JP7333693B2 - トイレ設備 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態におけるトイレ設備100内の背面側キャビネット3を示す図である。背面側キャビネット3は、トイレ設備100内に配置されるとともに、便器装置2の便器本体21が取り付けられる。
なお、本明細書において、上下方向とは天地方向であり、幅方向とは、図1に示すように、トイレ設備100の入口側から後壁101に向かって、背面側キャビネット3を正面から見た場合の左右を結ぶ横方向を意味する。また、左右とは、背面側キャビネット3を正面から見た場合の左右を意味する。
便器装置2は、図2に示すように、便器本体21と、便蓋22と、給水部23と、排水部24と、便蓋開閉機構25と、便器装置用人体検知センサ26と、便蓋開閉制御部27と、を有する。
給水部23は、便器本体21に排水用の水を供給する機構である。給水部23は、建物の内部に設けられた給水管(図示省略)に接続され、ボウル部210に供給する水を貯水する給水タンク230を有する。
排水部24は、便器本体21に接続され、便器本体21の排水口から排出される汚水を下水へ排水するエルボ管241及び蛇腹管242を有する。エルボ管241は、排水口に接続されており、蛇腹管242は、エルボ管241の下流側端部から床下の下水管へと接続される。
便器装置用人体検知センサ26は、便器本体21に人体が接近したことを検知する焦電式の赤外線人体検知センサである。
便蓋開閉制御部27は、便器装置用人体検知センサ26が人体を検知すると、便蓋22を開くように便蓋22に信号を送る。また、便蓋開閉制御部27は、便蓋用タイマーを内蔵し、便蓋用タイマーは、便蓋22が開いた後経過する時間を計測している。便蓋開閉制御部27は、便器装置用人体検知センサ26が人体を検知しなくなってから所定時間を経過すると、便蓋22を全閉させるように便蓋22に信号を送る。
背面側キャビネット3は、図1~図3に示すように、便器本体21の背面側と、トイレ設備100の後壁101との間に配置される。背面側キャビネット3は、床面103から便器装置2の上部を越えて上方へ延びるとともに、後壁101側へ奥行を有する。背面側キャビネット3は、便器装置2のタンクや止水栓等が配置される給水部23や排水部24等を覆い隠す棚である。
背面側キャビネット3は、収容部30と、前パネル31と、巾木32と、一対の間口調整材4と、一対の連結側板5と、一対の照明装置6と、本発明のセンサとしての照明用センサ7と、を有する。
一対の縦桟351は、便器本体21の背面側で、後壁101から前方側に所定距離離れた位置に、上下方向に延びる金属製の枠材である。一対の縦桟351は、便器本体21の幅方向の一方及び他方に配置される。縦桟351には、後述する前パネル31を介して便器本体21が固定される。また、一対の縦桟351の間に、横方向に延びる支持部材354(図2参照)が取り付けられ、給水タンク230が支持部材354に固定支持される。
上桟352は収容部30の上部側で、下桟353は収容部30の下部側で、一対の縦桟351の間に横方向に渡される金属製の枠材である。
長手方向側縁41は、前パネル31の側縁31c、31dに沿って配置される。
短手方向側縁42は、前パネル31の幅方向に沿って配置される。
長孔43は、間口調整材4の上端側及び下端側に短手方向に沿って形成される。
照明用制御部64は、以下に説明する照明用センサ7が人体を検知すると、照明装置6を点灯させるように信号を送る。照明用制御部64は、照明用タイマー63が計測している照明装置6の点灯時間を参照しながら、照明用センサ7が人体を検知しているか否かを判断する。そして、照明装置6の点灯後に所定時間が経過して照明用センサ7が人体を検知していなければ、照明装置6を消灯させるように信号を送る。
図5に示すように、便蓋22が閉じているときにトイレ設備100の使用者がトイレ設備に入ると、照明用センサ7は、使用者が所定距離近づいたところで人体を検知する(S1)。このときは、便蓋22が閉じているので、前パネル13の表面から人体までの間に遮蔽物がなく、照明用センサ7は人体を検知する。照明用制御部64は、照明用センサ7が人体を検知すると、照明装置6を点灯する(S2)。
照明用センサ7は、照明装置6の点灯後、便蓋22が閉じられると、遮蔽物がなくなるため、人体を検知できるようになる。照明用センサ7が人体を検知しなければ、照明用制御部64は、照明装置6を消灯させる(S5)。
本実施形態では、トイレ設備100を、便器本体21及び便器本体21の開口を開閉可能に覆う便蓋22を有する便器装置2と、人体を検知する焦電式の照明用センサ7と、便器装置2が設置されたトイレ設備100に配置され、照明用センサ7の検知結果に基づいて作動する照明装置6と、を含んで構成した。また、照明用センサ7の検知範囲を、便蓋22の全開時に便蓋22により遮蔽される範囲に設定させた。
照明用センサ7の検知範囲を、便蓋22の全開時に便蓋22により遮蔽される範囲に設定することで、便蓋22の全開時に照明用センサ7に便蓋22を検知させる。照明用センサ7が便蓋22を検知することにより、便器装置2が利用中であると判断させることができる。このため、照明用センサ7を焦電式、光学式又は超音波式としても、検知範囲が便蓋22で遮蔽されることを考慮しなくてよくなり、照明用センサ7の配置可能な範囲が広がる。よって、照明用センサの取り付け位置の自由度が拡がる。
照明用センサ7の検知結果により照明装置6を作動させることで、背面側キャビネット3の照明装置6を必要以上に長い間点灯させておくことがなくなるので、電力の消費を抑えることができ、かつ、照明装置6の演出的効果を得ることができる。
照明用センサ7が便蓋22を検知することにより、照明用制御部64に、便器装置2が利用中であると判断させることができる。このため、照明用センサ7を焦電式、光学式又は超音波式としても、検知範囲が便蓋22で遮蔽されることを考慮しなくてよくなり、上記と同様の効果を奏することができる。また、便器装置2が、便器装置用人体検知センサ26及び便蓋開閉制御部27を有することで、自動で便蓋22を開閉させることができ、便蓋22の開閉と照明装置6の点灯及び消灯を自動で連動させることができる。
背面側キャビネット3の照明装置6を好適に制御することができるので、便器装置2近傍を必要に応じて明るくしたり、照明装置6を消灯したりすることができる。
例えば、センサ7は、上記実施形態では焦電式の赤外線人体検知センサであるが、電波式以外であれば、光学式又は超音波式センサ等であってもよい。
また、センサ7は、照明装置6に接続されているが、これに限られない。センサの検知結果に基づいて作動する電気機器は、他に、トイレ設備の冷暖房装置、音響装置、室内照明灯等であってよい。
さらに、上記実施形態では、便蓋の開閉のためのセンサと照明用センサとで別々に人体の検知を行っているが、便蓋の開閉や便座の加温、消臭等も含め、人体検知を同じセンサ及び制御部で行うように構成してもよい。
図6に示すように、前パネル31Aの背面と巾木32Aの間に下側用照明装置600を設けてもよい。下側用照明装置600は、前パネル31Aの下端縁の幅方向に沿って配置される。より具体的には、前パネル31Aの下端部の背面側を側面視でL字状に切り欠いて、切欠き部319を形成する。前パネル31Aの下端部の切欠き部319及び巾木32Aの間に空間を形成し、この空間に下方に向かって照らす下側用照明装置600を配置する。
下側用照明装置600から照射される光と、上記実施形態の照明装置6から照射される光とは、前パネル31Aの下端部の幅方向外側の角で重なる。前パネル31Aの下側の周囲を下側用照明装置600と照明装置6とが連続して囲むように配置される。これより、前パネルが床面103から浮遊した状態であることが視認しやすくなる。
また、他の下側用照明装置として、前パネルと床面との間に配置して、トイレ空間内を直接照らす直接照明として構成したものでもよい。
2 便器装置
6 照明装置
7 照明用センサ(センサ)
21 便器本体
22 便蓋
26 便器装置用人体検知センサ
27 便蓋開閉制御部
64 照明用制御部
70 センサ窓
100 トイレ設備
Claims (3)
- 便器本体及び便器本体の開口を開閉可能に覆う便蓋を有する便器装置と、
人体を検知する焦電式、光学式又は超音波式のセンサと、
前記便器装置が設置されたトイレ設備に配置され、前記センサの検知結果に基づいて作動する電気機器と、を備えるトイレ設備であって、
前記センサは、前記便器本体の背面側に取り付けられる前パネル内に取り付けられ、
前記センサの検知範囲は、前記便蓋の全開時に前記便蓋により遮蔽される範囲に設定され、
前記電気機器は、前記便器装置の周囲に配置される照明装置であり、
前記便器装置は、前記便蓋の開閉を制御する便蓋開閉制御部と、前記便器本体に前記人体が接近したことを検知する便器装置用人体検知センサとを有し、前記便器装置用人体検知センサが前記人体の接近を検知すると、前記便蓋開閉制御部の制御により前記便蓋が開かれるように構成され、
前記照明装置は、前記照明装置の点灯及び消灯を制御する照明用制御部を有し、
前記センサは、前記便蓋が開いて前記検知範囲を遮蔽すると前記便蓋を検知し、
前記照明用制御部は、前記センサが前記便蓋を検知すると、点灯した状態を維持するように前記照明装置を制御する、トイレ設備。 - 前記センサは、前記便器装置の背面側に露出して配置されるとともに前記便蓋の全開時に正面視で前記便蓋と重なる位置に配置されるセンサ窓を有する、請求項1に記載のトイレ設備。
- 前記照明装置は、前記便器装置の背面側に配置される背面側キャビネットに取り付けられる、請求項1又は2に記載のトイレ設備。
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