JP2009286609A - 搬送制御装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】先端を同じにしたまま反転させられる記録材の両面に画像を記録する場合に、それぞれの記録面に記録される画像の位置のずれ量を小さくする。
【解決手段】用紙Pにおいて図中右上部分が余計に裁断されてしまい、側端E1が傾斜しているとする。この場合において、表面へ画像形成時には、同図(a)に示すように、側端E1が可動式サイドガイド173に接触されているから、描画領域は右上に傾いてしまう。一方、裏面への画像形成時には、同図(b)に示すように、この側端E1が固定式サイドガイド172に接触して描画領域の位置が決められるから、この場合、描画領域は右下方向に傾いたようになり、本来よりも傾斜して描かれてしまう。このように、同じ側端をサイドガイドに接触するように画像を記録することで、裁断誤差により画像領域が傾いてしまっていても、表裏の画像の位置関係は整合する。
【選択図】図9

Description

本発明は、搬送制御装置および画像形成装置に関する。
画像形成装置における画像の記録位置の上流側において、搬送路に沿って設けられたガイド部材に用紙等の記録材の側端を合わせて搬送するコーナーレジ方式を採用した場合、記録材に対する画像の記録位置が偏ったり、記録材を搬送する複数の搬送ロールの磨耗状態が偏ったりする。この問題を解決するために、対向して配置される2つのガイド部材の間に搬送路を形成し、その搬送路の幅方向の中央を基準として記録材を搬送するセンターレジ方式が用いられている。この種の搬送方式を採用した画像形成装置は、例えば特許文献1に開示されている。この画像形成装置は、搬送路の幅を種々の記録材のサイズに合わせるべく、ガイド部材を搬送路の幅方向に移動させる。
特開2005−314045号公報
ところが、ガイド部材の移動を繰り返していると、ガイド部材の位置を同じところに合わせたとしてもその位置は微少な誤差を含んでいるから、記録材における画像の記録位置もずれる。特に、記録材の両記録面に画像が形成される場合には、記録材の記録面に直角な方向から見たときに表裏の画像の位置がずれてしまう。
ところで、記録材の反転方式には、リードトゥテール方式とよばれるものと、リードトゥリードと呼ばれる方式がある。前者は、記録材をスイッチバックして反転する方式であり、記録位置に突入するときの用紙の先頭となる端部(以下、記録材の先端という)が、表面に対する画像記録時と裏面に対する画像記録時とで正反対になるという特徴がある。一方、後者は、記録位置に突入するときの用紙の先端を同じにしたまま反転するというものである。この場合、表面と裏面に対するそれぞれの画像記録時で記録材の先端は同じになるが、ガイド部材に突き当たる記録材の側端が正反対になる。記録材を生産するときには多少の裁断誤差が含まれることがあるから、表面及び裏面の画像記録時でガイド部材に突き当たるときの側端が入れ替わると、上述した表裏の画像の位置ずれが更に大きくなってしまう。
上述した課題を解決するため、本発明は、先端を同じにしたまま反転させられる記録材の両面に画像を記録する場合に、それぞれの記録面に記録される画像の位置のずれ量を小さくすることを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、記録材に画像が記録される記録位置よりも当該記録材の搬送方向の上流側において、当該搬送方向に平行な平行面を有し、当該平行面に接触する記録材を前記搬送方向へ案内する第1の案内手段と、前記第1の案内手段の平行面と対向する位置において前記搬送方向に平行な平行面を有し、当該平行面に接触する記録材を前記搬送方向に案内する第2の案内手段と、前記第1の案内手段と前記第2の案内手段との間の距離が、前記記録材の前記搬送方向に垂直な方向の長さよりも大きくなるように、前記第1の案内手段及び前記第2の案内手段のうちの少なくとも一方を前記垂直な方向に移動させる案内移動手段と、前記記録材の一方の記録面に画像が記録される場合には、当該記録材を前記第1の案内手段の平行面に接触させた状態で搬送し、一方の記録面に画像が記録されたのちに前記搬送方向の先頭となる記録材の端部を当該搬送方向の先頭としたまま当該記録材を反転する反転手段により反転させられた、前記記録材の他方の記録面に画像が記録される場合には、当該記録材を前記第2の案内手段の平行面に接触させた状態で搬送する搬送制御手段と、前記第1又は第2の案内手段により案内されて搬送される記録材の前記搬送方向に直角な方向の位置を測定する測定手段と、前記測定手段により測定された前記位置と、決められた基準位置との差に応じた移動量を特定する移動量特定手段と、前記記録位置よりも前記搬送方向の上流側において、前記記録面に平行かつ前記搬送方向に直角な方向であって前記差が小さくなる方向に、前記移動量特定手段により特定された移動量に応じて記録材を移動させる記録材移動手段とを備えることを特徴とする搬送制御装置を提供する。
本発明の搬送制御装置において、前記測定手段は、前記記録材移動手段により移動させられる前の記録材の前記位置と、前記移動量特定手段により特定された移動量に応じて前記記録材移動手段によって移動させられた当該記録材の前記位置とを測定し、前記移動量特定手段は、前記測定手段によって測定された前記移動の前後における記録材の前記位置間の距離を求めて、当該距離との差が小さくなるように前記移動量を補正することを特徴とする。この場合において、前記移動量特定手段は、前記一方の記録面に画像が記録されるときに前記記録材移動手段により前記記録材が移動させられた距離に基づいて、前記他方の記録面に画像が記録されるときの前記移動量を補正するようにしてもよい。
また、本発明は、上記いずれかの構成の搬送制御装置と、画像を保持する像保持体に画像を形成する像形成手段と、前記像形成手段により形成されて前記像保持体に保持されている画像を、前記搬送制御装置の前記搬送手段により前記記録位置へと搬送されてくる記録材の記録面に記録する記録手段とを備えることを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明の画像形成装置において、前記搬送制御装置の前記測定手段は、前記記録材移動手段により移動させられる前の記録材の前記位置と、前記移動量特定手段により特定された移動量に応じて前記記録材移動手段によって移動させられた当該記録材の前記位置とを測定し、前記像形成手段は、前記測定手段によって測定された前記移動の前後における記録材の前記位置間の距離を求めて、当該距離が小さくなるように前記像保持体に形成する画像の位置を変更するようにしてもよい。
本発明によれば、先端を同じにしたまま反転させられる記録材の両面に画像を記録する場合に、それぞれの記録面に記録される画像の位置のずれ量を小さくすることができる。
(A)構成
図1は、画像形成装置10の構造を模式的に表した図である。
画像形成装置10は、ユーザからの指示に応じて記録材の両面に画像を形成する機能を有する。図1に示した二点鎖線はシートの搬送路をそれぞれ示している。ここでいう記録材は、繊維からなる用紙や、布或いは樹脂性のフィルム等のシート等の、画像形成装置10によって画像が形成される媒体のことをいう。以下では、記録材として用紙を用いる場合について説明する。
図2は、画像形成装置10の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、画像形成装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、UI(User Interface)部14と、画像形成部15とを備える。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えた演算装置であり、CPUはRAMをワークエリアとし、ROMに記憶されたプログラムを実行することによって画像形成装置10の各部を制御する。記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置であり、制御プログラムや画像情報等を記憶する。通信部13は、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介して通信を行うためのインターフェース装置であり、図示せぬコンピュータ等の外部装置から画像形成処理の実行指示を受信したり、各種情報を出力したりする。UI部14は、ユーザにより操作入力が行われるとともにユーザに対する表示を含む報知が可能なタッチパネル等のユーザインタフェースである。画像形成部15は、画像情報に応じた画像を用紙に形成する。
ここで、画像形成部15の構造について、図1を参照しつつ説明する。
画像形成部15は、記録材供給トレイ180,190と、画像形成ユニット150Y,150M,150C,150Kと、複数の一次転写装置151と、中間転写ベルト152と、記録材搬送部16と、二次転写ロール154と、バックアップロール155と、搬送ベルト156,157,158,159と、定着装置160と、反転装置19とを備える。
記録材供給トレイ180,190は、それぞれ所定の種類およびサイズの記録材としての用紙を収容し、制御部11に指示されたタイミングで用紙を供給する。例えば、記録材供給トレイ180はA4サイズ(横210mm×縦297mm)の用紙を収容し、記録材供給トレイ190はB5サイズ(横182mm×縦257mm)の用紙を収容する。記録材供給トレイ180,190から用紙が送り出されると、その用紙は搬送ローラの回転により搬送路Saに沿って搬送され、記録材搬送部16に供給される。記録材搬送部16は、供給されてきた用紙を、自身を通過する搬送路Saに沿ってその搬送方向に搬送するための各種制御を行う。記録材搬送部16によって搬送された用紙には、二次転写ロール154とバックアップロール155とにより形成される転写位置Tにおいて画像が転写される。つまり、転写位置Tは、用紙に画像が記録される記録位置である。
画像形成ユニット150Y,150M,150C,150Kはそれぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像剤(トナー)によって画像を形成し、これを中間転写ベルト152に転写する。なお、画像形成ユニット150Y、150M、150C、150Kのそれぞれは用いるトナーが異なるのみであって、その構成に大きな差異はない。そこで、これらの記載に際してそれぞれを特に区別する必要がない場合には、トナーの色を示す符号末尾のアルファベットを省略して「画像形成ユニット150」という。
画像形成ユニット150は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置を有する。感光体ドラムは、画像を保持する像保持体であり、軸を中心にして矢印Aの方向に所定の速度で周回するドラム状の部材であり、帯電装置によって所定の電位に帯電される。露光装置は、帯電した感光体ドラムにレーザ光を照射して静電潜像を形成する。現像装置は、感光体ドラムに形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する。複数の一次転写装置151は、画像形成ユニット150Y,150M,150C,150Kのそれぞれと対になるように設けられ、各感光体ドラムに現像された各色のトナー像を中間転写ベルト152に転写する。中間転写ベルト152は無端のベルト部材であり、画像を保持する像保持体である。ベルト搬送ロール153は、中間転写ベルト152を張架する。ベルト搬送ロール153の少なくとも1つは駆動部を有しており、図示せぬ駆動装置により駆動されると、中間転写ベルト152を図中の矢印Bの方向に周回移動させる。中間転写ベルト152が図中の矢印Bの方向に周回移動することにより、画像形成ユニット150によって中間転写ベルト152に形成されたトナー像(画像)は転写位置Tへと移動する。
二次転写ロール154およびバックアップロール155は、中間転写ベルト152が用紙と対向する位置において所定の電位差を生じさせ、転写位置Tにおいて、この電位差によって用紙にトナー像を転写させる。つまり、二次転写ロール154およびバックアップロール155は、画像形成ユニット150により形成されて中間転写ベルト152に保持されている画像を、転写位置T(つまり記録位置)へと搬送されてくる用紙の記録面に記録する記録手段の一例である。搬送ベルト156〜158は、転写位置Tを通過した用紙を定着装置160に搬送する。定着装置160は、加熱ロールと加圧ロールとを備えており、これらのロール部材により用紙を加熱および加圧することで用紙に転写されたトナー像を定着させる。定着装置160により一方の面にトナー像が定着された用紙のうち、更にその他方の面(裏面)に画像が転写される用紙は、搬送路S1に沿って、反転装置19に搬送される。反転装置19は、用紙の一方の記録面(表面)に画像が転写されたのちに、搬送方向の先頭となる用紙の先端を搬送方向の先頭としたまま用紙を反転する反転手段の一例である。反転装置19の構成及び動作について詳しくは後述する。反転装置19によって面が反転させられた用紙は、複数の搬送ローラ161により、搬送路S2に沿って、転写位置T及び記録材搬送部16よりも用紙の搬送方向の上流側に搬送される。そして、上記と同様にして、転写位置Tにおいてその用紙の他方の面に画像が転写されて、その用紙上の画像は定着装置160によって定着される。用紙の両面に画像が転写された用紙や、一方の面のみに画像が転写される用紙は、搬送路Sbに沿って搬送され、搬送ベルト159により機外へ排出される。
次に、記録材搬送部16の構成について説明する。
図3は、図1に示す記録材搬送部16を矢印I方向(上方)から見たときの構造を模式的に表した図である。同図(a)に示すように、記録材搬送部16は、送出部17とセンサ部18とを備える。送出部17は、用紙を基準となる位置に整合させながら送り出す機構を備える。センサ部18は、送出部17によって送り出された用紙の位置の検出や、用紙の到来の有無を検出する機能を有する。
送出部17は、搬送ローラ171と、固定式サイドガイド172と、可動式サイドガイド173と、クロストロール群174と、レジロール175とを備え、これらは、制御部11の制御の下で動作する。
搬送ローラ171は、記録材供給トレイ180,190から供給されてきた用紙を、同図(a)の紙面下方から上方へ向かう搬送方向に沿って搬送する。固定式サイドガイド172は、画像形成装置10の筐体に支持されており、その位置が固定されている。固定式サイドガイド172は、用紙に画像が転写される転写位置Tよりも用紙の搬送方向の上流側において、その搬送方向に平行な平行面を有し、この平行面に接触する記録材を搬送方向へ案内する第1の案内手段の一例である。可動式サイドガイド173は、画像形成装置10の筐体に支持されており、図示せぬ駆動装置により、用紙の搬送方向に対して直角な方向(同図(a)の矢印S)方向に移動可能に設けられている。なお、以下では、同図に示すように、用紙の搬送方向に対して直角な方向を「x方向」という。この可動式サイドガイド173は、固定式サイドガイド172の平行面と対向する位置において搬送方向に平行な平行面を有し、この平行面に接触する用紙を搬送方向に案内する第2の案内手段の一例である。これら固定式サイドガイド172と可動式サイドガイド173との間に、用紙の搬送路Saが形成される。制御部11は、固定式サイドガイド172と可動式サイドガイド173との間の距離が、用紙の搬送方向に直角な方向(x方向)の長さよりも大きくなるように、可動式サイドガイド173を移動させる。
なお、本願明細書中における「平行」には、数学的な意味における厳密な「平行」を含むほか、機械精度の誤差の範囲内で略平行とみなせる場合も含まれる。「直角」についても同様とする。
クロストロール群174は、固定式サイドガイド172に近い位置に設けられたクロストロール群174aと、可動式サイドガイド173に近い位置に設けられたクロストロール群174bからなる。クロストロール群174aは、用紙よりも紙面手前方向にあるクロストール群と、用紙よりも紙面奥方向にある図示せぬクロストロール群とからなる、一対のロール群である。これらのクロストロールの回転軸は、用紙の搬送方向に直角な方向と所定の角度をなしており、用紙を固定式サイドガイド172に近づく方向に搬送する。また、クロストロール群174bも、用紙よりも紙面手前方向にあるクロストール群と、用紙よりも紙面奥方向にある図示せぬクロストロール群からなる、一対のロール群である。これらのクロストロールの回転軸は、用紙の搬送方向に直角な方向と所定の角度をなしており、用紙を可動式サイドガイド173に近づく方向に搬送する。即ち、クロストロール群174は、固定式サイドガイド172又は可動式サイドガイド173によって用紙が案内されるよう、用紙をいずれかサイドガイド側に移動させながら、搬送方向へ搬送する。このようなクロストロール群174のそれぞれのクロストロールは、図示せぬ駆動装置によって回転駆動させられる駆動クロストロールと、駆動クロストールの回転駆動に従って回転する従動クロストロールからなる。図3(a)に示す記録材搬送部16においては、用紙よりも紙面手前方向にある駆動クロストールと、用紙よりも紙面奥方向にある図示せぬ従動クロストロールとにより接触領域において用紙を挟み、両者の回転駆動によって用紙Pはそれらの回転方向に応じた方向に移動させられる。
また、クロストロール群174において、駆動クロストロールと従動クロストールとが用紙を挟むときの圧力は、制御部11の制御の下で変更させられる。つまり、制御部11は、用紙の側端を固定式サイドガイド172に接触したまま搬送させるときには、クロストロール群174aの挟み込みの圧力を大きくして回転させることにより、用紙を固定式サイドガイド172側に搬送させる。このとき、制御部11は、クロストロール群174bの挟み込みの圧力をゼロにしておき、用紙の搬送に影響を与えないようにする。一方、制御部11は、用紙の側端を可動式サイドガイド173に接触したまま搬送させるときには、クロストロール群174bの挟み込みの圧力を大きくして回転させることにより、用紙Pを可動式サイドガイド173側に搬送させる。このとき、制御部11は、クロストロール群174aの挟み込みの圧力をゼロにしておき、用紙の搬送に影響を与えないようにする。
レジロール175は、用紙を搬送方向に沿って転写位置Tへ搬送する。レジロール175は、図示せぬ駆動装置により回転させられる駆動ロール及び駆動ロールの回転に従って回転する従動ロールからなる、一対のロール部材である。レジロール175は、用紙を挟んだまま図中紙面右方向又は左方向に移動することで、用紙をそれらの方向へ移動させる記録材移動手段の一例である。
センサ部18は、レジアウトセンサ181と、CIS(Contact Image Sensor)182と、透過型センサ183とを備える。レジアウトセンサ181は、例えば光学センサであり、転写位置Tよりも搬送方向の上流側に設けられており、用紙が搬送されてきたことを検知した場合には、その旨を意味する検知信号を制御部11に供給する。CIS182は、レジアウトセンサ181よりも用紙Pの搬送方向の上流側に設けられている。CIS182のx方向に対して、可動式サイドガイド173付近の位置にあり、可動式サイドガイド173により案内される用紙端の位置を測定できるように設けられている。CIS182は、可動式サイドガイド173により案内されて搬送される用紙の搬送方向に直角な方向の位置を測定する測定手段の一例であり、測定した位置を表す位置情報を制御部11へ供給する。透過型センサ183は、例えばフォトインタラプタであり、レジアウトセンサ181よりも用紙の搬送方向の上流側に設けられている。この透過型センサ183のx方向に対して、固定式サイドガイド172付近の位置に設けられ、固定式サイドガイド172によって案内される用紙が、所定の位置に到来したか否かを検知できるようにしている。この透過型センサ183は、用紙端を検知すると、その旨を意味する検知信号を制御部11に供給する。
ここで、図3(b)は、CIS182の構成を模式的に表した図である。同図(b)に示すように、CIS182は、例えば1216個の受光素子R1〜R1216が用紙の搬送方向と直角な方向(x方向)に配列されて構成されている。そして、これらの受光素子が並ぶ方向に沿って配列された複数のLED等の光源からの照射光が、被検出物である用紙Pから反射されると、その反射光を受光素子で受光するように構成されている。つまり、CIS182は、反射光を受光した受光素子に応じて、搬送される用紙の搬送方向に直角なx方向の位置を測定する。
このような構成の記録材搬送部16、及びその動作を制御する制御部11は搬送制御装置として機能する。
続いて、反転装置19の構成について説明する。なお、以下では、A4サイズの用紙Pが、画像形成装置10内を搬送される場合について説明する。
図4は、図1に示した矢印II方向から反転装置19を見たときの構造を模式的に表した図である。同図に示すように、反転装置19は、紙面右側から左側へと向かう搬送方向に沿って並べられ、用紙を搬送するための搬送ローラ191を複数有する。これら搬送ローラ191の回転軸は、搬送方向に直角である。また、反転装置19は、搬送方向に対して直角な方向(紙面上側から下側へと向かう方向)に沿って並べられ、用紙を搬送するための反転ローラ192を複数有する。これら反転ローラ192の回転軸は、搬送方向に平行である。この複数の反転ローラ192によって用紙Pが搬送させられる方向を、以下では「反転方向」という。
図5は、図1に示した矢印III方向(側面方向)から反転装置19を見たときの構造を模式的に表した図である。同図においては、紙面奥方向から手前方向に向かう方向が搬送方向であり、反転方向は、同図に示すように、反転装置19における上方の搬送路S1から下方の搬送路S2に向かう方向である。また、同図に示すように、反転装置19には、搬送路S2にある用紙P端の有無を検出するための光学センサ193が設けられている。光学センサ193は、自身の下方(所定位置G3とする)にある用紙端が到来したことを検知すると、その旨を意味する検知信号を制御部11に供給する。制御部11は、光学センサ193からこの検知信号を取得すると、反転ローラ192の回転駆動を停止させる。つまり、制御部11は、光学センサ193の検出結果に基づいて、用紙Pの搬送路の幅方向に対する位置を決めるための制御を行う。
続いて、反転装置19において、用紙Pの面が反転させられるときの動作について説明する。
制御部11は、反転装置19の反転ローラ192を停止させたまま、複数の搬送ローラ191の回転により、図4に示す位置G1にある用紙Pを搬送方向に搬送する。用紙Pが点線で示す位置G2に搬送させられると、制御部11は、搬送ローラ191の回転を停止させる。続いて、制御部11は、反転方向に用紙Pを搬送させるよう反転ローラ192を回転駆動させる。これにより、図5に示す白抜き矢印で示した反転方向に用紙Pは移動させられる。そして、用紙Pが所定位置G3に到達して、制御部11が光学センサ193から検知信号を取得すると、制御部11は反転ローラ192の回転を停止させて、反転方向への用紙Pの移動をそこで停止させる。面の反転が完了した用紙の側端の位置は、用紙サイズによらず、所定位置G3に決められる。この位置決めは、詳しくは後述するが、用紙Pの裏面を記録面として画像を転写するときに、記録材搬送部16がコーナーレジ方式に従って用紙Pを搬送するために行われる。
続いて、図5に示す紙面奥方向から手前方向へと向かう搬送方向に沿って用紙Pを移動するよう、制御部11は、搬送ローラ191及び搬送ローラ161を回転させる。これにより、図1に示す搬送路S2に沿って用紙Pは搬送させられる。そして、この用紙Pは、その表面への画像形成時とは先端が同じで表裏が反転した状態で、記録材搬送部16に移動させられる。このように、反転装置19は、転写位置Tよりも用紙Pの搬送方向の下流側に設けられ、転写位置Tにおいて一方の面に画像が転写された記録材のうち、他方の面に画像が転写される記録材の面を反転させる。また、反転装置19は、いわゆる用紙をスイッチバックさせるリードトゥテール方式ではなく、リードトゥリード方式を採用している。
続いて、画像形成装置10が用紙Pに画像を形成するときの動作について説明する。
図6は、制御部11が実行する動作の手順を示したフローチャートである。図7は、用紙Pの表面に画像が転写される場合の記録材搬送部16の動作の様子を模式的に表した図であり、図8は、用紙Pの裏面に画像が転写される場合の記録材搬送部16の動作の様子を模式的に表した図である。
まず、制御部11は、通信部13によって画像形成処理の実行指示を受信すると(ステップS1;YES)、この実行指示に応じて、画像形成処理に使用する用紙サイズを判断し、可動式サイドガイド173の位置を変更する(ステップS2)。このとき、用紙サイズを「A4」とすることが実行指示によって指定されているとすると、制御部11は、固定式サイドガイド172と可動式サイドガイド173との間との距離(つまり、搬送路Saの幅)が、A4サイズの用紙P幅(210mm)よりも大きくなるよう、可動式サイドガイド173の位置を変更する。ここでは、制御部11は、用紙Pよりも5mm程度長い「215mm」の幅の搬送路Saとなるよう、可動式サイドガイド173の位置を変更する。用紙Pの幅よりも搬送路Saの幅を大きくするのは、用紙Pが斜行(スキュー)等により、サイドガイドの断面にぶつかってしまうことを防ぐためである。そして、制御部11は、記録材供給トレイ180から用紙Pを供給させて、搬送路Saに沿ってこの用紙Pを記録材搬送部16に搬送する(ステップS3)。このとき、用紙Pの表面が記録面であり、上方を向いている。
続いて、制御部11は、記録材搬送部16の搬送ローラ171によって用紙Pを搬送する。用紙Pの表面に画像を転写するとき、制御部11は、如何なるサイズの用紙であってもその用紙中央のx方向の位置を一定位置におおよそ合わせた状態で、記録材搬送部16に用紙Pを搬送する。この搬送方式は、用紙の中央を基準にしているので、センターレジ方式と呼ばれている。このときの、用紙Pの位置は、例えば図7に示す位置G4である。このとき、用紙Pはいずれのサイドガイドにも接していないから、搬送方向と用紙Pの側端とが平行でない、いわゆるスキューと呼ばれる斜行状態で進入してくることがある。搬送ローラ171によって搬送される用紙Pは、やがてクロストロール群174の接触領域に到達する。そして、制御部11は、用紙Pの側端を可動式サイドガイド173の平行面に接触した状態で搬送するよう、クロストロール群174bの挟み込みの圧力を大きくして回転駆動させる(ステップS4)。このとき、制御部11は、クロストロール群174aによる挟み込み圧力をゼロとしておく。これにより、用紙Pの側端は、可動式サイドガイド173によって搬送方向に案内されて、図7に点線で示す位置G5に移動させられる。このように、用紙Pの側端全域がサイドガイドに接触させられたことにより、スキューは解消される。この後も、制御部11が、用紙Pを搬送方向に搬送させるようクロストロール群174aを回転駆動させると、やがて用紙Pはレジロール175の接触領域を通過し、図7に示す位置G6に到達する。このとき、CIS182から制御部11に対して、用紙P端の位置を表す位置情報が供給されるので、制御部11はその位置情報を取得する(ステップS5)。そして、制御部11は、取得した位置情報に基づいて、用紙Pのx方向の位置が予め決められた基準位置に対してどの程度ずれているかを判断する。この「基準位置」は、用紙Pをセンターレジ方式で転写位置に突入させたときに、感光体ドラムに形成される画像のx方向の中心と、用紙の中央とが一致するような、用紙Pの位置のことである。従って、この基準位置に対するずれは、x方向に対する画像形成位置ずれの大きさに相当するものである。そして、制御部11は、CIS182によって測定された位置と、基準位置との差を求めて、その差に応じた移動量を特定する(ステップS6)。ここでは、制御部11は、差の大きさと同じ移動量を特定する。
この後も、制御部11は、クロストロール群174bの回転により用紙Pを搬送方向へ搬送させる。そして、レジアウトセンサ181によって用紙Pの先端が検知され、制御部11は検知信号を取得すると、基準位置との差を小さくするよう、ステップS6で特定した移動量に応じた距離だけ、レジロール175を移動させる(ステップS7)。例えば、図7に示すx方向に、基準位置から「2.5mm」ずれていると判断した場合には、制御部11は、レジロール175によって所定の圧力で用紙Pを挟んだまま、これをx方向とは逆方向(図中白抜矢印A1方向)に「2.5mm」だけ移動させる。この移動により、用紙Pも、x方向と逆方向に「2.5mm」だけ移動させられる。これにより、用紙Pはx方向に対する基準位置である位置G7に移動させられる。
なお、用紙が保持された状態で、レジロール175が用紙Pを移動させる移動量が大きいと、用紙にねじれや撓みなどの変形が生じ、用紙のダメージやスキューおよび転写不良の原因となるという問題が生じることがある。よって、このレジロール175の移動量はできる限り小さいことが望ましい。可動式サイドガイド173が用紙サイズに合わせて移動させられるのは、この理由に基づくものである。
そして、制御部11は、これを転写位置Tに搬送させて、その表面に画像を転写させる(ステップS8)。このとき、レジアウトセンサ181によって用紙Pの先端が検知されてから、所定タイミング後に用紙Pに画像が転写されるよう、制御部11は画像形成部15の各部を制御するから、用紙Pにおいては、搬送方向に決められた長さの余白を空けて画像が転写されることになる。
続いて、制御部11は、画像形成指示に応じて用紙Pの裏面に画像を形成するか否かを判断する(ステップS9)。画像形成指示によって用紙Pの両面に画像を形成することが指定されている場合には、制御部11は、用紙Pの裏面に画像を形成させると判断する(ステップS9;YES)。そして、制御部11は、搬送路S1に沿って反転装置19に用紙Pを搬送し、リードトゥテール方式に従って用紙面を反転させる(ステップS10)。用紙Pの表裏を反転させると、制御部11は、複数の搬送ローラ161の回転により搬送路S2に沿って用紙Pを搬送させ、ふたたびこの用紙Pを記録材搬送部16に搬送する(ステップS11)。このとき、用紙Pにおいては、まだ画像が転写されていない裏面が上方を向いている。
続いて、用紙Pは、図8に示すように搬送ローラ171によって搬送される。用紙Pの裏面を記録面として画像が転写されるとき、制御部11は、如何なるサイズの用紙であっても、その用紙Pの一方の側端のx方向の位置を一定位置におおよそ合わせた状態で、記録材搬送部16に用紙Pを搬送する。この搬送方式は、用紙の側端を基準にしているので、コーナーレジ方式と呼ばれている。
記録材搬送部16に搬送されてきた用紙Pの位置は、例えば同図の位置G8であり、用紙Pの左側の側端から幅方向(x方向)にやや離れた位置となっている。このようにするのは、用紙Pの端部が固定式サイドガイド172に衝突することを回避するためである。この位置は、上述した反転装置19によって、光学センサ193の検知結果に基づいて決められるものである。そして、制御部11は、この用紙Pの側端を固定式サイドガイド172の平行面に接触させた状態で搬送するよう、クロストロール群174aの挟み込みの圧力を大きくして回転駆動させ、用紙Pを搬送する(ステップS12)。このとき、制御部11は、クロストロール群174bによる挟み込み圧力をゼロとしておく。これにより、図8に点線で示す位置G9のように、用紙Pの側端が全体に亘って固定式サイドガイド172に接触させられるので、用紙Pのスキューは解消される。続いて、制御部11は、用紙Pの搬送路の幅方向(x方向)に対する位置を決めるためのコーナーレジ方式に従って、用紙Pを搬送方向に搬送させるようクロストロール群174aを回転駆動させると、やがて用紙Pは位置G10に到達し、透過型センサ183により用紙Pの到達が検知される。制御部11は、透過型センサ183からその検出信号を取得すると、x方向に対する基準位置に用紙Pを移動させるための移動量を特定する。このとき、用紙Pの側端は、位置が固定されている固定式サイドガイド172の平行面に接触しているため、制御部11は、この平行面から基準位置までの所定距離の移動量を特定する。
この後も、制御部11は、クロストロール群174aの回転により用紙Pを搬送方向へ搬送させる。そして、用紙Pの先端がレジアウトセンサ181により検出されると(ステップS13;YES)、制御部11は用紙Pをx方向に対する基準位置に移動させるよう、特定した移動量に応じた距離だけ、レジロール175を移動させる(ステップS14)。ここでは、制御部11は、レジロール175によって所定の圧力で用紙Pを挟んだまま、レジロール175をx方向(図中白抜矢印A2方向)に移動させる。このとき、制御部11は、特定した移動量に応じた距離分だけレジロール175を移動させる。この移動により、用紙Pもx方向に同じ距離だけ平行移動させられ、位置G11に移動させられる。
そして、制御部11は、用紙Pが位置G11に到達して、所定タイミングから転写位置Tにおいて用紙Pの裏面に画像を転写させる(ステップS15)。このとき、レジアウトセンサ181によって用紙の先端が検知されてから、所定タイミング後に用紙Pに画像が転写されるようにしているし、表面及び裏面とで用紙Pの先端部分は共通しているので、その表裏で搬送方向に対する画像の形成位置は一致する。また、用紙Pの表面に画像が転写されるときには、制御部11は可動式サイドガイド173に接触するように用紙Pの位置を決め、用紙Pの裏面に画像が転写されるときには、固定式サイドガイド172に接触するように用紙Pの位置を決めている。このように、用紙Pの表裏で同じ側端を、サイドガイドを用いて位置を決めているから、表裏の画像の位置関係のずれも起こらないようにすることができる。
なお、ステップS9において、制御部11が用紙の裏面に画像を形成しないと判断した場合には(ステップS9;NO)、その用紙Pに対する画像の形成を終了し、画像形成処理の実行指示に応じて、次の用紙に画像を形成するか、画像形成処理を終了する。
ここで、図9は、用紙Pの表裏面に形成される画像の描画領域の位置を説明する図である。
同図(a)の下段に示すように、用紙の理想的な形状・サイズが点線で示したものであるのに対し、用紙Pの作製時に図中右上部分が余計に裁断されてしまい、側端E1が理想的な側端に対して傾斜しているとする。この場合において、表面に対する画像形成時には、同図(a)上段に示すように、側端E1が可動式サイドガイド173に接触させられるから描画領域は右上に傾いてしまう。一方、裏面への画像形成時には、同図(b)に示すように、この側端E1が固定式サイドガイド172に接触して描画領域の位置が決められるから、この場合、描画領域は右下方向に傾いたようになり、本来よりも傾斜して描かれる。このように、同じ側端をサイドガイドに接触するように用紙を搬送してから画像を転写することで、裁断誤差により画像領域が傾いてしまっていても、表裏の画像の位置関係は整合する。このように用紙の表裏に画像を転写するのは、例えば名刺等の画像を複数毎形成(いわゆるNアップ画像)し、これを切り抜いて使用するような場合であるが、このとき仮に描画領域が傾いていても、表裏の画像の位置関係はずれない。このように表裏で同一の側端を用いて用紙の姿勢を決めるので、表裏の画像の位置関係が一致するという効果は、用紙の変形の原因が収縮などであっても同様に得ることができる。
以上述べた実施形態によれば、制御部11は、転写位置Tにおいて用紙Pの一方の面に画像が転写されるときには、用紙Pの搬送方向を可動式サイドガイド173により案内させるよう用紙Pを搬送させる。そして、反転装置19によって用紙Pにおける搬送方向に対する先端が一致するように面が反転させられた用紙Pが、記録材搬送部16に搬送させられる。記録材搬送部16は、転写位置Tにおいて他方の面に画像が転写されるときには、用紙Pの搬送方向を固定式サイドガイド172に案内させる。このように、表裏で同じ用紙端が先頭となるようにしているため、表裏の画像の位置関係はずれないし、用紙の形状が理想的な場合と異なっていても、これと同様の効果を得ることができる。
(C)変形例
上記実施形態を次のように変形してもよい。これらの変形は、各々を適宜に組み合わせることも可能である。
(C−1)変形例1
上述した実施形態では、制御部11は、CIS182によって測定した用紙P端の位置に応じて、レジロール175の移動量を特定していた。しかしながら、経時変化や環境変化などにより、制御部11が特定した移動量と、実際にレジロール175により移動させられる用紙Pの移動距離とが一致しない場合がある。例えば、レジロール175の挟み込みの圧力が低減したり、用紙との間の摩擦力が小さくなり滑りやすくなった場合に起こる。
そこで、制御部11は、レジロール175の移動前後で用紙P端の位置を測定し、特定した移動量と、実際の移動距離とが一致しない場合には、特定した移動量を補正する。例えば、制御部11は「2.5mm」という移動量を特定したのに対し、CIS182の測定結果から実際の移動距離が「2.0mm」と判断したら、次回の画像形成時からは、CIS182の測定結果に応じて特定した移動量を(2.5/2.0=)1.25倍とする、という具合である。つまり、制御部11は、CIS182によって測定された用紙Pの移動の前後における記録材の位置間の距離を求めて、その距離との差が小さくなるように移動量を補正する。これにより、画像形成装置10の個体差やギアのバックラッシュ等による用紙位置のずれを解消することができる。
また、制御部11は、用紙Pの表裏面の画像の位置がずれないように、表面への画像形成時に、移動距離の誤差を検出したら、裏面の画像形成時において、レジロール175の移動量を補正することが好ましい。つまり、制御部11は、一方の面に画像が転写されるときにレジロール175により用紙Pが移動させられた距離に基づいて、他方の面に画像が転写されるときの前記移動量を補正する。具体的には、制御部11は、用紙Pの表面への画像形成時に、「2.5mm」という移動量を特定したのに対し、実際の移動距離が「2.0mm」と判断したら、裏面の画像形成時には、特定した移動量に(2.5/2.0)を乗じて移動量を補正する。つまり、制御部11は、用紙Pの表面に画像が転写されるときにレジロール175によって用紙Pが移動させられた距離に基づいて、他方の面(裏面)に画像が転写されるときの移動量を補正する。このようにすれば、より確実に用紙の表裏に転写される画像の位置関係を整合させることができる。
(C−2)変形例2
上述した実施形態では、制御部11は、レジロール175の移動により用紙Pをx方向に移動させて、画像の形成位置が基準位置のときと一致するようにしていた。これに対し、制御部11は、像保持体である感光体ドラムに形成するトナー像の位置を変更することにより、用紙における画像の形成位置を、基準位置のときと一致させようにしてもよい。つまり、制御部11は、CIS182から位置情報を取得すると、その位置情報に応じて感光体ドラムに形成する画像の移動量(例えば、画素数)を求める。そして、制御部11は、その画素数分だけ画像を形成する位置を変更して(移動して)トナー像を感光体ドラム(及び中間転写ベルト152)に形成させる。
この構成は、上述した変形例1の構成でも同様に用いることができる。制御部11は、レジロール175の移動前後でCIS182により用紙P端の位置を測定し、制御部11は、移動量と、実際の移動距離とが一致しない場合には、感光体ドラムに形成させる画像の位置を変更する。つまり、制御部11は、CIS182によって測定された用紙Pの移動の前後における位置間の距離を求めて、その距離と特定した移動量との差が小さくなるように、画像形成ユニット150の感光体ドラムに形成する画像の位置を変更する。
(C−3)変形例3
上述した実施形態では、可動式サイドガイド173側に用紙端の位置を測定するためのCIS182を設け、固定式サイドガイド172側に用紙端の有無を検出するための透過型センサ183を設けていた。これに対し、固定式サイドガイド172に代えて、搬送方向と直角なx方向に移動可能な可動式サイドガイドを設けて、さらに透過型センサ183に代えて、CIS182と同等の構成のCISを設けてもよい。この場合においては、制御部11は、裏面への画像形成時においても、CISにより用紙P端のx方向に対する位置を求めて、その位置と基準位置との距離に基づいて移動量を特定する。
また、透過型センサ183に代えて、反射型センサやイメージセンサを用いてもよい。また、アクチュエータ型センサを用いてもよく、この場合、センサは、用紙端との接触することで用紙の移動に合わせて動くアクチュエータを検出する。また、光学センサ193においても、これらのセンサを用いることができる。
また、反転装置19とは異なる反転装置を用いてもよく、要するに、一方の面に画像が転写されるときの用紙の搬送方向の先端と、他方の面に画像が転写されるときの用紙の搬送方向の先端とが一致するように用紙を反転させる反転手段であればよい。この種の反転装置として、例えば、用紙の搬送方向に平行とした軸を中心に、用紙を捩じりながら反転する反転方式(メビウス方式)を採用した反転装置がある。この場合、反転装置の搬送路内に、記録材搬送部16と同等の構成のサイドガイド及びクロストロールを設けて、用紙の側端の位置をサイドガイドの位置に合わせることが必要である。また、透過型センサ183等を用いて、反転装置内で用紙端の位置を所定位置に決めるのではなく、制御部11は、記録材搬送部16内でこれと同等の制御を行って、実施形態で述べたようにして搬送制御を行ってもよい。この場合、制御部11は、用紙のサイズによって最適な画像形成位置(用紙面の中心部分)は異なるから、用紙サイズ、及び用紙位置に基づいて最適な位置に画像が転写されるよう、画像形成部15の各部を制御する。
画像形成装置の構造を模式的に表した図である。 画像形成装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す記録材搬送部を矢印I方向(上方)から見たときの構造を模式的に表した図である。 図1に示した矢印II方向(側面方向)に反転装置を見たときの構造を模式的に表した図である。 図1に示した矢印III方向(側面方向)に反転装置を見たときの構造を模式的に表した図である。 制御部が実行する動作の手順を示したフローチャートである。 用紙Pの表面に画像が転写される場合の記録材搬送部の動作の様子を模式的に表した図であり 用紙Pの裏面に画像が転写される場合の記録材搬送部の動作の様子を模式的に表した図であり 用紙Pの表裏面に形成される画像の描画領域の位置を説明する図である。
符号の説明
10…画像形成装置、11…制御部、12…記憶部、13…通信部、14…UI部、15…画像形成部、150…画像形成ユニット、16…記録材搬送部、17…送出部、171…搬送ローラ、172…固定式サイドガイド、173…可動式サイドガイド、174,174a,174b…クロストロール群、175…レジロール、18…センサ部、181…レジアウトセンサ、182…CIS、183…透過型センサ、19…反転装置、191…搬送ローラ、192…反転ローラ、193…光学センサ。

Claims (5)

  1. 記録材に画像が記録される記録位置よりも当該記録材の搬送方向の上流側において、当該搬送方向に平行な平行面を有し、当該平行面に接触する記録材を前記搬送方向へ案内する第1の案内手段と、
    前記第1の案内手段の平行面と対向する位置において前記搬送方向に平行な平行面を有し、当該平行面に接触する記録材を前記搬送方向に案内する第2の案内手段と、
    前記第1の案内手段と前記第2の案内手段との間の距離が、前記記録材の前記搬送方向に直角な方向の長さよりも大きくなるように、前記第1の案内手段及び前記第2の案内手段のうちの少なくとも一方を前記直角な方向に移動させる案内移動手段と、
    前記記録材の一方の記録面に画像が記録される場合には、当該記録材を前記第1の案内手段の平行面に接触させた状態で搬送し、一方の記録面に画像が記録されたのちに前記搬送方向の先頭となる記録材の端部を当該搬送方向の先頭としたまま当該記録材を反転する反転手段により反転させられた、前記記録材の他方の記録面に画像が記録される場合には、当該記録材を前記第2の案内手段の平行面に接触させた状態で搬送する搬送制御手段と、
    前記第1又は第2の案内手段により案内されて搬送される記録材の前記搬送方向に直角な方向の位置を測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定された前記位置と、決められた基準位置との差に応じた移動量を特定する移動量特定手段と、
    前記記録位置よりも前記搬送方向の上流側において、前記記録面に平行かつ前記搬送方向に直角な方向であって前記差が小さくなる方向に、前記移動量特定手段により特定された移動量に応じて記録材を移動させる記録材移動手段と
    を備えることを特徴とする搬送制御装置。
  2. 前記測定手段は、前記記録材移動手段により移動させられる前の記録材の前記位置と、前記移動量特定手段により特定された移動量に応じて前記記録材移動手段によって移動させられた当該記録材の前記位置とを測定し、
    前記移動量特定手段は、前記測定手段によって測定された前記移動の前後における記録材の前記位置間の距離を求めて、当該距離との差が小さくなるように前記移動量を補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の搬送制御装置。
  3. 前記移動量特定手段は、前記一方の記録面に画像が記録されるときに前記記録材移動手段により前記記録材が移動させられた距離に基づいて、前記他方の記録面に画像が記録されるときの前記移動量を補正することを特徴とする請求項2に記載の搬送制御装置。
  4. 請求項1又は2に記載の搬送制御装置と、
    画像を保持する像保持体に画像を形成する像形成手段と、
    前記像形成手段により形成されて前記像保持体に保持されている画像を、前記搬送制御装置の前記搬送手段により前記記録位置へと搬送されてくる記録材の記録面に記録する記録手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1に記載の搬送制御装置を備え、
    前記搬送制御装置の前記測定手段は、前記記録材移動手段により移動させられる前の記録材の前記位置と、前記移動量特定手段により特定された移動量に応じて前記記録材移動手段によって移動させられた当該記録材の前記位置とを測定し、
    前記像形成手段は、前記測定手段によって測定された前記移動の前後における記録材の前記位置間の距離を求めて、当該距離と前記特定された移動量との差が小さくなるように前記像保持体に形成する画像の位置を変更する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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