JP4924482B2 - 車両用サイドミラー - Google Patents

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Description

本発明は、車両の側方の確認のために車両に設けられる車両用サイドミラーに関する。
従来、車両には、運転手等の乗員による車両の側方確認のために、サイドミラーが設けられている。このサイドミラーの一例として、車両のドアを構成する車体パネルに取り付けられたミラーベースに、ミラー本体を保持するミラーハウジングが取り付けられて構成されたドアミラーがある。このドアミラーは、車室の乗員がミラーハウジングに保持されたミラー本体を視認することで車両の側方の視認を可能とするものであることから、ミラーハウジングが車両(車体パネル)からその側方へと張り出すように設けられている。このことから、このミラーハウジングでは、車両の走行に伴って風を受ける(以下、走行風という。)こととなるが、この走行風を受けることにより撓み変形に伴う微振動が生じ、この微振動に起因して保持しているミラー本体がビビってしまい、サイドミラーによる乗員からの車両の側方の視認性が低下してしまう虞がある。
このため、ドアミラーでは、例えば、ミラーベースにブラケットを取り付け、このブラケットをミラーハウジングで取り囲むように当該ミラーハウジングをブラケットに固定する構成とすることにより、ミラーハウジングの剛性を十分に高め、ミラー本体がビビることを防止することが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−86751号公報
ところが、このような構成のドアミラーでは、ブラケットをミラーハウジングで取り囲むように当該ミラーハウジングをブラケットに固定する構成であることから、ミラーハウジングに保持されるミラー本体と当該ミラーハウジングとにより形成される収容空間にブラケットが位置されることとなる。ここで、ドアミラーでは、この収容空間に、ドアミラーの自動の格納のための電動格納機構、ミラー本体の角度調整のための鏡面調整機構、ターンランプおよびカメラの基盤、配線等が収容される。このため、収容空間にブラケットが位置される構成とすると、収容空間の構成の複雑化を招くとともに、ブラケットもしくはそこに固定されたミラーハウジングへの電動格納機構、鏡面調整機構、ターンランプおよびカメラ等の取付作業の煩雑化を招くこととなる。
また、ミラーハウジングをブラケットに固定する構成のドアミラーでは、ミラーハウジングに要求される剛性の高さに応じてブラケットの有無を設定することができない。ここで、車両の最高速度の制限値は、地域(国)により異なる設定とされている。この最高速度の差異はミラーハウジングが受け得る走行風の強さに直結するものであることから、同一車種を複数の地域で販売する場合には、等しい仕様のドアミラーにおいて異なる高さの剛性が要求されることとなる。このような場合、高い方の要求ではブラケットが必要となり、他方、低い方の要求ではブラケットが無くても必要な剛性を得ることができる場合がある。ところが、上記したようにブラケットの有無を設定することができない構成のドアミラーでは、等しい仕様のドアミラーにおいて異なる剛性の高さが要求される場合、高い剛性の要求を満たすドアミラーで統一するか、等しい仕様であるにも拘らず要求される剛性の高さに応じて異なる構成のドアミラーを作り分けなければならない。前者の場合、低い方の要求に対しては必要以上の剛性を有するものであることから必要以上のコストを要することとなってしまい、後者の場合、等しい仕様であるにも拘らず異なる構成のドアミラーを作り分けることからコストの増加を招いてしまう。
本発明は、上記の問題に鑑みて為されたもので、構成の複雑化を招くことなく、要求される高さに応じた剛性のミラーハウジングとすることができるサイドミラーを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用サイドミラーは、車体パネルに固定されるミラーベースに、ミラー本体を保持するミラーハウジングが片持ち保持された車両用サイドミラーであって、前記ミラーハウジングは、車両の後方側を開放する器状のハウジング本体と、該ハウジング本体の前面を覆うように前記ハウジング本体に取り付けられるカバー部材と、該カバー部材と前記ハウジング本体の前記前面との間で該前面に沿うように該前面に取り付けられた補強プレートとを有し、前記ハウジング本体には、その開放端に前記ミラー本体が位置するように該ミラー本体を傾動可能に保持する鏡面調整機構と、前記ミラーベースに対して前記ハウジング本体を回動させるべく前記ミラーベースに固定された格納機構とが取り付けられ、前記補強プレートは、前記ハウジング本体における前記鏡面調整機構が取り付けられた領域と前記格納機構が取り付けられた領域とを架け渡すように前記前面に固定されつつ締結部材で前記格納機構に締結されることにより前記ハウジング本体に取り付けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の車両用サイドミラーは、請求項1に記載の車両用サイドミラーであって、前記鏡面調整機構および前記格納機構は、前記ハウジング本体において前記前面を規定する前壁部に前記車両の後方側から宛がわれて前記ハウジング本体に取り付けられ、前記補強プレートは、一端部が前記前壁部において前記格納機構が宛がわれた領域に前記車両の前方側から前記前壁部に固定され、他端部が前記前壁部において前記鏡面調整機構が宛がわれた領域に前記車両の前方側から前記前壁部に固定され、前記締結部材は、前記前壁部を介在させて前記補強プレートの前記一端部を前記格納機構に締結していることを特徴とする。
請求項3に記載の車両用サイドミラーは、請求項2に記載の車両用サイドミラーであって、前記補強プレートの前記一端部は、前記前壁部の延在方向で見て、前記格納機構の回動軸の位置に達するように延在されていることを特徴とする。
請求項4に記載の車両用サイドミラーは、請求項2または請求項3に記載の車両用サイドミラーであって、前記補強プレートは、前記一端部が前記車両に近接されかつ前記他端部が前記ハウジング本体における自由端側に位置するように延在された長尺状を呈し、前記締結部材は、前記補強プレートにおいて前記車両に最も近接する箇所を前記格納機構に締結していることを特徴とする。
請求項5に記載の車両用サイドミラーは、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両用サイドミラーであって、前記ミラーベースは、金属材料で構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の車両用サイドミラーは、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用サイドミラーであって、前記格納機構は、入力される駆動信号により駆動する電動格納機構であることを特徴とする。
本発明の車両用サイドミラーでは、ハウジング本体の前面とそこに取り付けられるカバー部材との間で、当該前面に沿うように補強プレートが取り付けられていることから、ハウジング本体とミラー本体との間に形成される収容空間を簡易な構成とすることができる。
また、補強プレートが、車体パネルに固定されるミラーベースに固定された格納機構に締結部材により締結されていることから、車体パネルからミラーベースおよび格納機構を経て補強プレートに至る間を高い剛性とすることができ、車体パネルに対する補強プレートの揺れを防止することができる。このように、車体パネルに対する揺れが防止された補強プレートにより、ハウジング本体の撓み変形を防止するものであることから、ミラーハウジングの剛性を効率よく高めることができる。
さらに、補強プレートが、ハウジング本体における格納機構が取り付けられた領域と、鏡面調整機構が取り付けられた領域とを架け渡すようにハウジング本体に取り付けられていることから、ハウジング本体の撓み変形に伴う鏡面調整機構の揺れを効果的に防止することができるので、鏡面調整機構に保持されたミラー本体の揺れすなわちミラー本体がビビることを効果的に防止することができる。
ついで、補強プレートが、カバー部材との間でハウジング本体の前面に取り付けられるものであり、かつカバー部材が前面を覆うようにハウジング本体に取り付けられるものであることから、要求される剛性の高さに応じて補強プレートを取り付けたり取り付けなかったりすることができる。このため、等しい仕様のサイドミラーにおいて、必要以上にコストが増加することを防止しつつ要求に応じた剛性を有するサイドミラーを適宜提供することができる。
上記した構成に加えて、前記鏡面調整機構および前記格納機構は、前記ハウジング本体において前記前面を規定する前壁部に前記車両の後方側から宛がわれて前記ハウジング本体に取り付けられ、前記補強プレートは、一端部が前記前壁部において前記格納機構が宛がわれた領域に前記車両の前方側から前記前壁部に固定され、他端部が前記前壁部において前記鏡面調整機構が宛がわれた領域に前記車両の前方側から前記前壁部に固定され、前記締結部材は、前記前壁部を介在させて前記補強プレートの前記一端部を前記格納機構に締結していることとすると、格納機構および鏡面調整機構が宛がわれるように取り付けられた前壁部が補強プレートにより補強されているので、鏡面調整機構に保持されたミラー本体の揺れすなわちミラー本体がビビることを効果的に防止することができる。
上記した構成に加えて、前記補強プレートの前記一端部は、前記前壁部の延在方向で見て、前記格納機構の回動軸の位置に達するように延在されていることとすると、締結部材による補強プレートと格納機構との締結強度を高めることができるので、ミラーハウジングの剛性をより効率よく高めることができる。
上記した構成に加えて、前記補強プレートは、前記一端部が前記車両に近接されかつ前記他端部が前記ハウジング本体における自由端側に位置するように延在された長尺状を呈し、前記締結部材は、前記補強プレートにおいて前記車両に最も近接する箇所を前記格納機構に締結していることとすると、補強プレートを、一端部が締結部材により格納機構に締結可能な長さ寸法とすれば、締結部材による補強プレートの格納機構への締結の効果を得ることができるので、小さな補強プレートで効率よくミラーハウジングの剛性を高めることができる。
上記した構成に加えて、前記ミラーベースは、金属材料で構成されていることとすると、車体パネルに対する補強プレートの揺れをより確実に防止することができる。
上記した構成に加えて、前記格納機構は、入力される駆動信号により駆動する電動格納機構であることとすると、電動のための機構が内蔵されている電動格納機構はより高い剛性を有していることから、車体パネルに対する補強プレートの揺れをより確実に防止することができる。
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る車両用サイドミラーの一実施例としての車両用ドアミラー10を模式的に示す斜視図であり、図2は、図1の車両用ドアミラー10を拡大して示す模式的な斜視図である。また、図3は、車両用ドアミラー10のハウジング本体17を図1の矢印A1から見た平面図であり、図4は、車両用ドアミラー10のハウジング本体17を図1の矢印A2から見た平面図であり、図5は、図2の矢印A3から見た平面図である。
本実施例では、本発明に係る車両用サイドミラーは、車両Cの両側に設けられ、乗員特に運転手が後側方の確認のために用いられるものであり、本実施例では、図1に示すように、車両Cのドアに設けられた車両用ドアミラー10である。
ここで、以下の説明では、車両用ドアミラー10が車両Cに搭載された状態(図1参照)における、車両用ドアミラー10の高さ方向H、厚さ方向T(ミラーと直交する方向)、幅方向W(車両Cから延出される方向)を用いる。この高さ方向Hは、本実施例では、車両Cの高さ方向と平行であり、厚さ方向Tおよび幅方向Wは、車両Cの前後方向および幅方向を含む面内に位置している。また、車両Cの両側に設けられる車両用ドアミラー10は、本実施例では左右で対称的な構成とされていること以外は等しい構成であることから、以下の説明では、乗員から見て(車両Cの進行方向で見て)左側に取り付けられる車両用ドアミラー10について説明し、他方の説明は省略する。
車両用ドアミラー10は、車両Cの外形を構成する車体パネルに取り付けられたミラーベース11に、ミラーハウジング12が保持されて構成されている。
ミラーベース11は、本実施例では、金属材料からなるミラーベース本体11aを覆うように樹脂材料からなるミラーベースカバー11b(図2および5参照)が取り付けられて構成されている。このミラーベース11は、図2に示すように、車体パネル(図1参照)に取り付けられる基部13と、この基部13と一体成形されたベース部14とを有する。基部13は、略鈍角三角形状を呈する。この基部13は、車両CのフロントドアDr(図1参照)において、そのドア本体Draと、車両CのフロントピラーPに沿って延在するドアサッシ部Drb(図1参照)との連結個所に設けられたミラー取付部(図示せず)にガスケット15を介在させて取り付けられている。本実施例では、ミラーベース11がミラーベース本体11aをミラーベースカバー11bで覆う構成とされていることから、図示は略すが内方側に位置するミラーベース本体11aがミラー取付部にボルトで締結されており、外方側に位置するミラーベースカバー11bとミラー取付部との間がガスケット15により封止されている。
ミラーベース11のベース部14は、基部13から車両Cの側方へ向けて突出されており、ミラーハウジング12の一端を載置させて当該ミラーハウジング12を回動可能に片持ち保持することが可能とされている。以下では、ミラーハウジング12(後述するハウジング本体17)においてミラーベース11に保持されていない側を自由端とする。
このミラーハウジング12は、それぞれ個別に射出成形されたハウジング本体17にカバー部材18が装着されて一体的な外形を形成する(図5および図7参照)とともに、一端がミラーベース11のベース部14に載置されることにより、当該ミラーベース11と一体的な外形を形成するように構成されている。このハウジング本体17とカバー部材18とは、本実施例では、それぞれABS樹脂で形成されている。
ハウジング本体17は、図5に示すように、車両用ドアミラー10が使用される状態(図1参照)において、車両Cの前後方向で見た後方側(厚さ方向Tの後方側)に鏡面19aが臨むようにミラー本体19を保持するものであり、当該ミラー本体19の裏面側(車両Cの前後方向で見た前方側)に収容空間20を形成する器状とされている(図4および図5参照)。このハウジング本体17は、厚さ方向Tの前方側に凸でありかつ後方側の一端(23)を開放しており、幅方向Wで見て車両Cから離間するに連れて後側へと湾曲された前壁21と、この前壁21と滑らかに連続しつつ略矩形状に取り巻く側周壁22とを有している(図3ないし図5参照)。このため、側周壁22により規定されるハウジング本体17の後方側の一端は、全体に矩形状に開放されている(開放端23)こととなる。
この前壁21において前側に位置する前面21aには、図3に示すように、取付開口25が設けられている。この取付開口25は、ミラーハウジング12の外表面を切り欠くように形成されており、その縁部がカバー部材18の取り付けのためのフランジ部分25aとされている。このフランジ部分25aは、カバー部材18の周縁部分と面当接可能とされるとともに、図示は略すが、カバー部材18の複数の固着爪の係合が可能とされている。
また、ハウジング本体17の前面21aには、フランジ部分25aに連続しつつ取付開口25の内方を塞ぐ曲面で形成された取付面部26が設けられている。この取付面部26には、ハウジング補強リブ27が設けられている。ハウジング補強リブ27は、厚さ方向Tの前方側に延出され、高さ方向Hに対して略45度の傾斜を為す格子状を呈している。
さらに、ハウジング本体17の前面21aには、後述する補強プレート35の取り付けのための複数の取付孔28が設けられている。本実施例では、取付孔28は、後述する電動格納機構31(図5および図7参照)の固定にも用いられる3つの機構兼用取付孔29と、6つのプレート用取付孔30とを有する。
後述するように、電動格納機構31は、ミラーベース11のベース部14に固定されつつハウジング本体17の収容空間20に収容されて取り付けられるものであることから、機構兼用取付孔29は、車両Cに近接する機構兼用取付孔29aと、そこよりも車両Cから離間した等しい位置で高さ方向Hに並ぶ機構兼用取付孔29b、29cとの3つが設けられている。プレート用取付孔30は、本実施例では、幅方向Wに間隔を置く3つの位置で高さ方向Hに沿って対を為すように6つ(30a〜30f)設けられている。この6つのプレート用取付孔30のうち、車両C側に位置する2つのプレート用取付孔30a、30bは、3つの機構兼用取付孔29のうちの車両Cから離間された機構兼用取付孔29b、29cよりも、車両C側に位置されている。
本実施例では、各取付孔28(各機構兼用取付孔29および各プレート用取付孔30)は、ハウジング補強リブ27の間もしくはハウジング補強リブ27上に設けられたボスに設けられている。
このハウジング本体17の前壁21において後側に位置する後面21bには、図4に示すように、後述する電動格納機構31(図5および図7参照)の取り付けのための複数の格納機構固定孔32(本実施例では3つ)と、後述する鏡面調整機構32の取り付けのための複数の調整機構取付孔33(本実施例では3つ)とが設けられている。この3つの格納機構固定孔32は、高さ方向Hに等間隔で並んで設けられており、上の1つが機構兼用取付孔29b(図3参照)に連通し、下の1つが機構兼用取付孔29c(図3参照)に連通されている。また、3つの調整機構取付孔33のうち、最も車両C側に位置するものは、図8のII−II線に沿って得られた断面図である図10に示すように、プレート用取付孔30のうち最も車両Cから離間された位置で高さ方向Hに並ぶプレート用取付孔30cおよびプレート用取付孔30dと略同一直線上に位置されている。換言すると、3つの調整機構取付孔33のうちの最も車両C側に位置するものは、幅方向Wで見て、プレート用取付孔30cおよびプレート用取付孔30dと、車両Cから略等しい位置に設けられている。さらに、後面21bでは、車両C側の位置が機構兼用取付孔29aにより開口されており、そこよりも車両Cから離間した位置がプレート用取付孔30aおよびプレート用取付孔30bにより開口されている。
ハウジング本体17では、上記したように、側周壁22の後端が略同一平面上に位置されて矩形状に開放された開放端23とされている。ハウジング本体17は、後述するように、ミラー本体19の鏡面19aが開放端23の近傍に位置するようにミラー本体19を保持している。このため、ハウジング本体17では、前壁21から開放端23へ至る間すなわち前壁21と側周壁22とで囲むように収容空間20が形成されている。
本実施例の車両用ドアミラー10では、図5に示すように、収容空間20に、電動格納機構31と鏡面調整機構32とが収容されている。
電動格納機構31は、図7および図9に示すように、回動軸31aが設けられた基台31bと、その回動軸31aを取り巻きつつ摺動回転可能な筒状の回動部31cとを有する。電動格納機構31では、図示は略すが入力される駆動信号により基台31bと回動部31cとの回動軸31a回りの相対的な回転駆動が可能とされている。この基台31bには、高さ方向Hに伸長する3つのネジ孔31d(図9に1つのみ図示し他は図示せず)が設けられている。また、回動部31cには、厚さ方向Tに伸張する1つのネジ孔31eと3つの貫通孔31fとが設けられている。
電動格納機構31は、収容空間20に収容された状態において、ミラーベース11のベース部14に設けられた3つの挿通孔14a(図9に1つのみ図示し他は図示せず)のそれぞれに高さ方向Hに挿通されたボルト33(図9に1つのみ図示し他は図示せず)が、基台31bの3つのネジ孔31d(図9に1つのみ図示し他は図示せず)に螺合されることにより、ミラーベース11のベース部14に固定される。本実施例では、ミラーベース11がミラーベース本体11aをミラーベースカバー11bで覆う構成とされていることから、3つの挿通孔14a(図9に1つのみ図示し他は図示せず)は内方側に位置するミラーベース本体11aに設けられており、電動格納機構31は、金属材料からなるミラーベース本体11aに固定されていることとなる。
また、電動格納機構31は、回動部31cがハウジング本体17の前壁21の後面21bに宛がわれるように収容空間20に収容された状態において、図示は略すが3つの貫通孔31fのうちの上下の2つ(真ん中を除く)に挿通されたネジがハウジング本体17の後面21bに設けられた上下の2つの格納機構固定孔32(機構兼用取付孔29bまたは機構兼用取付孔29cに連通しているもの)に螺合されることによりハウジング本体17の前壁21に固定されている。この3つの貫通孔31fのうちの真ん中は、電動格納機構31をハウジング本体17に取り付ける際の予備孔とされている。さらに、電動格納機構31は、後述するように機構兼用取付孔29aに挿通された締結ネジ38aが回動部31cのネジ孔31eに螺合されることによりハウジング本体17の前壁21に固定されている。
このため、電動格納機構31は、入力された駆動信号によりミラーベース11のベース部14に対して、回動軸31a回りにハウジング本体17を回動させることができ、ハウジング本体17(ミラー本体19)を使用状態または格納状態とすることができる。
収容空間20に収容される鏡面調整機構32は、図5に示すように、駆動本体部32aでミラー本体19を傾動可能に保持するものであり、駆動本体部32aに3つのネジ孔32b(図10に1つのみ図示し他は図示せず)が設けられている。この鏡面調整機構32は、駆動本体部32aがハウジング本体17の前壁21の後面21bに宛がわれるように収容空間20に収容された状態において、3つのネジ孔32bに挿通されたボルト34(図10に1つのみ図示し他は図示せず)がハウジング本体17の後面21bに設けられた3つの調整機構取付孔33(図4参照)に螺合されることによりハウジング本体17の前壁21に固定されている。このようにハウジング本体17に取り付けられた状態において、鏡面調整機構32は、鏡面19aが後側に向きつつハウジング本体17の開放端面(23)に沿うように、ミラー本体19を保持している。また、鏡面調整機構32は、入力される駆動信号により保持しているミラー本体19の鏡面19aの開放端面(23)に対する上下方向および左右方向の傾斜角度を調整可能とされている。
上述したように、このハウジング本体17にカバー部材18(図2および図7参照)が取り付けられることにより、ミラーハウジング12が形成される。カバー部材18は、図2および図7に示すように、全体に凹状に湾曲された板状を呈し、取付開口25(図3および図8参照)を塞ぐようにハウジング本体17に装着可能とされ、ハウジング本体17に装着されると、当該ハウジング本体17と協働して一体的な外形を形成する構成とされている。このカバー部材18が取り付けられると、ハウジング本体17の前面21aにおいて、取付開口25の内方の取付面部26がカバー部材18により完全に覆い隠されることとなる(図2参照)。
本願発明に係る車両用ドアミラー10では、ミラーハウジング12において、ハウジング本体17と、そこに取り付けられるカバー部材18との間に、補強プレート35が装着可能とされている。なお、本実施例では、補強プレート35が装着された車両用ドアミラー10を示している。
補強プレート35は、本実施例では、金属材料からダイカストで形成され、図6に示すように、正面視(図6(b)参照)で全体に長方形状を基本としつつ、面の延在方向に沿って部分的に凹凸された6角形状を呈する板部材である。補強プレート35は、ハウジング本体17の取付面部26の取付位置において当該取付面部26に適切に沿うことが可能とされている(図5および図7参照)。以下の説明では、補強プレート35において、図6(b)で正面視した側を表面とし、ハウジング本体17に取り付けられる際取付面部26側となる面を裏面とする。
この補強プレート35には、正面視した6つの角近傍と2つの内方位置との8個所に挿通孔36が設けられている。このうちの7つの挿通孔36(36a〜36g)は、ハウジング本体17の取付面部26に設けられた取付孔28に対応する位置関係とされている。詳細には、図7に示すように、挿通孔36aが機構兼用取付孔29aに、挿通孔36bが機構兼用取付孔29bに、挿通孔36cが機構兼用取付孔29cに、それぞれ対応されている。また、挿通孔36dがプレート用取付孔30aに、挿通孔36eがプレート用取付孔30bに、挿通孔36fがプレート用取付孔30cに、挿通孔36gがプレート用取付孔30dに、それぞれ対応されている。残りの1個である挿通孔36hは、本実施例では利用することはないが、ハウジング本体17の取付面部26に設けられた取付孔(符号28a参照)に対応する位置関係とされており、補強プレート35をハウジング本体17に取り付ける際の予備孔とされている。
この補強プレート35の表面には、図6に示すように、プレート補強リブ37が設けられている。このプレート補強リブ37は、挿通孔36bおよび挿通孔36cを除く全ての挿通孔36を個別に取り囲む円形状のプレート補強リブ37a(挿通孔36dおよび挿通孔36fに対応したものは円弧の途中で切り欠かれている。)を有する。これらの円形状のプレート補強リブ37aは、6つの角近傍の挿通孔36a、挿通孔36c、挿通孔36g、挿通孔36f、挿通孔36d、挿通孔36hを架け渡すように当該補強プレート35の周縁に沿って直線状に設けられたプレート補強リブ37bにより繋がれている。また、円形状のプレート補強リブ37aが、挿通孔36aから挿通孔36hを経る直線状のプレート補強リブ37cにより挿通孔36dに繋がれており、挿通孔36aと挿通孔36eとが直線状のプレート補強リブ37cにより繋がれており、挿通孔36eと挿通孔36hとが直線状のプレート補強リブ37cにより繋がれている。さらに、円形状のプレート補強リブ37が、挿通孔36dから挿通孔36eを経る直線状のプレート補強リブ37cにより周縁の直線状のプレート補強リブ37bに繋がれている。
また、プレート補強リブ37は、挿通孔36bと挿通孔36cとを一体的に取り囲む長円状のプレート補強リブ37dを有する。この長円状のプレート補強リブ37dからは、挿通孔36bから挿通孔36d、挿通孔36e、挿通孔36g、挿通孔36fおよびそれらを繋ぐ直線状のプレート補強リブ37cの中間位置へと架け渡すように、直線状のプレート補強リブ37cが放射状に設けられている。また、長円状のプレート補強リブ37からは、挿通孔36cから挿通孔36eおよび挿通孔36gへと架け渡すように、直線状のプレート補強リブ37cが放射状に設けられている。さらに、長円状のプレート補強リブ37dからは、挿通孔36eと挿通孔36gとを結ぶように直線状のプレート補強リブ37cが設けられている。
この補強プレート35の裏面には、図示は略すが、複数の突起部が設けられている。この突起部は、ハウジング本体17の各取付孔28が設けられたボスまたは各プレート補強リブ37に係合可能とされている。この補強プレート35は、各挿通孔36(36a〜36g)が、それぞれに対応するハウジング本体17の取付面部26の各取付孔28と合致するように、当該取付面部26に宛がわれた状態とされると、そのボスまたは各ハウジング補強リブ27への裏面に設けられた複数の突起部(図示せず)の係合により、ハウジング本体17の取付面部26に沿う方向への移動が防止された状態で当該取付面部26に対して適切に位置決めされる。
この補強プレート35は、図7に示すように、各挿通孔36(36a〜36g)が、それぞれに対応するハウジング本体17の取付面部26の各取付孔28と合致するように当該取付面部26に宛がわれた状態で、締結ネジ38(38a〜38g)によりハウジング本体17の取付面部26に取り付けられる(図8、そのI−I線断面図である図9、および図8のII−II線断面図である図10参照)。
詳細には、締結ネジ38aは、他の締結ネジ38b〜38gに比較して大きな長さ寸法とされている。この締結ネジ38aは、挿通孔36aを通して機構兼用取付孔29aに挿通され、収容空間20に収容されてハウジング本体17に固定された電動格納機構31の回動部31cに設けられたネジ孔31eに螺合される。
また、締結ネジ38bは、対応する挿通孔36bを通して機構兼用取付孔29bに螺合され、締結ネジ38cは、対応する挿通孔36cを通して機構兼用取付孔29cに螺合される。なお、上述したように、機構兼用取付孔29bおよび機構兼用取付孔29cには、電動格納機構31をハウジング本体17に固定するためのネジ(図示せず)が後面21b側から螺合されているが、当該ネジと締結ネジ38bおよび締結ネジ38cとは、機構兼用取付孔29bおよび機構兼用取付孔29c内で互いに干渉することのない長さ寸法とされており、問題とはならない。
さらに、締結ネジ38d〜38gは、それぞれが対応する挿通孔36d〜36gを通して、それぞれが対応するプレート用取付孔30(30a〜30d)に螺合される。
このように、補強プレート35は、締結ネジ38b〜38gによりハウジング本体17の前壁21の前面21aに固定されるとともに、締結ネジ38aによりハウジング本体17の前壁21を介在させて電動格納機構31に締結されている。ここで、電動格納機構31は、機構兼用取付孔29aを経て電動格納機構31の回動部31cのネジ孔31eに螺合された締結ネジ38aと、機構兼用取付孔29bおよび機構兼用取付孔29cに螺合されたネジ(図示せず)とにより、ハウジング本体17の前壁21に取り付けられていることから、補強プレート35における車両C側に位置する一端部は、ハウジング本体17の前壁21において電動格納機構31が取り付けられた領域で、当該前壁21に固定されていることとなる。また、鏡面調整機構32は、ハウジング本体17の後面21bに設けられた3つの調整機構取付孔33に螺合されたボルト34(図10参照)によりハウジング本体17の前壁21に取り付けられており、この各調整機構取付孔33のうち最も車両C側に位置するものは、幅方向Wで見て、プレート用取付孔30cおよびプレート用取付孔30dと車両Cから略等しい位置に設けられていることから、補強プレート35における車両C側から離間された他端部は、ハウジング本体17の前壁21において鏡面調整機構32が取り付けられた領域で、当該前壁21に固定されていることとなる。
この補強プレート35が取り付けられたハウジング本体17に、カバー部材18が取り付けられることで、ミラーハウジング12は形成される。なお、この補強プレート35は、ハウジング本体17の前面21a側から取付面部26に取り付けられるものであることから、ハウジング本体17の収容空間20に設ける各機構(本実施例では電動格納機構31および鏡面調整機構32)を取り付けた後であっても、ハウジング本体17に取り付けることができる。
この補強プレート35は、上述したように、ハウジング本体17に取り付けられた状態において、裏面に設けられた複数の突起部(図示せず)が、取付面部26のボスまたは各ハウジング補強リブ27に係合することにより、ハウジング本体17の取付面部26に沿う方向への移動が防止されていることから、当該取付面部26に取り付けられた際のがたつきが防止されている。
このような補強プレート35の取付構造としたのには、以下の理由がある。
車両用ドアミラー10のミラーハウジング12のハウジング本体17は、上述したように、前壁21の前面21aの取付面部26にハウジング補強リブ27が設けられていることから、補強プレート35が取り付けられていなくても極めて高い剛性を有している。実際に、車両用ドアミラー10では、ハウジング本体17にカバー部材18を取り付けた状態において、車両Cが140km/hで走行した際に求められる剛性を超える剛性を有することを、実験により確認することができた。このため、例えば、最高速度が100km/hに制限されている日本では、車両Cが140km/hで走行した際の走行風であっても問題が生じないだけの剛性を有していることが求められるが、車両用ドアミラー10のミラーハウジング12では、実際に、ハウジング本体17にカバー部材18を取り付けた状態においてこの基準を十分に満たしていることとなる。
ところが、一部の地域(国)では、最高速度の制限が無いもしくは極めて高い場合があり、上記した車両用ドアミラー10のミラーハウジング12では、ハウジング本体17にカバー部材18を取り付けた状態において、例えば車両Cが200km/hで走行した際の走行風に対しての基準を満たすことは困難である。このため、例えば車両Cが200km/hで走行した際の走行風であっても、問題が生じないだけの剛性を持たせるために補強プレート35が必要となる。
ここで、一般的に、同一車種を複数の地域で販売することが当たり前であることから、等しい仕様のドアミラー(サイドミラー)において異なる高さの剛性が要求されることとなる。このような場合、本発明の車両用ドアミラー10では、補強プレート35の取り付けの有無を除くと等しい構成とすることができることから、補強プレート35を取り付けるか否かを適宜選択するだけで、高い方の要求を満たすミラーハウジング12と、必要以上の剛性を持たせることなく低い方の要求を満たすミラーハウジング12と、を適宜作り分けることができる。このため、本発明の車両用ドアミラー10では、双方の要求に対して、コストの増加を招くことなく適切に対応することができる。
また、車両用ドアミラー10では、機構兼用取付孔29aに挿通された締結ネジ38aが電動格納機構31の回動部31cのネジ孔31eに螺合されることにより、補強プレート35の一端部が電動格納機構31に締結されていることから、車体パネルのミラー取付部(図示せず)から、そこに取り付けられたミラーベース11、およびそこのベース部14に固定された電動格納機構31を経て、補強プレート35に至る間の剛性が高められているので、補強プレート35によりハウジング本体17の撓み変形に伴う微振動が生じることを防止することができる。これは、次のことによる。車両用ドアミラー10では、ハウジング本体17の自由端が車両Cの後方側へと変位しつつ撓み変形することに伴って微振動が生じてしまう。このとき、一端部を電動格納機構31に締結していない補強プレートを設けた場合、当該補強プレートが撓み変形することはないが、ハウジング本体17の撓み変形により補強プレート自体がハウジング本体17に対しガタつく虞がある。ところが、車両用ドアミラー10では、補強プレート35の一端部が電動格納機構31に締結されていることから、補強プレート35自体がガタつくことを防止することができる。このため、補強プレート35によりハウジング本体17の撓み変形に伴う微振動が生じることを防止することができる。よって、車両用ドアミラー10では、ミラー本体19がビビることを防止することができ、乗員による視認性を良好なものとすることができる。特に、本実施例では、ミラーベース11において金属材料からなるミラーベース本体11aが車体パネルのミラー取付部(図示せず)に取り付けられており、このミラーベース本体11aに電動格納機構31が3つのボルト34(図10参照)により固定されていることから、車体パネルのミラー取付部(図示せず)からミラーベース11および電動格納機構31を経て補強プレート35に至る間が、金属材料の同士の結合とされていることから、剛性が高められている。これに加えて、本実施例では、補強プレート35の一端部が電動格納機構31に締結される位置が、幅方向Wで見て、電動格納機構31の回動軸31aの位置に達していることから、電動格納機構31と補強プレート35との取付剛性をより高めることができる。これは、電動格納機構31に締結する場合であっても、幅方向Wで見た端部から回動軸31aに近づくにつれて取付剛性が高まることによる。
さらに、車両用ドアミラー10では、車体パネルのミラー取付部(図示せず)に対して高い剛性とされている補強プレート35が、ハウジング本体17の前壁21において、電動格納機構31が取り付けられた領域と鏡面調整機構32が取り付けられた領域とを架け渡すように、当該前壁21に固定されていることから、ハウジング本体17が撓み変形に伴う微振動が、ハウジング本体17の前壁21における鏡面調整機構32が取り付けられた領域に生じることを効果的に防止することができる。ミラー本体19は、鏡面調整機構32に設けられていることから、車両用ドアミラー10では、ミラー本体19がビビることを補強プレート35で効率よく防止することができ、乗員による視認性を良好なものとすることができる。
車両用ドアミラー10では、補強プレート35が、ハウジング本体17の前面21a(の取付面部26)と、カバー部材18との間で、ハウジング本体17の前面21aに取り付けられるものであることから、収容空間20において、設けられる他の機構(本実施例では電動格納機構31および鏡面調整機構32)との取付構造、配置位置等の鬩ぎ合いを考慮する必要が無く、収容空間20すなわちハウジング本体17の構造を簡易なものとすることができる。
車両用ドアミラー10では、補強プレート35が、ハウジング本体17の前面21a(の取付面部26)と、カバー部材18との間で、ハウジング本体17の前面21aに取り付けられるものであって、ハウジング本体17の前面21a側から取付面部26に取り付けられるものであることから、ハウジング本体17の収容空間20に設ける各機構(本実施例では電動格納機構31および鏡面調整機構32)を取り付けた後であっても、ハウジング本体17に取り付けることができる。このため、組み付け性に優れている。
車両用ドアミラー10では、補強プレート35が、裏面に設けられた複数の突起部(図示せず)が、取付面部26のボスまたは各ハウジング補強リブ27に係合することにより、位置決めされるとともにがたつきが防止される構成であることから、ハウジング本体17の取付面部26の構成をより簡易なものとしつつ高い組み付け精度を有するものとすることができる。
車両用ドアミラー10では、補強プレート35が金属材料からダイカストで形成されていることから、ABS樹脂から形成されたハウジング本体17をより効果的に補強することができる。
したがって、本発明に係る車両用サイドミラー(上記した実施例では車両用ドアミラー10)では、構成の複雑化を招くことなく、要求される高さに応じた剛性のミラーハウジング12とすることができる。
なお、上記した実施例では、補強プレート35は、長方形状を基本とする6角形状の板部材とされていたが、ハウジング本体17を効果的に補強するものであって、ハウジング本体17の前壁21において電動格納機構31が取り付けられた領域と鏡面調整機構32が取り付けられた領域とを架け渡すように当該前壁21に固定され、かつ締結部材(上記した実施例では締結ネジ38a)により電動格納機構31に締結されるものであればよく、上記した実施例に限定されるものではない。例えば、図11に示すように、補強プレート35よりも長尺な補強プレート35´を用いた構成の車両用ドアミラー10´とすることができる。この補強プレート35´は、ハウジング本体17に設けられた取付孔28のうち、上記した車両用ドアミラー10では利用されることがなかったプレート用取付孔30eおよびプレート用取付孔30f(図3参照)にも締結ネジ38h、締結ネジ38iを螺合させることによりハウジング本体17に取り付けられている。なお、図11の補強プレート35´では、ハウジング本体17の機構兼用取付孔29c(図3参照)に対応する挿通孔が設けられていないことから、締結ネジ38c(図7および図8参照)は用いられていない。車両用ドアミラー10´では、補強プレート35´が大きくなったことから、車両用ドアミラー10よりも剛性を高めることができるが、重量の増大とコストの増加とを招くことから、要求される剛性の高さに応じて適宜設定すればよい。
また、上記した実施例では、補強プレート35は、機構兼用取付孔29aに挿通された締結ネジ38aのみの螺合により電動格納機構31に締結されていたが、複数の締結部材により締結する構成であってもよく、上記した実施例に限定されるものではない。例えば、上記した実施例の車両用ドアミラー10においては、機構兼用取付孔29bおよび機構兼用取付孔29cに長尺の締結ネジを挿通することで、電動格納機構31の回動部31cの貫通孔31fに螺合させることができるので、設計変更をすることなく電動格納機構31と補強プレート35との締結箇所を増やすことができる。
さらに、上記した実施例では、補強プレート35は、一端部が、電動格納機構31のネジ孔31eに螺合された締結ネジ38aに加えて、締結ネジ38b〜38eにより、ハウジング本体17の前壁21において電動格納機構31が取り付けられた領域に固定されていたが、例えば、一端部におけるハウジング本体17の前壁21への固定は、締結ネジ38aのみであってもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、補強プレート35が金属材料からダイカストで形成され、ハウジング本体17がABS樹脂から形成されていたが、補強プレート35がハウジング本体17よりも硬いもので構成されていればよく、上記した実施例に限定されるものではない。
上記した実施例では、格納機構として電動格納機構31が用いられていたが、ミラーベース11に対してハウジング本体17を回動させるべくミラーベース11に固定されているものであれば、例えば、手動により格納させる構成のものであってもよく、上記した実施例に限定されるものではない。
本発明に係る車両用サイドミラーの適用例を模式的に示す斜視図である。 本発明に係る車両用サイドミラーを拡大して示す模式的な斜視図である。 図1に示す矢印A1から見たハウジング本体を示す平面図であり、カバー部材を省略して示している。 図1に示す矢印A2から見たハウジング本体を模式的に示す斜視図であり、カバー部材を省略して示している。 図2に示す矢印A3から見たミラーハウジングを模式的に示す斜視図である。 補強プレートを模式的に示す説明図であり、(a)は斜視図であり、(b)は表面図である。 車両用サイドミラーの組み付けの様子を分解して示す斜視図である。 図1に示す矢印A1から見た補強プレートが取り付けられたハウジング本体を示す平面図であり、カバー部材を省略して示している。 図8に示すI−I線に沿って得られた断面図である。 図8に示すII−II線に沿って得られた断面図である。 他の例の車両用ドアミラーを示す図8と同様の平面図である。
符号の説明
10 (車両用サイドミラーとしての)車両用ドアミラー
11 ミラーベース
12 ミラーハウジング
17 ハウジング本体
18 カバー部材
19 ミラー本体
21 前壁
21a 前面
23 開放端
31 電動格納機構
31a 回動軸
32 鏡面調整機構
35 補強プレート
38a (締結部材としての)締結ネジ
C 車両

Claims (6)

  1. 車体パネルに固定されるミラーベースに、ミラー本体を保持するミラーハウジングが片持ち保持された車両用サイドミラーであって、
    前記ミラーハウジングは、車両の後方側を開放する器状のハウジング本体と、該ハウジング本体の前面を覆うように前記ハウジング本体に取り付けられるカバー部材と、該カバー部材と前記ハウジング本体の前記前面との間で該前面に沿うように該前面に取り付けられた補強プレートとを有し、
    前記ハウジング本体には、その開放端に前記ミラー本体が位置するように該ミラー本体を傾動可能に保持する鏡面調整機構と、前記ミラーベースに対して前記ハウジング本体を回動させるべく前記ミラーベースに固定された格納機構とが取り付けられ、
    前記補強プレートは、前記ハウジング本体における前記鏡面調整機構が取り付けられた領域と前記格納機構が取り付けられた領域とを架け渡すように前記前面に固定されつつ締結部材で前記格納機構に締結されることにより前記ハウジング本体に取り付けられていることを特徴とする車両用サイドミラー。
  2. 前記鏡面調整機構および前記格納機構は、前記ハウジング本体において前記前面を規定する前壁部に前記車両の後方側から宛がわれて前記ハウジング本体に取り付けられ、
    前記補強プレートは、一端部が前記前壁部において前記格納機構が宛がわれた領域に前記車両の前方側から前記前壁部に固定され、他端部が前記前壁部において前記鏡面調整機構が宛がわれた領域に前記車両の前方側から前記前壁部に固定され、
    前記締結部材は、前記前壁部を介在させて前記補強プレートの前記一端部を前記格納機構に締結していることを特徴とする請求項1に記載の車両用サイドミラー。
  3. 前記補強プレートの前記一端部は、前記前壁部の延在方向で見て、前記格納機構の回動軸の位置に達するように延在されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用サイドミラー。
  4. 前記補強プレートは、前記一端部が前記車両に近接されかつ前記他端部が前記ハウジング本体における自由端側に位置するように延在された長尺状を呈し、
    前記締結部材は、前記補強プレートにおいて前記車両に最も近接する箇所を前記格納機構に締結していることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車両用サイドミラー。
  5. 前記ミラーベースは、金属材料で構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両用サイドミラー。
  6. 前記格納機構は、入力される駆動信号により駆動する電動格納機構であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用サイドミラー。
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