JP7326025B2 - ダイシング用基体フィルム - Google Patents
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Description
少なくともA層/B層/C層の順に積層された3層構成を含むダイシング用基体フィルムであって、
A層は、アイオノマー樹脂を含む樹脂組成物からなり、
B層は、アイオノマー樹脂及びポリオレフィン系樹脂を含む樹脂組成物からなり、
前記樹脂組成物は、アイオノマー樹脂を90重量%~30重量%、及びポリオレフィン系樹脂を10重量%~70重量%含み、
C層は、アイオノマー樹脂又はポリオレフィン系樹脂を含む樹脂組成物からなる、
ダイシング用基体フィルム。
前記ポリオレフィン系樹脂は、分岐鎖状低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、及び、プロピレン-α-オレフィン共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種である、前記項1記載のダイシング用基体フィルム。
前記項1又は2に記載のダイシング用基体フィルムの片面に、粘着剤層を有するダイシングフィルム。
本発明のダイシング用基体フィルムは、少なくともA層/B層/C層の順に積層された3層構成を含む。
本発明のダイシング用基体フィルムにおいて、A層は、外面に位置する層であり、アイオノマー樹脂を含む樹脂組成物からなり、ダイシングフィルムとした場合に、粘着剤層と接する層となる。
アイオノマー樹脂とは、エチレン及び(メタ)アクリル酸を重合体の構成成分とする2元共重合体、或は、エチレン、(メタ)アクリル酸及び(メタ)アクリル酸エステルを重合体の構成成分とする3元共重合体を、金属イオンで架橋した樹脂である。
本発明のダイシング用基体フィルムにおいて、A層及びC層の少なくとも1つの層(層を構成する樹脂組成物)は、帯電防止剤を含んでも良い。
ポリエーテルエステルアミド樹脂は、親水性付与の主たるユニット成分であるポリエーテルエステルと、ポリアミドユニットとから構成されるポリマーである。ポリエーテルエステルアミド樹脂は、市販されているものも用いることや、公知の方法で容易に製造することができる。
本発明のダイシング用基体フィルムでは、親水性PO樹脂(ポリエーテル/ポリオレフィンブロック共重合体)として、例えば、親水性ポリエチレン(親水性PE)、親水性ポリプロピレン(親水性PP)等を、少なくとも1種の成分を、好ましく用いることができる。
本発明のダイシング用基体フィルムにおいて、B層は、所謂、中心層であり、アイオノマー樹脂及びポリオレフィン系樹脂を含む樹脂組成物からなる。
ポリオレフィン系樹脂としては、好ましくは、例えば、分岐鎖状低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン-α-オレフィン共重合体等が例示され、1種類を用いることや、又は2種類以上を適宜組合せて用いることができる。
本発明のダイシング用基体フィルムにおいて、B層は、アイオノマー樹脂及びポリオレフィン系樹脂を含み、アイオノマー樹脂を90重量%~30重量%含み、及びポリオレフィン系樹脂を10重量%~70重量%含む樹脂組成物からなる。B層は、アイオノマー樹脂を75重量%~35重量%含み、及びポリオレフィン系樹脂を25重量%~65重量%含む樹脂組成物からなることが好ましい。
本発明のダイシング用基体フィルムにおいて、C層は、B層を挟んでA層の反対面に位置する。C層は、アイオノマー樹脂又はポリオレフィン系樹脂を含む樹脂組成物からなる。
本発明のダイシング用基体フィルムは、少なくともA層/B層/C層の順に積層された3層構成を含む。
本発明において、少なくともA層/B層/C層の順に積層された3層構成のダイシング用基体フィルムは、A層、B層、及びC層の各層に用いる樹脂組成物を多層共押出成形して製造することができる。具体的には、各層を形成するための樹脂組成物を、A層/B層/C層の順に積層されるよう共押出成形することにより製造することができる。
本発明のダイシングフィルムは、周知の技術に沿って製造することができる。例えば、粘着剤層を構成する粘着剤を有機溶剤等の溶媒に溶解させ、これをダイシング用基体フィルム上に塗布し、溶媒を除去することにより基体フィルム/粘着剤層の構成のフィルムを得ることができる。
表1にダイシング用基体フィルムの原料を示した。
IO:アイオノマー樹脂
PO:ポリオレフィン系樹脂(分岐鎖状低密度ポリエチレン)
表2に記載のA層/B層/C層(3層)となるように、各成分及び組成で樹脂組成物を配合し、ダイシング用基体フィルムを作製した。
(3-1)層間剥離強度
<評価方法>
実施例及び比較例で得られたフィルムを、長さ150mm×幅10mm(長さ方向がMD方向)の短冊状にカットし試験用サンプルとした。得られた測定用サンプルを、離着性強度試験機(新東科学社製 HEIDON TYPE17)を用い、引張速度200mm/minで、フィルムのA層とB層間との層間剥離強度を測定した。なお、層間剥離強度は4回測定し、その平均値を算出し、以下の基準で評価した。
○:0.4N/10mm以上である。
<評価方法>
実施例及び比較例で得られたフィルムを、長さ120mm×幅10mmの短冊状にカットし測定用サンプルとした。測定用サンプルをストログラフVE1D(東洋精機製作所製)に標線間間距離40mmでセットし、引張読度200mm/minで引張試験を行い、応力-歪み曲線を得た。得られた応力-歪み曲線から、伸び率30%における応力値を読取った。測定はMD方向及びTD方向の両方向についてそれぞれ5回行い、夫々の平均値を、30%伸長時の応力値とし、応力比(MD/TD)を求めた。
〇:応力比(MD/TD)が1.5未満である。
Claims (3)
- 少なくともA層/B層/C層の順に積層された3層構成を含むダイシング用基体フィルムであって、
A層は、アイオノマー樹脂を含む樹脂組成物からなり、
B層は、アイオノマー樹脂及びポリオレフィン系樹脂を含む樹脂組成物からなり、
前記樹脂組成物は、アイオノマー樹脂を90重量%~30重量%、及びポリオレフィン系樹脂を10重量%~70重量%含み、
C層は、アイオノマー樹脂又はポリオレフィン系樹脂を含む樹脂組成物からなり、
B層には、A層と同じアイオノマー樹脂が使用され、A層及びB層に使用されるアイオノマー樹脂は、メルトフローレート、密度及び融点が同じである、
ダイシング用基体フィルム。 - 前記ポリオレフィン系樹脂は、分岐鎖状低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、及び、プロピレン-α-オレフィン共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1記載のダイシング用基体フィルム。
- 請求項1又は2に記載のダイシング用基体フィルムの片面に、粘着剤層を有するダイシングフィルム。
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