JP7328776B2 - 粘着テープ - Google Patents
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Description
なお、以下の図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明することがあり、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、図面に記載の実施形態は、本発明を明瞭に説明するために模式化されており、実際に提供される製品のサイズや縮尺を必ずしも正確に表したものではない。
ここに開示される粘着テープは、基材と、該基材の第一面上に設けられた粘着剤層とを含む。この明細書における「粘着テープ」の概念には、「粘着シート」と称されるものが包含され得る。ここに開示される粘着テープは、典型的には、幅方向の寸法に比べて長手方向の寸法が大きい形状であり、好適には、幅方向の寸法に比べて長手方向の寸法が大きい帯状の形状に構成されている。
あるいは、基材11は、同様の組成を有する2以上の構造材料層を含む多層構造であってもよい。例えば、図2に示す粘着テープ20において、第一樹脂層101および第二樹脂層102がいずれもポリエステル系樹脂フィルム(例えばポリエチレンテレフタレートフィルム)であってもよい。
また、基材11は、一層の構造材料層からなる構造であってもよい。例えば、図1に示す粘着テープ10における基材11は、構造材料層として一層のポリエステル系樹脂フィルム(例えばポリエチレンテレフタレートフィルム)を含み、任意の構成要素として、図示しない補助層をさらに含んでいてもよい。
ここに開示される粘着テープの粘着剤層は、各種の粘着剤から適切に選択される一種または二種以上を用いて構成することができる。そのような粘着剤の例には、アクリル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ゴム系粘着剤、ポリエーテル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、フッ素系粘着剤等が含まれるが、これらに限定されない。ここで、アクリル系粘着剤とは、アクリル系ポリマーをベースポリマーとする粘着剤をいう。同様に、ポリエステル系粘着剤とは、ポリエステルをベースポリマーとする粘着剤をいう。ゴム系粘着剤その他の粘着剤についても同様の意味である。また、粘着剤のベースポリマーとは、該粘着剤に含まれるゴム状のポリマー(室温付近の温度域においてゴム弾性を示すポリマーをいう。)のうちの主成分を指し、典型的にはポリマー成分の50重量%超(例えば70重量%以上であり得、90重量%以上であってもよい。)を占める成分をいう。ここに開示される粘着テープは、例えば、アクリル系粘着剤を用いて形成された粘着剤層(アクリル系粘着剤層)を有する態様で好ましく実施され得る。
アクリル系粘着剤のベースポリマーであるアクリル系ポリマーとしては、例えば、アルキル(メタ)アクリレートを主モノマーとして含み、該主モノマーと共重合性を有する副モノマーをさらに含み得るモノマー原料の重合物が好ましい。ここで主モノマーとは、上記モノマー原料における全モノマー成分の50重量%超を占める成分をいう。
CH2=C(R1)COOR2 (1)
ここで、上記式(1)中のR1は水素原子またはメチル基である。また、R2は炭素原子数1~20の鎖状アルキル基(以下、このような炭素原子数の範囲を「C1-20」と表すことがある。)である。粘着剤の貯蔵弾性率等の観点から、R2がC1-14(例えばC2-10、典型的にはC4-9)の鎖状アルキル基であるアルキル(メタ)アクリレートが好ましく、R1が水素原子でR2がC4-9の鎖状アルキル基であるアルキルアクリレートがより好ましい。
粘着剤層(例えば、アクリル系粘着剤層)には、必要に応じて架橋剤が用いられ得る。架橋剤を使用することは、ここに開示される技術において吸油率を好適な範囲に調節する有効な手段の一つとなり得る。架橋剤の適切な使用は、凝集力の向上を通じて、被着体への糊残りの防止にも役立ち得る。
いくつかの態様において、架橋剤の使用量は、粘着剤100重量部に対して、例えば0.01重量部以上とすることができ、0.05重量部以上とすることが好ましい。架橋剤の使用量の増大により、油浸漬試験における粘着剤層の吸油量は抑制される傾向にあり、したがって粘着テープの吸油率は低下する傾向にある。粘着テープの吸油率が低いことは、該粘着テープの剥離除去性(特に、糊残り防止性)向上等の観点から好ましい。いくつかの態様において、粘着剤100重量部に対する架橋剤の使用量は、0.1重量部以上でもよく、0.5重量部超でもよく、0.7重量部以上でもよく、1.0重量部超でもよく、1.2重量部超でもよく、1.5重量部超でもよく、2.0重量部超でもよい。
また、粘着剤100重量部に対する架橋剤の使用量は、通常、15重量部以下とすることが適当であり、10重量部以下としてもよく、5重量部以下としてもよい。架橋剤の使用量が多過ぎないことは、被着体に対する接着耐久性向上の観点から有利となり得る。
粘着剤層は、必要に応じて粘着付与剤を含有していてもよい。粘着付与剤の使用により、被着体に対する接着性を向上させ得る。好ましく使用し得る粘着付与剤の例として、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、石油樹脂、フェノール樹脂、アルキルフェノール樹脂、キシレン樹脂、クマロンインデン樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、それらの水素添加物等の粘着付与樹脂が挙げられる。粘着付与剤は、一種を単独で、あるいは二種以上を適宜組み合わせて用いることができる。粘着付与剤を使用する場合における使用量は、所望の使用効果が得られるように設定することができ、特に限定されない。粘着付与剤の使用量は、例えば、粘着剤層全体の重量の5重量%以上、10重量%以上または15重量%以上とすることができる。また、粘着付与剤の使用量は、例えば、粘着剤層全体の重量の60重量%以下、40重量%以下または30重量%以下とすることができる。ここに開示される粘着テープは、粘着付与剤を実質的に使用しない態様でも好ましく実施され得る。
ここに開示される技術における粘着剤層の形成に使用する粘着剤組成物の形態は特に限定されない。上記粘着剤層は、例えば、水分散型粘着剤組成物、溶剤型粘着剤組成物、ホットメルト型粘着剤組成物または活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物から形成された粘着剤層であり得る。粘着剤層の形成は、公知の粘着テープにおける粘着剤層形成方法に準じて行うことができる。例えば、粘着剤組成物を基材に直接付与(典型的には塗布)して乾燥させる方法(直接法)や、粘着剤組成物を剥離性のよい表面(例えば、剥離ライナーの表面、離型処理された基材背面等)に付与して乾燥させることにより該表面上に粘着剤層を形成し、その粘着剤層を基材に転写する方法(転写法)を採用することができる。
また、粘着テープを貼り付けることで被着体上に生じる段差の高さを抑える観点から、いくつかの態様において、粘着剤層の厚さは、概ね500μm以下とすることが適当であり、250μm以下であることが好ましく、150μm以下でもよく、100μm以下でもよく、70μm以下でもよく、55μm以下でもよい。粘着剤層の厚さが大きすぎないことは、粘着テープの剥離除去性(特に、糊残り防止)の観点からも有利となり得る。
ここに開示される粘着テープにおいて、粘着剤層のゲル分率は特に限定されない。粘着剤層のゲル分率は、原理上、0%以上であり、典型的には0%超であり、通常は20%超であることが適切であり、30%超であることが好ましく、35%以上または35%超であってもよい。いくつかの態様において、粘着剤層のゲル分率は、45%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましく、55%以上でもよく、60%以上でもよい。粘着剤層のゲル分率の増大により、油浸漬試験における粘着剤層の吸油量は抑制される傾向にあり、粘着テープの吸油率は低下する傾向にある。粘着テープの吸油率が低いことは、該粘着テープの剥離除去性(特に、糊残り防止性)向上の観点から好ましい。
また、粘着剤層のゲル分率は、原理上、100%以下であり、典型的には100%未満である。いくつかの態様において、粘着剤層のゲル分率は、例えば95%以下であってよく、90%以下でもよく、85%以下でもよい。粘着剤層のゲル分率が高すぎないことは、被着体に対する接着耐久性向上の観点から有利となり得る。ここに開示される粘着テープは、粘着剤層のゲル分率が、例えば80%以下、75%以下または70%以下である態様で好適に実施され得る。
ゲル分率(%)=[(Wg4-Wg2-Wg3)/Wg1]×100
ここに開示される粘着テープのいくつかの態様において、粘着剤層のベースポリマーのSP値は、9.6より高いことが好ましい。上記ベースポリマーのSP値は、例えば9.7以上であってよく、9.8以上であってもよく、10.0以上であってもよい。粘着剤層のベースポリマーのSP値が高くなると、油浸漬試験における粘着剤層の吸油量は抑制される傾向にあり、粘着テープの吸油率は低下する傾向にある。このことは粘着テープの剥離除去性(特に、糊残り防止性)向上の観点から好ましい。
ベースポリマーのSP値の上限は特に制限されない。材料の入手容易性や他の特性とのバランスを考慮して、ベースポリマーのSP値は、通常、14.0以下であることが適当であり、13.0以下であることが好ましく、12.0以下でもよく、11.0以下でもよく、例えば10.5以下でもよい。
ベースポリマーのSP値は、該ベースポリマーの調製に使用するモノマーを適切に選択することにより調節することができる。例えば、アクリル系ポリマーのSP値をより高くするために利用し得るモノマーとしては、上述のようなカルボキシ基含有モノマー、水酸基含有モノマー、アミド基含有モノマー、シアノ基含有モノマー、ビニルエステル類等が挙げられるが、これらに限定されない。
SP値=(ΣΔei/ΣΔvi)1/2 (2);
に従ってSP値が計算される。ΔeiおよびΔviの値は、例えば、日本接着学会誌、Vol.22、No.10(1986)p.566から得ることができる。ポリマーが共重合体である場合、そのSP値は、その共重合体を構成する各構成単位のそれぞれの単独共重合体のSP値を算出し、これらのSP値のそれぞれに各構成単位のモル分率を乗じたものを合算して算出される。また、ポリマーまたは該ポリマーの調製に用いられるモノマーの供給元等からSP値に関する情報が提供されている場合には、そのSP値を利用することができる。なお、本明細書中においてSP値を表す数値の単位は、特に断りのない限り「(cal/cm3)1/2」である。
ここに開示される粘着テープの基材は特に限定されず、例えば、ポリプロピレンやエチレン-プロピレン共重合体等のポリオレフィンを主成分とするポリオレフィンフィルム、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステルを主成分とするポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルを主成分とするポリ塩化ビニルフィルム等のプラスチックフィルム;ポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリクロロプレンフォーム等の発泡体からなる発泡体シート;各種の繊維状物質(麻、綿等の天然繊維、ポリエステル、ビニロン等の合成繊維、アセテート等の半合成繊維、等であり得る。)の単独または混紡等による織布および不織布;和紙、上質紙、クラフト紙、クレープ紙等の紙類;アルミニウム箔、銅箔等の金属箔;これらを複合した構成の基材(例えば、金属箔と上記プラスチックフィルムとが積層した構造の基材、ガラスクロス等の無機繊維で強化されたプラスチック基材等)等のなかから、所望の吸油率および破断強度を満たす粘着テープが得られるように選択することができる。
PPを含むポリオレフィン系樹脂層におけるPPの含有量は、例えば5重量%以上であってよく、通常は20重量%以上であることが適当であり、30重量%以上でもよい。いくつかの態様において、上記PPの含有量は、強度や寸法安定性の観点から、例えば50重量%以上であってよく、75重量%以上でもよく、90重量%以上でもよい。実質的にPPからなるポリオレフィン系樹脂層であってもよい。
なお、上記引張弾性率は、樹脂層を構成する樹脂材料から形成された樹脂フィルムを適当なサイズにカットして試験片を作製し、JIS K 7127に準拠して、室温(23℃)において上記試験片を一方向に延伸する引張試験を行い、これにより得られる応力-ひずみ曲線の線形回帰から算出することができる。上記引張試験において試験片を延伸する方向は、粘着テープの長手方向と直交する方向とすることが望ましい。
上記剥離層を形成するための剥離処理剤としては、例えばシリコーン系、長鎖アルキル系、フッ素系、硫化モリブデン等、公知の材料を適宜使用することができる。剥離層の厚さは特に限定されず、目的に応じて適切に設定することができる。いくつかの態様において、剥離層の厚さは、例えば0.01μm~5μm程度であってよく、0.05μm~3μm程度であってもよい。
上記下塗り層の形成に用いるプライマーの組成は特に限定されず、公知のものから適宜選択することができる。下塗り層の厚さは特に制限されず、目的に応じて適切に設定することができる。いくつかの態様において、下塗り層の厚さは、例えば0.01μm~1μm程度であってよく、0.1μm~1μm程度であってもよい。
ここに開示される粘着テープのいくつかの態様において、上記厚さを有する一層または二層以上のポリエステル系樹脂層(例えばPETフィルム)を含み、任意の構成として補助層をさらに含んでもよいポリエステル系基材を好ましく使用し得る。
また、ポリエステル-ポリオレフィン系基材において、ポリエステル系樹脂層の合計厚さT1は、例えば200μm以下であってよく、被着体の外形形状への追従性等の観点から120μm以下でもよく、100μm以下でもよく、80μm以下でもよく、60μm以下でもよく、45μm以下でもよい。
また、ポリエステル-ポリオレフィン系基材において、ポリオレフィン系樹脂層の合計厚さT2は、通常、300μm以下であることが適当であり、基材の薄型化等の観点から、通常は200μm以下であることが適当であり、150μm以下でもよく、130μm以下でもよく、110μm以下でもよく、90μm以下でもよい。
ここに開示される粘着テープの厚さ(基材および粘着剤層の厚さを含むが、粘着面が剥離ライナーで保護された形態の粘着テープにおいて該剥離ライナーの厚さは含まない。)は、特に限定されず、粘着テープの使用目的や使用態様等に応じて選択し得る。
粘着テープを貼り付けることで被着体上に生じる段差の高さを抑える観点から、いくつかの態様において、粘着テープの厚さは、凡そ1500μm以下とすることが適当であり、通常は1000μm以下であることが好ましく、500μm以下でもよく、300μm以下でもよく、250μm以下でもよく、200μm以下でもよい。
また、被着体への接着耐久性や被着体からの剥離除去性の観点から、いくつかの態様において、粘着テープの厚さは、凡そ25μm以上とすることが適当であり、例えば40μm以上であってよく、55μm以上でもよく、75μm以上でもよく、95μm以上でもよく、125μm以上でもよく、150μm以上でもよい。
ここに開示される粘着テープは、作動油に72時間浸漬する油浸漬試験において、次式:吸油率(%)=((Wb-Wa)/Wa)×100;により算出される吸油率が15%以下であることが好ましい。ここで、上記式中のWaは浸漬前の重量であり、Wbは浸漬後の重量である。吸油率の低い粘着テープでは、概して、粘着剤層が油分を吸って変質(例えば軟化)する事象が抑制されている。かかる粘着テープによると、油分が供給され得る床面(例えば、ポリ塩化ビニル系床材)に貼り付けて用いられる使用態様においても、被着体から剥離除去する際の糊残りを効果的に抑制し得る。油分の供給による糊残りをよりよく防止する観点から、いくつかの態様において、上記吸油率は、例えば15%未満であってよく、14%未満でもよく、13%未満でもよい。
[油浸漬試験]
粘着テープを幅50mm、長さ500mmのサイズに裁断して吸油率測定用のサンプルを作製し、その粘着面を露出させた状態で、室温(約23℃)の作動油に72時間浸漬する。上記作動油としては、合成脂肪酸エステル系作動油(具体的には、JXTGエネルギー社製の商品名「ハイランドジネンTX」またはその相当品)を使用する。72時間経過後、上記サンプルを作動油から引き上げ、該サンプルの表面に付着した作動油を拭き取った後に、上記サンプルの油浸漬後重量(Wb)を測定する。この油浸漬後重量(Wb)と、上記サンプルを作動油に浸漬する前に測定した該サンプルの重量(Wa)とを用いて、次式:吸油率(%)=((Wb-Wa)/Wa)×100;により吸油量が算出される。
ここに開示される粘着テープのいくつかの態様において、該粘着テープは、破断強度が凡そ30N/15mm以上であることが好ましい。上記破断強度を有する粘着テープによると、剥離作業時に粘着テープが損傷(欠け、千切れ等)して被着体上に残留する事象を抑制しやすい。また、例えば標示用粘着テープ(特に、床面に貼り付けて用いられる標示用粘着テープ)では、標示用テープの上を通って(例えば、床面に貼り付けられた標示用テープを横切って)人や車両、荷物等が移動することが想定される。粘着テープの破断強度が高いことは、そのような使用態様における耐久性向上の観点からも好ましい。
ここに開示される粘着テープのいくつかの態様において、該粘着テープは、ステンレス鋼板に対する90度剥離強度(以下、単に「90度剥離強度」ともいう。)が5.0N/20mm以上であることが適当であり、7.5N/20mm以上であることが好ましい。被着体への接着耐久性向上の観点から、いくつかの態様において、粘着テープの90度剥離強度は、8.0N/20mm以上でもよく、9.0N/20mm以上でもよく、10.0N/20mm以上でもよく、11.0N/20mm以上でもよい。
90度剥離強度の上限は特に限定されないが、被着体からの剥離除去性を考慮して、通常は30N/20mm以下とすることが適当である。いくつかの態様において、粘着テープの90度剥離強度は、20N/20mm以下でもよく、17N/20mm以下でもよく、15N/20mm以下でもよい。
ここに開示される粘着テープは、以下の方法で行われる保持力試験において、72時間後にも落下しない性能を示すものであり得る。
23℃、50%RHの環境下において、幅10mmの短冊状にカットした測定サンプルを、10mm×20mmの接着面積にて、被着体としてのステンレス鋼板(SUS 304BA板)の表面に、2kgのローラを1往復させて圧着する。このようにして被着体に貼り付けられた測定サンプルを40℃の環境下に垂下して30分間放置した後、上記測定サンプルの自由端に所定の重さの荷重を付与する。上記荷重が付与された状態で40℃の環境下に72時間放置し、上記測定サンプルが上記被着体から落下したか否かを観察する。72時間後に測定サンプルが被着体から落下していなかった場合には、最初の貼付け位置からの測定サンプルのズレ距離(mm)を測定する。
ここに開示される粘着テープは、被着体に対する接着耐久性および該被着体からの剥離除去性に優れるという特長を活かして、例えば標示用粘着テープとして好ましく用いられ得る。例えば、工場、店舗、事務所、駐車場(ガレージ)、体育館等の床面等に区画、目印、情報等を標示するラインテープや、工事現場や駅構内等において注意を喚起するためのトラ模様を形成するためのテープ等として好適である。
また、ここに開示される粘着テープは、標示用粘着テープ以外の用途、例えば各種の産業分野における部材(例えば、リワーク性やリサイクル性が求められる部材)の固定や接合等の用途にも有用である。
(1) 基材と、該基材の第一面上に配置された粘着剤層と、を含む粘着テープであって、
作動油に72時間浸漬する油浸漬試験において、次式:
吸油率(%)=((Wb-Wa)/Wa)×100
(式中、Waは浸漬前の重量であり、Wbは浸漬後の重量である。);
により算出される吸油率が15%以下であり、かつ
破断強度が30N/15mm以上である、粘着テープ。
(2) 上記粘着剤層のゲル分率が45%以上である、上記(1)に記載の粘着テープ。
(3) 上記粘着剤層のベースポリマーのSP値が9.6(cal/cm3)1/2より高い、上記(1)または(2)に記載の粘着テープ。
(4) 上記粘着剤層はアクリル系粘着剤層である、上記(1)~(3)のいずれかに記載の粘着テープ。
(5) 上記粘着剤層は架橋している、上記(1)~(4)のいずれかに記載の粘着テープ。
(6) 上記粘着剤層はイソシアネート系架橋剤で架橋されている、上記(1)~(4)のいずれかに記載の粘着テープ。
(7) ステンレス鋼板に対する90度剥離強度が8.0N/20mm以上である、上記(1)~(6)のいずれかに記載の粘着テープ。
(8) 上記粘着剤層の厚さが30μmより大きい、上記(1)~(7)のいずれかに記載の粘着テープ。
(9) 上記基材は、ポリエステル系樹脂層を含むポリエステル系基材である、上記(1)~(8)のいずれかに記載の粘着テープ。
(10) 上記ポリエステル系基材は、上記ポリエステル系樹脂層を一層または二層以上含む、上記(9)に記載の粘着テープ。
(11) 上記基材は、ポリエステル系樹脂層とポリオレフィン系樹脂層とを含むポリエステル-ポリオレフィン系基材である、上記(1)~(9)のいずれかに記載の粘着テープ。
(12) 上記ポリエステル-ポリオレフィン系基材の上記ポリオレフィン系樹脂層側に上記粘着剤層が配置されている、上記(11)に記載の粘着テープ。
(13) 上記粘着テープの背面が剥離面となっている、上記(1)~(12)のいずれかに記載の粘着テープ。
(14) 上記粘着テープの背面がシリコーン系剥離処理剤による剥離面となっている、上記(1)~(12)のいずれかに記載の粘着テープ。
(15) 床面に貼り付けて用いられる、上記(1)~(14)のいずれかに記載の粘着テープ。
(16) ポリ塩化ビニル系床材に貼り付けて用いられる、上記(1)~(14)のいずれかに記載の粘着テープ。
(17) ラインテープとして用いられる、上記(1)~(16)のいずれかに記載の粘着テープ。
<粘着テープの作製>
(例1)
アクリル系粘着剤a1(綜研化学製、商品名「SKダイン1310」、ベースポリマーのSP値:10.2)100部に、架橋剤c1(綜研化学製、イソシアネート系架橋剤、商品名「L-45」)2.5部を配合して、粘着剤組成物A1を調製した。アクリル系粘着剤および架橋剤の使用量は、いずれも不揮発分基準である(以下同様。)。
厚さ38μmのPETフィルムの片面がシリコーン系剥離剤による剥離面となっている剥離フィルムを用意した。この剥離フィルムの剥離面に粘着剤組成物A1を塗布し、100℃で2分間乾燥させて厚さ45μmの粘着剤層A1を形成した。
厚さ38μmのPETフィルムと厚さ80μmのPPフィルムとが接着剤で積層された構造を有する基材B1を用意した。この基材B1のPPフィルム側に、上記剥離フィルム上に形成された粘着剤層A1を貼り合わせて、本例に係る粘着テープを得た。
100部のアクリル系粘着剤a1に対する架橋剤c1の使用量を4.0部に変更した他は粘着剤組成物A1の調製と同様にして、粘着剤組成物A2を調製した。粘着剤組成物A1に代えて粘着剤組成物A2を用いた他は例1の粘着テープの作成と同様にして、本例に係る粘着テープを得た。
基材B1に代えて基材B3(厚さ75μmのPETフィルム)を使用した他は例1の粘着テープの作成と同様にして、本例に係る粘着テープを得た。
100部のアクリル系粘着剤a1に対する架橋剤c1の使用量を0.5部に変更した他は粘着剤組成物A1の調製と同様にして、粘着剤組成物A4を調製した。粘着剤組成物A1に代えて粘着剤組成物A4を用いた他は例1の粘着テープの作成と同様にして、本例に係る粘着テープを得た。
アクリル系粘着剤a5(綜研化学製、商品名「SKダイン1502C」、ベースポリマーのSP値:9.6)100部に、架橋剤c5(綜研化学製、エポキシ系架橋剤、商品名「E-AX」)0.4部を配合して、粘着剤組成物A5を調製した。粘着剤組成物A1に代えて粘着剤組成物A5を用いた他は例1の粘着テープの作成と同様にして、本例に係る粘着テープを得た。
基材B1に代えて基材B6(厚さ40μmのPPフィルム)を使用した他は例1の粘着テープの作成と同様にして、本例に係る粘着テープを得た。
上記で得られた粘着テープについて、粘着剤層のゲル分率、粘着テープの吸油率、破断強度および90度剥離強度を上述の方法で測定した。結果を表1に示した。
すなわち、各例に係る粘着テープを幅20mm、長さ150mmサイズに裁断して試験片を作製した。この試験片を、被着体としてのポリ塩化ビニル系床材(ロンシール工業製のビニル床材、商品名「ロンリウム」、厚さ:2mm)に、2kgのローラを一往復させて圧着し、室温(約23℃)で30日間放置した。その後、上記試験片の長手方向の一端を掴み、上記被着体から約1000mm/分の剥離速度で180度方向に引き剥がすことにより、粘着テープの除去性を以下の基準で評価した。結果を表1に示した。
E:被着体上に粘着剤を残留させることなく試験片を除去できた(除去性:優)。
G:被着体上への粘着剤の残留が若干認められたが、実用上問題なく被着体から試験片を除去できた(除去性:良)。
P1:被着体への粘着剤の顕著な残留が認められた(糊残り防止性に乏しい)。
P2:剥離途中で試験片が千切れた(除去作業性に乏しい)。
なお、例1の粘着テープについて、上述した方法により荷重500g、750gおよび1000gの条件で保持力試験を行ったところ、いずれも72時間後まで測定サンプルが落下しないことが確認された。例2,例3の粘着テープの結果も同様であった。
<粘着テープの作製>
(例7,8)
100部のアクリル系粘着剤a1に対する架橋剤c1の使用量を表2に示すように変更した他は粘着剤組成物A1の調製と同様にして、粘着剤組成物A7,A8を調製した。粘着剤組成物A1に代えて粘着剤組成物A7,A8を用いた他は例1の粘着テープの作成と同様にして、例7,8に係る粘着テープを得た。
例7,8により得られた粘着テープについて、粘着剤層のゲル分率および粘着テープの吸油率を上述の方法で測定した。得られた結果を、例1、2、4の粘着テープについて試験例1により得られた結果とともに、表2に示した。
各例に係る粘着テープを幅20mm、長さ50mmのサイズに裁断して試験片を作製した。厚さ2mmのステンレス鋼(SUS)板の一方の面の外縁部に、上記試験片の長さの約半分を、2kgのローラを1往復させて圧着した。次いで、上記試験片の残りの部分を折り返して上記ステンレス鋼板の他方の面に圧着した。これを40℃の環境下に72時間保持した後、試験片の状態を確認し、ステンレス鋼板からの試験片の浮き上がりが認められなかった場合には「E」(糊残り防止性に優れる)、ステンレス鋼板上に粘着剤層を残して基材が浮き上がっていた場合は「P」(糊残り防止性に乏しい)と評価した。結果を表2に示した。
例1、4、7、8の粘着テープを幅20mmの帯状に裁断して試験片を作製した。この試験片を、被着体としてのポリ塩化ビニル系床材(ロンシール工業製のビニル床材、商品名「ロンリウム」、厚さ:2mm)に、2kgのローラを一往復させて圧着し、50℃の環境下に30日間保持した。次いで、23℃、50%RHの標準環境下に30分間放置した後、引張試験機(島津製作所社製、製品名「オートグラフAGS-J」)を使用して、JIS Z0237に準じて、剥離角度180度、引張速度300mm/分の条件で上記被着体からの上記試験片の180°引きはがし粘着力(剥離強度)を測定した。また、剥離後の被着体表面への糊残りの有無を確認し、糊残りが認められなかった場合は「E」(糊残り防止性に優れる)、粘着剤層の大部分が被着体上に残留していた場合には「P」(糊残り防止性に乏しい)と評価した。結果を表2に示した。なお、例4,7については180°引きはがし粘着力の記載を省略した。
11 基材
11A 第一面
11B 第二面
20 粘着テープ
21 粘着剤層
21A 表面(粘着面)
100 粘着テープロール
101 第一樹脂層
102 第二樹脂層
Claims (5)
- 基材と、該基材の第一面上に配置された粘着剤層と、を含む粘着テープであって、
前記基材は、ポリエステル系樹脂層とポリオレフィン系樹脂層とを含む基材であり、
前記粘着剤層はアクリル系粘着剤層であり、
前記粘着剤層のベースポリマーのSP値が9.6(cal/cm 3 ) 1/2 より高く、
前記粘着剤層はイソシアネート系架橋剤で架橋されており、
前記粘着剤層のゲル分率は45%以上であり、
作動油に72時間浸漬する油浸漬試験において、次式:
吸油率(%)=((Wb-Wa)/Wa)×100
(式中、Waは浸漬前の重量であり、Wbは浸漬後の重量である。);
により算出される吸油率が15%以下であり、かつ
破断強度が30N/15mm以上である、粘着テープ。 - ステンレス鋼板に対する90度剥離強度が8.0N/20mm以上である、請求項1に記載の粘着テープ。
- 前記粘着剤層の厚さが30μmより大きい、請求項1または2に記載の粘着テープ。
- 前記粘着テープの背面がシリコーン系剥離処理剤による剥離面となっている、請求項1から3のいずれか一項に記載の粘着テープ。
- 床面に貼り付けて用いられる、請求項1から4のいずれか一項に記載の粘着テープ。
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