JP5335513B2 - ドアマウントエアバッグの取付部構造 - Google Patents

ドアマウントエアバッグの取付部構造 Download PDF

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Description

この発明は、車両のサイドドアに設置するドアマウントエアバッグの取付部構造に関するものである。
車両のエアバッグ装置として、衝撃入力時に乗員保護のために袋体を展開させるエアバッグモジュールを、サイドドアのドア本体に取り付けたドアマウントエアバッグが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のドアマウントエアバッグは、エアバッグモジュールのベースプレートがドアインナパネルの中央より僅かに上方側に取り付けられ、所定以上の衝撃がセンサによって検出されたときに、袋体がエアバッグモジュールの表皮を破断してドア本体と乗員の間に展開するようになっている。
特開平6−55988号公報
この従来のドアマウントエアバッグにおいては、ベースプレートが直接インナパネルに結合されるものであるが、ドア本体の上部側には昇降ガラスを摺動自在にシールするシールリップ等が配置される関係上、エアバッグモジュールを充分に上端部に近づけて設置することが難しい。即ち、ドア本体の上端部付近にはエアバッグモジュールを固定するための厚み方向のスペースを確保することが難しく、上端部からある程度以上下がった位置にエアバッグモジュールを設置せざるを得ない。
そこでこの発明は、ドア本体の上端部に近い位置にエアバッグモジュールを高い剛性をもって取り付けることのできるドアマウントエアバッグの取付部構造を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、衝撃入力時に袋体を展開させるエアバッグモジュール(例えば、後述の実施形態におけるエアバッグモジュール8)がサイドドアのドア本体(例えば、後述の実施形態におけるドア本体30)にブラケット(例えば、後述の実施形態における取付ブラケット9)を介して取り付けられるドアマウントエアバッグの取付部構造であって、前記ブラケットは、前記ドア本体の支持面(例えば、後述の実施形態における支持面36)に面接触する当接部(例えば、後述の実施形態におけるベースプレート部38)と、該当接部から上方に延出する上方延長部(例えば、後述の実施形態におけるエアバッグ締結片39,エアバッグ係止爪40A,40B,40C)と、前記当接部から下方に延出する下方延長部(例えば、後述の実施形態における下方延長部47)と、を備え、前記エアバッグモジュールは、前記ブラケットの上方延長部に固定され、前記下方延長部は、前記当接部から下方に離間した位置において、前記ドア本体の前記支持面に対して車外側に窪む部位(例えば、後述の実施形態におけるフランジ部34)に固定されていることを特徴とする。
これにより、エアバッグモジュールは、ドア本体の支持面から上方側に延出するブラケットの上方延長部に高い剛性をもって固定されることになる。また、ドア本体側の支持面の下端から車外側に窪む領域と、ブラケットの下方延長部とによって閉断面が形成されるようになる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のドアマウントエアバッグの取付部構造において、前記下方延長部は、前記ドア本体に固定されるドア固定部(例えば、後述の実施形態におけるドア側延出片49)と、前記エアバッグモジュールに固定されるエアバッグ固定部(例えば、後述の実施形態におけるエアバッグ側延出片50)と、を有することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のドアマウントエアバッグの取付部構造において、前記ドア固定部は前記ドア本体側に延出するドア側延出片(例えば、後述の実施形態におけるドア側延出片49)によって構成され、前記エアバッグ固定部は前記ドア本体と逆側に延出するエアバッグ側延出片(例えば、後述の実施形態におけるエアバッグ側延出片50)によって構成されていることを特徴とする。
これにより、ドア固定部とエアバッグ固定部が離間して配置されるとともに、ブラケットの下方延長部が、ドア側延出片とエアバッグ側延出片とによって立体的な構造を持つようになる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のドアマウントエアバッグの取付部構造において、前記当接部と面接触するドア本体側の支持面は、閉断面の構造体(例えば、後述の実施形態における中空断面部33)の一面によって構成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のドアマウントエアバッグの取付部構造において、前記上方延長部は、エアバッグモジュールを上方からの嵌合によって係止する嵌合係止部(例えば、後述の実施形態におけるエアバッグ係止爪40A,40B,40C)を備えていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のドアマウントエアバッグの取付部構造において、前記上方延長部は、前記エアバッグモジュールを車両内外方向にねじ締結するねじ締結部(例えば、後述の実施形態におけるエアバッグ締結片39)を備えていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ドア本体の支持面から上方側に延出するブラケットの上方延長部にエアバッグモジュールが固定されるため、ドア本体の上端部に近い位置にエアバッグモジュールを高い剛性をもって取り付けることができる。
請求項に記載の発明によれば、ドア本体側の支持面の下端から車外側に窪む領域と、ブラケットの下方延長部とによって閉断面が形成されるため、エアバッグモジュールの支持剛性とドア本体自体の剛性を高めることができる。
請求項に記載の発明によれば、エアバッグモジュールがブラケットの上方延長部だけでなく下方延長部にも固定されるため、エアバッグモジュールの取付剛性をより高めることが可能になる。
請求項に記載の発明によれば、下方延長部のドア固定部とエアバッグ固定部がドア本体側とドア本体と逆側に延出するドア側延出片とエアバッグ側延出片とによって構成されることから、ドア固定とエアバッグ固定を夫々離間した位置で容易に行うことができるとともに、ドア側延出片とエアバッグ側延出片による立体的な構造とすることによって下方延長部の剛性を高めることができる。
請求項に記載の発明によれば、ドア本体側の支持面が閉断面の構造体の一面によって構成されることから、エアバッグモジュールの支持剛性をより高めることができる。
請求項に記載の発明によれば、上方延長部が嵌合係止部を備えることから、エアバッグモジュールの取付時に、エアバッグモジュールを嵌合係止部に上方から嵌合することにより、容易に仮止めすることができるととともに、嵌合係止部によってエアバッグモジュールの倒れ方向の支持剛性を高めることができる。
請求項に記載の発明によれば、上方延長部がねじ締結部を備えることから、エアバッグモジュールの取付剛性を確実に高めることができる。
この発明の一実施形態の車両用ドアを車室外側から見た分解斜視図である。 この発明の一実施形態の車両用ドアを車室内側から見た分解斜視図である。 この発明の一実施形態の車両用ドアのエアバッグモジュールの取付部を拡大した分解斜視図である。 この発明の一実施形態の車両用ドアの図3のA−A断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態の車両用ドアの図3のB−B断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態の車両用ドアの、エアバッグモジュールを取り付けるためのブラケットの側面図である。 この発明の一実施形態の車両用ドアのエアバッグモジュールの背面図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、図において車両の上側をUP、左側をLH、前側をFRとして示す。
図1、図2において、1は、所謂サッシュレスタイプの車両用のフロントサイドドアを示している。このフロントサイドドア1はアルミ材により枠状に形成されたドア骨格部2を備えている。具体的にはドア骨格部2は、前側部を構成する前フレーム3と後側部を構成する後フレーム4と、前フレーム3と後フレーム4の上端部同士と下端部同士をそれぞれ連結する上フレーム5と下フレーム6とで枠状に形成されている。
ドア骨格部2の各フレーム3,4,5,6は、いずれも中空断面が長手方向に延在する中空部を有する構造とされているが、前フレーム3と後フレーム4はアルミ材のプレス成形体を主体として構成され、上フレーム5と下フレーム6はアルミ材の押出成形体を主体として構成されている。また、ドア骨格部2の内側にはフレーム3,4,5,6によって囲まれた開口部15が形成されている。
前フレーム3の上部には図示しないドアミラーが取り付けられるミラーベース7が形成され、上フレーム5の車室内側の前部寄り位置には、エアバッグモジュール8の取付ブラケット9(ブラケット)が上フレーム5に重ね合わせて取り付けられる。このエアバッグモジュール8の取付構造については後に詳述する。
また、前フレーム3と後フレーム4との上下方向略中央部には、両者に跨るように車室外側にドアビーム14が固定されている。
ここで、ドア骨格部2の外側にはフロントサイドドア1の外板を構成するドアスキン11が取り付けられている。ドアスキン11には、後端上部に裏側からドアアウタハンドルを取り付けるためのハンドルパッチ12がドアスキン11の開口部25廻りに取り付けられるとともに、上縁部に三角形状のドアスキンスティフナ13が取り付けられている。なお、これらハンドルパッチ12とドアスキンスティフナ13は一体化されてドアスキン11に接着固定されるが、図1では図示都合上ドア骨格部2側に示している。
図2に示すように、ドア骨格部2の開口部15の縁部には、開口部15を閉塞するようにベースプレート17(遮蔽部材)が取り付けられている。ベースプレート17は、ドアガラス20を昇降するレギュレータユニット16を設置するための部材であり、レギュレータユニット16がドアスキン11に対向する側に向くように開口部15の縁部に取り付けられる。
なお、この実施形態においては、ドア本体30は、ドア骨格部2、ドアスキン11、ベースプレート17等によって構成されている。
図3は、ドア本体30に対するエアバッグモジュール8の取付状態を示す図であり、図4,図5は、図3のA−A断面とB−B断面に対応するフロントサイドドア1の断面を示す図である。また、図6は、取付ブラケット9を示す図であり、図7はエアバッグモジュール8を示す図である。
図3〜図5に示すように、ドア骨格部2の上部を構成する上フレーム5は、押出成形によって形成されたフレーム本体31と、フレーム本体31に重合状態で固定されフレーム本体31から上方に延出する上縁プレート32とから構成されている。
フレーム本体31は、略五角形状の中空断面部33(閉断面の構造体)と、中空断面部33の下端から下方に延出するフランジ部34と、を備えた断面形状とされ、開口部15に臨むフランジ部34の下縁にベースプレート17の上縁部が固定されるようになっている。フレーム本体31のこの断面形状は前後方向に亙って延在している。なお、フランジ部34は、中空断面部33のドア厚み方向のほぼ中央位置から下方に延出し、中空断面部33の車室内側壁33aに対して車外側に段差状に窪む形状を成している。
上縁プレート32は、フレーム本体31の車内側壁33aと上壁33bに重合された状態で固定され、上方側の延出端に、ドアガラス20の車室内側面に摺動自在に密接するガラスリップ35が取り付けられている。なお、フレーム本体31の車内側壁33aに固定される上縁プレート32の固定壁の車室内側面は、取付ブラケット9を当接状態で支持する支持面36とされている。
取付ブラケット9は、図6に詳細に示すように、上フレーム5に沿うように延出する長尺なベースプレート部38(当接部)を備え、ベースプレート部38の上縁部には、エアバッグ締結片39(ねじ締結部)と、3つのエアバッグ係止爪40A,40B,40C(嵌合係止部)が上方に向かって延設されている。
ベースプレート部38は、上フレーム5の車室内側に膨出した支持面36に重合され、長手方向の複数箇所で上フレーム5に締結固定されている。なお、図中41は、取付ブラケット9を上フレーム5に固定するボルトが挿入されるベースプレート部38上のボルト孔である。また、42は、エアバッグモジュール8を取付ブラケット9に固定するためにベースプレート部38の後端に設けられたボルト孔である。
エアバッグ締結片39には貫通孔43が設けられ、その貫通孔43の縁部に、エアバッグモジュール固定用のボルト44(図3参照)が螺合されるナット45が取り付けられている。
また、エアバッグ係止爪40A,40B,40Cは、後述するエアバッグモジュール8の鞘状の爪受部46A,46B,46Cが上方から嵌合される部分であり、ほぼストレート状に上方に延出している。
なお、この実施形態においては、エアバッグ締結片39とエアバッグ係止爪40A,40B,40Cが上方延長部を構成している。
また、取付ブラケット9のベースプレート部38の下縁部には、取付ブラケット9を上フレーム5の支持面36に当接させた状態で固定したときに、支持面36よりも下方に延出する下方延長部47を備えている(図4,図5参照)。下方延長部47には、支持面36からストレートに下方に延出する延長基壁48と、延長基壁48の下端からドア本体30側(車室外側)に屈曲してからさらに下方に延出するドア側延出片49と、延長基壁48の下端からドア本体30と逆側(車室内側)に屈曲してからさらに下方に延出するエアバッグ側延出片50と、が設けられている。
延長基壁48は、ベースプレート部38の長手方向のほぼ全域に亙るように形成され、ドア側延出片49は、延長基壁48の長手方向に離間した5ヶ所に連設されている。また、エアバッグ側延出壁片50は、延長基壁48の長手方向のうちの、ドア側延出片49と重ならない離間した4ヶ所に連設されている。
各ドア側延出片49の下縁部には、取付ブラケット9をドア本体30に固定するボルト51(図5参照)の挿入されるボルト孔52が形成されている。なお、ドア側延出片49は、図5に示すようにベースプレート17の外周縁部とともに上フレーム5のフランジ部34に共締め固定される。この実施形態の場合、ドア側延出片49がドア固定部を構成している。
延長基壁48の長手方向の中間部2つのエアバッグ側延出片50A,50Bの下縁部には、貫通孔43が設けられ、その貫通孔43の縁部に、エアバッグモジュール固定用のボルト44(図3,図4参照)が螺合されるナット45が取り付けられている。
また、延長基壁48の前端側のエアバッグ側延出片50Cの下縁部にはハーネス取り付け用の係止孔53が設けられ、後部側のエアバッグ側延出片50Dの下縁部と中間部の一方のエアバッグ側延出片50Bの下縁部には、エアバッグモジュール8側の図示しない位置決め突起が係合される位置決め孔54,55が設けられている。
エアバッグモジュール8は、図2〜図5と図7に示すように、金属製のベース部材56と、図示しないセンサによって衝撃が検知されたときに高圧ガスを発生する筒状のインフレータ57と、インフレータ57で発生したガス圧によって展開する折り畳まれた袋体58(図5参照)と、袋体58の展開時に一部が破断して袋体58の飛び出しを許容するエアバッグ表皮59と、を備え、インフレータ57、袋体58、エアバッグ表皮59等がベース部材56を介してドア本体30に取り付けられるようになっている。
ベース部材56の前端側でインフレータ57を間に挟む上下位置には、エアバッグモジュール取付用のボルト44が挿入されるボルト孔60および61,61が形成されている。上側のボルト孔60に挿入されたボルト44は取付ブラケット9のエアバッグ締結片39に締結され、下側の二つのボルト孔61に挿入されたボルト44は取付ブラケット9のエアバッグ側延出片39に締結される。
また、ベース部材56の後端側には、エアバッグモジュール取付用のボルト44が挿入されるボルト孔62,63が形成されている。一方のボルト孔62に挿入されたボルト44は取付ブラケット9の後端部のボルト孔42に挿入されて裏面のナットに締結される。他方のボルト孔63に挿入されたボルト44はドア本体30に設けられたボルト孔64に挿入されて同様に裏面のナットに締結される。
また、ベース部材56の長手方向中央の上縁部には、波形の板部材68が複数ヶ所で固定され、板部材68の固定部間に鞘状の爪受部46A,46B,46Cが形成されている。この爪受部46A,46B,46Cは下方側に開口し、エアバッグモジュール8を取付ブラケット9に対して上方から被せることによって対応するエアバッグ係止爪40A,40B,40Cに嵌合し得るようになっている。
ドア本体30にエアバッグモジュール8を取り付ける場合には、ドア骨格部2の上フレーム5に取付ブラケット9を予め取り付けておき、その状態で取付ブラケット9のエアバッグ係止爪40A,40B,40Cにエアバッグモジュール8の爪受部46A,46B,46Cを嵌合することにより、エアバッグモジュール8をドア本体30に対して仮止めする。
この後、エアバッグモジュール8をドア本体30に対して正確に位置決めし、エアバッグモジュール8のベース部材56を、複数のボルト44によって取付ブラケット9のエアバッグ締結片39とエアバッグ側延出片50B,50C、さらにベースプレート部38の後端に締結する。
このようにしてエアバッグモジュール8がドア本体30側の取付ブラケット9に取り付けられると、上フレーム5の支持面36に当接状態で結合されたベースプレート部38から上方に延出するエアバッグ締結片39とエアバッグ係止爪40A,40B,40Cにより、ドア本体30の上端部にエアバッグモジュール8が充分に高い剛性を持って支持されるようになる。
また、このエアバッグモジュール8の取付構造においては、取付ブラケット9が主に上フレーム5の中空断面部33の車内側壁33aに支持されるため、エアバッグモジュール8の支持剛性を充分に高めることができる。
さらに、この取付構造では、取付ブラケット9のベースプレート部38の下方に下方延長部47が設けられ、下方延長部47のドア側延出片49の下縁が、上フレーム5の支持面36に対して車外側に窪んだ上フレーム5のフランジ部34に結合されているため、図5に示すように、取付ブラケット9の下方延長部47が上フレーム5の中空断面部33の下方側で別の閉断面を形成することになる。このため、エアバッグモジュール8の支持剛性をこの閉断面によってさらに高めることができるとともに、ドア本体30自体の剛性も高めることができる。
また、このエアバッグモジュール8の取付構造の場合、取付ブラケット9のベースプレート部38の上方側だけでなく、ベースプレート部38の下方側に設けたエアバッグ側延出片49でもエアバッグモジュール8に結合されているため、エアバッグモジュール8の取付剛性が高いという利点がある。
さらに、このエアバッグモジュール8の取付構造においては、取付ブラケット9の下方延長部47に相反方向に延出するようにドア側延出片49とエアバッグ側延出片50が設けられ、ドア側延出片49とエアバッグ側延出片50の下縁が夫々上フレーム5とエアバッグモジュール8に結合されているため、ドア本体30側の固定とエアバッグ側との固定を離間した位置で容易に行なうことができるとともに、下方延長部47を立体的な構造とすることによって取付ブラケット9の剛性を高めることができる。
また、この実施形態においては、ドア側延出片49とエアバッグ側延出片50が相互に重ならないように長手方向に離間して形成されているため、ドア本体30とエアバッグモジュール8に対する締結作業をより容易に行なうことができる。
また、この取付構造においては、取付ブラケット9にベースプレート部38から上方に延出するエアバッグ係止爪40A,40B,40Cが設けられ、エアバッグモジュール8の取付時に、モジュール8側の爪受部46A,46B,46Cがエアバッグ係止爪40A,40B,40Cに嵌合されるようになっているため、エアバッグモジュール8をボルト44によって締結する前にエアバッグモジュール8を取付ブラケット9に対して容易にかつ確実に仮止めすることができる。また、エアバッグ係止爪40A,40B,40Cは、鞘状の爪受部46A,46B,46Cとの協働によってエアバッグモジュール8の倒れ方向の変位を効率良く規制できるため、エアバッグモジュール8の支持剛性を高めるうえでさらに有利となる。
また、取付ブラケット9のベースプレート部38よりも上方側では、エアバッグ係止爪40A,40B,40Cによる係止に加えて、エアバッグモジュール8がエアバッグ締結片39でボルト44によって締結されているため、エアバッグモジュール8の取付剛性を確実に高めることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、車両用ドアとしてフロントサイドドア1について説明したが、リヤサイドドアに適用することも可能である。
8…エアバッグモジュール
9…取付ブラケット(ブラケット)
30…ドア本体
33…中空断面部(閉断面の構造体)
34…フランジ部(車外側に窪む部位)
36…支持面
38…ベースプレート部(当接部)
39…エアバッグ締結片(嵌合係止部,上方延長部)
40A,40B,40C…エアバッグ係止爪(ねじ締結部,上方延長部)
47…下方延長部
49…ドア側延出片(ドア固定部)
50…エアバッグ側延出片(エアバッグ固定部)

Claims (6)

  1. 衝撃入力時に袋体を展開させるエアバッグモジュールがサイドドアのドア本体にブラケットを介して取り付けられるドアマウントエアバッグの取付部構造であって、
    前記ブラケットは、前記ドア本体の支持面に面接触する当接部と、該当接部から上方に延出する上方延長部と、前記当接部から下方に延出する下方延長部と、を備え、
    前記エアバッグモジュールは、前記ブラケットの上方延長部に固定され、
    前記下方延長部は、前記当接部から下方に離間した位置において、前記ドア本体の前記支持面に対して車外側に窪む部位に固定されいることを特徴とするドアマウントエアバッグの取付部構造。
  2. 前記下方延長部は、前記ドア本体に固定されるドア固定部と、前記エアバッグモジュールに固定されるエアバッグ固定部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のドアマウントエアバッグの取付部構造。
  3. 前記ドア固定部は前記ドア本体側に延出するドア側延出片によって構成され、前記エアバッグ固定部は前記ドア本体と逆側に延出するエアバッグ側延出片によって構成されていることを特徴とする請求項2に記載のドアマウントエアバッグの取付部構造。
  4. 前記当接部と面接触するドア本体側の支持面は、閉断面の構造体の一面によって構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のドアマウントエアバッグの取付部構造。
  5. 前記上方延長部は、エアバッグモジュールを上方からの嵌合によって係止する嵌合係止部を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のドアマウントエアバッグの取付部構造。
  6. 前記上方延長部は、前記エアバッグモジュールを車両内外方向にねじ締結するねじ締結部を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のドアマウントエアバッグの取付部構造。
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