JP7428180B2 - 保護シート切断装置及びガラス基板梱包体の製造方法 - Google Patents

保護シート切断装置及びガラス基板梱包体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ガラス基板を積層梱包する際に用いられる保護シートを、所定寸法に切断する保護シート切断装置、及び当該保護シート切断装置によって切断された保護シートを間に挟んで積層梱包された複数のガラス基板からなるガラス基板梱包体の製造方法の技術に関する。
従来より、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、及び有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD:Flat Panel Display)に用いられるガラス基板は、保管や輸送に際して、各ガラス基板の間に合紙等の保護シートを介在させた状態で、パレット上に縦姿勢(略鉛直姿勢)または横姿勢(略水平姿勢)で積層して梱包されるのが通例である。
ガラス基板の間に介在される保護シートは、保護シート切断装置によって、予めロール状に巻取られた状態から長手方向に引出されて所定の長さに連続的に切断され、その後、当該保護シート切断装置の近傍に配置される積載装置によって、ガラス基板とともに、順次パレット上に載置される(例えば、「特許文献1」を参照)。
特開2010-93022号公報
ところで、上述の保護シート切断装置は、ロール状に巻取られた形態からなる帯状の保護シートを長手方向に引出すチャックと、引出された保護シートを当該長手方向と直交する幅方向に切断する切断部とを備え、当該切断部は、保護シートの切断位置に対して、前記引出し方向の上流側及び下流側に各々配置される上流側定盤及び下流側定盤と、これらの上流側定盤及び下流側定盤の上方に各々配置される上流側押え板及び下流側押え板とを有する。
そして、保護シートを切断する場合においては、先ず始めに、保護シートの引出し方向側の端部をチャックによって挟持した後、当該チャックによって保護シートを所定の長さだけ引出し、次に、引出された保護シートに対して、上記切断位置の上流側を上流側定盤及び上流側押え板によって挟持し、且つ上記切断位置の下流側を下流側定盤及び下流側押え板によって挟持することによって、保護シートの姿勢を一時的に保持した後、切断部によって保護シートを切断する。
ここで、チャックによって保護シートを引出す際、保護シートの引出し方向側の端部は、通常、上記切断位置に位置することとなるが、当該端部にチャックを近接させることは、下流側定盤が障害となり不可能である。
従って、従来の保護シート切断装置においては、一対の繰出しローラーによって保護シートを一旦繰出し、保護シートの引出し方向側の端部が下流側定盤の下流側に到達した後、チャックによって当該端部を挟持し、保護シートを引出す構成となっている。
このような構成からなる従来の保護シート切断装置においては、切断部の上流側に配置されている繰出しローラーによって切断前の保護シートを繰出して搬送するため、当該保護シートの繰出し方向側の端部は、静電気や摩擦等の影響を受けて、切断部における切断刃が出入する溝内へ折れ曲がるなどの搬送不良を引き起こし易く、保護シート切断工程の生産性の低下を引き起こす要因となっていた。
本発明は、以上に示した現状の問題点に鑑みてなされたものであり、帯状の保護シートを長手方向に引出した後、当該長手方向と直交する幅方向に保護シートを切断する保護シート切断装置であって、切断前の保護シートを引出して搬送する際の搬送不良を抑制し、保護シート切断工程の生産性向上を図ることができる保護シート切断装置を提供することを課題とする。
また、上記保護シート切断装置によって切断された保護シートを間に挟んで積層梱包された複数のガラス基板からなるガラス基板梱包体の製造方法であって、より良好なガラス基板の梱包形態を実現することができるガラス基板梱包体の製造方法を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係る保護シート切断装置は、帯状の保護シートを長手方向に引出した後、当該長手方向と直交する幅方向に前記保護シートを切断する保護シート切断装置であって、前記保護シートを引出す引出し部と、前記引出し部によって引出された前記保護シートを切断する切断部とを備え、前記引出し部は、前記保護シートの引出し方向側の端部を挟持する第1チャックと、前記第1チャックを引出し方向に沿ってスライド移動させるスライド機構とを有し、前記切断部は、前記保護シートを切断する切断刃と、前記切断刃による前記保護シートの切断位置に対して前記引出し方向の上流側及び下流側の、前記保護シートの下面を各々保持する上流側定盤及び下流側定盤を有する定盤とを有し、前記下流側定盤の上面には、前記引出し方向に延び、前記第1チャックが進入可能な第1溝部が形成されることを特徴とする。
このように、本発明の保護シート切断装置においては、第1チャックが進入可能な第1溝部が、下流側定盤の上面に形成されている。
従って、切断位置に位置する保護シートの引出し方向側の端部に対して、第1チャックを、第1溝部内に侵入させて近接させることが可能であり、第1チャックによって前記端部を挟持し、保護シートを安定して引出すことができる。
その結果、従来の保護シート切断装置のように、一対の操出しローラーのみによって保護シートを繰出すために、静電気や摩擦等の影響を受けて、保護シートの繰出し方向側の端部が折れ曲がるようなことも少なく、搬送不良の発生を抑制し、安定して保護シートを引出すことができる。
また、本発明に係る保護シート切断装置においては、前記切断部において、前記上流側定盤の上面には、前記引出し方向に延び、前記第1チャックが進入可能な第2溝部が形成されることが好ましい。
このような構成を有することにより、第1チャックは、第1溝部に侵入して下流側定盤を通過した後においても、上流側定盤に形成される第2溝部に侵入し、さらに保護シートの引出し方向の上流側に向かって移動することができる。
従って、例えば予期せぬ原因によって、保護シートの引出し方向側の端部が、所定位置に到達することなく、当該所定位置に比べて前記引出し方向の上流側に位置している場合であっても、第1チャックによって、保護シートの引出し方向側の端部を確実に挟持して引出すことができる。
また、本発明に係る保護シート切断装置において、前記切断部は、前記上流側定盤の直上に配置され、前記上流側定盤と当接する上流側下限位置及び前記上流側定盤と離間する上流側上限位置の間を移動可能な上流側押え板と、前記下流側定盤の直上に配置され、前記下流側定盤と当接する下流側下限位置及び前記下流側定盤と離間する下流側上限位置の間を移動可能な下流側押え板とをさらに有する、ことが好ましい。
このような構成を有することにより、切断刃による保護シートの切断位置に対して、引出し方向の上流側を上流側定盤及び上流側押え板によって挟持して保持し、且つ引出し方向の下流側を下流側定盤及び下流側押え板によって挟持して、引出された保護シートを保持することができるため、切断刃を移動させて当該保護シートを切断する場合、安定した切口を実現することができる。
また、本発明に係る保護シート切断装置においては、前記切断部において、前記上流側押え板の下面には、前記引出し方向に延び、前記上流側定盤と当接した状態にて前記第1チャックが進入可能な第3溝部が形成されることが好ましい。
このような構成を有することにより、例えば上流側押え板が上流側下限位置に位置する場合であっても、第1チャックは、下流側定盤を通過した後、上流側押え板と干渉することなく、上流側定盤の第2溝部と、上流側押え板の第3溝部とによって形成される空間部内に侵入し、さらに保護シートの引出し方向の上流側に向かって移動することができる。
従って、上流側定盤及び上流側押え板によって、保護シートの引出し方向側の端部が保持された状態において、第1チャックを前記引出し方向の上流側に向かって移動させて、保護シートに十分に近接させたうえで、当該端部を確実に挟持して保持することができる。
また、本発明に係る保護シート切断装置においては、前記切断部において、前記下流側押え板の下面には、前記引出し方向に延び、前記下流側定盤と当接した状態にて前記第1チャックが進入可能な第4溝部が形成されることが好ましい。
このような構成を有することにより、例えば、下流側下限位置に位置していた下流側押え板が、下流側上限位置に向かって十分に移動するまで待機することなく、第1チャックは、下流側定盤の第1溝部、及び下流側押え板の第4溝部を介して、下流側押え板との干渉を避けつつ、ただちに下流側定盤を通過して、保護シートの繰出し方向側の端部を挟持することができる。
従って、保護シート切断装置における一連の動作手順にかかる時間が短縮し、生産性の向上を図ることができる。
また、本発明に係る保護シート切断装置においては、前記上流側押え板が前記上流側下限位置に位置し、且つ前記下流側押え板が前記下流側上限位置に位置した状態であって、前記上流側押え板によって前記保護シートの引出し方向側の端部が押さえられた状態において、前記第1チャックは、前記保護シートの前記端部を挟持することが好ましい。
このような構成を有することにより、保護シートの引出し方向側の端部は、常に上流側押え板によって押えられ保持された状態にて、第1チャックによって挟持されることとなる。
従って、第1チャックによって、保護シートの引出し方向側の端部を確実に保持することができる。
また、本発明に係る保護シート切断装置において、前記切断部は、前記下流側押え板を前記下流側定盤に向かって付勢する第1付勢部材と、前記上流側押え板を前記上流側定盤に向かって付勢する第2付勢部材とを有することが好ましい。
このような構成を有することにより、第2付勢部材による付勢力によって、上流側押え板は上流側定盤の上面に押し付けられ、また、第1付勢部材による付勢力によって、下流側押え板は下流側定盤の上面に押し付けられることとなる。
つまり、これらの上流側押え板、及び下流側押え板は、常に一定の付勢力によって、上流側定盤及び下流側定盤に各々押し付けられることとなり、安定して保護シートを保持することができる。
また、上流側押え板、及び下流側押え板が、上流側下限位置及び下流側下限位置に向かって各々移動する場合において、例えば、上流側定盤と上流側押え板との間、或いは、下流側定盤と下流側押え板との間に予期せぬ異物が存在していた場合には、これらの第1付勢部材、または第2付勢部材が干渉手段として機能し、これらの上流側押え板及び下流側押え板、或いは、上流側定盤及び下流側定盤に欠損等が生じるのを防止することができる。
また、本発明に係る保護シート切断装置において、前記上流側押え板及び前記下流側押え板は、前記保護シートの幅方向に分割された構成からなることが好ましい。
即ち、一体的に形成された長尺部材からなる上流側押え板及び下流側押え板の場合、自身の撓みによって、保護シートに対して幅方向に均等に押圧力をかけるのは困難であるが、本発明においては、上流側押え板及び下流側押え板が各々分割された構成からなるため、このような撓みによる影響も少なく、保護シートに対して幅方向に均等に押圧力をかけることができる。
また、本発明に係る保護シート切断装置において、前記定盤は、前記上流側定盤と前記下流側定盤とで別部材で構成されており、前記下流側定盤の上面は、前記上流側定盤の上面に比べて下方に位置することが好ましい。
このような構成を有することにより、例えば、保護シートを引出す際に、当該保護シートの引出し方向側の端部が上下方向に多少ばたついたとしても、前記端部が下流側定盤と干渉して折れ曲がることも少なく、搬送不良の発生を抑制し、安定して保護シートを引出すことができる。
また、本発明に係る保護シート切断装置において、前記切断部によって切断された前記保護シートは、前記引出し部によって前記引出し方向の下流側に位置する所定の停止位置まで搬送され、前記引出し部は、切断された前記保護シートが前記停止位置に到達した後、前記保護シートの幅方向両端部を挟持する第2チャックをさらに有し、前記第2チャックが前記保護シートを挟持した後、前記第1チャックは、切断された前記保護シートの引出し方向側の端部を開放し、当該保護シートの下方を通過して前記切断部側へとスライド移動することが好ましい。
このような構成を有することにより、保護シート切断装置から、切断された保護シートが搬出されるのを待つことなく、当該保護シートが所定の停止位置に到達した時点で、直ちに第1チャックを所定の待機位置まで復帰させることができるため、保護シート切断装置における一連の動作手順にかかる時間が短縮し、生産効率の向上を図ることができる。
さらに、本発明に係るガラス基板積層梱包体の製造方法においては、上述した何れかの保護シート切断装置によって切断された保護シートと、ガラス基板とを交互に積載し梱包してなることを特徴とする。
このような構成を有することにより、保護シートの端部が折れ曲がっているようなことも少なく、より良好なガラス基板の梱包形態を実現することができる。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明に係る保護シート切断装置によれば、切断前の保護シートを引出して搬送する際の搬送不良を抑制し、保護シート切断工程の生産性向上を図ることができる。
また、本発明に係るガラス基板梱包体の製造方法によれば、より良好なガラス基板の梱包形態を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る保護シート切断装置の全体構成を示した平面図である。 同じく、保護シート切断装置の全体構成を示した図であって、図1中の矢印X1の方向に見た断面正面図である。 図2中の矢印X2の方向に見た、動作中の切断部の状態を経時的に示した図であって、(a)は上流側押え板が上流側上限位置に停止しており、且つ下流側押え板が下流側上限位置にて停止している状態を示した断面側面であり、(b)は上流側押え板が上流側下限位置に停止しており、且つ下流側押え板が下流側下限位置にて停止している状態を示した断面側面であり、(c)は下流側押え板が下流側上限位置に移動し、第1移動チャックによって保護シートの引出し方向側の端部を挟持した状態を示した断面側面図である。 保護シート切断装置の動作を経時的に示した図であって、(a)は第1移動チャックによって保護シートの引出し方向側の端部を挟持した状態を示した平面図であり、(b)は第1移動チャックによって保護シートを所定の長さだけ引出して、当該保護シートを切断した状態を示した平面図であり、(c)は第2移動チャックによって切断された枚葉シートの幅方向両端部を挟持した状態を示した平面図である。 保護シート切断装置の動作を経時的に示した図であって、(a)は切断された枚葉シートを第1移動チャック及び第2移動チャックによって搬出セクションまで搬送した状態を示した平面図であり、(b)は固定チャックによって切断された枚葉シートの幅方向両端部を挟持した後、当該枚葉シートの引出し方向側の端部から第1移動チャックを離間させた状態を示した平面図であり、(c)は切断された枚葉シートの下方を通過させて第1移動チャックを第1待機位置に復帰させた状態を示した平面図である。
次に、本発明の一実施形態について、図1乃至図5を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図1、及び図3乃至図5における矢印Aの方向を保護シートSの搬送方向と規定して記述する。
また、図2及び図3の上下方向を保護シート切断装置1の上下方向として記述する。
[保護シート切断装置1の構成]
先ず、本発明を具現化する保護シート切断装置1の構成について、図1、図2、図3(a)、図3(c)、及び図4(a)を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態における保護シート切断装置1は、予めロール状に巻取られた形態からなる帯状の保護シートSを、略水平姿勢の状態にて長手方向(図1中の矢印Aの方向)に引出し、その後、引出された保護シートSを当該長手方向と直交する幅方向に切断して、所定の外形寸法からなる枚葉の保護シート(以下、適宜「枚葉シートS1」と記載する)を作製する装置である。
ここで、作製された枚葉シートS1は、別途製造された最終製品であるガラス基板Gを梱包する際の保護部材として用いられるものであり、パレットQ上において、保護シート切断装置1によって切断された枚葉シートS1と、ガラス基板Gとを、略鉛直姿勢からなる縦姿勢、または略水平姿勢からなる横姿勢(例えば、本実施形態においては横姿勢)で交互に積載することにより、複数のガラス基板G・G・・・が梱包されてなるガラス基板積層梱包体100が形成される。
なお、本実施形態における保護シートSは、合紙からなるが、これに限定されるものではなく、例えば、発泡ポリエチレン等からなる発泡樹脂シートや、樹脂シートなどのような、伸縮性を有し、外部からの衝撃に対してガラス基板Gを保護することが可能な材質であれば、何れのものであってもよい。
また、本実施形態によって梱包されるガラス基板Gは、液晶ディスプレイ用のガラス基板であるが、これに限定されることはなく、例えば、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、電界放出ディスプレイ(FED:Field Emission Display)、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(SED:Surface-conduction Electron-emitter Display)等の各種フラットパネルディスプレイ用のガラス基板や、各種電子表示機能素子や薄膜を形成するための基材として用いられるガラス基板一般を採用することができる。
保護シート切断装置1は、基部となる基台2を備え、当該基台2の上面には、引出し部3、及び当該引出し部3に対して保護シートSの搬送方向(図1中の矢印Aの方向)の上流側に配置される切断部4などが設けられる。
引出し部3は、ロール状に巻取られた保護シートSを搬送方向に所定の長さだけ引出すとともに、後述する切断部4によって切断された枚葉シートS1を搬送し、所定のセクション(後述する搬出セクションS02)にて当該枚葉シートS1を保持する部位である。
引出し部3は、第1移動チャック装置31、第2移動チャック装置32、及び固定チャック装置33などにより構成される。
第1移動チャック装置31は、保護シートSを搬送方向に所定の長さだけ引出した後、後述する第2移動チャック装置32とともに、切断された枚葉シートS1を搬送する装置である。
第1移動チャック装置31は、第1チャックの一例であって保護シートSの引出し方向側(搬送方向側)の端部を挟持する一対の第1移動チャック31A・31A、これらの第1移動チャック31A・31Aを引出し方向に沿って各々スライド移動させる一対の第1スライド機構31B・31B、及び電動モータや油圧/空気圧シリンダー等からなり一対の第1移動チャック31A・31Aを同調して可動させるアクチュエーター(図示せず)などを有する。
第1移動チャック31Aは、例えば図3(a)及び図3(c)に示すように、上下方向に開閉する第1挟持部31A1、及び当該第1挟持部31A1を上下移動(昇降)させる昇降部31A2を有する。
そして、一対の第1移動チャック31A・31Aは、保護シートSの搬送方向(図3中の矢印Aの方向)の上流側に向かって第1挟持部31A1・31A1が開口するように各々配置される。
また、図1に示すように、一対の第1移動チャック31A・31Aは、保護シートSの引出し方向側の端部における、幅方向の両端部と対向するようにして各々配置される。
第1スライド機構31Bは、例えば、保護シートSの引出し方向に延長するリニアガイドによって構成され、後述する第1挟持位置P01(図4(a)を参照)と、第1退避位置P05(図5(b)を参照)との間において、各第1移動チャック31Aをスライド移動可能に支持する。
このような構成からなる第1移動チャック装置31において、一対の第1チャック31A・31Aによって保護シートSの引出し方向側の端部を挟持した後、上記アクチュエーターによって、これらの第1移動チャック31A・31Aを、搬送方向の下流側に向かって可動させることにより、ロール状に巻取られた保護シートSは、引出し方向に所定の長さだけ引き出される。
また、切断部4によって保護シートSが切断された後、上記アクチュエーターによって、これらの第1移動チャック31A・31Aを、さらに搬送方向の下流側に向かって可動させることにより、枚葉に形成された枚葉シートS1は、搬出セクションS02に向かって搬送される。
なお、これら一対の第1移動チャック31A・31A及び第1スライド機構31B・31Bの基数については、保護シートSを安定した姿勢にて引出すことが可能である限りにおいて、本実施形態に限定されることはなく、例えば、1基のみ設けられていてもよいし、3基以上設けられていてもよい。
また、本実施形態においては、切断部4に対して保護シートSの搬送方向の上流側に、当該保護シートSを搬送方向に向かって繰出す、上下一対(図1においては、平面図であるため1本のみ記載)の繰出しローラー5・5が設けられているが、第1移動チャック装置31によって保護シートSを引出している間、これらの繰出しローラー5・5は、引出される保護シートSに追従して回転される。
第2移動チャック装置32は、第1移動チャック装置31とともに、切断された枚葉シートS1を搬出セクションS02に向かって搬送する装置である。
第2移動チャック装置32は、第1移動チャック装置31によって所定の長さだけ引出された保護シートSに対して、幅方向の両端部における搬送方向の上流側を挟持する一対の第2移動チャック32A・32A、これらの第2移動チャック32A・32Aを搬送方向に沿って各々スライド移動させる一対の第2スライド機構32B・32B、及び電動モータや油圧/空気圧シリンダー等からなり一対の第2移動チャック32A・32Aを同調して可動させるアクチュエーター(図示せず)などを有する。
第2移動チャック32Aは、上下方向に開閉する第2挟持部32A1を有する。
そして、一対の第2移動チャック32A・32Aは、一対の第1移動チャック31A・31Aに対して、幅方向の両側に各々配置される。
また、一対の第2移動チャック32A・32Aは、保護シートSの幅方向中央部に向かって第2挟持部32A1・32A1が開口するように各々配置される。
第2スライド機構32Bは、第1スライド機構31Bと平行に(即ち、保護シートSの引出し方向(搬送方向)に)延長するリニアガイドによって構成され、後述する第2待機位置P21と、第2搬送停止位置P22(図5(a)を参照)との間において、第1移動チャック31Aの可動に追従して、各第2移動チャック32Aをスライド移動可能に支持する。
このような構成からなる第2移動チャック装置32において、一対の第2チャック32A・32Aによって、所定の長さだけ引出された保護シートSの幅方向両端部における、搬送方向の上流側を挟持した後、上記アクチュエーターによってこれらの第2移動チャック32A・32Aを、第1移動チャック装置31と同調しつつ、搬送方向の下流側に向かって可動させることにより、切断された枚葉シートS1は、第1移動チャック31A及び第2移動チャック32Aによって保持された状態で、安定した姿勢で搬出セクションS02に向かって搬送される。
固定チャック装置33は、搬出セクションS02に到達した枚葉シートS1を、第1移動チャック装置31に替わって保持する装置である。
固定チャック装置33によって枚葉シートS1を保持することにより、当該枚葉シートS1は、第2移動チャック装置32及び当該固定チャック装置33によって保持された状態となり、第1移動チャック装置31の第1移動チャック31Aは、直ちに後述する第1待機位置P02へと復帰可能な状態となる。
固定チャック装置33は、第2チャックの一例であって、搬出セクションS02に位置する枚葉シートS1の、幅方向の両端部における搬送方向の下流側を挟持する一対の固定チャック33A・33Aなどを有する。
固定チャック33Aは、上下方向に開閉する第3挟持部33A1を有する。
そして、一対の固定チャック33A・33Aは、一対の第1移動チャック31A・31Aに対する幅方向の両側、且つ一対の第2移動チャック32A・32Aに対する搬送方向下流側に各々配置される。
また、一対の固定チャック33A・33Aは、枚葉シートS1の幅方向中央部に向かって第2挟持部33A1・33A1が開口するように各々配置される。
このような構成からなる固定チャック装置33において、一対の固定チャック33A・33Aによって、搬出セクションS02に到達した枚葉シートS1の幅方向両端部における、搬送方向の下流側を挟持することにより、一対の第1移動チャック31A・31Aによって保持されていた当該枚葉シートS1の搬送方向の端部は、固定チャック33A・33Aによっても保持されることとなる。
その結果、一対の第1移動チャック31A・31Aは、枚葉シートS1から離間して、直ちに第1待機位置P02へと復帰可能な状態となる。
切断部4は、引出し部3によって所定の長さだけ引出された保護シートSを幅方向に切断し、枚葉シートS1を形成する部位である。
切断部4は、切断装置41、定盤42、押え板43及び昇降装置44などにより構成される。
切断装置41は、第1移動チャック装置31によって所定の長さだけ引出された保護シートSを、幅方向に切断する装置である。
切断装置41は、例えば図2に示すように、保護シートSを切断する切断刃41A、及び当該切断刃41Aを幅方向に移動させる移動機構41Bなどにより構成される。
切断刃41Aは、例えば、保護シートSの搬送方向に平面を向けつつ上下方向に延びる略矩形板状の部材からなり、その上端部には、鋭角に突出した切刃41A1が形成されている。
また、切断刃41Aは、側面視において、保護シートSと直交し、且つ切刃41A1の上下方向中央部に当該保護シートSが位置するようにして配置される。
そして、後述する移動機構41Bによって、保護シートSにおける幅方向の一方側(例えば、本実施形態においては正面視右側)から他方側(例えば、本実施形態においては正面視左側)に向かって切断刃41Aを移動させることにより、当該保護シートSは、切刃41A1を介して幅方向に切断される。
なお、本実施形態における切断刃41Aの切刃41A1は、幅方向の両側において保護シートSを切断することが可能であるため、切断刃41Aの移動方向は、前記幅方向の一方側から他方側に向う方向、または前記幅方向の他方側から一方側に向う方向の何れであってもよい。
移動機構41Bは、例えば、軸心方向を保護シートSの搬送方向として、当該軸心を中心にして回転駆動可能に設けられる駆動側プーリー41B1、当該駆動側プーリー41B1と幅方向に対向して配置され、軸心を中心にして回転可能に支持される従動側プーリー41B2、及びこれらの駆動側プーリー41B1と従動側プーリー41B2とに巻回される無端状のタイミングベルト41B3などからなる搬送コンベアにより構成される。
また、タイミングベルト41B3の上方側の外周面には、ホルダー41B4が固設されており、当該ホルダー41B4を介して、切断刃41Aは、タイミングベルト41B3に着脱可能に固定される。
そして、図示せぬ駆動モータの駆動力によって、駆動側プーリー41B1が正転方向または逆転方向に回転駆動されることにより、タイミングベルト41B3が移動し、切断刃41Aが幅方向に移動される。
定盤42は、第1移動チャック装置31によって引出された保護シートSの下面を保持するものである。
定盤42は、図1に示すように、切断刃41Aによる保護シートSの切断位置Lに対して、保護シートSの引出し方向(搬送方向)の上流側及び下流側に各々配置され、引出された保護シートSの下面における当該上流側及び下流側を各々保持する上流側定盤42A及び下流側定盤42Bを有する。
ここで、本実施形態における「切断位置L」とは、第1移動チャック装置31によって引出された保護シートSと、切断装置41の切断刃41Aが移動する際の軌跡とが交差する交線の位置を意味する。
なお、本実施形態においては、上流側定盤42A及び下流側定盤42Bが、互いに分割された構成となっているが、これに限定されることはない。
例えば、これらの上流側定盤42A及び下流側定盤42Bが、互いに一体的に構成されており、中央部において、切断刃41Aが切断位置Lに沿って往復移動することを可能とする長孔が設けられた構成としてもよい。
上流側定盤42A及び下流側定盤42Bは、例えばポリアミド樹脂等の樹脂製素材からなる矩形状の板状部材からなり、水平状、且つ保護シートSの幅方向に延長するようにして、基台2の上面に配設される。
また、上流側定盤42Aの長さ方向の寸法L1、及び下流側定盤42Bの長さ方向の寸法L2は、ともに保護シートSの幅方向の寸法Lwに比べて大きくなるように設定されており(L1>Lw、L2>Lw)、上流側定盤42Aの上面42A1、及び下流側定盤42Bの上面42B1にて保護シートSを保持する際に、当該保護シートSが、これら上流側定盤42A及び下流側定盤42Bの幅方向側に食み出さないように構成されている。
そして、図3(a)に示すように、上流側定盤42Aの厚み寸法H1に比べて下流側定盤42Bの厚み寸法H2が小さくなるように設定されており(H1>H2)、下流側定盤42Bの上面42B1は、上流側定盤42Aの上面42A1に比べて下方に位置するように構成されている。
H1とH2の差は、1mm~20mmが好ましく、1mm~10mmがより好ましく、1mm~4mmが最も好ましい。
このような構成を有することにより、例えば、第1移動チャック装置31によって保護シートSを引出す際、当該保護シートSの引出し方向(搬送方向)側の端部が、上下方向に多少ばたついたとしても、当該端部が下流側定盤42Bと干渉して折れ曲がることも少なく、搬送不良の発生を抑制し、安定して保護シートSを引出すことができる。
ところで、図1に示すように、下流側定盤42Bの上面42B1には、保護シートSの引出し方向(搬送方向)に延び、第1移動チャック装置31における一対の第1移動チャック31A・31Aが進入可能な、一対の第1溝部42B2・42B2が形成されている。
ここで、後述する第2溝部42A2についても同様に、本実施形態における、定盤42の上面に形成される「溝部」とは、溝部の底面が当該定盤42の下面にまで到達していない場合だけでなく、溝部の底面が定盤42の下面の下方にまで到達し、形成された溝部によって定盤42が分断されている場合(切り欠き状)も含まれる。
具体的には、第1溝部42B2は、平面視において、第1移動チャック31Aの軌跡と重なる位置に配置され、搬送方向の上流側端面から下流側端面に渡って、下流側定盤42Bを貫通するように形成されている。
また、図2に示すように、第1溝部42B2は、例えば正面視矩形状の断面形状を有するように形成されており、その幅方向の寸法W1は、第1移動チャック31Aの幅方向の寸法W2に比べて大きくなるように設定されている(W1>W2)。
さらに、本実施形態においては、第1溝部42B2の底面が、下流側定盤42Bの下面の下方にまで到達しており、当該第1溝部42B2によって、下流側定盤42Bは分断された構成となっている。
このように、本実施形態においては、第1移動チャック31Aが進入可能な第1溝部42B2が、下流側定盤42Bの上面42B1に形成されている。
従って、図4(a)に示すように、第1移動チャック装置31によって引出される直前の保護シートSにおいて、切断位置Lに位置する当該保護シートSの引出し方向(搬送方向)側の端部に対して、第1移動チャック31Aを、第1溝部42B2(図1を参照)内に侵入させて近接させることが可能であり、第1移動チャック31Aによって前記端部を挟持し、保護シートSを安定して引出すことができる。
その結果、例えば従来の保護シート切断装置のように、一対の操出しローラーのみによって保護シートSを繰出すために、静電気や摩擦等の影響を受けて、保護シートSの繰出し方向側の端部が折れ曲がるようなことも少なく、搬送不良の発生を抑制し、安定して保護シートSを引出すことができる。
一方、図1に示すように、本実施形態においては、上流側定盤42Aの上面42A1にも、保護シートSの引出し方向(搬送方向)に延び、第1移動チャック装置31における一対の第1移動チャック31A・31Aが進入可能な、一対の第2溝部42A2・42A2が形成されている。
なお、第2溝部42A2の形状及び配置位置は、上述した第1溝部42B2の形状及び配置位置と略同等であるため、説明の記載は省略する。
このような構成を有することにより、第1移動チャック31Aは、第1溝部42B2に侵入して下流側定盤42Bを通過した後においても、上流側定盤42Aに形成される第2溝部42A2に侵入し、さらに保護シートSの引出し方向(搬送方向)の上流側に向かって移動することができる。
従って、例えば予期せぬ原因によって、保護シートSの引出し方向(搬送方向)側の端部が、所定位置(即ち、切断位置L)に到達することなく、当該所定位置に比べて前記引出し方向(搬送方向)の上流側に位置している場合であっても、第1移動チャック31Aによって、保護シートSの引出し方向(搬送方向)側の端部を確実に挟持して引出すことができる。
押え板43は、第1移動チャック装置31によって引出された保護シートSを上方から押えつけ、当該保護シートSを引出し方向(搬送方向)に引出し不能な状態に保持するものである。
押え板43は、上流側定盤42Aの直上に配置される上流側押え板43A、及び下流側定盤42Bの直上に配置される下流側押え板43Bを有する。
上流側押え板43A及び下流側押え板43Bは、例えばポリアミド樹脂等の樹脂製素材からなる矩形状の板状部材からなり、水平状、且つ保護シートSの幅方向に延長するようにして、上述した上流側定盤42A及び下流側定盤42Bと、各々平行に配設される。
また、上流側押え板43Aは、後述する上流側昇降装置44Aによって上下移動(昇降)されるとともに、下流側押え板43Bは、後述する下流側昇降装置44Bによって上下移動(昇降)される。
具体的には、上流側押え板43Aは、上流側定盤42Aと当接する上流側下限位置H01(図3(b)または図3(c)を参照)、及び上流側定盤42Aと離間する上流側上限位置H02(図3(a)を参照)の間を移動(昇降)可能に構成されるとともに、下流側押え板43Bは、下流側定盤42Bと当接する下流側下限位置H03(図3(b)を参照)、及び下流側定盤42Bと離間する下流側上限位置H04(図3(a)または図3(c)を参照)の間を移動(昇降)可能に構成されている。
このような構成を有することにより、切断刃41Aによる保護シートSの切断位置Lに対して、引出し方向(搬送走行)の上流側を上流側定盤42A及び上流側押え板43Aによって挟持し、且つ引出し方向(搬送走行)の下流側を下流側定盤42B及び下流側押え板43Bによって挟持して、引出された保護シートSを保持することができるため、切断刃41Aを移動させて当該保護シートSを切断する場合、安定した切口を実現することができる。
上流側押え板43Aの長さ方向の寸法は、上流側定盤42Aの長さ方向の寸法L1と略同等となっており、また下流側押え板43Bの長さ方向の寸法は、下流側定盤42Bの長さ方向の寸法L2と略同等となっている。
これにより、上流側押え板43A及び下流側押え板43Bによって、引出された保護シートSを上方から押えつけた場合に、当該保護シートSは、これらの上流側押え板43A及び下流側押え板43Bの幅方向側に食み出すことなく、定盤42及び押え板43によって挟持され、確実に保持されることとなる。
ところで、上流側押え板43Aの下面43A1(図3を参照)には、保護シートSの引出し方向(搬送方向)に延び、上流側定盤42Aと当接した状態にて、第1移動チャック装置31における一対の第1チャック31A・31Aが進入可能な一対の第3溝部43A2・43A2が形成されている。
ここで、後述する第4溝部43B2についても同様に、本実施形態における、押え板43の下面に形成される「溝部」とは、溝部の底面が当該押え板43の上面にまで到達していない場合だけでなく、溝部の底面が押え板43の上面の上方にまで到達し、形成された溝部によって押え板43が分断されている場合も含まれる。
具体的には、第3溝部43A2は、平面視において、第1移動チャック31Aの軌跡と重なる位置に配置され、搬送方向の上流側端面から下流側端面に渡って、上流側押え板43Aを貫通するように形成されている。
また、第3溝部43A2は、例えば正面視矩形状の断面形状を有するように形成されており、その幅方向の寸法は、上述した上流側定盤42Aの第2溝部42A2における幅方向の寸法(即ち、下流側定盤42Bの第1溝部42B2における幅方向の寸法W1)と略同程度に設定されている。
さらに、本実施形態においては、第3溝部43A2の底面が、上流側押え板43Aの上面の上方にまで到達しており、当該第3溝部43A2によって、上流側押え板43Aは分断された構成となっている。
このような構成を有することにより、例えば上流側押え板43Aが上流側下限位置H01に位置する場合であっても、第1移動チャック31Aは、下流側定盤42Bを通過した後、上流側押え板43Aと干渉することなく、上流側定盤42Aの第2溝部42A2と、上流側押え板43Aの第3溝部43A2とによって形成される空間部内に侵入し、さらに保護シートSの引出し方向(搬送方向)の上流側に向かって移動することができる。
従って、上流側定盤42A及び上流側押え板43Aによって、保護シートSの引出し方向側の端部が保持された状態において、第1移動チャック31Aを引出し方向(搬送方向)の上流側に向かって移動させて、保護シートSに十分に近接させたうえで、当該端部を確実に挟持して保持することができる。
一方、本実施形態においては、下流側押え板43Bの下面43B1(図3(a)を参照)にも、保護シートSの引出し方向(搬送方向)に延び、下流側定盤42Bと当接した状態にて、第1移動チャック装置31における一対の第1移動チャック31A・31Aが進入可能な、一対の第4溝部43B2・43B2が形成されている。
なお、第4溝部43B2の形状及び配置位置は、上述した第3溝部43A2の形状及び置位置と略同等であるため、説明の記載は省略する。
このような構成を有することにより、例えば、下流側下限位置H03に位置していた下流側押え板43Bが、下流側上限位置H04に向かって十分に移動するまで待機することなく、第1移動チャック31Aは、下流側定盤42Bの第1溝部42B2、及び下流側押え板43Bの第4溝部43B2を介して、下流側押え板43Bとの干渉を避けつつ、ただちに下流側定盤42Bを通過して、保護シートSの繰出し方向側の端部を挟持することができる。
従って、保護シート切断装置1における一連の動作手順にかかる時間が短縮し、生産性の向上を図ることができる。
昇降装置44は、押え板43を上下移動(昇降)させる装置である。
昇降装置44は、切断位置Lに対して、保護シートSの引出し方向(搬送方向)の上流側に配置される上流側昇降装置44A、及び前記引出し方向(搬送方向)の下流側に配置される下流側昇降装置44Bなどにより構成される。
ここで、本実施形態における上流側昇降装置44A及び下流側昇降装置44Bは、略同等な構成を有するため、以下の説明においては、主に下流側昇降装置44Bについて記載し、上流側昇降装置44Aの記載については、適宜省略する。
下流側昇降装置44Bは、例えば図2に示すように、下流側押え板43Bの上方に配置される下流側昇降フレーム44B1、下流側昇降フレーム44B1に上下移動可能に支持される下流側可動フレーム44B2、及び油圧/空気圧シリンダー等からなり前記下流側昇降フレーム44B1を昇降可動させる一対の下流側アクチュエーター44B3・44B3などにより構成される。
また、下流側可動フレーム44B2は、下面において下流側押え板43Bを固設する下流側固設部材44B2a、及び当該下流側固設部材44B2aの上部において垂直方向に立設される複数の下流側ガイドシャフト44B2b・44B2b・・・などにより構成される。
ここで、下流側可動フレーム44B2は、下流側昇降フレーム44B1の下方において、複数の下流側ガイドシャフト44B2b・44B2b・・・を当該下流側昇降フレーム44B1に貫通させた状態にて配置される。
また、各下流側ガイドシャフト44B2bにおいて、下流側昇降フレーム44B1の上面から突出した先端部には下流側当接部材44B4が設けられるとともに、下流側昇降フレーム44B1の下面と、下流側固設部材44B2aの上面との間には、例えば圧縮コイルバネ等からなる、第1付勢部材の一例である下流側付勢部材44B5が、前記下流側ガイドシャフト44B2bと略同軸上に配置されている。
そして、下流側昇降フレーム44B1に対して、下流側可動フレーム44B2は、複数の下流側付勢部材44B5・44B5・・・によって、常に下方に向かって付勢された状態となっている。
これにより、下流側押え板43Bは、下流側可動フレーム44B2を介して、複数の下流側付勢部材44B5・44B5・・・によって、下流側昇降フレーム44B1に対して常に下流側定盤42Bに向かって付勢されることとなることとなる。
なお、本実施形態においては、下流側可動フレーム44B2が、下流側昇降フレーム44B1に対して下方側に所定の位置まで移動すると、複数の下流側当接部材44B4・44B4・・・が、当該下流側昇降フレーム44B1の上面に当接するように設定されており、下流側昇降フレーム44B1から下流側可動フレーム44B2が脱落するのを防止する構成となっている。
一方、上流側昇降装置44Aは、上述した下流側昇降装置44Bと略同等な構成からなり、例えば図3に示すように、上流側押え板43Aの上方に配置される上流側昇降フレーム44A1、上流側昇降フレーム44A1に上下移動可能に支持される上流側可動フレーム44A2、及び油圧/空気圧シリンダー等からなり前記上流側昇降フレーム44A1を昇降可動させる一対の上流側アクチュエーター44A3・44A3(図1を参照)などにより構成される。
なお、これらの上流側昇降フレーム44A1、上流側可動フレーム44A2、及び上流側アクチュエーター44A3は、上述の下流側昇降装置44Bにおける下流側昇降フレーム44B1、下流側可動フレーム44B2、及び下流側アクチュエーター44B3と略同等な構成からなるため、説明の記載は省略する。
そして、上流側昇降装置44Aにおいても、上流側昇降フレーム44A1に対して、上流側可動フレーム44A2は、複数(図3においては、側面図であるため1本のみ記載)の第2付勢部材の一例である上流側付勢部材44A5・44A5・・・によって、常に下方に向かって付勢された状態となっている。
これにより、上流側押え板43Aは、上流側可動フレーム44A2を介して、複数の上流側付勢部材44A5・44A5・・・によって、上流側昇降フレーム44A1に対して常に上流側定盤42Aに向かって付勢されることとなる。
このような構成を有することにより、上流側付勢部材44A5による付勢力によって、上流側押え板43Aは上流側定盤42Aの上面に押し付けられ、また、下流側付勢部材44B5による付勢力によって、下流側押え板43Bは下流側定盤42Bの上面に押し付けられることとなる。
つまり、これらの上流側押え板43A、及び下流側押え板43Bは、常に一定の付勢力によって、上流側定盤42A及び下流側定盤42Bに各々押し付けられることとなり、安定して保護シートSを保持することができる。
また、上流側押え板43A、及び下流側押え板43Bが、上流側下限位置H01及び下流側下限位置H03に向かって各々移動する場合において、例えば、上流側定盤42Aと上流側押え板43Aとの間、或いは、下流側定盤42Bと下流側押え板43Bとの間に予期せぬ異物が存在していた場合には、これらの上流側付勢部材44A5、または下流側付勢部材44B5が干渉手段として機能し、これらの上流側押え板43A及び下流側押え板43B、或いは、上流側定盤42A及び下流側定盤42Bに欠損等が生じるのを防止することができる。
ところで、図2に示すように、下流側押え板43Bは、保護シートSの幅方向に分割された構成からなり、複数(例えば、本実施形態においては5枚)の下流側板片43b・43b・・・が、前記幅方向に向かって一直線上に配置された構成からなる。
また、下流側可動フレーム44B2についても、例えば、これらの下流側板片43b・43b・・・に合わせて3分割された構成からなり、下流側昇降フレーム44B1に対して、それぞれ単独に上下移動可能に構成されている。
一方、上流側押え板43Aについても同様に、保護シートSの幅方向に分割され、且つ当該幅方向に向かって一直線上に配置された複数(例えば、本実施形態においては5枚)の上流側板片43a・43a・・・(図1を参照)からなり、例えば、これらの上流側板片43a・43a・43aに合わせて3分割された構成からなる上流側可動フレーム44A2を介して、上流側昇降フレーム44A1に対して、それぞれ単独に上下移動可能に構成されている。
このような構成を有することにより、例えば、一体的に形成された長尺部材からなる上流側押え板及び下流側押え板の場合、自身の撓みによって、保護シートSに対して幅方向に均等に押圧力をかけるのは困難であるが、本実施形態においては、上流側押え板43A及び下流側押え板43Bが各々分割された構成からなるため、このような撓みによる影響も少なく、保護シートSに対して幅方向に均等に押圧力をかけることができる。
[保護シート切断装置1の動作手順]
次に、本実施形態における保護シート切断装置1の動作手順について、図1、及び図3乃至図5を用いて説明する。
先ず始めに、図1に示すように、引出し部3において、第1移動チャック装置31における一対の第1移動チャック31A・31Aは、下流側定盤42Bの搬送方向下流側の近傍に位置する第1待機位置P02にて停止した状態となっている。
また、第2移動チャック装置32における一対の第2移動チャック32A・32Aは、搬送方向の最上流側に位置し、第1移動チャック31A・31Aと隣り合う第2待機位置P21にて停止した状態となっている。
なお、これら一対の第1移動チャック31A・31A及び第2移動チャック32A・32Aは、何れも開状態にて停止した状態となっている。
また、一対の第1移動チャック31A・31Aにおいては、昇降部31A2・31A2(図3(c)を参照)によって、第1挟持部31A1・31A1が上限位置まで移動(上昇)され、停止した状態となっている。
さらに、引出し部3において、固定チャック装置33における一対の固定チャック33A・33Aは、開状態にて停止した状態となっている。
一方、図3(c)に示すように、切断部4において、上流側押え板43Aは、上流側定盤42Aと近接する上流側下限位置H01にて停止した状態となっている。
また、下流側押え板43Bは、下流側定盤42Bの上方に位置する所定の下流側上限位置H04にて停止した状態となっている。
さらに、図1に示すように、切断装置41における切断刃41Aは、幅方向の一方側(正面視右側)にて待機した状態となっている。
そして、ロール状に巻取られた保護シートSは、引出し方向側(搬送方向側)の先端が切断位置L上に位置した状態にて、当該引出し方向側(搬送方向側)の端部が、上流側押え板43Aによって押さえつけられ保持された状態となっている。
このような状態における保護シート切断装置1において、既に切断された枚葉の保護シートS(枚葉シートS1)が、当該保護シート切断装置1から搬出されると、一対の第1移動チャック31A・31Aは、直ちに搬送方向の上流側に向かって移動する。
搬送方向の上流側に移動した一対の第1移動チャック31A・31Aは、その後、図4(a)に示すように、平面視にて、各第1移動チャック31Aにおける第1挟持部31A1の先端部と、保護シートSにおける引出し方向側(搬送方向側)の端部とが重なる第1挟持位置P01に到達して停止する。
第1挟持位置P01に停止した一対の第1移動チャック31A・31Aは、図3(c)に示すように、第1挟持部31A1・31A1を閉状態に可動させ、保護シートSにおける引出し方向側(搬送方向側)の端部を挟持する。図3(c)では、第1移動チャック31A1・31A1が、上流側定盤42Aと下流側定盤42Bとの間の切断刃41Aが出退する開口部上に位置しているが、この形態には限定されない。例えば、上流側定盤42Aの第2溝部42A2内と、上流側押え板43Aの第3溝部43A2内へ第1移動チャック31A1・31A1を進入させることで、第1移動チャック31A1・31A1が上流側定盤42A側で保護シートSにおける引出し方向側(搬送方向側)の端部を挟持しても良い。
このように、本実施形態においては、上流側押え板43Aが上流側下限位置H01に位置し、且つ下流側押え板43Bが下流側上限位置H04に位置した状態であって、上流側押え板43Aによって保護シートSの引出し方向(搬送方向)側の端部が押さえられた状態において、一対の第1移動チャック31A・31Aが、当該保護シートSの端部を挟持する構成となっている。
このような構成を有することにより、保護シートSの引出し方向(搬送方向)側の端部は、常に上流側押え板43Aによって押えつけられ保持された状態にて、第1移動チャック31A・31Aによって挟持されることとなる。
従って、一対の第1移動チャック31A・31Aによって、保護シートSの引出し方向側の端部を確実に保持することができる。
一対の第1移動チャック31A・31Aによって、保護シートSの端部が挟持されると、上流側押え板43Aは、直ちに上方に移動(上昇)し、図3(a)に示すように、上流側定盤42Aの上方に位置する所定の上流側上限位置H02に到達して停止する。
また、上流側押え板43Aの上昇とともに、一対の第1移動チャック31A・31Aは、搬送方向の下流側に向かって移動し、図4(b)に示すように、所定の第1中間停止位置P03に到達すると一旦停止する。
これにより、保護シートSは、一対の第1移動チャック31A・31Aによって、引出し方向側(搬送方向側)に向かって所定の長さだけ引出されることとなる。
一対の第1移動チャック31A・31Aが第1中間停止位置P03にて停止すると、上流側押え板43Aは、再び下方に移動(下降)し、図3(b)に示すように、上流側下限位置H01に到達して停止する。
また、上流側押え板43Aとともに、下流側押え板43Bも同時に下降し、下流側定盤42Bと近接する下流側下限位置H03に到達して停止する。
これにより、保護シートSは、切断位置L(図1を参照)に対して搬送方向の上流側及び下流側において、上流側押え板43A及び下流側押え板43Bによって、各々押さえつけられ、保持された状態となる。
上流側押え板43Aが上流側下限位置H01にて停止し、且つ下流側押え板43Bが下流側下限位置H03にて停止すると、切断刃41Aは、幅方向の他方側(正面視左側)に向かって移動する。
そして、図4(b)に示すように、切断刃41Aは、保護シートSを通過して、幅方向の他方側における所定の位置に到達すると停止する。
これにより、保護シートSは、切断位置Lにおいて、切断刃41Aによって幅方向に切断される。
切断刃41Aが、幅方向の他方側における所定の位置にて停止すると、一対の第2移動チャック32A・32Aは、図4(c)に示すように、第2挟持部32A1・32A1を閉状態に可動させ、切断された枚葉シートS1における幅方向の両端部を挟持する。なお、第2移動チャック32Aは、上述の上流側押え板43A及び下流側押え板43Bによる保護シートSの保持と、略同時に行っても良い。
一対の第2移動チャック32A・32Aによって、枚葉シートS1の幅方向の両端部が挟持されると、下流側押え板43Bは上昇し、下流側上限位置H04に到達して停止する。
一方、上流側押え板43Aは、上流側下限位置H01にて停止した状態を維持する(図3(c)を参照)。
また、下流側押え板43Bの上昇とともに、これら一対の第1移動チャック31A・31A及び第2移動チャック32A・32Aは、ともに同調しつつ、搬送方向の下流側に向かって移動する。
そして、図5(a)に示すように、一対の第1移動チャック31A・31Aが所定の第1搬送停止位置P04に到達し、且つ一対の第2移動チャック32A・32Aが所定の第2搬送停止位置P22に到達すると、これら一対の第1移動チャック31A・31A及び第2移動チャック32A・32Aは、再び一旦停止する。
こうして、枚葉シートS1は、一対の第1移動チャック31A・31A及び第2移動チャック32A・32Aによって、切断された直後の位置の切断セクションS01(図4(b)を参照)から、保護シート切断装置1からの搬出作業が行われる搬出セクションS02に搬送されることとなる。
一対の第1移動チャック31A・31Aが第1搬送停止位置P04にて停止し、且つ一対の第2移動チャック32A・32Aが第2搬送停止位置P22にて停止すると、一対の固定チャック33A・33Aは、第3挟持部33A1・33A1を閉状態に可動させ、枚葉シートS1における幅方向の両端部を挟持する。
一対の固定チャック33A・33Aによって、枚葉シートS1の幅方向の両端部が挟持されると、一対の第1移動チャック31A・31Aは、第1挟持部31A1・31A1を開状態に可動させ、枚葉シートS1における引出し方向側(搬送方向側)の端部を開放する。
その後、一対の第1移動チャック31A・31Aは、再び搬送方向の下流側に向かって移動し、図5(b)に示すように、各第1移動チャック31Aにおける第1挟持部31A1の先端部と、枚葉シートS1における引出し方向側(搬送方向側)の先端とが離間した状態となる第1退避位置P05に到達して停止する。
第1退避位置P05に停止した一対の第1移動チャック31A・31Aは、昇降部31A2・31A2(図3(a)を参照)によって、第1挟持部31A1・31A1を直ちに下限位置まで下降させる。
そして、第1挟持部31A1・31A1が下限位置に到達して停止すると、一対の第1移動チャック31A・31Aは、枚葉シートS1の下方を通過して、搬送方向の上流側に向かって移動する。
その後、図5(c)に示すように、一対の第1移動チャック31A・31Aは、再び第1待機位置P02に到達して停止する。
このように、本実施形態においては、切断部4の切断刃41Aによって切断された枚葉シートS1が、引出し部3に設けられる一対の第1移動チャック31A・31A及び第2移動チャック32A・32Aによって、引出し方向(搬送方向)の下流側に位置する所定の停止位置(即ち、搬出セクションS02)まで搬送される構成となっている。
そして、引出し部3は、切断された枚葉シートS1が搬出セクションS02に到達した後、当該枚葉シートS1の幅方向両端部を挟持する一対の固定チャック33A・33Aをさらに有し、これら一対の固定チャック33A・33Aが枚葉シートS1を挟持した後、一対の第1移動チャック31A・31Aは、切断された枚葉シートS1の引出し方向(搬送方向)側の端部を開放し、当該枚葉シートS1の下方を通過して、切断部4側(即ち、搬送方向の上流側)へとスライド移動する構成となっている。
このような構成を有することにより、保護シート切断装置1から、切断された枚葉シートS1が搬出されるのを待つことなく、当該枚葉シートS1が搬出セクションS02に到達した時点で、直ちに一対の第1移動チャック31A・31Aを第1待機位置P02まで復帰させることができるため、保護シート切断装置1における一連の動作手順にかかる時間が短縮し、生産効率の向上を図ることができる。
第1待機位置P02にて停止した一対の第1移動チャック31A・31Aは、昇降部31A2・31A2によって、第1挟持部31A1・31A1を直ちに上限位置まで上昇させる。
一方、一対の第1移動チャック31A・31Aが第1待機位置P02にて停止すると、一対の第2移動チャック32A・32Aは、第2挟持部32A1・32A1を開状態に可動させ、枚葉シートS1の幅方向の両端部を開放する。
また、これと同時に、一対の固定チャック33A・33Aは、第3挟持部33A1・33A1を開状態に可動させ、枚葉シートS1の幅方向の両端部を開放する。
そして、図示せぬ積載装置によって、枚葉シートS1が保護シート切断装置1から搬出されると、第2移動チャック32Aは、直ちに搬送方向の上流側に向かって移動し、図1に示すように、再び第2待機位置P21に到達して停止する。
これにより、保護シート切断装置1の動作手順は一旦終了することとなり、新たに枚葉シートS1を作製する場合には、再び上述した動作手順を繰り返すこととなる。
1 保護シート切断装置
3 引出し部
4 切断部
31A 第1移動チャック(第1チャック)
31B 第1スライド機構(スライド機構)
33A 固定チャック(第2チャック)
41A 切断刃
42 定盤
42A 上流側定盤
42A1 上面
42A2 第2溝部
42B 下流側定盤
42B1 上面
42B2 第1溝部
43A 上流側押え板
43A1 下面
43A2 第3溝部
43B 下流側押え板
43B1 下面
43B2 第4溝部
44A5 上流側付勢部材(第2付勢部材)
44B5 下流側付勢部材(第1付勢部材)
100 ガラス基板積層梱包体
G ガラス基板
H01 上流側下限位置
H02 上流側上限位置
H03 下流側下限位置
H04 下流側上限位置
L 切断位置
S 保護シート
S1 枚葉シート
S02 搬出セクション

Claims (11)

  1. 帯状の保護シートを長手方向に引出した後、当該長手方向と直交する幅方向に前記保護シートを切断する保護シート切断装置であって、
    前記保護シートを引出す引出し部と、
    前記引出し部によって引出された前記保護シートを切断する切断部とを備え、
    前記引出し部は、
    前記保護シートの引出し方向側の端部を挟持する第1チャックと、
    前記第1チャックを引出し方向に沿ってスライド移動させるスライド機構とを有し、
    前記切断部は、
    前記保護シートを切断する切断刃と、
    前記切断刃による前記保護シートの切断位置に対して前記引出し方向の上流側及び下流側の、前記保護シートの下面を各々保持する上流側定盤及び下流側定盤を有する定盤とを有し、
    前記下流側定盤の上面には、前記引出し方向に延び、前記第1チャックが進入可能な第1溝部が形成される、
    ことを特徴とする保護シート切断装置。
  2. 前記切断部において、
    前記上流側定盤の上面には、前記引出し方向に延び、前記第1チャックが進入可能な第2溝部が形成される、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の保護シート切断装置。
  3. 前記切断部は、
    前記上流側定盤の直上に配置され、前記上流側定盤と当接する上流側下限位置及び前記上流側定盤と離間する上流側上限位置の間を移動可能な上流側押え板と、
    前記下流側定盤の直上に配置され、前記下流側定盤と当接する下流側下限位置及び前記下流側定盤と離間する下流側上限位置の間を移動可能な下流側押え板とをさらに有する、
    ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の保護シート切断装置。
  4. 前記切断部において、
    前記上流側押え板の下面には、
    前記引出し方向に延び、前記上流側定盤と当接した状態にて前記第1チャックが進入可能な第3溝部が形成される、
    ことを特徴とする、請求項3に記載の保護シート切断装置。
  5. 前記切断部において、
    前記下流側押え板の下面には、
    前記引出し方向に延び、前記下流側定盤と当接した状態にて前記第1チャックが進入可能な第4溝部が形成される、
    ことを特徴とする、請求項3または請求項4に記載の保護シート切断装置。
  6. 前記上流側押え板が前記上流側下限位置に位置し、且つ前記下流側押え板が前記下流側上限位置に位置した状態であって、前記上流側押え板によって前記保護シートの引出し方向側の端部が押さえられた状態において、
    前記第1チャックは、前記保護シートの前記端部を挟持する、
    ことを特徴とする、請求項3~請求項5の何れか一項に記載の保護シート切断装置。
  7. 前記切断部は、
    前記下流側押え板を前記下流側定盤に向かって付勢する第1付勢部材と、
    前記上流側押え板を前記上流側定盤に向かって付勢する第2付勢部材とを有する、
    ことを特徴とする、請求項3~請求項6の何れか一項に記載の保護シート切断装置。
  8. 前記上流側押え板及び前記下流側押え板は、
    前記保護シートの幅方向に分割された構成からなる、
    ことを特徴とする、請求項3~請求項7の何れか一項に記載の保護シート切断装置。
  9. 前記定盤は、前記上流側定盤と前記下流側定盤とで別部材で構成されており、
    前記下流側定盤の上面は、前記上流側定盤の上面に比べて下方に位置する、
    ことを特徴とする、請求項1~請求項8の何れか一項に記載の保護シート切断装置。
  10. 前記切断部によって切断された前記保護シートは、前記引出し部によって前記引出し方向の下流側に位置する所定の停止位置まで搬送され、
    前記引出し部は、
    切断された前記保護シートが前記停止位置に到達した後、前記保護シートの幅方向両端部を挟持する第2チャックをさらに有し、
    前記第2チャックが前記保護シートを挟持した後、
    前記第1チャックは、
    切断された前記保護シートの引出し方向側の端部を開放し、
    当該保護シートの下方を通過して前記切断部側へとスライド移動する、
    ことを特徴とする、請求項1~請求項9の何れか一項に記載の保護シート切断装置。
  11. 請求項1~請求項10の何れか一項に記載の保護シート切断装置によって切断された保護シートと、ガラス基板とを交互に積載し梱包してなる、
    ことを特徴とするガラス基板積層梱包体の製造方法。
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