こうした形態は、保護カバー32の形状やその有無によらずに実現することができる。
図10(a)〜(c)は、上記の切断機10において、切断深さを大(a)、中(b)、小(c)の3種類に設定した場合における斜視図である。ここで、切断角度は垂直としている。これらの図は、図1と同じ方向から見た斜視図となっている。
なお、上記の構成における角度固定部の構成は、ベース上における駆動部の回動角度を固定できる限りにおいて、任意である。また、駆動部やベースの構成についても、上記のリンク係止部やリンク部が設置できる限りにおいて任意である。
10 切断機
20 回転刃具(丸鋸刃)
21 回転軸
30 駆動部
31 ソーカバー
32 保護カバー
33 ハンドル
34 スイッチ
35、36 リンク係止部
40 ベース
41 回動軸
42、62、72、80 リンク部
43、81 ピン
44 第2リンク部
45 リンク部回動軸
50 角度固定機構
51 カム
52 レバー
53 板バネ
54 板バネ固定具
82、421、621 長穴
91 案内部
351 ピニオンギヤ(角度調整用歯車)
352 ギヤ軸(角度調整用回転軸)
353、363 リンク係止部固定部
354、364 ノブ
355 ギヤ軸側バネ挟持面
356、366 バネ挟持面
357、367 バネ
361 弾性体リング(弾性体)
362 弾性体軸(角度調整用回転軸)
365 弾性体軸側バネ挟持面

Claims (9)

  1. 回転刃具を回転させる駆動部が回動軸を中心にして回動可能な状態でベースの上面に固定され、前記ベースの下面から突出した前記回転刃具によって、前記ベースの下面側に設置された被切断試料を切断する切断機であって、
    前記ベースに連結されたリンク部と、
    前記駆動部に連結され、かつ前記リンク部に係止され、前記駆動部の回動に際して前記リンク部の長手方向に移動するリンク係止部と、を具備し、
    前記リンク係止部の前記リンク部と接する部分を回転させることによって、前記リンク部の長手方向における前記リンク係止部の位置が制御され、前記駆動部の回動角度が制御され
    前記リンク係止部と前記リンク部とが接する状態と、前記リンク係止部と前記リンク部とが接さない状態とが切り替え可能とされたことを特徴とする切断機。
  2. 前記回転刃具が前記ベースの下面から突出する突出量が前記回動軸を中心とした回動角度によって調整可能とされたことを特徴とする請求項1に記載の切断機。
  3. 前記回転刃具と前記ベースの下面とがなす角度が前記回動軸を中心とした回動角度によって調整可能とされたことを特徴とする請求項1又は2に記載の切断機。
  4. 前記回転刃具の回転軸から見て、前記リンク部は、前記ベース上において前記回動軸と反対側に設置されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の切断機。
  5. 前記リンク係止部は、前記ベースの上側において前記回転刃具を覆い前記駆動部に固定されたソーカバーに固定され、
    前記リンク部は、前記駆動部の回動に際して、前記ソーカバーで覆われた内部において前記ソーカバーの内面に沿った形態となるように、前記ベースに固定されたことを特徴とする請求項4に記載の切断機。
  6. 前記リンク係止部の前記リンク部と接する部分は角度調整用歯車であり、
    前記リンク部は、前記角度調整用歯車と噛合するように歯切りが施されたことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の切断機。
  7. 前記リンク係止部の前記リンク部と接する部分は弾性体で構成されたことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の切断機。
  8. 前記リンク係止部における前記リンク部と接する部分は、その回転の軸である角度調整用回転軸の方向に移動可能な構成とされたことを特徴とし、
    前記リンク係止部における前記リンク部と接する部分を前記角度調整用回転軸に沿って移動させることによって、前記リンク係止部における前記リンク部と接する部分と前記リンク部とが接しない状態とされる請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の切断機。
  9. 前記リンク部は長穴を有し、前記リンク係止部は前記長穴の中で前記リンク部に係止されることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の切断機。
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