JP7327275B2 - 換気装置 - Google Patents

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Description

本開示は、換気装置に関する。
従来、室内の空気を室外に排気するための排気風路と、室外の空気を室内に給気するための給気風路と、排気風路に設けられ排気流を発生させる排気用送風機と、給気風路に設けられ給気流を発生させる給気用送風機と、を備え、排気流と給気流との間で熱交換を行いながら換気を行う熱交換換気装置がある。このような熱交換換気装置を設置する建築物において、防火地域に建設された建築物では外壁の開口部で延焼のおそれがある部分には防火ダンパーを使用する必要がある。
通常、防火ダンパーには温度ヒューズが内蔵されている。防火ダンパーは、火災の際には熱で温度ヒューズが溶断し、給気風路及び排気風路を閉塞することで、建築物の延焼を抑制する。防火ダンパーが正しく動作した場合には、建築物の延焼を抑制する効果が得られるが、温度ヒューズが劣化等で溶断し、防火ダンパーが誤って給気風路又は排気風路を閉塞した場合には、建築物の換気ができなくなるという問題がある。
そこで、給気用送風機及び排気用送風機の少なくとも一方の回転数を検知する検知部を備え、この検知部によって検知された回転数が閾値以上となった場合に換気不足と判別し、換気不足を居住者に報知する技術が、例えば特許文献1に開示されている。
特開2010-255960号公報
しかしながら、上記の従来技術によれば、換気不足を報知するに過ぎず、換気不足の原因まで居住者は知ることはできない。このため、居住者は、換気不足の報知が行われた場合、給気風路及び排気風路に設けられたフィルターの目詰まりが換気不足の原因と判断し、フィルターを清掃した後に熱交換換気装置の運転を再開させる可能性がある。この場合、防火ダンパーの誤作動により給気風路又は排気風路が閉塞した状態が続くので、換気不足の状態が継続するという問題があった。
本開示は、上述した問題を解決するためになされたもので、風路が閉塞していることを居住者に報知することで、換気不足の状態が継続するのを防止することのできる換気装置を提供することを目的とする。
本開示に係る換気装置は、室内及び室外と連通する給気風路と、給気風路に設けられ、室外から室内へ向かう給気流を発生させる給気用送風機と、を備え、給気用送風機の運転中において、給気用送風機の回転数の一定時間当たりの増加量が閾値以上である場合、給気風路が閉塞した旨の報知を報知手段に行わせる。
また、本開示に係る換気装置は、室内及び室外と連通する排気風路と、排気風路に設けられ、室内から室外へ向かう排気流を発生させる排気用送風機と、を備え、排気用送風機の運転中において、排気用送風機の回転数の一定時間当たりの増加量が閾値以上である場合、排気風路が閉塞した旨の報知を報知手段に行わせる。
また、本開示に係る換気装置は、室内及び室外と連通する給気風路と、室内及び室外と連通する排気風路と、給気風路に設けられ、室外から室内へ向かう給気流を発生させる給気用送風機と、排気風路に設けられ、室内から室外へ向かう排気流を発生させる排気用送風機と、給気流と排気流との間で熱交換を行う熱交換器と、を備え、給気用送風機及び排気用送風機の運転中において、給気用送風機の回転数の一定時間当たりの増加量が閾値以上である場合には給気風路が閉塞した旨の報知を報知手段に行わせ、排気用送風機の回転数の一定時間当たりの増加量が閾値以上である場合には排気風路が閉塞した旨の報知を報知手段に行わせる。
本開示に係る換気装置によれば、給気用送風機の回転数の一定時間当たりの増加量が閾値以上となった場合、給気風路が閉塞した旨の報知を報知手段に行わせる。また、排気用送風機の回転数の一定時間当たりの増加量が閾値以上となった場合、排気風路が閉塞した旨の報知を報知手段に行わせる。これにより、居住者は風路が閉塞していることを知ることができるので、風路が閉塞されたまま換気装置の運転が再開され換気不足の状態が継続するのを防止することができる。
実施の形態1に係る換気装置を備えた換気システムを示す構成図である。 実施の形態1に係る換気装置の概略図である。 実施の形態1に係る熱交換器の構成の一部を示す斜視図である。 実施の形態1に係る換気装置の制御系の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る換気装置の制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施の形態1に係る換気装置の静圧及び送風機の回転数と風量との関係を示す特性図である。 実施の形態1に係る換気装置の風路が閉塞してからの送風機の回転数の変化を示す図である。 実施の形態1に係る換気装置の風路閉塞判定に関する動作を示す制御フローチャートである。 実施の形態2に係る換気装置の風路閉塞判定に関する動作を示す制御フローチャートである。 実施の形態3に係る換気装置の風路閉塞判定に関する動作を示す制御フローチャートである。 実施の形態3に係る換気装置の風路改善判定に関する動作を示す制御フローチャートである。 実施の形態4に係る換気装置の設定風量毎に決定される閾値回転数の設定表である。
実施の形態1.
以下、本開示の実施の形態1に係る換気装置100について、図面を用いて詳細に説明する。図1は、実施の形態1に係る換気装置100を備えた換気システム1000を示す構成図である。図1に示すように、実施の形態1の換気システム1000は、換気装置100、室外吸込ダクト201、室内吹出ダクト202、室内吸込ダクト203、及び室外吹出ダクト204を備える。
換気装置100は、例えば建物300の天井301の裏に設置される。室外吸込ダクト201及び室外吹出ダクト204は、一端が換気装置100に接続され、他端が室外に接続される。室内吹出ダクト202及び室内吸込ダクト203は、一端が換気装置100に接続され、他端が室内に接続される。
室外吸込ダクト201及び室外吹出ダクト204の室外側の端部には、それぞれウェザーカバー400が取り付けられる。ウェザーカバー400は、室外吸込ダクト201及び室外吹出ダクト204の室外側の端部の鉛直方向上側を覆うとともに鉛直方向下側が開放されたフードである。ウェザーカバー400は、室外吸込ダクト201及び室外吹出ダクト204の内部への雨水の侵入を防ぐ。
室外吸込ダクト201及び室外吹出ダクト204の内部には、それぞれ防火ダンパー500が設けられる。防火ダンパー500は、室外吸込ダクト201及び室外吹出ダクト204の内部の風路を開閉可能である。防火ダンパー500は、図示しない温度ヒューズにより、通常時は、室外吸込ダクト201及び室外吹出ダクト204の内部の風路を開放している。一方、防火ダンパー500は、火災時には、熱により温度ヒューズが溶断し、室外吸込ダクト201及び室外吹出ダクト204の内部の風路を閉塞することで、建築物の延焼を抑制する。
なお、実施の形態1では各種ダクト201~204を備えた換気システム1000について説明するが、換気システム1000は各種ダクト201~204を備えていなくてもよい。例えば、室内吹出ダクト202及び室内吸込ダクト203を備えず、換気装置100の後述する室内吹出口12及び室内吸込口13が直接室内に接続されていてもよい。また、室外吸込ダクト201及び室外吹出ダクト204を備えず、換気装置100の後述する室外吸込口11及び室外吹出口14が直接室外に接続されていてもよい。また、防火ダンパー500は、室外吸込ダクト201及び室外吹出ダクト204の内部ではなく、室内吹出ダクト202及び室内吸込ダクト203の内部に設けられていてもよいし、ウェザーカバー400の内部に設けられていてもよい。
図2は、実施の形態1に係る換気装置100の概略図である。換気装置100は、本体ケーシング1、給気用送風機2、排気用送風機3、熱交換器4、制御装置5、リモコン装置6を備える。
本体ケーシング1は、例えば直方体の箱形状である。本体ケーシング1の1つの側面には、室外吸込口11及び室外吹出口14が形成されている。また、本体ケーシング1の当該側面と対向する側面には室内吹出口12及び室内吸込口13が形成されている。
室外吸込口11には、室外吸込ダクト201が接続される。室内吹出口12には、室内吹出ダクト202が接続される。室内吸込口13には、室内吸込ダクト203が接続される。室外吹出口14には、室外吹出ダクト204が接続される。
本体ケーシング1の内部には、室外吸込口11から室内吹出口12に至る給気風路15、及び室内吸込口13から室外吹出口14に至る排気風路16が形成される。すなわち、給気風路15は、室外吸込ダクト201及び室内吹出ダクト202を介して、室内及び室外と連通する。また、排気風路16は、室内吸込ダクト203及び室外吹出ダクト204を介して室内及び室外と連通する。
給気用送風機2は、給気風路15に設けられる。給気用送風機2は、電動機によって羽根車を回転させることで、室外から室内へ向かう給気流、すなわち室外吸込口11から室内吹出口12へ向かう給気流を発生させる。電動機及び羽根車は図示を省略する。給気流は、図2において矢印Aで示される空気の流れである。また、給気用送風機2は、第1の回転数検出部7を備える。第1の回転数検出部7は、給気用送風機2の電動機の回転数を検出するセンサである。第1の回転数検出部7は、例えばホール素子である。なお、以下の説明では、給気用送風機2の電動機の回転数を、単に給気用送風機2の回転数と呼ぶ。
排気用送風機3は、排気風路16に設けられる。排気用送風機3は、電動機によって羽根車を回転させることで、室内から室外へ向かう排気流、すなわち室内吸込口13から室外吹出口14へ向かう排気流を発生させる。電動機及び羽根車は図示を省略する。排気流は、図2において矢印Bで示される空気の流れである。また、排気用送風機3は、第2の回転数検出部8を備える。第2の回転数検出部8は、排気用送風機3の電動機の回転数を検出するセンサである。第2の回転数検出部8は、例えばホール素子である。なお、以下の説明では、排気用送風機3の電動機の回転数を、単に排気用送風機3の回転数と呼ぶ。
熱交換器4は、本体ケーシング1の内部に収納される。熱交換器4は、給気用送風機22により発生させた給気流と、排気用送風機3により発生させた排気流との間で熱交換を行う。
給気風路15における熱交換器4の上流側、すなわち室外吸込口11と熱交換器4との間には、外気に含まれる粉塵や花粉等を取り除く給気フィルター17が設けられる。また、排気風路16における熱交換器4の上流側、すなわち室内吸込口13と熱交換器4との間には、室内空気に含まれる衣類等から発生する綿ホコリ等を取り除く排気フィルター18が設けられる。
制御装置5は、給気用送風機2、排気用送風機3、第1の回転数検出部7、第2の回転数検出部8、及びリモコン装置6とそれぞれ通信可能に接続されている。リモコン装置6は、ユーザインタフェースであり、居住者が操作しやすいように、例えば室内の壁面に取り付けられる。
次に、図3を用いて熱交換器4の詳細な構成について説明する。図3は、実施の形態1に係る熱交換器4の構成の一部を示す斜視図である。熱交換器4は、風路を確保する多数の波形板41と伝熱性を有する多数の平板42とが交互に積層され、角柱形状を呈している。波形板41をその波形形成方向を90°または60°変えて交互に平板42の間に介挿させることによって、熱交換器4の内部に直交する2種類の風路が形成される。この2種類の風路は、熱交換器4が本体ケーシング1内に収納されることで、一方の風路が給気風路15の一部となり、他方の風路が排気風路16の一部となる。
図4は、実施の形態1に係る換気装置100の制御系の構成を示すブロック図である。図4に示すように、制御装置5には、第1の回転数検出部7で検出された回転数の情報、第2の回転数検出部8で検出された回転数の情報、及びリモコン装置6で入力された情報が入力される。制御装置5は、入力されたこれらの情報に基づいて、給気用送風機2、排気用送風機3、及びリモコン装置6の動作を制御する。
リモコン装置6は、表示部61及び操作部62を備える。表示部61は、報知手段の一例である。表示部61は、例えば液晶ディスプレイ又はLEDディスプレイによって形成される。表示部61は、例えば換気装置100の運転状態及び設定内容に関する情報を表示する。操作部62は、例えばユーザからの操作を受け付けるスイッチである。具体的には、操作部62は、換気装置100の運転と停止とを切り替える運転切替スイッチ、及び換気風量を切り替える風量切替スイッチを備える。
制御装置5は、送風機制御部51、報知制御部52、閉塞判定部53、及び記憶部54を備える。送風機制御部51は、第1の回転数検出部7、第2の回転数検出部8、及びリモコン装置6の操作部62から入力された情報に基づいて、給気用送風機2及び排気用送風機3の動作を制御する。
具体的には、送風機制御部51は、操作部62で入力された運転に関する情報に基づいて、給気用送風機2及び排気用送風機3の運転と停止とを切り替える。また、送風機制御部51は、操作部62で入力された風量に関する情報に基づいて、給気用送風機2及び排気用送風機3への指示値である出力電圧を調整し、給気用送風機2及び排気用送風機3の回転数を制御する。実施の形態1の換気装置100は、換気風量の多い強運転と、換気風量の少ない弱運転とを切り替え可能である。また、送風機制御部51は、第1の回転数検出部7及び第2の回転数検出部8から入力された情報に基づいて、給気用送風機2及び排気用送風機3への出力電圧を調整し、給気用送風機2及び排気用送風機3の回転数が目標回転数を維持するように制御する。
報知制御部52は、リモコン装置6の表示部61での表示内容を制御する。具体的には、報知制御部52は、後述する閉塞判定部53により給気風路15が閉塞したと判定された場合には給気風路15が閉塞した旨の報知を報知手段である表示部61に行わせ、排気風路16が閉塞したと判定された場合には排気風路16が閉塞した旨の報知を表示部61に行わせる。報知制御部52は、表示部61に例えばエラーコードを表示することによりユーザへの報知を行う。
閉塞判定部53は、第1の回転数検出部7で検出された給気用送風機2の回転数の一定時間当たりの増加量が閾値以上となった場合、給気風路15が閉塞したと判定する。また、閉塞判定部53は、第2の回転数検出部8で検出された排気用送風機3の回転数の一定時間当たりの増加量が閾値以上となった場合、排気風路16が閉塞したと判定する。
ここで、給気風路15が閉塞したとは、給気風路15の出口又は入口が閉塞され、給気風路15内に空気の出入りができなくなる状態をいう。本実施の形態では、室外吸込ダクト201内に設けられた防火ダンパー500が、室外吸込ダクト201内の風路を閉塞した状態をいう。また、排気風路16が閉塞したとは、排気風路16の出口又は入口が閉塞され、排気風路16内に空気の出入りができなくなる状態をいう。本実施の形態では、室外吹出ダクト204内に設けられた防火ダンパー500が、室外吹出ダクト204内の風路を閉塞した状態をいう。
記憶部54は、換気装置100の運転に関する情報を記憶する。記憶部54は、少なくとも送風機制御部51、報知制御部52、及び閉塞判定部53が実行する制御プログラムを記憶している。
制御装置5は、例えば、図5に示したハードウェア構成により実現される。図5は、実施の形態1に係る換気装置100の制御装置5のハードウェア構成の一例を示す図である。図5に示すように、制御装置5は、例えば、演算部であるプロセッサ71と、記憶部であるメモリ72とを備える。送風機制御部51、報知制御部52、及び閉塞判定部53の機能は、プロセッサ71がメモリ72に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。また、記憶部54の機能は、メモリ72に換気装置100の運転に関する情報が記憶されることで実現される。なお、複数のプロセッサ及び複数のメモリが連携して、制御装置5の各機能が実現されるようにしてもよい。
図6は、実施の形態1に係る換気装置100の静圧及び送風機2,3の回転数と風量との関係を示す特性図である。図6は、送風機2,3への出力電圧が一定の場合の関係を示す図である。図6において、特性曲線81は風量と静圧との関係を示す。実施の形態1の換気装置100は特性曲線81に示す換気性能を有している。
ダクト合計圧損82は、換気装置100に各種ダクト201~204を接続し、ウェザーカバー400及び防火ダンパー500を設置したときの風量と静圧との関係を表す。特性曲線81とダクト合計圧損82との交点Aが換気装置100の換気風量となり、この風量における送風機2,3の回転数が点Cで示す回転数となる。
ここで、室外吸込ダクト201内の防火ダンパー500の温度ヒューズが溶断し、室外吸込ダクト201内の風路が閉塞した場合、室外吸込ダクト201は空気をほとんど通さない状態となる。また、室外吹出ダクト204内の防火ダンパー500の温度ヒューズが溶断し、室外吹出ダクト204内の風路が閉塞した場合、室外吹出ダクト204は空気をほとんど通さない状態となる。このため、ダクト合計圧損は、ダクト合計圧損82からダクト合計圧損83まで立ち上がる。
この場合、特性曲線81とダクト合計圧損83との交点Bが換気装置100の換気風量となり、この風量における送風機2,3の回転数が点Dで示す回転数となる。交点Aと比較すると著しく風量が低下し、送風機2,3が運転していても換気がほとんどなされていない状態となる。また、送風機2,3の回転数は、点Cの位置から点Dの位置まで著しく上昇した状態になる。
図7は、実施の形態1に係る換気装置100の風路が閉塞してからの送風機2,3の回転数の変化を示す図である。図7は、給気風路15が閉塞した場合の給気用送風機2の回転数、及び排気風路16が閉塞した場合の排気用送風機3の回転数の変化を示すものである。
実施の形態1の換気装置100は、一定回転数制御を搭載した換気装置である。すなわち、実施の形態1の換気装置100は、風量設定値毎に設けられた目標回転数84となるように給気用送風機2及び排気用送風機3への出力電圧を調整し、制御上限回転数85と制御下限回転数86との間に、第1の回転数検出部7及び第2の回転数検出部8で検出された検出回転数87が収まるように制御するものである。
図7において、0秒の時点で防火ダンパー500に搭載された温度ヒューズが溶断すると、防火ダンパー500は一瞬で風路を閉塞するため、0秒の直後に検出回転数87も一瞬で上昇する。この上昇を検知することにより、本実施の形態では、給気風路15の閉塞及び排気風路16の閉塞を検知することができる。
また、この上昇により検出回転数87が制御上限回転数85を超えるため、制御上限回転数85を超えた送風機への出力電圧を下げ、制御上限回転数85と制御下限回転数86との間に検出回転数87が収まるように制御する。これにより、風路が閉塞した場合でも出力電圧を下げ無理な運転を継続することがないので、機器の負荷を抑えることができ、また、騒音の大きい状態が続くことを防止することができる。
図8は、実施の形態1に係る換気装置100の風路閉塞判定に関する動作を示す制御フローチャートである。図8のフローチャートは、給気用送風機2及び排気用送風機3の運転中に行われる制御である。制御装置5は、給気用送風機2及び排気用送風機3に対してそれぞれ個別に図8に示す制御を行うものとする。ここでは、給気用送風機2に対して行う制御を具体的に説明する。
ステップS1において、閉塞判定部53は、第1の回転数検出部7で検出された給気用送風機2の回転数を読み込む。ここで読み込んだ回転数は、記憶部54に記憶される。
ステップS2において、閉塞判定部53は、今回回転数RD1と前回回転数RD2とを比較し、回転数の増加量ΔRを算出する。今回回転数RD1とはステップS1で今回読み込んだ回転数であり、前回回転数RD2とはステップS1で前回読み込んだ回転数である。
ステップS3において、閉塞判定部53は、回転数の増加量ΔRが予め決められた閾値回転数RT以上であるか否かを判定する。この閾値回転数RTは、記憶部54に予め記憶されている。ステップS3において、回転数の増加量ΔRが予め決められた閾値回転数RTよりも小さい場合には、ステップS4に進む。
ステップS4において、閉塞判定部53は、一定秒数経過するまで待機する。この一定秒数は、例えば5秒であり、記憶部54に予め記憶されている。ステップS4で一定秒数経過すると、ステップS1に戻り、閉塞判定部53は再度給気用送風機2の回転数を読み込む。
ステップS3において、回転数の増加量ΔRが予め決められた閾値回転数RT以上である場合には、閉塞判定部53は給気風路15が閉塞したと判定し、ステップS5に進む。
ステップS5において、報知制御部52は、リモコン装置6の表示部61にエラーコードを表示させることにより、給気風路15が閉塞したことをユーザに報知する。
ステップS5の後も、ステップS4に進んで一定秒数経過するまで待機し、再度ステップS1に戻る。これにより、送風機制御部51は、閉塞判定部53により給気風路15が閉塞したと判定された場合も、給気用送風機2の運転を継続するため、誤検知による換気の停止を防止することができる。
以上、図8を用いて給気用送風機2に対して行う制御を説明したが、排気用送風機3に対して行う制御も同様である。具体的には、ステップS1において、閉塞判定部53は、第2の回転数検出部8で検出された排気用送風機3の回転数を読み込む。ステップS2において、閉塞判定部53は、排気用送風機3の回転数の増加量ΔRを算出する。ステップS3において、閉塞判定部53は、回転数の増加量ΔRが予め決められた閾値回転数RT以上であるか否かを判定する。ステップS3において、回転数の増加量ΔRが予め決められた閾値回転数RTよりも小さい場合には、ステップS4に進み、一定秒数経過した後、ステップS1に戻る。ステップS3において、回転数の増加量ΔRが予め決められた閾値回転数RT以上である場合には、閉塞判定部53は排気風路16が閉塞したと判定し、ステップS5に進む。ステップS5において、報知制御部52は、リモコン装置6の表示部61にエラーコードを表示させることにより、排気風路16が閉塞したことを報知する。
実施の形態1の換気装置100によれば、第1の回転数検出部7で検出された給気用送風機2の回転数の一定時間当たりの増加量が閾値以上となった場合、閉塞判定部53は給気風路15が閉塞したと判定し、報知制御部52は給気風路15が閉塞した旨の報知を報知手段である表示部61に行わせる。また、第2の回転数検出部8で検出された排気用送風機3の回転数の一定時間当たりの増加量が閾値以上となった場合、閉塞判定部53は排気風路16が閉塞したと判定し、報知制御部52は排気風路16が閉塞した旨の報知を表示部61に行わせる。これにより、居住者は、風路が閉塞していることを知ることができ、居住者自ら又は専門の業者に修理を依頼し風路を再び確保することで、換気不足の状態を解消することができる。このため、風路が閉塞されたまま換気装置100の運転が再開され換気不足の状態が継続することを防止することができ、快適な居住環境を居住者に提供することができる。
また、実施の形態1の換気装置100は、排気流と給気流との間で熱交換を行いながら換気を行う熱交換換気装置である。このような熱交換換気装置では、外気に含まれる海塩粒子や融雪剤によって、給気風路15に設置される防火ダンパー500の温度ヒューズが劣化しやすく、給気風路15が閉塞する可能性が高い。また、一般の建築物には、トイレ、浴室、キッチン等に排気用途の換気装置は多く設置されているが給気用途の換気装置が少ない。このため、熱交換換気装置が唯一の給気経路を確保する機器であることが多く、給気ができない状態が継続すると室内環境の悪化につながる。実施の形態1の換気装置100によれば、換気不足の原因が風路の閉塞であることを居住者に明確に知らせるので、換気不足の状態が継続するのを防止することができ、このような室内環境の悪化を最低限に抑えることができる。
実施の形態2.
図9を用いて、実施の形態2の換気装置100について説明する。図9は、実施の形態2に係る換気装置100の風路閉塞判定に関する動作を示す制御フローチャートである。
制御装置5の閉塞判定部53は、判定に用いる回転数を安定化させるため、例えば3秒毎の回転数を平均化する処理を行う場合がある。この場合、閉塞判定部53が判定に用いる回転数は、平均化処理により平均化処理を行わない場合よりも低く算出される可能性がある。このため、防火ダンパー500が一瞬で風路を閉塞し、検出回転数が一瞬で上昇した場合であっても、実施の形態1のように今回回転数RD1と前回回転数RD2とを比較するだけでは、風路の閉塞を検知できない可能性がある。そこで、実施の形態2では、今回回転数RD1と前回回転数RD2とを比較するだけでなく、今回回転数RD1と前々回回転数RD3とを比較する動作も行う。
図9のフローチャートは、実施の形態1と同様、給気用送風機2及び排気用送風機3の運転中に行われる制御である。制御装置5は、給気用送風機2及び排気用送風機3に対してそれぞれ個別に図9に示す制御を行うものとする。ここでは、給気用送風機2に対して行う制御を具体的に説明する。
ステップS11において、閉塞判定部53は、第1の回転数検出部7で検出された給気用送風機2の回転数を読み込む。ここで読み込んだ回転数は、記憶部54に記憶される。
ステップS12において、閉塞判定部53は、今回回転数RD1と前回回転数RD2とを比較し、回転数の増加量ΔR1を算出する。今回回転数RD1とはステップS11で今回読み込んだ回転数であり、前回回転数RD2とはステップS11で前回読み込んだ回転数である。
ステップS13において、閉塞判定部53は、回転数の増加量ΔR1が予め決められた閾値回転数RT以上であるか否かを判定する。この閾値回転数RTは、記憶部54に予め記憶されている。ステップS13において、回転数の増加量ΔR1が予め決められた閾値回転数RTよりも小さい場合には、ステップS14に進む。
ステップS14において、閉塞判定部53は、今回回転数RD1と前々回回転数RD3とを比較し、回転数の増加量ΔR2を算出する。前々回回転数RD3とは、ステップS11で前々回読み込んだ回転数である。
ステップS15において、閉塞判定部53は、回転数の増加量ΔR2が予め決められた閾値回転数RT以上であるか否かを判定する。ステップS15において、閉塞判定部53は、回転数の増加量ΔR2が予め決められた閾値回転数RTよりも小さい場合には、ステップS16に進む。
ステップS16において、閉塞判定部53は、一定秒数経過するまで待機する。この一定秒数は、例えば5秒であり、記憶部54に予め記憶されている。ステップS16で一定秒数経過すると、ステップS11に戻り、閉塞判定部53は再度給気用送風機2の回転数を読み込む。
ここで、回転数の増加量ΔR1は今回回転数RD1の前回回転数RD2からの増加量であるため、回転数の増加量ΔR1を第1の時間当たりの増加量とする。このとき、回転数の増加量ΔR2は今回回転数RD1の前々回回転数RD3からの増加量であるため、回転数の増加量ΔR2は第1の時間よりも大きい第2の時間当たりの増加量となる。なお、本実施の形態では、今回回転数RD1と前々回回転数RD3すなわち2回前にステップS11で読み込んだ回転数とを比較して回転数の増加量ΔR2を算出したが、今回回転数RD1と3回前にステップS11で読み込んだ回転数とを比較して回転数の増加量ΔR2を算出してもよい。回転数の増加量ΔR2は、第1の時間よりも大きい第2の時間当たりの増加量となればよい。
ステップS13において回転数の増加量ΔR1が予め決められた閾値回転数RT以上である場合、及びステップS15において回転数の増加量ΔR2が予め決められた閾値回転数RT以上である場合には、閉塞判定部53は給気風路15が閉塞したと判定し、ステップS17に進む。
ステップS17において、報知制御部52は、リモコン装置6の表示部61にエラーコードを表示させることにより、給気風路15が閉塞したことを報知する。
ステップS17の後も、ステップS16に進んで一定秒数経過するまで待機し、再度ステップS11に戻る。これにより、送風機制御部51は、閉塞判定部53により給気風路15が閉塞したと判定された場合も、給気用送風機2の運転を継続するため、誤検知による換気の停止を防止することができる。
以上、図9を用いて給気用送風機2に対して行う制御を説明したが、排気用送風機3に対して行う制御も同様である。
実施の形態2の換気装置100によれば、今回回転数RD1と前回回転数RD2とを比較するだけでなく、今回回転数RD1と前々回回転数RD3とを比較する動作も行う。具体的には、第1の回転数検出部7で検出された給気用送風機2の回転数の第1の時間当たりの増加量が閾値より小さい場合であっても、第1の時間よりも大きい第2の時間当たりの増加量が閾値以上である場合には、閉塞判定部53は給気風路15が閉塞したと判定する。また、第2の回転数検出部8で検出された排気用送風機3の回転数の第1の時間当たりの増加量が閾値より小さい場合であっても、第1の時間よりも大きい第2の時間当たりの増加量が閾値以上である場合には、閉塞判定部53は排気風路16が閉塞したと判定する。これにより、風路が閉塞したことを実施の形態1よりも確実に検知することができる。
実施の形態3.
図10及び図11を用いて、実施の形態3の換気装置100について説明する。図10は、実施の形態3に係る換気装置100の風路閉塞判定に関する動作を示す制御フローチャートである。図11は、実施の形態3に係る換気装置100の風路改善判定に関する動作を示す制御フローチャートである。制御装置5は、給気用送風機2及び排気用送風機3に対してそれぞれ個別に図10及び図11に示す制御を行うものとする。ここでは、給気用送風機2に対して行う制御を具体的に説明する。
図10に示すように、実施の形態3では、ステップS3において閉塞判定部53が給気風路15の閉塞を判定すると、ステップS5において報知制御部52が表示部61にエラーコードを表示させ、ステップS6に進む。ステップS6において、記憶部54は、送風機制御部51が給気用送風機2に出力している指示値である出力電圧、第1の回転数検出部7で検出されている回転数、及び給気風路15が閉塞したと判定された履歴を記憶する。ステップS6の後は、ステップS4に進む。ステップS6以外の動作については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
ここで、図10のステップS5において給気風路15が閉塞したことが居住者に報知されると、居住者は給気風路15の点検を行うために一度換気装置100の運転を停止する。そして、再度換気装置100の運転を開始するときに、給気風路15の閉塞が改善されたか否かを判定するために図11に示す制御が行われる。
リモコン装置6の操作部62により換気装置100の運転開始指令を受けると、ステップS21において、送風機制御部51は給気風路15が閉塞した履歴が記憶部54に記憶されているか否かを確認する。ステップS21において、記憶部54に給気風路15が閉塞した履歴が記憶されていない場合には、処理を終了し、送風機制御部51は通常通り給気用送風機2を運転させる。
ステップS21において、給気風路15が閉塞した履歴が記憶部54に記憶されている場合には、ステップS22に進む。ステップS22において、送風機制御部51は、記憶部54に記憶された指示値、すなわち、図10のステップS6で記憶した指示値を給気用送風機2に対して出力し、給気用送風機2を運転させる。
ステップS23において、閉塞判定部53は、第1の回転数検出部7で検出された給気用送風機2の回転数を読み込む。
ステップS24において、閉塞判定部53は、ステップS23で読み込んだ検出回転数と、記憶部54に記憶されたエラー検知時の回転数とを比較し、読み込んだ検出回転数と記憶部54に記憶された回転数とがほぼ同じであるか否かを判定する。具体的には、閉塞判定部53は、読み込んだ検出回転数と記憶部54に記憶された回転数との差が一定値以下であるか否かを判定する。この一定値は、例えば20回転であり、記憶部54に予め記憶されている。
ステップS24において、閉塞判定部53は、読み込んだ検出回転数と記憶部54に記憶された回転数との差が一定値より大きい場合には、給気風路15の閉塞が改善したと判定し、処理を終了する。送風機制御部51は通常通り給気用送風機2を運転させる。
ステップS24において、第1の回転数検出部7で検出された回転数と記憶部54に記憶された回転数との差が一定値以下である場合には、閉塞判定部53は給気風路15が閉塞していると判定し、ステップS25に進む。
ステップS25において、報知制御部52は、リモコン装置6の表示部61にエラーコードを表示させることにより、給気風路15が閉塞したことを報知する。ステップS25で給気風路15が閉塞したことを報知すると、処理を終了し、送風機制御部51は通常通り給気用送風機2を運転させる。なお、ステップS25で給気風路15が閉塞したことを報知した場合には、送風機制御部51は給気用送風機2を停止させてもよい。
以上、図10及び図11を用いて給気用送風機2に対して行う制御を説明したが、排気用送風機3に対して行う制御も同様である。
実施の形態3の換気装置100によれば、閉塞判定部53により給気風路15が閉塞したと判定されたとき、記憶部54は、給気用送風機2に出力している指示値、第1の回転数検出部7で検出されている回転数、及び給気風路15が閉塞したと判定された履歴を記憶する。そして、送風機制御部51は、給気用送風機2の運転を開始するときに記憶部54に給気風路15が閉塞したと判定された履歴がある場合、記憶部54に記憶された指示値で給気用送風機2を運転させる。閉塞判定部53は、第1の回転数検出部7で検出された回転数と記憶部54に記憶された回転数との差が一定値以下である場合には、給気風路15が閉塞していると判定する。
また、閉塞判定部53により排気風路16が閉塞したと判定されたとき、記憶部54は、排気用送風機3に出力している指示値、第2の回転数検出部8で検出されている回転数、及び排気風路16が閉塞したと判定された履歴を記憶する。そして、送風機制御部51は、排気用送風機3の運転を開始するときに記憶部54に排気風路16が閉塞したと判定された履歴がある場合、記憶部54に記憶された指示値で排気用送風機3を運転させる。閉塞判定部53は、第2の回転数検出部8で検出された回転数と記憶部54に記憶された回転数との差が一定値以下である場合には、排気風路16が閉塞していると判定する。
これにより、風路の閉塞が改善されていない場合には、再度エラーを報知することができる。したがって、居住者がエラーコードの内容を調べず、風路の閉塞を改善させずに再度運転を開始させた場合には、再度風路の閉塞を報知するので、居住者に確実に風路が閉塞していることを知らせることができる。
実施の形態4.
実施の形態4の換気装置100は、風路の閉塞判定に用いる閾値回転数RTを設定風量毎に設ける。図12は、実施の形態4に係る換気装置100の設定風量毎に決定される閾値回転数RTの設定表である。
図12に示すように、実施の形態4の換気装置100は、風量設定として1~4の中から選択できる機能を有する。この風量設定は、家の大きさ等により決定されるものであり、換気装置100の設置時などに設定されるものである。また、実施の形態4の換気装置100は、風量設定毎に、強運転と弱運転とを切り替える強弱設定機能を有する。この強弱設定は、実使用時にリモコン装置6の操作部62によりユーザが設定するものである。
また、風量設定及び強弱設定の設定内容に対応して、設定風量が決定される。送風機制御部51は、この設定風量に応じた回転数で、給気用送風機2及び排気用送風機3を運転させる。また、閾値回転数RTは、この設定風量に対応して決定される。具体的には、閾値回転数RTは、設定風量が大きいほど、大きくなるように設定される。また、設定風量が比較的小さい場合、すなわち給気用送風機2及び排気用送風機3の回転数が比較的小さく風路の閉塞判定が困難な場合には、誤検知を防止するために閾値回転数RTを設定しない。
図12に示す設定表は、記憶部54に予め設定されている。閉塞判定部63は、風量設定及び強弱設定の設定内容に基づいて閾値回転数RTを決定し、この決定した閾値回転数RTを用いて、風路の閉塞判定を行う。
例えば、風量設定が1で強運転の場合、設定風量は200m/hであり、このときの閾値回転数RTは120min-1に設定される。また、風量設定が1で弱運転の場合、設定風量は120m/hであり、このときの閾値回転数RTは30min-1に設定される。また、風量設定が2で弱運転の場合、設定風量は108m/hであり、このときは閾値回転数RTを設定しない。
実施の形態4の換気装置100によれば、送風機制御部51は、給気用送風機2及び排気用送風機3を複数の設定風量で運転可能であり、この設定風量に対応して閾値回転数RTが設定される。これにより、給気用送風機2及び排気用送風機3の回転数に応じた閾値回転数RTを設定することができ、風路の閉塞の誤検知を抑制することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本開示の一例を示すものであり、別の公知技術と組み合わせることも可能であるし、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略又は変更することも可能である。
例えば、実施の形態1~4では、第1の回転数検出部7及び第2の回転数検出部8を備え、給気風路15及び排気風路16の両方の閉塞を検知できるようにしたが、第1の回転数検出部7のみを備え給気風路15の閉塞のみを検知するようにしてもよいし、第2の回転数検出部8のみを備え排気風路16の閉塞のみを検知するようにしてもよい。
また、実施の形態1~4では、熱交換器4を備え、排気流と給気流との間で熱交換を行いながら換気を行う換気装置100を例として説明したが、給気用途を備えない排気用途の換気装置に本開示の内容を適用してもよい。この場合であっても、排気風路16と、排気用送風機3と、第2の回転数検出部8とを備え、第2の回転数検出部8により検出された回転数の一定時間当たりの増加量が閾値以上である場合に、排気風路16が閉塞したと判定し、排気風路16が閉塞した旨の報知を行えば、本開示で説明した効果は得られる。
また、排気用途を備えない給気用途の換気装置に本開示の内容を適用してもよい。この場合であっても、給気風路15と、給気用送風機2と、第1の回転数検出部7とを備え、第1の回転数検出部7により検出された回転数の一定時間当たりの増加量が閾値以上である場合に、給気風路15が閉塞したと判定し、給気風路15が閉塞した旨の報知を行えば、本開示で説明した効果は得られる。
また、実施の形態1~4では、報知手段として表示部61を備えた例を説明したが、報知手段は表示部61に限定されない。例えば、報知手段として、音によって報知を行うスピーカを備え、スピーカが音を発することにより報知を行うようにしてもよい。また、報知手段として、スマートフォンやタブレット等の携帯端末を備えていてもよい。この場合、報知制御部52が携帯端末と無線通信により接続され、予め接続を許可された携帯端末にエラーコード又は不具合内容を表示することにより、居住者に早期に異常を知らせることができる。
また、実施の形態1~4では、一定回転数制御を搭載した換気装置100を例に説明したが、送風機2,3の制御方法は一定回転数制御に限定されない。すなわち、実施の形態1~4では、送風機2,3の回転数が目標回転数で一定となるように送風機2,3への指示値を調整していたが、送風機2,3への指示値を一定とする制御にしてもよい。この場合であっても、送風機2,3の回転数の一定時間当たりの増加量が閾値以上である場合に、風路が閉塞した旨の報知を行えば、本開示で説明した効果は得られる。
また、実施の形態1~4では、防火ダンパー500により風路が閉塞する例について説明したが、本開示で説明した換気装置100は、防火ダンパー500以外の原因により風路が閉塞した場合にも風路の閉塞を検知することができる。防火ダンパー500以外の原因により風路が閉塞した場合であっても、風路の閉塞により送風機2,3の回転数が急激に上昇し、送風機2,3の回転数の一定時間当たりの増加量が閾値以上となれば風路の閉塞を検知することができる。
また、実施の形態1~4では、給気フィルター17及び排気フィルター18を備えた換気装置100を例に説明したが、給気フィルター17及び排気フィルター18のうち何れか一方だけを備えていてもよいし、両方とも備えていなくてもよい。
1 本体ケーシング、2 給気用送風機、3 排気用送風機、4 熱交換器、5 制御装置、6 リモコン装置、7 第1の回転数検出部、8 第2の回転数検出部、11 室外吸込口、12 室内吹出口、13 室内吸込口、14 室外吹出口、15 給気風路、16 排気風路、17 給気フィルター、18 排気フィルター、41 波形板、42 平板、51 送風機制御部、52 報知制御部、53 閉塞判定部、54 記憶部、61 表示部、62 操作部、71 プロセッサ、72 メモリ、100 換気装置、201 室外吸込ダクト、202 室内吹出ダクト、203 室内吸込ダクト、204 室外吹出ダクト、300 建物、301 天井、400 ウェザーカバー、500 防火ダンパー。

Claims (15)

  1. 室内及び室外と連通する給気風路と、
    前記給気風路に設けられ、前記室外から前記室内へ向かう給気流を発生させる給気用送風機と、
    を備え、
    前記給気用送風機の運転中において、前記給気用送風機の回転数の一定時間当たりの増加量が閾値以上である場合、前記給気風路が閉塞した旨の報知を報知手段に行わせる換気装置。
  2. 前記給気用送風機の回転数を検出する第1の回転数検出部と、
    前記給気用送風機の動作を制御する送風機制御部と、
    前記給気用送風機の運転中において、前記第1の回転数検出部により検出された回転数の前記一定時間当たりの増加量が前記閾値以上である場合、前記給気風路が閉塞したと判定する閉塞判定部と、
    前記閉塞判定部により前記給気風路が閉塞したと判定された場合、前記給気風路が閉塞した旨の報知を前記報知手段に行わせる報知制御部と、
    を備えた請求項1に記載の換気装置。
  3. 前記送風機制御部は、前記閉塞判定部により前記給気風路が閉塞したと判定された場合も、前記給気用送風機の運転を継続させる請求項2に記載の換気装置。
  4. 前記閉塞判定部は、前記第1の回転数検出部により検出された回転数の第1の時間当たりの増加量が前記閾値より小さく、かつ、前記第1の回転数検出部により検出された回転数の前記第1の時間よりも大きい第2の時間当たりの増加量が前記閾値以上である場合、前記給気風路が閉塞したと判定する請求項2又は3に記載の換気装置。
  5. 前記閉塞判定部により前記給気風路が閉塞したと判定されたとき、前記送風機制御部が前記給気用送風機に出力している指示値、前記第1の回転数検出部で検出されている回転数、及び前記給気風路が閉塞したと判定された履歴を記憶する記憶部を備え、
    前記送風機制御部は、前記給気用送風機の運転を開始するときに前記記憶部に前記履歴がある場合、前記記憶部に記憶された指示値で前記給気用送風機を運転させ、
    前記閉塞判定部は、前記送風機制御部が前記記憶部に記憶された指示値で前記給気用送風機を運転させたとき、前記第1の回転数検出部で検出された回転数と前記記憶部に記憶された回転数との差が一定値以下である場合には、前記給気風路が閉塞していると判定する請求項2から4のいずれか一項に記載の換気装置。
  6. 前記送風機制御部は、前記給気用送風機を複数の設定風量で運転可能であり、
    前記閾値は、前記設定風量に対応して設定される請求項2から5のいずれか一項に記載の換気装置。
  7. 室内及び室外と連通する排気風路と、
    前記排気風路に設けられ、前記室内から前記室外へ向かう排気流を発生させる排気用送風機と、
    を備え、
    前記排気用送風機の運転中において、前記排気用送風機の回転数の一定時間当たりの増加量が閾値以上である場合、前記排気風路が閉塞した旨の報知を報知手段に行わせる換気装置。
  8. 前記排気用送風機の回転数を検出する第2の回転数検出部と、
    前記排気用送風機の動作を制御する送風機制御部と、
    前記排気用送風機の運転中において、前記第2の回転数検出部により検出された回転数の前記一定時間当たりの増加量が前記閾値以上である場合、前記排気風路が閉塞したと判定する閉塞判定部と、
    前記閉塞判定部により前記排気風路が閉塞したと判定された場合、前記排気風路が閉塞した旨の報知を前記報知手段に行わせる報知制御部と、
    を備えた請求項7に記載の換気装置。
  9. 前記送風機制御部は、前記閉塞判定部により前記排気風路が閉塞したと判定された場合も、前記排気用送風機の運転を継続させる請求項8に記載の換気装置。
  10. 前記閉塞判定部は、前記第2の回転数検出部により検出された回転数の第1の時間当たりの増加量が前記閾値より小さく、かつ、前記第2の回転数検出部により検出された回転数の前記第1の時間よりも大きい第2の時間当たりの増加量が前記閾値以上である場合、前記排気風路が閉塞したと判定する請求項8又は9に記載の換気装置。
  11. 前記閉塞判定部により前記排気風路が閉塞したと判定されたとき、前記送風機制御部が前記排気用送風機に出力している指示値、前記第2の回転数検出部で検出されている回転数、及び前記排気風路が閉塞したと判定された履歴を記憶する記憶部を備え、
    前記送風機制御部は、前記排気用送風機の運転を開始するときに前記記憶部に前記履歴がある場合、前記記憶部に記憶された指示値で前記排気用送風機を運転させ、
    前記閉塞判定部は、前記送風機制御部が前記記憶部に記憶された指示値で前記排気用送風機を運転させたとき、前記第2の回転数検出部で検出された回転数と前記記憶部に記憶された回転数との差が一定値以下である場合には、前記排気風路が閉塞していると判定する請求項8から10のいずれか一項に記載の換気装置。
  12. 前記送風機制御部は、前記排気用送風機を複数の設定風量で運転可能であり、
    前記閾値は、前記設定風量に対応して設定される請求項8から11のいずれか一項に記載の換気装置。
  13. 前記閾値は、前記設定風量が大きいほど、大きくなるように設定される請求項6又は12に記載の換気装置。
  14. 室内及び室外と連通する給気風路と、
    前記室内及び前記室外と連通する排気風路と、
    前記給気風路に設けられ、前記室外から前記室内へ向かう給気流を発生させる給気用送風機と、
    前記排気風路に設けられ、前記室内から前記室外へ向かう排気流を発生させる排気用送風機と、
    前記給気流と前記排気流との間で熱交換を行う熱交換器と、
    を備え、
    前記給気用送風機及び前記排気用送風機の運転中において、前記給気用送風機の回転数の一定時間当たりの増加量が閾値以上である場合には前記給気風路が閉塞した旨の報知を報知手段に行わせ、前記排気用送風機の回転数の前記一定時間当たりの増加量が前記閾値以上である場合には前記排気風路が閉塞した旨の報知を前記報知手段に行わせる換気装置。
  15. 前記給気用送風機の回転数を検出する第1の回転数検出部と、
    前記排気用送風機の回転数を検出する第2の回転数検出部と、
    前記給気用送風機及び前記排気用送風機の動作を制御する送風機制御部と、
    前記給気用送風機及び前記排気用送風機の運転中において、前記第1の回転数検出部により検出された回転数の前記一定時間当たりの増加量が前記閾値以上である場合には前記給気風路が閉塞したと判定し、前記第2の回転数検出部により検出された回転数の前記一定時間当たりの増加量が前記閾値以上である場合には前記排気風路が閉塞したと判定する閉塞判定部と、
    前記閉塞判定部により前記給気風路が閉塞したと判定された場合には前記給気風路が閉塞した旨の報知を前記報知手段に行わせ、前記閉塞判定部により前記排気風路が閉塞したと判定された場合には前記排気風路が閉塞した旨の報知を前記報知手段に行わせる報知制御部と、
    を備えた請求項14に記載の換気装置。
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