JP2013000844A - 携帯用切断機およびその組立方法 - Google Patents

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Satoaki Iwata
悟知 岩田
Akira Onose
章 小野瀬
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Abstract

【課題】携帯用切断機における鋸刃による切り込み量の調整操作性を向上する。
【解決手段】鋸刃を覆うソーカバーおよびモータハウジングを有するケース組立体17は、ベースに対して回動自在に取り付けられている。ベースに取り付けられる締結リンク31には、ケース組立体17の取付孔33に取り付けられた締結ねじ部材35が貫通する案内溝32が形成され、操作レバー36にはナット部材38が装着されるとともに締結端面41が形成されている。ナット部材38は固定ねじ部材47により操作レバー36に固定される。操作レバー36の締結端面41がケース組立体17の締結リンク31に対する締結力を加えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、円板形の鋸刃を電動機により回転させて被削材を切断する携帯用切断機およびその組立方法に関する。
木材等を被削材としてこれを切断するために使用される電動工具には、丸鋸、電動丸鋸、コードレス丸鋸等と言われる携帯用切断機がある。丸鋸等の携帯用切断機は、被削材の上に配置される四角形のベースプレートつまりベースと、円板形の鋸刃を回転駆動するための電動機を収容するモータハウジングとを有している。モータハウジングには鋸刃の上側部分を覆う鋸カバーつまりソーカバーと、作業者が切断機を把持するためのハンドル等が設けられており、モータハウジングとソーカバーによりケース組立体が形成される。鋸刃はベースに形成された開口部からベースの底面側に突出しており、鋸刃のうち下方に突出する部分は鋸刃の回転中心軸を回動中心とする保護カバーにより覆われるようになっている。被削材に対する切り込み深さを調整するために、鋸刃の突出量を変化させるようにしている。このために、ケース組立体はベースの先端部に設けられ鋸刃の回転中心軸と平行となった支持軸により回動自在に装着されている(特許文献1参照)。
実開平04−076402号公報
ケース組立体を支持軸を中心にベースに対して回動させて鋸刃の突出量を調整した状態のもとで、ケース組立体をベースに対して締結するためにベースの後端部には締結機構が設けられている。この締結機構はベースに装着される締結リンクを有し、この締結リンクに長手方向に形成された案内溝を貫通する締結ねじ部材がケース組立体の取付孔に取り付けられている。操作レバーの回動中心部である基部には、締結ねじ部材にねじ結合されるナット部材が取り付けられており、従来では、ナット部材の端面を締結面としてナット部材をケース組立体に向けて押し付けることによりケース組立体を締結リンクに対して締結力を加えるようにしている。
モータハウジングとソーカバーとを有するケース組立体には、作業者が携帯用切断機により切断操作する際に、作業者により把持されるハンドルが設けられており、ハンドルは携帯用切断機の後方に向けて突出している。このため、ベースの後端部に装着される締結リンクは、ソーカバーとハンドルとの間のスペースに配置されることになる。操作レバーの前方側にはモータハウジングが配置されているので、操作レバーの操作部が携帯用切断機の後方に突出するようにケース組立体に取り付けられることになり、操作レバーを回動操作することができる範囲を大きくすることはできない。
ナット部材は外周面が六角形となっており、操作レバーには内周面が12角形となったナット収容孔が形成され、そのナット収容孔にナット部材が装着されている。したがって、操作レバーに対するナット部材の取付位置は30度毎に割り出し調整することができるが、30度毎では操作性の良い角度に操作レバーを設定することができない場合がある。例えば、鋸刃の突出量を最大に設定したときには、ケース組立体の後端部はベースに最接近することになるので、操作レバーの操作部がベースに接近していると、ベースと操作部との間に作業者の指が入りにくく操作レバーの回動操作性が悪くなる。一方、操作レバーの操作部がベースに対して大きな角度で傾斜していると、締結リンクまでの回動範囲が狭くなるため、ケース組立体を回動させて締結リンクに沿って操作レバーを移動させる際には、締結リンクとの間にスペースを確保することができなくなる。このため、ベースをケース組立体に対して回動することによる切り込み量の調整操作性が悪いという問題点がある。なお、特許文献1のナット収容孔は6角形となっており、ナット部材の取付位置は60度毎となり一層操作性が悪いものである。
しかも、ナット部材の端面を締結面とすると、ナット部材により締結リンクを締結した状態を基準としてこれに操作レバーが取り付けられることになるので、携帯用切断機を組み立てる際に操作レバーの最適角度を設定する操作を容易に行うことができないという問題点がある。さらに、ナット部材の操作レバーに対する割り出し角度を小さくして組立性と使用者の操作性を向上するには、ナット収容孔の内周面を12角形よりも角部の数が多い多角形とすることも可能であるが、角部の数を増加すると角部が小さくなって、ナット収容孔の内周面が円形に近い形状となり、ナット部材と操作レバーとの組立強度が低下する虞がある。このため、ナット収容孔の角部を極端に増やすことはできない。
本発明の目的は、携帯用切断機の組立性を向上することにある。
本発明の目的は、携帯用切断機における鋸刃による切り込み量の調整操作性を向上することにある。
本発明の携帯用切断機は、被削材に配置されるベースと、鋸刃を回転駆動する電動機を収容するモータハウジングおよび前記鋸刃の前記ベースに対して表面側の部分を覆うソーカバーを備えたケース組立体とを有する携帯用切断機であって、前記ベースの一端部に設けられ、前記ケース組立体の一端部を前記ベースに対して回動自在に連結する支持軸と、前記ベースの他端部に設けられ、前記ケース組立体の取付部に取り付けられた締結ねじ部材が貫通する案内部を有する締結リンクと、前記締結ねじ部材にねじ結合されるナット部材が収容されるナット収容部が形成されるとともに開口部に締結端面が形成される操作レバーと、前記ナット収容部の底面を貫通して前記ナット部材にねじ結合され、前記ナット部材を前記操作レバーに固定する固定ねじ部材とを有し、前記操作レバーの前記締結端面が前記ケース組立体の前記締結リンクに対する締結力を加えることを特徴とする。
本発明の携帯用切断機は、前記ナット部材の前記開口部側の一端面を前記締結端面よりも後退させて締め付け調整隙間を前記一端面側に設けることを特徴とする。本発明の携帯用切断機は、前記ナット収容部の底面とこれに対向する前記ナット部材の他端面との間にねじ取付調整隙間を設けることを特徴とする。本発明の携帯用切断機は、前記固定ねじ部材の頭部が入り込む頭部収容凹部を前記操作レバーに形成し、前記頭部収容凹部に装着されるキャップ部材により前記頭部を覆うことを特徴とする。
本発明の携帯用切断機の組立方法は、被削材に配置されるベースと、鋸刃を回転駆動する電動機を収容するモータハウジングおよび前記鋸刃の前記ベースに対して表面側の部分を覆うソーカバーを備えたケース組立体とを有し、前記ベースの一端部に設けられる支持軸により前記ケース組立体が前記ベースに対して回動自在に連結される携帯用切断機の組立方法であって、前記ベースの他端部に設けられた締結リンクの案内部に締結ねじ部材を貫通させるとともに前記ケース組立体の取付部に前記締結ねじ部材を取り付けるねじ取付工程と、ナット収容部が形成されるとともに開口部に締結端面が形成された円筒部を有する操作レバーの前記ナット収容部に装着されるナット部材に前記締結ねじ部材をねじ結合する第1のねじ結合工程と、前記ナット収容部に前記ナット部材が収容された状態のもとで、前記ナット収容部の底面を貫通する固定ねじ部材を前記ナット部材にねじ結合して前記ナット部材を前記操作レバーに固定する第2のねじ結合工程とを有し、前記操作レバーの前記締結端面が前記ケース組立体の前記締結リンクに対する締結力を加えて前記ケース組立体を固定するようにしたことを特徴とする。
本発明の携帯用切断機の組立方法は、前記第1のねじ結合工程において、前記ナット部材の前記開口部側の一端面を前記締結端面よりも後退させて締め付け調整隙間を前記一端面側に設けることを特徴とする。本発明の携帯用切断機の組立方法は、前記第2のねじ結合工程において、前記ナット収容部の底面とこれに対向する前記ナット部材の他端面との間にねじ取付調整隙間を設けることを特徴とする。
本発明の携帯用切断機においては、ケース組立体とベースとが支持軸により回動自在に連結され、回動量を調整することにより鋸刃のベース底面側への突出量が調整される。ベースに設けられた締結リンクの案内部には、ケース組立体の取付部に取り付けられた締結ねじ部材が貫通しており、この締結ねじ部材にねじ結合されるナット部材が操作レバーに固定されている。ケース組立体の締結リンクに対する締結力をナット部材により加えることなく、操作レバーの締結端面により締結力を加えるようにしたので、操作レバーの操作位置に対してナット部材の回転方向位置を変化させることができる。
これにより、操作レバーを所定の回動位置に設定した状態のもとで固定ねじ部材によりナット部材を固定することによって操作レバーの組み付けを行うことができる。これにより、携帯用切断機の組立作業を容易に行うことができる。操作レバーの回動位置を操作し易い位置に設定することができるので、作業者による鋸刃の切り込み量の調整操作性を高めることができる。部品点数を増加させることなく、携帯用切断機の組立性と作業者による鋸刃の切り込み量の調整操作性を向上させることができる。
本発明の一実施の形態である携帯用切断機を正面側から見た斜視図である。 図1の携帯用切断機を背面側から見た斜視図である。 図2に示された操作レバーの断面図である。 図3における4−4線断面図である。 (A)〜(D)操作レバーのケース組立体に対する組立工程を示す断面図である。 操作レバーの取付角度と操作性を示す正面図である。 従来の携帯用切断機の操作レバーの部分を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示す携帯用切断機は、丸鋸とも言われる電動工具であり、ほぼ四角形のベースプレートつまり板状のベース11を有しており、ベース11は木材等の被削材の表面に配置されて作業者により移動されて切断作業が行われる。被削材を切断する円板形の鋸刃12は、モータハウジング13内に収容された図示しない電動機の回転を鋸刃12に伝仏する鋸刃回転軸14に取り付けられている。モータハウジング13はベース11の表面側に設けられており、鋸刃12はベース11に形成された開口部15からベース11の底面側に突出するようになっている。
モータハウジング13には、鋸刃12のうちベース11に対して図1および図2において上側つまり表面側となる部分を覆うソーカバー16が取り付けられており、モータハウジング13とソーカバー16とによりケース組立体17が形成されている。ケース組立体17には、作業者が携帯用切断機を操作する際に把持するためのハンドル18等が設けられている。鋸刃12のうちベース11の開口部15からベース11の底面側に突出する部分を覆うために、図1に示されるように、保護カバー19が回転軸14の回転中心を中心として回動自在に装着されている。被削材の表面にベース11を配置して被削材を切断すべく携帯用切断機を被削材に沿って移動させると、保護カバー19は、被削材により押されて鋸刃12の外周部を露出させる方向に回動し、切断完了後にベース11が被削材から離されると、ばね力により図1に示す元の状態に戻される。
被削材の切り込み深さに応じて鋸刃12の突出量、つまり鋸刃12がベース11の底面よりも図1において下方に突出する量を調整するために、ベース11はケース組立体17に対してケース組立体17の一端部に回動自在に装着されている。ケース組立体17の一端部は、図1に示されるように、回転軸14と平行な方向の支持軸21によりベース11に対して回動自在となっている。ベース11に設けられた支持片22には傾斜移動自在にブラケット23が取り付けられ、このブラケット23はベース11の長辺方向を向く縦片部23aと、ベース11の短辺方向を向く横片部23bとを有し、支持軸21はブラケット23の縦片部23aに取り付けられている。これにより、ケース組立体17は支持軸21を中心として他端部側が上下に移動するように回動し、鋸刃12の突出量が調整される。図1においては、突出量が符号Aにより示されている。
ベース11をケース組立体17に対して横方向に傾斜させるために、ブラケット23の横片部23bは、支持片22にベース11の長手方向を向いて取り付けられた傾斜支持軸24に回動自在に支持されている。支持片22に対応させてベース11の他端部には、図2に示されるように、支持片25が設けられている。この支持片25に取り付けられる傾斜支持軸26は傾斜支持軸24の延長上に配置されており、ケース組立体17は両方の傾斜支持軸24,26を中心にベース11に対して横方向に傾斜させることができる。所定の傾斜角度に設定された状態を保持するために、図1に示すように、ベース11の一端部に設けられたリンク27の案内溝(案内孔)28にはブラケット23の摺動端部23cに設けられた図示しないねじ孔が貫通しており、そのねじ孔にはリンク27とブラケット23とを締結するための締結レバー29に連結されたねじ部材がねじ結合されている。
図2に示されるように、ベース11の他端部には締結リンク31が設けられている。この締結リンク31は案内部となる案内溝(案内孔)32が長手方向に沿って形成された円弧状の本体部31aを有し、この本体部31aはハンドル18と鋸刃12の間に位置すると共にケース組立体17に接触している。したがって、ケース組立体17が支持軸21を中心としてベース11に対して回動したときには、ケース組立体17は締結リンク31に沿って摺動することになる。締結リンク31の本体部31aにはそのベース側端部に取付部31bが設けられ、この取付部31bはベース11の横方向を向いており、取付部31bは傾斜支持軸26により支持片25に取り付けられている。
ケース組立体17は、図3に示されるように、取付孔33が形成された締結部34を有しており、取付孔33には案内溝32が対向している。締結部34に形成された取付孔33には締結ねじ部材35のねじ部35aが貫通しており、円板形状の頭部35bは締結リンク31に当接している。したがって、ケース組立体17を支持軸21を中心にベース11に対して回動させると、取付孔33に取り付けられた締結ねじ部材35は締結リンク31の案内溝32に沿って移動することになる。締結ねじ部材35には横断面が四角形の回転止め部35cが形成されており、締結ねじ部材35は締結リンク31に対して回転しないようになっている。
図3に示されるように、締結リンク31をケース組立体17に締結する状態と締結を解除する状態とに操作するための操作レバー36が締結ねじ部材35に装着される。この操作レバー36はナット収容孔37が形成された基部36aとこの基部36aから径方向に伸びる操作部36bとを有しており、ナット収容孔37内にはナット部材38が装着される。図4に示されるように、ナット部材38は外周面が正六角形となっているのに対し、ナット部材38が収容されるナット収容孔37の内周面は、円周方向に30度置きに12の谷部が形成された12角形となっている。ナット部材38の角部がそれぞれナット収容孔37の谷部に噛み合うことにより、ナット部材38が操作レバー36の基部36aに対して回転することはない。ナット部材38の中心部にはねじ孔39が形成されており、雌ねじが形成されたねじ孔39はナット部材38を軸方向に貫通している。
操作レバー36の基部36aの内側の開口部は締結端面41となっており、この締結端面41はケース組立体17の締結部34にワッシャ42を介して密着するようになっている。ナット部材38は締結リンク側の一端面43aがワッシャ42に対して締め付け調整隙間G1を介して対向しており、この一端面43aは締結端面41に対しては締め付け調整隙間G1だけ後退している。
操作レバー36の基部36aの外側には横断面円形の頭部収容凹部44が形成されており、この頭部収容凹部44とナット収容孔37とを区画する仕切り壁45には、貫通孔46が形成されている。この貫通孔46はナット収容孔37の底面37aを貫通しており、貫通孔46には固定ねじ部材47が取り付けられるようになっている。固定ねじ部材47はねじ部47aが貫通孔46を貫通してナット部材38のねじ孔39にねじ結合され、六角形の頭部47bは頭部収容凹部44内に入り込んで仕切り壁45に当接する。固定ねじ部材47によりナット部材38が操作レバー36の基部36aに固定された状態のもとでは、ナット部材38の他端面43bとナット収容孔37の底面37aとの間には、ねじ取付調整隙間G2が設けられるようになっている。
頭部収容凹部44には、固定ねじ部材47によりナット部材38を操作レバー36の基部36aに固定した状態のもとで、樹脂等により成形されたキャップ48が装着され、このキャップ48により固定ねじ部材47の頭部47bが覆われる。これにより、頭部47bが外部に露出されることなく、操作レバー36の外観を良好にすることができると共に、不意に固定ねじ部材47へのアクセスを制限することができる。
図3に示すように、ナット部材38のうち締結リンク31に対向する一端面43aと締結端面41との間には締め付け調整隙間G1が設けられているので、操作レバー36を操作してケース組立体17を締結リンク31に締結するときには、操作レバー36の締結端面41が締結リンク31とケース組立体17の締結部34にワッシャ42を介して加えられることになる。
この携帯用切断機は操作レバー36の締結端面41によりケース組立体17に対する締結力を加えるようになっているので、ナット部材38により締結力を加える場合に比して、操作レバー36の回動操作範囲の設定を容易に行うことができる。なぜならば、従来のように、ナット部材38により締結力を加えるようにすると、例えば、ナット部材38がワッシャ42に密着した状態を締結完了位置としてこの状態のナット部材38に操作レバー36を取り付けると、ナット部材38がワッシャ42に密着した回動方向位置によっては操作レバー36の取付方向が最適位置とならないことがある。これは、操作レバー36のナット収容孔37の内周面が12角形であり、ナット部材38の外周面が六角形となっており、操作レバー36をナット部材38に取り付けるには、操作レバー36をナット部材38に対して回動方向に30度毎の割り出し角度で位置決めする必要があるためである。
これに対して、図3に示すように、ナット部材38の一端面43aとワッシャ42との間に締め付け調整隙間G1を設けて、操作レバー36の締結端面41によりケース組立体17に対する締結力を加えるようにしているので、操作レバー36を例えば締結位置としたときを基準として、ナット部材38の回転方向位置を任意の位置に設定することができる。操作レバー36の位置を優先してナット部材38の回転方向の位置を変化させると、ナット部材38が回転するので、隙間G1が変化することになるが、操作レバー36を任意の締結位置とすることができる。
図5(A)〜図5(D)は、図1および図2に示した携帯用切断機を組み立てる際における操作レバーのケース組立体に対する組み付け手順を示す断面図である。
ケース組立体17とベース11とが支持軸21により連結された状態のもとで、まず、図5(A)に示すように、締結ねじ部材35のねじ部35aをケース組立体17の取付孔33に貫通させるとともに締結リンク31の案内溝32に貫通させ締結ねじ部材35をケース組立体17に取り付ける。図5(B)は、締結ねじ部材35のねじ部35aをナット部材38のねじ孔39にねじ結合した状態を示す。このように、ナット部材38に対する締結ねじ部材35のねじ結合が終了し、この状態のもとで、ナット部材38を操作レバー36のナット収容孔37内に挿入させると、図5(C)の通りである。なお、図5(B)に示す工程を省略し、ナット部材38を操作レバー36のナット収容孔37内に装着した状態で、ナット部材38を締結ねじ部材35にねじ結合するようにしても良い。その場合には、図5(C)に示す工程がナット部材38と締結ねじ部材35とをねじ結合させる工程となる。
次いで、図5(D)に示すように、操作レバー36の締結端面41をワッシャ42に密着させた状態のもとで、固定ねじ部材47を貫通孔46に装着してねじ部47aをねじ孔39にねじ結合する。これにより、ナット部材38は操作レバー36に固定されることになる。この固定操作時には、操作レバー36の回動位置を任意の位置に設定することができる。
例えば、鋸刃12の突出量を最大に設定した状態のもとで、ケース組立体17を締結リンク31に対して締結したときにおける操作レバー36の回動位置が図6において符号Pで示す位置が最適位置であるとすると、この最適位置Pに操作レバー36を位置決めした状態で固定ねじ部材47を締結すれば、操作レバー36を最適位置Pに位置決め固定することができる。
図7は従来の携帯用切断機の操作レバーの部分を比較例として示す断面図である。図7においては、図3に示した本発明の一実施の形態である携帯用切断機における部材と共通する部材には同一の符号が付されている。
図7に示すように、ナット部材38の端面を締結面としてナット部材38をケース組立体17に向けて押し付けることにより締結リンク31に締結力を加えるようにすると、例えば、鋸刃12の突出量を最大に設定した状態のもとでナット部材38を締結位置としてそれに操作レバー36を取り付けたときにおける操作レバー36の回動位置が図6において符号Q1で示す位置であったとすると、操作レバー36の操作部36bがベース11に接近することになり、操作レバー36の回動操作性が悪くなる。そこで、固定ねじ部材47を取り外して操作レバー36とナット部材38との相対的回転方向位置を変化させるには、位置Q1に対して図6において30度反時計方向に回転させた位置となる。しかし、これでは締結リンク31までの回動範囲が狭くなるので、操作レバー36を回動操作する際には締結リンク31との間に十分なスペースを確保することができなくなる。このように、ナット部材38の端面を締結面とした従来例では、鋸刃12の切り込み量を調整する際の操作性が悪いという問題点がある。
これに対し、図3に示すように、操作レバー36の締結端面41を締結面とすると、ナット部材38の回転方向位置を任意の位置とした状態で、締結端面41がワッシャ42に密着する位置に設定することができるので、操作レバー36の組み付け操作性が高められる。しかも、図3と図6との比較により明確なように、本発明の一実施の形態における携帯用切断機の構成部品は従来とほぼ同様であり、操作レバー36の構成部品点数を増加させることなく、鋸刃12の切り込み量を調整操作行うことができる。
図3に示すように、操作レバー36の締結端面41をワッシャ42に密着させるようにすると、ナット部材38に対して操作レバー36を回転させる必要がないので、ナット収容孔37の内周面形状を六角形とすることも可能であり、六角形とすると、12角形よりも操作レバー36の基部36aの強度を高めることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えは、図示する実施の形態は外部から電力を供給するタイプの丸鋸を示すが、コードレスタイプ等の他のタイプの携帯用切断機につても本発明を適用することができる。
11…ベース、12…鋸刃、13…モータハウジング、14…回転軸、15…開口部、16…ソーカバー、17…ケース組立体、18…ハンドル、19…保護カバー、21…支持軸、22…支持片、23…ブラケット、24…傾斜支持軸、25…支持片、26…傾斜支持軸、27…リンク、28…案内溝、29…締結レバー、31…締結リンク、32…案内溝、33…取付孔、34…締結部、35…締結ねじ部材、35a…ねじ部、35b…頭部、36…操作レバー、36a…基部、36b…操作部、37…ナット収容孔、37a…底面、38…ナット部材、39…ねじ孔、41…締結端面、42…ワッシャ、44…頭部収容凹部、46…貫通孔、47…固定ねじ部材、47a…ねじ部、47b…頭部、48…プラグ。

Claims (7)

  1. 被削材に配置されるベースと、鋸刃を回転駆動する電動機を収容するモータハウジングおよび前記鋸刃の前記ベースに対して表面側の部分を覆うソーカバーを備えたケース組立体とを有する携帯用切断機であって、
    前記ベースの一端部に設けられ、前記ケース組立体の一端部を前記ベースに対して回動自在に連結する支持軸と、
    前記ベースの他端部に設けられ、前記ケース組立体の取付部に取り付けられた締結ねじ部材が貫通する案内部を有する締結リンクと、
    前記締結ねじ部材にねじ結合されるナット部材が収容されるナット収容部が形成されるとともに開口部に締結端面が形成される操作レバーと、
    前記ナット収容部の底面を貫通して前記ナット部材にねじ結合され、前記ナット部材を前記操作レバーに固定する固定ねじ部材とを有し、
    前記操作レバーの前記締結端面が前記ケース組立体の前記締結リンクに対する締結力を加えることを特徴とする携帯用切断機。
  2. 前記ナット部材の前記開口部側の一端面を前記締結端面よりも後退させて締め付け調整隙間を前記一端面側に設けることを特徴とする請求項1記載の携帯用切断機。
  3. 前記ナット収容部の底面とこれに対向する前記ナット部材の他端面との間にねじ取付調整隙間を設けることを特徴とする請求項1または2記載の携帯用切断機。
  4. 前記固定ねじ部材の頭部が入り込む頭部収容凹部を前記操作レバーに形成し、前記頭部収容凹部に装着されるキャップ部材により前記頭部を覆うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯用切断機。
  5. 被削材に配置されるベースと、鋸刃を回転駆動する電動機を収容するモータハウジングおよび前記鋸刃の前記ベースに対して表面側の部分を覆うソーカバーを備えたケース組立体とを有し、前記ベースの一端部に設けられる支持軸により前記ケース組立体が前記ベースに対して回動自在に連結される携帯用切断機の組立方法であって、
    前記ベースの他端部に設けられた締結リンクの案内部に締結ねじ部材を貫通させるとともに前記ケース組立体の取付部に前記締結ねじ部材を取り付けるねじ取付工程と、
    ナット収容部が形成されるとともに開口部に締結端面が形成された円筒部を有する操作レバーの前記ナット収容部に装着されるナット部材に前記締結ねじ部材をねじ結合する第1のねじ結合工程と、
    前記ナット収容部に前記ナット部材が収容された状態のもとで、前記ナット収容部の底面を貫通する固定ねじ部材を前記ナット部材にねじ結合して前記ナット部材を前記操作レバーに固定する第2のねじ結合工程とを有し、
    前記操作レバーの前記締結端面が前記ケース組立体の前記締結リンクに対する締結力を加えて前記ケース組立体を固定するようにしたことを特徴とする携帯用切断機の組立方法。
  6. 前記第1のねじ結合工程において、前記ナット部材の前記開口部側の一端面を前記締結端面よりも後退させて締め付け調整隙間を前記一端面側に設けることを特徴とする請求項5記載の携帯用切断機の組立方法。
  7. 前記第2のねじ結合工程において、前記ナット収容部の底面とこれに対向する前記ナット部材の他端面との間にねじ取付調整隙間を設けることを特徴とする請求項5または6記載の携帯用切断機の組立方法。
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