JP2007269231A - インストルメントパネルの取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、大型化してもインストルメントパネルの固定作業を効率良く行えるとともに、インストルメントパネルの前後方向内側の支持剛性を向上することができるインストルメントパネルの取付構造を提供する。
【解決手段】インストルメントパネル10の取付構造は、インストルメントパネル10と、ダクト部42とを備える。インストルメントパネル10は、後部構成部材11と、前部構成部材12とを備える。後部構成部材11は、計器13が設置されるとともに後側部分を構成する。前部構成部材12は、後部構成部材11とは別部材であるとともに後側部分よりも前側部分を構成してフロントウィンドガラス29に向かって延びる。ダクト部42は、インストルメントパネル10の前後方向内側を支持する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動車のインストルメントパネルの取付構造に関する。
一般に、自動車のインストルメントパネルは、車体への固定作業の効率を考慮して1つの部材で形成されている(例えば、特許文献1参照)。
2004−203244号公報
しかしながら、自動車の内装によってはインストルメントパネルの前後長が長くなることがある。インストルメントパネルの前後長が長くなると、インストルメントパネルの固定作業の作業性が悪くなり作業効率が悪くなる。さらに、インストルメントパネルの前後長が長くなることによって、インストルメントパネルの前後方向内側の支持剛性が低くなる。
したがって、本発明の目的は、大型化してもインストルメントパネルの固定作業を効率良く行えるとともに、インストルメントパネルの前後方向内側の支持剛性を向上することができるインストルメントパネルの取付構造を提供することである。
本発明のインストルメントパネルの取付構造は、インストルメントパネルと、支持部とを備える。前記インストルメントパネルは、後部構成部材と、前部構成部材とを備える。前記後部構成部材は、計器が設置されるとともに後側部分を構成する。前記前部構成部材は、前記後部構成部材とは別部材であるとともに前記後側部分よりも前側部分を構成してフロントウィンドガラスに向かって延びる。前記支持部は、前記インストルメントパネルの前後方向内側を支持する。
この構造によれば、インストルメントパネルが後部構成部材と前部構成部材とに分割されることによって、インストルメントパネルが固定作業を行いやすい大きさに分割される。さらに、インストルメントパネルの前後方向内側が支持される。なお、本発明で言う前後方向内側とは、前後方向に沿うインストルメントパネルの前後端の間を示している。
本発明の好ましい形態では、前記支持部は、インストルメントパネルの内側に配置される空調用のダクトである。前記後部構成部材の前端部は、前記ダクトに取り付けられるとともに、前記前部構成部材の後端部は、前記後部構成部材の前端部と前記ダクトの取り付け部位を覆って前記後部構成部材の前端部に取り付けられる。
この構造によれば、ダクトを利用して後部構成部材の前端部を確実に支持でき、さらに、前部構成部材の後端部をダクトに支持されている後端構成部材の前端部に取り付けることにより前部構成部材の後端部をも確実に支持することができる。また、前部構成部材と後部構成部材との取り付けが、後部構成部材の前端部と前記ダクトの取り付け部位を覆うようにしているため、インストルメントパネル上にねじ等が露出することがない。
本発明の好ましい形態では、前記ダクトは、前記インストルメントパネルの車幅方向の長さに略達する長さを有する。
この構造によれば、ダクトによる支持範囲を広くすることができ、インストルメントパネルを確実に支持することができる。
本発明によれば、インストルメントパネルが大型化してもインストルメントパネルの固定作業を効率よく行うことができる。さらに、インストルメントパネルの支持剛性を向上することができる。
本発明の一実施形態に係るインストルメントパネルの取付構造を、図1〜4を用いて説明する。図1は、インストルメントパネル10の取付構造が採用される自動車の車体20の前部21を一部切り欠いて示す斜視図である。図1に示すように、車体20の前部21は、フロアパネル22と、ダッシュパネル23と、一対のフロントピラー24と、デッキクロスメンバ25とを備えている。車体20の前部21には、空調装置40、とインストルメントパネル10となどが備えられている。
フロントピラー24には、サイドウィンドガラス28が設けられている。各フロントピラー24間には、フロントウィンドガラス29が設けられている。なお、フロントピラー24は、インナーパネル24aとアウタパネルとを備えているが、アウタパネルは、図中省略されており、インナーパネル24aのみ図示されている。
ダッシュパネル23によって車室26とエンジンルーム27とが区切られている。デッキクロスメンバ25は、各インナーパネル24a間に渡されており、かつ、その両端がインナーパネル24aに固定されている。
デッキクロスメンバ25は、支持梁25aによって、ダッシュパネル23に支持されている。支持梁25aは、一端がデッキクロスメンバ25の運転席側に固定されており、ダッシュパネル23に向かって延びるとともに他端がダッシュパネル23に固定されている。なお、運転席側とは、例えば図中右側である。
空調装置40は、後述されるインストルメントパネル10の内側に配置されている。空調装置40は、本体部41と、ダクト部42と、一対のサイドデフロスタダクト部材43とを備えている。
本体部41は、例えば、インストルメントパネル10の内側において助手席側に配置されている。また、本体部41は、ダッシュパネル23とデッキクロスメンバ25との間に配置されている。なお、助手席側は、例えば図中左側である。本体部41は、ハウジング44と、ハウジング44内に収容される図示しないブロワやヒータコアなど空気の温度を調整する装置を備えている。ハウジング44は、流入部44aと吐出部44bとを有している。
流入部44aは、後述されるインテークダクト部48が連結されるとともに、調整すべき空気をハウジング44の内側に導く。ハウジング44内に流入した空気は、上記のヒータコアなど空気の温度を調整する装置によって温度が調整される。
吐出部44bは、後述されるフロントデフロスタダクト部49に連結されており、フロントデフロスタダクト部49に調整された空気を導く。なお、吐出部44bには、車室26側に向かって調整された空気を吐出するダクトが接続されてもよい。
図2は、車体20の前部21を分解して示す斜視図である。図2に示すように、ダクト部42は、本体部41に連結されるとともに、ダッシュパネル23に固定される。ダクト部42は、一方のフロントピラー24のインナーパネル24aから他方のフロントピラー24のインナーパネル24aに略達する長さ、即ちインストルメントパネルと同等の長さを有している。図1に示すように、ダクト部42において支持梁25aと対向する範囲には、支持梁25aが通るように孔100が形成されている。
ダクト部42は、インテークダクト部48と、フロントデフロスタダクト部49とを有している。インテークダクト部48は、ダクト部42において助手席側(図中左側)に配置されており、本体部41の流入部44aに連結されている。インテークダクト部48の他端48aは例えば点線で示されるダクト部材48bを介して車室外に開口しており、本体部41に空気を導く。
フロントデフロスタダクト部49は、本体部41の吐出部44bに連結されて調整された空気をフロントウィンドガラス29に導く。それゆえ、フロントデフロスタダクト部49は、車幅方向略中央部に配置される。フロントデフロスタダクト部49は、例えば2又に分かれる形状である。
ダクト部42とダッシュパネル23との固定構造を説明する。図2に示すように、ダクト部42においてインテークダクト部48とフロントデフロスタダクト部49とを避けた部位には、ボルト72が貫通する第2の貫通孔73が形成されている。ダッシュパネル23において第2の貫通孔73に臨む部位には、第3の貫通孔78が形成されている。ボルト72が第1,2の貫通孔73,78を通るとともに図示しないナットに螺合することによって、ダクト部42はダッシュパネル23に固定される。
サイドデフロスタダクト部材43は、筒形状である。図2では、サイドデフロスタダクト部材43は、2点鎖線で示されている。フロントデフロスタダクト部49には、車幅方向に並ぶ一対の第1の貫通孔50が形成されている。第1の貫通孔50は、フロントデフロスタダクト部49の上壁を貫通している。
一方のサイドデフロスタダクト部材43の一端部は、一方の第1の貫通孔50と連通するようにダクト部42に固定される。同様に、他方のサイドデフロスタダクト部材43の一端部は、他方の第1の貫通孔50と連通するようにダクト部42に固定される。
一方のサイドデフロスタダクト部材43は、他端部が一方のサイドウィンドガラス28に導かれるように、一方のフロントピラー24の近傍まで延びている。同様に、他方のサイドデフロスタダクト部材43は、他端部が他方のサイドウィンドガラス28に導かれるように、他方のフロントピラー24の近傍まで延びている。各他端部は、各々サイドウィンドガラス28に臨んでいる。
図1に示すように、インストルメントパネル10は、フロントウィンドガラス29の前端近傍からデッキクロスメンバ25の後方までを覆う大きさを有しており、比較的大きい。なお、図1では、インストルメントパネル10は、下方に収容されるダッシュパネル23とデッキクロスメンバ25と空調装置40とを図示するために2点鎖線で示されている。
図2に示すように、インストルメントパネル10は、後部構成部材11と前部構成部材12とを備えている。後部構成部材11は、インストルメントパネル10の後側部分を構成する。後部構成部材11には、計器13が取り付けられる。前部構成部材12は、インストルメントパネル10の前側部分を構成している。前部構成部材12は、フロントウィンドガラス29に向かって延びている。
インストルメントパネル10における後部構成部材11と前部構成部材12との分割位置Pは、インストルメントパネル10を一つの部材とした場合に、その前後方向において剛性が弱くなると考えられる位置であることが好ましい。
図3は、図1に示されるF3−F3線に沿って示す車体20の前部21の断面図である。図3は、フロントデフロスタダクト部49と、後部構成部材11において計器13が配置される範囲とを示している。図3に示すように、本実施形態では、分割位置Pは、ダクト部42の前後方向略中央部である。
後部構成部材11は、上構成部11aと下構成部11bとを備えている。上構成部11aは、主に後部構成部材11のうち外側に露出する部位を構成している。下構成部11bは、上構成部11aの内側に配置されている。
後部構成部材11の後端部には、計器13が収容される収容部14が形成されている。収容部14は、上構成部11aの後端部と下構成部11bの後端部とによって構成されており、断面形状が後方に向かって開口する略凹状である。下構成部11bの後端部11cは、計器13の後端部を保持するために、断面が略L字状である。収容部14は、デッキクロスメンバ25よりも後方に位置している。
上構成部11aの前後方向略中央部には、第1のクリップ55が形成されている。第1のクリップ55は、上構成部11aを下構成部11bに固定する。図4は、図3に示されたF4−F4線に沿って示す車体20の前部21の断面図である。図4は、第1のクリップ55によって上構成部11aが下構成部11bに固定された状態を示している。
図4に示すように、第1のクリップ55は、本体部56と係合部57とを有している。係合部57は、本体部56に形成されており、車幅方向に突出するとともにその突出具合は、下方に向かうにつれて狭まっている。
下構成部11bにおいて第1のクリップ55に対向する部位には、第1のクリップ55の本体部56が略嵌る嵌合孔59が形成されている。第1のクリップ55が嵌合孔59に挿入されると、係合部57の上端縁が嵌合孔59の縁の下端に係合する。これによって、上構成部11aは下構成部11bに固定される。
つぎに、インストルメントパネル10の車体20への固定構造を説明する。まず、後部構成部材11の車体20への固定構造を説明する。図3に示すように、下構成部11bの後端部11c(収容部14を構成する部分)に含まれる略上下方向に延びる縦壁部16(L字状を形成する部位の縦壁部)において計器13側と反対側の面には、第1のブラケット53が固定されている。第1のブラケット53は、デッキクロスメンバ25に対向している。デッキクロスメンバ25において縦壁部16に向かい合う部位には、第2のブラケット54が固定されている。第1,2のブラケット53,54は互いに固定される。
図1、2に示すように、ダクト部42には、後部構成部材11を支持する第1〜5のダクト側支持部61〜65が設けられている。第1〜5のダクト側支持部61〜65は、ダクト部42に一体に形成されてもよいし、例えば別途に形成された第1〜5のダクト側支持部材(図示せず)がダクト部42に固定されることによって設けられてもよい。
第1のダクト側支持部61は、フロントデフロスタダクト部49に形成されている。第1のダクト側支持部61は、例えば車幅方向に長い形状であって上方に突出している。第1のダクト側支持部61には、ねじ70(図3に示す)が螺合するねじ孔71が複数形成されている。各ねじ孔71は、車幅方向に並んでいる。第1のダクト側支持部61には、複数の補強リブ61aが形成されている。
第2のダクト側支持部62は、インテークダクト部48に形成されている。第2のダクト側支持部62は、例えば車幅方向に長い形状であって、上方に向かって延びている。第2のダクト側支持部62には、複数のねじ孔71が形成されている。各ねじ孔71は、車幅方向に並んでいる。図1に示すように、第2のダクト側支持部62は、サイドデフロスタダクト部材43を支持するとともにサイドウィンドガラス28まで案内する支持部としても機能する。第2のダクト側支持部62には、複数の補強リブ62aが形成されている。
第3,4のダクト側支持部63,64について具体的に説明する。図3に示すように、ダクト部42においてフロントデフロスタダクト部49を挟んでインテークダクト部48の反対側部分には、サイドデフロスタダクト部材43を収容する凹み部66が形成されている。凹み部66は、サイドデフロスタダクト部材43が車体後方に向かって凹状になるように湾曲状に形成されている。
それゆえ、凹み部66の縁部は、凹み部66の底面66aに対して相対的に上方に突出する。この縁部のうち、車体後方に向かう部位の一部が第3のダクト側支持部63となっている。第3のダクト側支持部63は、例えば車幅方向に長い形状であって、ねじ孔71が複数形成されている。これら各ねじ孔71は、車幅方向に並んでいる。
凹み部66の縁部うち、フロントピラー24に臨む部位が第4のダクト側支持部64となっている。第4のダクト側支持部64は、例えば車幅方向に長い形状である。第4のダクト側支持部64には、複数のねじ孔71が形成されている。これら各ねじ孔71は、車幅方向に並んでいる。
第5のダクト側支持部65について具体的に説明する。ダクト部42においてインテークダクト部48側の端部は、ダッシュパネル23の形状に対応して形成されている。図2に示すように、ダッシュパネル23においてインテークダクト部48側の端部は、上下方向に段状になっている。
それゆえ、ダクト部42においてインテークダクト部48側の端部も階段状に形成されている。この段部において車室側に向かって突出する部位が第5のダクト側支持部65となっている。第5のダクト側支持部65は、例えば車幅方向に長い形状であって、複数にねじ孔71が形成されている。これら各ねじ孔71は、車幅方向に並んでいる。上記および図に示すように、第1〜5のダクト側支持部61〜65は、ダクト部42の車幅方向に渡って略全域をカバーするように配置されている。
下構成部11bにおいてダクト部42の第1〜5のダクト側支持部61〜65に対応する前端部の部位には、第1〜5のダクト側支持部61〜65に当接するまで延びるとともに、第1〜5のダクト側支持部61〜65のうち対応するものに支持されるインパネ側支持部17が形成されている。それゆえ、ダクト部42は、本発明で言う支持部として機能する。
なお、図3は、第1のダクト側支持部61に対応するインパネ側支持部17を示している。下構成部11bにおいて第2〜5のダクト側支持部62〜65に対応するインパネ側支持部17の構造は、第1のダクト側支持部61に対応するインパネ側支持部17の構造と同様であってよいので、第1のダクト側支持部61に対応するインパネ側支持部17を代表して説明する。
図3に示すように、第1のダクト側支持部61に対応するインパネ側支持部17は、第1のダクト側支持部61に形成されるねじ孔71を覆う位置まで延びており、ねじ70が貫通する第2の貫通孔73が形成されている。インパネ側支持部17は、第1のダクト側支持部61に重なる。ねじ70が第2の貫通孔73を貫通するとともにねじ孔71に螺合することによって、インパネ側支持部17は、ダクト部42に固定される。同様に、各インパネ側支持部17が第2〜5のダクト側支持部62〜65のうち対応するものにねじ70によって固定される。それゆえ、後部構成部材11は、車体20に固定される。
つぎに、前部構成部材12の車体20への固定構造を説明する。前部構成部材12の前端部12aは、フロントウィンドガラス29とダッシュパネル23との間に配置されている。前部構成部材12の前端部12aとフロントウィンドガラス29との間および前端部12aとダッシュパネル23との間には、緩衝材18が介装されている。緩衝材18が介装されることによって、前部構成部材12は、フロントウィンドガラス29とダッシュパネル23との間に挟持される。
また、前部構成部材12は、ダクト部42に支持されている。インストルメントパネル10においてフロントデフロスタダクト部49の車室側に開口する第1の開口部49aに臨む部位には、第1の開口部49aから吐出される空気がフロントウィンドガラス29に導かれるように、第2の開口部31が形成されている。
第1の開口部49aの周縁部49bは、周方向に若干広がるとともに第2の開口部31に向かって突出している。第2の開口部31は、第1の開口部49aの周縁部49b内に向かって突出しており、周縁部49b内に嵌合する。
また、前部構成部材12において第2の開口部31の近傍には、第2のクリップ58が形成されている。第2のクリップ58の断面形状は、下方に向かって突出するとともに第1の開口部49aに向かって突出するかぎ状である。上述したように、第1の開口部49aの周縁部49bは、周方向に若干広がっており、下端面49cを有している。第2のクリップ58は、第2の開口部31が第1の開口部49aの周縁部49b内に嵌合すると、周縁部49bの下端面49cに係合する。
第2の開口部31が第1の開口部49aの周縁部49b内に嵌るとともに第2のクリップ58が第1の開口部49aの周縁部49bの下端面49cに係合することによって、前部構成部材12は、ダッシュパネル23に固定される。
つぎに、後部構成部材11と前部構成部材12との係合構造を説明する。図2に示すように、後部構成部材11の上構成部11aの前端部の例えば全域には、第1の係合部80が形成されている。第1の係合部80は、下方に延びるとともにその先端が上方に向かって折り返されている。それゆえ、図3に示すように、第1の係合部80の断面形状は、略J字状である。前部構成部材12の後端部の例えば全域には、第2の係合部81が形成されている。第2の係合部81は、第1の係合部80の折り返し部分80aと係合するように、下方に向かって突出している。
図3に示すように、第1の係合部80は、前後方向に第1〜5のダクト側支持部61〜65よりも後方に位置している。つまり、後部構成部材11が車体20に固定されかつ前部構成部材12が車体20に固定されていない状態では、第1〜5のダクト側支持部61〜65とこれらと対応するインパネ側支持部17とが互いにねじ70によって締結されている状態を上方から見ることができる。
第1の係合部80が第2の係合部81に係合することによって、前部構成部材12が後部構成部材11に係合される。したがって、第1〜5のダクト側支持部61〜65とこれらと対応するインパネ側支持部17とを締結しているねじ70を前部構成部材12にて隠すことができ、インストルメントパネル10の見栄えを損なうことなく取り付けることができる。
つぎに、インストルメントパネル10を固定する際の作業手順を説明する。まず、後部構成部材11を組み立てる。具体的には、第1のクリップ55によって上構成部11aと下構成部11bとを互いに固定する。
ついで、上構成部11aと下構成部11bとによって形成される収容部14に計器13を取り付ける。
ついで、計器13と後部構成部材11とが組み合わさって構成されるユニットを、デッキクロスメンバ25とダクト部42とに固定する。具体的には、第1のブラケット53を第2のブラケット54に固定するとともに、ねじ70によってインパネ側支持部17を第1〜5のダクト側支持部61〜65に締結する。
このとき、上述したように、後部構成部材11が車体20に固定されてかつ前部構成部材12が車体20に固定されていない状態では、第1〜5のダクト側支持部61〜65と各インパネ側支持部17との締結部を上方から見ることができる。言い換えると、各インパネ側支持部17を第1〜5のダクト側支持部61〜65に締結する際のねじ70をしめる作業を行いやすくなる。
ついで、前部構成部材12をダクト部42に固定する。インストルメントパネル10とダッシュパネル23との間およびインストルメントパネル10とフロントウィンドガラス29との間に緩衝材18を介装する。そして、前部構成部材12の後部を下方に向かって例えば押し込む。
前部構成部材12の後部を下方に押し込むことによって第2の係合部81が第1の係合部80に係合し、かつ、第2の開口部31が第1の開口部49aの周縁部49b内に嵌合するとともに第2のクリップ58が周縁部49bの下端面49cに係合する。このようにすることによって、インストルメントパネル10は、車体20に固定される。
このように、インストルメントパネル10が後部構成部材11と前部構成部材12とに分割されることによって、インストルメントパネル10が固定作業を行いやすい大きさに分割されるので、インストルメントパネル10が大きくなってもその固定作業を容易に行えるようになる。さらに、インストルメントパネル10の前後方向内側、具体的には後部構成部材11のインパネ側支持部17(前端部)がダクト部42に固定されるので、インストルメントパネル10の前後方向内側の支持剛性が向上する。
また、後部構成部材11は、デッキクロスメンバ25に固定される。計器13が取り付けられることによって重量が増加する傾向にある後部構成部材11が車体20に直接固定され、かつ前端部がダクト部に取り付けられることによって、後部構成部材11の重量が増加しても後部構成部材11の支持剛性を充分確保することができる。
また、前部構成部材12においても後端部がダクト部42に取り付けられる後部構成部材の前端部に取り付けられることにより、ダクト部42を利用して前部構成部材12の支持剛性を充分確保することができる。
また、第1〜5のダクト側支持部61〜65がダクト部42の車幅方向に渡って略全域をカバーするように配置されていることにより、ダクト部42による支持範囲が広くなるので、インストルメントパネル10を強固に支持できるようになる。
また、後部構成部材11を車体20に固定した後に前部構成部材12を車体20に固定することによって、インストルメントパネル10に固定作業の安全性が向上する。
この点について具体的に説明する。後部構成部材11は、計器13などが取り付けられた後、車体20に固定される。計器13が後部構成部材11に取り付けられることによって構成されるユニットは、前部構成部材12に対して重くなる。それゆえ、例えば前部構成部材12が先に車体20に固定された後に後部構成部材11を車体20に固定する場合、万が一、前部構成部材12の設置位置に誤差が生じたりすると、後部構成部材11の前端が前部構成部材12の後部に衝突することが考えられる。上述したように、後部構成部材11の方が重くなる傾向にあるので、後部構成部材11が前部構成部材12に衝突した際に、どちらか一方または両方が破損することが考えられる。それゆえ、後部構成部材11を先に車体20に固定することによって、インストルメントパネル10の固定作業の安全性が向上する。
なお、上構成部11aを下構成部11bに固定する構造として、第1のクリップ55が用いられたが、第1のクリップ55の構造は上述されたものに限定されない。または、上構成部11aは、下構成部11bに、第1のクリップ55の他の構造によって固定されてもよい。
また、同様に、前部構成部材12を車体20に固定する構造として、第2のクリップ58が用いられたが、第2のクリップ58の構造は、上述されたものに限定されない。または、前部構成部材12は、第2のクリップ58の他の構造によって、車体20に固定されてもよい。
また、後部構成部材11と前部構成部材12との係合構造として第1,2の係合部80,81が用いられたが、第1,2の係合部80,81の構造は一例であって、上述されたものに限定されない。
本発明の一実施形態に係るインストルメントパネルの取付構造が採用される自動車の車体の前部を一部切り欠いて示す斜視図。 図1に示された車体の前部を分解して示す斜視図。 図1に示されたF3−F3線に沿って示す車体の前部の断面図。 図3に示されたF4−F4線に沿って示す車体の前部の断面図。
符号の説明
10…インストルメントパネル、11…後部構成部材、12…前部構成部材、20…車体、29…フロントウィンドガラス、42…ダクト部(支持部)。

Claims (3)

  1. 計器が設置されるとともに後側部分を構成する後部構成部材と、前記後部構成部材とは別部材であるとともに前記後側部分よりも前側部分を構成してフロントウィンドガラスに向かって延びる前部構成部材とを具備するインストルメントパネルと、
    前記インストルメントパネルの前後方向内側を支持する支持部と
    を具備することを特徴とするインストルメントパネルの取付構造。
  2. 前記支持部は、インストルメントパネルの内側に配置される空調用のダクトであり、
    前記後部構成部材の前端部は、前記ダクトに取り付けられるとともに、前記前部構成部材の後端部は、前記後部構成部材の前端部と前記ダクトの取り付け部位を覆って前記後部構成部材の前端部に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のインストルメントパネルの取付構造。
  3. 前記ダクトは、前記インストルメントパネルの車幅方向の長さに略達する長さを有することを特徴とする請求項2に記載のインストルメントパネルの取付構造。
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