JP7325912B2 - 注出キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、注出キャップに関する。
例えば特許文献1に記載されるように、容器本体の口部に取付られるとともに、内容液の通路となる内面を備える注出部を有する注出キャップが知られている。
また、例えば液状食品をはじく良好な撥液性を発揮できる撥液性表面として、例えば特許文献2に記載されるように、所定のパターンで配列された円柱状の凸部による微細凹凸面による撥液性表面が知られている。
特開2009-286423号公報 特開2019-188616号公報
注出部を通じて液状食品などの内容液を注出した後に注出部の内面の先端に内容液が残ると、内容液が乾燥により固化して注出部の内面の先端に付着し、汚れとなる虞がある。このため、注出部の内面の先端に円柱状の凸部による微細凹凸面による撥液性表面を設けることが望ましい。しかし、注出部の内面の先端は通常、特許文献1に記載されるように、縦断面形状が曲線状であるラッパ状の曲面からなっている。このため、特許文献1に記載されるような注出キャップの注出部の内面の先端に、円柱状の凸部による微細凹凸面による撥液性表面を設けることは難しい。すなわち、上記曲面に前記撥液性表面を注出キャップの射出成形型からの転写によって形成することは難しい。また、上記曲面に前記撥液性表面を、当該撥液性表面を有する撥液シートを用いたインサート成形によって形成することも難しい。
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、注出部の内面の先端が良好な撥液性を有する注出キャップを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る注出キャップは、容器本体の口部に取付られるとともに、内容液の通路となる内面を備える注出部を有する注出キャップであって、前記注出部が、前記内面の先端に設けられた上端面を有し、前記上端面が、所定のパターンで配列された円柱状の凸部による微細凹凸面による撥液性表面を有するとともに縦断面形状が直線状であり、前記注出部が筒状であり、前記注出キャップが前記注出部の前記内面に密接する封止筒を備える蓋を有し、前記注出部の前記内面が、前記上端面と前記封止筒に密接する封止部との間に設けられた縦断面形状が曲線状であるラッパ状の曲面を有し、前記上端面が、縦断面において角部を介して前記曲面に連なる
本発明に係る注出キャップは、前記上端面が、縦断面において段部を介して前記曲面に連なってもよい。
本発明の一態様に係る注出キャップは、容器本体の口部に取付られるとともに、内容液の通路となる内面を備える注出部を有する注出キャップであって、前記注出部が、前記内面の先端に設けられた上端面を有し、前記上端面が、所定のパターンで配列された円柱状の凸部による微細凹凸面による撥液性表面を有するとともに縦断面形状が直線状であり、前記注出部が筒状であり、前記注出キャップが前記注出部の前記内面に密接する封止筒を備える蓋を有し、前記注出部の前記内面が、前記上端面と前記封止筒に密接する封止部との間に設けられた縦断面形状が曲線状であるラッパ状の曲面を有し、前記上端面が、縦断面において段部を介して前記曲面に連なる。
本発明に係る注出キャップは、前記撥液性表面が、前記微細凹凸面上に形成されたフッ素系樹脂粒子による2次凹凸を有してもよい。
本発明の一態様に係る注出キャップは、容器本体の口部に取付られるとともに、内容液の通路となる内面を備える注出部を有する注出キャップであって、前記注出部が、前記内面の先端に設けられた上端面を有し、前記上端面が、所定のパターンで配列された円柱状の凸部による微細凹凸面による撥液性表面を有するとともに縦断面形状が直線状であり、前記撥液性表面が、前記微細凹凸面上に形成されたフッ素系樹脂粒子による2次凹凸を有する。
本発明によれば、注出部の内面の先端が良好な撥液性を有する注出キャップを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る注出キャップを容器本体の口部に取付た状態を示す縦断面図である。 図1に示す注出キャップの注出部の上端面に設けられた微細凹凸面を模式的に示す平面図である。 図2のA-A断面図である。 図1に示す注出キャップの注出部の上端面に設けられた微細凹凸面上に形成されたフッ素系樹脂粒子による2次凹凸を模式的に示す断面図である。 図1に示す注出キャップにおける注出部の上端面の作用を説明する図である。 本発明の実施例1~6に係る注出キャップの注出部の縦断面形状を撥液性の評価結果と合わせて示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る注出キャップについて詳細に例示説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る注出キャップ1は、容器本体2の口部2aに取付られるとともに、内容液の通路となる内面3を備える注出部4を有するキャップ本体5と、注出部4を開閉する蓋6とで構成されている。口部2aは軸心Oを中心とする円筒状であるが、これに限らず、軸心Oを中心とする円筒状以外の筒状であってもよい。蓋6は、注出部4の内面3に密接する封止筒7を有しているが、これに限らない。また、注出キャップ1は蓋6を有する構成に限らない。注出部4は軸心Oを中心とする円筒状であるが、これに限らず、軸心Oを中心とする円筒状以外の筒状であってもよいし、筒状以外の例えば樋状であってもよい。
蓋6はキャップ本体5に対してねじ部8を介して離脱可能に取付られる構成とされているが、これに限らず例えば、キャップ本体5に対してスナップ嵌合部を介して離脱可能に取付られる構成とされてもよいし、ヒンジ部を介して回動可能にキャップ本体5に連結する構成とされてもよい。
容器本体2は例えば液状食品を内容液L(図5参照)として収容する。液状食品は特に限定されないが、例えば醤油、ソース、はちみつ、ケーキシロップ、麺つゆ、食用油などであってよい。容器本体2は口部2aの下端に連なる例えば有底筒状の図示しない胴部を有している。
なお、本願において、上下方向とは口部2aの軸心Oに沿う方向を意味し、上方とは胴部から口部2aに向かう方向を意味し、下方とはその反対方向を意味し、径方向とは軸心Oに垂直な方向を意味し、周方向とは軸心Oを周回する方向を意味し、縦断面とは軸心Oを含む断面を意味している。
容器本体2は例えば樹脂、硝子又は金属製であり、キャップ本体5及び蓋6はそれぞれ例えば樹脂製である。キャップ本体5の材料の詳細については後述する。
キャップ本体5は、口部2aに取付られる取付部9を有している。取付部9は、口部2aに打栓によって取付られる軸心Oを中心とする二重筒状をなしているが、これに限らない。例えば、取付部9は二重筒状でなくてもよいし、螺合によって口部2aに取付られるように構成されてもよい。
取付部9の上端からは、外周面に雄ねじ8aを有する軸心Oを中心とする螺筒10が上方に延びている。雄ねじ8aには蓋6の外周壁11の内周面に設けられた雌ねじ8bが螺合する。このように、雄ねじ8aと雌ねじ8bとでねじ部8が構成されている。なお、螺筒10は口部2aと同心の構成に限らない。蓋6は螺筒10に離脱可能に取付られる構成に限らず、例えば取付部9に離脱可能に取付られる構成であってもよい。
螺筒10の上端には径方向内側に延びる内向きフランジ12を介して注出部4の上下方向中間部が連なっている。注出部4の下部には環状の薄肉部で形成された破断予定線13を有する隔壁14が連なっている。隔壁14における破断予定線13よりも径方向内側の部分である除去予定部14aの上面からは、プルリング15の支柱15aが上方に延びている。支柱15aの上端にはリング本体15bが連なっている。なお、リング本体15bは支柱15aから離れる方向に向けて上方に傾くように傾斜しているが、これに限らない。プルリング15を引張る操作により破断予定線13を破断させることで、プルリング15とともに除去予定部14aが注出部4の内側から除去され、破断予定線13を縁部とする開口が形成される。このようにプルリング15に連なる隔壁14を設けることで使用開始前の密封性を確保し不正開封を防止することができる。しかし、注出キャップ1はプルリング15に連なる隔壁14を有する構成に限らない。また、注出部4は、内向きフランジ12と螺筒10を介して取付部9に連なる構成に限らない。
注出部4は、内面3の先端に設けられた上端面16を有している。上端面16は、後述する撥液性表面17を有するとともに縦断面形状が直線状である。上端面16は、縦断面形状が水平な直線状である円環平面状であるが、これに限らず例えば、縦断面形状が径方向外側に向けて上方又は下方に僅かに傾く直線状である円錐面状であってもよい。
注出部4の内面3は、上端面16と封止筒7に密接する封止部18との間に設けられた縦断面形状が曲線状であるラッパ状の曲面19を有している。したがって、蓋6の閉止操作時に封止筒7を曲面19で受けることができるので、封止筒7の傷付きやその際に生じる削り屑の混入等を抑制することができる。曲面19の下端には、縦断面形状が下方に向けて径方向内側に傾く直線状である円錐面状の下部傾斜面20が連なっている。封止部18は下部傾斜面20上に位置している。なお、封止筒7は軸心Oを中心とする円筒状であり、封止部18は内面3における軸心Oを中心とする円環状の領域であるが、これに限らない。また、注出部4の内面3は、下部傾斜面20を有する構成に限らないし、曲面19を有する構成にも限らない。
上端面16は、縦断面において段部21を介して曲面19に連なっている。段部21は、上端面16の内周縁から下方に延在する円柱面状の縦壁面21aと、縦壁面21aの下端に連なる曲面19の上部21bとからなっている。また、上端面16は、縦断面において角部22を介して曲面19に連なっている。角部22は、上端面16の内周縁に形成されている。なお、上端面16は、縦断面において段部21を介して曲面19に連なる構成に限らない。また、上端面16は、縦断面において角部22を介して曲面19に連なる構成に限らない。
注出部4の外面24における上部は、縦断面において上方に向けて径方向外側に傾斜する円錐面状であるが、これに限らない。
蓋6の外周壁11の上端には頂壁23の外周縁が連なっている。頂壁23の下面には封止筒7が垂設されている。外周壁11は円筒状であり頂壁23は円板状であるが、このような構成に限らない。
注出部4の上端面16に設けられた撥液性表面17は、図2~図3に示すように、所定のパターンで配列された円柱状の凸部25による微細凹凸面26によって形成されている。また本実施形態では、図4に示すように、撥液性表面17は、微細凹凸面26上に形成されたフッ素系樹脂粒子による2次凹凸27を有している。なお、図2~図3は2次凹凸27を省略し、微細凹凸面26のみを示している。また、2次凹凸27は微細凹凸面26を覆っている。なお、図4は微細凹凸面26の凸部25の天面25a上の2次凹凸27を示している。
図2~図3に示すように、微細凹凸面26は、基底面28と、基底面28から垂直に(つまりZ方向に)突出するとともに互いに垂直な2方向に(つまりX方向及びY方向に)所定の間隔Dで配列された円柱状の凸部25とからなっている。凸部25の直径Wは25~100μmであり、間隔Dは5~205μmである。好ましくは、直径Wは30~80μmであり、間隔Dは30~205μmである。凸部25の天面25aと基底面28とはそれぞれ、表面粗さRaが例えば22nm程度となる略平滑に形成されているが、これに限らない。
微細凹凸面26は、微細凹凸面26を転写するための凹凸をキャビティ内の表面に設けた金型を用いて樹脂を射出成形することにより、射出された樹脂の表面である射出成形面として形成されている。このような形成方法によれば、射出成形と同時に微細凹凸面26を得ることができるので、製造コスト等の観点から有利である。しかし、微細凹凸面26の形成方法はこれに限らず、例えば、射出成形後の平滑面にホットエンボス加工で上記凹凸パターンを転写する形成方法を用いてもよい。上端面16の縦断面形状が直線状であることにより、上端面16に微細凹凸面26を転写によって形成することができる。
凸部25は上記のように円柱状であるが、外周面に金型の抜き勾配を有していてもよい。すなわち、円柱状の凸部25の外周面は、基底面28に向けて徐々に拡径する若干の勾配を有していてもよい。この場合、直径Wとは、凸部25の天面25aにおける直径を意味する。また、この場合、間隔Dとは、凸部25の天面25aにおける間隔を意味する。
微細凹凸面26を樹脂を主材として形成する場合、樹脂は特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、シリコーン樹脂又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等であってよい。なお、微細凹凸面26は、樹脂を主材として形成するものに限らない。
図4に示すように、2次凹凸27は、3~33μmの平均粒径を有する1以上の第1フッ素系樹脂粒子29と、1μm以下の平均粒径を有する第2フッ素系樹脂粒子30と、1以上の第1フッ素系樹脂粒子29及び第2フッ素系樹脂粒子30を微細凹凸面26に固着するフッ素系樹脂被膜31とによって形成されている。なお、本願において平均粒径とは、レーザー回折散乱法によって測定される50%粒径d50を意味している。
1以上の第1フッ素系樹脂粒子29は、例えば、6.2μmの平均粒径を有する第1フッ素系樹脂粒子29と、3μmの平均粒径を有する第1フッ素系樹脂粒子29とからなる2の第1フッ素系樹脂粒子29からなってもよい。
間隔Dは、1以上の第1フッ素系樹脂粒子29のいずれの平均粒径よりも大きい値に設定することが好ましい。凸部25の高さHは、1以上の第1フッ素系樹脂粒子29のいずれの平均粒径よりも大きい値に設定することが好ましい。
全ての1以上の第1フッ素系樹脂粒子29と第2フッ素系樹脂粒子30との重量比は、3:20~20:5であることが好ましい。
1以上の第1フッ素系樹脂粒子29はそれぞれポリテトラフルオロエチレン(PTFE)によって形成することが好ましい。第2フッ素系樹脂粒子30は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)によって形成することが好ましい。フッ素系樹脂被膜31は、パーフルオロアルキル基を有するポリマーによって形成することが好ましい。
第2フッ素系樹脂粒子30は、1μm以下の最大粒径を有することが好ましい。フッ素系樹脂被膜31は、1以上の第1フッ素系樹脂粒子29及び第2フッ素系樹脂粒子30を覆っているが、これに限らない。
2次凹凸27は、1以上の第1フッ素系樹脂粒子29のそれぞれと第2フッ素系樹脂粒子30との重畳によって凹凸状に形成された1以上の第1部分27aと、第2フッ素系樹脂粒子30の凝集によって凹凸状に形成された第2部分27bとを有しているが、これに限らない。
2次凹凸27は例えば、1以上の第1フッ素系樹脂粒子29と第2フッ素系樹脂粒子30とをフッ素系樹脂溶液に分散させた懸濁液で微細凹凸面26を覆い、乾燥させることで形成される。
上記のような撥液性表面17は特に良好な撥液性を発揮することができ、例えば食用油に対しても撥液性を発揮することができる。なお、微細凹凸面26における凸部25の配列パターンは、良好な撥液性を発揮できれば上記したようなパターンに限らない。
撥液性表面17は2次凹凸27を設けない微細凹凸面26からなってもよい。この場合、例えば特許文献1に記載されるように、直径Wを30~90μmとし、間隔Dを30~90μmとすることで、醤油、ソース、はちみつ、ケーキシロップ、麺つゆ等の液状食品に対する撥液性を発揮することができる。なおこの場合も、微細凹凸面26における凸部25の配列パターンは、良好な撥液性を発揮できれば上記したようなパターンに限らない。
撥液性表面17に2次凹凸27を設ける場合も設けない場合も、撥液性表面17の形成方法は上記した方法に限らない。例えば、予め撥液性表面17を形成した撥液シートをインサート材とするインサート成形によってキャップ本体5を形成することにより、注出部4の上端面16に撥液性表面17を設けてもよい。上端面16の縦断面形状が直線状であることにより、上端面16に撥液性表面17を撥液シートを用いたインサート成形によって形成することができる。
上述したように、本実施形態に係る注出キャップ1は、注出部4の内面3の先端に設けられた上端面16が所定のパターンで配列された円柱状の凸部25による微細凹凸面26による撥液性表面17を有するとともに縦断面形状が直線状である。したがって、注出部4の内面3の先端に良好な撥液性を付与することができる。よって、注出部4を通じて液状食品などの内容液Lを注出した後に内容液Lが注出部4の内面3の先端に残り、乾燥により固化して付着し、汚れとなることを抑制することができる。
また本実施形態では、注出部4の上端面16が、縦断面において角部22を介して曲面19に連なっている。したがって、図5に示すように、上端面16の撥液性表面17にはじかれた内容液Lを角部22から重力によって落とし、上端面16の内周縁から内容液Lを分離させることができる。よって、上端面16の内周縁に残った内容液Lが撥液性表面17に横から浸入して撥液性表面17のエアポケットを浸し、その結果撥液性を低下させることを抑制することができる。
また本実施形態では、注出部4の上端面16が、縦断面において段部21を介して曲面19に連なっている。したがって、縦断面において段部21を形成する程の大きな曲率を有する曲面19により、封止筒7の傷付きやその際に生じる削り屑の混入等をより確実に抑制することができる。
前述した実施形態及び種々の変形例は本発明の実施形態の一例にすぎず、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
図6に示すように、実施例1~6に係る注出キャップ1を製作し、撥液性の評価を行った。図中、△は良好な撥液性が得られたこと、○は特に良好な撥液性が得られたこと、◎は極めて良好な撥液性が得られたことを示している。
実施例2は、上述した実施形態に係る注出キャップ1である。実施例1は、注出部4の上端面16を縦断面において角部22を介さずに曲面19に連ねた点以外は実施例2と同様のものである。実施例3は、曲面19の曲率を増加した点と注出部4の外面24における上部の形状を変更した点以外は実施例2と同様のものである。実施例4は、曲面19の曲率を低減した点と注出部4の外面24における上部の形状を変更した点以外は実施例2と同様のものである。実施例5は、注出部4の上端面16を、縦断面において段部21は介さないものの角部22と、縦断面形状が下方に向けて径方向内側に傾く直線状である円錐面状の上部傾斜面32とを介して曲面19に連ねた点以外は実施例2と同様のものである。実施例6は、注出部4の上端面16を、縦断面において段部21は介さないものの角部22を介して曲面19に連ねた点以外は実施例2と同様のものである。
図6に示す結果から、段部21は有さないが角部22を有する実施例5~6は特に良好な撥液性が得られ、段部21を有する(したがって角部22も有する)実施例2~4は極めて良好な撥液性が得られることが確認された。
1 注出キャップ
2 容器本体
2a 口部
3 注出部の内面
4 注出部
5 キャップ本体
6 蓋
7 封止筒
8 ねじ部
8a 雄ねじ
8b 雌ねじ
9 取付部
10 螺筒
11 外周壁
12 内向きフランジ
13 破断予定線
14 隔壁
14a 除去予定部
15 プルリング
15a 支柱
15b リング本体
16 注出部の上端面
17 撥液性表面
18 封止部
19 曲面
20 下部傾斜面
21 段部
21a 縦壁面
21b 曲面の上部
22 角部
23 頂壁
24 注出部の外面
25 凸部
25a 凸部の天面
26 微細凹凸面
27 2次凹凸
27a 2次凹凸の第1部分
27b 2次凹凸の第2部分
28 基底面
29 第1フッ素系樹脂粒子
30 第2フッ素系樹脂粒子
31 フッ素系樹脂被膜
32 上部傾斜面
O 軸心
D 間隔
W 直径
H 高さ
L 内容液

Claims (5)

  1. 容器本体の口部に取付られるとともに、内容液の通路となる内面を備える注出部を有する注出キャップであって、
    前記注出部が、前記内面の先端に設けられた上端面を有し、
    前記上端面が、所定のパターンで配列された円柱状の凸部による微細凹凸面による撥液性表面を有するとともに縦断面形状が直線状であり、
    前記注出部が筒状であり、
    前記注出キャップが前記注出部の前記内面に密接する封止筒を備える蓋を有し、
    前記注出部の前記内面が、前記上端面と前記封止筒に密接する封止部との間に設けられた縦断面形状が曲線状であるラッパ状の曲面を有し、
    前記上端面が、縦断面において角部を介して前記曲面に連なる注出キャップ。
  2. 前記上端面が、縦断面において段部を介して前記曲面に連なる、請求項に記載の注出キャップ。
  3. 容器本体の口部に取付られるとともに、内容液の通路となる内面を備える注出部を有する注出キャップであって、
    前記注出部が、前記内面の先端に設けられた上端面を有し、
    前記上端面が、所定のパターンで配列された円柱状の凸部による微細凹凸面による撥液性表面を有するとともに縦断面形状が直線状であり、
    前記注出部が筒状であり、
    前記注出キャップが前記注出部の前記内面に密接する封止筒を備える蓋を有し、
    前記注出部の前記内面が、前記上端面と前記封止筒に密接する封止部との間に設けられた縦断面形状が曲線状であるラッパ状の曲面を有し、
    前記上端面が、縦断面において段部を介して前記曲面に連なる注出キャップ。
  4. 前記撥液性表面が、前記微細凹凸面上に形成されたフッ素系樹脂粒子による2次凹凸を有する、請求項1~のいずれか一項に記載の注出キャップ。
  5. 容器本体の口部に取付られるとともに、内容液の通路となる内面を備える注出部を有する注出キャップであって、
    前記注出部が、前記内面の先端に設けられた上端面を有し、
    前記上端面が、所定のパターンで配列された円柱状の凸部による微細凹凸面による撥液性表面を有するとともに縦断面形状が直線状であり、
    前記撥液性表面が、前記微細凹凸面上に形成されたフッ素系樹脂粒子による2次凹凸を有する注出キャップ。
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