JP7325719B2 - 架橋用組成物 - Google Patents
架橋用組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7325719B2 JP7325719B2 JP2020016283A JP2020016283A JP7325719B2 JP 7325719 B2 JP7325719 B2 JP 7325719B2 JP 2020016283 A JP2020016283 A JP 2020016283A JP 2020016283 A JP2020016283 A JP 2020016283A JP 7325719 B2 JP7325719 B2 JP 7325719B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cross
- mass
- structural units
- meth
- linking
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
項1 マレイミドに由来する構成単位を有する重合体、及び分子内に少なくとも2以上の脱離基を含有する多官能性有機化合物を含有する架橋用組成物。
項2 分子内に少なくとも2以上の脱離基を含有する多官能性有機化合物が分子内に2個のハロゲン原子を含む有機ハロゲン化合物である項1に記載の架橋用組成物。
項3 分子内に少なくとも2以上の脱離基を含有する多官能性有機化合物が分子内に2個のスルホニル基を含む有機化合物であることを特徴とする項1に記載の架橋用組成物。
項4 マレイミドに由来する構成単位を有する重合体が(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位、及び/又は(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステルに由来する構成単位を含有する項1~3いずれかに記載の架橋用組成物。
項5 項1~4いずれかに記載の架橋用組成物より作製される架橋材料。
(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステルの具体例としては、(メタ)アクリル酸メトキシメチル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシメチル、(メタ)アクリル酸2-エトキシエチル、(メタ)アクリル酸2-プロポキシエチル、(メタ)アクリル酸2-ブトキシエチル、(メタ)アクリル酸2-メトキシプロピル、(メタ)アクリル酸2-エトキシプロピル、(メタ)アクリル酸3-メトキシプロピル、(メタ)アクリル酸3-エトキシプロピル、(メタ)アクリル酸4-メトキシブチル、(メタ)アクリル酸4-エトキシブチル等の(メタ)アクリル酸エステルを例示することができ、(メタ)アクリル酸メトキシエチルであることが好ましい。
本発明で用いるマレイミドに由来する構成単位を有する重合体は、それぞれ各種モノマーを重合することにより得ることができる。使用するモノマーはいずれも市販品であってよく、特に制約はない。
本発明の架橋用組成物は、上記のマレイミドに由来する構成単位を有する重合体及び架橋剤を少なくとも含有する。
加硫速度の観点から、分子内に少なくとも2以上の脱離基が一級の位置であるジハロアルキル化合物、スルホニル基含有化合物であることがより好ましい。ジハロアルキル化合物の炭素数は1~10であることが好ましく、2~6であることがより好ましい。
本実施例および比較例では、マレイミドに由来する構成単位を有する重合体の製造及び得られたマレイミドに由来する構成単位を有する重合体と架橋剤を含有する架橋用組成物、および架橋用組成物を用いて作製される架橋材料の物性を評価した。
(重合体Aの製造)
温度計、攪拌装置、窒素導入管及び減圧装置を備えた重合反応器に、水200質量部、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル1.7質量部、モノマーとしてアクリル酸エチル49.2質量部、アクリル酸n-ブチル49.2質量部、マレイミド1.6質量部仕込み、減圧による脱気および窒素置換を繰り返して酸素を十分除去した後、アスコルビン酸ナトリウム0.1質量部および過硫酸カリウム0.1質量部を加えて常圧、常温下で乳化重合反応を開始させ、重合転化率が95%に達するまで反応を継続し、ヒドロキノンを0.0075質量部を添加して重合を停止した。得られた乳化重合液を硫酸ナトリウム水溶液で凝固させ、水洗、乾燥して重合体Aを得た。
(アクリル共重合体Bの製造)
実施例1より、仕込むモノマーとその量を、アクリル酸エチル49.2質量部、アクリル酸n-ブチル49.2質量部、フマル酸モノエチル1.4質量部に変更した以外は、実施例1と同様に行い、アクリル共重合体Bを得た。
(アクリル共重合体Cの製造)
実施例1より、仕込むモノマーとその量を、アクリル酸エチル79.2質量部、アクリル酸n-ブチル19.0質量部およびモノクロロ酢酸ビニル1.4質量部に変更した以外は、実施例1と同様に行い、アクリル共重合体Cを得た。
(アクリル共重合体Dの製造)
実施例1より、仕込むモノマーとその量を、アクリル酸エチル52.1質量部、アクリル酸2-メトキシエチル23.0質量部、アクリル酸n-ブチル23.0質量部およびアリルグリシジルエーテル1.9質量部に変更した以外は、実施例1と同様に行い、アクリル共重合体Dを得た。
まず、表1と表2に示す各配合剤を120℃のニーダーにて混練りし、A練りコンパウンドを作成した。このA練りコンパウンドを室温にてオープンロールにて混練りし、B練りコンパウンドを作成した。表中のAとはA練りコンパウンドの原料であり、Bとは、B練りコンパウンドを作成する際に、A練りコンパウンドに配合する原料を示すものである。表1、表2の配合剤に関する単位は質量部とする。
得られた架橋用組成物について、キュラストメータ「キュラストメーター7」(JSRトレーディング社製)を用いて180℃および130℃で10分間の加硫曲線を測定し最大値トルク(MH)を算出した。その結果を表1、2に示す。
上記で得られた各架橋用組成物を用いて、厚さ2~2.5mmの未架橋シートを作製した。
上記で得られた未架橋シートを130℃で30分プレス処理し、架橋物を得た。
得られた架橋物を用い、島津製作所社製 AGS-5KNYを用いて、引張試験および硬さ試験の評価を行った。引張試験はJIS K 6251、硬さ試験はJIS K6253に記載の方法に準じて行った。結果は表1、表2に示す。
各表中、架橋試験はキュラストメーターによる最大トルク、100%モジュラスは100%伸ばした時の応力、TBはJIS K6251の引張試験に定める強度、HSはJIS K6253の硬さ試験に定めるタイプAデュロメータ硬さをそれぞれ意味する。
※1花王ケミカル社製「半硬化牛脂脂肪酸カリ石けん」
※2花王ケミカル社製「半硬化牛脂脂肪酸ソーダ石けん」
※3大内新興化学工業社製「ジメチルジチオカルバミン酸第二鉄」
※4大内新興化学工業社製「ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛」
比較例1において、マレイミドに由来する構成単位を有する重合体を用いた場合であっても、架橋剤を配合しない場合には架橋は進行しなかった。
比較例2において、架橋用組成物としての130℃での最大トルク(MH)が小さく、架橋材料としては、強度(TB)は大きいものの100%モジュラス及び硬度(Hs)が低く、架橋が十分進行していないと推察される。
比較例3、4は、架橋用組成物としての130℃での最大トルク(MH)が小さく、架橋材料としても、100%モジュラス、強度(TB)および硬度(Hs)が低く、架橋が十分進行していないと推察される。
Claims (4)
- マレイミドに由来する構成単位を有する重合体、及び分子内に少なくとも2以上の脱離基を含有する多官能性有機化合物を含有する架橋用組成物であって、
多官能性有機化合物が分子内に少なくとも2個以上の臭素又はヨウ素であるハロゲン原子を含む有機ハロゲン化合物、又は分子内に少なくとも2個以上のスルホニル基を含む有機化合物である架橋用組成物。 - 多官能性有機化合物が、脱離基が一級の位置であるジハロアルキル化合物(ハロゲンは臭素又はヨウ素である)である請求項1記載の架橋用組成物
- マレイミドに由来する構成単位を有する重合体が(メタ)アクリル酸アルキルエステルに由来する構成単位、及び/又は(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステルに由来する構成単位を含有する請求項1又は2に記載の架橋用組成物。
- 請求項1~3いずれかに記載の架橋用組成物より作製される架橋材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020016283A JP7325719B2 (ja) | 2020-02-03 | 2020-02-03 | 架橋用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020016283A JP7325719B2 (ja) | 2020-02-03 | 2020-02-03 | 架橋用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021123623A JP2021123623A (ja) | 2021-08-30 |
JP7325719B2 true JP7325719B2 (ja) | 2023-08-15 |
Family
ID=77458591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020016283A Active JP7325719B2 (ja) | 2020-02-03 | 2020-02-03 | 架橋用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7325719B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7331715B2 (ja) | 2019-03-20 | 2023-08-23 | 横河電機株式会社 | 工業制御システムについてのエンジニアリングデータを作成する方法およびシステム |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005042113A (ja) | 2003-07-21 | 2005-02-17 | Clariant Gmbh | 燃料油添加剤及び向上した低温特性を有する添加剤配合燃料油 |
JP2005327566A (ja) | 2004-05-13 | 2005-11-24 | Daiso Co Ltd | 架橋高分子電解質を用いた電池 |
JP2008015138A (ja) | 2006-07-05 | 2008-01-24 | Toyobo Co Ltd | 静電荷像現像用トナーおよびそのトナーバインダー |
JP2011074292A (ja) | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Nippon Zeon Co Ltd | 重合性組成物、樹脂成形体、及び積層体 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04342710A (ja) * | 1991-05-21 | 1992-11-30 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | 熱可塑性エラストマー及びその製造方法 |
JPH0737552B2 (ja) * | 1992-04-03 | 1995-04-26 | 株式会社日本触媒 | 熱可塑性樹脂組成物 |
-
2020
- 2020-02-03 JP JP2020016283A patent/JP7325719B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005042113A (ja) | 2003-07-21 | 2005-02-17 | Clariant Gmbh | 燃料油添加剤及び向上した低温特性を有する添加剤配合燃料油 |
JP2005327566A (ja) | 2004-05-13 | 2005-11-24 | Daiso Co Ltd | 架橋高分子電解質を用いた電池 |
JP2008015138A (ja) | 2006-07-05 | 2008-01-24 | Toyobo Co Ltd | 静電荷像現像用トナーおよびそのトナーバインダー |
JP2011074292A (ja) | 2009-09-30 | 2011-04-14 | Nippon Zeon Co Ltd | 重合性組成物、樹脂成形体、及び積層体 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7331715B2 (ja) | 2019-03-20 | 2023-08-23 | 横河電機株式会社 | 工業制御システムについてのエンジニアリングデータを作成する方法およびシステム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021123623A (ja) | 2021-08-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7001062B2 (ja) | アクリル共重合体、およびその架橋物 | |
JP2017114958A (ja) | アクリルゴム、およびそのゴム架橋物 | |
JP7325719B2 (ja) | 架橋用組成物 | |
JP7081673B2 (ja) | アクリル共重合体、及びゴム材料 | |
JP2022162559A (ja) | アクリル共重合体、およびその架橋物 | |
WO2021201009A1 (ja) | アクリルゴム、アクリルゴム含有組成物およびゴム架橋物 | |
WO2022138729A1 (ja) | アクリル共重合体組成物およびその架橋物 | |
WO2022264618A1 (ja) | 架橋可能なアクリル共重合体、アクリル共重合体含有組成物およびゴム材料 | |
WO2022070902A1 (ja) | アクリルゴム組成物およびゴム架橋物 | |
JP7559749B2 (ja) | アクリルゴムの製造方法 | |
CN115298237B (zh) | 丙烯酸类共聚物、含丙烯酸类共聚物的组合物和其交联物 | |
WO2023190320A1 (ja) | アクリルゴム、アクリルゴム含有組成物及びゴム架橋物 | |
KR20220075209A (ko) | 아크릴 에멀젼 | |
WO2021049524A1 (ja) | アクリルゴムの製造方法 | |
WO2022259720A1 (ja) | アクリル共重合体、アクリル共重合体含有組成物及びアクリル共重合体架橋物 | |
CN118829669A (zh) | 丙烯酸酯橡胶、含丙烯酸酯橡胶的组合物和橡胶交联物 | |
JP2023151664A (ja) | アクリル共重合体含有組成物およびゴム架橋物 | |
WO2023008482A1 (ja) | 熱可塑性材料組成物 | |
CN117043207A (zh) | 丙烯酸类共聚物、含丙烯酸类共聚物的组合物和丙烯酸类共聚物交联物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220909 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230515 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230522 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230613 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230703 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230716 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7325719 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |