JP7331359B2 - 画像形成装置及び用紙位置補正方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及び用紙位置補正方法に関する。
従来、感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成し、形成されたトナー像を用紙に転写し、転写されたトナー像を加熱定着することで、用紙上に画像を形成する電子写真方式の画像形成装置が知られている。
上記の画像形成装置においては、印字性能を高めるために、搬送中の用紙の曲がりや片寄りを検出し、補正している。
例えば、用紙の外形を予め記憶しておき、搬送されてきた用紙の外形を取得して比較することで、その斜行量を算出し、その斜行量だけ斜行補正する構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の構成によれば、長方形以外の用紙でもレジスト精度を維持することができる。
また、用紙搬送方向と直交する方向に沿って設けられた複数の用紙センサーの出力信号の立ち上がり又は立ち下がりのタイミングの違いによりタブの位置とタブ長を算出し、タブが用紙の搬送方向前縁にあり、かつ、搬送用センサーを通らない場合は、搬送用センサーの出力信号の立ち上がりタイミングを基準に動作する装置の動作タイミングを、タブのタブ長だけ前倒しする構成が開示されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2記載の構成によれば、タブ付き用紙の両面印刷を可能にすることができる。
特開2010-189169号公報 特開2003-267588号公報
しかしながら、特殊な形状の用紙(例えば、タブ紙、穴あき紙、封筒などの特殊な用紙)を通紙する場合、補正に必要な情報を正しく検出することが困難であるため、却って曲がりや片寄りを悪化させてしまうことがある。また、特殊な形状の用紙を通紙する場合、形状によっては用紙の搬送が難しく、紙詰まりを起こしてしまうという課題もある。
また、上記特許文献1記載の構成は、用紙内の検出位置やその後の補正動作の実施タイミングを変更しないため、用紙の形状によっては補正が完了しないおそれがある。また、搬送部内で外形の一部を検出するため、高価なエリアセンサーが必要である。
また、上記特許文献2記載の構成は、最初に後端側にタブが来るように印字する必要があるため、用紙の設置方向に制約があり、不都合が生じていた。
本発明は、特殊な用紙の通紙性の向上とユーザーへの負担軽減とを実現することが可能な画像形成装置及び用紙位置補正方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、
画像形成装置において、
印字前の用紙の形状及び特徴を検出する第1検出部と、
前記第1検出部よりも下流に配置され、前記用紙の用紙位置補正に必要な情報を検出する第2検出部と、
前記第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された用紙の形状及び特徴と、前記第2検出部の設置位置と、に基づいて、前記第2検出部における検出を前記用紙のどの位置で行うかを決定し、当該決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差に基づいて前記用紙の用紙位置補正制御を行う制御部と、
を備え
前記第2検出部は、前記用紙の曲がり量を検出し、
前記制御部は、前記第2検出部における前記曲がり量の検出位置を前記本来の検出位置から前記決定した検出位置に変更した際、当該検出位置の変更により前記用紙の曲がり補正が完了しなくなる場合は、前記曲がり補正に用いる一対のローラーの速度差を大きくすることを特徴とする。
請求項に記載の発明は
像形成装置において、
印字前の用紙の形状及び特徴を検出する第1検出部と、
前記第1検出部よりも下流に配置され、前記用紙の用紙位置補正に必要な情報を検出する第2検出部と、
前記第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された用紙の形状及び特徴と、前記第2検出部の設置位置と、に基づいて、前記第2検出部における検出を前記用紙のどの位置で行うかを決定し、当該決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差に基づいて前記用紙の用紙位置補正制御を行う制御部と、
を備え、
前記第2検出部は、前記用紙の片寄り量を検出し、
前記制御部は、前記第2検出部における前記片寄り量の検出位置を前記本来の検出位置から前記決定した検出位置に変更した際、当該検出位置の変更により前記用紙の片寄り補正が完了しなくなる場合は、前記片寄り補正に用いるローラーの速度を速くすることを特徴とする。
請求項に記載の発明は
像形成装置において、
印字前の用紙の形状及び特徴を検出する第1検出部と、
前記第1検出部よりも下流に配置され、前記用紙の用紙位置補正に必要な情報を検出する第2検出部と、
前記第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された用紙の形状及び特徴と、前記第2検出部の設置位置と、に基づいて、前記第2検出部における検出を前記用紙のどの位置で行うかを決定し、当該決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差に基づいて前記用紙の用紙位置補正制御を行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記第2検出部における検出位置を前記本来の検出位置から前記決定した検出位置に変更した際、当該検出位置の変更により前記用紙位置補正制御が完了しなくなる場合は、前記用紙位置補正制御を行う時間を確保するための所定の制御を行うことを特徴とする
請求項に記載の発明は、請求項1~のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記第1検出部は、更に、前記用紙位置補正に必要な情報を検出し、
前記制御部は、前記第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴と、前記用紙位置補正に必要な情報と、に基づいて前記用紙位置補正制御を行うとともに、前記決定した検出位置における前記第2検出部の検出結果に基づいて更なる用紙位置の補正が必要であると判断した場合に、前記決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差に基づいて前記用紙の用紙位置補正制御を行うことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1~のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記第1検出部は、更に、前記用紙位置補正に必要な情報を検出し、
前記制御部は、前記用紙の表面を通紙する際、前記第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴と、前記用紙位置補正に必要な情報と、に基づいて前記用紙位置補正制御を
行うとともに、前記用紙の裏面を通紙する際、前記決定した検出位置における前記第2検出部の検出結果と、前記決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差と、に基づいて前記用紙の用紙位置補正制御を行うことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、
印字前の用紙の形状及び特徴を検出する第1検出部と、前記第1検出部よりも下流に配置され、前記用紙の用紙位置補正に必要な情報を検出する第2検出部と、前記第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴を記憶する記憶部と、を備える画像形成装置の用紙位置補正方法であって、
前記記憶部に記憶された用紙の形状及び特徴と、前記第2検出部の設置位置と、に基づいて、前記第2検出部における検出を前記用紙のどの位置で行うかを決定し、当該決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差に基づいて前記用紙の用紙位置補正制御を行う制御工程を含み、
前記第2検出部は、前記用紙の曲がり量を検出し、
前記制御工程は、前記第2検出部における前記曲がり量の検出位置を前記本来の検出位置から前記決定した検出位置に変更した際、当該検出位置の変更により前記用紙の曲がり補正が完了しなくなる場合は、前記曲がり補正に用いる一対のローラーの速度差を大きくすることを特徴とする
請求項7に記載の発明は、
印字前の用紙の形状及び特徴を検出する第1検出部と、前記第1検出部よりも下流に配置され、前記用紙の用紙位置補正に必要な情報を検出する第2検出部と、前記第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴を記憶する記憶部と、を備える画像形成装置の用紙位置補正方法であって、
前記記憶部に記憶された用紙の形状及び特徴と、前記第2検出部の設置位置と、に基づいて、前記第2検出部における検出を前記用紙のどの位置で行うかを決定し、当該決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差に基づいて前記用紙の用紙位置補正制御を行う制御工程を含み、
前記第2検出部は、前記用紙の片寄り量を検出し、
前記制御工程は、前記第2検出部における前記片寄り量の検出位置を前記本来の検出位置から前記決定した検出位置に変更した際、当該検出位置の変更により前記用紙の片寄り補正が完了しなくなる場合は、前記片寄り補正に用いるローラーの速度を速くすることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、
印字前の用紙の形状及び特徴を検出する第1検出部と、前記第1検出部よりも下流に配置され、前記用紙の用紙位置補正に必要な情報を検出する第2検出部と、前記第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴を記憶する記憶部と、を備える画像形成装置の用紙位置補正方法であって、
前記記憶部に記憶された用紙の形状及び特徴と、前記第2検出部の設置位置と、に基づいて、前記第2検出部における検出を前記用紙のどの位置で行うかを決定し、当該決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差に基づいて前記用紙の用紙位置補正制御を行う制御工程を含み、
前記制御工程は、前記第2検出部における検出位置を前記本来の検出位置から前記決定した検出位置に変更した際、当該検出位置の変更により前記用紙位置補正制御が完了しなくなる場合は、前記用紙位置補正制御を行う時間を確保するための所定の制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、特殊な用紙の通紙性の向上とユーザーへの負担軽減とを実現することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す正面図である。 本実施形態に係る画像形成装置の制御構造を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係る画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートである。 用紙の曲がり量を算出する様子の一例を示す図である。 用紙の曲がり量を算出する様子の他の例を示す図である。 用紙の片寄り量を算出する様子の一例を示す図である。 用紙の片寄り量を算出する様子の他の例を示す図である。 曲がり量の検出タイミングが通常用紙よりも遅くなったケースの一例を示す図である。 曲がり量の検出タイミングが通常用紙よりも遅くなったケースの他の例を示す図である。 一対のループローラーが配置された構成の一例を示す図である。 曲がり補正制御の一例を示す図である。 片寄り量の検出タイミングが通常用紙よりも遅くなったケースの一例を示す図である。 片寄り量の検出タイミングが通常用紙よりも遅くなったケースの他の例を示す図である。 用紙位置を変更する処理の一例を示すフローチャートである。 傾きを変更すれば通紙可能な用紙が第1検出部を通過した様子の一例を示す図である。 第1検出部の後方に設けられた用紙回転機構により用紙が回転された様子の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[1.構成の説明]
本実施形態に係る画像形成装置1は、図1に示すように、給紙装置10と、自動検品装置20と、画像形成装置本体30と、後処理装置40と、を備えて構成されている。画像形成装置1は、用紙搬送方向に沿って、給紙装置10、自動検品装置20、画像形成装置本体30、後処理装置40が直列に接続された構成となっている。
給紙装置10は、PFU(Paper Feed Unit)と称されるものであり、複数の給紙トレイや、給紙ローラー、分離ローラー、給紙/分離ゴム、送り出しローラー等からなる給紙手段を備える。各給紙トレイには、用紙の種類(紙種、坪量、用紙サイズ等)ごとに用紙が格納されており、用紙の最上部から一枚ずつ自動検品装置20へと用紙が搬送される。
自動検品装置(第1検出部)20は、リニアイメージセンサー(例えばCCDラインセンサー等)、光学系、光源等を備えて構成され、給紙装置10から搬送された用紙を読み取って印字前の用紙の形状(外形)及び特徴(穴などの特殊な加工やその位置情報等)を検出し、検出結果を画像形成装置本体30の制御部31に出力する。自動検品装置20で読み取られた用紙は、画像形成装置本体30へと搬送される。
画像形成装置本体30は、図1及び図2に示すように、制御部31と、画像読取部32と、画像形成部33と、記憶部34と、操作パネル35と、通信部36と、補正部37と、を備えて構成されている。
制御部31は、CPU、RAM、ROM等を備えて構成される。CPUは、操作部352から入力される操作信号又は通信部36により受信される指示信号に応じて、ROMに記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、RAMに展開した各種プログラムとの協働により、画像形成装置本体30の動作を統括的に制御する。
画像読取部32は、図示しない原稿台又は自動原稿搬送部(ADF:Auto Document Feeder)に載置された原稿の画像を走査露光装置の光学系により走査露光し、その反射光をラインイメージセンサーにより読み取り、これにより、画像信号を得る。この画像信号は、A/D変換、シェーディング補正、圧縮等の処理が施された後、画像データとして制御部31に入力される。なお、制御部31に入力される画像データとしては、画像読取部32で読み取ったものに限らず、例えば、通信部36を介して外部装置(図示省略)から受信したものであってもよい。
画像形成部33は、画像処理された原画像の各画素の4色の画素値に応じて、C、M、Y及びKの4色からなる画像を用紙上に形成する。
画像形成部33は、4つの書込みユニット331、中間転写ベルト332、2次転写ローラー333、定着装置334等を備えて構成されている。
4つの書込みユニット331は、中間転写ベルト332のベルト面に沿って直列(タンデム)に配置され、C、M、Y及びKの各色の画像を形成する。各書込みユニット331は、形成する画像の色が異なるだけで構成は同じであり、光走査装置331a、感光体331b、現像部331c、帯電部331d、クリーニング部331e及び1次転写ローラー331fを備えて構成されている。
画像形成時、各書込みユニット331では、帯電部331dにより感光体331bを帯電させた後、原画像に基づいて光走査装置331aにより出射した光束で感光体331b上を走査し、静電潜像を形成する。現像部331cによりトナー等の色材を供給して現像すると、感光体331b上に画像が形成される。
4つの書込みユニット331の感光体331b上にそれぞれ形成した画像を、それぞれの1次転写ローラー331fにより、中間転写ベルト332上に順次重ねて転写(1次転写)する。これにより、中間転写ベルト332上には各色からなる画像が形成される。中間転写ベルト332は、複数のローラーに巻き回されて回動する像担持体である。1次転写後、クリーニング部331eにより感光体331b上に残留する色材を除去する。
画像形成部33では、回動する中間転写ベルト332上の画像が2次転写ローラー333の位置に至るタイミングに合わせて、給紙装置10又は給紙トレイT1から用紙を給紙する。2次転写ローラー333は、対をなす一方のローラーが中間転写ベルト332に圧接し、他方が中間転写ベルト332を巻き回す複数のローラーのうちの1つを構成している。2次転写ローラー333の圧接により、中間転写ベルト332から用紙上に画像を転写(2次転写)すると、定着装置334に用紙を搬送して定着処理を施し、後処理装置40へ搬送する。定着処理は、定着ローラー334aにより用紙を加熱及び加圧して画像を用紙に定着させる処理である。用紙の両面に画像を形成する場合、反転経路335に用紙を搬送して用紙面を反転させた後、2次転写ローラー333の位置へ再度用紙を給紙する。
記憶部34は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等により構成される不揮発性の記憶手段であり、各種プログラムや各種設定データ等を制御部31から読み書き可能に記憶する。例えば、記憶部34は、第1検出部(自動検品装置20)により検出された検出結果(用紙の形状及び特徴)を記憶する。また、記憶部34は、用紙の形状及び特徴ごとの紙詰まり履歴を記憶する。
操作パネル35は、ユーザーに対して各種情報を表示する表示部351と、ユーザーによる操作入力を受け付ける操作部352と、を備えて構成されている。
表示部351は、カラー液晶ディスプレイなどで構成され、制御部31から入力される表示制御信号に従って、操作画面等(各種設定画面、各種ボタン、各機能の動作状況等)を表示する。
操作部352は、表示部351の画面上に設けられるタッチパネルと、表示部351の画面周囲に配置される各種ハードキーと、を備えて構成されている。操作部352は、画面上に表示されたボタンが手指やタッチペン等で押下された場合、押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置に対応付けられた操作信号を制御部31に出力する。なお、タッチパネルは感圧式に限らず、例えば静電式や光式等であってもよい。また、操作部352は、ハードキーが押下された場合、押下されたキーに対応付けられた操作信号を制御部31に出力する。ユーザーは、操作部352を操作して、画質設定、倍率設定、応用設定、出力設定及び用紙設定等の画像形成に関する設定、用紙搬送指示、並びに装置の停止操作などを行うことができる。
通信部36は、画像形成装置本体30を通信ネットワークに接続するインターフェースである。通信部36は、通信用IC及び通信コネクタなどを有し、制御部31の制御の下、所定の通信プロトコルを用いて通信ネットワークに接続されている外部装置と各種情報の送受信を行う。また、通信部36は、USBを介して各種情報の入出力を行うことも可能である。
補正部37は、画像形成部33において画像が適切な位置に印字されるように、画像形成部33に搬送される用紙の位置を補正する。補正部37は、一対のループローラー371と、一対のループローラー371の各々を独立して駆動することで用紙の曲がりを補正する曲がり補正モーター372と、レジストローラー373と、レジストローラー373を駆動することで用紙の片寄りを補正する片寄り補正モーター374と、一対の曲がりセンサー375と、片寄りセンサー376と、を備えて構成されている。
ループローラー371は、レジストローラー373よりも搬送方向上流側に配置され、レジストローラー373の駆動が停止した状態で、レジストローラー373を構成する一対のローラーを圧接することにより形成されたレジストニップ部に用紙の先端を突き当てた後、所定時間用紙を送り込むことで用紙にループ(レジストループ)を形成する。
ループローラー371は、用紙の搬送方向と直交する方向(用紙の幅方向)に2つ配置されている。本実施形態では、ループローラー371は、手前側と奥側とにそれぞれ1つずつ配置されている。
制御部31は、曲がり補正モーター372を制御して、一対のループローラー371の用紙の搬送速度に差を設けることにより、用紙の曲がりを補正する曲がり補正処理を行う。具体的には、制御部31は、一対の曲がりセンサー375の検出結果に基づいて用紙の曲がり量を算出し、当該算出された曲がり量に基づいて一対のループローラー371に速度差を付けるよう曲がり補正モーター372を制御することで、用紙の曲がり補正処理を行う。
レジストローラー373は、用紙の先端位置を揃えるためのローラーであり、用紙を画像形成部33(2次転写ローラー333)に向けて搬送する。また、レジストローラー373は、片寄り補正モーター374により用紙の幅方向に移動可能に構成され、用紙の幅方向における位置ずれ(片寄り)を補正する。
制御部31は、片寄りセンサー376の検出結果に基づいて用紙の片寄り量を算出し、当該算出された片寄り量に基づいてレジストローラー373の揺動量を算出する。そして、制御部31は、算出した揺動量に基づいて片寄り補正モーター374を制御することで、レジストローラー373を用紙の幅方向に揺動させて、用紙の幅方向における位置ずれを補正するレジスト揺動処理を行う。
曲がりセンサー375は、反射型センサーから構成され、搬送経路を搬送される用紙による光の遮断の有無に基づいて、用紙の通過を検出する。曲がりセンサー375は、用紙の幅方向(主走査方向)に2つ並べて配置されている。本実施形態では、曲がりセンサー375は、手前側と奥側とにそれぞれ1つずつ配置されている。
制御部31は、一対の曲がりセンサー375により検出された用紙の通過時間の差に基づいて用紙の曲がり量を算出する。具体的には、制御部31は、用紙が曲がっていない理想状態において各曲がりセンサー375により検出された用紙の通過時間の差と、各曲がりセンサー375により実際に検出された用紙の通過時間の差と、に基づいて、用紙の曲がり量を算出する。
片寄りセンサー376は、ラインセンサーから構成され、搬送経路を搬送される用紙による光の遮断の有無に基づいて、用紙の幅方向の一端の位置を検出する。
制御部31は、片寄りセンサー376により検出された用紙の幅方向の一端の位置に基づいて、搬送経路を搬送される用紙の片寄り量、すなわち、用紙の幅方向の位置ずれ量を算出する。
曲がりセンサー375及び片寄りセンサー376は、自動検品装置20よりも下流に配置され、用紙の用紙位置補正に必要な情報(例えば、用紙の曲がり量、片寄り量等)を検出する本発明の第2検出部として機能する。
[2.動作の説明]
次に、本実施形態に係る画像形成装置1(画像形成装置本体30)の動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。
まず、制御部31は、第1検出部(自動検品装置20)により検出された検出結果(用紙の形状及び特徴)を取得し、記憶部34に記憶させる(ステップS101)。
次に、制御部31は、ステップS101で取得した検出結果を参照して、用紙が通常用紙以外の用紙(例えば、タブ紙、穴あき紙、封筒などの特殊な用紙)であるか否かを判定する(ステップS102)。
制御部31は、用紙が通常用紙以外の用紙であると判定した場合(ステップS102:YES)、次のステップS103へと移行する。
一方、制御部31は、用紙が通常用紙であると判定した場合(ステップS102:NO)、ステップS104へと移行する。
次に、制御部31は、第2検出部(曲がりセンサー375、片寄りセンサー376)における検出タイミングを決定する(ステップS103)。具体的には、制御部31は、記憶部34に記憶された用紙の形状及び特徴と、第2検出部の設置位置と、に基づいて、第2検出部における検出を用紙のどの位置で行うかを決定する。
次に、制御部31は、ステップS103で決定された検出タイミングで第2検出部により検出された検出結果(用紙位置補正に必要な情報)を取得する(ステップS104)。例えば、制御部31は、一対の曲がりセンサー375により検出された用紙の通過時間の差に基づいて用紙の曲がり量を算出する。また、制御部31は、片寄りセンサー376により検出された用紙の幅方向の一端の位置に基づいて、用紙の片寄り量を算出する。
ここで、図4に示すように、用紙Pの先端が曲線的な形状である場合、用紙Pの先端では用紙Pの曲がり量を算出することができない。一方、図4に示す例では、用紙Pの先端よりも搬送方向後方に5つの穴H1が用紙Pの幅方向に直線状に並んで配置されており、この5つの穴H1の位置(図中L1)を基準として、曲がりセンサー375のオン/オフを検出することで用紙の曲がり量を算出することができる。
なお、図4に示す例では、直線状に形成された用紙Pの後端において、曲がりセンサー375のオン/オフを検出することも可能であるが、その後の用紙位置補正のことを考えると、最も早く検出可能な位置(5つの穴H1の位置(図中L1))で検出することが好ましい。
また、図5に示すように、用紙Pの先端が曲線的な形状であり、かつ、基準となる(曲がりセンサー375のオン/オフを検出可能な)穴が形成されていない場合、用紙Pの先端やその近傍(図中L2)では用紙Pの曲がり量を算出することができない。したがって、図5に示す例では、直線状に形成された用紙Pの後端(図中L3)において、用紙Pの曲がり量が算出される。
一方、図6及び図7に示すように、用紙Pの先端が曲線的な形状である場合、用紙Pが幅方向に欠けていて用紙Pの幅方向の一端の位置を正確に特定することができないため、用紙Pの片寄り量を算出することができない。そこで、用紙Pが幅方向に欠けていない位置(図中L4、L5)において、用紙Pの片寄り量が算出される。
次に、制御部31は、ステップS104で取得した検出結果を参照して、用紙位置補正に変更が必要であるか否かを判定する(ステップS105)。
制御部31は、用紙位置補正に変更が必要であると判定した場合(ステップS105:YES)、次のステップS106へと移行する。
一方、制御部31は、用紙位置補正に変更が必要でないと判定した場合(ステップS105:NO)、ステップS107へと移行する。
次に、制御部31は、用紙位置補正の実施タイミング/パラメーターを調整する(ステップS106)。
例えば、図8及び図9に示すように、通常用紙以外の用紙(例えば先端が曲線的な形状の用紙)Pを通紙する場合、先端で曲がり量を検出可能な通常用紙を通紙する場合と比べて、曲がり量を検出するタイミングが遅くなる。すなわち、通常用紙以外の用紙Pにおける曲がり量の検出タイミング(図8のL1、図9のL3)は、通常用紙における曲がり量の検出タイミング(図8のL0、図9のL2)よりも遅くなっている(図8のt1、図9のt2)。
本実施形態では、図10及び図11に示すように、一対のループローラー371(図中左側がループローラー371R、右側がループローラー371F)の用紙の搬送速度に差を設けることで、用紙の曲がりを補正する曲がり補正制御を実施している。例えば、図11に示すように、用紙Pが図中左側に傾いているようなケースでは、搬送速度がループローラー371R>ループローラー371Fとなるように制御することで、用紙Pを時計回りに回転させることが可能となり、用紙Pの曲がりを補正することができる。
ここで、上記の図8及び図9に示したように、通常用紙の通紙時よりも曲がり量の検出タイミングが遅くなった場合、曲がり補正を開始するタイミングが遅くなるため、通常の曲がり補正制御では、通紙完了までに補正が完了しないケースもありうる。そこで、本実施形態では、通常の曲がり補正制御では補正が完了しない場合、一対のループローラー371の搬送速度の差がより大きくなるように、曲がり補正モーター372の速度を補正するようにしている。または、片方のループローラー371を逆回転させることで、更に急速に曲がり補正を行うようにしている。
すなわち、制御部31は、第2検出部(曲がりセンサー375)における曲がり量の検出位置を本来の検出位置からステップS103で決定した検出位置に変更した際、当該検出位置の変更により用紙の曲がり補正が完了しなくなる場合は、曲がり補正に用いる一対のローラー(ループローラー371)の速度差を大きくする。
また、図12及び図13に示すように、通常用紙以外の用紙(例えば先端が曲線的な形状の用紙)Pを通紙する場合、先端で片寄り量を検出可能な通常用紙を通紙する場合と比べて、片寄り量を検出するタイミングが遅くなる。すなわち、通常用紙以外の用紙Pにおける片寄り量の検出タイミング(図12のL4、図13のL5)は、通常用紙における片寄り量の検出タイミング(図12のL0、図13のL2)よりも遅くなっている(図12のt3、図13のt4)。
本実施形態では、レジストローラー373を用紙の幅方向に揺動させることで、用紙の片寄りを補正する片寄り補正制御を実施している。
ここで、上記の図12及び図13に示したように、通常用紙の通紙時よりも片寄り量の検出タイミングが遅くなった場合、片寄り補正を開始するタイミングが遅くなるため、通常の片寄り補正制御では、通紙完了までに補正が完了しないケースもありうる。そこで、本実施形態では、通常の片寄り補正制御では補正が完了しない場合、レジストローラー373の揺動速度がより速くなるように(具体的には、レジストローラー373の揺動速度が通紙完了までに補正が完了する速度となるように)、片寄り補正モーター374の速度を補正するようにしている。
すなわち、制御部31は、第2検出部(片寄りセンサー376)における片寄り量の検出位置を本来の検出位置からステップS103で決定した検出位置に変更した際、当該検出位置の変更により用紙の片寄り補正が完了しなくなる場合は、片寄り補正に用いるローラー(レジストローラー373)の速度を速くする。
次に、制御部31は、用紙位置補正制御を実施する(ステップS107)。具体的には、制御部31は、ステップS103で決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差に基づいて用紙の用紙位置補正制御(上記の図8~図13等参照)を行う。
ここで、例えば、モーター(曲がり補正モーター372、片寄り補正モーター374)の速度を変更するだけでは通常用紙の通紙時との検出タイミングの差を吸収しきれない場合、用紙位置補正制御(ステップS107参照)の次に行われる制御に対して必要な時間だけウエイト(待機)させたり、次の用紙の給紙タイミングを遅らせたりするようにしてもよい。すなわち、制御部31は、第2検出部(曲がりセンサー375、片寄りセンサー376)における検出位置を本来の検出位置からステップS103で決定した検出位置に変更した際、当該検出位置の変更により用紙位置補正制御が完了しなくなる場合は、用紙位置補正制御を行う時間を確保するための所定の制御(例えば、次に行われる制御に対して必要な時間だけウエイト(待機)させる制御、次の用紙の給紙タイミングを遅らせる制御等)を行う。
このように、通紙時の生産性を意図的に落とすことで、用紙位置補正制御が中断されないようにすることができるので、通常用紙の通紙時との検出タイミングの差をより確実に吸収することができる。
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置1は、印字前の用紙の形状及び特徴を検出する第1検出部(自動検品装置20)と、第1検出部よりも下流に配置され、用紙の用紙位置補正に必要な情報を検出する第2検出部(曲がりセンサー375、片寄りセンサー376)と、第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴を記憶する記憶部34と、記憶部34に記憶された用紙の形状及び特徴と、第2検出部の設置位置と、に基づいて、第2検出部における検出を用紙のどの位置で行うかを決定し、当該決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差に基づいて用紙の用紙位置補正制御を行う制御部31と、を備える。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、特殊な用紙に対して印字を行う場合であっても、複雑なユーザー設定を必要とせず、かつ、用紙の設置方向に制約なく、用紙の特性に合った用紙位置の補正を行うことができるので、特殊な用紙の通紙性の向上とユーザーへの負担軽減とを実現することができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、制御部31は、第2検出部における検出位置を、最も早く検出可能な位置に決定する。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、特殊な用紙に対して印字を行う場合であっても、用紙位置の補正を完了させることができるので、特殊な用紙の通紙性を更に向上させることができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、第2検出部は、用紙の曲がり量を検出し、制御部31は、第2検出部における曲がり量の検出位置を本来の検出位置から決定した検出位置に変更した際、当該検出位置の変更により用紙の曲がり補正が完了しなくなる場合は、曲がり補正に用いる一対のローラー(ループローラー371)の速度差を大きくする。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、特殊な用紙に対して印字を行う場合であっても、用紙位置の補正をより確実に完了させることができるので、特殊な用紙の通紙性をより確実に向上させることができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、第2検出部は、用紙の片寄り量を検出し、制御部31は、第2検出部における片寄り量の検出位置を本来の検出位置から決定した検出位置に変更した際、当該検出位置の変更により用紙の片寄り補正が完了しなくなる場合は、片寄り補正に用いるローラーの速度を速くする。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、特殊な用紙に対して印字を行う場合であっても、用紙位置の補正をより確実に完了させることができるので、特殊な用紙の通紙性をより確実に向上させることができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、制御部31は、第2検出部における検出位置を本来の検出位置から決定した検出位置に変更した際、当該検出位置の変更により用紙位置補正制御が完了しなくなる場合は、用紙位置補正制御を行う時間を確保するための所定の制御を行う。
したがって、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、特殊な用紙に対して印字を行う場合であっても、用紙位置の補正をより確実に完了させることができるので、特殊な用紙の通紙性をより確実に向上させることができる。
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、第1検出部(自動検品装置20)と第2検出部(曲がりセンサー375、片寄りセンサー376)との間に、用紙位置補正制御に必要な構成(曲がり補正用のローラー、モーター、片寄り補正用のローラー、モーター等)がある場合に、第1検出部(自動検品装置20)において、用紙の形状/特徴の検出と同時に、用紙位置補正制御に必要な情報の検出も行うようにし、その検出結果に基づいて第2検出部に到達するまでに用紙位置補正制御を実施するようにしてもよい。そして、用紙が第2検出部に到達したら、実施形態と同様、第1検出部による検出結果に基づいて決定された検出タイミングで用紙位置補正に必要な情報を検出するようにし、更なる用紙位置の補正が必要であると判断した場合に、図3のステップS106及びステップS107で例示したような、第2検出部による検出タイミングのズレ(遅れ)を考慮した用紙位置補正制御を実施するようにしてもよい。
以上のように、第1検出部が、更に、用紙位置補正に必要な情報を検出し、制御部31が、第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴と、用紙位置補正に必要な情報と、に基づいて用紙位置補正制御を行うとともに、決定した検出位置における第2検出部の検出結果に基づいて更なる用紙位置の補正が必要であると判断した場合に、決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差に基づいて用紙の用紙位置補正制御を行うことで、用紙位置の補正を無駄なく確実に完了させることができるので、特殊な用紙の通紙性を更に向上させることができる。
また、実施形態のように、第1検出部(自動検品装置20)が画像形成装置本体30よりも前に配置されている場合、反転経路335を介した裏面通紙時に第1検出部を通過することがないことから、不都合が生じることがある。
そこで、第1検出部において用紙の形状/特徴の検出と同時に用紙位置補正制御に必要な情報の検出も行うようにし、表面の通紙時は第1検出部による検出結果に基づいて用紙位置補正制御を実施するようにしてもよい。このとき、第2検出部(曲がりセンサー375、片寄りセンサー376)による検出は行われないため、表面の用紙位置補正制御は、通常用紙と同様の制御のままで実施することができる。その後、裏面の通紙時は、用紙が第1検出部を通過しないため、実施形態のように、第1検出部による検出結果に基づいて決定された検出タイミング/検出位置で、第2検出部により用紙位置補正に必要な情報を検出するようにし、図3のステップS106及びステップS107で例示したような、第2検出部による検出タイミングのズレ(遅れ)を考慮した用紙位置補正制御を実施するようにしてもよい。
以上のように、第1検出部が、更に、用紙位置補正に必要な情報を検出し、制御部31が、用紙の表面を通紙する際、第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴と、用紙位置補正に必要な情報と、に基づいて用紙位置補正制御を行うとともに、用紙の裏面を通紙する際、決定した検出位置における第2検出部の検出結果と、決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差と、に基づいて用紙の用紙位置補正制御を行うことで、用紙の両面に印字を行う場合であっても、用紙位置の補正を完了させることができるので、両面印刷時の通紙性を十分に確保することができる。
また、用紙が通紙不可能な形状の場合、通紙可能となるように、用紙位置(角度を含む)を変更するようにしてもよい。ここで、用紙位置を変更するとは、用紙位置をスライドさせることの他、用紙を回転させて傾きを変更することも含まれる。
以下、用紙位置を変更する処理について、図14のフローチャートを参照して説明する。
まず、制御部31は、第1検出部(自動検品装置20)により検出された検出結果(用紙の形状/特徴)を取得し、記憶部34に記憶させる(ステップS201)。
次に、制御部31は、ステップS201で取得した検出結果を参照して、下流でJAM(紙詰まり)が発生するか否かを判定する(ステップS202)。具体的には、制御部31は、ステップS201で取得した用紙の形状及び特徴と、予め記憶部34に記憶されている用紙の形状及び特徴ごとの紙詰まり履歴と、を参照して、下流でJAMが発生するか否かを判定する。
制御部31は、下流でJAMが発生すると判定した場合(ステップS202:YES)、次のステップS203へと移行する。
一方、制御部31は、下流でJAMが発生しないと判定した場合(ステップS202:YES)、用紙位置を変更する必要がないため、処理を終了する。
次に、制御部31は、JAMを発生させることなく通紙可能な用紙の傾き/位置を判断する(ステップS203)。
次に、制御部31は、用紙の傾き/位置を変更すれば通紙可能であるか否かを判定する(ステップS204)。
制御部31は、用紙の傾き/位置を変更すれば通紙可能であると判定した場合(ステップS204:YES)、用紙位置を変更する処理(例えば、用紙を回転させる(傾きの変更)処理、用紙位置をスライドさせる(位置の変更)処理等)を行う(ステップS205)。例えば、図15には、傾きを変更すれば通紙可能な用紙P1が第1検出部(自動検品装置20)を通過した様子の一例が示されている。また、図16には、第1検出部(自動検品装置20)の後方に設けられた用紙回転機構(図示省略)により用紙P1が回転された様子の一例を示す。なお、用紙回転機構を設ける代わりに、一対のループローラー371を用いて用紙を回転させるようにしてもよい。
一方、制御部31は、用紙の傾き/位置を変更しても通紙不可能であると判定した場合(ステップS204:NO)、用紙の取り出しが容易な位置で用紙の搬送を停止する(ステップS206)。これにより、容易に用紙を取り出すことができる。
以上のように、記憶部34が、更に、用紙の形状及び特徴ごとの紙詰まり履歴を記憶し、制御部31は、第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴と、記憶部34に記憶された用紙の形状及び特徴ごとの紙詰まり履歴と、に基づいて下流で紙詰まりが発生するか否かを判断し、下流で紙詰まりが発生すると判断した場合に、用紙位置を変更することで通紙可能であるか否かを判断し、通紙可能であると判断した場合に、用紙位置を変更することで、紙詰まりの発生を防止することができるので、装置の生産性を向上させることができる。
また、上記実施形態では、本発明の第1検出部として、画像形成装置本体30とは別体の自動検品装置20を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。すなわち、自動検品装置20を設ける代わりに、画像形成装置本体30内に、第1検出部を設けるようにしてもよい。
その他、画像形成装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、
本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1 画像形成装置
10 給紙装置
20 自動検品装置(第1検出部)
30 画像形成装置本体
31 制御部
32 画像読取部
33 画像形成部
331 書込みユニット
332 中間転写ベルト
333 2次転写ローラー
334 定着装置
34 記憶部
35 操作パネル
351 表示部
352 操作部
36 通信部
37 補正部
371 ループローラー(一対のローラー)
372 曲がり補正モーター
373 レジストローラー
374 片寄り補正モーター
375 曲がりセンサー(第2検出部)
376 片寄りセンサー(第2検出部)
40 後処理装置

Claims (8)

  1. 印字前の用紙の形状及び特徴を検出する第1検出部と、
    前記第1検出部よりも下流に配置され、前記用紙の用紙位置補正に必要な情報を検出する第2検出部と、
    前記第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された用紙の形状及び特徴と、前記第2検出部の設置位置と、に基づいて、前記第2検出部における検出を前記用紙のどの位置で行うかを決定し、当該決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差に基づいて前記用紙の用紙位置補正制御を行う制御部と、
    を備え
    前記第2検出部は、前記用紙の曲がり量を検出し、
    前記制御部は、前記第2検出部における前記曲がり量の検出位置を前記本来の検出位置から前記決定した検出位置に変更した際、当該検出位置の変更により前記用紙の曲がり補正が完了しなくなる場合は、前記曲がり補正に用いる一対のローラーの速度差を大きくすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 印字前の用紙の形状及び特徴を検出する第1検出部と、
    前記第1検出部よりも下流に配置され、前記用紙の用紙位置補正に必要な情報を検出する第2検出部と、
    前記第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された用紙の形状及び特徴と、前記第2検出部の設置位置と、に基づいて、前記第2検出部における検出を前記用紙のどの位置で行うかを決定し、当該決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差に基づいて前記用紙の用紙位置補正制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記第2検出部は、前記用紙の片寄り量を検出し、
    前記制御部は、前記第2検出部における前記片寄り量の検出位置を前記本来の検出位置から前記決定した検出位置に変更した際、当該検出位置の変更により前記用紙の片寄り補正が完了しなくなる場合は、前記片寄り補正に用いるローラーの速度を速くすることを特徴とする画像形成装置。
  3. 印字前の用紙の形状及び特徴を検出する第1検出部と、
    前記第1検出部よりも下流に配置され、前記用紙の用紙位置補正に必要な情報を検出する第2検出部と、
    前記第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された用紙の形状及び特徴と、前記第2検出部の設置位置と、に基づいて、前記第2検出部における検出を前記用紙のどの位置で行うかを決定し、当該決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差に基づいて前記用紙の用紙位置補正制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第2検出部における検出位置を前記本来の検出位置から前記決定した検出位置に変更した際、当該検出位置の変更により前記用紙位置補正制御が完了しなくなる場合は、前記用紙位置補正制御を行う時間を確保するための所定の制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記第1検出部は、更に、前記用紙位置補正に必要な情報を検出し、
    前記制御部は、前記第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴と、前記用紙位置補正に必要な情報と、に基づいて前記用紙位置補正制御を行うとともに、前記決定した検出位置における前記第2検出部の検出結果に基づいて更なる用紙位置の補正が必要であると判断した場合に、前記決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差に基づいて前記用紙の用紙位置補正制御を行うことを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1検出部は、更に、前記用紙位置補正に必要な情報を検出し、
    前記制御部は、前記用紙の表面を通紙する際、前記第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴と、前記用紙位置補正に必要な情報と、に基づいて前記用紙位置補正制御を行うとともに、前記用紙の裏面を通紙する際、前記決定した検出位置における前記第2検出部の検出結果と、前記決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差と、に基づいて前記用紙の用紙位置補正制御を行うことを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 印字前の用紙の形状及び特徴を検出する第1検出部と、前記第1検出部よりも下流に配置され、前記用紙の用紙位置補正に必要な情報を検出する第2検出部と、前記第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴を記憶する記憶部と、を備える画像形成装置の用紙位置補正方法であって、
    前記記憶部に記憶された用紙の形状及び特徴と、前記第2検出部の設置位置と、に基づいて、前記第2検出部における検出を前記用紙のどの位置で行うかを決定し、当該決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差に基づいて前記用紙の用紙位置補正制御を行う制御工程を含み、
    前記第2検出部は、前記用紙の曲がり量を検出し、
    前記制御工程は、前記第2検出部における前記曲がり量の検出位置を前記本来の検出位置から前記決定した検出位置に変更した際、当該検出位置の変更により前記用紙の曲がり補正が完了しなくなる場合は、前記曲がり補正に用いる一対のローラーの速度差を大きくすることを特徴とする用紙位置補正方法。
  7. 印字前の用紙の形状及び特徴を検出する第1検出部と、前記第1検出部よりも下流に配置され、前記用紙の用紙位置補正に必要な情報を検出する第2検出部と、前記第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴を記憶する記憶部と、を備える画像形成装置の用紙位置補正方法であって、
    前記記憶部に記憶された用紙の形状及び特徴と、前記第2検出部の設置位置と、に基づいて、前記第2検出部における検出を前記用紙のどの位置で行うかを決定し、当該決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差に基づいて前記用紙の用紙位置補正制御を行う制御工程を含み、
    前記第2検出部は、前記用紙の片寄り量を検出し、
    前記制御工程は、前記第2検出部における前記片寄り量の検出位置を前記本来の検出位置から前記決定した検出位置に変更した際、当該検出位置の変更により前記用紙の片寄り補正が完了しなくなる場合は、前記片寄り補正に用いるローラーの速度を速くすることを特徴とする用紙位置補正方法
  8. 印字前の用紙の形状及び特徴を検出する第1検出部と、前記第1検出部よりも下流に配置され、前記用紙の用紙位置補正に必要な情報を検出する第2検出部と、前記第1検出部により検出された用紙の形状及び特徴を記憶する記憶部と、を備える画像形成装置の用紙位置補正方法であって、
    前記記憶部に記憶された用紙の形状及び特徴と、前記第2検出部の設置位置と、に基づいて、前記第2検出部における検出を前記用紙のどの位置で行うかを決定し、当該決定した検出位置と本来の検出位置とのタイミング差に基づいて前記用紙の用紙位置補正制御を行う制御工程を含み、
    前記制御工程は、前記第2検出部における検出位置を前記本来の検出位置から前記決定した検出位置に変更した際、当該検出位置の変更により前記用紙位置補正制御が完了しなくなる場合は、前記用紙位置補正制御を行う時間を確保するための所定の制御を行うことを特徴とする用紙位置補正方法
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