JP7146605B2 - トイレ用キャビネット - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態におけるトイレルーム100内のトイレ用キャビネット3を示す図である。トイレ用キャビネット3は、トイレルーム100内に配置されるとともに、便器装置2の便器本体21が取り付けられる。
なお、本明細書において、上下方向とは天地方向であり、幅方向とは、図1に示すように、トイレルーム100の入口側から後壁101に向かって、トイレ用キャビネット3を正面から見た場合の左右を結ぶ横方向を意味する。また、左右とは、トイレ用キャビネット3を正面から見た場合の左右を意味する。
便器装置2は、図2に示すように、便器本体21と、便蓋22と、給水部23と、排水部24と、を有する。
給水部23は、便器本体21に排水用の水を供給する機構である。給水部23は、建物の内部に設けられた給水管(図示省略)に接続され、ボウル部210に供給する水を貯水する給水タンク230を有する。
排水部24は、便器本体21に接続され、便器本体21の排水口から排出される汚水を下水へ排水するエルボ管241及び蛇腹管242を有する。エルボ管241は、排水口に接続されており、蛇腹管242は、エルボ管241の下流側端部から床下の下水管へと接続される。
トイレ用キャビネット3は、図1~図3に示すように、便器本体21の背面側と、トイレルーム100の後壁101との間に配置される。トイレ用キャビネット3は、床面103から便器装置2の上部を越えて上方へ延びるとともに、後壁101側へ奥行を有する。トイレ用キャビネット3は、便器装置2のタンクや止水栓等が配置される給水部23や排水部24等を覆い隠す棚である。
トイレ用キャビネット3は、収容部30と、前パネル31と、巾木32と、一対の間口調整材4と、一対の連結側板5と、一対の照明装置6と、センサ7と、制御部(図示省略)と、を有する。
一対の縦桟351は、便器本体21の背面側で、後壁101から前方側に所定距離離れた位置に、上下方向に延びる金属製の枠材である。一対の縦桟351は、便器本体21の幅方向の一方及び他方に配置される。縦桟351には、後述する前パネル31を介して便器本体21が固定される。また、一対の縦桟351の間に、横方向に延びる支持部材354(図2参照)が取り付けられ、給水タンク230が支持部材354に固定支持される。
上桟352は収容部30の上部側で、下桟353は収容部30の下部側で、一対の縦桟351の間に横方向に渡される金属製の枠材である。
長手方向側縁41は、前パネル31の側縁31c、31dに沿って配置される。
短手方向側縁42は、前パネル31の幅方向に沿って配置される。
長孔43は、間口調整材4の上端側及び下端側に短手方向に沿って形成される。
本実施形態では、便器本体21の背面側に配置されるトイレ用キャビネット3を、便器本体21の背面側に配置され、トイレ用キャビネット3の前面部を構成する前パネル31と、前パネル31の背面側の両側端部と前後方向に重なるとともに前パネル31より幅方向の外側に設けられる一対の間口調整材4と、を含んで構成した。また、前パネル31の一対の側端部における一対の側縁31c、31dをそれぞれ、対向するトイレルーム100の一対の側壁102から離れて第1の隙間S1を含んで配置し、一対の間口調整材4をそれぞれ、前パネル31の背面から離れて第2の隙間を有して配置させた。
また、前パネル31と一対の側壁102との間に第1の隙間S1が形成され、前パネル31の背面と間口調整材4の間に第2の隙間S2が形成されていることで、前パネル31が施工時にわずかに傾くか、又は側壁102に建築時の傾きが形成されていたとしても、前パネルが側壁102や間口調整材4に接することなく独立して配置されているので、第1の隙間S1を形成する原因となる傾きが目立たなくなる。さらに、第2の隙間S2が形成されていることにより、間口調整材4の施工時に傾きがあったとしても、傾きが目立たなくなる。間口調整材4や前パネル31の傾きが目立たなくなることで、トイレ用キャビネット3の外観を良好にしつつ施工性を向上させることができる。さらに、第1の隙間S1によって、前パネル31が前方上方に独立して見え、前パネル31が床面103から浮遊しているような浮遊感のある意匠を実現することができる。
さらに、照明装置6が、前パネル31と側壁102との間を照らす間接照明装置を構成することとなり、直接光よりも柔らかく広がりのある照明の演出が可能になる。
また、間口調整材4が照明の反射板としての効果を奏するので、同じ光源を使用した場合に、間口調整材4があることで照明をより明るく見せる効果を奏する。
巾木32や間口調整材4、照明装置6の正面視で見える部分は、互いに面一ではなく、前後方向でずれて配置されている。これらの部材のうちどの部材が前方に位置するか後方に位置するかは、適宜変更してよい。
図5に示すように、前パネル31Aの背面と巾木32Aの間に下側用照明装置600を設けてもよい。下側用照明装置600は、前パネル31Aの下端縁の幅方向に沿って配置される。より具体的には、前パネル31Aの下端部の背面側を側面視でコの字状に切り欠いて、切欠き部319を形成する。前パネル31Aの下端部の切欠き部319と、巾木32Aとで、床面103に向かって開口する側面視コの字状の空間を形成し、この空間に下方に向かって照らす下側用照明装置600を配置する。
下側用照明装置600から照射される光と、上記実施形態の照明装置6から照射される光とは、前パネル31Aの下端部の幅方向外側の角で重なる。前パネル31Aの下側の周囲を下側用照明装置600と照明装置6とが連続して囲むように配置される。これより、前パネルが床面103から浮遊した状態であることが視認しやすくなる。
また、他の下側用照明装置として、前パネルと床面との間に配置して、トイレルーム内を直接照らす直接照明として構成したものでもよい。
4 間口調整材
6 照明装置
21 便器本体
31 前パネル
100 トイレルーム
102 一対の側壁
S1 第1の隙間
S2 第2の隙間
Claims (5)
- 便器本体の背面側に配置されるトイレ用キャビネットであって、
前記便器本体の背面側に配置され、前記トイレ用キャビネットの前面部を構成する前パネルと、
前記前パネルの背面側の両側端部と前後方向に重なるとともに前記前パネルより幅方向の外側に設けられる一対の間口調整材と、を備え、
前記前パネルの一対の側端部はそれぞれ、対向するトイレルームの一対の側壁から離れて第1の隙間を有して配置され、
前記一対の間口調整材はそれぞれ、前記前パネルの背面から離れて第2の隙間を有して配置される、トイレ用キャビネット。 - 前記間口調整材は、左右方向に移動可能に取り付けられて、それぞれ対向する前記一対の側壁に当接可能に配置される、請求項1に記載のトイレ用キャビネット。
- 前記前パネルの背面側と前記間口調整材との間に、照明装置が配置される、請求項1又は2に記載のトイレ用キャビネット。
- 前記第2の隙間は、前記第1の隙間より大きい、請求項1~3のいずれか1項に記載のトイレ用キャビネット。
- 前記第2の隙間は、前記第1の隙間より小さい、請求項1~3のいずれか1項に記載のトイレ用キャビネット。
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