JP6375878B2 - 往復動工具 - Google Patents

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Description

本発明は、往復駆動される先端工具によって切断や切削などの作業を行う往復動工具に関する。
往復動工具の一例としてジグソーが知られている。ジグソーは、ハウジング内に収容された駆動源としてのモータを有し、モータの出力軸にはピニオンが設けられている。ピニオンと噛合うギヤには、プランジャを直線往復運動させるための偏心ピンが設けられている。モータの回転運動は、偏心ピンによってプランジャの直線往復運動に変換され、プランジャに装着されている先端工具としてのブレードが上下に往復駆動される。
上記のようなジグソーにはオービタル機構が設けられることが多い。オービタル機構は、ブレードを前後に揺動させて切断速度を向上させる。すなわち、オービタル機構を備えるジグソーでは、ブレードが上下に往復動され、かつ、前後に揺動される。このため、ブレードが装着されるプランジャを上下方向及び前後方向に移動可能に保持する必要がある。
そこで従来は、前後方向に揺動可能に設けられたプランジャホルダによってプランジャが支持されていた。
特開2007−62052号公報
しかし、プランジャが上記のように支持されていると、プランジャの移動に伴って工具本体が振動し、工具本体が暴れる。作業中に工具本体が暴れると、ブレードを所望の切断ラインに沿って移動させることが困難になる。特に、切断ラインが曲線である場合には、該切断ラインに沿ってブレードを移動させることが困難になる。
本発明の目的は、必要とされるプランジャの動きを阻害することなく、往復動工具の振動を低減させることである。
本発明の往復動工具は、第1方向に直線往復運動し、かつ、前記第1方向と交差する第2方向に揺動する先端工具を備える。この往復動工具は、前記先端工具が装着されるプランジャと、前記プランジャが挿通される筒部及び該筒部の周囲に形成されたフランジ部を含む保持部材と、前記第1方向において対向する上面壁及び下面壁、並びに前記第2方向において対向する前面壁及び背面壁を含み、前記フランジ部が収容される収容室と、前記プランジャに装着されている前記先端工具を所定周期で前記第2方向に押し出すオービタル機構と、を有する。前記フランジ部の上面は前記上面壁と対向し、前記フランジ部の下面は前記下面壁と対向し、前記フランジ部の前面は前記前面壁と対向し、前記フランジ部の背面は前記背面壁と対向している。そして、前記前面と前記前面壁との間隔及び前記背面と前記背面壁との間隔よりも、前記上面と前記上面壁との間隔及び前記下面と前記下面壁との間隔の方が小さい。前記前面と前記前面壁との間に、前記保持部材を前記背面壁に向けて付勢する弾性体が配置され、前記オービタル機構は、前記弾性体の付勢に抗して前記先端工具を前記第2方向に押し出す。
本発明の一形態では、前記弾性体の一端は前記フランジ部の前記前面に当接し、前記弾性体の他の一端は前記収容室の前記前面壁に当接する。
本発明の他の態様では、前記フランジ部の前記上面及び前記下面は曲面であり、前記フランジ部の前記前面及び前記背面は平面である。
本発明の他の態様では、前記保持部材の前記筒部は円筒形であり、前記保持部材の前記フランジ部は矩形である。
本発明の他の態様では、往復動工具は、駆動源としてのモータと、前記モータの出力軸の回転運動を前記プランジャの直線往復運動に変換する運動変換機構と、前記運動変換機構が収容されたギヤカバーを形成する第1カバー部材、第2カバー部材及び中間カバー部材と、を有する。前記中間カバー部材は、対向する前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との間に挟まれ、前記収容室は、前記第1カバー部材及び前記中間カバー部材にそれぞれ形成され、互いに突き合わされた2つの凹部によって形成される。
本発明の他の態様では、前記プランジャと前記保持部材とは筒状弾性体を介して接続される。
本発明によれば、必要とされるプランジャの動きを阻害することなく、往復動工具の振動を低減させることができる。
本発明が適用されたジグソーの外観斜視図である。 ジグソーの内部構造を示す拡大図である。 ギヤカバーの構造を示す分解斜視図である。 プランジャ,保持部材及び収容室の拡大図である。 保持部材の拡大斜視図である。 (a)は保持部材の平面図、(b)は保持部材の断面図、(c)は保持部材の側面図である。 ジグソーの内部構造を示す拡大図であって、プランジャ及びブレードが初期位置にあるときの拡大図である。 ジグソーの内部構造を示す拡大図であって、プランジャ及びブレードが前方に移動したときの拡大図である。 (a)は図7に示されるプランジャ,保持部材及び収容室の拡大図であり、(b)は図8に示されるプランジャ,保持部材及び収容室の拡大図である。
以下、本発明が適用された往復動工具の実施形態の一例について詳細に説明する。本実施形態に係る往復動工具は、先端工具としてのブレードを第1方向に直線往復運動させ、かつ、第1方向と交差する第2方向に揺動させて木材その他の対象物を切断するジグソーである。
図1に示されるジグソー1は、合成樹脂によって形成されたハウジング2を有し、全体として略D字形の側面形状を呈する。ハウジング2は、ハンドル部3,モータハウジング部4及びギヤハウジング部5から構成されている。ハンドル部3は、モータハウジング部4の後端とギヤハウジング部5の上端とに跨っており、ハンドル部3の下面には、使用者によって操作されるトリガスイッチ6が設けられている。もっとも、ハンドル部3,モータハウジング部4及びギヤハウジング部5の区別は説明の便宜上の区別であり、実際のハンドル部3,モータハウジング部4及びギヤハウジング部5は一体である。
図2に示されるように、モータハウジング部4(図1)の内部には駆動源としてのモータ10が収容されており、ギヤハウジング部5(図1)の内部には金属(本実施形態ではアルミニウム)によって形成されたギヤカバー7が収容されている。さらに、ギヤカバー7の内部には、運動変換機構20,プランジャ30,バランスウェイト40などが収容されている。
モータ10から出力される回転駆動力は、運動変換機構20によって往復駆動力に変換されてプランジャ30及びバランスウェイト40に伝達される。往復駆動力が伝達されたプランジャ30及び該プランジャ30に装着されているブレード31と、往復駆動力が伝達されたバランスウェイト40と、は互いに逆位相で直線往復運動する。換言すれば、運動変換機構20は、モータ10の出力軸10aの回転運動をプランジャ30,ブレード31及びバランスウェイト40の直線往復運動に変換する。
以下の説明では、モータ10の出力軸10aと平行な方向を“前後方向”、プランジャ30,ブレード31及びバランスウェイト40の往復動方向と平行な方向を“上下方向”、前後方向及び上下方向の双方と直交する方向を“左右方向”と呼ぶ場合がある(図1,図2参照)。すなわち、上下方向が上記第1方向に相当する。
図3に示されるように、ギヤカバー7は、第1カバー部材としてのフロントカバー7aと、第2カバー部材としてのリアカバー7bと、中間カバー部材としての中間カバー7cと、によって形成されている。フロントカバー7aとリアカバー7bは対向しており、中間カバー7cは、フロントカバー7aとリアカバー7bとの間に挟まれている。すなわち、フロントカバー7a及びリアカバー7bは、中間カバー7cを挟んで突き合わされており、これらカバー7a,7bの内側に運動変換機構20,プランジャ30,バランスウェイト40などが収容される空間が形成されている(図2)。
図2に示されるように、モータ10の出力軸10aの一端側はリアカバー7bを貫通しており、ギヤカバー7の内部に進入している出力軸10aの端部(先端部)にピニオン10bが設けられている。一方、ギヤカバー7の内部には、出力軸10aと平行なスピンドル21が設けられており、このスピンドル21によって、ピニオン10bと噛合うギヤ22が回転自在に支持されている。すなわち、ギヤ22は出力軸10aに対して偏心している。
バランスウェイト40はギヤ22の前方に配置されており、プランジャ30は、バランスウェイト40の前方に配置されている。すなわち、ギヤ22,バランスウェイト40及びプランジャ30が前後方向に沿ってこの順で並んでいる。
図3に示されるように、バランスウェイト40には、1つのガイド溝41aと2つのガイド穴41b,41cとが形成されている。ガイド溝41a及びガイド穴41b,41cは、いずれも上下方向に延びている。すなわち、ガイド溝41aは上下方向に延びる縦溝であって、その上端は開口している。また、ガイド穴41b,41cは上下方向に延びる長穴であって、その上下端は閉塞している。ガイド溝41aは、バランスウェイト40の左右方向中央に位置しており、ガイド穴41b,41cは、ガイド溝41aの左右両側に位置している。換言すれば、ガイド溝41aは二等辺三角形の頂点に位置しており、2つのガイド穴41b,41cは、二等辺三角形の底辺の両端にそれぞれ位置している。
また、バランスウェイト40の中央には横長の係合穴42が形成されている。一方、図2に示されるように、ギヤ22の前面には、スピンドル21に対して偏心した偏心カム23が設けられており、この偏心カム23がバランスウェイト40の係合穴42(図3)に嵌合している。さらに、図3に示されるように、リアカバー7bの内面には、フロントカバー7aに向けて突出する3本のガイドピン44a,44b,44cが形成されている。ガイドピン44aはバランスウェイト40のガイド溝41aに挿入され、ガイドピン44bはバランスウェイト40のガイド穴41bに挿入され、ガイドピン44cはバランスウェイト40のガイド穴41cに挿入されている。すなわち、バランスウェイト40は、リアカバー7bから突出する3本のガイドピン44a,44b,44cによって、上下に往復動可能に支持されている。換言すれば、バランスウェイト40は、ギヤカバー7の内部において昇降可能に3点支持されている。
再び図2を参照する。ギヤ22の前面には、偏心カム23に加えて、スピンドル21に対して偏心した偏心ピン24が設けられている。一方、プランジャ30の上端には、偏心ピン24と係合するコネクタ32が設けられている。具体的には、コネクタ32は側面視においてコ字形の断面形状を有し、このコネクタ32の内側に偏心ピン24の先端が差し入れられている。すなわち、プランジャ30は、コネクタ32を介して偏心ピン24にぶら下がっている。また、コネクタ32の前面には、前方へ延びるガイド突起33が形成されている。図2,図3に示されるように、ガイド突起33は、プランジャ30の前方に設置されている保持プレート34に形成されている縦長のガイド穴34aに挿入されており、ガイド穴34aを貫通して保持プレート34の前方に突出しているガイド突起33の先端には、ガイド穴34aの幅よりも幅広の抜け止め部33aが形成されている。
図2に示されるように、プランジャ30は、ギヤカバー7に設けられた収容室50に収容されている保持部材35を貫通して上下に延びている。保持部材35は、プランジャ30が貫通する筒部36と、筒部36の周囲に形成されたフランジ部37と、を含んでおり、フランジ部37が収容室50内に移動可能に収容されている。
図4に示されるように、収容室50は、フロントカバー7a及び中間カバー7cにそれぞれ形成された凹部によって形成されている。具体的には、フロントカバー7aの下部には第1凹部51が形成されており、中間カバー7cの上部には第2凹部52が形成されており、これら凹部51,52が前後方向において突き合わされて収容室50が形成されている。
上記のようにして形成されている収容室50は、上下方向において対向する上面壁50a及び下面壁50bと、前後方向において対向する前面壁50c及び背面壁50dと、を有する。さらに、図3に示されるように、収容室50は左右方向において対向する右側面壁50e及び左側面壁50fを有する。
一方、図5,図6に示されるように、保持部材35の筒部36は円筒形であり、フランジ部37はプランジャ30の軸方向から見て矩形である。もっとも、筒部36及びフランジ部37は金属材料によって一体成形されている。図6(b)に示されるように、筒部36の内部には環状の溝が形成されており、この溝に筒状弾性体であるOリング38が嵌め込まれている。図4に示されているプランジャ30は、図6(b)に示されているOリング38の内側に挿通されている。
図5,図6に示されるように、フランジ部37は、対向する上面37a及び下面37bと、対向する前面37c及び背面37dと、対向する右側面37e及び左側面37fと、を有する。図6(c)に示されるように、フランジ部37の上面37a及び下面37bは、互いに逆方向に膨らむ曲面である。一方、図6(a)に示されるように、フランジ部37の前面37c,背面37d,右側面37e及び左側面37fは平面である。上面37a及び下面37bが上記のような曲面であるため、フランジ部37の厚みは一定ではない。具体的には、図6(c)に示されるように、フランジ部37の厚みは、前後方向中央部において最も厚く、同方向両端部において最も薄い。以下の説明では、最も厚みが厚いフランジ部37の前後方向中央部を“最厚部”と呼ぶ場合がある。
図4に示されるように、収容室50に収容されたフランジ部37の上面37aは、収容室50の上面壁50aと対向する。以下同様に、フランジ部37の下面37bは収容室50の下面壁50bと対向し、フランジ部37の前面37cは収容室50の前面壁50cと対向し、フランジ部37の背面37dは収容室50の背面壁50dと対向する。また、図4には図示されていないが、フランジ部37の右側面37e(図6(a))は、収容室50の右側面壁50e(図3)と対向し、フランジ部37の左側面37f(図6(a))は、収容室50の左側面壁50f(図3)と対向する。
ここで、フランジ部37を含む保持部材35を移動可能とすべく、上記のように対向している各面の間には隙間が設けられている。但し、収容室50は前後方向を長径方向とする略小判形に形成されている。また、図4に示される収容室50の高さ(h)は、フランジ部37の最厚部の厚み(t)と略同一である。よって、フランジ部37の前面37cと収容室50の前面壁50cとの間隔及びフランジ部37の背面37dと収容室50の背面壁50dとの間隔よりも、フランジ部37の上面37aと収容室50の上面壁50aとの間隔及びフランジ部37の下面37bと収容室50の下面壁50bとの間隔の方が小さい(狭い)。
さらに、図3に示される収容室50の右側面壁50eと左側面壁50fとの対向間隔は、図6(a)に示されるフランジ部37の右側面37eと左側面37fとの対向間隔と略同一である。換言すれば、収容室50の幅は、フランジ部37の幅(w)と略同一である。よって、フランジ部37の前面37cと収容室50の前面壁50cとの間隔及びフランジ部37の背面37dと収容室50の背面壁50dとの間隔よりも、フランジ部37の右側面37eと収容室50の右側面壁50eとの間隔及びフランジ部37の左側面37fと収容室50の左側面壁50fとの間隔の方が小さい(狭い)。
以下の説明では、図4に示されているフランジ部37の前面37cと収容室50の前面壁50cとの間隔及びフランジ部37の背面37dと収容室50の背面壁50dとの間隔を“前後クリアランス”と総称する場合がある。また、フランジ部37の上面37aと収容室50の上面壁50aとの間隔及びフランジ部37の下面37bと収容室50の下面壁50bとの間隔を“上下クリアランス”と総称する場合がある。さらに、図示が省略されているフランジ部37の右側面37eと収容室50の右側面壁50eとの間隔及びフランジ部37の左側面37fと収容室50の左側面壁50fとの間隔を“左右クリアランス”と総称する場合がある。すなわち、本実施形態では、上下クリアランス及び左右クリアランスが前後クリアランスよりも小さい(狭い)。
図4に示されるように、収容室50の前面壁50cとフランジ部37の前面37cとの間には、弾性体としてのコイルばね53が収容されている。コイルばね53の一端は、フランジ部37に前面37cに当接し、コイルばね53の他端は、収容室50の前面壁50cに当接している。換言すれば、フランジ部37の前面37c及び収容室50の前面壁50cは、コイルばね53の弾性復元力を受け止める受け面である。コイルばね53は、フランジ部37を含む保持部材35を収容室50の背面壁50dに向けて常に付勢する。換言すれば、フランジ部37を含む保持部材35は、コイルばね53によって、常に後方に向けて付勢されている。さらには、保持部材35に挿通されているプランジャ30及びプランジャ30に装着されているブレード31(図2)も常に後方に設けて付勢されている。
図2に示されるように、ブレード31の後方(背後)には、オービタル機構60が設けられている。オービタル機構60は、ギヤ22の背面に設けられている突起によって所定周期で押し下げられるプッシュロッド61と、リアカバー7bの下端に回動可能に設けられたスイングアーム62と、スイングアーム62の先端に装着されたローラ63と、を含む。このため、保持部材35,プランジャ30及びブレード31は、コイルばね53によって、常にオービタル機構側に付勢され、ブレード31は常にローラ63に押し付けられている。
図2では、説明の便宜上の理由により、プランジャ30及びブレード31が略鉛直に図示されている。しかし、実際のプランジャ30及びブレード31は常に後方に向けて付勢されており、図7に示されるように、後方に向かって僅かに傾斜している。すなわち、図7に示されている位置がプランジャ30及びブレード31の初期位置であり、ブレード31はローラ63に押し付けられている。
次に、図1に示されているジグソー1の動作について説明する。ハンドル3を把持した使用者がトリガスイッチ6を操作すると、図7に示されているモータ10に電力が供給され、モータ10の出力軸10aが回転する。すなわち、モータ10から回転駆動力が出力される。出力軸10aが回転すると、ピニオン10bに噛み合っているギヤ22がスピンドル21を回転中心として回転する。すると、偏心ピン24がスピンドル21に対する偏心距離を直径とする円の円周上を回動する。偏心ピン24は、コネクタ32の内側でコネクタ32の長手方向(左右方向)に移動しながら回動するので、偏心ピン24の回転運動がコネクタ32つまりプランジャ30の直線往復運動に変換される。この結果、プランジャ30に装着されているブレード31が上下方向に直線往復運動し、不図示の対象物が切断される。また、バランスウェイト40の係合穴42(図3)に嵌合している偏心カム23が係合穴42の内周面上を摺動しながら回動することで、バランスウェイト40がプランジャ30及びブレード31と逆位相で直線往復運動する。かかるバランスウェイト40の往復運動によって、プランジャ30及びブレード31の往復運動に起因する振動が相殺される。
上記のようにプランジャ30が往復運動する際、プランジャ30が挿通されている保持部材35に、プランジャ30の往復動方向の力が作用する。すなわち、保持部材35に、該保持部材35を上下に移動させる力が作用する。しかし、図4に示されるように、収容室50に収容されているフランジ部37の最厚部の厚み(t)は、収容室50の高さ(h)と略同一である。換言すれば、上下クリアランスは極めて小さい(狭い)。このため、保持部材35は上下に殆ど移動することはなく、プランジャ30のみが上下に移動する。このように、フランジ部37の上面37aと対向する収容室50の上面壁50a及びフランジ部37の下面37bと対向する収容室50の下面壁50bによって、保持部材35の上下動が規制される。
さらに、図7に示されているギヤ22が回転すると、オービタル機構60のプッシュロッド61が所定周期で押し下げられてスイングアーム62の後端が押される。すると、図8に示されるようにスイングアーム62が回動し、ローラ63が前方へ迫り出し、コイルばね53の付勢に抗してブレード31が同方向へ押し出される。その後、プッシュロッド61の押し下げが解除されると、コイルばね53の弾性復元力によってブレード31が後方へ押し戻され、元の位置(図7に示される位置)に復帰する。かかるブレード31の前後への移動が連続的に繰り返され、ブレード31が前後方向に揺動(オービタル運動)する。すなわち、前後方向が上記第2方向に相当する。
上記のようにブレード31が揺動する際、ブレード31が装着されているプランジャ30及びプランジャ30が挿通されている保持部材35も同様に揺動する。換言すれば、ブレード31を揺動(オービタル運動)させるためには、該ブレード31が装着されているプランジャ30を揺動可能とする必要があり、プランジャ30を揺動可能とするためには、該プランジャ30が挿通されている保持部材35を揺動可能とする必要がある。そこで、本実施形態では、上記のように前後クリアランスが設けられており、かつ、この前後クリアランスが上下クリアランス及び左右クリアランスよりも大きく設定されている。以下、ブレード31の揺動に伴うプランジャ30及び保持部材35の動きについて、図9(a),(b)を参照しながら具体的に説明する。図9(a)は、図7に示されるプランジャ30,保持部材35及び収容室50の拡大図であり、図9(b)は、図8に示されるプランジャ30,保持部材35及び収容室50の拡大図である。
図7に示されているオービタル機構60によってブレード31が前方へ押し出されると、図9(b)に示されるように、プランジャ30及び保持部材35が前方へ移動する。このとき、前方へ移動する保持部材35のフランジ部37によってコイルばね53が圧縮される。具体的には、フランジ部37の前面37cが収容室50の前面壁50cに近接し、前面37cと前面壁50cとの間に配置されているコイルばね53が圧縮される。
その後、図8に示されているオービタル機構60によるブレード31の押し出しが解除されると、図9(a)に示されるように、コイルばね53の弾性復元力によってプランジャ30及び保持部材35が後方へ押し戻されて元の位置に復帰する。
上記のように、本実施形態では、必要十分な前後クリアランスを設けることにより、保持部材35を揺動可能としてある。また、保持部材35の左右クリアランスを前後クリアランスよりも小さくすることにより、保持部材35の揺動時における左右方向への移動を規制してある。さらに、上下クリアランスを前後クリアランスよりも小さくすることにより、保持部材35の上下方向への移動を規制してある。すなわち、保持部材35を前後方向に揺動可能とする一方、保持部材35の上下方向及び左右方向への移動を規制している。これにより、保持部材35に挿通されているプランジャ30及びプランジャ30に装着されているブレード31の必要な動き(直線往復運動及び揺動)を阻害することなく、ジグソー1の振動を可及的に低減させている。かかる観点からは、上下クリアランス及び左右クリアランスは、可及的に狭い(小さい)ことが好ましい。
加えて、本実施形態では、フランジ部37の上面37a及び下面37b(図4)を曲面形状としている。このため、プランジャ30及びフランジ部37が揺動する際に、ギヤカバー7すなわち工具本体に対してフランジ部74が局部的に衝突することがなく、保持部材35がスムーズに揺動する。このため、オービタル動作に起因する振動が工具本体に加わることを抑制することができる。
尚、フロントカバー7aの内面と摺接するガイド突起33の抜け止め部33aの前面33b(図3)を曲面とするとともに、この曲面の曲率をフランジ部37の上面37a及び下面37b(図4)の曲率と一致させてある。すなわち、フランジ部37の上面37a及び下面37b(図4)の曲率がプランジャ30の揺動に合わせて設計されておりこれによってプランジャ30及び保持部材35がより一層スムーズに揺動する。
また、プランジャ30と保持部材36とがOリング38(図6(b))を介して接続されているため、プランジャ30が揺動した際に、筒部36及びフランジ部37がギヤカバー7すなわち工具本体に衝突する力がOリング38によって緩衝され、工具本体に加わる振動が抑制される。
さらに、図9(b)に示されるプランジャ30が同図に示されている位置から更に前方に揺動すると、筒部36がギヤカバー7に当接する。換言すれば、プランジャ30は、筒部36がギヤカバー7に当接するまで前方に揺動可能である。本実施形態では、筒部36がギヤカバー7に当接した際、フランジ部37の前面37cと収容室50の前面壁50cとの間には間隔が残る。このため、前面37cと前面壁50cとの間に設けられるコイルばね53は全圧縮状態になることがなく、コイルばね53が長期に渡ってその機能を維持することができる。
また、本実施形態では、保持部材35のフランジ部37が収容される収容室50が互いに突き合わされた2つの独立部材(フロントカバー7a及び中間カバー7c)によって形成されている。このため、保持部材35の組込みが容易である。
さらに、本実施形態では、コイルばね53の弾性復元力を受け止める受け面であるフランジ部37の前面37c及び収容室50の前面壁50cが平面である。よって、コイルばね53の弾性復元力を確実に保持部材35に伝えることができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。また、本発明はジグソー以外の往復動工具、例えば、セーバソーやヘッジトリマなどに適用することもできる。
1 ジグソー
2 ハウジング
3 ハンドル
4 モータハウジング
5 ギヤハウジング
6 トリガスイッチ
7 ギヤカバー
7a フロントカバー
7b リアカバー
7c 中間カバー
10 モータ
10a 出力軸
20 運動変換機構
30 プランジャ
31 ブレード
35 保持部材
36 筒部
37 フランジ部
37a 上面
37b 下面
37c 前面
37d 背面
37e 右側面
37f 左側面
40 バランスウェイト
50 収容室
50a 上面壁
50b 下面壁
50c 前面壁
50d 背面壁
50e 右側面壁
50f 左側面壁
51 第1凹部
52 第2凹部
53 コイルばね
60 オービタル機構

Claims (6)

  1. 第1方向に直線往復運動し、かつ、前記第1方向と交差する第2方向に揺動する先端工具を備える往復動工具であって、
    前記先端工具が装着されるプランジャと、
    前記プランジャが挿通される筒部及び該筒部の周囲に形成されたフランジ部を含む保持部材と、
    前記第1方向において対向する上面壁及び下面壁、並びに前記第2方向において対向する前面壁及び背面壁を含み、前記フランジ部が収容される収容室と、
    前記プランジャに装着されている前記先端工具を所定周期で前記第2方向に押し出すオービタル機構と、を有し、
    前記フランジ部の上面は前記上面壁と対向し、前記フランジ部の下面は前記下面壁と対向し、前記フランジ部の前面は前記前面壁と対向し、前記フランジ部の背面は前記背面壁と対向し、
    前記前面と前記前面壁との間隔及び前記背面と前記背面壁との間隔よりも、前記上面と前記上面壁との間隔及び前記下面と前記下面壁との間隔の方が小さく、
    前記前面と前記前面壁との間に、前記保持部材を前記背面壁に向けて付勢する弾性体が配置され、
    前記オービタル機構は、前記弾性体の付勢に抗して前記先端工具を前記第2方向に押し出す、
    往復動工具。
  2. 前記弾性体の一端は前記フランジ部の前記前面に当接し、前記弾性体の他の一端は前記収容室の前記前面壁に当接している、
    請求項1に記載の往復動工具。
  3. 前記フランジ部の前記上面及び前記下面は曲面であり、前記フランジ部の前記前面及び前記背面は平面である、
    請求項1又は2に記載の往復動工具。
  4. 前記保持部材の前記筒部は円筒形であり、前記保持部材の前記フランジ部は矩形である、
    請求項1〜3のいずれかに記載の往復動工具。
  5. 駆動源としてのモータと、
    前記モータの出力軸の回転運動を前記プランジャの直線往復運動に変換する運動変換機構と、
    前記運動変換機構が収容されたギヤカバーを形成する第1カバー部材、第2カバー部材及び中間カバー部材と、を有し、
    前記中間カバー部材は、対向する前記第1カバー部材と前記第2カバー部材との間に挟まれ、
    前記収容室は、前記第1カバー部材及び前記中間カバー部材にそれぞれ形成され、互いに突き合わされた2つの凹部によって形成されている、
    請求項1〜4のいずれかに記載の往復動工具。
  6. 前記プランジャと前記保持部材とは筒状弾性体を介して接続されている、
    請求項1〜5のいずれかに記載の往復動工具。
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