JP7327233B2 - シートカバー - Google Patents

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Description

本発明は、シートカバーに関する。詳しくは、縫製ラインを分断するように形成された開口部を有するシートカバーに関する。
従来、自動車用シートにおいて、シートバックの上部における表皮材に開口が設けられ、この開口周縁部の裏面に補強のために裏当てプレートが重ねて取付けられているものがある。特許文献1に記載された自動車用シートにおいては、開口が互いに隣り合う複数の表皮材部分同士の縫製ラインを分断するように形成されている。そして、縫製ラインの部分は厚みが厚くなるため作業性の向上又は材料費の削減を目的として裏当てプレートを複数の分割プレートに分割して、この複数の分割プレートを縫製ラインを避けた複数の表皮材部分の裏面に各別に重ねて取付けている。
特許第5414111号公報
上述の特許文献1に記載された自動車用シートにおいては、表皮材における開口周縁部の厚みを縫製ラインの部分の厚みとほぼ同程度とすることができる。これによって、開口周縁部を覆うように上方からベゼルを取付けたとき、ベゼルの下面と表皮材の上面との間に部分的な隙を生じにくく外観の悪化を抑制できる。ところが、裏当てプレートが複数の分割プレートに分割されているため、表皮材の裏面に縫製によって裏当てプレートを取付けるのに作業性が悪いという問題があった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、開口部が互いに隣り合うパーツを連結する縫製ラインを分断するように形成されているシートカバーにおいて、作業性良く外観品質の良好なシートカバーを提供することにある。
本発明の第1発明は、互いに隣り合うパーツを連結する縫製ラインを分断するように開口部が形成されているシートカバーであって、前記開口部における周縁部の裏面側には裏面プレートが重ね合わされた状態で縫製により一体化されており、前記縫製ラインの縫い代部は展開されてそれぞれ前記パーツの本体部に対して重ね合わされており、前記開口部の周縁部において少なくとも展開された前記縫い代部を挟む両側部分には前記パーツの一部である重合部が重ね合わされて前記縫い代部と同一の厚みとされた状態で前記裏面プレートに取付けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、周縁部における縫い代部と縫い代部を挟む両側部分との厚みが同一となるので裏面プレートを取付けたときシートカバーの表面が平坦となる。これによって、周縁部を覆うように上方からベゼルを取付けたとき、ベゼルの裏面とシートカバーの表面との間に部分的な隙が生じにくくなり、シートの外観を悪化させることを抑制できる。また、裏面プレートは一枚物なのでシートカバーに対する縫製作業が容易であり作業性が良い。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記開口部は前記縫製ラインに対して垂直方向に延びる垂直周縁部を有しており、前記重合部は前記縫い代部の一部が前記縫製ラインに対して垂直方向に延びて形成されていることを特徴とする。
第2発明によれば、互いに隣り合うパーツを連結する縫製ラインを形成したのち、縫い代部を展開すると同時に重合部を垂直周縁部に重ね合わせた状態にすることができるので裏面プレートとの縫製作業が容易となり作業性が良い。
本発明の第3発明は、上記第1発明において、前記開口部は前記縫製ラインに対して垂直方向に延びる垂直周縁部を有しており、前記重合部は前記垂直周縁部から前記縫製ラインと平行な方向に前記開口部に向かって延びて形成されていることを特徴とする。
第3発明によれば、互いに隣り合うパーツにおいて開口部を形成するために打ち抜く部分を利用して重合部とすることができるので材料費の削減が可能となる。
本発明の第4発明は、上記第1発明ないし上記第3発明のいずれかにおいて、前記開口部は、シートバックの上部に設けられ該シートバックの内部に配設されたリトラクタから引き出されるシートベルトウェビングを通すものであることを特徴とする。
第4発明によれば、シートバックの上部の開口部からシートベルトウェビングが引き出される乗物用シートにおいて開口部の周縁部の外観品質の悪化を抑制できる。
本発明の第1実施形態のシートカバーが取付けられたシートバックの上部を示す斜視図である。 上記実施形態においてベゼルを取り外した状態を示す斜視図である。 上記実施形態のシートカバーを構成するパーツの開口部近傍の展開図である。 上記実施形態のシートカバーにおいて開口部近傍を示す平面図である。裏面側から見た図である。 図4のV-V矢視線断面図である。 図1のVI-VI矢視線断面図である。 本発明の第2実施形態のシートカバーを構成するパーツの開口部近傍の展開図である。 上記実施形態のシートカバーにおいて開口部近傍を示す平面図である。 図8のIX-IX矢視線断面図である。 従来のシートカバーを構成するパーツの開口部近傍の展開図である。 従来のシートカバーにおいて開口部近傍を示す平面図である。 図11のXII-XII矢視線断面図である。
図1~図6は、本発明の第1実施形態を示す。この実施形態は、自動車用シートのシートバック1の表皮材であるバックカバー10に本発明を適用した例である。図1、図2及び図6において、矢印により自動車用シートを自動車に取付けたときの各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。ここで、バックカバー10が、特許請求の範囲の「シートカバー」に相当する。
図1、図2及び図6に示すように、シートバック1は、骨格を成すバックフレーム2と、クッション材であるバックパッド3と、表皮材であるバックカバー10と、を備えている。バックフレーム2は、金属パイプを折り曲げて正面視で矩形枠状に形成して構成されている。バックフレーム2の上枠部には、平面視で略U字状をした支持ワイヤ2Aが連結されている。支持ワイヤ2Aは、後述するベルトベゼル5にシートベルトウェビングBから自動車の衝突に伴う強い下向きの力が印加されたとき、ベルトベゼル5を下側から支える機能を有する。
バックパッド3は、ウレタン発泡樹脂製の成形品で、バックフレーム2の前面側を覆うように組み付けられて着座者の背部を後方から弾性的に支持する。バックカバー10は、ファブリックとウレタンスラブパッドと不織布等の裏基布とが層状に一体化されて構成された層状体を複数のパーツに裁断し、この複数のパーツを縫製によって一体化することにより形成されている。バックカバー10は、バックパッド3の表面を覆うように被せられて、その周縁部がバックフレーム2の後面側に引き込まれた状態で止着されている。この止着によって、バックカバー10は、バックパッド3をバックフレーム2に対して押圧した状態で張設されている。
図1及び図2に示すように、バックカバー10におけるシートバック1の上部に当たる部分には、上面視で略矩形状をした開口部11が設けられている。詳しくは、開口部11はバックカバー10の一部を構成する第1パーツ12と第2パーツ13を連結する縫製ライン14を分断するように形成されている。ここで、縫製ライン14を分断するというのは、縫製ライン14の一部を開口部11で切り離し不連続状態とすることをいう。開口部11の周縁部の裏面側には樹脂板製の取付枠15が縫製によって取付けられている。ここで、第1パーツ12と第2パーツ13が、それぞれ特許請求の範囲の「パーツ」に相当する。また、取付枠15が、特許請求の範囲の「裏面プレート」に相当する。
図3に示すように、第1パーツ12と第2パーツ13は、前記層状体から裁断されて形成されている。第1パーツ12は、後に縫製されて縫製ライン14となる縫製予定ライン12aが、後に開口部11の一部を構成する凹部12bによって分断されて不連続になった状態とされている。凹部12bは、平面視で略U字状をしており、底辺部12b1と一対の側辺部12b2を有する。縫製予定ライン12aから垂直方向に延びる縫い代部12cと、縫い代部12cから延長された矩形状の延長部12dと、が形成されている。縫製予定ライン12aで第2パーツ13に対し縫製されて縫製ライン14とされたのち、縫製ライン14を境に縫い代部12cが延長部12dとともに第1パーツ12の本体側に向けて折り返され重ねられる。その時、延長部12dの短辺部12d1は、凹部12bの底辺部12b1と一致して縫製ライン14と平行に延び、延長部12dの長辺部12d2は、凹部12bの側辺部12b2と一致する。ここで、延長部12dが、特許請求の範囲の「重合部」に相当する。
第2パーツ13は、第1パーツ12の対称形をしている。具体的には、第2パーツ13は、後に縫製されて縫製ライン14となる縫製予定ライン13aが、後に開口部11の一部を構成する凹部13bによって分断されて不連続になった状態とされている。凹部13bは、平面視で略U字状をしており、底辺部13b1と一対の側辺部13b2を有する。縫製予定ライン13aから垂直方向に延びる縫い代部13cと、縫い代部13cから延長された矩形状の延長部13dと、が形成されている。縫製予定ライン13aで第1パーツ12に対し縫製されて縫製ライン14とされたのち、縫製ライン14を境に縫い代部13cが延長部13dとともに第2パーツ13の本体側に向けて折り返され重ねられる。その時、延長部13dの短辺部13d1は、凹部13bの底辺部13b1と一致して縫製ライン14と平行に延び、延長部13dの長辺部13d2は、凹部13bの側辺部13b2と一致する。ここで、延長部13dが、特許請求の範囲の「重合部」に相当する。
図4に示すように、第1パーツ12と第2パーツ13は、縫製予定ライン12aと縫製予定ライン13aが重ね合わされた状態で縫製され縫製ライン14とされて一体化される。そして、縫製ライン14を境に縫い代部12cが延長部12dとともに第1パーツ12の本体側に向けて折り返され重ねられる。また、縫製ライン14を境に縫い代部13cが延長部13dとともに第2パーツ13の本体側に向けて折り返され重ねられる。この状態で、折り返され重ねられた縫い代部12cと延長部12d及び縫い代部13cと延長部13dの上に取付枠15が重ねて配置された状態で縫製により固定され縫製線16とされる。取付枠15は、平面視で外形が矩形状をして中央部に矩形状の開口15aが形成された枠状板部材である。開口15aは、第1パーツ12と第2パーツ13に対して重ねられたとき、開口部11と一致する。すなわち、開口15aの短辺15bは、底辺部12b1又は底辺部13b1に一致し、長辺15cは側辺部12b2及び側辺部13b2に一致する。取付枠15の枠部分の幅は延長部12dの短辺部12d1又は延長部13dの短辺部13d1の寸法の1/2程度とされている。そして、縫製線16は取付枠15における枠部分の幅の中央部分に配置されている。なお、取付枠15の開口15aにおける後側の周縁部に配設された開口15aに向かって延びる一対の矩形状の突起15dは、バックカバー10に対し取付枠15を取付けるときの向きを示すためのものである。
図5に示すように、開口部11における長辺側周縁部では、第1パーツ12の本体部に対して縫い代部12cと延長部12dが重ね合わされ、第2パーツ13の本体部に対して縫い代部13cと延長部13dが重ね合わされている。これによって、開口部11における長辺側周縁部においては、取付枠15上のバックカバー10の厚みが一定となり表面が平坦な状態となっている。ここで、長辺側周縁部である側辺部12b2と側辺部13b2が、特許請求の範囲の「垂直周縁部」に相当する。
比較のために従来の構造について図10~図12に基づいて説明する。第1パーツ12に対応するパーツを従来第1パーツ120、第2パーツ13に対応するパーツを従来第2パーツ130とする。図10に示すように、従来第1パーツ120と従来第2パーツ130は、前記層状体から裁断されて形成されている。従来第1パーツ120は、後に縫製されて縫製ライン14となる縫製予定ライン120aが、後に開口部11の一部を構成する凹部120bによって分断されて不連続になった状態とされている。凹部120bは、平面視で略U字状をしており、底辺部120b1と一対の側辺部120b2を有する。縫製予定ライン120aから垂直方向に延びる縫い代部120cが形成されている。縫製予定ライン120aで従来第2パーツ130に対し縫製されて縫製ライン14とされたのち、縫製ライン14を境に縫い代部120cが従来第1パーツ120の本体側に向けて折り返され重ねられる。
従来第2パーツ130は、従来第1パーツ120の対称形をしている。具体的には、従来第2パーツ130は、後に縫製されて縫製ライン14となる縫製予定ライン130aが、後に開口部11の一部を構成する凹部130bによって分断されて不連続になった状態とされている。凹部130bは、平面視で略U字状をしており、底辺部130b1と一対の側辺部130b2を有する。縫製予定ライン130aから垂直方向に延びる縫い代部130cが形成されている。縫製予定ライン130aで従来第1パーツ120に対し縫製されて縫製ライン14とされたのち、縫製ライン14を境に縫い代部130cが従来第2パーツ130の本体側に向けて折り返され重ねられる。
図11に示すように、従来第1パーツ120と従来第2パーツ130は、縫製予定ライン120aと縫製予定ライン130aが重ね合わされた状態で縫製され縫製ライン14とされて一体化される。そして、縫製ライン14を境に縫い代部120cが従来第1パーツ120の本体側に向けて折り返され重ねられる。また、縫製ライン14を境に縫い代部130cが従来第2パーツ130の本体側に向けて折り返され重ねられる。この状態で、折り返され重ねられた縫い代部120cと縫い代部130cの上に取付枠15が重ねて配置された状態で縫製により固定され縫製線16とされる。図12に示すように、開口部11における長辺側周縁部では、従来第1パーツ120の本体部に対して縫い代部120cが重ね合わされ、従来第2パーツ130の本体部に対して縫い代部130cが重ね合わされている。縫い代部120cと縫い代部130cは、開口部11における長辺側周縁部の中央の部分のみに形成されているので、それ以外の部分には段差Dが現れて表面が平坦な状態とはなっていない。
図1、図2及び図6に示すように、バックパッド3の表面を覆うように被せられたバックカバー10における、シートバック1の上部の開口部11には、樹脂製のベルトベゼル5が取付けられている。ベルトベゼル5には、シートバック1の内部に配設されたリトラクタ(図示せず)から引き出されるシートベルトウェビングBを下方から前方へと引き出すための引出口5Aが設けられている。図示はしないが、ベルトベゼル5は後側中央部が分解可能とされておりシートベルトウェビングBを容易に引出口5Aの中に配置させられるようになっている。ベルトベゼル5の裏面には、後側に左右一対のフック5Bが形成され、前側に左右一対の係合爪5Cが形成されている。ベルトベゼル5は、バックカバー10の開口部11と取付枠15の開口15aに、左右一対のフック5Bと左右一対の係合爪5Cが通されて取付枠15の裏面に係止されることによってバックカバー10に対してスナップフィット嵌合で取付けられている。これによって、ベルトベゼル5は、バックカバー10を介して取付枠15に対して取付けられる。このとき、図5に示す第1実施形態においては、バックカバー10の表面が平坦な状態となっているのでバックカバー10の表面とベルトベゼル5の裏面との間に隙が生じにくくシートの外観を悪化させることを抑制できる。一方、図12に示す従来の構造においては、バックカバー10の表面に段差Dが現れて平坦な状態とはなっていないので、バックカバー10の表面とベルトベゼル5の裏面との間に隙が生じやすくシートの外観を悪化させやすい。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。バックカバー10の開口部11における長辺側周縁部では、第1パーツ12の本体部に対して縫い代部12cと延長部12dが重ね合わされ、第2パーツ13の本体部に対して縫い代部13cと延長部13dが重ね合わされている。これによって、開口部11における長辺側周縁部においては、取付枠15上のバックカバー10の厚みが一定となり表面が平坦な状態となっているので、バックカバー10の表面とベルトベゼル5の裏面との間に隙が生じにくくシートの外観を悪化させることを抑制できる。また、取付枠15は一枚物なのでバックカバー10に対する縫製作業が容易であり作業性が良い。また、第1パーツ12と第2パーツ13を縫製ライン14を設けることにより一体化したのち、縫い代部12cを延長部12dとともに、縫い代部13cを延長部13dとともに、縫製ライン14を境に本体部に対し折り重ねることで開口部11における長辺側周縁部の厚みを一定とすることができる。これによって、取付枠15をバックカバー10に対して取付ける縫製作業が容易となり作業性が良い。さらに、開口部11は、シートバック1の上部に設けられシートバック1の内部に配設されたリトラクタから繰り出されるシートベルトウェビングBを通すものであるので、シートバック1の上部の開口部11からシートベルトウェビングBが引き出される自動車用シートにおいて開口部11の周縁の外観品質の悪化が抑制できる。
図7~図9に、本発明の第2実施形態を示す。上記第1実施形態との違いは、バックカバー10の開口部11における長辺側周縁部の構造が異なっている点である。上記第1実施形態と共通する構造については同一の符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、第1パーツ12Aと第2パーツ13Aは、前記層状体から裁断されて形成されている。第1パーツ12Aは、後に縫製されて縫製ライン14となる縫製予定ライン12Aaが、後に開口部11の一部を構成する凹部12Abによって分断されて不連続になった状態とされている。凹部12Abは、平面視で略U字状をしており、底辺部12Ab1と一対の側辺部12Ab2を有する。縫製予定ライン12Aaから垂直方向に延びる縫い代部12Acが形成されている。縫い代部12Acの延びる寸法は、第1実施形態の縫い代部12cと同一である。底辺部12Ab1と平行に延びる第1裁断線12Ab3が形成され、底辺部12Ab1の縫製予定ライン12Aaの延びる方向の中央部と、第1裁断線12Ab3の縫製予定ライン12Aaの延びる方向の中央部と、を結ぶ第2裁断線12Ab4が形成されている。側辺部12Ab2から第1裁断線12Ab3に対して垂直に延びる線が、折り線12Ab5である。折り線12Ab5、第1裁断線12Ab3、第2裁断線12Ab4、底辺部12Ab1で囲まれる一対の矩形状部が折り返し部12Adである。縫製予定ライン12Aaで第2パーツ13Aに対し縫製されて縫製ライン14とされたのち、縫製ライン14を境に縫い代部12Acが第1パーツ12Aの本体側に向けて折り返され重ねられる。また、一対の折り返し部12Adが、それぞれ、縫い代部12Acが折り返された側と同じ側の第1パーツ12Aの本体側に向けて折り線12Ab5を境に折り返され重ねられる。その時、側辺部12Ab2と折り線12Ab5は一致し、側辺部12Ab2と折り線12Ab5と第1裁断線12Ab3で、開口部11の半分を形成する。このとき、縫い代部12Acの先端部と底辺部12Ab1とは近接する。ここで、折り返し部12Adが、特許請求の範囲の「重合部」に相当する。
第2パーツ13Aは、第1パーツ12Aの対称形をしている。具体的には、第2パーツ13Aは、後に縫製されて縫製ライン14となる縫製予定ライン13Aaが、後に開口部11の一部を構成する凹部13Abによって分断されて不連続になった状態とされている。凹部13Abは、平面視で略U字状をしており、底辺部13Ab1と一対の側辺部13Ab2を有する。縫製予定ライン13Aaから垂直方向に延びる縫い代部13Acが形成されている。縫い代部13Acの延びる寸法は、第1実施形態の縫い代部13cと同一である。底辺部13Ab1と平行に延びる第1裁断線13Ab3が形成され、底辺部13Ab1の縫製予定ライン13Aaの延びる方向の中央部と、第1裁断線13Ab3の縫製予定ライン13Aaの延びる方向の中央部と、を結ぶ第2裁断線13Ab4が形成されている。側辺部13Ab2から第1裁断線13Ab3に対して垂直に延びる線が、折り線13Ab5である。折り線13Ab5、第1裁断線13Ab3、第2裁断線13Ab4、底辺部13Ab1で囲まれる一対の矩形状部が折り返し部13Adである。縫製予定ライン13Aaで第1パーツ12Aに対し縫製されて縫製ライン14とされたのち、縫製ライン14を境に縫い代部13Acが第2パーツ13Aの本体側に向けて折り返され重ねられる。また、一対の折り返し部13Adが、それぞれ、縫い代部13Acが折り返された側と同じ側の第2パーツ13Aの本体側に向けて折り線13Ab5を境に折り返され重ねられる。その時、側辺部13Ab2と折り線13Ab5は一致し、側辺部13Ab2と折り線13Ab5と第1裁断線13Ab3で、開口部11の半分を形成する。このとき、縫い代部13Acの先端部と底辺部13Ab1とは近接する。ここで、折り返し部13Adが、特許請求の範囲の「重合部」に相当する。
図8に示すように、第1パーツ12Aと第2パーツ13Aは、縫製予定ライン12Aaと縫製予定ライン13Aaが重ね合わされた状態で縫製され縫製ライン14とされて一体化される。そして、縫製ライン14を境に縫い代部12Acが第1パーツ12Aの本体側に向けて折り返され重ねられる。また、縫製ライン14を境に縫い代部13Acが第2パーツ13Aの本体側に向けて折り返され重ねられる。さらに、一対の折り返し部12Adが、それぞれ、縫い代部12Acが折り返された側と同じ側の第1パーツ12Aの本体側に向けて折り線12Ab5を境に折り返され重ねられる。また、一対の折り返し部13Adが、それぞれ、縫い代部13Acが折り返された側と同じ側の第2パーツ13Aの本体側に向けて折り線13Ab5を境に折り返され重ねられる。この状態で、折り返され重ねられた折り返し部12Ad、縫い代部12Ac、縫い代部13Ac、折り返し部13Adの上に取付枠15が重ねて配置された状態で縫製により固定され縫製線16とされる。
図9に示すように、開口部11における長辺側周縁部では、第1パーツ12Aの本体部に対して折り返し部12Adと縫い代部12Acが重ね合わされ、第2パーツ13Aの本体部に対して縫い代部13Acと折り返し部13Adが重ね合わされている。これによって、開口部11における長辺側周縁部においては、取付枠15上のバックカバー10の厚みが一定となり表面が平坦な状態となっている。ここで、長辺側周縁部である折り線12Ab5と側辺部12Ab2と側辺部13Ab2と折り線13Ab5が、特許請求の範囲の「垂直周縁部」に相当する。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。バックカバー10の開口部11における長辺側周縁部では、第1パーツ12Aの本体部に対して折り返し部12Adと縫い代部12Acが重ね合わされ、第2パーツ13Aの本体部に対して縫い代部13Acと折り返し部13Adが重ね合わされている。これによって、開口部11における長辺側周縁部においては、取付枠15上のバックカバー10の厚みが一定となり表面が平坦な状態となっているので、バックカバー10の表面とベルトベゼル5の裏面との間に隙が生じにくくシートの外観を悪化させることを抑制できる。また、取付枠15は一枚物なのでバックカバー10に対する縫製作業が容易であり作業性が良い。さらに、折り返し部12Adと折り返し部13Adは、開口部11を形成するために打ち抜く部分を利用して形成しているので材料費の削減が可能となる。加えて、開口部11は、シートバック1の上部に設けられシートバック1の内部に配設されたリトラクタから引き出されるシートベルトウェビングBを通すものであるので、シートバック1の上部の開口部11からシートベルトウェビングBが引き出される自動車用シートにおいて開口部11の周縁の外観品質の悪化が抑制できる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、次のようなものが挙げられる。
上記実施形態においては、開口部11を自動車用シートのシートバック1の上部に配置したが、これに限らずシートクッションに配置してもよいし、航空機、船、電車等に搭載のシートのシートバック又はシートクッションに配置してもよい。
1 シートバック
5 ベルトベゼル
10 バックカバー(シートカバー)
11 開口部
12 第1パーツ(パーツ)
12A 第1パーツ(パーツ)
12b 凹部
12Ab 凹部
12b2 側辺部(垂直周縁部)
12Ab2 側辺部(垂直周縁部)
12Ab5 折り線(垂直周縁部)
12c 縫い代部
12Ac 縫い代部
12d 延長部(重合部)
12Ad 折り返し部(重合部)
13 第2パーツ(パーツ)
13A 第2パーツ(パーツ)
13b 凹部
13Ab 凹部
13b2 側辺部(垂直周縁部)
13Ab2 側辺部(垂直周縁部)
13Ab5 折り線(垂直周縁部)
13c 縫い代部
13Ac 縫い代部
13d 延長部(重合部)
13Ad 折り返し部(重合部)
14 縫製ライン
15 取付枠(裏面プレート)
15a 開口
15b 短辺
15c 長辺
16 縫製線
B シートベルトウェビング

Claims (4)

  1. 互いに隣り合うパーツを連結する縫製ラインを分断するように開口部が形成されているシートカバーであって、
    前記開口部における周縁部の裏面側には裏面プレートが重ね合わされた状態で縫製により一体化されており、
    前記縫製ラインの縫い代部は展開されてそれぞれ前記パーツの本体部に対して重ね合わされており、
    前記開口部の周縁部において少なくとも展開された前記縫い代部を挟む両側部分には前記パーツの一部である重合部が重ね合わされて前記縫い代部と同一の厚みとされた状態で前記裏面プレートに取付けられているシートカバー。
  2. 請求項1において、前記開口部は前記縫製ラインに対して垂直方向に延びる垂直周縁部を有しており、
    前記重合部は前記縫い代部の一部が前記縫製ラインに対して垂直方向に延びて形成されているシートカバー。
  3. 請求項1において、前記開口部は前記縫製ラインに対して垂直方向に延びる垂直周縁部を有しており、
    前記重合部は前記垂直周縁部から前記縫製ラインと平行な方向に前記開口部に向かって延びて形成されているシートカバー。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、前記開口部は、シートバックの上部に設けられ該シートバックの内部に配設されたリトラクタから引き出されるシートベルトウェビングを通すものであるシートカバー。
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