JP7333077B2 - 仕切体及び側壁の結合構造 - Google Patents
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第1~第4の側壁部で構成され、第1の側壁部と第2の側壁部とが互いに直角に結合されている方形枠状の仕切体であって、
前記第1の側壁部は、結合される側の端縁(以下、「第1端縁」という。)から突出するように延設形成された差込み片を有し、
前記差込み片は、前記第1端縁と平行で前記第1端縁から前記差込み片側に略前記側壁部の厚さ分離間した位置を折り目(以下、「第1折り目」という。)として、前記第1の側壁部の内面側に折曲げ可能となっており、
前記第1の側壁部には、前記第1折り目に沿って、略コ字状のコ字切線が形成され、前記差込み片を折曲げると、前記第1折り目を基端として前記差込み片とは反対側に、前記差込み片と同一平面上に突出し、前記第1折り目で折曲がらず、前記第1折り目を中心として前記差込み片と一体的に回動する凸片が形成されるようになっており、
前記第2の側壁部は、結合される側の端縁(以下、「第2端縁」という。)から突出するように延設形成された折曲げ片を有し、
前記折曲げ片は、前記第2端縁を折り目(以下、「第2折り目」という。)として、前記第2の側壁部の内面側に折曲げ可能となっており、
前記第2の側壁部には、前記第2折り目に沿って、所定の孔及び/又は所定の切線が形成され、前記折曲げ片を折曲げると、前記第2折り目に沿って、内面側から前記差込み片を嵌入可能な嵌入孔が形成されるとともに、前記第2折り目を基端として前記折曲げ片とは反対側に、前記折曲げ片と同一平面上に略前記側壁部の厚さ分突出し、前記第2折り目で折曲がらず、前記第2折り目を中心として前記折曲げ片と一体的に回動する凸部が形成されるようになっており、
前記折曲げ片を折曲げ、前記差込み片を前記嵌入孔に嵌入させるとともに折曲げ、前記凸片を前記凸部の先端に横方向から当接させることで、前記差込み片及び前記折曲げ片が折曲がった状態で保持され、前記差込み片が前記嵌入孔から抜け止め状態となっていることを要旨とする。
第1~第4の側壁が方形枠状に設けられた段ボール構造体又はプラスチック段ボール構造体における、前記第1の側壁と前記第2の側壁とを互いに直角に結合させる結合構造であって、
前記第1の側壁は、結合される側の端縁(以下、「第1端縁」という。)から突出するように延設形成された差込み片を有し、
前記差込み片は、前記第1端縁と平行で前記第1端縁から前記差込み片側に略前記側壁の厚さ分離間した位置を折り目(以下、「第1折り目」という。)として、前記第1の側壁の内面側に折曲げ可能となっており、
前記第1の側壁には、前記第1折り目に沿って、略コ字状のコ字切線が形成され、前記差込み片を折曲げると、前記第1折り目を基端として前記差込み片とは反対側に、前記差込み片と同一平面上に突出し、前記第1折り目で折曲がらず、前記第1折り目を中心として前記差込み片と一体的に回動する凸片が形成されるようになっており、
前記第2の側壁は、結合される側の端縁(以下、「第2端縁」という。)から突出するように延設形成された折曲げ片を有し、
前記折曲げ片は、前記第2端縁を折り目(以下、「第2折り目」という。)として、前記第2の側壁の内面側に折曲げ可能となっており、
前記第2の側壁には、前記第2折り目に沿って、所定の孔及び/又は所定の切線が形成され、前記折曲げ片を折曲げると、前記第2折り目に沿って、内面側から前記差込み片を嵌入可能な嵌入孔が形成されるとともに、前記第2折り目を基端として前記折曲げ片とは反対側に、前記折曲げ片と同一平面上に略前記側壁の厚さ分突出し、前記第2折り目で折曲がらず、前記第2折り目を中心として前記折曲げ片と一体的に回動する凸部が形成されるようになっており、
前記折曲げ片を折曲げ、前記差込み片を前記嵌入孔に嵌入させるとともに折曲げ、前記凸片を前記凸部の先端に横方向から当接させることで、前記差込み片及び前記折曲げ片が折曲がった状態で保持され、前記差込み片が前記嵌入孔から抜け止め状態となることを要旨とする。
まず、第1の実施形態である仕切体1の構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1は本実施形態の仕切体1を示した説明図である。図2(a)は仕切体1を構成するシート材を示した説明図である。図2(b)は、差込み片を折曲げた状態を示した説明図である。図2(c)は、折曲げ片を折曲げた状態を示した説明図である。
また、シート材20は、プラスチック段ボールをプレス打ち抜き加工して得られたものである。なお、本実施形態では、シート材20の材質をプラスチック段ボールとしたが、段ボールでもよく、可撓性の薄板でもよい。
また、罫線加工とした場合、半切り加工よりも真っすぐに戻ろうとする力が強くなるため、罫線の一部を切線として戻ろうとする力を弱めてもよい。
これにより、図2(b)に示すように、差込み片22を折曲げると、第1折り目23から差込み片22の反対側に向けて突出する凸片25が形成されるようになっている。
凸片25は、差込み片22と同一平面上に延設形成され、差込み片22が第1折り目23を中心として回動すると、第1折り目で折曲がらずに差込み片22と一体的に回動する。
凸片25の横方向の長さは、側壁部11~14の厚さの略2倍となっている。
凸部35は、折曲げ片32と同一平面上に延設形成され、折曲げ片32が第2折り目33を中心として回動すると、第2折り目で折曲がらずに折曲げ片32と一体的に回動する。
凸部35の横方向の長さは、側壁部11~14の厚さと略同じとなっている。
折曲げ片32を折曲げたときに、第2の側壁部12に、第2折り目33に沿って、内面側から差込み片22を嵌入可能な嵌入孔34が形成されるとともに、第2折り目から折曲げ片32の反対側に突出する凸部35が折曲げ片32と同一平面上に延設形成され、折曲げ片32が第2折り目33を中心として回動すると、折曲げ片32と一体的に回動するというものであれば、孔及び/又は切線は、どのようなものでもよい。
また、嵌入孔34は、差込み片22を差し込んだときに、両者の間に隙間なく、まさにぴったり嵌め込まなければならないというわけではなく、少々の隙間があってもよいものである(たとえば、図8、9参照)。
図3~図6は、仕切体1を構成する側壁部の結合構造を示した説明図である。
図3の状態から図4に示すように、折曲げ片32を内面側に向けて第2折り目33で約90度折曲げる。
そして、図6に示すように、差込み片22を内側に向けて折曲げ、凸片25を凸部35の先端に横方向から当接させる。
これにより、差込み片22及び折曲げ片32が折曲がった状態で保持され、差込み片22が嵌入孔34から抜け止め状態となる。
すなわち、凸部35の上下方向の長さが長いほど、折曲げ片32及び凸部35の回転を阻止する力が強い。
本実施形態でも、凸片25の上下方向の長さよりも凸部35の上下方向の長さのほうが長くなっているが、上記理由のためである。
つぎに、第1の実施形態である仕切体1の変形例200(図示せず)の構成について、図8を参照して説明する。図8は第1の実施形態の変形例200を構成するシート材220を示した説明図である。なお、シート材20と形状、機能が同一の部位については、同一の符号を付し、説明を省略する。
これにより、差込み片22を折曲げると、第1折り目23から差込み片22の反対側に向けて突出する凸部225、225が、凸片25の上方と下方に延設形成されるようになっている。
凸部225は、差込み片22と同一平面上に延設形成され、差込み片22が第1折り目23を中心として回動すると、第1折り目23で折れ曲がらずに差込み片22と一体的に回動する。
凸部225の横方向の長さは、側壁部11~14の厚さと略同じとなっている。
凸片235は、折曲げ片32と同一平面上に延設形成され、折曲げ片32が第2折り目33を中心として回動すると、第2折り目33で折れ曲がらずに折曲げ片32と一体的に回動する。
凸片235の横方向の長さは、側壁部11~14の厚さの略2倍となっている。
折曲げ片32も差込み片22と同様の回転阻止手段とすることで、第1の実施形態より差込み片22及び折曲げ片32を折曲がった状態で保持する力を強くすることができる。
つぎに、第1の実施形態である仕切体1の変形例300(図示せず)の構成について、図9を参照して説明する。図9は第1の実施形態の変形例1を構成するシート材320を示した説明図である。なお、シート材20と形状、機能が同一の部位については、同一の符号を付し、説明を省略する。
これにより、差込み片22を折曲げると、第1折り目23から差込み片22の反対側に向けて突出する凸部325、325が、凸片25と一体となって延設形成されるようになっている。変形例200の凸部225、225が凸片25方向に移動して凸片25と一体となったと考えてよい。
凸部325は、差込み片22と同一平面上に延設形成され、差込み片22が第1折り目23を中心として回動すると、第1折り目23で折れ曲がらずに差込み片22と一体的に回動する。
凸部325の横方向の長さは、側壁部11~14の厚さと略同じとなっている。
凸片335は、折曲げ片32と同一平面上に延設形成され、折曲げ片32が第2折り目33を中心として回動すると、第2折り目33で折れ曲がらずに折曲げ片32と一体的に回動する。
凸片335の横方向の長さは、側壁部11~14の厚さと略2倍となっている。
折曲げ片32も差込み片22と同様の回転阻止手段とすることで、第1の実施形態より差込み片22及び折曲げ片32を折曲がった状態で保持する力を強くすることができる。
また、嵌入孔34の形状等によって、第1の側壁部と第2の側壁部との結合部が若干上下にずれることがあるが、本変形例300のようにすることで、凸片25は、凸片335、335の間に嵌り込み、凸片335、335によって上下方向から挟まれることになるため、上下方向の移動が制限され、第1の側壁部と第2の側壁部との結合部が上下にずれるのを抑制することができる。
つぎに、第2の実施形態である仕切体2の構成について、図10及び図11を参照して説明する。図10は本実施形態の仕切体2を示した説明図である。図11は仕切体2を構成するシート材を示した説明図である。なお、仕切体1と形状、機能が同一の部位については、同一の符号を付し、説明を省略する。
1枚のシート材で構成すると、側壁部の結合は一箇所で済むものの、プレス打ち抜き加工するときの型が細長いものになってしまい、コスト高になる。その点、2枚のシート材にすることにより、コストを抑えることができる。
つぎに、第2の実施形態である仕切体2の変形例500(図示せず)の構成について、図12を参照して説明する。図12(a)は第2の実施形態の変形例500を構成するシート材520aを示した説明図である。図12(b)は第2の実施形態の変形例500を構成するシート材520bを示した説明図である。なお、シート材420と形状、機能が同一の部位については、同一の符号を付し、説明を省略する。
2 仕切体(第2の実施形態)
11 第1の側壁部 12 第2の側壁部
13 第3の側壁部 14 第4の側壁部
20 シート材
21 第1端縁 22 差込み片 23 第1折り目
25 凸片 26 コ字切線
31 第2端縁 32 折曲げ片 33 第2折り目
34 嵌入孔 34a 孔 34b 切線
35 凸部
220 シート材 225 凸部 235 凸片
320 シート材 325 凸部 335 凸片
420 シート材
520 シート材
Claims (4)
- 第1~第4の側壁部で構成され、第1の側壁部と第2の側壁部とが互いに直角に結合されている方形枠状の仕切体であって、
前記第1の側壁部は、結合される側の端縁(以下、「第1端縁」という。)から突出するように延設形成された差込み片を有し、
前記差込み片は、前記第1端縁と平行で前記第1端縁から前記差込み片側に略前記側壁部の厚さ分離間した位置を折り目(以下、「第1折り目」という。)として、前記第1の側壁部の内面側に折曲げ可能となっており、
前記第1の側壁部には、前記第1折り目に沿って、略コ字状のコ字切線が形成され、前記差込み片を折曲げると、前記第1折り目を基端として前記差込み片とは反対側に、前記差込み片と同一平面上に突出し、前記第1折り目で折曲がらず、前記第1折り目を中心として前記差込み片と一体的に回動する凸片が形成されるようになっており、
前記第2の側壁部は、結合される側の端縁(以下、「第2端縁」という。)から突出するように延設形成された折曲げ片を有し、
前記折曲げ片は、前記第2端縁を折り目(以下、「第2折り目」という。)として、前記第2の側壁部の内面側に折曲げ可能となっており、
前記第2の側壁部には、前記第2折り目に沿って、所定の孔及び/又は所定の切線が形成され、前記折曲げ片を折曲げると、前記第2折り目に沿って、内面側から前記差込み片を嵌入可能な嵌入孔が形成されるとともに、前記第2折り目を基端として前記折曲げ片とは反対側に、前記折曲げ片と同一平面上に略前記側壁部の厚さ分突出し、前記第2折り目で折曲がらず、前記第2折り目を中心として前記折曲げ片と一体的に回動する凸部が形成されるようになっており、
前記折曲げ片を折曲げ、前記差込み片を前記嵌入孔に嵌入させるとともに折曲げ、前記凸片を前記凸部の先端に横方向から当接させることで、前記差込み片及び前記折曲げ片が折曲がった状態で保持され、前記差込み片が前記嵌入孔から抜け止め状態となっている仕切体。
- 前記第1の側壁部に対向する側壁部を前記第3の側壁部とし、前記第2の側壁部に対向する側壁部を前記第4の側壁部とし、前記第3の側壁部と前記第4の側壁部とが互いに直角に結合されている請求項1に記載の仕切体であって、
前記第3の側壁部と前記第4の側壁部との結合部分における前記第3の側壁部の構成は、前記第1の側壁部と前記第2の側壁部との結合部分における前記第1の側壁部の構成と同じであり、
前記第3の側壁部と前記第4の側壁部との結合部分における前記第4の側壁部の構成は、前記第1の側壁部と前記第2の側壁部との結合部分における前記第2の側壁部の構成と同じである請求項1に記載の仕切体。
- 前記側壁部は、段ボール又はプラスチック段ボールである請求項1又は請求項2に記載の仕切体。
- 第1~第4の側壁が方形枠状に設けられた段ボール構造体又はプラスチック段ボール構造体における、前記第1の側壁と前記第2の側壁とを互いに直角に結合させる結合構造であって、
前記第1の側壁は、結合される側の端縁(以下、「第1端縁」という。)から突出するように延設形成された差込み片を有し、
前記差込み片は、前記第1端縁と平行で前記第1端縁から前記差込み片側に略前記側壁の厚さ分離間した位置を折り目(以下、「第1折り目」という。)として、前記第1の側壁の内面側に折曲げ可能となっており、
前記第1の側壁には、前記第1折り目に沿って、略コ字状のコ字切線が形成され、前記差込み片を折曲げると、前記第1折り目を基端として前記差込み片とは反対側に、前記差込み片と同一平面上に突出し、前記第1折り目で折曲がらず、前記第1折り目を中心として前記差込み片と一体的に回動する凸片が形成されるようになっており、
前記第2の側壁は、結合される側の端縁(以下、「第2端縁」という。)から突出するように延設形成された折曲げ片を有し、
前記折曲げ片は、前記第2端縁を折り目(以下、「第2折り目」という。)として、前記第2の側壁の内面側に折曲げ可能となっており、
前記第2の側壁には、前記第2折り目に沿って、所定の孔及び/又は所定の切線が形成され、前記折曲げ片を折曲げると、前記第2折り目に沿って、内面側から前記差込み片を嵌入可能な嵌入孔が形成されるとともに、前記第2折り目を基端として前記折曲げ片とは反対側に、前記折曲げ片と同一平面上に略前記側壁の厚さ分突出し、前記第2折り目で折曲がらず、前記第2折り目を中心として前記折曲げ片と一体的に回動する凸部が形成されるようになっており、
前記折曲げ片を折曲げ、前記差込み片を前記嵌入孔に嵌入させるとともに折曲げ、前記凸片を前記凸部の先端に横方向から当接させることで、前記差込み片及び前記折曲げ片が折曲がった状態で保持され、前記差込み片が前記嵌入孔から抜け止め状態となる側壁の結合構造。
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