JP7334821B2 - 繊維シートの製造方法 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態に係る繊維シートを示す模式的平面図である。
繊維束としては、特に限定されないが、例えば、ガラス繊維束や合成繊維束等が挙げられる。なかでも、剛直性をより一層高める観点から、ガラス繊維束であることが好ましい。
繊維シート1は、被覆樹脂により覆われていてもよい。より具体的には、繊維束を製織りして得られたメッシュ織物が被覆樹脂に覆われることにより、繊維シート1が構成されていてもよい。
繊維シート1の製造方法としては、特に限定されず、例えば、以下の方法により製造することができる。
図4は、本発明の一実施形態に係るコンクリート構造体を示す模式的断面図である。図4に示すように、コンクリート構造体21では、コンクリート躯体22の表面に繊維シート1が貼り付けられている。この場合、繊維シート1は、樹脂マトリックスの内部に配置されていてもよく、セメントマトリックスの内部に配置されていてもよい。もっとも、繊維シート1は、図5に示すように、コンクリート構造体31の内部に埋め込まれていてもよい。
まず、SiO2 57.9質量%、ZrO2 17.2質量%、Li2O 0.5質量%、Na2O 14.8質量%、K2O 1.3質量%、CaO 0.9質量%、TiO2 7.4質量%の組成を有するガラスとなるように原料を調製し、溶融した溶融ガラスを、数百~数千のノズルを有するブッシングからガラスフィラメントを引き出した。
実施例2では、実施例1と同様にして得られたガラス繊維束を用い、図7に示すメッシュ織物51を作製した。具体的には、たて糸52とよこ糸53とを平織りすることにより、メッシュ織物51を作製した。たて糸52には、実施例1と同様にして得られたガラス繊維束2本に番手が78texの綿糸を半絡みさせた3組のたて糸52a~52c(6本のガラス繊維束)を1つの構成単位として用いた。また、よこ糸53には、実施例1と同様にして得られたガラス繊維束1本を1つの構成単位として用いた。この際、たて糸52の織り密度は、5本/25mmであった。また、よこ糸53の織り密度は0.83本/25mmであった。また、メッシュ織物51の開口部の面積は、3.0cm×3.0cm=9cm2であった。
比較例1では、たて糸の織り密度を1本/25mmとし、よこ糸の織り密度を1本/25mmとし、開口部の面積を2.5cm×2.5cm=6.25cm2としたこと以外は、実施例1と同様にしてメッシュ織物を得た。
比較例2では、巻回体から引き出したメッシュ織物をヒーターに接触させず、所定の大きさにカットしたこと以外は、実施例2と同様にして、繊維シートを得た。
実施例1,2及び比較例1,2で得られた繊維シートについて、以下の評価を行った。
まず、繊維シートを、長さ方向の寸法が500mmであり、幅方向の寸法が100mmとなるように切り出し、矩形状の試験片を作製した。次に、作製した矩形状の試験片において、長さ方向の一端から200mmの部分を水平台の上面上に載置して固定した。また、残りの300mmの部分を水平台の端部から突出するように配置した。そして、試験片のうち長さ方向における他端である先端が、水平台の上面の延長線より垂れ下がっているかを示す垂れ下がり量Lを測定した。なお、垂れ下がり量Lは、試験片における第1の主面及び第2の主面を、それぞれ、水平台の上面側に配置した場合について測定し、そのうちの大きい方を測定値とした。結果を下記の表1に示す。
800mm×700mm×20mmの型枠に、砂/セメント=3、水/セメント=0.8のモルタルを2mm敷き詰め、その上に800mm×700mmの大きさに切り出した繊維シートを配置した。次に、さらに厚み20mmになるまでモルタルを打設し、繊維シートを埋設させた。そして、250mm×50mm×20mmの試験片を12枚切り出し、以下の中央集中載荷曲げ試験を実施した。曲げ試験は、3点載荷方式で、たて糸に直交する方向に載荷し、スパン200mm、載荷速度2mm/min、コテ面載荷の条件で行った。平均曲げ強度及び変動係数の結果を下記の表1に示す。
2,2a~2c,42,52,52a~52c…たて糸
3,43,53…よこ糸
4…開口部
5…試験片
5a…一端
5b…他端
5c…第1の主面
5d…第2の主面
6…水平台
6a…上面
6b…端部
10…巻回体
11…メッシュ織物
12…ヒーター
13…カッター
21,31…コンクリート構造体
22…コンクリート躯体
41,51…メッシュ織物
44…綿糸
Claims (4)
- 繊維束を製織し、メッシュ織物を得る工程と、
前記メッシュ織物を樹脂エマルジョン中に浸漬させ、乾燥する工程と、
前記メッシュ織物を巻き取ることにより巻回体を得る工程と、
前記巻回体から前記メッシュ織物を引き出し、ヒーターにて加熱する工程と、
を備える、繊維シートの製造方法。 - 前記ヒーターの温度が、60℃以上、170℃以下である、請求項1に記載の繊維シートの製造方法。
- 前記樹脂エマルジョンが、ガラス転移温度が-10℃以上、40℃以下である樹脂を含む、請求項1又は2に記載の繊維シートの製造方法。
- 前記樹脂エマルジョン中におけるガラス転移温度が0℃以下の樹脂の割合が、10質量%以上、80質量%以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の繊維シートの製造方法。
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