JP7334609B2 - ガラス板の梱包装置 - Google Patents
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Description
本発明は、ガラス板の梱包装置に関する。
周知のように、液晶ディスプレイ(LCD)、有機ELディスプレイ(OLED)などのディスプレイ用のガラス基板に代表されるように、各種分野に利用されるガラス板には、表面欠陥やうねりに対して厳しい製品品位が要求されるのが実情である。
このような要求を満たすために、ガラス板の製造方法としてダウンドロー法が広く利用されている。このダウンドロー法としては、オーバーフローダウンドロー法やスロットダウンドロー法が公知である。
オーバーフローダウンドロー法は、断面が略くさび形の成形体の上部に設けられたオーバーフロー溝に溶融ガラスを流し込み、このオーバーフロー溝から両側に溢れ出た溶融ガラスを成形体の両側の側壁部に沿って流下させながら、成形体の下端部で融合一体化し、ガラスリボンを連続成形するというものである。また、スロットダウンドロー法は、溶融ガラスが供給される耐火物の底壁にスロット状の開口部が形成され、この開口部を通じて溶融ガラスを流下させることによりガラスリボンを連続成形するというものである。
特にオーバーフローダウンドロー法では、成形されたガラスリボンの表裏両面が、成形過程において、成形体の如何なる部位とも接触せずに成形されるので、非常に平滑で傷等の欠陥のない火造り面となる。
オーバーフローダウンドロー法を用いるガラス板の製造装置としては、特許文献1に開示されるように、成形体を内部に有する成形部と、成形部の下方に設置される徐冷部と、徐冷部の下方に設けられる冷却部及び切断部とを備えたものがある。このガラス板の製造装置は、成形体の頂部から溶融ガラスを溢れさせると共に、その下端部で融合させることでガラスリボンを成形し、このガラスリボンを徐冷部に通過させてその内部歪みを除去し、冷却部で室温まで冷却した後に、切断部でガラスリボンから所定寸法のガラス板を切り出すように構成されている。
切り出されたガラス板は、切断部から搬出され、専用のパレットに梱包されて輸送される。この場合、パレット上には複数のガラス板が縦置きの状態にて積層される。パレット上にガラス板を縦置きの状態で積載する場合には、ガラス板同士の直接接触による擦り傷の発生防止や、輸送中のガラス板の破損防止等を目的として、ガラス板の相互間に、緩衝材やスペーサとしての保護シート(シート材)が介装される。これにより、パレット上には、ガラス板と保護シートとを交互に配置させてなる積層体が形成される。
保護シートをパレットに載置するシート供給装置として、特許文献2には、帯状シート元材を切断して保護シートを形成する切断手段と、保護シートを保持する保持手段を備えたものが開示されている。保持手段は、縦方向(上下方向)と横方向(前後方向)に移動可能に構成されており、切断手段の近傍位置で保持した保護シートをパレットに移載する。
図11に示すように、ガラス板GSと保護シート20とを交互に配置させてなる積層体が載置されるパレット7は、積層体の背面を支持する背面支持部と、複数のガラス板GSの底辺を支持する底面支持部とを備えている。背面支持部は鉛直方向に対して僅かに傾斜し、底面支持部は、水平方向に対して僅かに傾斜している。この構成により、積層体は、鉛直方向に対して若干傾斜した縦置姿勢でパレット7に支持される。
ここで、このような積層体を形成する際には、空調等から発生する風などによって、保護シート20の上部の角部(単に、上角部ともいう)が前方に倒れて(図11参照)、例えば犬の耳のように三角形状に折れ曲がる場合ある。この折れ曲がった部分(図12の符号20Dで示す部分)は、保護シート20の折れ曲がり不良であり、いわゆるドッグイヤーとも呼ばれる。このドッグイヤーが発生すると、輸送中にガラス板縁部同士が接触して傷つくおそれがある。また、ドックイヤーがガラス板間に形成されると、搬送時に隙間が生じてホコリ等が進入するおそれがある。
本発明は、以上に示した現状の問題点を鑑みてなされたものであり、ガラス板とシート材とを交互に配置させてなる積層体を形成する際にシート材の折れ曲がり不良を防ぐことができる、ガラス板の梱包装置を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係るガラス板の梱包装置は、矩形状のガラス板をパレットに積載する装置を備える、ガラス板の梱包装置であって、矩形状のシート材を縦姿勢で搬送する搬送装置と、前記搬送装置から前記シート材を受け取り、前記パレットに積載する積載装置とをさらに備え、前記搬送装置は、前記シート材を保持する搬送チャックを備え、前記積載装置は、前記シート材を保持する積載チャックを備え、前記搬送チャック及び前記積載チャックのいずれか一方が前記シート材の上角部を保持するハンドを有し、他方が前記シート材の上角部の下部及び横部を保持するハンドを有することを特徴とする。
このような構成からなるガラス板の梱包装置によれば、ガラス板とシート材とを交互に配置させてなる積層体を形成する際に、シート材の上角部を保持するハンドとシート材の上角部の下部及び横部を保持するハンドによってシート材の上角部を保持して、シート材の上角部の折れ曲がり(いわゆる、ドッグイヤー)を防ぐことが可能になる。これにより、例えば、輸送中にガラス板の上角部同士が接触して傷つくことを防止することができる。
また、本発明に係るガラス板の梱包装置において、前記搬送チャックは、前記シート材の上角部を保持するハンドを有し、前記積載チャックは、前記シート材の上角部の下部及び横部を保持するハンドを有することがより好ましい。
このような構成からなるガラス板の梱包装置によれば、上角部を保持する搬送チャックは積載チャックの上方に位置することとなる。このため、次のシート材を搬送するために搬送チャックを上昇させても、積載チャックと干渉しないので、シート材の搬送及び積載を効率よく行える。
また、本発明に係るガラス板の梱包装置において、前記積載チャックは、前記シート材の下部及び横部を保持するハンドを前記パレット側に有することがより好ましい。
このような構成からなるガラス板の梱包装置によれば、パレットに積載済みのシート材がパレット側の反対側(積層体側)に倒れていても、シート材を積載する際にパレット側のハンドで効率よく矯正できる。このため、積載済みのシート材の上角部が積層体側に倒れて積載されるシート材と積載済みのガラス板の間に挟まれるのを防止することができる。
また、本発明に係るガラス板の梱包装置において、前記積載チャックが有する他方のハンドは、前記シート材の上角部の下部を保持することがより好ましい。
ここで、シート材をパレットに積載する積載チャックは、パレット側のハンドを開閉すると、積載済みのシート材やパレットと接触するので固定されている。このため、積載チャックは、他方のハンドの開閉に伴ってシート材を保持すると共に保持を解除する。この場合、他方のハンドが上角部の横部を保持すると、他方のハンドを開いた状態で移動させる際に搬送チャック(搬送装置)と干渉しやすくなる。上記のように他方のハンドが上角部の下部を保持するようにすれば、搬送チャック(搬送装置)との干渉を容易に防止できる。
また、本発明に係るガラス板の梱包装置において、前記積載チャックは、前記シート材の上角部をパレット側に湾曲させる凸部を有することがより好ましい。
このような構成からなるガラス板の梱包装置によれば、積載チャックによってシート材を保持した場合に、凸部によりシート材の上角部の先端がパレット側に倒れ、積載されるガラス板に挟まれるのを防止することができる。
また、本発明に係るガラス板の梱包装置において、前記梱包装置は、ロールから帯状シート材を巻き戻して供給する供給装置と、前記帯状シート材から前記シート材を切り出す切断装置とをさらに備え、前記搬送装置は、前記切断装置から切り出された前記シート材を搬送し、前記積載装置が前記シート材の両表面のうちで前記ロールにおいて内周側に位置した表面がパレット側に位置する状態で前記シート材を積載するように構成されることがより好ましい。
帯状シート材の供給元となるロールでは、帯状シート材が巻かれた状態にある。このため、ロールから帯状シート材を巻き戻し、その帯状シート材からシート材を切り出すと、シート材は丸まるようなくせを有する。シート材の両表面のうちでロールにおいて内周側に位置した表面をパレット側の反対側(積層体側)に配置すると、パレットに積載済みのシート材がパレット側の反対側(積層体側)に倒れやすくなる。一方、ロールにおいて内周側に位置した表面をパレット側に配置すると、パレットに積載済みのシート材がパレット側に倒れやすくなる。このため、上記の構成によれば、パレットに積載済みのシート材がパレット側の反対側(積層体側)に倒れるのを低減できる。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明におけるガラス板の梱包装置によれば、ガラス板とシート材とを交互に配置させてなる積層体を形成する際に、シート材の上角部の折れ曲がり(いわゆる、ドッグイヤー)を防ぐことが可能になる。
即ち、本発明におけるガラス板の梱包装置によれば、ガラス板とシート材とを交互に配置させてなる積層体を形成する際に、シート材の上角部の折れ曲がり(いわゆる、ドッグイヤー)を防ぐことが可能になる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。図1乃至図10は、本発明に係るガラス板の梱包装置の一実施形態を示す。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図1、図2、図4乃至図6、図8乃至図10に示す上下方向を梱包装置の上下方向と規定して記述する。また、図1における左右方向を前後方向と規定し、当該前後方向及び上下方向に直交する方向を梱包装置の幅方向と規定して記述する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図1、図2、図4乃至図6、図8乃至図10に示す上下方向を梱包装置の上下方向と規定して記述する。また、図1における左右方向を前後方向と規定し、当該前後方向及び上下方向に直交する方向を梱包装置の幅方向と規定して記述する。
図1に示すように、製造装置1は、ダウンドロー法により溶融ガラスGMをガラスリボンGRに連続的に成形する成形部2と、成形部2の下方でガラスリボンGRの内部歪みを除去する徐冷部3と、徐冷部3の下方に設けられる冷却部4と、冷却部4の下方に設けられる切断部5と、切断部5によってガラスリボンGRから切り出されたガラス板GSを移送する搬送部6と、ガラス板GSをパレット7に積載した状態で載置する梱包部を構成する梱包装置8とを備える。
成形部2は、炉壁の内側に、オーバーフローダウンドロー法を実行する成形体9と、この成形体9から溢れ出た溶融ガラスGMをガラスリボンGRとして引き抜くエッジローラ10とを備える。
成形体9は、長尺状に構成されるとともに、頂部に形成されたオーバーフロー溝11と、互いに対向する一対の側壁部を構成する垂直面部12及び傾斜面部13とを備えている。一対の傾斜面部13は、下方に向かって漸次接近することで交差し、成形体9の下端部14を構成している。エッジローラ10は、ガラスリボンGRの幅方向の端部を挟持するように、左右一組のローラ対として構成される。
徐冷部3は、成形部2から下降するガラスリボンGRを徐冷することで、降温時の内部歪みの発生を抑制する。すなわち、徐冷部3内は、所定の温度勾配を有するように温度設定がなされている。ガラスリボンGRは、徐冷部3内を下降するにつれて徐々に温度が低下する。徐冷部3は、内部に配置された上下複数段のガイドローラ15を介してガラスリボンGRを鉛直下方に案内する。
冷却部4は、徐冷部3から移送されるガラスリボンGRを通過させることにより、ガラスリボンGRをさらに冷却する。冷却部4は、ガラスリボンGRを室温付近まで冷却する。冷却部4により冷却されたガラスリボンGRは、下方の切断部5へと送られる。
切断部5は、冷却部4から下方に移送されるガラスリボンGRを所定の寸法に切断する折割装置16を有する。成形部2により連続成形されたガラスリボンGRは、この折割装置16によって矩形状に切断され、矩形状のガラス板GSが得られる。必要に応じ、切断されたガラス板GSの幅方向の両端に形成された厚肉部(耳部)を切断して除去する処理や、切断されたガラス板GSの検査が行われる。切断されたガラス板GSは、搬送部6によって切断部5から搬出され、梱包装置8へと送られる。
搬送部6は、ガラス板GSをパレット7に載置するガラス供給装置として構成される。搬送部6は、ガラス板GSを移動させる複数の保持部17を備える。各保持部17は、ガラス板GSを把持可能なクランプ機構17aを有する。搬送部6は、保持部17のクランプ機構17aによって縦姿勢のガラス板GSの上部GSaを把持するとともに、ガラス板GSの表面がその移動方向に面するように、換言すると、ガラス板GSの表面と垂直な方向に沿って、当該ガラス板GSを搬送する。また、搬送部6は、ガラス板GSの下部GSbを保持することなく当該ガラス板GSを搬送する。なお、各保持部17は、ロボットアームその他の各種移動機構により三次元的に移動し得る。
梱包装置8は、矩形状のシート材の一例である保護シート20を縦姿勢(傾斜姿勢も含む)で搬送してパレット7に供給するシート搬送装置18を備える。シート搬送装置18は、元材ロールから送り出された帯状シート元材19から保護シート20を切り出す切断装置21と、切断装置21の下方に配置され、かつ保護シート20を縦方向に移送する第一移送機構22(本発明の搬送装置に相当)と、保護シート20を横方向に移送する第二移送機構23(本発明の積載装置に相当)と、第一移送機構22及び第二移送機構23を主に制御する制御装置24と、を備える。
梱包装置8では、搬送部6及びシート搬送装置18の動作により、ガラス板GSと保護シート20とが縦姿勢(傾斜姿勢も含む)で交互にパレット7に積層される。パレット7は、ガラス板GSの一方の表面及び保護シート20の一方の面を支持する第一支持面7aと、ガラス板GSの下端部GScを支持する第二支持面7b(載置面)とを有する。第一支持面7aと第二支持面7bとは、90°を為すように交差している。第一支持面7aは、鉛直方向に対して所定の角度で傾斜している。また、第二支持面7bは、水平方向に対して所定の角度で傾斜している。
なお、シート搬送装置18により供給される帯状シート元材19(保護シート20)としては、樹脂シート、紙その他の各種材質のものが使用される。樹脂シートとしては、高発泡ポリエチレンシート等の発泡樹脂シートが好適に使用され得る。
切断装置21は、第一移送機構22によって帯状シート元材19の一部を保持した状態で、その切断刃21aにより、当該帯状シート元材19を切断する。切断装置21は、第一移送機構22に支持されている。
第一移送機構22は、縦方向に移動可能な第一保持部25及び第二保持部26と、各保持部25,26を案内する第一ガイド部材27とを備える。
図1及び図2に示すように、第一保持部25は、保護シート20における上部20aの幅方向端部を保持する。第二保持部26は、保護シート20における下部20bの幅方向端部を保持する。各保持部25,26は、保護シート20の幅方向両端部を保持するクランプ機構25a,26aを有する。クランプ機構25aは、詳細は後述するが、本発明の搬送チャックに相当し、保護シート20の幅方向端部を保持して第二移送機構23へと搬送する。
第一ガイド部材27は、各保持部25,26を縦方向(上下方向)に案内する長尺状の部材である。第一ガイド部材27は、鉛直方向に対して所定の角度で傾斜している。第一ガイド部材27の傾斜角度は、パレット7の第一支持面7aの傾斜角度と等しくされることが望ましい。
第一ガイド部材27は、各保持部25,26を縦方向に移動させる駆動機構を備える。この駆動機構はベルト伝達機構からなるが、この構成に限定されるものではなく、例えば、ボールネジ機構、ラックアンドピニオン機構、リニアモータなどで構成されてもよい。
第一ガイド部材27は、パレット7の上方に配置された送り機構28に吊り下げ支持されている。送り機構28は、基台部29と移動部30の上下2つに分割されている。基台部29は、建物の構造物である梁に固定されている。移動部30は、横方向に移動可能となるように、基台部29の下面に支持されている。基台部29は、水平方向に対して傾斜する横方向に、移動部30を移動させる。すなわち、移動部30は、パレット7において傾斜面として構成される第二支持面7bと平行な横方向に移動できる。基台部29は、移動部30を横方向に移動させる駆動機構を備える。この駆動機構は、例えば、ボールネジ機構、ラックアンドピニオン機構、リニアモータ、ベルト伝達機構などで構成される。
第二移送機構23は、保護シート20を保持する第三保持部31及び第四保持部32と、各保持部31,32を横方向に移動させる第二ガイド部材33及び第三ガイド部材34とを備える。
第三保持部31は、保護シート20の上部20aを保持し、第四保持部32は、保護シート20の下部20bを保持する。各保持部31,32は、保護シート20のうちで、ガラス板GSから食み出す部分を保持する。また、各保持部31,32は、保護シート20を把持可能なクランプ機構31a,32aを有する(図2参照)。クランプ機構31aは、詳細は後述するが、本発明の積載チャックに相当し、保護シート20の幅方向端部を保持してパレット7へと搬送するとともにガラス板GSに積載する。
第二ガイド部材33及び第三ガイド部材34は、第一ガイド部材27に交差(例えば直交)する長尺状の部材である。第二ガイド部材33及び第三ガイド部材34は、第一ガイド部材27に固定されている。したがって、第二ガイド部材33及び第三ガイド部材34は、送り機構28による第一ガイド部材27の移動に伴って、横方向の位置を変更するように構成される。第二ガイド部材33及び第三ガイド部材34は、水平方向に対して所定の角度で傾斜している。第二ガイド部材33及び第三ガイド部材34の傾斜角度は、パレット7の第二支持面7bの傾斜角度と等しくされることが望ましい。第二ガイド部材33及び第三ガイド部材34は、第三保持部31及び第四保持部32を横方向(傾斜方向)に移動可能に支持している。
第二ガイド部材33及び第三ガイド部材34は、当該第三保持部31及び第四保持部32を横方向に移動させるための駆動機構を有する。駆動機構は、ベルト伝達機構、ボールねじ機構、ラックアンドピニオン機構、リニアモータ等の送り機構により構成される。これにより、第三保持部31及び第四保持部32は、所定の傾斜方向(横方向)に沿って出退自在に構成される。
制御装置24は、搬送部6におけるガラス板GSの把持及び把持解除、昇降動作、移動及び停止等に係る動作を制御する。制御装置24は、第一移送機構22及び第二移送機構23及び送り機構28を制御することにより、保護シート20の下端部20cを、パレット7の第二支持面7bから一定の距離で離した状態で、当該保護シート20をパレット7の第一支持面7a、又はパレット7に載置されているガラス板GSに重ねる(接触させる)ことができる。
制御装置24は、例えばCPU、ROM、RAM、HDD、モニタ、入出力インターフェース等の各種ハードウェアを実装するコンピュータ(PC等)を含む。制御装置24は、各種の演算を実行する演算処理部(CPU)と、各種のデータを格納する記憶部(ROM、RAM、HDD)と、搬送部6、各移送機構22,23及び送り機構28に対する信号の送受信を実行する通信部とを備える。
制御装置24の通信部は、搬送部6、各移送機構22,23及び送り機構28に対して通信可能に接続されている。
以下、上記構成の製造装置1によってガラス板GSを製造する方法、ガラス板GSと保護シート20を積層させてなる積層体LMを製造する方法、及び積層体LMをパレット7に積載してなる梱包体PCを製造する方法について説明する。
本方法は、図3に示すように、成形工程S1、徐冷工程S2、冷却工程S3、切断工程S4、搬送工程S5、及び梱包工程S6を主に備える。
成形工程S1では、成形部2の成形体9に供給された溶融ガラスGMがオーバーフロー溝11から溢れ出て、垂直面部12及び傾斜面部13を伝って流下する。溶融ガラスGMは、成形体9の下端部14において融合一体化してガラスリボンGRとして成形される。エッジローラ10は、このガラスリボンGRの幅方向における各端部を挟持するとともに、当該ガラスリボンGRを下方に案内する。
徐冷工程S2では、成形部2から下降してきたガラスリボンGRが徐冷部3を通過する。このとき、ガラスリボンGRは、ガイドローラ15によって下方に案内されながら所定の温度勾配に従い徐冷される。
冷却工程S3において、ガラスリボンGRは、冷却部4における自然冷却によってさらに冷却される。その後、ガラスリボンGRは、切断工程S4において、折割装置16により所定寸法のガラス板GSとして切り出される。切断によって矩形に構成されたガラス板GSは、搬送工程S5により切断部5から排出され、梱包装置8に配置されるパレット7に向かって搬送される。なお、切断工程S4と搬送工程S5の間には、必要に応じ、ガラス板GSの幅方向の両端に形成された厚肉部を切断して除去する工程や、ガラス板GSを検査する工程が設けられる。
搬送工程S5では、搬送部6の保持部17(クランプ機構17a)によってガラス板GSの上部GSaを保持する。保持部17は、ガラス板GSの下部GSbを床面から離間させた宙吊り状態で、切断部5からパレット7へと当該ガラス板GSを搬送する。
梱包工程S6は、梱包装置8により実行される工程であり、シート搬送装置18によって保護シート20をパレット7に供給するシート供給工程と、搬送部6によりガラス板GSをパレット7に載置する載置工程とを含む。梱包工程S6では、このシート供給工程と載置工程とが同時に進行する。
以下、シート供給工程及び載置工程に係る梱包装置8の動作について図4乃至図10を参照しながら説明する。なお、以下の例では、第一保護シート20A及び第二保護シート20Bと、第一ガラス板GS1及び第二ガラス板(図示せず)とをパレット7に対して交互に積載する場合について説明する。
シート供給工程において、シート搬送装置18は、制御装置24によって送り機構28を作動させ、切断装置21、第一移送機構22及び第二移送機構23を所定の位置(積載開始位置)に移動させる。この場合、第二移送機構23の第二ガイド部材33及び第三ガイド部材34は、パレット7の第二支持面7bの上方に配置される。第二移送機構23は、第一保護シート20Aを受け取ることが可能な位置に、第三保持部31及び第四保持部32を配置する(図4参照)。
シート搬送装置18は、帯状シート元材19を切断装置21へと供給する。図4に示すように、第一移送機構22の各保持部25,26は、切断装置21の近傍位置で待機している。第二保持部26は、帯状シート元材19の幅方向端部をクランプ機構26aで把持する。この場合において、帯状シート元材19は、下端部19aが当該第二保持部26から下方に突出した状態で把持される。下端部19aの突出長さLSaは、制御装置24による第二保持部26の位置制御によって調整され得る。
第二保持部26は、帯状シート元材19を把持すると、第一ガイド部材27に沿って下方に移動する(図5参照)。これにより、帯状シート元材19は下方に送り出される。第二保持部26は、所定距離を移動した後に停止する。その後、第一保持部25のクランプ機構25aが帯状シート元材19の幅方向端部を把持する。これにより、帯状シート元材19は、切断装置21から所定長さだけ送り出された状態で、第一保持部25及び第二保持部26に保持される。
次に、切断装置21は、切断刃21aを帯状シート元材19に接触させ、第一保持部25の上方位置で当該帯状シート元材19を幅方向全長に亘って切断する。これにより、帯状シート元材19から第一保護シート20Aが切り出される。第一保護シート20Aは、その上部20aの上角部20a1及び下部20bにおける幅方向端部が、第一保持部25のクランプ機構25a及び第二保持部26のクランプ機構26aにより保持された状態となる。また、帯状シート元材19の下端部19aは、第一保護シート20Aの下端部20cとなる。その後、第一移送機構22は、第一保持部25及び第二保持部26を第一ガイド部材27に沿って下降させ、第一保護シート20Aを下方に移動させる。
図6に示すように、第二移送機構23の第三保持部31及び第四保持部32は、第一移送機構22から第一保護シート20Aを受け取ることが可能な位置で待機している。具体的には、第三保持部31及び第四保持部32のクランプ機構31a,32aは全て開状態で待機している(クランプ機構31aについては図7(a)参照)。この際、第一保持部25のクランプ機構25aは、当該クランプ機構25aが有する両方のハンド25a1、25a2で第一保護シート20Aの上角部20a1を保持している。つまり、本実施形態では、搬送チャックに相当するクランプ機構25aが、第一保護シート20Aの上角部20a1を保持するハンド25a1、25a2を有する。第一移送機構22の第一保持部25及び第二保持部26は、第二移送機構23に第一保護シート20Aを渡すことが可能な位置まで下降した後、停止する(図7(b)参照)。次に、第二移送機構23は、第三保持部31及び第四保持部32のクランプ機構31a,32aを閉状態にすることにより第一保護シート20Aを把持する(図7(c)参照)。その後、第一移送機構22は、第一保持部25及び第二保持部26のクランプ機構25a,26aによる第一保護シート20Aの把持を解除する。これにより、第一保護シート20Aは、第一移送機構22から第二移送機構23に受け渡される。
このように第一保護シート20Aを第一移送機構22から第二移送機構23に受け渡される際に積載チャックの一方であるクランプ機構31aの構成及びその動作について具体的に説明する。
クランプ機構31aは、パレット7(第一支持面7a)側に配置される正面視略L字状の第一ハンド36と、第一ハンド36を支持する第一アーム38と、クランプ機構31aの閉状態時(図7(c)参照)において当該第一ハンド36に対向して配置される正面視略長方形状の第二ハンド37と、第二ハンド37を支持する第二アーム39とを有する。
なお、以下において「パレット7側」とは、パレット7の第一支持面7a側と規定して記述する。また、以下において「積層体側」とは、「パレット7側」の反対側であって、ガラス板GSと保護シート20が交互に積層されていく方向側と規定して記述する。また、図7、図8においては、パレット7側を矢印Pとして示す。
なお、以下において「パレット7側」とは、パレット7の第一支持面7a側と規定して記述する。また、以下において「積層体側」とは、「パレット7側」の反対側であって、ガラス板GSと保護シート20が交互に積層されていく方向側と規定して記述する。また、図7、図8においては、パレット7側を矢印Pとして示す。
第一ハンド36は、略長方形状の第一本体部36aと、第一本体部36aの幅方向の一端側の上端から上方に所定長延出される細長いフィンガー状の延出部36bとを有する。第一ハンド36は、第一アーム38の一方端に固定され、パレット7の第一支持面7aと略平行になるように支持される。すなわち、第一ハンド36は、搬送されてくる保護シート20の裏面側に配置されるとともに、保護シート20と略平行となる状態で待機している。第一ハンド36は、クランプ機構31aの閉状態時(図7(c)参照)に第一本体部36aによって第一保護シート20Aの上角部20a1の下部を保持するとともに、第一保護シート20Aの上角部20a1の横部(図7(c)では上角部20a1に向かって左側の部分)を保持するハンドである。
また、延出部36bは、当該延出部36bのパレット7側にパレット7に積載済みの保護シート20が配置された場合に、当該保護シート20の上角部20a1が積層体側に向けて倒れないように支持するものである。
また、延出部36bは、当該延出部36bのパレット7側にパレット7に積載済みの保護シート20が配置された場合に、当該保護シート20の上角部20a1が積層体側に向けて倒れないように支持するものである。
第二ハンド37は、略長方形状の第二本体部37aと、第二本体部37aの上端から上方に延出される側面視逆L字状の押え治具37bとを有する。押え治具37bは、第二本体部37aの外側面に配置され、当該外側面に沿って上方に延出される長方形状の基部37b1と、基部37b1の先端からパレット7側に向かって突出する凸部37b2とを有する。押え治具37bの凸部37b2は、第一ハンド36と第二ハンド37を閉状態にした場合に、第一ハンド36の延出部36bと干渉しない位置に配置されている。押え治具37bの凸部37b2は、第一ハンド36と第二ハンド37で第一保護シート20Aを保持したした場合に、凸部37b2の先端が側面視において第一ハンド36の第一本体部36aの裏側面よりもパレット7側に突出するように形成されている(図8(b)参照)。第二ハンド37の第二本体部37aは、正面視において第一ハンド36の第一本体部36aと略同じ大きさである。第二ハンド37は、第二アーム39の一方端に固定され、第二アーム39の他方端は第三保持部31が有するアーム軸(図示せず)に支持される。第二ハンド37は、第二アーム39を駆動することにより回動可能に支持される。第二ハンド37は、クランプ機構31aの閉状態時(図7(c)参照)に第二本体部37aによって第一保護シート20Aの上角部20a1の下部を保持するとともに、図7(d)に示すように凸部37b2によって第一保護シート20Aの上角部20a1を湾曲させるハンドである。
クランプ機構31aでは、保護シート20を把持する際には、第一ハンド36がパレット7の第一支持面7aと略平行になるように保護シート20の背面側に配置され、第二ハンド37が第一ハンド36に対して開閉可能に支持されている。
なお、凸部37b2の形状は、本実施形態のように板形状に限定するものでなく、例えば棒状、半球状等であってもよく、単数個または複数個設ける構成であってもよい。
クランプ機構31aでは、保護シート20を把持する際には、第一ハンド36がパレット7の第一支持面7aと略平行になるように保護シート20の背面側に配置され、第二ハンド37が第一ハンド36に対して開閉可能に支持されている。
なお、凸部37b2の形状は、本実施形態のように板形状に限定するものでなく、例えば棒状、半球状等であってもよく、単数個または複数個設ける構成であってもよい。
第一ハンド36と第二ハンド37は、第一アーム38と第二アーム39の各一方端を開く方向に第二ハンド37のみを回動させることで開状態とし、第一保護シート20Aの幅方向両端部を把持する際には、第一アーム38の一方端に第二アーム39の一方端を近づける方向に第二ハンド37のみを回動させることで閉状態となる(図8(a)参照)。
押え治具37bは、第一ハンド36と第二ハンド37で第一保護シート20Aを保持した場合に、第一保護シート20Aの上角部20a1をパレット7側に向けて押し曲げる治具である。
なお、本実施形態では、凸部37b2の先端が第一ハンド36の第一本体部36aの裏側面よりもパレット7側に突出するように形成されているが特に限定するものでない。例えば、凸部37b2の先端は、第一ハンド36と第二ハンド37で第一保護シート20Aを保持した場合に、少なくとも第一保護シート20Aに当接し、当該当接部分を、折り曲げることなく、パレット7側に湾曲させることができるような寸法で形成すればよい。
また、上述した第一ハンド36と第二ハンド37による第一保護シート20Aを保持する動作は、後述する第二保護シート20Bについても同様に実行され、積層体LMを形成する工程で適用される。
押え治具37bは、第一ハンド36と第二ハンド37で第一保護シート20Aを保持した場合に、第一保護シート20Aの上角部20a1をパレット7側に向けて押し曲げる治具である。
なお、本実施形態では、凸部37b2の先端が第一ハンド36の第一本体部36aの裏側面よりもパレット7側に突出するように形成されているが特に限定するものでない。例えば、凸部37b2の先端は、第一ハンド36と第二ハンド37で第一保護シート20Aを保持した場合に、少なくとも第一保護シート20Aに当接し、当該当接部分を、折り曲げることなく、パレット7側に湾曲させることができるような寸法で形成すればよい。
また、上述した第一ハンド36と第二ハンド37による第一保護シート20Aを保持する動作は、後述する第二保護シート20Bについても同様に実行され、積層体LMを形成する工程で適用される。
このように第一ハンド36と第二ハンド37を構成することで、ガラス板GSと保護シート20とを交互に配置させてなる積層体LMを形成する際に、第一ハンド36により保護シート20の上角部20a1の下部を保持するとともに、保護シート20の上角部20a1の横部を保持し、第二ハンド37により保護シート20の上角部20a1の下部を保持して、保護シート20の上角部20a1の折れ曲がり(いわゆる、ドッグイヤー)を防ぐことが可能になる。これにより、例えば、積層体LMの輸送中にガラス板GSの上角部20a1同士が接触して傷つくことを防止することができる。
また、図7(c)に示すように、梱包装置8によれば、上角部20a1を保持する搬送チャックであるクランプ機構25aは積載チャックであるクランプ機構31aの上方に位置することとなる。このため、次の保護シート20を搬送するためにクランプ機構25aを上昇させても、クランプ機構25aがクランプ機構31aと干渉しないので、保護シート20の搬送及び積載を効率よく行える。
また、積載チャックであるクランプ機構31aは、保護シート20の上角部20a1の下部及び横部を保持する第一ハンド36をパレット7側に有している。これにより、パレット7に積載済みの保護シート20がパレット7側の反対側(積層体側)に倒れていても、保護シート20を積載する際にパレット7側の第一ハンド36の延出部36bで保持して効率よく矯正できる。このため、積載済みの保護シート20の上角部20a1が積層体側に倒れて、積載される保護シート20と積載済みのガラス板GSの間に挟まれるのを防止することができる。
また、梱包装置8によれば、積載チャックであるクランプ機構31aが有する他方のハンドである第二ハンド37は、保護シート20の上角部20a1の下部を保持している。ここで、保護シート20をパレット7に積載するクランプ機構31aは、パレット7側のハンドである第一ハンド36を開閉すると、積載済みの保護シート20やパレット7と接触するので動作しないように固定されている。このため、クランプ機構31aは、他方のハンドである第二ハンド37の開閉に伴って保護シート20を保持すると共に保持を解除する。この場合、他方のハンドである第二ハンド37が上角部20a1の横部を保持すると、第二ハンド37を開いた状態で移動させる際に搬送チャックであるクランプ機構25aと干渉しやすくなる。しかし、上記のように他方のハンドである第二ハンド37が上角部20a1の下部を保持するように構成すれば、クランプ機構25aとの干渉を容易に防止できる。
また、積載チャックであるクランプ機構31aは、保護シート20の上角部20a1を湾曲させる凸部37b2を有している。これにより、クランプ機構31aによって保護シート20を保持した場合に、凸部37b2により保護シート20の上角部20a1の先端がパレット7側に倒れて、積載されるガラス板GSに挟まれるのを防止することができる。
また、梱包装置8は、シート搬送装置18の上流側に配置され、元材ロールから帯状シート元材19を巻き戻してシート搬送装置18に供給する供給装置(図示せず)と、帯状シート元材19から保護シート20を切り出す切断装置21とを備えている。シート搬送装置18は、切断装置21から切り出された保護シート20を搬送し、積載装置である第二移送機構23が保護シート20の両表面のうちで前記ロールにおいて内周側に位置した表面がパレット7側に位置する状態で保護シート20を積載するように構成されている。
元材ロールでは、帯状シート元材19が巻かれた状態にあるこのため、元材ロールから帯状シート元材19を巻き戻し、その帯状シート元材19から保護シート20を切り出すと、保護シート20は元の形状に戻ろうとして、丸まるようなくせを有する。そのため、保護シート20の両表面のうちでロールにおいて内周側に位置した表面をパレット7側の反対側(積層体側)に配置すると、パレット7に積載済みの保護シート20がパレット7側の反対側(積層体側)に倒れやすくなる。一方、ロールにおいて内周側に位置した表面をパレット7側に配置すると、パレット7に積載済みの保護シート20がパレット7側に倒れやすくなる。このため、上記の構成によれば、パレット7に積載済みの保護シート20がパレット7側の反対側(積層体側)に倒れるのを低減できる。
元材ロールでは、帯状シート元材19が巻かれた状態にあるこのため、元材ロールから帯状シート元材19を巻き戻し、その帯状シート元材19から保護シート20を切り出すと、保護シート20は元の形状に戻ろうとして、丸まるようなくせを有する。そのため、保護シート20の両表面のうちでロールにおいて内周側に位置した表面をパレット7側の反対側(積層体側)に配置すると、パレット7に積載済みの保護シート20がパレット7側の反対側(積層体側)に倒れやすくなる。一方、ロールにおいて内周側に位置した表面をパレット7側に配置すると、パレット7に積載済みの保護シート20がパレット7側に倒れやすくなる。このため、上記の構成によれば、パレット7に積載済みの保護シート20がパレット7側の反対側(積層体側)に倒れるのを低減できる。
このようにして第一保護シート20Aが第一移送機構22から第二移送機構23に受け渡された後、図6及び図9に示すように、第二移送機構23は、第一保護シート20Aを保持している第三保持部31及び第四保持部32を待機位置から第二ガイド部材33及び第三ガイド部材34に沿って進出させる。第二移送機構23は、第一保護シート20Aをパレット7に対する積載位置PS1に移動させると、第三保持部31及び第四保持部32を停止させる。
制御装置24は、所定の積載位置に第一ガラス板GS1を載置すべく、搬送部6の保持部17を制御して当該第一ガラス板GS1を移動させる。図10において実線で示すように、保持部17は、パレット7の第二支持面7bの上方位置で一時停止する。その後、制御装置24は、保持部17を制御して第一ガラス板GS1を停止位置から所定の積載位置に向かって斜め下方(図10において矢印で示す方向)に移動させる。
第一ガラス板GS1は、第一保護シート20Aに重なるように、パレット7の第二支持面7bの所定の積載位置に載置される。その後、搬送部6の保持部17は、第一ガラス板GS1の保持を解除し、切断部5へと移動する。第一ガラス板GS1が所定の積載位置に載置されると、第一保護シート20Aは、下端部20cが第二支持面7bから離間し、かつ第一支持面7aと第一ガラス板GS1とによって挟まれた状態となる。
第一ガラス板GS1の載置が完了すると、第二移送機構23の第三保持部31及び第四保持部32は、第一保護シート20Aの保持を解除する。より具体的には、第三保持部31であれば、第二ハンド37のみを回動させることで第一保護シート20Aの保持を解除する。この状態で、第三保持部31は、クランプ機構31aを第一ガラス板GS1の幅方向に沿って移動させることで、積層体LMから第一ハンド36を抜き出す。その後、第二移送機構23の第三保持部31及び第四保持部32は、次の第二保護シート20Bを保持すべく退避する。
また、次の第二保護シート20Bは、シート搬送装置18によって保持されて、第一保護シート20Aと同様にしてパレット7に載置された第一ガラス板GS1の前面側の所定の積載位置に移動される。
また、次の第二保護シート20Bは、シート搬送装置18によって保持されて、第一保護シート20Aと同様にしてパレット7に載置された第一ガラス板GS1の前面側の所定の積載位置に移動される。
上記の動作を繰り返すことで、所定数のガラス板GS及び保護シート20が交互に積層された積層体LMが構成される。同時に、積層体LMがパレット7に積載されてなる梱包体PCが構成される。その後、積層体LMに保護カバーが被せられる。保護カバーはパレット7に固定される。以上により、梱包工程S6が終了する。
本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 製造装置
7 パレット
8 梱包装置
18 シート搬送装置
20 保護シート(シート材)
22 第一移送機構(搬送装置)
23 第二移送機構(積載装置)
GS ガラス板
LM 積層体
7 パレット
8 梱包装置
18 シート搬送装置
20 保護シート(シート材)
22 第一移送機構(搬送装置)
23 第二移送機構(積載装置)
GS ガラス板
LM 積層体
Claims (6)
- 矩形状のガラス板をパレットに積載する装置を備える、ガラス板の梱包装置であって、
矩形状のシート材を縦姿勢で搬送する搬送装置と、
前記搬送装置から前記シート材を受け取り、前記パレットに積載する積載装置とをさらに備え、
前記搬送装置は、前記シート材を保持する搬送チャックを備え、
前記積載装置は、前記シート材を保持する積載チャックを備え、
前記搬送チャック及び前記積載チャックのいずれか一方が前記シート材の上角部を保持するハンドを有し、他方が前記シート材の上角部の下部及び横部を保持するハンドを有する、
ことを特徴とするガラス板の梱包装置。 - 前記搬送チャックは、前記シート材の上角部を保持するハンドを有し、
前記積載チャックは、前記シート材の上角部の下部及び横部を保持するハンドを有する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のガラス板の梱包装置。 - 前記積載チャックは、前記シート材の上角部の下部及び横部を保持するハンドを前記パレット側に有する、
ことを特徴とする、請求項2に記載のガラス板の梱包装置。 - 前記積載チャックが有する他方のハンドは、前記シート材の上角部の下部を保持する、
ことを特徴とする、請求項3に記載のガラス板の梱包装置。 - 前記積載チャックは、前記シート材の上角部をパレット側に湾曲させる凸部を有する、
ことを特徴とする、請求項4に記載のガラス板の梱包装置。 - 前記梱包装置は、
ロールから帯状シート材を巻き戻して供給する供給装置と、
前記帯状シート材から前記シート材を切り出す切断装置とをさらに備え、
前記搬送装置は、前記切断装置から切り出された前記シート材を搬送し、
前記積載装置が前記シート材の両表面のうちで前記ロールにおいて内周側に位置した表面がパレット側に位置する状態で前記シート材を積載するように構成される、
ことを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のガラス板の梱包装置。
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