JP6163967B2 - 動力工具および先端工具の固定構造 - Google Patents

動力工具および先端工具の固定構造 Download PDF

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Description

本発明は、動力工具が備える出力軸やスピンドルに先端工具を固定するための構造に関する。
グラインダ,丸のこ,マルチツール等の動力工具が知られている。これら動力工具、例えば回転工具は、回転駆動されるスピンドルを備えている。回転工具が備えるスピンドルには用途に応じて様々な先端工具が取り付けられる。例えば、グラインダのスピンドルには、円板状の砥石,ブラシ,カッターなどが取り付けられる。グラインダのスピンドルに取り付けられる砥石には、研磨用砥石や切断用砥石が含まれる。グラインダのスピンドルに取り付けられるブラシには、ワイヤブラシやワイヤレスブラシが含まれる。グラインダのスピンドルに取り付けられるカッターにはダイヤモンドカッターが含まれる。
上記のような各種先端工具は、ホイルワッシャとロックナットとによってスピンドルに固定される。以下、先端工具が円板状の砥石(以下“砥石ディスク”と呼ぶ。)である場合を例にとって、先端工具のスピンドルへの固定構造の従来例について説明する。スピンドルは、ホイルワッシャ,砥石ディスク,ロックナットをこの順で貫通する。スピンドルが挿入されたホイルワッシャ、すなわちスピンドルに装着されたホイルワッシャは、スピンドルの回転方向においてスピンドルに固定されている。また、砥石ディスクを貫通して砥石ディスクから突出するスピンドルの先端には雄ねじが形成されており、この雄ねじにロックナットに形成されている雌ねじがねじ結合される。
ロックナットが締め込まれると、ホイルワッシャとロックナットとに挟まれている砥石ディスクがホイルワッシャに押付けられる。砥石ディスクは、ロックナットによる押付け力とこれに対する反力とによって、ホイルワッシャとロックナットとの間に固定される。上記のように、ホイルワッシャはスピンドルの回転方向においてスピンドルに固定されている。すなわち、ホイルワッシャはスピンドルと一体回転する。従って、スピンドルが回転駆動されると、ホイルワッシャとロックナットとの間に固定されている砥石ディスクも回転する。
特開平6−238557号公報
上記固定構造では、スピンドルの回転中にスピンドルとロックナットとのねじ結合が強められたり、弱められたりすることがある。具体的には、先端工具とロックナットとが直接接触しているので、作業中に先端工具が受ける回転トルクがロックナットに伝達されてロックナットがスピンドルに対して相対回転することがある。この場合、相対回転の方向によって、スピンドルとロックナットとのねじ結合が強められたり、弱められたりする。そして、スピンドルとロックナットとのねじ結合が強められると、ロックナットの取り外しが困難になり、ひいては先端工具の取り外しや交換が困難になる。一方、スピンドルとロックナットとのねじ結合が緩められると、先端工具の固定力が低下する。
本発明の目的は、先端工具を出力軸やスピンドルに固定する部材の、出力軸やスピンドルに対する相対回転を防止することである。
本発明の一態様では、動力工具は、先端工具が取り付けられる出力軸と、前記出力軸の延出方向において前記先端工具の一方の側に配置され、前記出力軸に対して回転不能な第1部材と、前記出力軸の延出方向において前記先端工具の他方の側に配置され、前記第1部材に対して回転不能な第2部材と、を有し、前記先端工具は前記第1部材と前記第2部材とで挟まれている。
本発明の他の態様では、前記出力軸にねじ結合される固定部材が設けられ、前記第1部材、先端工具、第2部材および固定部材は、前記出力軸の延出方向に沿ってこの順で並んでいる。
本発明の他の態様では、動力工具は、先端工具が取り付けられる出力軸と、前記出力軸にねじ結合して前記先端工具を固定する固定部材と、前記出力軸の延出方向において前記先端工具の一方の側に配置され、前記出力軸に対して回転不能な第1部材と、前記出力軸の延出方向において前記先端工具の他方の側で前記先端工具と前記固定部材との間に配置され、前記第1部材に対して回転不能な第2部材と、を有する。
本発明の他の態様では、前記先端工具は、前記第1部材及び前記第2部材に接触して前記出力軸に固定される。
本発明の他の態様では、固定構造は、出力軸の延出方向において先端工具の一方の側に配置され、前記出力軸に対して回転不能な第1部材と、前記出力軸の延出方向において前記先端工具の他方の側に配置され、前記第1部材に対して回転不能な第2部材と、を有する。
本発明の他の態様では、固定構造は、スピンドルの周囲であって、先端工具の一方の側に配置される内側ワッシャと、前記スピンドルの周囲であって、前記先端工具の他方の側に配置される外側ワッシャと、前記外側ワッシャを貫通して該外側ワッシャから突出する前記スピンドルにねじ結合されるロックナットと、を有する。前記スピンドルと前記内側ワッシャとは、前記スピンドルの回転方向に関して互いに固定され、前記内側ワッシャと前記外側ワッシャとは、前記スピンドルの回転方向に関して互いに固定される。前記ロックナットは、前記外側ワッシャを介して前記先端工具を前記内側ワッシャに押付ける。
本発明の他の態様では、固定構造は、前記内側ワッシャに設けられ、前記スピンドルが貫通する第1貫通孔と、前記外側ワッシャに設けられ、前記スピンドルが貫通する第2貫通孔と、前記第1貫通孔の周囲に設けられ、前記スピンドルの回転方向と交差する第1係合面と、前記第2貫通孔の周囲に設けられ、前記スピンドルの回転方向と交差する第2係合面と、を有し、前記第1係合面と前記第2係合面とは、前記スピンドルの回転方向において対向している。
本発明の他の態様では、前記第1係合面は、前記第1貫通孔の周囲に設けられた凹部の内側面であり、前記第2係合面は、前記第2貫通孔の周囲に設けられ、前記凹部に嵌合する凸部の外側面である。
本発明の他の態様では、前記先端工具には前記スピンドルが貫通する取付孔が設けられており、前記凹部は、前記第1貫通孔の周囲に設けられ、前記取付孔に嵌合される筒部の外周面に形成され、前記凸部は、前記第2貫通孔の周囲に設けられ、前記取付孔と前記筒部との間に挿入される。
本発明の他の態様では、前記外側ワッシャには、前記ロックナット側に突出し、前記ロックナットの外周面に形成される係止溝に係止する係止爪が設けられる。
本発明の他の態様では、前記スピンドルの周囲であって、前記ロックナットと前記外側ワッシャとの間に介在する弾性体が設けられる。
本発明の他の態様では、前記内側ワッシャには、前記ロックナットと接触し、該ロックナットの前記スピンドルへのねじ込み量を規制する規制部が設けられる。
本発明の他の態様では、動力工具は、回転駆動されるスピンドルと、前記スピンドルが貫通する先端工具と、前記スピンドルの周囲であって、前記先端工具の一方の側に配置される内側ワッシャと、前記スピンドルの周囲であって、前記先端工具の他方の側に配置される外側ワッシャと、前記外側ワッシャを貫通して該外側ワッシャから突出する前記スピンドルにねじ結合されるロックナットと、を有する。前記スピンドルと前記内側ワッシャとは、前記スピンドルの回転方向に関して互いに固定され、前記内側ワッシャと前記外側ワッシャとは、前記スピンドルの回転方向に関して互いに固定され、前記ロックナットは、前記外側ワッシャを介して前記先端工具を前記内側ワッシャに押付ける。
本発明の他の態様では、前記スピンドルの周囲であって、前記ロックナットと前記外側ワッシャとの間に介在する弾性体が設けられる。
本発明の他の態様では、前記内側ワッシャには、前記ロックナットと接触し、該ロックナットの前記スピンドルへのねじ込み量を規制する規制部が設けられる。
本発明によれば、先端工具を出力軸やスピンドルに固定する部材の、出力軸やスピンドルに対する相対回転が確実に防止される。
ディスクグラインダの側面図である。 図1に示されるディスクグラインダの斜視図である。 (a)は砥石ディスクのスピンドルへの固定構造を示す側面図であり、(b)は(a)に示されるA−A線に沿った断面図である。 砥石ディスクのスピンドルへの固定構造を示す分解斜視図である。 砥石ディスクのスピンドルへの固定構造を示す他の分解斜視図である。 砥石ディスクのスピンドルへの固定構造を示す分解側面図である。 図6に示されるB−B線に沿った断面図である。
以下、本発明が適用された動力工具の一例について図面を参照しながら詳細に説明する。動力工具には、グラインダや丸のこのような回転工具およびマルチツールのような振動工具が含まれる。振動工具は、振動する回転軸を備え、この回転軸に先端工具が取り付けられる。ここでは、回転工具の一例であるディスクグラインダを例にとって本発明の実施形態の一例について説明する。
図1,図2に示されるディスクグラインダ1は、先端工具としてのダイヤモンド砥石ディスク(以下“砥石ディスク2”と呼ぶ。)を備えており、コンクリートや石材などの表面を平坦にする研削作業などに用いられる。
ディスクグラインダ1は、全体として略円筒形状を呈する本体ケース3を備えており、本体ケース3には、駆動源としての電動モータが収容されている。電動モータは、本体ケース3に収容されている電源回路及び本体ケース3の後端から引き出された電源コード4を介して商用電源に接続される。
本体ケース3の先端にはギヤケース5が取り付けられており、このギヤケース5によって図2に示されるスピンドル(出力軸)10が回転自在に支持されている。具体的には、スピンドル10は、ギヤケース5内に設けられた2つの軸受によって回転自在に支持されている。また、スピンドル10は、電動モータの出力軸と直交しており、その一端はギヤケース5の外に延出している。一方、ギヤケース5内に位置するスピンドル10の他端には、電動モータの出力軸に取り付けられたベベルギヤと噛合うベベルギヤが取り付けられている。電動モータの回転は、上記ベベルギヤ対によって回転方向が90度変換されるとともに、回転速度が減速されてスピンドル10に伝達される。すなわち、スピンドル10は電動モータによって回転駆動される。
砥石ディスク2は、円板状の鋼板からなる基板2aを備え、基板2aの表面には複数のダイヤモンド砥石が接着その他の手段によって固定されている。また、基板2aの中心にはスピンドル10が挿入される取付孔が設けられている。砥石ディスク2は後述する固定構造によってスピンドル10に固定され、スピンドル10と一体的に回転する。具体的には、本体ケース3に設けられているスイッチが操作されると、電動モータに電力が供給され、電動モータの出力軸が回転する。すると、上記ベベルギヤ対を介して出力軸に連結されているスピンドル10が回転し、スピンドル10に固定されている砥石ディスク2が回転する。なお、ギヤケース5には、砥石ディスク2の回転方向に沿って回動可能なカバー6が取り付けられている。
次に、砥石ディスク2のスピンドル10への固定構造について説明する。固定構造は、図3に示される内側ワッシャとしてのホイルワッシャ20,外側ワッシャとしての押さえプレート30,弾性体としての皿ばね40及び固定部材としてのロックナット50から構成される。ロックナット50,皿ばね40, 押さえプレート30,砥石ディスク2およびホイルワッシャ20は、スピンドル10の延出方向に沿ってこの順で並んでおり、これら複数の部材をスピンドル10が貫通している。換言すれば、スピンドル10は、ホイルワッシャ20,砥石ディスク2,押さえプレート30,皿ばね40及びロックナット50を串刺しにしている。すなわち、ホイルワッシャ20および押さえプレート30は、スピンドル10の周囲に配置されている。また、ホイルワッシャ20は、スピンドル10の延出方向において砥石ディスク2の一方の側に配置され、押さえプレート30は、スピンドル10の延出方向において砥石ディスク2の他方の側に配置されている。換言すれば、砥石ディスク2は、ホイルワッシャ20と押さえプレート30とに挟まれている。以下、それぞれの部材について具体的に説明する。なお、ホイルワッシャ20および押さえプレート30は、第1部材および第2部材にも相当する。
図4〜図7に示されるように、ホイルワッシャ20は鋼材などによって形成され、円板形の形状を有する。図4,図5に示されるように、ホイルワッシャ20の中心にはスピンドル10が挿入される第1貫通孔21が設けられている。また、図4,図6及び図7に示されるように、ホイルワッシャ20の下面20aには、第1貫通孔21を取り囲む筒部22が一体成形されている。筒部22は、第1貫通孔21の周囲に設けられ、第1貫通孔21の軸線に沿って下方へ延びている。また、筒部22の外径は、砥石ディスク2の取付孔2bの直径よりも若干小さい。すなわち、筒部22は砥石ディスク2の取付孔2bに嵌合可能である。さらに、筒部22の外周面には、その周方向に沿って4つの凹部23が一定間隔(90度間隔)で形成されている。また、筒部22の下端には、他の部分よりも直径の小さい環状の規制部24が一体成形されている。
図4〜図7に示されるように、押さえプレート30は鋼材などによって形成され、円板形の形状を有する。図4,図5に示されるように、押さえプレート30の中心にはスピンドル10が挿入される第2貫通孔31が設けられている。図5,図6及び図7に示されるように、押さえプレート30の上面であって、第2貫通孔31の周囲には、4つの凸部32が一定間隔(90度間隔)で形成されている。それぞれの凸部32は、押さえプレート30の一部を略90度上向きに屈曲させて形成したものである。よって、それぞれの凸部32は、第2貫通孔31の軸線に沿って上方へ延びている。
また、図4,図6及び図7に示されるように、押さえプレート30の外周面には、4つの係止爪33が一定間隔(90度間隔)で形成されている。それぞれの係止爪33は、押さえプレート30の一部を略90度下向きに屈曲させて形成したものである。すなわち、係止爪33は凸部32と逆方向へ延びている。換言すれば、それぞれの係止爪33は、第2貫通孔31の軸線に沿って下方へ延びている。さらに換言すれば、係止爪33はロックナット側へ延びている。図6,図7に示されるように、それぞれの係止爪33の先端は押さえプレート30の内側へ向けて屈曲されている。すなわち、それぞれの係止爪33の先端には、第2貫通孔31の軸線と交差する方向に延びる鉤状の屈曲部33aが設けられている。
図4,図5に示されるように、皿ばね40は鋼材などによって環状に形成されており、中心には第3貫通孔41が開口されている。
図4,図5及び図7に示されるように、ロックナット50の中心には内周面に雌ねじが形成されたねじ穴51が設けられている。また、図5〜図7に示されるように、ロックナット50の外周面には、押さえプレート30から延びる係止爪33の屈曲部33aが係止する係止溝52が全周に亘って形成されている。さらに、ロックナット50の上面には、ねじ穴51を取り囲む環状の規制突起53が形成されている。
次に、ホイルワッシャ20,砥石ディスク2,押さえプレート30,皿ばね40及びロックナット50をスピンドル10に取り付ける手順について説明する。
図4〜図7に示されるように、スピンドル10は、大径部10aと大径部10aに連設された小径部10bとを有する断面円形のロッドである。但し、大径部10aの外周面下端には、180度異なる位置に2つの平坦部11が形成されている。また、小径部10bの外周面には雄ねじが形成されている。
まず、ホイルワッシャ20がスピンドル10に取り付けられる。すなわち、スピンドル10がホイルワッシャ20の第1貫通孔21に挿入される。図5に示されるように、ホイルワッシャ20の第1貫通孔21の内周面には、スピンドル10に形成されている平坦部11に対応する2つの平坦部21aが形成されている。ホイルワッシャ20がスピンドル10に取り付けられる際には、双方の平坦部11,21aの位置が合わせられる。すなわち、ホイルワッシャ20がスピンドル10に取り付けられると、ホイルワッシャ20の平坦部21aとスピンドル10の平坦部11とが対向する。よって、スピンドル10とホイルワッシャ20は、スピンドル10の回転方向に関して互いに固定される。換言すれば、スピンドル10とホイルワッシャ20は相対的に回転不能に連結される。よって、スピンドル10が回転すると、ホイルワッシャ20がスピンドル10と一体に回転する。
次に、砥石ディスク2がスピンドル10に取り付けられる。すなわち、ホイルワッシャ20の筒部22及び筒部22の下端から突出しているスピンドル10の小径部10bが砥石ディスク2の取付孔2bに挿入される。ここで、筒部22の外径は、砥石ディスク2の取付孔2bの直径と略同一である。よって、筒部22が取付孔2bに挿入(嵌合)されると、筒部22の外周面と取付孔2bの内周面とはほぼ隙間なく対向する。しかし、筒部22の外周面には複数の凹部23が形成されている。よって、取付孔2bと凹部23との間には隙間が生まれる。より詳細には、取付孔2bの内周面と凹部23の底面との間には、凹部23の深さに相当する隙間が生まれる。
また、筒部22の全長は砥石ディスク2の厚みよりも長い。換言すれば、筒部22の全長は取付孔2bの全長よりも長い。よって、筒部22が取付孔2bに挿入(嵌合)されると、筒部22の下端は砥石ディスク2の下方に突出する。
その後、押さえプレート30がスピンドル10に取り付けられる。すなわち、砥石ディスク2から突出している筒部22の下端及び筒部22の下端から突出しているスピンドル10の小径部10bが押さえプレート30の第2貫通孔31に挿入される。同時に、押さえプレート30に設けられている凸部32が取付孔2bと筒部22との間に挿入される。より詳細には、それぞれの凸部32は、取付孔2bの内周面と凹部23の底面との間の隙間に差し込まれる。すなわち、凸部32が凹部23に嵌合される。
上記のようにして押さえプレート30の凸部32がホイルワッシャ20の凹部23に嵌合されると、図4,図5に示される凸部32の外側面32aと凹部23の内側面23aとがスピンドル10の回転方向において対向する。すなわち、押さえプレート30の凸部32とホイルワッシャ20の凹部23とが噛み合う。従って、押さえプレート30とホイルワッシャ20とはスピンドル10の回転方向に関して互いに固定される。このように、本実施形態では、凹部23の内側面23aがスピンドル10の回転方向と交差する第1係合面である。また、凸部32の外側面32aがスピンドル10の回転方向と交差する第2係合面である。
ここで、ホイルワッシャ20に形成されている筒部22の全長は、砥石ディスク2の厚みと押さえプレート30の厚みの合計と同一、またはそれよりも長い。よって、押さえプレート30の第2貫通孔31に挿入された筒部22の下端面は、押さえプレート30の下面と面一になるか、または押さえプレート30の下面よりも下方に位置する。
次に、皿ばね40がスピンドル10に取り付けられる。すなわち、押さえプレート30の第2貫通孔31に挿入された筒部22から突出しているスピンドル10の小径部10bが皿ばね40の第3貫通孔41に挿入される。
最後に、ロックナット50がスピンドル10に取り付けられる。すなわち、皿ばね40から突出しているスピンドル10の小径部10bにロックナット50がねじ結合される。より詳細には、スピンドル10の小径部10bに形成されている雄ねじと、ロックナット50のねじ穴51に形成されている雌ねじと、がねじ結合される。
スピンドル10にねじ結合されたロックナット50を締め上げていくと、砥石ディスク2が皿ばね40及び押さえプレート30を介してホイルワッシャ20に押付けられる。ロックナット50がさらに締め上げられると、押さえプレート30とロックナット50との間に介在する皿ばね40が圧縮され、砥石ディスク2は皿ばね40の弾性復元力によってホイルワッシャ20に押付けられる。
ここで、ロックナット50の上面に形成されている規制突起53の外径は、皿ばね40の第3貫通孔41の直径よりも小さい。よって、ロックナット50を締め上げていくと、規制突起53は皿ばね40の第3貫通孔41の内側に進入する。一方、ホイルワッシャ20から延びる筒部22の下端面は、押さえプレート30の下面と面一であるか、押さえプレート30の下面よりも下方に位置している。従って、ロックナット50が所定位置まで締め上げられると、図3(b)に示されるように、規制突起53が規制部24に突き当たり、ロックナット50の締め上げが規制される。すなわち、ホイルワッシャ20の筒部22は、スピンドル10に対するロックナット50のねじ込み量を規制する規制手段としても機能する。このように、スピンドル10に対するロックナット50のねじ込み量が常に一定に維持され、皿ばね40の圧縮量も常に一定に維持される。この結果、砥石ディスク2は、押さえプレート30を介して、常に一定の力でホイルワッシャ20に押付けられる。すなわち、砥石ディスク2は、常に一定の押付け力とそれに対する反力とによって、ホイルワッシャ20と押さえプレート30との間に固定される。
以上のように、ロックナット50は砥石ディスク2に直接接触せず、押さえプレート30を介して砥石ディスク2をホイルワッシャ20に押し付ける。ここで、砥石ディスク2とロックナット50との間に介在する押さえプレート30は、ホイルワッシャ20に固定されている。具体的には、押さえプレート30とホイルワッシャ20とは、スピンドル10の回転方向に関して互いに固定されている。さらに、押さえプレート30が固定されているホイルワッシャ20とスピンドル10とは、スピンドル10の回転方向に関して互いに固定されている。従って、砥石ディスク2からロックナット50に回転トルクが伝達されることはなく、スピンドル10(ホイルワッシャ20)とロックナット50とが相対回転することはない。
さらに、砥石ディスク2は、皿ばね40の弾性復元力に基づく押付け力によってホイルワッシャ20に押付けられているので、押付け力に勝る力が砥石ディスク2に作用すると、砥石ディスク2はホイルワッシャ20と押さえプレート30との間で滑る。よって、砥石ディスク2がロックした際のキックバックを緩和することができる。換言すれば、皿ばね40の弾性復元力を変化させると、砥石ディスク2に作用する押付け力、すなわち固定力が変化する。ここで、皿ばね40の弾性復元力が皿ばね40の圧縮量に依存することは自明である。よって、ロックナット50の締め込み量を調節することにより、砥石ディスク2の固定力を調節することができる。なお、規制部24によってロックナット50の締め込み量が規制されることは既述の通りである。すなわち、砥石ディスク2に対する固定力の最大値は常に一定に維持される。また、押さえプレート30の係止爪33がロックナット50の係止溝52に係合しているため、ロックナット50をスピンドル10から取り外した場合、押さえプレート30,皿ばね40およびロックナット50が一体的に外れることになる。従って、複数の部材がバラバラになることがないため、一部の部材を紛失してしまうことが防止される。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、皿ばね40は、ゴムなどの他の弾性体に置換することができる。もっとも、皿ばね40その他の弾性体が省略されても、砥石ディスク2からロックナット50に回転トルクが伝達されることはなく、スピンドル10とロックナット50とが相対回転することはない。すなわち、押さえプレート30とロックナット50との間に弾性体が介在していない実施形態も本発明の範囲に含まれる。なお、弾性体が省略された場合には、弾性体の圧縮量を規制する必要がないので、規制部24も併せて省略することができる。
本発明は、バッテリパックや商用電源を駆動源とする電動工具や、エアーを駆動源とするエア工具、或いは、エンジンを駆動源とするエンジン工具に適用できる。また、本発明は、カッター、丸のこ、卓上丸のこを含む切断機、先端工具(のこ刃)を2つのワッシャで挟持する構成の回転工具、先端工具が取り付けられる出力軸をその軸を中心に左右に振動させて相手材を研磨、剥離、切断する振動工具等の動力工具に適用することができる。
1 ディスクグラインダ
2 砥石ディスク
2a 基板
2b 取付孔
3 本体ケース
4 電源コード
5 ギヤケース
6 カバー
10 スピンドル
10a 大径部
10b 小径部
11 平坦部
20 ホイルワッシャ
20a 下面
21 第1貫通孔
22 筒部
23 凹部
23a 内側面
24 規制部
30 押さえプレート
31 第2貫通孔
32 凸部
32a 外側面
33 係止爪
40 皿ばね
41 第3貫通孔
50 ロックナット
51 ねじ穴
52 係止溝
53 規制突起

Claims (8)

  1. スピンドルと該スピンドルに先端工具を固定するための固定構造とを有する動力工具であって、
    前記固定構造は、
    前記スピンドルの周囲であって、前記先端工具の一方の側に配置される内側ワッシャと、
    前記スピンドルの周囲であって、前記先端工具の他方の側に配置される外側ワッシャと、
    前記外側ワッシャを貫通して該外側ワッシャから突出する前記スピンドルにねじ結合されるロックナットと、
    前記内側ワッシャに設けられ、前記スピンドルが貫通する第1貫通孔と、
    前記外側ワッシャに設けられ、前記スピンドルが貫通する第2貫通孔と、
    前記第1貫通孔の周囲に設けられ、前記スピンドルの回転方向と交差する第1係合面と、
    前記第2貫通孔の周囲に設けられ、前記スピンドルの回転方向と交差する第2係合面と、を有し、
    前記第1係合面と前記第2係合面とは、前記スピンドルの回転方向において対向しており、
    前記スピンドルと前記内側ワッシャとは、前記スピンドルの回転方向に関して互いに固定され、
    前記内側ワッシャと前記外側ワッシャとは、前記スピンドルの回転方向に関して互いに固定され、
    前記ロックナットは、前記外側ワッシャを介して前記先端工具を前記内側ワッシャに押付け、
    前記外側ワッシャには、前記ロックナット側に突出し、前記ロックナットの外周面に形成される係止溝に係止する係止爪が設けられている、
    動力工具。
  2. 前記内側ワッシャ、先端工具、外側ワッシャおよびロックナットは、前記スピンドルの延出方向に沿ってこの順で並んでいる、
    請求項1記載の動力工具。
  3. 動力工具が備えるスピンドルに先端工具を固定するための固定構造であって、
    前記スピンドルの周囲であって、前記先端工具の一方の側に配置される内側ワッシャと、
    前記スピンドルの周囲であって、前記先端工具の他方の側に配置される外側ワッシャと、
    前記外側ワッシャを貫通して該外側ワッシャから突出する前記スピンドルにねじ結合されるロックナットと、
    前記内側ワッシャに設けられ、前記スピンドルが貫通する第1貫通孔と、
    前記外側ワッシャに設けられ、前記スピンドルが貫通する第2貫通孔と、
    前記第1貫通孔の周囲に設けられ、前記スピンドルの回転方向と交差する第1係合面と、
    前記第2貫通孔の周囲に設けられ、前記スピンドルの回転方向と交差する第2係合面と、を有し、
    前記第1係合面と前記第2係合面とは、前記スピンドルの回転方向において対向しており、
    前記スピンドルと前記内側ワッシャとは、前記スピンドルの回転方向に関して互いに固定され、
    前記内側ワッシャと前記外側ワッシャとは、前記スピンドルの回転方向に関して互いに固定され、
    前記ロックナットは、前記外側ワッシャを介して前記先端工具を前記内側ワッシャに押付け
    前記外側ワッシャには、前記ロックナット側に突出し、前記ロックナットの外周面に形成される係止溝に係止する係止爪が設けられている、
    固定構造。
  4. 前記第1係合面は、前記第1貫通孔の周囲に設けられた凹部の内側面であり、
    前記第2係合面は、前記第2貫通孔の周囲に設けられ、前記凹部に嵌合する凸部の外側面である、
    請求項3記載の固定構造。
  5. 前記先端工具には前記スピンドルが貫通する取付孔が設けられており、
    前記凹部は、前記第1貫通孔の周囲に設けられ、前記取付孔に嵌合される筒部の外周面に形成され、
    前記凸部は、前記第2貫通孔の周囲に設けられ、前記取付孔と前記筒部との間に挿入される、
    請求項4記載の固定構造。
  6. 前記スピンドルの周囲であって、前記ロックナットと前記外側ワッシャとの間に介在する弾性体を有する、
    請求項3〜のいずれかに記載の固定構造。
  7. 前記内側ワッシャには、前記ロックナットと接触し、該ロックナットの前記スピンドルへのねじ込み量を規制する規制部が設けられる、
    請求項記載の固定構造。
  8. 動力工具が備えるスピンドルに先端工具を固定するための固定構造であって、
    前記スピンドルの周囲であって、前記先端工具の一方の側に配置される内側ワッシャと、
    前記スピンドルの周囲であって、前記先端工具の他方の側に配置される外側ワッシャと、
    前記外側ワッシャを貫通して該外側ワッシャから突出する前記スピンドルにねじ結合されるロックナットと、
    前記内側ワッシャに設けられ、前記スピンドルが貫通する第1貫通孔と、
    前記外側ワッシャに設けられ、前記スピンドルが貫通する第2貫通孔と、
    前記第1貫通孔の周囲に設けられ、前記スピンドルの回転方向と交差する第1係合面と、
    前記第2貫通孔の周囲に設けられ、前記スピンドルの回転方向と交差する第2係合面と、を有し、
    前記第1係合面と前記第2係合面とは、前記スピンドルの回転方向において対向しており、
    前記スピンドルと前記内側ワッシャとは、前記スピンドルの回転方向に関して互いに固定され、
    前記内側ワッシャと前記外側ワッシャとは、前記スピンドルの回転方向に関して互いに固定され、
    前記ロックナットは、前記外側ワッシャを介して前記先端工具を前記内側ワッシャに押付け、
    前記第1係合面は、前記第1貫通孔の周囲に設けられた凹部の内側面であり、
    前記第2係合面は、前記第2貫通孔の周囲に設けられ、前記凹部に嵌合する凸部の外側面であり、
    前記先端工具には前記スピンドルが貫通する取付孔が設けられており、
    前記凹部は、前記第1貫通孔の周囲に設けられ、前記取付孔に嵌合される筒部の外周面に形成され、
    前記凸部は、前記第2貫通孔の周囲に設けられ、前記取付孔と前記筒部との間に挿入される、
    固定構造。
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