JP7338392B2 - メータフードの取付け構造 - Google Patents
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Description
しかしながら、メータフードの前端側をインストルメントパネルに取り付けるために、所望の支持剛性を確保できる専用部品を用いると、部品点数の増加やコストアップを招くこととなる。
詳述すると、延設部は、インストルメントパネルの内部においてメータユニットの車体前方に備えられ、インストルメントパネルに取り付けられるとともに、インストルメントパネルより剛性が高く構成されたカバー部材において車体後方に向かって延びる部分である。このように、インストルメントパネルより剛性の高いカバー部材の延設部に、メータフードの取付部が取り付けられる。
詳述すると、前記メータフードに、前記取付基部に対して、車幅方向の中間部分において間隔を隔てたブリッジ部がブリッジ状に形成されているため、デザイン性の高いメータフードを構成することができる。
なお、脚部の近傍は、脚部に対して物理的に近いことのみならず、幅方向などの所定の方向における位置が脚部に近いことも含まれる。
この発明により、メータフードに荷重が作用することによるメータフードの回動を防止することができる。
なお、嵌合部は前記取付基部における前記取付部より下部に形成されることがより好ましい。
この発明により、前記凹部への前記嵌合部の差し込み負荷を低減し、メータフードを組み付ける際の前記凹部へ前記嵌合部を差し込んで嵌合させることに伴うメータフードの組み付け性の低下を防止できる。
なお、図3及び図5ではインストルメントパネル1を透過した状態で図示し、図10ではメータフード20を透過した状態で図示している。さらに、図中において、矢印Fは車体前方を示し、矢印Rは車体後方を示している。また、矢印Wは車幅方向を示している。
なお、インストルメントパネル1は、質感や触感のためのパッドと呼ばれる表層と、ポリプロピレン樹脂(PP材)製のコア材とで構成されている。
上側メータ取付部13は、メータユニット10の車幅方向Wの両側において、縁部14に対して所定の間隔を隔てて上方に配置されている。具体的には、上側メータ取付部13は、図10に示す、底面が車幅方向Wに沿った平面となり、上部が上方に向かって凸なアーチ状となる、運転席Dから視て釣り鐘形状である。そして、上側メータ取付部13は、図10及び図13に示す、横臥状態の柱状であり、車体後方Rに突出するとともに、運転席Dから視てその中央付近にスクリュウボルト11が配置されている。
また、縁部14において上側メータ取付部13の下方部分は、運転席Dから視て、車幅方向Wの外側に向かって徐々に下がる略円弧状で形成されている。
また、挿入口17の下方には、メータユニット10をインストルメントパネル1のコア材に固定するスクリュウボルト11が設けられている。
このように構成されたブリッジ部21は、図11及び図12に示すように、メータフード20がインストルメントパネル1に配置された状態で、車体後方Rに向かって略水平状に所定の長さ突出するように構成されている
また、取付基部22は、図7に示すように、運転席Dから視てブリッジ状に形成された中央部211よりひとまわり小さな上辺221と略水平な下辺222とで構成された車幅方向Wに長い略台形状で形成されている。
また、連結部24において、嵌合部27の車幅方向Wの外側の上方には、メータユニット10に設けた挿入口17に挿入されるクリップ16が設けられている。
上述したように、インストルメントパネル1における上面1aの前部には、ヘッドアップディスプレイ2用の開口1bが設けられ、インストルメントパネル1内部に配置されたヘッドアップディスプレイ2との間を塞ぐカバー部材30が設けられている。
具体的には、カバー部材30は、ヘッドアップディスプレイ2と開口1bの周縁部との間を塞ぐカバー部31と、カバー部31から車体後方Rに延びる延設部32とで構成され、カバー部31の一部が開口した底面視略矩形状に形成されている。
延設部32は、図4に示すように、取付基部22の脚部23に設けたスクリュウボルト11によってメータフード20が固定されるように構成されている。
また、カバー部材30は複数箇所でインストルメントパネル1のコア材に対して固定されている。
また、メータユニット10は、図1に示すように、メータ10aが運転席Dから視認できるように、インストルメントパネル1に組み付ける。
具体的には、メータ10aが運転席Dから視認できる向きで配置されるメータユニット10に対して、メータフード20を車体後方Rから組み付ける。
このようにして、メータフード20はメータユニット10と組み付けられる。
そのため、インストルメントパネル1と別体で構成されたメータフード20を、専用部品を用いることなく、支持剛性を高めた取付け状態でインストルメントパネル1に取り付けることができる。
また、上側メータ取付部13の底面と縁部14の上面がテーパー状に形成されているため、凹部15へ差し込まれる嵌合部27を案内することができる。
以下同様に、
メータユニットはメータユニット10に対応し、
メータフードはメータフード20に対応し、
取付部は取付部223に対応し、
車体前方は車体前方Fに対応し、
構造体及びカバー部材はカバー部材30に対応し、
車体後方は車体後方Rに対応し、
延設部は延設部32に対応し、
取付基部は取付基部22に対応し、
車幅方向は車幅方向Wに対応し、
ブリッジ部はブリッジ部21に対応し、
間隔は間隔Cに対応し、
脚部は脚部23に対応し、
凹部は凹部15に対応し、
嵌合部は嵌合部27に対応し、
上被当接箇所は上側メータ取付部13の底面に対応し、
下被当接箇所は縁部14の上面に対応し、
開口部は開口1bに対応するが、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述の説明では、インストルメントパネル1のコア材より剛性の高いカバー部材30として、インストルメントパネル1を構成するPP材より機械的強度が高いPC材でカバー部材30を構成して高剛性とした。しかしながら、形状によってインストルメントパネル1のコア材よりカバー部材30を高剛性に構成してもよい。
1b…開口
10…メータユニット
13…メータ取付部
14…縁部
15…凹部
20…メータフード
21…ブリッジ部
22…取付基部
23…脚部
27…嵌合部
30…カバー部材
32…延設部
223…取付部
C…間隔
F…車体前方
R…車体後方
W…車幅方向
Claims (5)
- インストルメントパネルと別体で構成されるとともに、メータユニットの上方を覆うように配置されるメータフードを前記インストルメントパネルに取り付けるメータフードの取付け構造であって、
前記メータフードより車体前方の前記インストルメントパネルに形成された、ヘッドアップディスプレイ用の開口部の周縁を囲繞するように設けられるカバー部材が、前記インストルメントパネルの内部において前記メータユニットの車体前方に備えられるとともに、前記インストルメントパネルに取り付けられ、
前記カバー部材は、前記インストルメントパネルより剛性が高く構成されるとともに、車体後方に向かって延びる延設部が設けられ、
前記インストルメントパネルの後端部に、前記メータユニットのメータ取付部が取り付けられるとともに、前記メータユニットにおける前記メータ取付部の近傍に凹部が設けられ、
前記メータフードは、
前記延設部に取り付ける取付部が前部に設けられるとともに、
前記取付部を有する取付基部の下部に嵌合部が設けられ、
前記カバー部材の前記延設部に、前記メータフードの前記取付部が取り付けられるとともに、
前記メータユニットの前記凹部に前記メータフードの前記嵌合部が嵌合される
メータフードの取付け構造。 - 前記メータフードは、
ブリッジ状に形成されるとともに、前記取付基部に対して、車幅方向の中間部分において間隔を隔てたブリッジ部と、
前記間隔を跨いで前記ブリッジ部と前記取付基部とを連結する脚部とが備えられ、
前記取付基部における前記脚部の近傍に前記取付部が形成された
請求項1に記載のメータフードの取付け構造。 - 前記メータユニットの上部に、車体後方に向けて開放する凹部が形成されるとともに、
前記取付基部における下部に前記凹部に差し込まれる嵌合部が形成された
請求項2に記載のメータフードの取付け構造。 - 前記凹部及び前記嵌合部において相互に当接する当接箇所の一方は平面状に形成され、他方が嵌合方向に交差する方向の曲面状に形成された
請求項3に記載のメータフードの取付け構造。 - 前記凹部において前記嵌合部が上方に向かって当接する箇所を上被当接箇所とするとともに、
前記凹部の近傍において前記嵌合部の近傍が下方に向かって当接する箇所を下被当接箇所とし、
前記凹部において前記上被当接箇所と前記下被当接箇所とは、車体後方に向かって上下方向に間隔が漸次拡大するテーパー状に形成された
請求項3又は4に記載のメータフードの取付け構造。
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