JP6600520B2 - 合成樹脂製容器蓋 - Google Patents

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Description

本発明は、上方に延出する全体として円筒形状の液体流入ノズルを備えた液体分配機(一般に液体は飲料水であり、「ウォータサーバー」と称されている)に適用される液体容器のための合成樹脂製容器蓋に関する。
周知の如く、上方に延出する全体として円筒形状の液体流入ノズルを備えた液体分配機が広く実用に供されている。そして、かかる液体分配機に液体を補充する手段として、上記液体流入ノズルと協働する合成樹脂製容器蓋によって口頸部が密封された液体容器が使用されている。上記液体流入ノズルと協働する合成樹脂製容器蓋の典型例としては、下記特許文献1、特にその図11A乃至Cに開示されている容器蓋を挙げることができる。この容器蓋はポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から一体に形成されており、天面壁とこの天面壁の周縁から垂下するスカート壁とから構成されている。天面壁は円環状外周部、この外周部の内周縁から下方に延びる円筒形状の垂下筒部、及び垂下筒部の下端に接続された円形底部を含み、底部は肉厚が比較的大きい非破断外周縁部と肉厚が比較的小さい破断外周縁部を有する。
液体分配機に液体容器を連結して液体容器から液体分配機に液体を補充する際には、液体容器を倒立状態にして容器蓋の天面壁の外面を下方に指向させた状態で液体容器を下降し、液体分配機の液体流入ノズルを天面壁の垂下筒部内に進入させて、液体流入ノズルから天面壁の底部に力を加え、これによって底部の破断周縁部を破断して非破断周縁部を旋回中心部として底部を上方に旋回せしめる。かくすると、容器蓋の天面壁の中央に流出開口が生成され、この流出開口を通して液体容器内の液体が液体流入ノズルを介して液体分配機に流入せしめられる。
国際公開WO 2007/146486 A2号
本発明者等の経験によれば、上述したとおりの従来の容器蓋には、多数の容器蓋を搬送する際等に、他の容器蓋のスカート壁の下端が天面壁の底部に当接して相当大きな力が底部に加えられ、これによって破断外周縁部が破断されてしまう虞がある。また、容器蓋が装着された液体容器を液体分配機に装着して液体分配機に液体を補充する際に、破断周縁部の破断に引き続いて底部が非破断外周縁部を旋回中心部として充分円滑に旋回されず、非破断外周縁部に過大な力が加えられて非破断外周縁部も破断されてしまって底部が天面壁から分離されてしまう傾向がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、上方に延出する全体として円筒形状の液体流入ノズルを備えた液体分配機に適用される液体容器のための合成樹脂製容器蓋にして、多数の容器蓋を搬送する際等に、他の容器蓋のスカート壁の下端が天面壁の底部に当接することが可及的に回避され、そしてまた容器蓋が装着された液体容器を液体分配機に装着して液体分配機に液体を補充する際には、底部がその外周縁部の一部即ち非破断領域を残して垂下筒部から分離された後に非破断領域の破断を発生せしめることなく非破断領域を旋回中心部として底部が充分円滑に旋回される、新規且つ改良された容器蓋を提供することである。
本発明者等は、鋭意検討の結果、垂下筒部の垂下長さを周方向において変化させ、水平に延在する底部の薄肉外周縁部における非破断領域においては底部が垂下筒部の下端に接続され、その他の領域即ち破断領域においては底部が垂下筒部の下端ではなくて内周面に接続されるようになすことによって、上記主たる技術的課題を達成することができることを見出した。
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する合成樹脂製容器蓋として、上方に延出する全体として円筒形状の液体流入ノズルを備えた液体分配機に適用される液体容器のための合成樹脂製容器蓋であって、
天面壁と該天面壁の周縁から垂下するスカート壁とから構成され、該天面壁は円環状外周部、該外周部の内周縁から下方に延びる円筒形状の垂下筒部及び円形底部を有し、該底部は薄肉外周縁部を介して該垂下筒部に接続されており、該底部の該薄肉外周縁部は非破断領域と破断領域とを含み、該非破断領域の肉厚T1は破断領域の肉厚T2よりも大きく且つ非破断領域の周方向延在角度α1は90度以下である合成樹脂製容器蓋にして、
該垂下筒部は該非破断領域に対応する短領域においては垂下長さがL1であり、該短領域以外においては垂下長さがL1よりも大きく、
該底部は、該短領域においては該垂下筒部の下端に接続され、該領域以外においては該垂下筒部の内周面に接続されている、
ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋が提供される。
好ましくは、該領域の両側には変遷領域が存在し、該変遷領域においては垂下長さが該短領域から遠ざかるに従ってL1からL2まで漸次増大し、該短領域及び該変遷領域以外は垂下長さがL2である長領域である。該非破断領域の周方向延在角度α1及び該短領域の周方向延在角度β1は30乃至50度であり、該変遷領域の各々の周方向延在角度β2は40乃至60度であるのが好ましい。該非破断領域に対応して該底部は該薄肉外周縁部の肉厚T1まで肉厚が漸次低減された肉厚低減領域を有し、該短領域において該垂下筒部は肉厚がS2に低減された下端部を有するのが好適である。該破断領域は該非破断領域に対して直径方向反対側に位置し且つ該非破断領域の肉厚T1よりも小さい肉厚T2−1を有する破断開始領域、該破断開始領域の周方向両側に位置し且つ肉厚T2−2が該破断開始領域の肉厚T2−1よりも大きいが該非破断領域の肉厚T1よりも小さい破断進行領域を含むのが好ましい。該破断進行領域の各々は肉厚T2−2−1を有する中間領域、該破断開始領域と該中間領域との間に位置し肉厚T2−2が該肉厚T2−1から該肉厚T2−2−1に漸次増大する第一の肉厚増大領域、及び該中間領域と該非破断領域との間に位置し肉厚T2−2が該肉厚T2−2−1からT1まで漸次増大する第二の肉厚増大領域を含むのが望ましい。該破断開始領域の周方向延在角度α2は130乃至150度であるのが好適である。好ましくは、該破断開始領域の周方向延在角度α2は130乃至150度であり、該破断進行領域の各々における該中間領域の周方向延在角度α3は40乃至60度であり、該第一の肉厚増大領域の周方向延在角度α4と該第二の肉厚増大領域の周方向延在角度α5とは同一である。
本発明に従って構成された容器蓋においては、垂下筒部は非破断領域に対応する短領域においては垂下長さがL1であり、該短領域以外においては垂下長さがL1よりも大きく、そして該底部は、該短領域においては該垂下筒部の下端に接続され、該領域以外においては該垂下筒部の内周面に接続されている故に、多数の容器蓋を搬送する際等に、他の容器蓋のスカート壁の下端が天面壁の底部に当接することが可及的に回避され、そしてまた容器蓋が装着された液体容器を液体分配機に装着して液体分配機に液体を補充する際には、底部がその外周縁部の一部即ち非破断領域を残して垂下筒部から分離された後に被破断領域の破断を発生せしめることなく非破断領域を旋回中心部として底部が充分円滑に旋回される。
本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態を示す正面図。 図1の容器蓋の平面図。 図1の容器蓋の底面図。 図1の容器蓋の、図2における線IV−IVに沿った断面図。 図4の一部を拡大して示す部分断面図。 図1の容器蓋における底部の薄肉外周縁部の厚さ変化を説明するための部分底面図。 図1の容器蓋における底部の薄肉外周縁部の厚さ変化を説明するための部分展開断面図。 図1の容器蓋が装着された液体容器を液体分配機に装着する前の状態を示す部分断面図。 図1の容器蓋が装着された液体容器を液体分配機に装着した後の状態を示す部分断面図。
以下、本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形態を図示している添付図面を参照して、更に詳述する。
図1乃至図4を参照して説明すると、ポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から射出成型或いは圧縮成形することができる、全体を番号2で示す本発明に従って構成された容器蓋は、円形天面壁4とこの天面壁4の周縁から垂下する円筒形状のスカート壁6とを有する。
天面壁4は円環状外周部8、この外周部8の内周縁から下方に延びる円筒形状の垂下筒部10、及び垂下筒部10に接続された円形底部12を有する。図示の実施形態においては、実質上水平に延在する外周部8の上面には環状段差14が形成されており、外周縁部8の内側領域の上面は外側領域の上面よりも若干下方に変位している。外周部8の下面即ち内面には、下方に延出する同心状の一対のシール片、即ち筒状内側シール片16及び筒状外側シール片18が配設されている。
図4を参照することによって明確に理解されるとおり、垂下筒部10は外周部8の内周縁から下方に向かって略鉛直に、更に詳細には下方に向かって半径方向内側に若干の傾斜角度で傾斜して、延びている。図4と共に図5及び図6を参照して説明を続けると、垂下筒部10は、垂下長さがL1である短領域20aと、短領域20aの両側に位置し垂下長さが上記L1からL2まで漸次増大する変遷領域20bと、変遷領域20b間に位置し垂下長さがL2である長領域20cとを有することが重要である。短領域20aの周方向延在角度β1は90度以下、特に30乃至50度、であるのが好ましい。変遷領域20bの各々の周方向延在角度β2は40乃至60度程度であるのが好適である。図4及び図5を参照することによって明確に理解されるとおり、短領域20aにおいては、垂下筒部10の上部は比較的厚い肉厚S1を有し、下部は比較的薄い肉厚S2を有し、中間部においては肉厚がS1からS2まで漸次低減されている。長領域20cにおいては、垂下筒部10の上部は短領域20aの上部の肉厚S1と同一の肉厚S1を有し、下部は上記肉厚S1よりも薄いが上記肉厚S2よりも厚い肉厚S3を有し、中間部においては肉厚がS1からS3漸次低減せしめられている。図6を参照することによって明確に理解される如く、長領域20cの下部の肉厚S3は、変遷領域20bに隣接する周方向両端部において変遷領域20bに向かって漸次低減されている。変遷領域20bにおいては、垂下筒部10の上部は短領域20aの上部の肉厚S1と同一の肉厚S1を有し、下部は肉厚S4を有し、中間部においては肉厚が上記肉厚S1から上記肉厚S4に漸次低減されている。変遷領域20bの下部の上記肉厚S4は、図6を参照することによって理解される如く、周方向において短領域20aに向かって上記肉厚S3から上記肉厚S2まで漸次低減されている。上記肉厚S1は1.2乃至2.0mm、上記肉厚S2は0.3乃至0.5mm、そして上記肉厚S3は0.8乃至2.0mmであるのが好適である。
図1乃至図4と共に図5乃至図7を参照して説明を続けると、実質上水平に延在している底部12は薄肉外周縁部22を有し、この薄肉外周縁部22を介して筒部10に接続されている。薄肉外周縁部22は非破断領域22aと破断領域22bとを含み、非破断領域22bの肉厚T1は破断領域22bの肉厚T2よりも大きいことが重要である。周方向において、非破断領域22aは垂下筒部10の上記短領域20aに実質上整合して位置し、破断領域22bは垂下筒部10の上記変遷領域20b及び長領域20cに実質上整合して位置している。そして、図4を参照することによって明確に理解されるとおり、上記短領域20aにおいて非破断領域22aは底部12と垂下筒部10の下端に接続されており、上記変遷領域20b及び長領域20cにおいて破断領域22bは垂下筒部10の内周面に接続されている。換言すれば、上記変遷領域20b及び長領域20cにおいては、垂下筒部10は底部12を越えて下方に延出している。非破断領域22aの周方向延在角度α1は、上記短領域20aの周方向延存在角度β1と実質上同一で、90度以下、好ましくは30乃至50度程度、である。
図6及び図7を参照することによって明確に理解されるとおり、図示の実施形態においては、破断領域22bは非破断領域22aに対して直径方向反対側に位置する破断開始領域22b−1と破断開始領域22b−1の両側に位置する破断進行領域22b−2とを含んでいる。そして更に、破断進行領域22b−2の各々は中間領域22b−2−1、中間領域22b−2−1と破断開始領域22b−1との間に位置する第一の肉厚増大領域22b−2−2、及び中間領域22b−2−1と非破断領域22aとの間に位置する第二の肉厚増大領域22b−2−3を含んでいる。破断開始領域22b−1は肉厚T2−1を有し、破断進行領域22b−2は上記肉厚T2−1よりも大きい肉厚T2−2を有する。そして、破断進行領域22b−2の中間領域22b−2−1は肉厚T2−2−1を有し、第一の肉厚増大領域22b−2−2の肉厚は上記肉厚T2−1から上記肉厚T2−2−1まで漸次増大し、第二の肉厚増大領域22b−2−3の肉厚は上記肉厚T2−2−1から上記肉厚T1まで漸次増大する。上記肉厚T1は0.50乃至0.90mm程度で、上記肉厚T2−1は0.20乃至0.25mm程度で、上記肉厚T2−2−1は0.24乃至0.29mm程度であるのが好ましい。破断開始領域22b−1の周方向延在角度α2は130乃至150度程度で、中間領域22b−2−1の周方向延在角度α3は40乃至60度程度であるのが好適である。第一の肉厚増大領域22b−2−2の周方向延在角度α4と第二の肉厚増大領域22b−2−3の周方向延在角度α5とは実質上同一でよい。
図4及び図5から明確に理解されるとおり、非破断領域22aに対応して、底部12の肉厚は、底部12の中心から幾分非破断領域22a側に変位した位置から非破断領域22aに向かって、主部の肉厚Kから薄肉外周縁部22の非破断領域22aの肉厚T1まで漸次低減される肉厚低領域となっている。底部12の主部の肉厚Kは0.9乃至2.0mm程度でよい。図2、図4及び図5に明確に図示するとおり、薄肉外周縁部22の破断開始領域22b−1に近接して、従って薄肉外周縁部22の非破断領域22aからは離隔させて、底部12の上面には平坦な上面を有する2個の突起24a及び24bが形成されている。
図1乃至図4を参照して説明すると、図示の実施形態においては、天面壁4の周縁から実質上鉛直に垂下するスカート壁6の下端部はそれよりも上方の部位に対して半径方向外側に若干変位されていると共にそれよりも上方の部位の肉厚よりも肉厚が幾分低減されている。スカート壁6の外周面における軸線方向中央部位には周方向間隔をおいて軸線方向に延びる複数個の突条26が形成されている。スカート壁6の内周面には雌螺条28が配設されており、この雌螺条28には周方向に間隔をおいて軸線方向に延びる4個の中断部30が形成されている。
而して、上述したとおりの容器蓋2の製造及び搬送工程においては、射出成形或いは圧縮成形によって成形された多数の容器蓋が搬送ダクト如き適宜の搬送手段を通して搬送されてダンボール箱の如き収容箱に収容されるが、この際には容器蓋2同士相互に押し付けられることが少なくない。然るに、本発明に従って構成された容器蓋2においては、垂下筒部10が短領域20a(非破断領域22a)を除いて底部12を越えて下方に延出している。それ故に、垂下筒部10の、底部12を越えて延出している延出端部によって、他の容器蓋2のスカート壁6の先端が天面壁4の底部12の下面即ち内面に当接することが可及的に回避され、かくして底部12の薄肉外周縁部22、特にその破断領域22b、が破断されてしまうことが効果的に防止される。
図8には、本発明に従って構成された容器蓋2が適用された液体容器の口頸部32が倒立状態で図示されていると共に、液体分配機の液体流入ノズル34が図示されている。適宜の合成樹脂或いはガラスから形成することができる比較的大容量の液体容器は、呼び径が50mm程度である比較的大径の円筒形状である口頸部32を有し、この口頸部32の外周面には雄螺条36とこの雄螺条36の下方(図8においては上方)に位置するサポートリング38が形成されている。通常は飲料水である液体を液体容器内に充填した後に、液体容器の口頸部32に容器蓋2が装着され、口頸部32が密封される。容器蓋2の装着は、口頸部32に容器蓋2を被嵌し、図8において下方から見て時計方向に容器蓋2を回転して容器蓋2の雌螺条28を口頸部32の雄螺条36に螺合することによって遂行される。口頸部32に容器蓋2が所要とおりに装着されると、容器蓋2の天面壁4の内面に形成されている内側シール変16及び外側シール片18が夫々口頸部32の内周面及び外周面に密接され、これによって口頸部32が密封される。
液体分配機の液体容器を装填して液体分配機内に液体を補充する際には、液体分配機(図示していない)の液体流入ノズル34に対して、液体容器を倒立状態にして液体流入ノズル34の上方に位置させ、容器蓋2の天面壁4における垂下筒部10を液体流入ノズル34に整合させる。次いで、液体容器を図9に図示する位置まで下降し、適宜の保持手段(図示していない)によって図9に図示する位置に保持する。液体容器を図8に図示する位置から図9に図示する位置まで下降する際には、液体流入ノズル34が容器蓋2の天面壁4の置ける垂下筒部10内に進入して底壁12の外面(図8及び図9において下面)に当接して押圧力を加える。底壁12には薄肉外周縁部22の破断開始領域22b−1に近接して突起24a及び24bが形成されている故に、液体流入ノズル34は突起24a及び24bに当接し、従って薄肉外周縁部20の破断開始領域22bに近接した部位に押圧力が加えられる。そしてまた、破断開始領域22b−1の肉厚T2−1は破断進行領域22b−2の肉厚T2−2よりも薄く、破断進行領域22b−2の肉厚T2−2は非破断領域22aの肉厚T1よりも薄い。それ故に、底部12の薄肉外周縁部22の破断開始領域22b−1から破断が開始され、破断進行領域22b−2に破断が円滑に進行する。非破断領域22aの肉厚T1は比較的厚く、非破断領域22aは破断されることなく維持され、非破断領域22aを旋回中心として底部12が図9において反時計方向に旋回される。かくして天面壁4には流出開口が生成され、液体容器内の液体が液体流入ノズル34を通して液体分配機に流入する。非破断領域22aにおいては垂下筒部10が底壁12を越えて下方に延出しておらず、そしてまた短領域20aにおいては垂下筒部10の下端部の肉厚S2が変遷領域20b及び長領域20cの肉厚S3に比べて低減されていると共に、非破断領域22aに対応して底部12の肉厚が薄肉外周部22の非破断領域22aに向かって漸次低減される肉厚低減領域になっているため、非破断領域20aを旋回中心として底部12が変形し易くノズル34からの押圧力が適宜に分散され、それ故に底部12は非破断領域22aの破断を発生することなく非破断領域22aを旋回中心として充分円滑に旋回される。
2:容器蓋
4:天面壁
6:スカート壁
8:外周部
10:垂下筒部
12:底部
20a:短領域
20b:変遷領域
20c:長領域
22:薄肉外周縁部
22a:非破断領域
22b:破断領域
22b−1:破断開始領域
22b−2:破断進行領域
22b−2−1:中間領域
22b−2−2:第一の肉厚増大領域
22b−2−3:第二の肉厚増大領域
24a:突起
24b:突起
32:液体容器の口頸部
34:液体分配機の液体流入ノズル

Claims (8)

  1. 上方に延出する全体として円筒形状の液体流入ノズルを備えた液体分配機に適用される液体容器のための合成樹脂製容器蓋であって、
    天面壁と該天面壁の周縁から垂下するスカート壁とから構成され、該天面壁は円環状外周部、該外周部の内周縁から下方に延びる円筒形状の垂下筒部及び円形底部を有し、該底部は薄肉外周縁部を介して該垂下筒部に接続されており、該底部の該薄肉外周縁部は非破断領域と破断領域とを含み、該非破断領域の肉厚T1は破断領域の肉厚T2よりも大きく且つ非破断領域の周方向延在角度α1は90度以下である合成樹脂製容器蓋にして、
    該垂下筒部は該非破断領域に対応する短領域においては垂下長さがL1であり、該短領域以外においては垂下長さがL1よりも大きく、
    該底部は、該短領域においては該垂下筒部の下端に接続され、該領域以外においては該垂下筒部の内周面に接続されている、
    ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋。
  2. 領域の両側には変遷領域が存在し、該変遷領域においては垂下長さが該短領域から遠ざかるに従ってL1からL2まで漸次増大し、該短領域及び該変遷領域以外は垂下長さがL2である長領域である、請求項1記載の合成樹脂製容器蓋。
  3. 該非破断領域の周方向延在角度α1及び該短領域の周方向延在角度β1は30乃至50度であり、該変遷領域の各々の周方向延在角度β2は40乃至60度である、請求項2記載の合成樹脂製容器蓋。
  4. 該非破断領域に対応して該底部は該薄肉外周縁部の肉厚T1まで肉厚が漸次低減された肉厚低減領域を有し、該短領域において該垂下筒部は肉厚がS2に低減された下端部を有する、請求項1から3までのいずれかに記載の合成樹脂製容器蓋。
  5. 該破断領域は該非破断領域に対して直径方向反対側に位置し且つ該非破断領域の肉厚T1よりも小さい肉厚T2−1を有する破断開始領域、該破断開始領域の周方向両側に位置し且つ肉厚T2−2が該破断開始領域の肉厚T2−1よりも大きいが該非破断領域の肉厚T1よりも小さい破断進行領域を含む、請求項1から4までのいずれかに記載の合成樹脂製容器蓋。
  6. 該破断進行領域の各々は肉厚T2−2−1を有する中間領域、該破断開始領域と該中間領域との間に位置し肉厚T2−2が該肉厚T2−1から該肉厚T2−2−1に漸次増大する第一の肉厚増大領域、及び該中間領域と該非破断領域との間に位置し肉厚T2−2が該肉厚T2−2−1からT1まで漸次増大する第二の肉厚増大領域を含む、請求項5記載の合成樹脂製容器蓋。
  7. 該破断開始領域の周方向延在角度α2は130乃至150度である、請求項5又は6記載の合成樹脂製容器蓋。
  8. 該破断開始領域の周方向延在角度α2は130乃至150度であり、該破断進行領域の各々における該中間領域の周方向延在角度α3は40乃至60度であり、該第一の肉厚増大領域の周方向延在角度α4と該第二の肉厚増大領域の周方向延在角度α5とは同一である、請求項6記載の合成樹脂製容器蓋。
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