JP5482157B2 - 往復運動工具 - Google Patents

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Description

本発明は、モータの回転運動を先端工具の往復運動に変換し、切削等の作業を行う往復運動工具に関するものである。
従来の往復運動工具について図6から図9を用いて説明する。
図6に示すように往復運動工具であるジグソーは、ハウジング1に電動機であるモータ2を内蔵しており、ハウジング1の上方にはハンドル3が設けられており、ハンドル3にはスイッチ4を有している。また、ハウジング1にはモータ2の回転力を図示上下方向の往復動に変換するための往復運動機構5が内蔵されており、往復運動機構5には刃物6を保持するプランジャ7が取り付けられている。往復運動機構5は、モータ2の回転を減速するため減速部5aと、減速部5aから伝達された回転をプランジャ7の往復動に変換する変換部5bから構成されており、ホルダ8によってハウジング1に支持されている。更に、ハウジング1の下方には切断作業時の案内部材となるベース9が取り付けられている。
上記のような構成のジグソーを駆動するには、作業者がハンドル3を把持しスイッチ4をオンにすると、モータ2が回転し、この回転が往復運動機構5を構成する減速部5aと変換部5bによってハウジング1の上下方向の往復動に変換され、刃物6を保持するプランジャ7が運動変換部5bによって往復運動され、プランジャ7と共に刃物6が往復運動する。ハウジング1あるいはホルダ4に被切削材と接触するベース9が取り付けられており、刃物6を往復動させた状態で被切削材上をベース9が摺動することによって、切断作業ができるようになっている。
ここで、往復変換機構部5には上下バランスウェイト10がプランジャ7の近傍であって図示前後方向にずれて位置するように取り付けられている。ホルダ8には2つのピン部8aが固定されており、このピン部8aが上下バランスウェイト10に設けられた長穴部10aに挿入されている。モータ2が回転すると、上下バランスウェイト10はプランジャ7と180度ずれた位相(逆位相)で往復運動を行い、プランジャ7の往復運動により発生する上下方向の慣性力を緩和し、往復運動工具本体の振動を低減するように構成されている。
特開2006−175524号
上記した往復運動工具(ジグソー)においては、刃物6を保持するプランジャ7と、プランジャ7の慣性力を緩和するバランスウェイト10の上下往復運動は同一軸上でない位置、すなわち、図8及び図9に示すように、バランスウェイト10はプランジャ7に対して前後方向(図示の左右方向)にずれて配置されている。従って、図8のように、プランジャ7が上死点側、バランスウェイト10が下死点側に移動すると、プランジャ7には矢印Aの慣性力、バランスウェイト10には矢印Bの慣性力が発生し、結果として矢印Cの回転力が生じる。逆に、図9に示すように、プランジャ7が下死点側、バランスウェイト10が上死点側に移動すると、プランジャ7には矢印A’の慣性力、バランスウェイト10には矢印B’の慣性力が発生し、結果として矢印C’の回転力が生じる。
従って、プランジャ7とバランスウェイト10が上死点側、下死点側に移動したときには回転力が発生するため、この回転力が往復運動工具本体に振動を発生させる原因となっている。
本発明の目的は、上記した慣性力(回転力)を緩和し本体の振動を低減した往復運動工具を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、電動機と、前記電動機を内蔵するハウジングと、該ハウジング内に内蔵され、前記電動機の回転運動を往復運動に変換する往復運動機構と、該往復運動機構によって伝達され上下に摺動するプランジャと、該プランジャの先端に脱着可能で、上下方向に往復動し切削材を切断する刃物とを有する往復運動工具において、前記プランジャ位置の後方に、前記プランジャの上下の往復方向に対して、垂直方向に運動するバランスウェイトと、前記バランスウェイトを前後に動作させる前後駆動部とを有する第二の往復運動機構を備えた往復運動工具とすることによって達成できる。このような構成にすることによって、前記プランジャの各死点付近において、本体の重心と前記プランジャの重心位置の離間によって発生する回転モーメントを、前後往復運動するバランスウェイトによって低減可能となるので、操作性のよい工具を提供できる。
また、前記プランジャに対して前後方向にずれて配置されると共に、逆位相で上死点及び下死点間の上下方向に往復動する上下バランスウェイトと、該上下バランスウェイトを上下に動作させる上下駆動部と、を有する第三の往復運動機構を備える構成としてもよい。このような構成にすることによって、上下方向に対する低振動化が可能となり、工具全体における低振動化の向上が可能となる。このような構成にすることによって、前記プランジャ内の各場所において、的確な振動低減を部分的に施すことが可能となる。
また、前記バランスウェイトは、前記プランジャが各死点側に達した際に生じる前後の振動を、相殺する方向へ前後移動するような構成としてもよい。このような構成にすることによって前記第二の往復運動機構は、各製品の内部形状や機構によって自由に設置場所を設定可能となり、且つ前記ハウジング内の任意の箇所で発生する振動を低減する防振機構を提供可能となる。
また、前記第二の往復運動機構は、前記プランジャと前記上下バランスウェイトが、各死点側に達した際に生じる回転モーメントの中心位置を基準として、その上側後方若しくは下側後方に配設され、前記バランスウェイトは、その回転モーメントの回転を相殺する方向へ前後移動する構成としてもよい。このような構成にすることによって前記第二の往復運動機構は、各製品の内部形状や機構によって自由に設置場所を設定可能となり、且つ前記ハウジング内の任意の箇所で発生する振動を低減する防振機構を提供可能となる。
また、前記第二の往復運動機構は、前記プランジャが上死点に達した際の前記プランジャの重心位置より後方上側に備える構成としてもよい。このような構成にすることによって、例えば前記プランジャと前記上下バランスウェイトが、各死点側に達した際に生じる回転モーメントの中心位置から離れた位置に、前記第二の往復運動機構の重心位置を設定できるため、更に振動低減の向上を図ることが可能となる。
また、前記第二の往復運動機構は、前記ハウジング内の任意の箇所に、少なくとも1つ以上備えられている構成としてもよい。このような構成にすることによって、前記ハウジングの任意の各箇所に適切な個数の前記第二の往復運動機構部を装着可能となるため、設計の自由度を大きくとることが可能となる。
また、前記第二の往復運動機構は、前記ハウジング内の任意の箇所に設けた回動点を中心として、前記バランスウェイトが、前後の振動を相殺する方向に揺動運動する手段を有する構成としてもよい。このような構成にすることによって、例えば前記プランジャと前記上下バランスウェイトが、各死点側に達した際に生じる回転モーメントを相殺する方向に、前記第二の往復運動機構は円弧の軌道を描いて揺動運動するので、より理想的な振動の低減が可能となる。
また、前記揺動運動する手段は、レシプロベアリングで形成されている構成としてもよい。このような構成にすることによって、少ない部品点数で、前記バランスウェイトを揺動させることが可能となり、低コスト化の向上を図ることが可能となる。
本発明によれば、前記バランスウェイトを前後に移動可能に配設したことによって、前記プランジャの上下摺動時の各死点付近で発生する本体の重心を中心とした回転モーメントの前後成分の振動を低減可能となるため、大幅な振動低減が可能となる。また、前記プランジャと前記上下バランスウェイトにおける重心位置の離間によって生じる回転モーメントを相殺する方向に前記バランスウェイトを任意に移動させることが可能となるため、工具本体の回転力を緩和することができ、振動の少ない往復運動工具を提供することが可能となる。
本発明の往復運動工具をジグソーに適用した実施形態の一部を破断して示す一部断面図。 本発明の往復運動工具をジグソーに適用した実施形態に発生するモーメントの説明図。 本発明の往復運動工具をジグソーに適用した実施形態の一部を破断して示す断面図。 本発明の往復運動工具をジグソーに適用した第二の実施形態に発生するモーメントの説明図。 本発明の往復運動工具をジグソーに適用した第二の実施形態の一部を破断して示す断面図。 従来の往復運動工具のプランジャが上死点にある場合の一部断面図である。 従来の往復運動工具のプランジャが下死点にある場合の一部断面図である。 従来の往復運動工具のプランジャが上死点に移動した際の慣性力を示す要部断面図である。 従来の往復運動工具のプランジャが下死点に移動した際の慣性力を示す要部断面図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
本発明の往復運動工具をジグソー1Aに適用したものを図1及び図2を用いて説明する。
以下、前後方向とは、切断方向に対して作業者側を後、その反対側を前とし、上下方向とは刃物6の往復運動の方向に対して、往復運動時にベース9に向かって刃物6が向かう方向を下、その反対側を上とする。図1は本発明の往復運動工具を適用したジグソー1Aの一部を破断して示す一部断面図である。電動機2(モータ)と、電動機2を内蔵するハウジング1と、ハウジング1内に内蔵され電動機の回転運動を往復運動に変換する往復運動機構5と、往復運動機構5によって伝達され上下に摺動するプランジャ7と、プランジャの先端に脱着可能で上下方向に往復動し切削材を切断する刃物6とを有する。
プランジャ7の後方に、前後方向に運動するバランスウェイト22と、バランスウェイト22を前後に動作させる前後駆動部31aとを有する第二の往復運動機構31を備え、回転駆動源であるモータ2がハウジング1内に収納され、モータ2の出力軸2aにはピニオン30が設けられている。ギアホルダ16には出力軸2aと平行なスピンドル15が回転可能に支持されており、スピンドル15にはギア14が固定され、ギア14はピニオン30と噛合している。さらに、ギア14のハウジング前方側(図中右側)には、偏心部14aが設けられている。第三の往復運動機構32として、上下バランスウェイト10は楕円穴部を有し、楕円穴部とギヤ偏心部14aが嵌合するように配置され、ハウジング上下方向(図中上下方向)に往復運動可能に支持されている。スピンドル15からギヤ偏心部14aの偏心量が上下バランスウェイト10の往復移動量となる。
ギア14のハウジング前方側には、上下バランスウェイト10を保持するためのウェイトホルダ8がボルト19により固定され、ウェイトホルダ8のハウジング1前方側且つスピンドル15に対してギヤ偏心部14aとは反対の位置にニードルローラ17が圧入されている。ニードルローラ17の外周にはスリーブ11が回転可能に支持されている。
ハウジング1前方側には、プランジャ7がハウジング1の上下方向に往復運動可能に支持されている。プランジャ7にはコの字状断面を有するコネクタ13が固着され、コネクタ13にはスリーブ11が摺動可能に係合している。プランジャ7の下端には刃物である刃物6が着脱自在に装着されており、刃物6はハウジング1の下部に被切断材(不図示)と水平に取り付けられたベース9の開口部9aを貫通してベース9下方へと略垂直に延出している。スピンドル15からニードルローラ17の偏心量がプランジャ7の往復移動量となる。
往復運動変換機構5は、上述のピニオン30、ギア14、ウェイトホルダ8、ニードルローラ17、スリーブ11、コネクタ13よって構成され、後述のように、モータ2の回転運動をプランジャ7及び刃物6の往復運動に変換する。第二の往復運動機構31は、前後駆動部31a とバランスウェイト22で構成され、第三の往復運動機構は、上下駆動部32aと上下バランスウェイト10で構成されている。
また、ギアホルダ16のハウジング1の後方側(図中左側)にはベアリングホルダ21が設けられ、スピンドル15のハウジングの後方側にはスピンドル15の回転運動を往復運動に変換するための第二の往復運動変換機構31の実施例としてレシプロベアリング20が取り付けられている。レシプロベアリング20にはバランスウェイト22が備えられ、ハウジング前後方向に往復運動可能に支持されている。
また、ハウジング1上方にはジグソー1Aを把持するためのハンドル部3が設けられ、ハンドル部3にはスイッチ機構4が設けられている。
次に、本発明を適用したジグソー1Aの動作について説明する。作業者が電源コード18を外部電源(不図示)に接続した後、ハンドル部3を把持し、スイッチ機構4を操作することによりモータ2に給電され、モータ2が回転する。モータ2の回転はピニオン30を介して減速してギア14に伝達され、ギア14はスピンドル15を中心に回転する。ニードルローラ17及びスリーブ11がスピンドル15からの偏心量を径としてコネクタ13に沿って摺動しながら回転することで、プランジャ7が往復運動し、刃物6によって被切断材(不図示)を切断する。また、ギヤ偏心部14aがバランスウェイトの楕円穴内で摺動しながら回転することにより上下バランスウェイト10が往復運動する。尚、上下バランスウェイト10は、後述のようにプランジャ7と逆位相で往復運動するように設計されており、これによりプランジャ7及び刃物6の往復運動による振動を相殺するよう機能する。さらに、スピンドル15と同時にレシプロベアリング20が回転することにより、バランスウェイト22が上下バランスウェイト10及びプランジャ7と同周期でハウジング前後方向に往復運動する。これにより、バランスウェイト22は後述のようにハウジング1に発生するモーメントによる回転方向の振動を相殺するように機能する。
図2はハウジング1に発生するモーメントの説明図である。プランジャ7と上下バランスウェイト10は同周期で逆位相の往復運動するため、上下バランスウェイト10の質量mw1と往復移動量dw1、プランジャ7の質量mpと往復移動量dpの関係は次式(1)を概ね満足するよう設計することで、往復運動による振動を低減可能となる。
(1)mw1×dw1=mp×dp
また、プランジャ7と上下バランスウェイト10は同周期で逆位相の往復運動するが、ジグソー重心1aからプランジャ重心7aの距離lpとジグソー重心1aからバランスウェイト重心10aの距離lw1が異なるため、ハウジング1に次式(2)に示すようなモーメントMが発生する。(図中α及びβの矢印における関連式)
(2)M=(mp×dp×lp)−(mw1×dw1×lw1)
本発明においては、バランスウェイト22はハウジング前後方向に往復運動可能に設けられているが、式(1)を概ね満足し、距離lp>距離lw1であることから、プランジャ7により生じるモーメントを相殺する方向、即ち、プランジャ7がハウジング上方に移動する際にバランスウェイト22がハウジング前方に移動するよう往復運動させる。尚、バランスウェイト22の質量mw2及び移動量dw2は次式(3)を概ね満足するよう設計する。(図中α、β、γの矢印における関連式)
(3)(mp×dp×lp)−(mw1×dw1×lw1)−(mw2×dw2×lw2)=0
これにより、ハウジング1に生じるモーメントを相殺することができ、回転方向の振動を低減することが可能となる。また、距離lw2の調整により移動量dw2及び質量mw2を小さくすることでバランスウェイト22の往復運動による振動は低減可能である。
図3は、第二の往復運動機構31部分の拡大図である。
ギアホルダ16内にスピンドル15が貫入され、そのスピンドル15の回転運動をレシプロベアリング20によってバランスウェイト22の往復運動に変換している。また、プランジャ7が各死点側に達したタイミングに合わせて、バランスウェイト22が前後に運動する仕様となっている。
次に、本発明の往復運動工具をジグソー1Aに適用した第二の実施の形態を、図4及び図5に基づき説明する。
図4は第二の実施形態においてハウジング1に発生するモーメントの説明図である。図5は図4の第二の往復運動機構31の要部拡大図である。本実施形態においては、レシプロベアリング20の対向する位置にバランスウェイト22と第二バランスウェイト23を配置し、バランスウェイト22と第二バランスウェイト23を逆位相で往復運動させる。従って、バランスウェイト22と第二バランスウェイト23の往復により発生するハウジング前後方向の振動を相殺することができる。また、プランジャ7及び上下バランスウェイト10の往復により生じるモーメントは、バランスウェイト22の質量mw2及び移動量dw2と第二バランスウェイト23の質量mw3及び移動量dw3を次式(4)を概ね満足するよう設計することで低減可能である。(図中α、β、γ、δの矢印における関連式)
(4){(mp×dp×lp)−(mw1×dw1×lw1)}−{(mw2×dw2×lw2)−(mw3×dw3×lw3)}=0
以上、本発明により、プランジャ7の往復によるハウジング上下方向の振動を低減するだけでなく、プランジャ7及び上下バランスウェイト10の往復により発生するモーメントによる回転方向の振動も低減することができ、ハウジング1の大幅な低振動化が可能となる。
次に、第二の往復運動機構31は、プランジャ7と上下バランスウェイト10が、各死点側に達した際に生じる回転モーメントの中心位置を基準として、その上側後方若しくは下側後方に配設され、バランスウェイト10は、その回転モーメントの回転を相殺する方向へ前後移動するようにした構成について、具体的な動作を説明する。
プランジャ7が下死点側に達した際、プランジャ7と上下バランスウェイト10の離間が原因となって発生する回転モーメントの回転中心より下方向に第二の往復運動機構31を設置した場合は、バランスウェイト22は、前方向に移動するように構成し、回転モーメントの回転中心より上方向に、第二の往復運動機構31を設置した場合は、後方向に移動するように構成する。逆に、プランジャ7が上死点側に達した際、ジグソーにおける回転モーメントの回転中心より下方向に第二の往復運動機構31を設置した場合は、バランスウェイト22は、後方向に移動するように構成し、回転モーメントの回転中心より上方向に、第二の往復運動機構31を設置した場合は、前方向に移動するように構成する。このような構成にすることによって、各製品の内部形状や機構によって自由に設置場所を設定可能となり、且つ前記ハウジング内の任意の箇所で発生する振動を低減する防振機構を提供可能となる。
また、第二の往復運動機構31は、前記ハウジング1内の任意の箇所に、少なくとも1つ以上備えられているような構成となってもよい。例えば、電動機2によって、第二の往復運動機構31を駆動させ、設置場所として、ハウジング1内の出力軸2aを挟んで、上下に配置するような構成としてもよい。こうすることによって、バランスウェイト22の個数を増やすことが可能となり、より前後の低振動化の向上を望むことができる。
また、上記実施例としてレシプロベアリング20を用いて本発明の構成を説明したが、スピンドル15に達した回転を利用してバランスウェイト22を前後往復運動させる装置であればよい。同様に、レシプロベアリング20を用いて前後に揺動運動する手段を説明したが、スピンドル15の回転を利用してバランスウェイト22を前後に往復揺動運動させる装置であればよい。
例えば、バランスウェイト22をプランジャ7の上下方向に直行する方向(電動機2の軸方向)に移動可能且つバネなどの付勢手段によりプランジャ7側に付勢した構成とし、プランジャ7が上死点以外に位置する際には、バランスウェイト22を付勢手段に抗して反プランジャ側に移動させ、プランジャ7が上死点に到達する際に、付勢手段の付勢力によりプランジャ側に移動させる構成としてもよい。ジグソー1Aのようにハウジング1の下方に木材上面と接するベース9を有する構成の場合には、ベース9と木材(不図示)とが接触していることでプランジャが下死点に移動した際に発生するモーメントに起因して本体が回転しにくいため、プランジャが上死点に到達した際のモーメントを小さくするだけの構造であっても効果的に本体に発生する振動を低減することができるものである。
また、バランスウェイト22、及び上下バランスウェイト10の材質として、比重の大きい金属材料、樹脂、プラスチックなどで形成してもよく、その材料は限定されない。バランスウェイト22の形状についても、円形、楕円形、角状、湾曲状など、種々の形状でよく、設計上の都合に合わせて任意に選択可能としてもよい。
尚、本発明の実施の形態について、ジグソーを例に説明したがセーバーソー等の他の往復運動工具に適用することも可能である。
1はハウジング、1aはハウジングの重心、2はモータ、2aは出力軸、3はハンドル部、4はスイッチ機構、5は往復運動機構、6は刃物、7はプランジャ、7aはプランジャの重心、8はウェイトホルダ、9はベース、9aは開口部、10は上下バランスウェイト、10aは上下バランスウェイトの重心、11はスリーブ、13はコネクタ、14はギヤ、14aは偏心部、15はスピンドル、16はギヤホルダ、17はニードルローラ、18は電源コード、19はボルト、20はレシプロベアリング、21はベアリングホルダ、22はバランスウェイト、22aはバランスウェイトの重心、23は第二バランスウェイト、23aは第二バランスウェイトの重心、30はピニオン、31は第二の往復運動機構、32は第三の往復運動機構

Claims (5)

  1. 電動機と、
    前記電動機を内蔵するハウジングと、
    該ハウジング内に内蔵され、前記電動機の回転運動を往復運動に変換する往復運動機構と、
    該往復運動機構によって伝達され上下に摺動するプランジャと、
    該プランジャの先端に脱着可能で、上下方向に往復動し切削材を切断する刃物と、
    を有する往復運動工具において、
    前記プランジャ位置の後方に、前後方向に運動するバランスウェイトと、前記バランスウェイトを前後に動作させる前後駆動部とを有する第二の往復運動機構を備え
    前記第二の往復運動機構は、前記ハウジング内の任意の箇所に設けた回動点を中心として、前記バランスウェイトが、前後の振動を相殺する方向に揺動運動する手段を有することを特徴とする往復運動工具。
  2. 前記プランジャに対して前後方向にずれて配置されると共に、前記プランジャに対して逆位相で上死点及び下死点間の上下方向に往復動する上下バランスウェイトと、該上下バランスウェイトを上下に動作させる上下駆動部と、を有する第三の往復運動機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載の往復運動工具。
  3. 前記第二の往復運動機構は、前記プランジャが上死点に達した際の前記プランジャの重心位置より後方上側に備えたことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の往復運動工具。
  4. 前記第二の往復運動機構は、前記ハウジング内の任意の箇所に、少なくとも1つ以上備えられていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の往復運動工具。
  5. 前記揺動運動する手段は、任意の数の前記バランスウェイトを備えたレシプロベアリングで形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の往復運動工具。
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